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水銀燈「ギャンブルぅ?」 新たな出会い編
2009/06/02 22:55

水銀燈「ギャンブルぅ?」新たな出会いetc

1 :マリオネット ◆f0b8iS9HyE :2009/05/29(金) 16:49:41.86 ID:GxlRFsFS0

前回までのあらすじ
火事場の馬鹿力的豪運で勝ちをせしめてきたカイジ
しかし麻雀初心者のアカギに徹底的に潰されて不登校になってしまう
突如現れた鞄
そこから出てきたのは西洋人形
カイジは胸やらスカートやらをいじってからネジを巻く
すると突然人形が動き出す
人形の名は【水銀燈】
わけのわからぬ内に姉妹喧嘩に巻き込まれてしまったカイジ
カイジと水銀燈の同居生活が始まる・・・!


前スレ http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243158094/


【新たな出会い】


「喉が渇いたわぁ、ヤクルトを出しなさぁい」

出会ったばかりなのに傲慢な水銀燈

そもそも人形が飲んだりする必要があるのだろうか

カイジは頭をぼりぼりと掻く

「ないわよぉ、そんなものぉ」

水銀燈の口調を真似て拒否する

ヤクルトがないと聞くなり水銀燈は怒り出す

バニッ

机を思い切り叩きカイジを叱咤する

「何なのよぉ!信じられないわぁ!ヤクルトの無い家なんてどこにあるのよぉ!」

しばし沈黙が流れる

カイジは少し呆けた顔をする

「(何言ってるんだコイツは・・・?)」

水銀燈はガミガミとカイジを叱咤する

「大体貴方はおかしいのよぉ!」

おかしいのはお前だ・・・!

といいたくなったがカイジは自重する

水銀燈の説教を聞き流しながらカイジは自分自身に感心する

「(喋る人形にもうなれちまうなんて・・・俺って意外と神経太いかも・・・)」

本当に神経が太いなら不登校にならないと思うが

話を聞いていないのを悟られたのか水銀燈は机の上に体を乗り出す

水銀燈はカイジの殺人的顎をなでる

「人の話はちゃんと聞きなさぁい、お馬鹿さぁん」

お前は人と呼べる存在なのか

これも自重するカイジ

触らぬ神になんとやら・・・というヤツである

とりあえずカイジは水銀燈をなだめる

「まあ落ち着いて話を聞けよ」

「そもそも金がないんだよ・・・」

これは紛れもない事実である

前回アカギにことごとくしぼられてしまったのだ

そりゃあ一応生活費ぐらいはある

しかし自分が使える金・・・いわゆる小遣いはすっからかん、実を言うと生活費も少し削られてしまった

そのことを水銀燈に説明するカイジ

しかし水銀燈は端から信じようとしなかった

「貴方も下手な嘘をつくのねぇ・・・こんな高そうなPCや高そうなTVや色々あるのに貧乏なんて・・・」

水銀燈の言う事はもっともである

カイジの身の回りにあるものは基本的に高級品だ

今まで高レートのギャンブルを乗り越えてきたカイジ

持ち前の強運で宝くじで30万を当てた事だってある

それは新しいPC等で消えてしまったが

「ククク・・・中々めざといじゃないか・・・思ったより馬鹿じゃないな」

「さぁ貴方の嘘は見抜いたわよぉ、さっさとヤクルトを買ってきなさぁい」

急にやってきた呪い人形に何故そこまで偉そうにされなきゃならないのだろうか

カイジは頭をぼりぼりと掻く

カイジは両手を広げて弁明する

この弁明を福本弁明という

福本作品を見返してみよう、皆何か言う時は両手をひろげている

「恥ずかしい話巻き上げられたんだよ・・・初心者に麻雀でな・・・」

そういってカイジは寝転がる

思い出すのも嫌になってくる話だ

何で西洋人形にこんなことを話さねばならんのだろう

しかし水銀燈はそれでも信じようとしない

「おかしいわねぇ、そんなギャンブル音痴がこんなに色んなものを買える程勝ちつづけてきたなんて」

ギャンブル音痴とは聞き捨てならない、これでも強い方だ

カイジは歯軋りをする

「フン・・・お前だってアイツと打てば分かるさ、アイツの悪魔性をな・・・」

それを聞くと水銀燈はクスクスと笑う

カイジは不覚にも可愛いと思ってしまう

「へぇ、中々可愛い顔して笑えるじゃないか」

その言葉を聞いて水銀燈は顔を赤くする

何か言い返してきそうだったがカイジが先に喋って言葉を遮る

「じゃあな、留守番たのむわよぉ」

少し水銀燈の口調を真似てみた、正直こんな事をされると殴りたくなる

しかしこれはどう考えても不自然・・・!

カイジは立ち上がって買い物の支度をする

急に留守番を頼まれた水銀燈は焦り始める

「ちょ、ちょっとぉ、どこいくのよぉ?」

カイジはその質問には答えずに玄関まで歩いていく

水銀燈はチョコチョコとカイジを追いかける

カイジは水銀燈風に返す

「大丈夫よぉ、ただの昼飯の買い物よぉ」

学校を休んだからあまり外には出たくない

それに昼食の食材ならちゃんと買いだめしてある

特に買いに行く必要なんてない

彼の本当の目的は・・・決まっている

水銀燈の欲しがったアレを買いに行くに決まっている

「ケッ・・・いつの間にこんなお人好しになったんだ?俺は・・・」

カイジは独り言をもらす

カイジはまたためいきをつく

若い身空でこんなにためいきばかりついていていいものなのだろうか

カイジは近所のスーパーで例のものを買い求める

水銀燈のために11本入りを3つ

今月の生活費を少し削って買ってあげたのだ

今月は無駄遣いを控えようと心に決めるカイジ

「まあ俺もアイツのパンツ見たし・・・これでチャラだろ・・・そんなもんだろ人形のパンツなんて」




ジャラジャラジャラ

放課後麻雀室に集まる三人

カイジがいないので代わりにそこらへんのヤツを捕まえることにする

しかしアレだけロンロン叫んでた奴等と打ちたくはないだろう

案の定皆が断ってくる

「はぁ・・・カイジ先輩また休みだな」

零はためいきをつく

そりゃあアレだけのことがあったらこうなるのも当然だろう

しかしだからといって不登校になるとは

なんだか悪い事をした気がする

しかし当の本人、カイジを不登校にした本人は一切後ろめたさなど感じていなかった

「俺は気をつかってカイジ先輩の捨て牌でロンしないようにしてたんだけどなぁ」

そう、零は精神が崩壊しかけていたカイジに気をつかって手加減をしていたのだ

しかし天とアカギはそんな気遣い一切なかったようだ

「馬鹿だなお前、そんな事考えていちいち顔赤くしたり青くしたりしてたのか?」

静かな声で零を諭すアカギ

「相手のご機嫌伺ってたら勝負なんかできない・・・そんなの上司との接待麻雀だけにしときな」

アカギの言う事も強ち間違ってはいない

先輩相手に接待する必要なんてない

勝つか負けるかという戦場

戦場で敵に情けをかける必要なんてない

情けかけるぐらいなら初めから参加しなきゃいい

それがアカギの勝負に対する考えだ

アカギの理を皆は黙って聞いていた

「まあカイジ先輩ならくるでしょう・・・何しろ博打の申し子なんですから・・・ククク」

少し重くなった空気

天は気の弱そうな男を発見する

笑顔で気の弱そうな男を勧誘する

「まあ一緒に打ってくれや、一呼吸程度でいいからよ」

バニッバニッ

天は気の弱そうな男の背中を軽く叩く

「あの・・・一呼吸と言いますと?」

気の弱そうな男は見かけどおり気が弱いようだ

恐る恐るといった感じで天に聞いた

天は満面の笑みで答える

「まあ10半荘や20半荘ぐらい・・・かな?」

それを聞いて男は泣きそうな顔になる

これが一呼吸なら深呼吸はどうなるのだろうか

男は泣きそうな顔だったが断るに断れず強制的に入れられた

「うっ・・・うっ・・・どうして・・・どうして僕が・・・」




「あ、貴方天才よぉ!」

この世界ではヤクルトを買ってきただけで天才らしい

天才も安くなったものだ

「しかし人形がヤクルト飲むって・・・飲んだ後はどこにいくんだ?」

原作でトイレにいく描写などはなかった気がする

たまる一方ではないだろうか

「飲んだら出す、それが摂理でしょぉ?」

*原作とは違ってちゃんとトイレや風呂に行きます

「まあそれはそれとしよう、水銀燈」

カイジは急に真面目な顔になる

突然のことに水銀燈はポカンとする

「な、なによぉ」

真顔で見つめられた水銀燈は顔を赤くする

カイジは手を差し伸べて水銀燈に言う

「これからよろしくな」




「ロン・・・リーチ・・・裏3・・・満貫」

難なくこの半荘もトップを取るアカギ

本当に初心者なのかと疑問に思う

リーチのみの手が満貫になったらさすがに殴りたくなる

半荘3回で涙を流す気の弱そうな男

一呼吸を終えるまでにこの男の金はもつのだろうか

男はやめたくてもやめると言い出す勇気が出ずに困っている

そこに・・・

ギィ

アカギは椅子から立ち上がる

「俺はこの辺で・・・」

一呼吸を終えない間にアカギから戦線離脱をする

垂涎の勝負終了・・・!

男は嬉しそうに失礼する

「やっぱり虐めるならカイジ先輩じゃないと・・・」


アカギはさっさと帰路につく

彼もまたうんざりしていた

この燃えない勝負に

アカギは先程手に入れた金で缶コーヒーを一本買う

コイツは生計に困らないのではないだろうか

コーヒーを飲み終える前に家につく

無意識のうちに早歩きになっていたらしい

アカギは自宅の郵便受けをチェックする

ヒラッ

何やら紙が落ちる

アカギはゆっくりとそれを拾い上げる

そして文面を無意識のうちに読み上げる

「巻きやがれですぅ・・・?」


アカギはその紙で不恰好な紙飛行機を折る

ヒュッ

家の中で飛ばすが上手くとばない

一度ぐしゃぐしゃにしたのが悪かったのだろうか

ゲシッ

紙飛行機を取りに行こうとすると何かを蹴ってしまう

「・・・?」

そこにあったのは高級そうな鞄だ

ガチャ

アカギは吸いつけられるように鞄を開ける

「・・・?」

そこにあったのは人形

緑のドレスに茶色い髪

何となく気品がただよっている

「ふぅん・・・結構いい人形だ・・・ヤフオクに出すか」

めざといアカギはすぐにネジを発見する

勘の良いアカギはネジの穴まで発見してしまう

巻くべきだと直感したアカギ

キリッキリッコリッ

アカギは軽くニ、三回巻いてからネジを鞄に戻す

「・・・」

パチッ

人形が突然目を開ける

しかし悪魔アカギは驚いたりしない

見つめあう人形とアカギ

しばし沈黙が続く

先に痺れをきらしたのは人形の方だ

「な、なんですかぁ?もうちょっと驚きやがれですぅ!」

何とまあ乱暴な言葉遣いだろうか

見た目は気品あふれるのだが性格は性悪

性格の捻じ曲がった餓鬼が無理やり上品ぶってる感じだ

「ネジを巻いたのはお前ですかぁ?」

人形は首をかしげる

アカギ以外に誰がいるのだろうか

アカギは黙って首肯する

会話はそれっきりで沈黙が場をねじ伏せる

この空気はアレに似ている

そう、つまらないギャグを言って滑った時のような空気

「(な、何ですか?この気まずい空気は?)」

「やいトンガリ人間!さっさと名乗るですぅ!」

誰がトンガリ人間だ、と心の中で突っ込むアカギ

アカギは人形の顎をクイッとあげる

「アカギ、アカギしげるだ・・・」

アカギの据わった目に人形はビクッとする

今まで見たことがない

この状況で驚きもせずに冷静でいられた人間なんて

それ以前にここまで顎のとがった人間など見たことがない

「す、翠星石ですぅ・・・」

自信なさげに名乗る翠星石

翠星石はこの今まで出くわした事の無いタイプの人間に手間取っている

「翠星石か・・・綺麗な名だな」

その時のアカギの笑顔は悪党面だったと翠星石は語る

「し、しげる!さっさと紅茶を入れるですぅ!早くしろです!」

下の名前で呼ばれるのは何だか違和感というか歯痒い感じがする

しかし名字で呼んでくれなんて言えない

すぐなれるだろうとアカギは別段気にしなかった

アカギは無言で紅茶を入れに行く

ここまで無口な人間は見たことがない翠星石

「紅茶を入れるのはあんまり得意じゃない・・・そこは了承してくれ」

そういってアカギは翠星石に紅茶をだす

意外にも謙遜するタイプのようだ

「ま、まずかったら承知しねぇですよ」

そういって翠星石は紅茶を飲む

人形が飲食していいのかとアカギは疑問に思う

しかしそんな突込みは野暮だと思い考えない事にする

翠星石は意外と美味しい紅茶にちょっと戸惑いながら決意を固める

「本題に入るですよ」



「かくかくしかじか・・・ってわけですぅ」

説明がそこまで上手くない翠星石だがアカギ相手にはこれで十分だったらしくアカギは理解しているようだ

「なるほどね・・・ククク・・・俺の力を使うか・・・とっぽいな」

ここまで不気味な笑い方をするヤツもそうそういないと思いながら翠星石は答えを待った

断られるのが関の山だとわかっていたがそれでも心のどこかで期待している

自分に協力してくれる事を・・・

「アリスゲームか、なるほど・・・ククク・・・面白そうだ」

今の説明で面白そうだと思ったアカギに少し引く翠星石

少し戸惑いながらも聞いてみる

「で、こ、答えはどうなんですか?」

アカギは首をかしげる

「何の答えだ?」

「だ、だから契約するかどうか・・・」

アカギは翠星石の手を掴む

「何だそんなことか・・・薬指に口づけだな?」

彼にとってこの戦いは余興のようなものだ

いい暇つぶしになるとアカギは心なしか嬉しそうだった

「ほ、本当にいいんですか?」

今更ダメとか言われても困るが一応聞いておく

しかしここまですんなり契約されては少し拍子抜けだ

アカギは翠星石の頭を雑に撫でる

「よろしくな・・・ククク・・・」

この悪党面の笑顔に興味をそそられる翠星石

不覚にもドキッとしてしまう

翠星石は顔を赤くしてつぶやく

「こ、こっちこそよろしくしてやるですぅ」

アカギは自分の分の紅茶に手をつける

「ククク・・・アリスゲームか・・・こりゃ楽しめそうだ・・・」


新たな出会い編 完



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