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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 最終話

2010年02月23日 00:40

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/09(火) 18:17:27.97 ID:vs5eu/ia0

―このまま、時間が止まっちゃえばいいのに・・・

眼を覚ました彼女が聞こえない様に、呟いた

彼に抱き抱えられたまま、そう思っていた

彼は優しかった。自分を起こさない様に、寒くない様に、身体が痛くならない様に気を使ってくれていた

今日という日が終われば、彼らの誰かが迎えに来てしまえば、この時間は終わってしまうだろう

抱き付いている腕に、自然と力がはいる

上条「・・・佐天、起きたのか?」

佐天「・・・うん」

ばれてしまった。自分の迂闊さを後悔するが今更

身体を起こすと、肩に掛けられていただけの毛布がパサリと床に落ちる

佐天「あ・・・?」

そこで気が着いた。自分の今の格好に

裸の胸を合わせ続けていたという状況に

昨晩、あんなに互いの唇を―

上条「ーッ!ち、ちがっ」

佐天「き・・・」

二人が一瞬だけ固まり、そしてほぼ同時に動き出した

佐天「きゃあああああああああ!!見ないでぇぇぇぇっ!!」

顔を真っ赤にした少女が、叫び声を上げていた


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その18

2010年02月16日 21:10

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/09(火) 03:27:32.71 ID:vs5eu/ia0

夜露で冷えた空気が五感を研ぎ澄ませてくれる

人気の少ない通り。そこに彼女は一人立っていた

姫神「・・・」

十字架を外し、自らの能力をフルに用いる。この街にいる吸血鬼は残り一人

如何に相手が強かろうが、自分の能力はそれをも上回る

吸血鬼の天敵とも言えるこの能力を、彼の役に立てたいと思っていた

夜空を見上げる。星も見えない、ひょっとすると明日は曇りかもしれない

姫神「・・・まだ。来ない」

呟き、視線を目の前へと落とす

目の前に、その男が立っていた


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その17

2010年02月14日 21:53

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/07(日) 23:08:21.37 ID:c/UQEsP70

一方通行「・・・もう一度・・・言ってみやがれェ・・・ッ!」

張りつめた空気がホテルの一室を満たしていた。向かい合う面子の中に、上条当麻と佐天涙子の姿だけはない

ポルナレフ「ああ、何度でも言ってやるよ・・・!テメーらは信用できねぇってな!」

ジョセフ「やめんかポルナレフ!」

男が再びその言葉を口にし、今にも白髪の少年の胸倉を掴みにかかろうとするのを、ジョセフが止めている

花京院「・・・流石にそこまで言うつもりはない。だが、もしあの少年がDIOに操られているのだとしたら、
    何か弱みを握られて脅されているのだとしたら・・・」

背後から仲間に襲い掛けられる事程恐ろしいものはない。
事実あの時はそれが切っ掛けで、互いを殺し合うまでに発展していた

アヴドゥル「一つだけ言っておきたい。冷酷な発想だが・・・」

占い師の男が通る様な声を出す。その先は彼らだけではなく、全員へと

アヴドゥル「我々の目的はDIOを倒す事だ。
      もし奴との戦いで負傷や何かあったとしても、私は助けないでいるつもりでいる」

『何か』の中に、裏切り者の排除が含まれている事は明白であった

美琴「・・・仲間を殺そうとした奴は殺されても文句は言えないって事よね・・・ッ!」

上条当麻は裏切ってなどいない。そう信じている。だから、彼に害を為す者は全て始末する。
そう彼女の表情が物語っていた

黒子「お姉さま・・・!」

椅子から立ち上がる美琴を止める。この空気に火を投げ入れれば爆発してしまう事は目に見えている

突き刺す様なピリピリとした空気。そこにノックの音が響いた

佐天「ジョセフさん・・・上条さんが目を覚ましました」

そう言いながら、少女が部屋へと足を入れる。その後に、両手を手錠で繋がれた上条が居た

安堵と疑惑の眼差しが少年へと集まる

ジョセフ「・・・少し辛いとは思うが、我慢しておくれ」

上条「・・・いえ・・・本当に・・・すみませんでした・・・」

自分が何をしたのかは覚えている。そしてその後に起きた出来事も

承太郎「・・・何故、あんな事をしたのか説明出来るか?」

既に腕の手当てを終えた男が、問う。責めている訳ではなく、その理由を明らかにする必要がある為に

ゆっくりと、上条が首を横に振る

上条「分からない・・・身体が勝手に・・・何で俺はあんなことを・・・」

ポルナレフ「ケッ!大方DIOの野郎にビビったんだろうがチキン野郎が!」

その言葉の主に対して、射殺さんとばかりに視線が集まる。しかし、もはやそうとしか説明が出来ない

何より、その方が互いにとって都合が良い解釈でもあった

ジョセフ「・・・そうか。そう気負うな」
しかし、と老人は続ける

もとよりこのつもりだった。彼らの気持ちは分かるが、もう既に彼らを巻き込み過ぎてしまっていた

ジョセフ「DIOとの戦いは、ワシらだけで行こう」

そして、これほどまでにバラバラになった状態では危険の方が大きい。
上条達はここで置いて行くのがベストだと判断する

打ち止め「そ、そんなのおーぼーだよ!私たちも一緒に―」

花京院「・・・もし、DIOに彼が・・・
    いや、君たちの誰かが人質にされたとして、君はその人を見殺しに出来るのか?」

返す言葉が見つからない。その言葉が彼らに重く圧し掛かっていた

承太郎「・・・決まりだな」

ジョセフ「夜が明けてからでは、DIOが姿をくらませる可能性がある。夜明け前に出る」

誰も異を唱える者はいなかった。
そしてそのまま、それぞれが支度を、あるいは心の準備をする為に部屋へと戻って行った

ジョセフ「君たちももう部屋へ戻りなさい。今まで御苦労だった、明日には帰れるように手配をしておこう」

そして目を伏せ、申し訳なさそうに上条へと声をかける

ジョセフ「上条君、君には本当に悪いが・・・ここから少し離れた場所に部屋を借りている。今夜だけは―」

上条「・・・はい。俺を、そこに連れて行って下さい」

ジョセフ「・・・ありがとう。すまんな」

そう言い残し、老人も部屋へと入って行った


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その16

2010年02月12日 21:31

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/06(土) 05:16:53.95 ID:fVoz1cyz0

保守がてら登場人物紹介(このSS内での設定)

禁:とある魔術の禁書目録の登場人物(とある科学の超電磁砲も含む)   J:ジョジョの奇妙な冒険の登場人物


正門から突入する陽動組

空条承太郎(くうじょう じょうたろう) 
J ジョセフの孫である高校生。身長195cm。
口癖は「やれやれだぜ」で常に帽子と厚手の学ランを身に着けている。
至近距離から発射された銃弾を指で摘んで止めることもできる程のパワー、スピード、精密動作性、視力、動体視力を持つスタンド スタープラチナ(星の白金)を使役する。
陽動組のリーダー。
ジョジョの奇妙な冒険第3部<スターダストクルセイダース>の主人公


上条 当麻(かみじょう とうま)    
禁 学園都市の学生寮に住む高校1年生。身長168cm。
能力は右手の手首から先で触れた魔術・超能力など、それが異能の力であれば打ち消す事ができる幻想殺し(イマジンブレイカー)。
生まれたときから右手に宿していて、ジョセフは幻想殺しも波紋の一種であると考えている。
敵スタンド アヌビス神が宿っていた三日月刀を武器にしている。
とある魔術の禁書目録の主人公。


佐天 涙子(さてん るいこ)      
禁 レベル0であることにコンプレックスを持っている中学1年生。長い黒髪に白梅の花を模した髪飾りを着けている。
この物語は佐天がDIO(?)に肉の芽を植えつけられるところから始まった。
肉の芽は既に上条の手によって消え去っている。
上条に恩を返すためジョセフのもとで波紋の修行をし、実戦レベルには及ばない程度にしかできなかったもののこれを修得しエジプトの砂漠で往生していた上条達に追い付き、参戦。陽動組に治癒役として参加。
初春という親友がいる。


イギー                  
J スタンド使いの犬で非常に高い知性をもつ血統書付きのボストン・テリア。
コーヒー味のチューインガムが大好物。砂を操る変幻自在のスタンド ザ・フール(愚者)を使役する。
陽動組では佐天を守る役目。



裏門から突入した本命組 (現在穴に落ちたメンバー:一方通行、打ち止め、花京院 と 上に残ったメンバー:美琴、アヴドゥル、ポルナレフ にわかれてしまっている )

一方通行(アクセラレータ)      
禁 学園都市最強の超能力者。身長は168cmで髪や肌は白く、瞳は赤色に近い。好物は缶コーヒー。
上条と一度交戦し敗北した。
能力は体表面に触れたあらゆるベクトルを操ることができる一方通行(アクセラレータ)。
脳に損傷を受けており、ミサカネットワークを利用した演算補助デバイスを使用して補助しなければ能力を使えない。さらにネットワークと接続する電極のバッテリーの関係上能力の使用時間は15分から30分程度に制限されている。
とあるゲームセンターでは生きる伝説のドライバーと呼ばれている。武器として銃を使う。本命組のリーダー。


打ち止め(ラストオーダー)      
禁 見た目は10歳前後の女の子だが、ミサカシスターズの上位個体にしてミサカネットワークの管理者。
頭頂部に大きなアホ毛がある現在、一方通行の演算能力は彼女を管理者とするミサカネットワークで補っている。
能力は欠陥電気(レディオノイズ)。レベル3相当。
外見年齢相応の我侭や悪戯で一方通行を振り回す一方、シリアスな場面では彼に対する絶対的な信頼や親愛、それに理解と献身を示す。


花京院典明(かきょういん のりあき)
J 承太郎の通っている高校に転校してきた高校生。アヴドゥルやポルナレフ同様に生まれつきのスタンド使い。
チェリーが好物。
体を人型から紐状(実際は帯状に近い)に分解することができる遠隔操作型のスタンド ハイエロファントグリーン(法皇の緑)を使役する。
射程距離は広く、100m以上あるが単純なパワーは高くはない。
宝石型のエネルギー弾を発射する「エメラルドスプラッシュ」という必殺技を持つ。


御坂 美琴(みさか みこと)      
禁 学園都市の名門お嬢様学校の常盤台中学に通うレベル5(第3位)の14歳。超電磁砲(レールガン)の異名を持つ。
身長は161cm。能力は電撃使い(エレクトロマスター)。
レールガン、光速の電撃の槍、落雷、電気信号を介したハッキング、警備ロボの操作、ネットを介した遠隔破壊攻撃、砂鉄や鉄骨を自在に操る電磁力、水を電気分解しその水素により飛行など汎用性の高い特技を持つ。
その中でも異名通り、物体(主にコイン)に電磁加速を加えて放つ超電磁砲が十八番かつ決め技。
カエルをモチーフとしたキャラ「ゲコ太」のグッズが好き。上条に恋愛感情を抱いている。


ジャン=ピエール・ポルナレフ    
J フランス人。身長185cm(髪の毛込みで193cm)。生まれつきのスタンド使い。
中世騎士のような甲冑にレイピアを武器として携えた人型のスタンド シルバー・チャリオッツを使役する。
DIOとの戦いに敗れ、哀れにも肉の芽によってDIOの手先にされた。
香港で一行に近づき、タイガーバームガーデンでの決闘を申し入れたが、インデックスを含む全員分の会計をまかされ(恐らく支払い切れなかったため)逮捕された。後に承太郎達と共に味方として参戦した。


モハメド・アヴドゥル          
J 身長188cmのジョセフの昔からの友人で職業は占い師。生まれつきのスタンド使い。
猛禽類の頭部と逞しい人型の胴体を持ったスタンドマジシャンズレッド(魔術師の赤)を使役する。
鉄をも溶かす灼熱の炎を自由自在に操り、単純な格闘能力も非常に高い。


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その15

2010年02月11日 21:36

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

840 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:04:49.69 ID:6Ul32N2F0

ポルナレフ「この精神にくい込む様な圧迫感は・・・ッ!このドス黒い感覚は・・・ッ!」

―間違いない、ここが奴はここに居る・・・ッ!

承太郎「・・・ここで別れる、俺達は正門から、そっちは裏門からだ」

彼らは屋敷の前に立っていた

陽の暮れるまでというタイムリミットを設け、可能な限りDIOの取り巻きを叩いておく為に

上条「そっちは任せたぞ」

一方通行「ハッ、任せとけよ・・・!」

動けない黒子と、それを手当てしているジョセフ、戦う力の無い姫神、そしてその護衛のゴリ太を除いたメンバーを二分する

正門から突入する陽動組は、リーダーの承太郎・本人の強い希望により上条・そして治癒役を申し出た佐天に、それを守らせるべくイギーを付けた

裏門から突入する本命組に、リーダーの一方通行、そして美琴・打ち止め・花京院・アヴドゥル・ポルナレフの火力特化メンバー

承太郎「ヤベェと判断したら壁に穴を開けて表へ出ろ。
    太陽がある内はDIOの野郎も、吸血鬼も追ってはこないだろう・・・」

一方通行「あァ、分かってらァ。行くぜェッ!」


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その14

2010年02月10日 21:11

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

734 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:33:52.91 ID:6Ul32N2F0

一方通行「てっきり、途中でまた敵さンに襲撃されンじゃねェかと思ってたンだけどな・・・」

誰もが彼と同じ事を薄々と感じていた。しかし、その予想とは反対に不気味過ぎる程静かで、安全な道程

カイロに入る少し手前で、乗って来た車は乗り捨てた

まだ陽が高い事が幸いしているのかもしれない。恐らくDIOの傍にはあの男の様な吸血鬼がいるだろう

車に乗った状態で襲われしまう事を考えると、多少歩いてでもこちらの方が良いだろうと判断したからである

上条「・・・ジョセフさん、以前この建物を探せって言ってたな・・・」

懐から携帯電話を取り出す。既に全員にも同じ写真は回している

美琴「どうするの?手分けして探す?」

出来ればそれは避けたい

しかし、ジョセフに黙って身勝手な行動を起こしている以上何かしらの結果は欲しい

とは言え、この広い街中から、どうやってあの一部しか映っていない建物を探し出すのか。それが問題であった


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その13

2010年02月09日 21:31

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:20:08.09 ID:T/ShUsbl0

上条「・・・あ・・・」

目を覚ます。真っ暗な知らない部屋の中で、少年は一人ベッドの上で寝かされていた

今何時なのだろうか、何故自分はこんなところにいるのか

心臓の鼓動が速くなる。どうしてだかは分からない。抑えきれない程の不安

―オモイダシテハ、イケナイモノガアッタキガスル

ふと、頬に痛みが走る。触れてみると、何かがかすめたような筋

―ドクンドクン、ウルサイ、シズカニシテクレ

それに触れた瞬間、少年の全身に激しい衝撃が走った

―オモイダシタ

上条「あ・・・あぁ・・・っ!」

あの、自分を庇い、額を撃ち抜かれて死んだ少女の姿を

上条「あ・・・あぁ・・・違う・・・俺・・・が・・・守れなかった・・・っ」

―『死んだ』?何都合の良い事を言ってるんだ?

誰かの声がする。それが、自分の心の声だとも気が付かずに

上条「あ・・・あぁ・・・!うあぁ・・・っ!」

―『殺された』。俺のせいで、白井は『殺された』。俺が弱いせいで、白井は『撃ち殺された』。そして、あの男を

その声が、少年の心を染める

蝕む

軋ませる

ヒビを入れる

上条「あ、あぁぁぁ・・・っ!うああああああああああああッ!」

―俺が『殺した』

上条「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

そして、壊した


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その12

2010年02月07日 21:23

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 23:49:11.89 ID:XrNs+uBO0

ボインゴ「ぼっ・・・ぼ、ぼく、ぼくの・・・ぼくの予知は・・・ひゃ、ひゃくぱーせんと・・・
     絶対です・・・!」

目の前の弱気な少年は、目の前の肩を震わせながら、自分の本を読む男にそう告げた

ホルホース「・・・こんなことを信じろというのか・・・!正気の沙汰じゃねぇ・・・っ!」

男は、少年を連れて彼らの後を追っていた。DIOへの報告もせず、ただひたすらに少年達を追い続けていた

アヌビスが敗れる姿も見ていた。バステトや女帝が負ける場面も見ていた。しかしどちらにも手を出さなかった

この少年のスタンド、トトの預言には書いていなかったからこそ、ずっと手を出さなかった

ボインゴ「よ、予知には・・・っ!な、な、な、何て書いてあったんですか・・・?」

いつもこの男は先に自分の本を読み、それから自分が読んでいたので、もうそんな事は慣れてきてしまった

ホルホース「・・・ボインゴ、お前はここで見てろ・・・絶対に出てくんじゃねーぞ・・・」

男は少年の言葉を無視して、本を持ってどこかへと歩き去って行った

本には書かれていた

一人の女が額から血を流して倒れ、そしてもう四人の男と女達が倒れ、一人の男に銃を向けられた、もう一人の男が

額を撃ち抜かれ、死ぬと


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その11

2010年02月06日 21:58

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:16:59.90 ID:XrNs+uBO0

男「私との賭けに勝ったら、その場所を教えましょう」

そう言って男は燻製魚を、外へと2つ放った

男「あの塀の上を歩いている猫、どちらの燻製を先に食べるか賭けて、私に勝てばお教えいたしますよ・・・
  フフ・・・」

一方通行「・・・チッ・・・面倒くせェ・・・!なら右だ右の肉にする!これで良いんだろ!」

怒りを募らせて、白髪の少年が片方の肉に賭けた

上条「お、おい、良いのか・・・?」

一方通行「別に肉がデカイからなんて、阿呆が思い付くみたいな理由じゃねェよ・・・それともてめェが賭けてくれンのか?」

言葉に詰まる少年。何しろ自他共に認める不幸ぶりから言って、ギャンブルに勝てる気はしない

美琴「・・・なんでこんな事になっちゃったのよ・・・」

溜息をつく少女


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その10

2010年02月05日 21:53

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:32:22.62 ID:ZJ+vUAgn0

打ち止め「どこ行っちゃったんだろう・・・とミサカはミサカはしょんぼりしながら歩いてみる」

本当は自分が迷子になり、そして迷子がふらふら歩きだすという禁忌を犯している事に気が付かない

男「ねぇ、お嬢ちゃん迷子かい?」

打ち止め「違うよ、みんなが迷子なんだよ・・・って、おじさん誰?とミサカはミサカは疑問を口に出してみる」

更に知らない人と会話をし出す始末。もはや手に負えない

男「そうかぁ・・・お嬢ちゃん・・・偉いネェ~~~・・・」

男はその言葉を聞いて、サングラス越しににやりと目尻を下げてしまう

この男の名前はアレッシーと言う

暴力神『セト』の能力者で、大人に対しては強気に出られない気弱な男

しかし子供に対しては、その能力の名の通り、一方的な暴力を振るう事を好む下種であった


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その9

2010年02月04日 21:55

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:57:11.09 ID:rXMTlFyP0

上条当麻は不幸な少年である

だから、不幸の起きる前触れというものは大体分かるし、それに対しての(受け身だが)対処もある程度分かる

例えば調味料をぶちまけて料理が出来ないなんて無い様に、あらかじめ買い置きしておけばいい訳だし

財布を忘れてしまうなんてことがない様に、出かける前に再三に渡るチェックもする

いつもの自動販売機で御坂美琴に出会ったしまったのであれば、出来るだけ逆鱗に触れない様に気を使う・・・つもりである

だから、こんなトイレのドアにあまりにも不自然な形でついている目の前のコンセントになど、誰が触れようか

何か嫌な予感がしてならないし、これは何かしらの不幸の前触れであるのと何故か直感出来てしまう

少年の決意は固い。絶対に触らないと決めたら触らないのだ

そんな少年の決意とは裏腹に、不幸は向こうから歩いて来てくるのであった

上条「はぁ・・・気になるからとっとと出るか」

そう言って、そのコンセントには触れない様にドアに右手を伸ばす。瞬間体中がビリっとした

上条「・・・うわっ美琴!?って、ここ男子トイレだしそんな訳ないか・・・」

首を傾げつつ、気のせいだろうとトイレを後にした

自分の右腕が、何故かコンセントに触れてしまったと気付かずに

それが不幸の始まりであった


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その8

2010年02月03日 21:39

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:45:48.68 ID:rXMTlFyP0

男「ねぇパピルス買わない?パピルスは紙の起源ね。エジプトの有名な職人が描いた貴重な」

佐天「ああもう!いらないってば!みんなとはぐれちゃったじゃないの!」

コム・オンポに彼らは到着していた。DIOのいるとされているカイロまで残り僅か800km

しかし、船を降りると激しい押し売りラッシュに逢ってしまい、少女は彼らとはぐれてしまった

佐天「ど、どうしよう・・・」

佐天涙子は、言うなれば衛生兵であり、自身の戦闘力は皆無にも等しい

もしここで敵の能力に襲われてしまえば、ひとたまりもないだろう

佐天「はぁ・・・白井さん達、見つけてくれるかなぁ・・・」

取りあえず目に着いた大きな遺跡の柱に、小さな背を預ける

丘の上に陣取るここからであれば、先程の場所を一望出来るし、向こうからも簡単に見つけられるだろう

自分でもそう悪くは無い判断だと思う

―うう・・・あの押し売りおじさん達が悪いんだもん・・・私のせいじゃないもん・・・私足手纏いなんかじゃないもん・・・!

男「我が名はチャカ・・・」

佐天「え・・・?とう・・・じゃない。誰?」

考え事に没頭しすぎていたせいか、声をかけられるまで気が付かなかった

ふと顔を上げると、目の前には精悍な顔つきをした青年が立っていた

ただ、男の手には一本の刀剣が握られていた

チャカ「冥界の神『アヌビス』を暗示するスタンド・・・」

佐天「え・・・?え・・・?」

チャカ「女、お前の命・・・貰い受けるッ!」

佐天「ええええええええっ!!?うっそぉぉぉぉぉぉっ!!」


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その7

2010年02月02日 23:11

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:06:10.74 ID:UfEMTXxL0

上条「ジョセフさん、2.3日でこっちに人送ってくれるってさ・・・」

ぼろぼろのセスナ機内で、老人との電話を終えた少年が皆に伝える

上条「西は砂漠、東は海。これじゃどうしようも無いし、当分はこの機内で待機するしかないな」

美琴「・・・ごめん、またアタシが余計な事をしたから・・・」
申し訳なさそうに答える少女。これで自らも搭乗する飛行機を落としたのは二度目である

一方通行「てめェじゃねェ。この女が原因だってんだろ・・・」

ミドラー「ひっ、もう許して下さい・・・!」
ミドラーと名乗った若い女が、白髪の少年に怯えながら答える

あれから目を覚ました上条達に、女は全てを話す
自分が金で今は亡きエンヤに雇われていた事を。あの機内で少年達を殺そうとした事。そして一方通行に負けた事

しかし肝心なDIOに関する話を振ると、恐怖を顔に浮かべ、口を噤んでしまう。
白髪の少年が脅しても堅く口を閉じていた

上条「・・・もういい、許してあげてくれ。ミドラーさん、腕貸して下さい。
   包帯だけでも巻いておいた方が良いですよ」

女の顔に浮かぶただならぬ恐怖に何かを感じ取り、少年が彼女を庇いながら腕に包帯を巻く

ミドラー「あぁ・・・!ありがとうございます・・・!ありがとうございます上条様・・・っ!」
涙を浮かべ、嬉しそうに少年に抱き付く女

上条「えっ!うわわ、ちょっとミドラーさんっ!?むっ、胸が・・・ッ!」

突然の事に顔を真っ赤にしてうろたえる少年
カミジョー属性は止まる事を知らず、ついに敵の女までも陥落させる

その場にいる誰も知らなかったが、何を隠そう彼女は少年の好みのタイプに近かった

―何でこの程度で済ませたのかしらあのロリコン・・・
―上条さんにばれないうちに、海のど真ん中に送っても問題無さそうですわね・・・

心のうちで結託する少女達。その心中は穏やかなものではなかった


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」  その6

2010年02月01日 21:05

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 03:17:36.39 ID:GR9yXXW90

上条「本当にありがとうございます」

女「気にしないで良いわよ」

帰って来たセスナに乗る一行。その中で上条はパイロットに名乗り出てくれた女性に礼を言う

金なら払うからエジプトまで乗せて行って欲しい

例えいくら積まれようとも、わざわざ見知らぬ彼らの為に、国境を超える様な酔狂な人物など見つからない

途方に暮れていた彼らに声をかけてくれたのが彼女であった

上条「にしても、女の人でパイロットで冒険好きだなんてカッコイイと思います」

女「またまた坊やったら上手いんだからっ!」

美琴「・・・」
―何よ、当麻ったら女の人を見るとすぐデレデレし出すんだから・・・っ!

黒子「・・・」
―この性格は、すぐにでも矯正してさしあげないといけませんわね・・・

そんな会話を続ける二人を、面白く無さそうな顔で後ろから見る少女二人


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上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」  その5

2010年01月31日 21:57

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/22(金) 15:23:16.92 ID:3vERpUs80

黒子「んまぁ、凄い豪邸ですわね・・・!」
打ち止め「すごーい!とミサカはミサカは驚いてみたり」

車から見える景色に驚き眼を丸くする少女達。ラバーズを退けた彼らはアブタビの街へと入っていた

上条「へ?高級ホテル以外には、家なんて上条さんにはどこにも見えませんけども・・・?」

キョロキョロと辺りを見回す少年

一方通行「アホかてめェ・・・全部ホテルじゃねェよ、あれが家なんだよ家」

ジープを運転する少年が毒を吐く。そういう少年自身、眼を見張る光景ではあった

上条「そうかー、あれ全部が家・・・え!?あれ家なのっ!?人が住んでんの!?」

素っ頓狂な声を上げる少年。見ているこっちが恥ずかしい

美琴「オイルショックよ、それ以来この国はまさに夢の様な都市へと発展したって聞いたわ」
学校で習った知識を、無知な少年に伝えてあげる

一方通行「ンなこたァどうでもいいだろ。で、ジジイが言ってた村ってのはこの先なんだな?」

上条「・・・え?あ、あぁ!そう、このヤブリーンっていう村に寄って、ラクダで砂漠を越えろってさ」
放心していた少年は我に返り、地図を広げながら白髪の少年に返す

一方通行「は・・・!?ラクダだァッ!?」

らくだー、と能天気な声が後部座席から聞こえた


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