ダンテ「学園都市か」 外伝

2011年05月03日 00:39

ダンテ「学園都市か」

ダンテ「学園都市か」外伝

・時間軸は本編の二ヵ月後、ちなみに先に投下したバージルが帰還するおまけは数年後のIF話
・DMC2へ繋がる前日段的な話

メインはネロ、神裂、ダンテ、そして若き頃のルシア(DMC2のダンテの協力者)
本編では出番が丸ごと削られた浜面・絹旗・滝壺・麦野も登場予定

874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/03/19(金) 19:19:11.26 ID:y.0OVrg0

先に本当は本編にぶち込む予定だったエピソードを投下しとく。
物語と言うよりは歴史的プロローグな感じ。後で投下する外伝とも繋がってる。

―――

かつて太古の昔、人間界、そして魔界と天界は物理的に繋がっている一つの共同体であった。

誰がいつ繋げたのか、それとも最初から繋がっていたのかは誰もわからない。

その三つの世界を治めていた存在、大神『ジュベレウス』。

彼がどの世界でいつ誕生したのかは誰もわからない。
彼の力は絶対的であった。
支配していた世界はこの三つだけでは無く、数多の世界をその力の下に置いていた。

そして長きに渡って頂点に君臨していた。
その期間は万か億か。数えるのすら無意味なほど長く。

だがその安定も崩壊する時が来る。
ジュベレウスが支配する世界の中の一つに特に異常なものがあった。

その世界のルールはただ一つ、力こそが全て。
力の上限が無い世界。

魔界と呼ばれる闇の世界。

制限の無い力の拡大。その力を内包するために魔界も急激に肥大化して行った。
その力は外へ向けて決壊する。周囲の世界を飲み込み、更に拡大していく。

いつしか魔界は他の全ての世界を合わせた領域よりも巨大になり、安定を揺るがした。

そして遂にジュベレウス及び彼が率いる魔界以外の世界達と、強大な力を持った悪魔達の魔界が全面衝突する。
ジュベレウスは被害の拡大を防ぐため、数多の世界の物理的な接続を切断し、完全に分離させた。
だがそれでも圧倒的な力を持った一部の大悪魔達の侵入は防ぐことができなかった。

その戦乱は長きに渡って続いた。

多くの世界が滅んだ。

魔界の悪魔達の力は想像を遥かに超えていた。
その戦いは膠着状態に陥る。

そんな戦乱の中、魔界に三人の若き大悪魔が現る。

三人は互いに切磋琢磨し、より大きな力を求めた。
そして強大な力を手に入れる。

一人は『理』を支配する『創造』を、
一人は『純粋な剣の力』、『究極の破壊』を、
一人は『概念』を支配する『具現』を。

三人は魔界においても超越した存在となり、悪魔達にとっての英雄となる。

そして遂にジュベレウスはその三人に打ち倒され、支配していた世界の一つ『天界』へ逃げ込んだ。
負った傷は凄まじいものだった。ジュベレウスは存在を保つことすらできず、深き眠りについた。

史上最大の戦乱はこうして幕を閉じた。
支配者を失った世界達は恐怖と混乱に包まれた。
中には内戦が勃発した世界もあった。

ジュベレウスが最期の場所とした『天界』もそうだった。

多くの自称『支配者』が乱立し、天界は数多の『神』によって細分化されてしまった。
その混乱はすぐ下にある小さな世界『人間界』にも大きな影響を及ぼした。

魔界への恐怖を忘れようとするかの様に、『神』達はがむしゃらになって人間界の支配権を手に入れようと帆走した。

一方、中には己の世界を捨て魔界へ寝返る者達も現れた。

多数の古の神や天使が悪魔へと転生し更なる力を求めた。
一方その頃、魔界ではジュベレウスを倒した三人の内の一人、
『創造』の力を持った者が魔界の頂点についた。

その者は自らを『魔帝ムンドゥス』と称した。
他の二人は魔帝の横に立ち、共に力で魔界を支配した。

彼らの次の目的。それは報復による破壊であった。
ジュベレウス側についた世界を苦痛と絶望の中で滅ぼす。

多くの世界が彼らの邪悪な笑い声と共に滅び、無数の魂が永遠の苦痛の中へ堕ちた。

そしてある時、その矛先が遂に人間界へ向けられる。

強大な力によって再び魔界と人間界が繋がり、大規模な侵略が始まった。

人間達の中には立ち上がり抵抗する者もいた。だが到底太刀打などできるはずも無かった。
それは戦いではなかった。ただ一方的な破壊と殺戮。

皮肉な事に、人間達に「守護」を約束していた天界の者達は彼らを見放した。
だがその時、誰も予期していなかった事が起きた。
魔界の頂点の三人の内の一人が突然人間側へ寝返ったのだ。

『究極の破壊』を持つ者。名は『スパーダ』。

なぜ彼がそんな行動を取ったのか。

人間の愛を知ったのか、か弱き人間に哀れみを抱いたのか。
中には「ただの気まぐれ」や「他の二人を倒し力の頂点を求めた」と言う者もいた。

だが結局、魔界では彼の真意を確実に理解できた者など誰一人としていなかった。

スパーダと魔帝、かつての友は衝突した。
もう一人はちょうど別の世界の破壊に赴いていたため不在だった。
そして魔帝は破れ封印され、人間界への侵略は防がれた。

統治者が不在となった魔界はすぐに内戦に突入した。

人間界を守ったスパーダは安堵する。内側で好きにやっていてくれれば良いのだ。
その力を外に出さなないのなら何してくれてもいい と。

だがその安寧もすぐにまた揺らいだ。離れていたもう一人が戻ってきたのだ。

その者は人間時間にすると僅か一ヶ月で、混乱に包まれていた魔界の7割をあっという間に掌握してしまった。

その者の名は『アルゴサクス』。
魔界を瞬く間に手中に収めた功績から『覇王』と呼ばれた。

再び統一された魔界の力が外へ向かうことを恐れたスパーダ、
そして友と同胞を裏切ったスパーダを憎む覇王。

衝突は必然だった。
再び破滅的な力が衝突した。

死闘の末スパーダが打ち勝ち、覇王は封印される。

純粋な力を求めたスパーダと違い、魔帝と覇王は特殊な力を持っていた。
その特性上、殺しきることは難しかったのだ。

スパーダはこの二人を固く厳重に封印した。

これによって、ジュベレウスから続く気が遠くなるような長き一連の戦乱は一応の終わりを迎える。
完全な終結は孫の代まで待たねばならなかったが。

スパーダは人間界に落ち着いた。彼は自分の名や悪魔の力が広がることを由とせず、隠者として過ごした。

戦乱が終結したのを見計らって、再び天界の神々が人間界へ手を伸ばし始める。

スパーダが目を光らせていたので、彼らは直接の力の行使ができなかった。
そこで彼らが取った手段は人間側から『信仰』という形で神を求めさせ、進んで魂を支配下に置かせる事だった。

スパーダはその事については文句は言わなかった。
むしろその方が人間にとって良いと思ったのだ。

過去を忘れて心の安寧を得られる。魔界に魂を喰われるよりは天界に支配された方が万倍マシなのだ。
手段は褒めたものじゃ無かったが、結果としては良しだった。
その後スパーダは二千年に渡って人間界を見守り続けた。

彼は己の力を自分の魔剣「スパーダ」に移しそして固く封印する。
いつか来るべき時に、来るべきが者が手にするのを願って。

そして己の二人の息子がある程度成長した時、リベリオンと閻魔刀を彼らに授け家を離れる。

役目は終わったのだ。
彼は全てを己が子、子孫に託した。

息子達がどのような道を歩むかはわからない。だが彼は確信していた。

いつか必ず。

この血の者が。
祖を越えて本当の意味で戦乱に終止符を討つと。

今も封印されているあの二人の破壊者が完全に滅ぶ日が来ると。
スパーダは遥か昔の事を思い出す。生まれ育った故郷。
まだ強大な力を手に入れる前の若き頃の三人。

お互いを兄弟のように信頼し、共に修練に励んだ友。
どこで道を誤ったのだろうか。

いや、悪魔の目線で見れば道を誤ったのはスパーダだ。
魔界全土が彼に向ける強烈な敵意は、絶大な尊敬と信頼の裏返しだ。

あれから二千年、彼は苦しみ続けた。人間界への愛情と故郷である魔界への愛情の板ばさみになり。
弱き人間界の味方をするという彼の『優しさ』が、一方で魔界を裏切った事への罪の意識を強くする。

どちらの世界・どちらの種族も愛するあまり、彼は撤することができなかった。
フォルトゥナに残っている『地獄門』などもそのいい例だ。

彼に故郷を思い出させる数少ない物だ。結局壊す事が出来なかった。

あの二人を殺しきれなかったのは彼らの力のせいではなく、
心の奥底で友を殺す事を覚悟しきれていなかったのかもしれない。

スパーダは思う。


願わくば、息子達が己と同じ道を歩むことの無いように と。

家族を、友を手にかける事が無いように と。


スパーダが家を離れた日以降、彼の姿を見た者は誰一人としていなかった。

―――



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ダンテ「学園都市か」 エピローグ

2010年03月11日 21:06

ダンテ「学園都市か」

647 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/05(金) 17:39:55.01 ID:6TkXh8U0

エピローグ

―――

あれから三日。

トリッシュはソファーにのびていた。

彼女は疲れていた。そしてイラついていた。

バージルは異世界から離脱した途端どこかへ行って消えてしまったし、
ダンテは使い魔たちを集めて回収するとその日のうちに勝手に帰ってしまった。

そういう事で色んな後始末をトリッシュとネロが行うことになったのだ。

まずは学園都市に残る悪魔達の痕跡の排除。

ケルベロスが作った莫大な魔力が篭っている氷柱や、
ベリアルやステイルの戦いで生じた、これまた強大な魔力が篭っている火災の鎮火などだ。

そこでトリッシュとネロである。大悪魔の作ったものは彼らしか消せなかった。

あの少年の右手が使えれば楽だったが、彼は入院して絶対安静の状態だった。

そう、あの少年。上条当麻。

彼は死んだまま悪魔化したのが幸いしたのか、体そのものは変質していなかった。
ベオウルフを外すと、普通の人間の体に戻ったのである。


死んだままだが。


彼の人間としての心臓はもう動かなかった。


そこでなんとか心臓を再び動かすため、トリッシュはカエルのような医師と相談し、一つの策をとった。


上条の心臓を元に、ベオウルフの力を流し込んだ新たな心臓を作ったのである。


その悪魔の心臓を上条に移植した。
そしてそれは成功し、彼の体に鼓動と体温が戻った。

上条は体は人間、心臓だけは悪魔という奇妙な存在になってしまった。
あの心臓は銃弾で貫かれようが焼かれようが瞬時に再生して永遠に鼓を刻む。

例え主の体が全て無くなって心臓のみになったとしても。

上条は前例の無い奇妙な存在となった。

普通の人間として生きていけるのか、
それとも心臓が何らかの作用を起こして悪魔的な影響が出てくるのか。

トリッシュは予想できなかった。

そしてトリッシュは忘れていた。


日本は火葬することを。


いつか遠い未来、上条の肉体が死んで火葬した時、周りの者は驚くだろう。

他の部分が全て灰になっても、傷一つつかずに残って鼓動する心臓を。

蘇生と言えばもう一つ。

ステイルだ。
実はステイル、件が終わった後トリッシュにあっさりと蘇生されていたのである。

ゴールドオーブで。

ゴールドオーブは、死んだ直後なら悪魔の魂を修復することができる。
魔帝の業に近い。


ただ、効果があるのは悪魔。人間には効果が無い。


ステイルは生きたまま直でイフリートの魂と融合してしまった為、肉体そのものが完全に変質してしまっていた。
最早人間ではなかった。

完全に悪魔化していた。

彼は不老の永遠の14歳となってしまったのである。

トリッシュ「あー」
ソファーでのびながら呻く。学園都市での後始末もほとんど終わった。

残す仕事はあと一つ。

今回の件で学園都市は相当の被害を出した。
中心地となった第七区は完全に廃墟と化した。

それに魔帝によって放たれた無数の悪魔、それを掃討したダンテの使い魔達によって学園都市中にも巨大な爪痕を残した。
運が悪い事に重要な研究施設が悉く破壊されてしまったらしい。

その被害額は某超大国の国家予算並になるとの事だ。
そしてその賠償の矛先はダンテに向かうかもしれない。
いつものパターンだ。

トリッシュは学園都市のトップと会い、ダンテには支払い能力が一切無いことを伝えなければいけない。
それで矛先を変えるも良し、そのままダンテに請求するも良しでそこは相手の判断に任せる。

請求したとしても1セントも返って来ないだろうが。ツケという名で今までも多額の借金を踏み倒してきた。
どうってことはない。

それに悪意からの被害ではない。仕方ないのだ。ダンテが戦えばその周りが壊れるのは必然だ。
それが真理なのだ。

多少やり過ぎなのは否めないが、そのくらい許容して欲しい。

今回の件だって、人間界と全人類の命が守れたのなら安いものだ。

―――


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ダンテ「学園都市か」 最終章

2010年03月11日 09:25

ダンテ「学園都市か」
ダンテ「学園都市か」

288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/03(水) 18:00:55.12 ID:zEd69/Q0

最終章

―――

ダンテは空の漆黒の穴の内部に光る三つの赤い光を遠くから眺めていた。

ダンテ「バージル…」
兄の名を呟く。

ステイル『あ、あれは…』

ダンテ「魔帝さんが降臨だぜ」

ステイル『くそ…』

ダンテ「おっとお前は立つんじゃねえ。その体じゃもう無理だろ」

ステイル『…』

ダンテ「俺が行く―――」

そう言い、ダンテは魔帝の方へ跳躍し姿を消した。

ステイルはただ一人、力なくその場に座していた。

ステイル『頼んだぞ…』

呟く。もうその言葉を向ける人物の姿は見えなくなっていた。

ステイル『…』

しばらくすると、何者かの気配を感じた。

ステイル『…?』

「ステイル!!!!」

聞きなれた声だ。
振り向くとそこには神裂とインデックスがいた。

ステイル『インデックス!!!!』

ステイルは修道服を着た少女の姿を見るや、立ち上がろうとした。
だが足に力が入らない。その場に倒れこんでしまった。

神裂「ステイル!!!!」
叫び、ステイルの元へ行こうとするが彼女の足もふらつく。

その横をインデックスが駆けていった。
そしてステイルの傍へ。

禁書「大丈夫?」

ステイル『インデックス…』

禁書「あなたも…」
インデックスはステイルの手のイフリートを見る。

そしてその手を握った。

ステイル『…(暖かい…)』

禁書「…ありがとう」

ステイル『君が…無事で何よりだ…』

禁書「…うん…」
ステイルの手を握るインデックスの手に力が入る。
少女は今にも泣きそうな顔だった。

神裂がようやくステイルのもとに来た。
神裂「大丈夫ですか!?」

ステイル『少し…疲れた…』

禁書「…!?」

ステイル『神裂…インデックスを頼むぞ…』

神裂「…ステイル!!!いけません!!!!ダメです!!!!」

禁書「だめぇ…だめ…」
インデックスの瞳から大粒の雫が落ちる。

ステイル『僕は…少し…休む…よ…』

全て完璧だったとは言えないがステイルは満足だった。

悔い。

視界が薄れていく。

あの愛しい少女の顔がぼやけていく。

音が消えていく。

あの愛しい少女の声が遠のく。

だがその小さな手から伝わってくる温もりはいつまでも残っていた。

ステイル『(…インデックス…)』

心の中で呟く。

そしてステイルの意識が途切れた。

―――


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ダンテ「学園都市か」 第三章

2010年03月10日 21:42

ダンテ「学園都市か」
ダンテ「学園都市か」

933 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/28(日) 23:04:07.46 ID:05pn8HxA0

―――

とあるビルの屋上にバージルとインデックスはいた。

インデックスは地面に座り込んでおり、
向かいの貯水塔の上にバージルが佇んでいた。

周りには他に誰もいない。

インデックスの頭には何やら奇妙な金属の塊がついていた。
それは魔界の金属生命体の一種を改造した機械である。

その機械は彼女の頭の中にあるフォルトゥナの術式を引き出そうとしている。

辺りは静かだ。
インデックスの頭についている機械のギチギチという稼動音のみが聞こえる。

インデックスはこの男を一目見てわかった。
ダンテと瓜二つの顔。左手にある『閻魔刀』。

この組み合わせ、ダンテの兄バージル以外に誰がいる。

禁書「(…なにする気なんだろ…)」

何か腑に落ちない。
彼女の頭の中にある術式が目的というのは当然わかる。
だが、術式を手に入れたいだけなら彼女を連れてさっさと逃走し、邪魔が入らない場所でゆっくりやればいいのではないか?

禁書「(まさかここで何かの術式を起動させるつもりなのかも…)」

禁書「」ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ
禁書「…あっ…わっ!」

インデックスの胃が鳴く。
脳が活発に活動しているせいで普段よりもさらに空腹だ。

バージル「…」
バージルはいきなりザッと立ち上がるとビルの屋上から飛び降りてどこかへ行ってしまった。

禁書「(…なんか悪いことしちゃったかも…?)」

敵であるはずなのだが、少し申し訳なく思う。
しばらくするとバージルが右手にコンビニのビニール袋を持って戻ってきた。

バージル「食え」

そして無造作にその袋をインデックスの前へ投げた。
地面に落ちた衝撃でその袋からはおにぎりやらパンがこぼれ出た。

禁書「……え?」

恐らく近くのコンビニから持ってきたのだろう。
状況はそれどころではないし、上条の「犯罪行為は許しませんよ!」という言葉が思い出されたが、
目の前の食物を見てインデックスの口の中ではよだれの洪水が発生した。

禁書「あ、ありがとうなんだよ…じゃ、じゃあいただきます」

おにぎりを一つ手に取り、いそいそと食し始める。

食べながら思う。
インデックスの脳内にあるバージルの記録と、
実際に目の前にいるバージルとでは大分違う。

記録にはこうある。
冷酷無比。僅かでも障害となる者は敵味方悪魔人間の関係無く容赦無く殺す。
無駄を嫌う完璧主義者。
慈悲の欠片もない鉄の男。

ではなぜ上条の止めを刺さずに、更に命を救う手助けをしたのか。

そして今もなんでインデックスの体を気遣っているのか。

今行っている作業だって、
インデックスの生命を無視すればいくらでも効率化できるはずだ。

禁書「え…?」

その時だった。

禁書「こ、これ…!?」

頭についている機械が目的の術式を発見したようだった。
そしてその術式を、狙い通りに起動させるために修正し書き換えていく。

その術式は彼女が予想していたものでは無かった。

インデックスがバージルがやろうとしてる事に気付く。

禁書「な、なんでこんな事を…!!?」
禁書「どうして…!!?」

なぜそんな事を、何のためにそんな事をするのかがわからない。

バージル「…」
だがバージルは答えなかった。聞こえてないかのように、先ほどとかわらず瞑想を続けていた。


禁書「なんであなたも魔帝の封印を!!!??」

―――



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ダンテ「学園都市か」 第二章

2010年03月10日 09:26

ダンテ「学園都市か」

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/28(日) 11:56:31.06 ID:05pn8HxA0

―――

ダンテ「で、そっちはどうだ?」

トリッシュ『順調よ』

ダンテ「…」

トリッシュ『なに?なんかあるの?』

ダンテ「ガキのお守りは飽きた」

トリッシュ『イギリス清教がくるまで我慢しなさい』

ダンテ「わぁったよ」

トリッシュ『あとネロも来るみたい』

ダンテ「つーことは『ボルヴェルク』の野郎、やっぱり来やがるのか」

トリッシュ『それともう一人』

ダンテ「まだなんか来るのか?」

トリッシュ『わかるでしょ』

ダンテ「あ~…」

トリッシュ『バージル』
トリッシュ『やっぱりあなたも感づいてたわね。どう思う?』

ダンテ「さあ。確かなのは観光目的じゃねえって事だな」

トリッシュ『彼が狙いそうなのはいくつかあるけど』
トリッシュ『禁書目録の中にあるフォルトゥナの術式とか、あと今私のところにある「スパーダ」とか』

ダンテ「…」

トリッシュ『もしかしたらあなたに会いに来たのかもね』

ダンテ「ハッ」

トリッシュ『あなた、人の家庭事情に首突っ込むなってよく言うでしょ?』
トリッシュ『だからなんかあったらよろしくね。バージルの事。任せるわよ』
トリッシュ『もし戦り合うことになったら、まともにアレと戦えるのあなたしかいないからね』

ダンテ「へいへい」

やはりバージルも来る。
少し嫌だ。

会話を終わらせ、黒い石を乱暴にポケットに放り込む。
そして少年と少女を待たせているファミレスへ向かう。

―――


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ダンテ「学園都市か」 第一章

2010年03月09日 21:43

ダンテ「学園都市か」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 21:42:27.50 ID:B5ACLTPv0

第七区 とあるファミレス

禁書「とうまーとうまー! これがいい!!」

上条「お前これ4人用のピザだろ!なんか得体の知れないの乗っかってるし!」

禁書「えー」

上条「こっちのやっすいお子様ランチにしなさい!」
上条「(うう…帰国早々コンロとレンジが同時に壊れて水道も止まるなんて不幸すぎですよ…)」

「先ほど入ったニュースです。第七区の○×銀行に複数の強盗が押し入り…」

店内に置いてあるテレビからの結構重要なニュースも上条は「不幸」にも聞き逃す。

カランッ
いっらっしゃいませー

上条が自らを襲った不幸に頭を抱えてる中、一人の銀髪の大男が喫茶店に入ってきた。

上条「(うお…なんだあのメチャクチャかっけーおっさんは…
    でっけえギターだなってかすげえ派手なカッコしてる)」

店員に案内されたその男は通路を挟んで上条たちの真横のテーブルに来ると
ゴドンッ!と大きなギターケースを乱暴に床に置き、
ドサッ!っと椅子に腰を降ろした。

上条「(何入ってんだあのギターケース…そういえば服装もどことなく魔術ちっくな…ッ!!)」

上条の頭の中を不安がよぎる。
そう、上条たちは今までに何度も魔術師に狙われ、襲撃を受けてきた。

上条「(まさか…いや、きっとあの人はイギリスかどっかから来た普通のパンクな人だ…!)」
上条「(いや!!油断するな!いつもこういうパターンからとんでもない事になってるじゃねえか!)」

上条の不安を露とも知らずにインデックスは幸せそうにお子様ランチをほお張っている。
そんな上条に更なる追い討ちが。

銀髪男「あー このピザのLと…このストロベリーサンデー頼む」

上条「(日本語ペッラペラじゃねえか!!魔術師って100%このパターンですよね!!)」


銀髪男「さて…お前が幻想殺しの坊やかな?」

上条「うきゃぁぁぁあぁッ!!」

禁書「とうま?どうしt…ッ!!!」

銀髪男「よう、禁書目録のおチビちゃん」

禁書「ダッダッダダダダ…!!ダンテ!スススススパーダの息子!!」

ダンテ「…俺の事覚えてんのか?」

禁書「お、覚えてないけど見ればわかるんだよ!!」
禁書「かつて魔界を封じた伝説の悪魔スパーダの息子!!魔剣士ダンテ!!』
禁書「魔界の帝王ムンドゥスを封印した最強の半人半魔!!』

上条「な、なんか良くわからないけど物凄くヤバイお方ってのだけはわかりますよ!!」

ダンテ「グゥーッド。さすがだねえおチビちゃん。」

上条「う、うるせえ!!何しにきやがった!?何企んでやがる!?ローマ正教の魔術士か何かか?!」

ダンテ「…お前バカだろ。今説明してくれたじゃねえか」
ダンテ「用があるっちゃあるんだが、お前らをどうこうするつもりは無いから安心しな。」

上条「じゃあ何だ!?説明してくれ!!」

ダンテ「その前にピザだピザ。」

上条「へ?」


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ダンテ「学園都市か」 プロローグ

2010年03月09日 09:10

ダンテ「学園都市か」

・DMC側の時間軸は4の数年後。
・禁書側の時間軸はイギリスクーデターの三日後あたり。

ダンテがややアホっぽいのは4の小説版の、
『あまりにも強すぎるからたまにわざと攻撃食らったり隙を作ったりして楽しんでる』うんぬんを参考にしてるので。

今のところ登場予定なのはダンテ、ネロ、トリッシュ、ベリアル、ボルヴェルク(2の好敵手)、魔帝ムンドゥス、そしてわれらが兄貴バー(ry

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 20:21:52.19 ID:B5ACLTPv0

ダンテ「随分と小奇麗な街じゃねえか」

学園都市、とあるビルの屋上。
真っ赤なコートを羽織り背中に巨大なギターケースを担ぐ銀髪の白人が気だるそうに呟く。

ダンテ「ちょっとはやく来すぎちまったかな。なんならトリッシュと一緒に来ても…」

ふとその相棒の女の事を思い起こす。

気まぐれで、このダンテでさえ振り回されるやっかいな女。
ダンテ「いや…ねえな。」


ダンテ「…へえ」
すんっと何かの匂いを嗅ぐかのように鼻を小さく鳴らす。

ダンテ「…つまみ食いするか」

男はそう呟くと10階以上あるビルの屋上から飛び降り、街の喧騒の中へ消えていった。

―――



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