上条「ん…? サイレンの音?」 その1

2010年03月11日 22:46

上条「ん…? サイレンの音?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 12:17:39.12 ID:BpMjQwtJ0

  上条 当麻 / 5:54:44

 目覚まし時計が鳴った。
 上条当麻は時計を叩きながら起き上り、しばらくぼーっと部屋の壁をみつめる。

上条(あー、何か全然寝足りねーな。やっぱ夏場は暑くて駄目だ、エアコン買おうかな……)
    ……うちのエンゲル係数がもう少し下がってくれればな……)

 横目で、大喰らいの居候の寝床を覗き込む。しかし。

上条「…あれ? インデックス? どこだ?」

 居るはずの女の子が居なかった。
 昨晩は確かにそこで寝ていたのを確認したのだが、今は布団以外に寝そべっているものは無い。

上条「おかしいな、この時間ならまだアイツは寝てるはずなんだが……って、あらら?」

 時間を確認しようと目覚まし時計に手を伸ばす。
 時計が示している時間は、6時前だった。目覚まし時計は普段7時にセットしているはずなのだが。

上条「ってかよく見たらまだアラーム鳴ってねーじゃん。
   ……んー?」

 上条は顎に手を当てて、少し考え込んだ。
 その時。

―――ォォォォォォォォ―――

 音が聞こえた。


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上条「ん…? サイレンの音?」 その2

2010年03月11日 22:45

上条「ん…? サイレンの音?」

92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/03(水) 18:58:11.90 ID:.u2JXYQo


  一方通行 / 8:12:02 / 第七学区


打ち止め「ねぇ起きてぇ、ってミサカはミサカは人妻っぽく旦那の起床を促してみる」

 第七学区のとあるマンションの一室。
 十歳ほどのあどけない少女が、必死にベッドを揺さぶっていた。
 正確には、ベッドの上で布団を被って寝転がっている、白髪の少年を。

打ち止め「ねぇねぇってばぁん、ってミサカはミサカはいやらしい声でいやらしく旦那の起床を……」

一方通行「それ以上喋ったら廃棄処分されたダッチワイフみてェな体にしてやンぞ」

 教育上に多分の問題がありそうな言葉を吐きながら、白髪の少年が起き上った。
 ボサボサの髪の毛と、気だるそうな表情で、不良のような雰囲気を出している。
 目つきは非常に悪く、その瞳は、血のように赤い。

打ち止め「あっ、やっと起きたんだね!ってミサカはミサカは嬉しそうに叫んでみたり!」

一方通行「とっくに起きてたけどな。いつまで経ってもてめェがやかましいから二度寝もできねェ」

打ち止め「えええっ!? それはいくらなんでも酷過ぎない!? ってミサカはミサカは涙目になってみたり!」

 少女の方は、喋り方こそ独特ではあるが、振舞いそのものは理性的で、子供らしい可愛らしさも残している。

一方通行「っつーか何なんだよ何なんですか朝っぱらからグダグダとやかましいなテメェは。
     久し振りにココに帰ってきたっつーのによォ」

打ち止め「あ、そうだよそうそう! なんか外の様子がおかしいんだよ!
     ってミサカはミサカは玄関の方を指さしながら訴えてみる」

一方通行「あン?」

 白髪の少年―――通称『一方通行(アクセラレータ)』と呼ばれている―――は、
 相変わらずやる気のない顔で、部屋の玄関に視線を向ける。
 しかし、その赤い瞳には僅かな力が宿っていた。

一方通行「……何が、どうおかしいって?」

打ち止め「うーん、なんかね、空気がピリピリしてるっていうか、雰囲気がおかしいっていうか……
     ってミサカはミサカは煮え切らない返答を返してみる」

 幼い少女―――こちらは『打ち止め(ラストオーダー)』と呼ばれる―――は、
 『強能力者(レベル3)』相当の発電系能力者(エレクトロマスター)である。
 空気中の静電気、電磁波等を感じ取ることも可能で、そういった『雰囲気』の変化には敏感なのだ。

一方通行「自分で分かってんならもうちょいマシな事言えよ……」

 一方通行はようやくベッドから立ち上がり、寝衣のまま玄関へと向かう。
 そして、ドアノブに手を掛けた。

打ち止め「あ、それと、こっちの方が重要なことなのかも知れないけど……」

 打ち止めの声に、手を止めて振り返る一方通行。

一方通行「?」

打ち止め「学園都市外の『妹達(シスターズ)』が全てミサカネットワークから分断、
     加えて学園都市内に居る『妹達』も、
     ネットワークには繋がっているものの通信に応答してくれない個体が増えてきてるの、
     ってミサカはミサカは困った顔で現状を説明してみる」

 ミサカネットワーク。
 それは、学園都市第三位の超能力者(レベル5)『超電磁砲(レールガン)』のDNAを元に製造されたクローン軍団、『妹達』が、脳波リンクによって作り出すネットワークのことである。
 本来なら20000人存在した『妹達』だが、とある『実験』により現在は約10000人ほどしか残っていない。

 『打ち止め』とは、製造番号20001番の『妹達』に与えられた呼び名。
 『妹達』の上位個体であり、ミサカネットワークの管理者でもある。

 そして白髪の少年、一方通行も、それらの『妹達』とは決して無関係ではない。

一方通行「……なンだと?」

 それはどういうことだ、と一方通行がその疑問を口にする前に。


 玄関のドアが、サブマシンガンの銃撃によって、粉々に破壊された。


打ち止め「っ!?」

 打ち止めは、慌てて身を隠す。
 突然の銃声にも対応出来るあたり、場馴れしていると言うべきか。

 破壊されたドアの向こうには、一人の警備員(アンチスキル)が立っていた。
 腰まで届く長い黒髪に、モデルのような長身とスタイル、口に咥えた煙草。
 そして―――顔から流れる、大量の赤い液体。

 打ち止めは、遠目に見るその警備員の顔に、見覚えがあった。

打ち止め「―――っ、ヨミ、カワ?」

 黄泉川愛穂。
 第七学区の高校教師兼警備員。
 そして、この部屋の持ち主で、打ち止めの現保護者でもある。

黄泉川「………アー?」

 普段は利発で凛々しい顔をしている妙齢の女性だが、今の彼女にその面影はない。
 顔色は酷く青褪めていて、目は虚ろで、口は半開き。
 その両方から、赤い液体がダラダラと流れるままになっている。

 黄泉川は、僅かに呻いてから、両手に持ったサブマシンガンを構えた。
 学園都市謹製の、最新鋭の短機関銃。
 それを向ける相手は―――


一方通行「―――オイオイオイオイ、ヨミカワァ……だから言っただろうが。
     炊飯器で作ったエビフライなんざ食ったら頭おかしくなるぞっつってなァ!」


 ―――粉々になったドアの前に毅然と君臨する、一方通行。


 一方通行。それは、学園都市内の者ならほとんどの人間が耳にした事がある名前だ。
 たった一人で軍隊と肩を張る化物達の中の、更に群を抜く化物。

 学園都市の誇る超能力者(レベル5)、序列第一位。

 体に触れた『ベクトル』を自在に操作する能力。その能力名が、『一方通行(アクセラレータ)』。
 核爆弾の直撃をも防ぎ切り、地球の自転を丸ごと相手にぶつけることすら出来る、最強の超能力者。
 サブマシンガンなど、彼にとっては子供の玩具にすら匹敵しない。

 現在、彼はとある事件の負傷でその能力の大半を失っているが、
 首に着けたチョーカー型の電極で能力を補填している為、電極のバッテリーが続く限りは、最強の能力を行使出来る。
 マシンガンの弾丸がドアを突き破る直前、一方通行は電極のスイッチを咄嗟に切り替えていた。

一方通行「……」

 一方通行は、誰にも聞こえないように舌打ちした。
 先ほどサブマシンガンから放たれた弾丸は全て、ベクトルを奪われて玄関の床に転がっている。

 本来なら、一方通行の体を覆うベクトル操作膜は『反射』に設定されている。
 一方通行に撃たれた弾丸は、攻撃者へとそのまま反射される、はずだった。
 しかし、一方通行は、電極を能力行使モードへ切り替えた際に、反射設定を解除し、静止させるように能力を再設定したのだ。

 理由は、言うまでもない。そのまま弾丸を反射すれば、玄関のドアと同じように、目の前の攻撃者がバラバラになっていた。
 かつての一方通行なら、暴君のような一方通行だったなら、わざわざ能力の再設定などしなかっただろうが。
 今の彼は、違う。かつて10000人の『妹達』を虐殺した彼とは、違うのだ。

一方通行「ヨミカワァ……てめェ顔からトマトジュース流してガキビビらせて悦に浸ってんじゃねェぞ。
     それとも、アレか? たかが警備員の分際で調子に乗ってっから、
     どっかの悪ガキに脳ミソいじられて肉奴隷にでもされちまったのかァ?」

 皮肉った笑みを浮かべながら、赤い瞳が煌々と黄泉川を睨みつける。

 警備員という役割を担う以上、犯罪者からの恨みを買うことは大いに考えられる。
 加えて、学園都市第一位の元保護者、10000人以上のクローン軍団統率者の現保護者という立場の黄泉川は、非常に『利用価値』のある人間でもある。

 犯罪者の誰かが、黄泉川愛穂を操り、一方通行、或いは打ち止めを襲撃させた。
 一方通行は、煮えくり返りそうな腹の内で、そんな推測を立てていた。

一方通行「……チッ」

 一方通行は、怒っている。
 黄泉川を操り利用した事。打ち止めを危険にさらした事。その両方に。

 黄泉川は、サブマシンガンを一方通行に向けたまま、引き金を引こうとはしない。
 引こうとしないと言うよりは、一方通行の気配に圧されて、引く事が出来ない、と言った方が正しいだろう。

 しかし、その背後に、複数の警備員の姿が現れる。
 全員、手には様々な種類の火器を携え、同様に顔から血のようなものを流している。

一方通行「……にしても、てめェに命令くれたご主人様は随分ユルいアタマの持ち主みてーだなァ。

       ―――たかが警備員ごとき、60億人集めても、この一方通行サマに敵うと思ってンのか?」


>>
→1、打ち止めを護る事を優先する
  2、警備員を倒す事を優先する


終了条件1:『打ち止め』を連れて第七学区を脱出



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