2011年03月31日 19:18
ちなみに、このクロスオーバーSS、当初はまどか☆マギカ×アギトではなく、まどか☆マギカ×てつをでやる予定でしたw
その内容も、創世王撃破直後のてつをがキングストーンの力で中学生の姿になりまどか☆マギカの世界にやって来るというものw
プロットの時点で終始シリアスを超越したギャグにしかならなくて結局お蔵入りしちゃいましたが……w
191 :◆vbVOcxusrc [saga]:2011/03/06(日) 00:54:58.64 ID:7pOOoGSL0
遥か昔。
宇宙にはただ混沌があり、テオスはその混沌より生まれ混沌を闇によって黒一色に染め秩序を作った。
そして、星々を闇に浮かばせ光を生んだ――
???(……ここ、どこだろう……?)
荒廃した大地が延々と続く世界に、少女――鹿目まどかは立っていた。
何故彼女はこんな所にいるのか。それは彼女自身もわからなかった。
まどか「…………」
ぼんやりとあたりを見回してみる。
しかし、彼女の瞳に映る景色は地平線の彼方まで続く大地だけであった。
まどか(何でだろう……? ここにいちゃいけない気がする……)
そう思ったまどかは、どこか違う場所へ行こうと足を一歩前へと踏み出した。
――ぐにゃり。
まどか「えっ――?」
すると、突然まどかの周囲の光景が大きく歪んだ。
いや――周囲などというレベルではない。彼女がいた世界そのものが歪んだのだ。
――やがて歪みが収まると、そこに広がっていたのは悍ましい光景であった。
まどか「何……? 何なの……?」
――それは戦いの光景だった。
剣や弓、槍などで武装した人間たちと、見たこともない怪物たちが戦っていた。
怪物は一見動物のようにも見えたが、彼らは皆人間と同様に、2本の足で直立し、かつ手には何か武器を持っていた。
(もちろん、中には何も武器を持ってないものもいたが、そこは割愛する)
その戦いは、怪物たちが圧倒的に優勢のようであった。
人間たちの放つ矢は、怪物たちの強靭な肉体に次々と弾かれ、剣や槍も怪物たちの力の前に軽々とへし折られていく。
――やがて、人間たちはそんな怪物の前に1人、また1人と倒れていき、気がつけば、そこにはまどか以外の人間は誰も立ってはいなかった。
まどか「…………」
呆然と目の前の光景をただ黙って見つめるまどか。
逆に、怪物たちの方はまどかの存在に気づいたのか、徐々に彼女の方へと近づいてくる。
まどか「あ……」
それに気づいたまどかも、すぐさま逃げようと思考するが、身体がその命令をすぐには実行できなかった。
怪物の1体が、まどかを射程内に捉えたのか、持っていた剣状の武器を構え、振り挙げる。
しかし――
まどか「!?」
突然、まどかの視界が白い光に包まれた。
あまりの眩しさに、まどかは思わず目を閉じてしまう。
やがて、光が収まり、まどかが再び目を開くと、そこには怪物たちの姿はなかった。
――代わりに、1人の青年が彼女の前に立っていた。
少年の装いは白一色。
制服姿であった自身もあまり人のことは言えないが、今自分たちがいる荒廃した大地にはあまり似合わない服装であった。
しかし、まどかはそんな青年の姿を見て、無意識にこう呟いていた。
――天使だ、と。
――まどかが目を覚ましたのは、その言葉を言い終えるのとほぼ同時であった。
まどか「……夢オチ……?」
そう言いながら、まどかは自身が眠っていたベッドからゆっくりと身を起こした。
OP
ttp://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY
