2011年04月30日 19:16
43 :>>1 ◆/yjHQy.odQ :2011/03/14(月) 02:00:11.65 ID:WcW8AXpAO
ー中東ー
此処に位置する多くの国々は、石油輸出産業で経済を支えていた
しかし太陽光発電システムの開発計画により、その存在価値を失おうとしていた
国連決議による石油輸出規制が採択されると、栄光を失わんとする反対派の国々の一部が武力を行使……戦火は全土に拡大した
ビリー「これが後々20年間続く太陽光発電紛争、というワケさ」
マリーダ「……」
グラハム「石油あっての中東国家、それが必要無くなれば世界の目もそこには向かなくなる」
グラハム「今や此処は世界に見離された、地球の中の離れ小島という事だ」
ダリル「過去の栄光にすがりついた末路って訳か」
マリーダ「……見離された土地……」
マリーダ(重苦しい気配が、纏わりついてくる……息苦しいな)コホ
ビリー「ここ、アザディスタンもその長い内紛で生まれた国なんだけどね」
ビリー「国を建てたのは良かった、しかしそれから国教の考え方に違いが出て、今じゃ真っ二つ。保守派と改革派が一触即発の状態なんだ」
ハワード「へぇ……それで、今回拉致されたっていうナントカ・ラフマデーって人は誰なんです?」
マリーダ「マスード・ラフマディ。アザディスタンの高名な宗教的指導者にして保守派の中心的人物だ」
マリーダ「保守派ながら穏健派でもある彼の存在が、一触即発のアザディスタン情勢を保ち続けていたんだ」
ハワード「へぇ……」
マリーダ「だが今回彼が拉致されたとなれば、保守派を止められる者はいなくなる。むしろ残された超保守派は改革派がそれを行ったと考えるだろう」
ダリル「てぇことは……内戦ですかい?」
ビリー「ラフマディ師が死亡していたらね。それは止められなくなるだろう」
マリーダ「ともなれば、これは紛争の火種ともいえるだろう。なれば、奴らが現れない筈がない」
グラハム「……ガンダム!」
