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マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その23 Intermission

2011年09月30日 19:57

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目

299 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/06/05(日) 02:06:03.38 ID:FT/xXSFAO

むかしむかし、遡ること二百年ほど昔の、とある小さな別荘
暖かな木漏れ日の差すテラスでは、二人の男性がテーブルを囲み静かなティータイムを満喫している
一人は黒い髭をたくわえ、禿げ上がった頭に強い意志の宿る双眸が印象的な初老の男性
もう一人は、オールバックの金髪に年齢を感じさせぬ若々しい肉体、赤いスーツがよく似合う男性だ

「リボンズ、少し席を外してくれ」

「はい」

初老の男性は、傍らに立っていた青年の名を呼びその場から人払いをする
機を見計らい金髪の男は口を開く。その表情は険しい

「彼が例のイノベイド……ですか」

「如何にも。人類を変革に導くための道標となる存在だ」

「道標……捨て駒の間違いではありませんかな?」

「……」

男の厳しい言葉に、初老の男性は口を噤み溜め息にも似た鼻息を漏らす

――まだ、私を許せないか?

初老の男性の呟くような一言にも、金髪の男の表情は変わらない

「私はビスト財団とは何ら関係無い、レイと同じく貴方の友人として忠告しているのです」

「この計画は貴方らしくもない、傲慢と独善の塊のようなものだ。人の心をこの様な一方的な手で変えられるとでも思っていらっしゃるのか」

「……だとしてもだよ大佐。それでも、私は未来に対し投げかけねばならない」

「ガンダムは警鐘だ。来るべき対話の為の布石……あの者が羽根を広げる前に、世界は一つにならなければならない」

初老の男性は確固たる意志を自らの言葉にして金髪の男に伝えていく
大佐、と呼ばれた金髪の男は、深く息を吐き椅子の背もたれに身を投げ出す

「確かに、私やレイには貴方のような強い力は無い。実際貴方が見た来るべき対話には、計画による備えが必要なのかもしれない」

「だがこれだけは言わせていただきたい。未来を作っていくのは老人ではない、やがて成長し巣立っていく子ども達なのだ」

「大佐……」

「あの二人の子がもうそろそろ生まれます。私は、あの二人に出逢って変わりました」

「もしかしたら、私はあの二人に逢わねば貴方に賛同していたかもしれない。そう思うと……尚更なのですよ」

あの二人、と言われ初老の男性の眼が僅かに歪む
それは自らの行為へ彼が抱く、ささやかな迷いの表れであった

「……彼等には、悪いことをした」

「彼は自らの意志で財団を解体致しました。彼の覚悟の証です」

「……だが、計画は絶対に遂行されねばならん!」

「ッ、イオリア・シュヘンベルグ!」

「私とて出来うるならば信じたい! だが人々は思い込みや先入観に囚われ、友と成りうる隣人に銃を突きつけ、霧中の真実を探そうとすらせず自らの欲を貪り続けている! 愚劣極まりない、この様な歴史をもう二千年以上繰り返しているッ!」

「……イオリア……!」

「確かに計画により多くの血が流れよう。イノベイド達にも産まれながらの隷属を架すこととなる、私は罪人だ」

「だが大佐、例えこの計画が間違いであったとしても!」

「……世界は……変わらなければならないのだ……!」

突然の激昂の後、初老の男性、イオリア・シュヘンベルグは俯き一筋の涙を流す
それを見た大佐は言葉を失い、肩を落とす。彼もまた、イオリア・シュヘンベルグが失ってきたものを知っているからだ
言葉だけでは世界は変えられない、ましてや憂うだけでは何も救えはしない

「……」

「私は、必ず計画を遂行する」

「行きたまえ。私はこれから月に上がる、私なりのけじめをつけるためにね」

「宇宙に……まさかもうコールドスリープに入るというのか!?」

「リボンズ、客人がお帰りだ。見送りを頼む」

「待てイオリア! せめて二人の子を、未来への可能性を見てから!」

イオリア・シュヘンベルグの言葉に大佐は慌てて詰め寄り説得する
半ば掴みかからんとする大佐の勢いに、イオリアは立ち上がり微笑みと共に相対した

「子供に逢ってしまったら……きっと私の意志は鈍ってしまうだろう」

「計画とは関係無い! これは二人の意志でもあるのだ!」

「駄目だ。財団の意志、彼等の想い、生まれてくる可能性、その全てを振り払った私にその様な権利は無い」

「その権利は彼等にあるのだ! イオリア・シュヘンベルグ!」

「もう決めたことだ。私は逢わない」

「何処までも頑固なッ……!」

「あぁそうだ。そしてそんな私に最後まで付き合ってくれたのは君達だけだった」

「済まない大佐、ありがとう」

「イオリアッ……!」

今生の別れを惜しむように、友情の抱擁を交わす二人の男性
「大佐……友人としての、最後の頼みだ」

「【箱】とシステムを君に託す。レイと共に来るべき時が来るまで保管してくれ」

「私の計画が可能性を妨げる存在になったり、悪しき方向へ進んでしまったなら……【箱】が計画を壊す最後の楔となる」

「頼んだよ大佐……いや、シャア・アズナブル」



コーラサワー「……という夢を見たんだが……どう思う?」

猫「にゃー」

コーラサワー「お前に言っても分かんねえよなぁ……はぁ」

コーラサワー「イオリア・シュヘンベルグとか名前が出て来たけど……訳わかんねえ夢だったなぁ」

コーラサワー「……まぁいっか」

マネキン「何をやっているパトリック、私の家の前で」

コーラサワー「! はい大佐、このパトリック・コーラサワー、大佐をお迎えに上がりました!」

猫「にゃー」

マネキン「……全く……猫と会話とはな。貴公という人間もつくづく解らん男だ」ナデナデ

猫「ゴロゴロ」

コーラサワー「あぁ! 羨ましいっ……!」

マネキン「行くぞパトリック、これから忙しくなる」

マネキン「貴公の力も当てにさせてもらう。尽力せよ!」

コーラサワー「はっ! このパトリック・コーラサワー、大佐の命なら火の中水の中、何なりとお申し付け下さいっ!」

猫「にゃー」

マネキン「猫は下ろせ……毛だらけだぞ」


Intermission END


次回【再来】
それは、二百年の時を越えて



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魔法少女だらけの聖杯戦争

2011年09月29日 19:08

o0800045011181278391.jpg魔法少女だらけの聖杯戦争

【習作】 魔法少女だらけの聖杯戦争. なろう加筆版

Arcadia

Fate/stay night(フェイト/ステイナイト)×カードキャプターさくら(CARDCAPTOR SAKURA)×魔法少女リリカルなのは×魔法少女まどか☆マギカ

聖杯戦争それは七人の魔術師が己の技を競い、聖杯を賭けて殺しあう場だマスターの一人である遠坂凛はアーチャーである鹿目まどかを引き連れて聖杯戦争に参戦する
迎え撃つは不屈の翼を冠する純白のランサー幾多のカードを操るキャスター、ハチャメチャな魔法の杖を振るうバーサーカー、不死身と謳われるライダー、そして、今だに姿を見せぬアサシンだった
しかし、第三次聖杯戦争時のイレギュラーにより狂った聖杯は新たに三つのイレギュラークラスを召喚してしまう
それらの魔女を倒した先に待つモノとはなんなのだろうか?
鹿目まどかはどんな答えを見い出すのだろうか?

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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」 第二十五話 思惑! それは、わかりあえない気持ちなの?

2011年09月28日 19:45

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/06/22(水) 16:27:37.80 ID:290dlkr60

 第二十五話


 ホワイトベース 食堂

シノ「…………」

 小難しい顔をしてクッキーをつまんでいるのはドラグナー1型のパイロット、天草シノだ。

アリア「やっぱり、気になっちゃうの、シノちゃん?」

シノ「あ、あぁ、アリア……」

 要領を得ない回答をするシノに、珍しく七条アリアも卑猥な発言は控える。
 普段なら唇を噛むだけでアレの日を疑うが、やはり環境は性格に深く影響を与えるのだと萩村スズは肯いた。

スズ「たしかに、追跡は逃れたといっても、反乱軍の実質的な首魁ですからね。連邦軍もこのまま見過ごすことはないはずですね」

 話題はやはりギガノス帝国の〝蒼き鷹〟ハルヒ・スズミヤ・プラートとその仲間達である。

シノ「逃走ルートから計算するとサイド6に向かっているらしい」

スズ「私たちの行き先とは逆方向ですね」

 ホワイトベースは月から発進し、サイド4テキサスを通ってからジオン公国の攻撃拠点ソロモンへ向かう。

 ギガノス殲滅の作戦名・星光と同時且つ極秘に発動されたチェンバロ作戦の概要は以下の通りだ。

 1.対ギガノス艦隊から分離した突撃部隊がキシリア・ザビが指揮する月面基地グラナダを攻撃。

 2.レビルの影武者がグラナダ接収宣言と同時に名称をF.S<ファースト・ステップ>と変更する式を行い、注意をひきつける。

 3.これら主力の三分の二を使った陽動の間にティアンム指令率いる第二艦隊を密かにサイド1に集結。

 4.レビル将軍は自ら第一艦隊でサイド2に駐留してソロモンに対して陽動作戦を展開する。

 5.作戦名・星光の終了後、第三、第四艦隊はテキサスゾーンを抜け、サイド4からソロモンへ出発、更なる陽動をかける。

 6.徹底的な陽動作戦に隠れた第二艦隊はサイド1からソーラ・システムによる攻撃を行い、ソロモン防衛網を突破する。

 ハルヒたちが逃げたとされるサイド6はサイド1と近接している為、追撃の手はそう長くは及ばないだろう。
 下手をすればジオンに第二艦隊の存在を気取られてしまう。

 おそらく、サイド6から先、ハルヒたちの居所は全く分からなくなってしまうだろう。

スズ「まさかとは思いますけど、追いかけるつもりじゃないですよね?」

シノ「そんなことはしないさ。見てくれ」

 顎を上げたシノの襟には青地に白い一本線に加え、金色のひし形がついている。

シノ「私は少尉になったんだ。これで退役するには二ヶ月の申請期間が必要になった」

アリア「向こうからは早いのに、こっちからは遅いのね」

 この昇進はドルチェノフ打倒を評価されての事だが、ハルヒと懇意していると見られたシノを足止めする為であることは明白であった。

スズ「勝手に飛び出せば命令違反で軍法会議ですからね」

シノ「あぁ、だから少尉であることを利用することにした」

アリア「利用?」

シノ「うむ、民間協力者とそう変わらない准尉から正式な士官になったことで、月ぎめの給料が貰える様になった。私はこれで人を雇おうと思う」

スズ「なるほど、それでその人たちに涼宮さんたちを追いかけてもらうんですね」

シノ「その通りだ」

スズ「でも、誰を雇うんですか?」

こなた「そーれはわたしたちだーにゃー」

スズ「こなたさん!? ってことは、J9を?」

シノ「そうだ」

かがみ「あたしたちも動向は気になるからね。格安で引き受けたわ」

シノ「それでも、給料二年分の前借りだが」

スズ「二年って……会長、二年間、軍にいるつもりですか?」

シノ「えっ?」

スズ「いや、だって、そういうことじゃないですか……」

シノ「しまった……そういえばそうだったな……」

かがみ「まあ、ウチとしてはお金を払ってもらえれば、軍の給料じゃなくてもいいんですけど」

シノ「それなら、終戦したらアリアの会社で働かせてもらおうか」

アリア「でも……それだったら最初からウチに言ってくれればよかったのに」

シノ「…………」

 七條家は大金持ちだった。

シノ「生徒会長には……自腹を切らねばならん時があるんだ」


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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」 第二十四話 決着! 亡国の凱歌

2011年09月27日 19:38

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/05/23(月) 22:53:43.73 ID:o3WbIFfK0

 第二十四話

 地球連邦のギガノス軍攻撃艦隊は艦艇数一五〇〇からなる大規模な戦力である。
 各コロニーには数十から一〇〇隻。
 地球の各防衛ラインにそれぞれ数百隻。
 そしてギガノス侵攻の陰に隠されてジオンへ向けて発進されたレビル将軍率いる七〇〇艦隊。

 宇宙世紀0079――地球連邦軍は年百隻単位で大小多くの戦艦を投入し、その総数は一万を超える。

キョン「ハルヒ、都市はもう近い。速度を落とせ」

 連邦艦隊を遥か後方に捉えつつ、ギガノス軍元親衛隊の四機が月面を滑るように飛んでいる。

ハルヒ「連邦の総攻撃までもう八時間もないわ」

キョン「そうは言うが、ここまで近づけばもう何分かしか変わらない。むしろこれだけ速いと捕まるぞ」

ハルヒ「……わかったわよ」

 ゲルフ三機を大きく引き離していたファルゲン・カスタムが減速する。
 月面都市のドームが頭頂部から見え始めて四機が編隊の形を取り戻す。

古泉「おかしいですね」

 ふと口を開いたのは砲撃戦仕様のヤクト・ゲルフに乗る古泉一樹だった。
 戦場でまずこういうカンが働くのは古泉である。
 博学で常に周囲に目を配っているからだろう。

古泉「もう警戒ラインに入るというのに、帝国軍の動きが見受けられません」

キョン「連邦軍に集中しているからじゃないのか? 俺たちはそこをついてきた訳だしな」

古泉「それでも、ここまで近づいて無反応というのは妙ですよ」

キョン「……罠だって言いたいのか?」

 長門は相変わらず無反応だが、ハルヒのほうからはそれとなく緊張が伝わってきた。

古泉「わかりません。ただ、妙ではあります。まるで蛇に睨まれているような気分です」

ハルヒ「蛇ね、良い例えだわ、古泉くん」

 さらに速度を下げてキョンと古泉の間に並んだハルヒがぐっと下唇を噛んだ。

ハルヒ「ギガノスで、蛇なんて呼ばれるのは一人しかいないわ」

キョン「――朝倉か!?」

 親衛隊のエースとして若手将校に名を馳せる涼宮ハルヒに対して朝倉涼子は軍部のお気に入りであった。
 いかなる命令も確実に遂行し、表沙汰に出来ない事案も容易に解決する彼女を〝毒蛇〟〝毒蝮〟という異名がはびこっていたのだ。

キョン「どうする、ハルヒ?」

 軍の指揮をドルチェノフではなく、朝倉が執っているとなれば、どのような手を使ってくるかはわからない。

キョン「いっそ、ここは連邦に先に踏み込ませたほうがいいんじゃないか?」

ハルヒ「あたしたちは戦争に行くんじゃないわよ、バカキョン」

 部下の提案をぴしゃりとはねつけてハルヒは再びファルゲンの速度を上げた。

ハルヒ「目的はギガノスの降伏を呼びかけることよ」

 呼びかけるとは言っているが、それが失敗することは目に見えている。
 ドルチェノフがハルヒの言葉を聞いて降伏するはずがない。
 よって、ハルヒがすることはただひとつ――左遷された親衛隊を起点にクーデターを起こすことだ。

 そして、ドルチェノフのギルトール殺害を告発し、元老院の主導を奪回する。

 ドルチェノフが行ったことをそっくりそのまま返してやるのだ。

古泉「やはりおかしいですよ、涼宮さん」

 既に防衛ラインに侵入しているというのに、敵機はおろか警報一つ出てこない。

ハルヒ「有希、状況は!?」

 さすがに異変を嗅ぎ取ったのか、フォーメーションの後ろにいるレビ・ゲルフに訊く。

長門「機体、レーダー、反応無し。警備システムが稼動していない模様」

キョン「迎撃を放棄しているってのか?」

 状況解析を反芻している間にギガノス帝国というドームは眼前に迫っていた。
 普通ならば、既にミサイルの雨が降り注いでいるはずだが、長門の言うとおり、運用すらされていないようだ。

長門「それだけじゃない」

 珍しく長門が二の句を継いだ。
 必要以上のことをしゃべらない彼女の言うことは、逆に言えば全て重要な事である。

長門「帝国内は既にもぬけの殻、市民さえ確認できない」

 もはや、完全に異常である。
 月面都市まで200メートルまで距離を詰めてファルゲンが停まった。

ハルヒ「どういうこと……? 軍はおろか、市民まで含めて都市を放棄したの?」

キョン「だとしたら、どこに逃げたって言うんだ?」

古泉「人口三百万近い市民を全て連れて……とにかく、都市は既に空き城です。踏み込むのは危険でしょう」

ハルヒ「いったい何をするつもりなの、ドルチェノフ……」

 気持ちの悪い予感に逆らえず、ハルヒは機首を返すしかなかった。

 ギガノス都市から400メートルばかり離れたクレーターに造られた資材基地にハルヒたちは身を隠して様子を窺うことにした。

ハルヒ「それじゃあ、古泉くん、有希、お願いね」

長門「了解した」

古泉「では、言ってまいります」

 ノーマルスーツにバーニアユニットを装着した古泉と長門が基地を出て行く。
 待っているだけは性に合わないハルヒは連邦軍がやってくる数時間を利用して都市を諜報することにしたのだ。

 当然、本人が出て行こうとしたが、止められて古泉、長門のグループと入れ替えになることになった。

キョン「ハルヒ、こっちを手伝ってくれ」

 基地と宇宙を仕切る扉を閉めたハルヒにキョンが声をかける。
 振り返ると、キョンはコンテナを運んできていた。

キョン「この間に補給を済ませておこう。交換したい部品もあるしな」

 コンテナをファルゲンとゲルフの間に置く。
 ロックを外してコントロールユニットに立って頭上の作業用アームを操作し始める。

ハルヒ「ここまでもぬけの殻とはね。本当にどこにいったのかしら?」

 キョンの横に移動して愚痴るように言った。

 この資材基地もギガノスが開国時に奪取したものだが、都市同様に放棄されていた。
 それも、殆どの機械、資材は放置したまま、人員だけがまるごと消えてしまっている。

 普通ならば、一グラムも資源を渡さないようにと移動させるものだが、手を付けられた跡がないのだ。

ハルヒ「考えられるのは二つね、運ぶ時間がないと判断したのか――」

キョン「その必要がないということか……だが、こうまで完璧に放置するのはおかしいぞ」

ハルヒ「おそらく、ドルチェノフはもうギガノスに戻る気はないんじゃないかしら」

キョン「何だと、そりゃどういうことだ?」

 オート操作で弾薬の詰め替え作業を命令したキョンがハルヒを見る。
 彼女は脚部の装甲版を外しながら呟くように述べる。

ハルヒ「ギガノスを捨てて、新たな土地を求めるのよ……」

キョン「地球かジオンか!?」

ハルヒ「ドルチェノフの性格から逃げることはないわ。たぶん、地球への降下作戦を強行するつもりよ」

キョン「だが、市民を連れて大気圏を突破するか、普通?」

 第一、連れて行く艦がないはずだ。
 三百万の市民が乗り込むなど、ギガノスの全戦艦を動員しても不可能だ。

 そんな風に敵の行動を推察しながらの作業が一時間を越えて古泉、長門が戻ってきた。

古泉「やはり都市内部に人はいません。公共施設には施錠がされていました」

ハルヒ「そう、やはりドルチェノフはギガノスを放棄したと見て正しいようね」

古泉「合わせて報告します。連邦軍は既にギガノスの制宙圏に侵入してきています」

ハルヒ「思っていたより速いわね、あと数十分で到着といったところかしら」

キョン「は、ハルヒ!」

 レビ・ゲルフを通してレーダー探索をしている長門についていたキョンが大声を出した。

ハルヒ「どうしたのよ、キョン?」

キョン「もう見える……二時の方向だ!」

 呼びかけに応じてハルヒたちはその方向へ走っていく。
 二時方向といえば、ギガノス都市がある方向だ。
 そして、連邦軍の進軍ルートの側面でもある。

ハルヒ「な、何、あれ……?」

古泉「小惑星……いや、あれは……」

 都市のドームを覆いつくすように巨大なものが浮かび上がってきていた。
 古泉の言う通り、一つの資源衛星ほどのサイズだが、どう見てもそれは人工物であった。

 表面に敷き詰められた無数の砲台、それを取り囲む戦艦――さながら要塞と呼ぶべきだろう。

長門「ギガノス機動要塞。開国時から設計されていた圧倒的火力による殲滅戦用巨大戦艦」

キョン「三百万市民の居所もハッキリしたな」

 それほど、機動要塞は大きかった。
 ドームを覆い尽くすほどの物量、まさにギガノスの総力といったところだ。


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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」  第二十三話 接近! 信頼への限界時間

2011年09月26日 19:52

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/05/18(水) 17:06:45.78 ID:1b1hdwhT0

 第二十三話

 ジオン軍ザンジバル級機動巡洋艦ラグナレク

 ジャブロー陥落に失敗したジオン軍の一部は地球を離脱してソロモン、ア・バオア・クー、本国など、各本部長がいる区域へ撤退している。
 その中で〝赤い彗星〟のシャナは独立部隊としての地位を利用して独自にホワイトベースを追っていた。

ララァ「まあ、それで中尉はガルマ様に計算のヒントを差し上げたのですね」

 専用の個室でソファに腰掛けてララァは楽しげに話しかけている。
 その視線の先には誰もいない。
 しかし、ララァ・スンの目は確かに何かを見つめて笑い声をあげている。

ララァ「ガルマ様はプライドの高いお方でしょう? 中尉はガルマ様とどのようにお話ししてらしたのですか――あら?」

シャナ「ララァ」

 不意に瞳が小さくなるララァはほぞのくすぐったさに視線を下ろした。
 やわらかな香りを抱いていたシャナはララァのももから上半身を起こして緑深い目を見つめる。

シャナ「また話をしていたのね」

ララァ「はい、大佐」

シャナ「記憶なら私も持っているわ。わざわざ本人に訊くこともないでしょ」

ララァ「それでも、感じ方は人によって異なりますわ」

シャナ「どちらにしても、もう少し静かに話してほしいわ。まだ二十分も時間が余ってる」

 ソファから立ち上がってバスローブを脱ぐ。
 小柄だが、均整の取れた肢体にララァの薄い手が乗った。

ララァ「何かお飲みになりますか?」

シャナ「自分で取るからいい」

 備え付けの冷蔵庫から瓶ジュースを取り出す。
 ザンジバルにも後付だが重力ブロックが設置されている。
 実際には、地球の重力に適応した身体が宇宙に酔わないための措置だが、無重力用のチューブ食事が嫌いなシャナは居住区では常に作動させていた。

ララァ「大佐、近づいています」

シャナ「……本当に?」

 休憩時間はあと十数分残っている。
 木馬との接触はそれからまた十六分先のはずであるが、ララァは確かに感じ取っているようだった。

 シャナはすぐに艦橋と回線を繋いで戦闘態勢を命令した。


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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」  第二十二話 暗雲! 呪われし放浪者! 

2011年09月25日 19:57

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/05/08(日) 22:52:14.73 ID:LkbQgq/h0

 ロボット列伝

 隠しユニットのミネルバX、ファルゲンカスタムの出現条件と機体性能紹介。
 ついでに基準として主役格の三機の性能も紹介します。

 マジンガーZ

 移動力/5 運動性/50 装甲/1500 照準値/120
 特殊能力:超合金Z 毎ターン、エネルギーが回復。
      マジンパワー 気力130以上で最終与ダメージが1.1倍、最終被ダメージが0.9倍。

 ガンダム RX-78-2
 
 移動力/6 運動性/100 装甲/1000 照準値/140
 特殊能力:学習型コンピュータ 毎EPに運動性、照準値が+3される。

 ドラグナー1型カスタム

 移動力/8 運動性/120 装甲/900 照準値/140
 特殊能力:対話型コンピュータ・クララ 気力120以上でクリティカル率+20。

 隠しユニット

 ミネルバX 入手条件:ジャブロー時、唯の撃墜ポイントがトップ。

 移動力/6 運動性60 装甲/1400 照準値/140
 特殊能力:パートナー回路 マジンガーZへの援護攻撃時に必ずクリティカル。

 ファルゲンカスタム 入手条件:シノとハルヒの撃墜ポイントが5以上。もしくは宇宙を選択。

 移動力/8 運動性/125 装甲1200 照準値/155
 特殊能力:EWAC 自機から2マス以内の味方ユニットの命中・回避+15%
      ハッキング 精神コマンド『分析』が使える。使用後、行動終了扱い。
      ジャマー 射程1以外の攻撃に対して回避+10%


 本来の御三家、ゲッターはGになっちゃったので見送り。
 こういうデータを載せると『ぼくのかんがえたすーぱーろぼっとたいせん』化していきます。
 ですが、こういうの考えるだけで楽しいですよね!

 スパロボの公式ファンサイト(登録無料)に精神コマンドの案を送れたりできますが、あれも結構やってます。
 ムゲフロに出た信念を不屈+突撃でガトーにつけてほしいとか。

 でも、やっぱり個人的には奇襲を復活させてほしいですね!
 効果云々よりも、語感がいいですし、使ったときの爽快感は奇跡や愛以上だと思います。

 この後にクソ長い補講を入れてますが、必ず暇な時に読んでください。

 それでは、次回は再合流と同時になのはさんの話。

 ついでに、部隊名も募集してみます。
 脳内デフォはSpace Guardian Girl's ProjectからとってG's部隊。
 電撃G'sマガジンともかけてます<ドヤ>。
 ただし、結局はホワイトベース部隊に落ち着くと思います。
 皆さん、ドヤ顔で部隊名を出してくださいww


 補講 ブライガーとゲッターの変形システムについて

 スズたちが解説してくれましたが、補足します。

 ただし、私はJ9シリーズをきちんと見ていないので、作中での考証がどのようになっているか本編でどうなっているのかはわかりません。
 蒼天航路並みの妄想ゴッチャなので、話半分程度にしてください。


 ゲッターロボとブライガーは共に大きさから重量まで変化する〝ありえないロボット〟です。

 まず、その二つのシステムの根幹は前者はゲッター線、後者はシンクロン原理です。


 宇宙には『質量保存の法則』があり、要約すると『世界の容量は永久に100/100のままであり、分子は減ることも増えることもない』ということです。

 つまり、物を大きくするには他のものを小さくしなければならない訳です。
 それは飲み込んだコーラの炭酸がゲップになって出てくるぐらいあたりまえの事です。

 ゲッターとブライガーは世界の法則そのものに対してケンカを売っていたんですね。


 とはいえ、ゲッターはまだ簡単に説明できます。

 ゲッターロボはゲッター線を利用することで金属を異常なスピードで進化(退化)させ、それ以上に退化(進化)させることで質量を変えています。

 問題は、何もない空間から手品のように金属を引っ張ってきて巨大化するブライガーはどこから質量を持ってくるのか――

 建前上の答えが『平行世界の容量を借りる』ことです。

 シンクロン原理は、この宇宙の質量やエネルギーを他の宇宙空間と融通しあうことです。

 現行世界Aと平行世界Bを同調させることで、(100/100)と(100/100)を101/100+99/100にするのです。

 原作でのブライガーは別次元の宇宙、いわゆる平行世界からエネルギーと質量を借りてくることで物体を一時的に大きくしたりすることができます。

 引っ張ってきた質量をどうブライサンダーと融合させるのかとなると、空母アストロガイガーに搭載された物質増大プラズマシステムによって変形させるらしいです。

 何が問題かって、誰もこのシステムについて説明してくれないんです。

 実際の変形シーンはプリキュアのデュアルオーロラウェーブみたいな空間でブライサンダーが質量らしきものを受け取って変形します。

 あくまで仮説ですが、アストロガイガーのプラズマシステムによって世界間を繋ぐワープ空間のようなものを形成し、プラズマ化したブライサンダーに同じようにプラズマ化した平行世界の質量を融合させているのだと思います。

 ただ、キッドたちを乗せたまま変形しているし、コクピット内は変わらないようなので、コクピット周りはプラズマ化させてないようです。

 ブライガーでいられる時間は24時間と説明されています。
 その理由は二つ考えられます。

 一つは、プラズマシステムが二つの世界を繋げていられるのは一瞬から数十秒程度である場合。
 この場合は、変形が完了した後、現行世界Aは101/100+99/100の関係が(101/100)と(99/100)になります。
 つまり、質量保存の法則が乱れ、宇宙が崩壊します。
 この崩壊が始まるのが変形後24時間後なので、それまでに平行世界Bに質量をお返しします。

 二つ目は、プラズマシステムが二つの世界を繋げていられるのが24時間である場合。
 特に説明は不要でしょう。24時間が経てば質量保存の法則が乱れて宇宙が崩壊します。
 なので、プラズマシステムの電池が切れる前に質量をお返しします。

 考えると面倒な事が『ブライガーがダメージを受けて腕がふっ飛んだりしたら?』です。

 もげたパーツは宇宙空間をさまよって回収不可能でしょう。
 それでは借りた質量を返却できません。

 まあ、第一というか、これしかないという方法は『こちらの宇宙に元々あった質量で代償する』ことです。

 そもそも、ブライソードビームとかでエネルギーを発散してますし、もう考えるだけ無駄と言うものです。


 それならどうしてこんな話をしたかというと、このSSにて原作との設定上の矛盾点があるからです。

 このSSにおけるスーパーロボット大戦の世界は私自身の独自設定が働いています。

 その上でブライガーのシンクロン原理が使えなくなったので、『宇宙の別の場所から質量を融通しあう』という技術に変更しました。
 つまり、現行世界Aの中で50/100+50/100の質量を51/100+49/100にする技術です。

 そうなってしまった独自設定については、ストーリーの終盤のほうで明かしますが、ぶっちゃけSS本編とは何の関係もありません。
 ただ、この設定によって、本来起こるはずだった事やいるはずの人物がなかったことにされたり逆もあったりしています。
 手を抜いたわけではありません。本当です。


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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」  第二十一話 僥倖! 復活の蒼き鷹!

2011年09月24日 19:27

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga ]:2011/05/01(日) 20:10:49.75 ID:xyTeWmMO0

 第二十一話

 月面のクレーターを強度と透明度を併せ持つアクリルガラスでドームの形に覆い、底面の中央に統括庁舎などの公共施設を建設。
 その後、螺旋状に都市を敷いていき傾斜でせりあがっていくクレーターという地形に合わせて中央の庁舎も高く背を伸ばしていく。
 底面から庁舎が二十メートルに達する毎に〝新たな地面〟を作り、その上にまた建物を乗せていく。
 宇宙世紀0079――人類は第一号のフォン・ブラウン市からずっと、この手法で月面に幾つかの都市を建設していった。

 そのうちの一つ、開発都市三号ギガノス市の駐留軍将校であったメサイア・ギルトールがマスドライバーの完成を機に周辺基地の駐留軍を纏め上げて決起したのが〝ギガノス帝国〟の始まりであった。

 今、民間輸送船が港に着いたことなど、ドルチェノフ中佐の耳に入るはずはなかった。

「閣下ぁ!」

 玉座を前に大きく腕を広げて見せたドルチェノフは以前よりも更に圧力を増して獅子吼した。

「プラート大尉は死に! ジオンとのジャブロー攻略作戦も失敗に終わった今! 我らギガノス帝国に勝機があるとすれば、マスドライバーによる地球連邦軍基地への全面攻撃しかありませぬ!!」

「やめよ、ドルチェノフ」

 あくまで穏やかに進言を退けたメサイア・ギルトールは窪んだ目で頭上のガラス越しに宇宙を仰ぎ見る。

「今一度、地球を見るがいい。ドルチェノフ中佐」

 ギルトールの視線の先にはいくつもの星明かりの中、青く輝く惑星がある。

「美しい……なんと美しい星なのだ……その星にお前はマスドライバーを仕掛けろと言っておるのだぞ」

「はっ! 全ては我らギガノスの勝利のために!」

「そんなことをしてみろ、ドルチェノフ!」

 皺の刻まれた顔を苦痛に歪め、ギルトールは肘掛けを拳で打った。
 決して強い力ではないものの、自身が地球そのものであるかのような眼差しにドルチェノフはたじろいだ。

「我らは連邦ともジオンとも違うのだ! あの美しい星を汚してはならんのだ……! それだけは断じてならんのだ!!」

「お言葉ですが、閣下! 既に若手将校の反乱の謀議が連邦政府にまで洩れている可能性があるのですぞ!」

 一歩後ろ足を踏みながらもドルチェノフは引き下がらなかった。
 二歩、三歩とギルトールへ進み寄り、額に熱を込めていった。

「連邦軍が彼奴らの反乱を煽れば我がギガノス帝国は一挙に転覆する恐れがあるのですぞ! かくなる上は速やかに反乱軍を処罰し、連邦軍を殲滅することです!」


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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」  第二十話  出撃! ゲッターとマジンガー、新たな力

2011年09月23日 19:37

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/24(日) 22:42:49.69 ID:UoK4+8VG0
        ____ __    ___ __      __   __   _ __
       /     /::/  ,rー 、:::/   /:/ /7了:::::::/  /::::/  イT7 ,.イ /
        /      |::::/  /_!_゚_ ノ:/   /:::/ /ー┴ ':::::::/ /::::::::/ /__:7 /::/ /了
      ――i  /:::/  / イ__:/_ /7 / ̄   ̄了::::::::/ /::/_ ̄   / ̄了 /二
          /  / 了 /|  | / // /__,  ___/::::::::::/   ̄∠  、__/ ' ' /  i´
      / 、イ__/ /:::!  L」 // / 了  /了77 ァ  ___/:ノ  /::/_' '_/7 l 7__
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     /  イ  /:/  l:::::::|  l/   / /  /| |/ //  /:::/  /!  l7 r/  /
     // ヽ |:/__l:::::::|_|__┬::::l_/::::7___//_/:::/ / ヽ |l__// 人/
    /′   `                      /´    丶 /´  `

 このスレッドは、美少女キャラクターアニメとスーパーロボット大戦のクロスオーバーSSの第二段です。

 前スレ
 唯「まじーん、ごー!」
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1287900930/

 Wiki
 http://ss.vip2ch.com/ss/%E5%94%AF%E3%80%8C%E3%81%BE%E3%81%98%E3%83%BC%E3%82%93%E3%80%81%E3%81%94%E3%83%BC%EF%BC%81%E3%80%8D

 参戦作品
 けいおん!×マジンガーZ
 魔法少女リリカルなのは×灼眼のシャナ×機動戦士ガンダム
 魔法先生ネギま!×ゲッターロボ
 生徒会役員共×涼宮ハルヒの憂鬱×機甲戦記ドラグナー
 BUMBOO BLADE×聖戦士ダンバイン
 Rozen Maiden×超電磁ロボ コン・バトラーV
 かみちゅ!×勇者ライディーン
 らき☆すた×銀河旋風ブライガー
 ミルキィホームズ×破邪大星ダンガイオー
 Baby Princess×バンプレストオリジナル


 これまでのあらすじ

 宇宙世紀0079――人口爆発した地球人類はその大半が幾多のスペースコロニーに移住して幾十年が経過していた。
 地球の日本の桜ヶ丘高校に通うけいおん部員の平沢唯は隣り突如侵略してきたドクター・ヘルの野望を打ち砕くスーパーロボット・マジンガーZを譲られ、戦いに身を投じることになる。
 同時期――スペースコロニー、サイド7で連邦軍のV作戦が始動した。
 サイド3で独立宣言したジオン公国・月でクーデターを起こしたギガノス帝国に対して、モビルスーツ・ガンダムとメタルアーマー・ドラグナーを開発していた。
 しかし、無数の偶然が重なり、ガンダムには11歳の少女、月村すずかが乗り、三機のドラグナーには、天草シノ以下、桜才学園の生徒会がパイロットとして登録されてしまった。
 異世界の遺失物<ロスト・ロギア>ジュエルシードを集める高町なのはは、ジオン公国の赤い彗星、炎髪灼眼フレイムヘイズのシャナに好敵手と狙われ、黒衣の魔導師フェイト・テスタロッサとジュエルシードを奪い合っている。
 地球を狙う侵略者はそれだけではない。
 キャンベル星人、バイストン・ウェルのドレイク・ルフト、妖魔帝国……
 それらの侵攻はローゼンメイデンが乗るコン・バトラーV、ゴラオン艦隊に所属する聖戦士・川添珠姫、勇者ライディーンに選ばれた中学生神様・一橋ゆりえによって食い止められている。

 だが、奴らがこのまま引き下がるはずはない……

 ギガノス帝国の蒼き鷹・涼宮ハルヒは息を潜め、宇宙海賊バンカーのギル・バーグはダンガイオーを駆るミルキィホームズを執拗に追い続ける。
 姿を見せない二体のローゼンメイデンのうち、水銀燈は人間の憎悪を煽り、バーン・バニングスを黒騎士に堕としてしまった。
 ジオン公国はコロニー・学園都市の科学力を利用して着々と戦力を増強して、ドクター・ヘルは新たな作戦を立てている。

 地球連邦には、新型パーソナルトルーパーの開発者、天使美夜の娘達、早乙女研究所のスーパーロボット・ゲッターロボ、アステロイドベルトのJ9、銀河旋風ブライガーが協力しているが、戦いは厳しいものに変わりはない。

 今、香月シノンが艦長を務めるホワイトベースがジャブローから宇宙へ飛び立った。

 全ては、この地球<ほし>の、明日のために――


けいおん!                ネギま!
平沢唯    豊崎愛生         綾瀬夕映     桑谷夏子
秋山澪    日笠陽子         早乙女ハルナ   石毛佐和
田井中律   佐藤聡美         宮崎のどか    能登麻美子
琴吹紬    寿美菜子
中野梓    竹達彩奈         生徒会役員共
山中さわ子  真田アサミ        天草シノ      日笠陽子
平沢憂    米沢円          七条アリア     佐藤聡美
真鍋和    藤東知夏         萩村スズ       矢作紗友里
                       畑ランコ        新井里美

リリカルなのは              Rozen Maiden
高町なのは       田村ゆかり    真紅    沢城みゆき
フェイト・テスタロッサ 水樹奈々     翠星石   桑谷夏子
アルフ          桑谷夏子    蒼星石   森永理科
月村すずか      清水愛      雛苺     野川さくら
アリサ・バニングス  釘宮理恵    金糸雀   志村由美
                       水銀燈   田中理恵
灼眼のシャナ               JUM    真田アサミ
シャナ         釘宮理恵

涼宮ハルヒの憂鬱            らきすた
涼宮ハルヒ     平野綾       泉こなた    平野綾
キョン         杉田智和      柊かがみ    加藤英美里
古泉一樹      小野大輔        柊つかさ     福原香織
朝比奈みくる     後藤邑子       高翌良みゆき  遠藤綾
長門有希      茅原実里
                       各原作作品登場キャラ
かみちゅ!                リュウ・ホセイ       飯塚昭三
一橋ゆりえ     MAKO        アムロ・レイ        古屋徹
四条光恵       峯香織       シャア・アズナブル    池田秀一
三枝祀       森永理科      ドルチェノフ        飯塚昭三
                       ギルトール         大木正司
BAMBOO BLADE            ドクター・ヘル        富田耕生
千葉紀梨乃    豊口めぐみ     あしゅら男爵       柴田秀和 北浜晴子
川添珠姫      広橋涼        プリンス・シャーキン    市川治
宮崎都       桑島法子      ガルーダ         市川治
桑原鞘子      小島幸子      トッド・ギネス       逢坂秀実
東聡莉       佐藤利奈      バーン・バニングス   速水奨
                       アレン・ブレディ      若本規夫
ミルキィホームズ             ドレイク・ルフト       大木正司
シャロ     三森すずこ        ショット・ウェポン     田中正彦
ネロ      徳井青空          ミュージィ・ボー      横尾まり
エリー     佐々木未来       エレ・ハンム        佐々木るん
コーデリア 橘田いずみ          チャム・ファウ       川村万梨阿
                        ギル・バーグ       千葉繁


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唯「第一次!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」 第十九話 雷撃! 少女たちの防衛線 後半

2011年09月22日 19:35

唯「まじーん、ごー!」

779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/03/31(木) 18:02:22.52 ID:Ew4Uc/i40

シノン「こ、この地震は……!」

 突如、ジャブローを襲った地震に、一堂に会していた少女たちはすぐさま、自分たちの為すべき事を悟った。

『警報。警報。基地内にて原因不明の爆発事故が発生した。詳細を調査するまで、各員、落ち着いて待機せよ。繰りかえす……』

シノン「私たちの待機場所はホワイトベース、もしくは各ユニットの中よ!」

 鋭い指示に、了解の声が重なり、全員が部屋を飛び出した。
 それなりに場数を踏んできた香月シノン以下、二十数名の少女たちは定時爆撃の後のタイミングの良すぎる爆発事故に、空気中に含んだ違和感を嗅ぎ取っていた。

 それが、如何に哀しい嗅覚であるか、筆舌に難くない。


 テンテレンテレレテンテレンテレレテンテレンテレレレレレレレレレ
 アイーフルエルーアイー ソレハーワカレーウター
 ヒロウホネモーモエツーキーテー ヌレルハダモーツチニーカエルー
 コウヤヲーハシルー シニガミノレーツー
 クロクユガンデー マーァッカーニモーエールー


なのは「すずかちゃん、アリサちゃんを探しにいかないと!」

すずか「うん!」

 なのはは魔法を起動して足にフライヤーフィンですずかを抱えて基地内を滑るように飛んでいった。

なのは「レイジングハート!」

レイジングハート「Yes」

なのは「アリサちゃんを探して!」

レイジングハート「Alllight,my muster」


 アイーイノチノーアイー チノイロハーダイチニステテー
 アラタナートキヲーヒラクカー イキノコルーアイセンシタチー
 コウヤヲーハシルー シニガミノレーツー
 クロクユガンデー マーァッカーニモーエールー


なのは「行くよ、すずかちゃん!」

すずか「アリサちゃんの傍に!」


 シニーユクーオートコタチハー マモールベキーオーンナタチニー
 シニーユクーオーンナタチハー アーイスールオトーコターチヘー
 ナニヲカケルノカー ナニヲノコスノカー 
 I play, play to bring near the new day...




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リリカル・イグリプス

2011年09月21日 19:06

1305727315131.jpg
リリカル・イグリプス

*+ASTRAY+*→カテゴリー リリカル・イグリプス目次

オリジナル(設定)×マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス(Muv-Luv Alternative Total Eclipse)×魔法少女リリカルなのは×魔法少女リリカルなのはA's(エース)×魔法少女リリカルなのはStrikerS(ストライカーズ)×魔法戦記リリカルなのはForce(フォース)×魔法少女リリカルなのはViVid(ヴィヴィッド)×魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-(エース ポータブル ザ バトル オブ エイセス)

いつもと変わらぬ忙しい日常を送る管理局のエース・オブ・エースは、ふとあることに気づいた。
そう、そこは未確認の世界。
BETAという猛威と戦うばかりの世界だった。
オルタネイティヴ4が失敗に終わり、5が施行されてしまったために残された人類。
その人間達の救済のために、地球に残った国連参謀達が新たに施行を宣言したのは”オルタネイティヴ6。
それは、この世界での剣”戦術歩行戦闘機”による魔法行使をするという計画だった。
そして、魔法を知る管理局員・高町なのはと近衛軍所属の上司、フェイト・テスタロッサとその妹達、高性能機殺し、赤城教導隊らがその計画にかかわっていくことになった・・・

世界観融合クロスオーバー、スターシステム

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QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」 第三話 「もう何も怖くない! 恐れ知らずの気高き乙女!」

2011年09月20日 19:00

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」

264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/18(土) 21:00:47.15 ID:ZpMyAy7B0


前回までのあらすじ


首領パッチ『嗚呼、ロミオ! あなたはどうしてロミオなの!?』

ヤッくん『   』


首領パッチ『何か言えや、こらああぁぁぁッ!!』つ拳銃 バキューンバキューン!

ヤッくん『   』ズガン! ボゴン!

さやか「全然あらすじになってないし、何やってんのあんた!?」


第三話 「もう何も怖くない! 恐れ知らずの気高き乙女!」



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QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」 第二話 「それは、とっても歯がゆいなって」

2011年09月19日 20:15

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [saga]:2011/06/10(金) 22:00:17.63 ID:AF1ZbI3c0


前回までのあらすじ

謎の声に導かれ、まどか達はデパートの奥へと入っていく
そこで起こった様々な出来事
謎の小動物
襲いかかる暁美ほむら
現れる使い魔
二人組の救世主
『魔法少女』の勧誘

そして、ヒゲの使い魔たちによってヒゲを植え付けられたさやかは世界一ダンディな漢を目指す為、旅に出たのだった……


さやか「何じゃこりゃあーーッ!? 誰よ、こんなフザケたあらすじ書いたのは!!」

パチ天「「やべっ!! 逃げろ!」」ダッダッダ

さやか「お前らかぁーーッ! 待てやこらぁーー!!」ダッダッダ

まどか「さやかちゃん速ーい……」



第二話 「それは、とっても歯がゆいなって」




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QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」  第一話 「夢の中で逢った、林田」

2011年09月18日 19:52

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」
mami014.jpg
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/06/05(日) 15:30:57.59 ID:lmD8bq8l0

注意
※初SSです
※キャラ崩壊があります
※原作に無いオリジナルの奥義やギャグが登場します

いろいろ拙い部分があるかもしれませんが、生温かい目で見守ってやってください

それでは、約5分後に投下を始めます


ほむら「今回もダメだった……。私にまどかは救えないの……?」

ほむら「いいえ、次こそは救ってみせる……! 待っててまどか……」


――――――――
―――――
――


第一話 「夢の中で逢った、林田」



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Fate stay Magica

2011年09月17日 19:59


【ネタ】Fate stay Magica(まどかクロス)

Arcadia

魔法少女まどか☆マギカ×Fate/stay night(フェイト/ステイナイト)

鹿目まどかがアーチャーとして召喚
テンプレ

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仮面ライダーW & 仮面ライダーOOO & 魔法少女まどか☆マギカ Fの契約/少女と魔法と仮面ライダー 第六話

2011年09月15日 19:05

まどか「仮面ライダー?」翔太郎「魔法少女?」映司「魔女?」

ちなみに、今アンクが持ってるメダルは以下の通り


タカ・クジャク、コンドル

ゴリラ

バッタ

シャチ、ウナギ、タコ


あ、トラさんもちゃんと持ってるからご安心を


現在、プトティラは所持してません

というか、プトティラ出したら映司が大変な事になっちゃう!


911 :◆WDUU7xtdEo [saga]:2011/05/02(月) 14:13:08.02 ID:/vNFSYXFo

彼にとって、それは大した意味を持たない。

彼にとって、その光景は、さほどの障害とはならない。


だが、しかし――。



「くそっ! 何度やってもまた新しいのが!!」

『ただ再生してるワケじゃねえのか!! フィリップ、何か思いつかねえか!?』
「ああ、もう少し待ってほしい。もう少しで思いつきそうだ」
『だったら早くしてくれよな!!』


(オーズ、そしてダブルか……)


やはり、予想外ではあった。



オーズ――800年前の王が生み出した、人間の欲望という力。

ダブル――人間が己の手で、地球から引きずり出した記憶という力。



地球外生命体である彼――インキュベーターにとって、その力は予想外。
文明を与えた側として、人間がこのような力を手に入れる事は終ぞ思いつかなかった。
言うなれば、プログラムの中に現れたバグ。


――しかし、所詮バグはバグでしかない。


(まあ、エネルギーの回収において、彼等が障害になる事はないね)


合理的に計算を行い、判断する。

この地球上に存在する人間の総数からすれば、これらの個体が及ぼす影響はゼロに等しい。

たとえ影響があったとしても、それは、この時代のたった一点のみ。
この後の歴史には影響を及ばさない。


そして、それは暁美ほむらにも言えること。


想像を絶するエネルギーを秘めた鹿目まどかを魔法少女にさせまいと行動する理由は未だ分からないままだが、彼女が及ぼす影響は彼にとっては大した意味を持たない。


鹿目まどかを魔法少女に誘導するルートは幾つもある。

どれだけ彼女が策を労しても、無意味。

最終的に、鹿目まどかは魔法少女になる。


億に等しい時間を生きたインキュベーターにとって、全てが予測範囲内。

だからこそ、彼は判断を下す。


(彼等を排除する理由は、ないね)


しかし、その判断が果たして正しかったのか。


――それを彼自身が知るのは、もう少し後の事になる。



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