長門「ゴーストスイーパーに依頼した」

2010年07月28日 13:12

長門「ゴーストスイーパーに依頼した」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 21:23:43.37 ID:qS3tqbgR0

キョン「……すまん、長門。もう少しわかりやすく説明してくれ」

長門「現在、涼宮ハルヒの興味が幽霊にあるために周辺地域で心霊現象が発生するようになった」

キョン「ああ、お前は専門外だから専門家を呼ぶって言ってたな」

長門「そう」

キョン「つまり、そのゴーストスイーパーってのは幽霊の専門家な訳だな?」

長門「そう



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キョン「――で、あの椅子に縛り付けられてる奴は何者だ?」

横島「チクショ――ッ! カワイコちゃん探し位ええやないか――ッ!!」ジタバタ!

長門「ゴーストスイーパー」

キョン「……長門、それはマジなのか?」

長門「そう」コクリ

キョン「……質問しても良いか」

長門「構わない」

キョン「何故、あの人は縛り付けられてるんだ?」

横島「何が“他の学校に行って女の子と楽しいことをする仕事よ”だ、
    あんクソ女あああ――――ッ!!」ジタバタ

長門「彼の上司にあたる人物に言われた対処法」

キョン「あ~……すまん。あの人は何かやったのか?」

長門「そう」

キョン「……何をしたんだ、一体」

横島「ああっ!? なんだか縄が食い込んでタダオちゃん変な気分に……!?」ムッハー

長門「朝比奈みくるの衣服――メイド服と呼ばれるものを盗もうとしていた」

キョン「……マジか?」

長門「マジ」コクリ

キョン「……長門、あれは単に不審者なだけじゃないか?」

長門「……」

キョン「正直に言っていいぞ、長門」

長門「その可能性は否定出来ない」

横島「だが……しかし……!あのメイド服を着ている子のチチは……!」グビビッ

キョン「……」

長門「ゴーストスイーパーというのも、彼が自己紹介したのみ。
    私は、彼が普通の人間だという情報しかわからなかった」

キョン「つまりだ」

長門「……」

キョン「とりあえず、殴っても良いということか?」

横島「!?……縄がほどけとる……!?」

キョン「!?」

長門「……あの縄は情報操作をして解けないようにしていた」

キョン「それじゃあ……」

長門「……」コクリ

キョン「マジなのか?」

横島「しっかし、おキヌちゃんはどこで――」

キョン「――なあ、あんた」

横島「あん?」

キョン「あんたはその……ゴーストスイーパーってやつなのか?」

横島「ああ、そうだぞ。というかな、最初っからそう言っとるとゆーのにそこのメガネちゃんがだな~」

長門「……」

横島「……とっ、とにかく自己紹介をしとこーかー!」

キョン「長門、お前は何をしたんだ? なんだか怖がってるぞ」

長門「情報操作で動きを制御しただけ」

横島「俺の名前はゴーストスイーパー横島忠夫!俺がきたからにはもうあんs」

ガチャッ

みくる「すみません、おくれまs」

横島「生まれる前から愛してました――ッ!!」ピョイーン!

みくる「ふええええっ!?」

長門「――――」

横島「おうっ!?」

ピタッ!

横島「まっ……また体が動かん……!?」ピクピク

長門「……彼は、先ほどもあのように私に攻撃の意思を見せた」

キョン「いや、あれは攻撃というか――って、大丈夫ですか朝比奈さん!?」

みくる「だっ、大丈夫です……ちょっとビックリしただけですから」

キョン「それは本当に良かったです」

みくる「心配してくれてありがとう、キョンくん」

横島「ああっ、こんな姿の僕を見ないで……!?」

キョン「……長門。動きは止めたままで構わないが、
    せめてアイツの開いた足を閉じさせてもらえないか?」


     ・    ・    ・


キョン「……成る程。確かに学校で何かあった場合、同じ年代の人の方が不自然じゃないな」

長門「彼は、そのために選ばれた」

みくる「でも……涼宮さんはああいった人はその……あまり好きな感じではないですよね」

横島「……あの~」

キョン「――ですね。幽霊は退治出来ても、古泉が過労でえらい事になるのは確実だと思います」

みくる「その……代わりの人を頼む事は出来ないんでしょうか?」

長門「話によれば、もう一人ゴーストスイーパーが来るらしい」

横島「……もしも~し!?」

キョン「何? 依頼はお前がしたんじゃないのか?」

長門「実際に依頼をしたのは古泉一樹の組織。私は、依頼をする時に立ち会っただけ」

みくる「そうなんですか。それじゃあ、古泉くんが来るのを待った方が良いですね」

横島「すんまへーん! そろそろ動けるようにしてもらえませんかね――ッ!?」ピクピク

横島「お、おううっ……!」ピクピク
横島(ううっ、チクショー……! なんで俺がこんな目に……)

みくる「――古泉くんはもうすぐ来るんですか?」

横島「う、動きがとれん……!」
横島(せっかくのチチを目の前にして、何も出来なかった意味がないやないか!)

みくる「――ああ、そうなんですか」

横島「……ん?」
横島(この上に浮いてる状態だと……)

みくる「それじゃあ、もうすぐですね」

横島「!」グビビッ!

…ガチャッ

横島「上から、ブラジャーが見えるんじゃなかろーか!?」ピシャーン!

古泉「……おや、これは一体どういった状況ですか?」

キョン「来たか、古泉。早速だが……」

横島「もう少し……あと少し首を動かせば……!」

キョン「――“あれ”を何とかしてもらえるか?」

古泉「あれ、と申しますと?」

キョン「言わなくてもわかるだろう。宙に浮いてる、あの男の事だ」

古泉「彼がああなっているという事は……やはり、何か問題が起こりましたか」

キョン「古泉。お前はこうなる事がわかってたってのか?」

古泉「恐らくは、長門さんが対処すると思っていました。
    しかし、空中に停滞させられているとは思いませんでしたよ」

キョン「悪いがな。正直に言って、あいつが関わるとろくな事にならんと思うぞ」

古泉「そうですね。彼単体では、そうなるでしょう。ですが――」

横島「動かんでも良いッ! 伸びろ、俺の首ッ!」

みくる「!? ふっ、ふええっ!?」

古泉「彼の上司は、彼のストッパーになる人物も派遣してくれましたよ」

おキヌ「……横島さん……?」ピクピク

横島「――おっ、おキヌちゃん!? いつからそこに……!?」

おキヌ「“上から”のあたりからいましたよ」ピクピク


     ・    ・    ・


横島「――成る程。幽霊を引き寄せちまう女の子が居て、一定期間その子を守れば良いのか」

古泉「ええ、その通りです」

おキヌ「美神さんの説明を聞かずに飛び出してっちゃうからですよ」

横島「は、はははー……!」


キョン「……あの人たちには、ハルヒの力について説明しないのか」ヒソヒソ

長門「……」コクリ

みくる「確かに、説明するとなると大変な事になりそうですからね」ヒソヒソ

キョン「ああ、あの人ならハルヒに変な事を吹き込む可能性もありますからね」ヒソヒソ

みくる「キョンくん、そういう事を言うのは失礼……でも、ないかも」

横島「――とにかくッ! このゴーストスイーパー横島ただ」

ガチャッ!―げしっ!

ハルヒ「皆揃ってるみたいね! 早速――って、何かドアにはさんだような……」

横島「……お……におまか……」ピクピク
横島「……せ」…ポテッ


♪:GHOST SWEEPER


    GS横島 憂鬱大作戦!!


     ・    ・    ・


横島「ばいばいさ~っどね~すあんふぁ~んどぁ~うと♪」

おキヌ「横島さんッ! もうはじまってますよ!」

横島「止めんでくれおキヌちゃんッ! ここで少しでもアピールをして……いっきっばっのな~い~♪」

おキヌ「アピールって何のですかッ!」

横島「ゆっ、ゆっ……」

おキヌ「ゆ?」

横島「夢見たってええやないか――ッ! チクショ――ッ!!
    こいつらだって二期をやるんだから、
    俺らだってもう一回アニメになったってええやないか――ッ!!」カッ!

おキヌ「横島さん……!?」ピクピク


キョン「……長門、情報操作はしてるんだよな」

長門「涼宮ハルヒには、彼らが真剣に彼女の言葉を聞いているように見えている」

みくる「でないと……大事ですもんね」

古泉「やれやれ、困ったものです」

横島『はい! 僕達、SOS団の素晴らしい考えにもっと間近で触れたいんです!』

おキヌ『是非、私達をSOS団に入れてください!』

ハルヒ「そこまで言うんなら良いわ! けど、あたしはビシビシいくからね!」

横島「おううっ、ええやないか……ええやないか……ッ!」グビグビ

キョン「一体どういう訳で高校生にあるまじき飲み物が見えるんだ……!?」

長門「……情報操作を続けていると、
    本来の貴方達と涼宮ハルヒの認識する貴方達に決定的な溝が生じる。
    今すぐに、貴方達自身で対処する事を推奨する」

おキヌ「あっ、す、すみません!……ほら、横島さんッ!」

横島「チクショー……!」

長門「情報操作を解除する」

ハルヒ「――そう、そこまでやる気があるんだったら良いわ!」

横島「へっ?」

おキヌ「えっ?」

ハルヒ「今週の日曜は、入団テストも兼ねて噂になってる廃病院に行くわよ!」

横島・おキヌ「……」

横島「おっ、俺たちは一体……」ボソボソッ

おキヌ「どういう風に認識されてるんでしょうか……?」ボソボソッ


     ・    ・    ・


横島「しっかし、あのハルヒって子は顔は良いんだが性格がキツすぎるな」

横島「あれでもうちょっと性格が大人しめだったら……はっ!?」

横島「まさか……あれが今話題のツンデレとゆーやつなのか!?」

横島「……しかし、このSOS団っつーのは女の子のレベルが高いな」

横島「今週の日曜日は、格好よく幽霊をバーンとやっつけてアピールすれば俺にも春が……!?」

横島「……」

横島「ふぇぷしっ!……ズズッ」

横島「……」

横島「なんで俺は部室で寝泊りせにゃならんのだ……!」


     ・    ・    ・


古泉「――はい、最初の接触としてはかなり好印象だと思いますよ」

美神「そう、それなら良かったわ」

西条「しかし、まさか横島クン達に人類の命運の一端を託す事になるとは……」

唐巣「我々では、正体がバレる可能性があるからね」

エミ「だから仕方ないワケ。ま、アイツらならよっぽどの事が無い限り平気だと思うワケよ」

冥子「でも~~~横島クンは~~~私達が~~~」

美神「裏で動いてる事を知らないわよ。だって、横島クン達だけには任せておけないもの」

カオス「そんな事はどうでも良いわい! 報酬の後払い分を忘れんでくれよ!」

マリア「イエス・家賃の滞納が・限界に来ていマス」

美神「世界の命運を分ける仕事だもの。きっちりやらせてもらうわ」

小竜姫『お願いしますよ、皆さん。彼女が幽霊は居ると知ってしまった場合……』

ワルキューレ『神魔のバランスどころか、世界の法則が完全におかしくなるからな』

美神「わかってるわよ。だから、こうやってアンタ達も裏で動いてるんでしょ?」

小竜姫『ええ、ですが……本来の輪からはずれた霊の出現は多くなっています』

ワルキューレ『我々も対応しているが、はやく解決しなければ未曾有の危機が訪れるぞ』

美神「はいはい。けれど、そこのところは――貴方達に任せて良いのよね?」

古泉「ええ。正確には彼、ですが」

美神「オッケー。それじゃあ、横島クン達が行く前にあらかた掃除を済ませちゃいましょうか!」

小竜姫『頼みます……。私達からの報酬は、この件が片付いたらということで』

美神「あっ、コラ――!?」

エミ「……何、それ? 私達は、神魔族からの報酬とかは全く聞いてないワケだけど――」

ワルキューレ『なんだ、聞いていなかったのか。この件に関しては、神魔族からの報酬も――』

美神「えっ、忙しいからもう切るって!? それじゃっ!」

プツンッ!

エミ「……ちょっと令子。おたく、私達に隠してる事があるわね」

美神「な……何を根拠に……!?」

西条「この件は、オカルトGメンからも報酬が出ているのにキミという子は……」

唐巣「あまりがめつすぎるのもどうかと思うよ、私は……」

古泉「おや? 僕達の組織からも報酬が出るはずですが……」

美神「それは……ほら、私は二人も派遣してるわけじゃない!?」

エミ「……あんたがタイガーを行かせるのに反対したのはそういう事だったワケね」

美神「タイガーもピートも正体がバレたら大変でしょ!?
    ほら、吸血鬼が居るって思われる可能性もあるし、
    タイガーは今の流行りは手乗りだし……!」

冥子「そういえば~~~SOS団の顧問として行くっていう案も~~~」

カオス「横暴じゃ――ッ! ワシの方が金は欲しいというのに――ッ!」

マリア「ドクター・カオス……」


美神「……」


美神「いっ、良いじゃない! 世界を救えるんだから沢山お金を貰って何が悪いっての!?」


一同「……」

     ・    ・    ・
長門宅

長門「飲んで」

おキヌ「あっ……ど、どうも……」

長門「……」

おキヌ「……」

長門「……」

おキヌ「あっ、お……お茶美味しいです」

長門「そう」

おキヌ「は……はい……」

長門「……」

おキヌ「……」
おキヌ(えーん! 私が泊まる所って、この子の所だったんですか美神さーん!)

おキヌ「きょっ、今日は泊めてくれてありがとうございました~」

長門「構わない」

おキヌ「あ……はい……」
おキヌ(かっ……会話が続かないッ……!?)
おキヌ(とりあえず、何か話してないと身がもたない……!)

おキヌ「えっと……長門さんは私と同じで高校一年生だし、同い年ですよね。学校の方は――」

長門「違う。私と貴方の年齢は同じではない」

おキヌ「――えっ?」
おキヌ(もっ、もしかして飛び級?)
おキヌ(それとも……留年してたりとか……!?)

おキヌ「あ……う……!?」
おキヌ(と……とにかく話題を変えないと――!?)

おキヌ「そ、そうなんですか~。えっと……その……」
おキヌ(ああっ!? 良い話題がこういう時に限って思いつかない――!?)

長門「――私は三年前に生み出された」

おキヌ「……」

おキヌ「へっ……?」


     ・    ・    ・


翌日――土曜日、駅前

キョン「――すまん、少し遅れた」

みくる「あっ、キョンくん。何かあったんですか?」

キョン「出る時に、妹が着いてくるって駄々をこねまして」

古泉「貴方一人のところを見ると、説得は上手く行ったようですね」

キョン「ああ、代わりに来週の土曜日はどこかに一緒に遊びに行くって約束を無理矢理させられたけどな」

おキヌ「こ……こんにちは~」
長門「……」

キョン「長門に――氷室さんももう着てたんですか」

おキヌ「あっ、えっと、同い年なんだから敬語は良いですよ」

キョン「いや、氷室さんも敬語を使ってるじゃないですか」

おキヌ「それは……え~と……癖みたいなもので」

キョン「わかりました――いや、わかった。それじゃあこっちは遠慮なく」

古泉「そうですね、敬語を使いあわない方が親しみ易いでしょうから」

キョン「それをお前が言うか」

古泉「電話で説明したように、今日はゴーストスイーパーのお二方から、
    霊についての話を聞こうという事で集まってもらった訳ですが……」

キョン「……あの、横島って人がまだ来てないな」

おキヌ「すっ、すみません……」

みくる「氷室さんが謝る必要はないですよ」

キョン「朝比奈さんの言う通りだ」

古泉「やはり、部室で寝泊りをしてもらったのがいけなかったのでしょうか?」

長門「あの処置は彼の上司が指示したもの」

古泉「我々としては、ホテルを手配するつもりだったんですけれどね」

おキヌ「そうだったんですか?」

古泉「ええ。ですが、彼の分の宿泊費を払う位ならば、報酬にプラスをしろと言われまして」

おキヌ「美神さん……!?」

キョン「まあ、今日は急ぎでも無い訳だし、ゆっくり待てば良――」

「キャ――――ッ!!」

キョン「!? なんだ、何が起こったんだ!?」

みくる「ふえぇ……どうしたんでしょうか……!?」

キョン「あの人だかり……よっぽどの事があったに違いない」

古泉「――誰かが近くの警官を呼びに行ったようですね」

キョン「ああ、さすがに駅前だから動きが早い」

おキヌ「……」
おキヌ(なっ……なんだか凄く嫌な予感が……!?)

長門「……」

キョン「おっ、人垣が割れて――」

警官A「ほら、大人しくしろ!」

警官B「全く、高校生くらいなのに駅前で堂々と痴漢行為とは……!」

横島「違うんや――ッ!
    あのねーちゃんのスカートが短すぎるのがいけなかったんや――ッ!!」ジタバタ

キョン・古泉・みくる・長門「……」

おキヌ「わかってましたけど、何をやってるんですか横島さん――!?」


     ・    ・    ・


ファミレス

横島「……すんまへーん、ホンマすんまへーん」

古泉「……申し訳ありませんが、今後ああいった行動は控えて貰えますか」

キョン「ハルヒの不思議への興味が、あんたを逮捕することに向きかねん」

横島「堪忍やあ~~出先という開放感のせいだったんやあ~~~」

みくる「そっ、そういうのは誰にでもありますよね」

横島「!」
横島(こっ……この俺をかばってくれただと……!?
    フツーだったら、ケダモノを見るような目で見てくるとゆーのに……)

横島「これは――まさか――!?」
横島(みくるちゃんは、この俺に気があるとゆーことで良いんだろーかッ!?)

横島「……」

みくる「なっ、なんですか……?」

横島「みくるちゃん……キミの気持ちはわかった」

みくる「ふぇっ?」

横島「こんな僕で良ければ、その豊満なチチではさみこんでくださはーい!」ピョイーン!

みくる「ひょええええっ!?」


     ・    ・    ・


横島「……すんまへーん、ホンマすんまへーん」

キョン「本当に油断も隙もあったもんじゃない人だな、あんたは……!」

古泉「そうですね……。長門さんが動きを止めなければ……」

長門「あの行動は想定していなかったため情報操作が遅れた。すまない」

みくる「あっ、いえ……何もなかったし、助かりました。ありがとうございます、長門さん」

横島「……クソッ、あと少しであのチチを……」ボソッ

おキヌ「……」

横島「――うぐっ!?……そッ、そんな目で見んでくれおキヌちゃん……!?」

おキヌ「――それじゃあ、とりあえず私が霊についての説明をしますね。
     えっと……わかりにくい所があったら聞いてくださいね」

キョン「霊に関してはプロみたいだからな。頼む」

古泉「彼女の上司の話によれば、氷室さんは優秀らしいですから安心ですね」

おキヌ「ゆっ、優秀だなんてそんな……///」

横島「おいコラキサマ――ッ! 最初からいけ好かんと思ってたが、
    今のは許さんぞ――ッ!! おキヌちゃんは俺のもんじゃ――ッ!」

おキヌ「……ゴホン。――それじゃあ、説明します」

横島「おっ……おキヌちゃんに無視された……!?」

島(なんとゆーか、この野郎共どっちも女の子と話すのに慣れとるな……)

古泉「――成る程。そう考えるとわかりやすいですね」

キョン「ああ、氷室の説明はわかりやすいな」

おキヌ「いえ……そんな……全然です///」

横島「……」
横島(……つまらんッ!)
横島(なんだかとってもつまらんッ!)
横島(……まあ、しかし明日廃病院に行けば――)


悪霊『グワオーッ!』

キョン『うわあ、俺達じゃ駄目だ~』

古泉『なんの役にも立たない~』

みくる『誰か助けてー!』

長門『ヘルプ』

横島『ここはこの俺、ゴーストスイーパー横島忠夫に任せろッ! はーっ!』

悪霊『ギャーッ!』

みくる『キャー、恰好良いー!』

長門『ダンディ』

横島『こんなこともあろうかと、この男共には霊について嘘しか教えてなかったのさッ!』

みくる『頭も良いー!』

長門『スマート』

横島「――と、こうなるのだ――ッ!」

一同「……」

横島「……ん? どうした皆、俺の顔に何かついてるか?」

キョン「あんた……正直谷口よりひどいな」

古泉「僕達に嘘を教えるつもりだったとは、色々な意味で恐れ入りましたよ」

横島「ああっ!? いつのまにか声に――!?」


    ・    ・    ・


おキヌ「――と、これで一応霊についての説明は終わりです」

みくる「おつかれさまでした~」

おキヌ「えっと……何か質問はありますか?
     何でも……とはいかないですけど、私にわかる範囲だったら答えます」

長門「ある」

おキヌ「はい、なんでしょうか長門さん」

長門「私達にもオカルト――霊能力の使用は可能?」

おキヌ「あっ、はい。霊能力っていうのは元々誰でも大なり小なり持ってるもので、
     要はそれをこんとろーるするのが重要……らしいです」

長門「そう」

おキヌ「だから、お札とかは元々力を持ってるので、
     オカルト的な力が無い人でも効果があるんです」

キョン「お札って……本当にこれが霊に効果があるとはね」…ピラッ

おキヌ「そのお札でも、一枚一万円位するんですよ」

古泉「おや? 確か、経費のお札代はもっとかかっていたような記憶が……」

おキヌ「……」

おキヌ「あ、あははははー……」ヒクヒク

みくる「氷室さんって、本当に物知りなんですね」

おキヌ「いえ……そんな……///」

長門「霊……オカルト……ユニーク」

おキヌ「私が知ってることなんて、教わったことがほとんどですから」

キョン「まあしかし、氷室が居れば明日は安心だな」

おキヌ「……あ~……」チラッ

横島「……」ブッスー

おキヌ(へーん! 横島さんがいじけちゃってるー!)

おキヌ「えっ……えーと……同じお札でも、
     霊能力がある人と無い人じゃ威力が違うんですよね、横島さん?」

横島「まーねー」

古泉「なるほど。では、お札を使うならば、霊能力はあるに越した事は無いという事ですか」

おキヌ「はい。でも、力の引き出し方は人それぞれなんです」

キョン「ふむ」

おキヌ「でも、私は今はそれを勉強してる最中なので……
     そこは横島さんに教わったら良いんじゃないかなーと……」

横島「……」

横島「へっ――?」

横島「いや……おキヌちゃんもそこは――」

おキヌ「横島さんッ……!」ジッ…!

横島「なッ、なんだよおキヌちゃん……そんなに睨むなって……」

おキヌ「……!」

横島「……はっ、まさか――!?」
横島(この俺に、信用を回復するチャンスをくれたのか、おキヌちゃん!?)

おキヌ「!」コクコク!

横島(いや・・・…それは……しかし……!)

おキヌ「!」コクン!

横島(おキヌちゃん……わかった!
    そこまで言ってくれたんなら、俺は絶対に期待に応えてみせるぜ!)

おキヌ「!」コクコク!

横島(そして、みくるちゃんと長門ちゃんを俺のものに――!)

おキヌ「!?」ブンブン!

キョン「……今のはただのアイコンタクトなのか?それとも霊能力なんだろうか……」

長門「不明」


     ・    ・    ・


横島「……で、どうして俺がお前達担当なんだ」

キョン「今までのあんたの行動を見た限りじゃ、朝比奈さんや長門と話をさせる気になれん」

古泉「それに、朝比奈さんはともかく、長門さんには霊能力は必要ありませんからね」

キョン「だな」

横島「……チクショー……! 俺の計画がこんな所で……!?」

キョン「……悪いが言わせて貰うとな、そういった事を口にだすから駄目なんだと思うぞ」

古泉「そうですね。貴方の行動は、貴方の目的を果たすのには致命的な欠陥があります」

横島「うるへー! さっきから聞いてりゃ好き勝手言いやがって!
    一応これでも一年先輩なんだから敬え! 特徴が無い方!」

キョン「……自分で“一応”をつけるのはどうなんですか、先輩。
     というか、特徴がない方って言い方はそっちこそ失礼だろう……!?」

古泉「僕の態度には問題が無いようですね。安心しました」

横島「お前は最初っから嫌いじゃ――ッ! 自分が恰好いいと思っとる奴程ムカつくもんは無いッ!」

古泉「……やれやれ」

キョン「……まあ、その気持ちはわからんでもないですよ」

古泉「……」


古泉「えっ――?」


     ・    ・    ・


おキヌ「ああっ!? やっぱり険悪な雰囲気に――!?」
おキヌ「……って、どうしてこんなに騒いでるのにお店の人は……」キョロキョロ

長門「私達が居る周辺の空間を閉鎖している」

おキヌ「くーかんへーさ?」

長門「周辺の情報の位相を本来の位置からずらし、周囲からの影響を遮断している」

おキヌ「あ……う……!?」

みくる「えっと、簡単に言えば騒いでも大丈夫、ってことですよね長門さん」

長門「そう」

おキヌ「なっ、なんだかわからないけどわかりました……!」

長門「質問がある」

おキヌ「あっ、はい。何ですか?」

長門「霊と呼ばれるものの、情報構成を教えて」

おキヌ「えっと……どれも同じという訳ではないんですけど……」

長門「一例で構わない」

おキヌ「それじゃあ……」


おキヌ「幽体離脱した私で良いですか?」


     ・    ・    ・


夕方

横島「――おキヌちゃん、そっちの方はどうだった?」

おキヌ「はい、上手く行きましたよ。横島さんはどうでした?」

横島「気に入らんことにバッチリだ」

おキヌ「もう! 気に入らないって言うの、よくありませんよ」

横島「ごめんごめん。……しかし――」


キョン「本当にあの方法しか無いのか……!?」

古泉「確かに、とても原始的な欲求が力になるという理屈はわかりますが……」


みくる「……ううっ、本当にこれを食べなきゃいけないのかなぁ……!?」

長門「構成されている物質自体は人体に害はない」


横島「……俺たちは、とんでもない事をしてしまったんじゃなかろーか……?」

おキヌ「だっ、大丈夫ですよ!……多分」

横島・おキヌ「……」

横島「……いやー、明日はがんばろうなおキヌちゃん!」ヒクヒク

おキヌ「……はっ、はい! 頑張りましょうね!」ヒクヒク


     ・    ・    ・


その夜、廃病院にて

美神「――ラストッ!」

悪霊「ギャアアア――ッ!」

美神「……ふぅ。ようやく片付いたわね」

エミ「それにしても……どうしてこんなに霊が湧いてるワケ?」

西条「それは恐らく……彼女――
    涼宮ハルヒが、“この病院には霊が沢山いそうだ”と思ったからじゃないかな」

エミ「迷惑な話ね。……ま、こっちはその分稼がせてもらったから良いワケだけど」

冥子「でも~~~この人数で~~~こんなに時間が~~~
    かかってたら~~~普段は大変だと思うわ~~~」

美神「……冥子。それはあんたが眠いからって何もしなかったからでしょ?」

冥子「……zzz」

美神「まったくコイツは……!」

唐巣「はっはっは。まあまあ、良いじゃないか」

カオス「そうじゃそうじゃ! 倒した分だけ報酬が貰えるんじゃからな!」

マリア「イエス・ドクター・カオス」

カオス「ワシらは合わせて300匹くらい倒したかの?」

マリア「……ノー。30体デス・ドクター・カオス」

唐巣「キミは何体倒したかい?」

ピート「僕は14体程です……って、僕の出番はここで終わり――!?」

黄緑「――お仕事の方は終わりましたか?」

美神「見てわからない?……って、あんた達はわからないんだったわね」

黄緑「はい。情報で事象を捉える私達は、
    超常の気配、というものを感じ取るのが難しいみたいなんです」

美神「それにしても、体有機生命体コンタクト用……ヒューマノイドインターフェース……
    だったかしら?」

黄緑「そうです、合っていますよ」

美神「どこから見ても、人間にしか見えないわね。
    表情とか感情の表わし方なんて、マリアよりも人間に近いわ」

黄緑「それは恐らく、彼女が進化の過程だからです」

マリア「?」

黄緑「……時間が経てば、外見はもっと私達より人に近付くってことですね」

美神「……まあ、それまでに――」

カオス「マリア、一匹あたり5だから30匹倒していくらになるんじゃったかの?」

マリア「……150デス・ドクター・カオス」

美神「――カオスがボケきってなきゃの話だけどね」
美神「……あ、そうだ。一応霊見ゴーグルの方は言われてた住所に送っといたわよ」

黄緑「ありがとうございます。お手数をおかけしました」

美神「けどさ、1つは“絶対に霊が見られないもの”を……なんて、何に使うわけ?」

黄緑「それは勿論、涼宮さんにつけてもらうんです」

美神「……ああ、成る程。下手に見えちゃったら大変だからね」

黄緑「はい。涼宮さんが、『霊は存在する』と認識してしまった場合、
    この世界に――ひいては、私達の観測にも支障をきたす恐れがありますから」

美神「それに、涼宮ハルヒって子は、“この病院には悪霊がいるかも知れない”って考えてる。
    ……でなきゃ、ここまで悪霊だけが集まるわけがないわ」

黄緑「その通りです。“霊はいる”と認識されても困るし、
    “霊はいない”と認識されてしまっても不都合が生じますよね」

美神「まあね。霊は居ないってなった場合、私達みたいなのがどうなるか見当がつかないもの」

黄緑「ですから、現状の維持が望ましいと情報統合思念体は考えています」

美神「……オッケー。要は、“この病院に霊はいなかった。
    けれど、霊は居るかもしれない”……って思わせれば良いわけよね」ニタァ…!

黄緑「あら? どうして笑ったんですか?」

美神「何でもないわよ? あんた達のアニメ二期の放送とか、
    作者はロリコンになったかも知れないってストレス解消とか微塵も思ってないからね」

黄緑「……だと、良いんですけどね」


     ・    ・    ・


翌日――日曜日

ハルヒ「――遅いッ!」

キョン「そんなに怒ることはないだろう」

ハルヒ「はあっ!? あんたね、なんでそんなに冷静でいられるわけ!?」

キョン「これはあれだな。他の奴がカリカリしていると、何故か自分は冷静になれるという現象だ」

ハルヒ「ふんっ!」

みくる「あの~……あまり大声を出すと……」

ザワザワ…

キョン「……これはちょっとばかり気まずいな」

長門「……」

ハルヒ「良い? これは絶対に奢りよ! 文句は言わせないわ!」

古泉「これは……さすがに仕方ないですね」

ハルヒ「ほんと、せっかくの日曜日だってのに遅れるなんてどうかしてるわ!」
ハルヒ「ねえ、おキヌちゃんもそう思うでしょ!?」

おキヌ「はっ、はい……まあ……」
おキヌ(えーん! どうして来ないんですか横島さーん!?)

古泉「――とにかく、我々だけでも場所を移動しましょうか。
    彼は、今日の目的地である廃病院の場所を知っているらしいので」

ハルヒ「あら、そうなの?」

古泉「はい。彼と話している時に聞いたんですよ」

キョン「そうだったか? 俺の記憶にはないぞ」

古泉「そうですか?」

キョン「……? ああ、確かそんな話はしていなかったと思うぞ」

古泉「きっと、覚えていなくても良い事として脳が認識しただけだと思います」

キョン「回りくどい言い方をするな。忘れただけ、ってことだろうが」

古泉「簡単に言えばそうなりますね」

ハルヒ「……まあ良いわ! 時間も無いことだし、先に廃病院に行ってましょ!」

みくる「あの……本当に行くんですかぁ……?」

ハルヒ「何よみくるちゃん、怖いの?」

みくる「それは誰だって怖いと思いますけど、実際にで――」

ハルヒ「“実際にで”?」

みくる「っ、じっ、実際に出たら嫌だなぁ、ってことでひゅ!」

ハルヒ「? 何? なんでそんなに慌てるの」



198 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/04/14(火) 19:24:20.98 ID:rb3dAWD10

 この世には、三大欲求というものが存在する。
 それはすなわち、食欲、性欲、そして睡眠欲である。
 食欲は言わずもがな、生物が生きていくためのエネルギーを補給するという作業を行わせる欲求だ。
 我々人間もその例に漏れず、食物を取らなければ活きて行く事は出来ない。
 そして、次に述べる性欲は種の保存に関わる欲求である。
 有性生殖である動物は総じてこれを有しており、ただ純真無垢であるかの様な動物にもそれは存在している。
 最後に睡眠欲について述べる。
 睡眠とは、活動していた体に休息を与える行為であり、動物の中には冬眠といって長期間の睡眠を行う動物も存在している。

 私がここで問題視するのは、睡眠欲についてだ。
 今現在、私は食欲を満たした状態であるために、他の二つの欲求が優先される状態である。
 他の二つの欲求――性欲と睡眠欲だが、私は元来性欲が薄いために、今は睡眠欲が終始自己主張をしている状態だ。
 噛み砕いて言うならば、おなかいっぱいで眠いよ僕、となるだろうか。
 その強烈な睡眠欲の、横になって瞼を閉じてしまえという悪魔のような誘惑は抗い難いものであり、
非常に残念ながら私はそれに逆らうだけの意思の強さを持ち合わせていない。
 三行になおすならば、

 ねむいからねる
 落として良いから
 おやすみ

 ……だろうか。
 まあ、そんな感じ。


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コメント

  1. y | URL | -

    Re: 長門「ゴーストスイーパーに依頼した」

    打ち切り?

  2. | |

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