キョン「また転校生だと?」 その4

2010年02月02日 18:18

キョン「また転校生だと?」 パー速

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100 :◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/05/19(火) 19:29:33.24 ID:kyxOS9Yo


ビル内


キョン「俺・阪中ペアはビル内を捜索、鶴屋さん・朝比奈さんペアはいったん屋外へ出て、
    そこから別の侵入経路を捜索
    朝倉・部長ペアは地下に降りて承太郎・シャミセンペアと合流
    国木田・古泉ペアはここらで待機し、別のチームから連絡があったらすぐに救援に向かうこと」

キョン「これでいいな?」

全員「うん」「わかったよ」「わかりました」「ほいっさー!」



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キョン・阪中組 ビル内

キョン「よし、それじゃあ進もうか」

阪中「うん、わかったのね」


鶴屋さん・みくるペア

鶴屋さん「…そういえば別の侵入経路がなかったときはどうすればいいんだろうねっ」

みくる「え、えーと、ほら、ビルの中に分かれ道とかあったじゃないですか。
    そこを進んでみるっていうのはどうでしょう?」

鶴屋さん「おっ、さっすがみくるっだねー! うん、うん、そうしようそうしよう!」


朝倉・部長ペア

部長「あ、あのー……」

朝倉「ん? なーに?」

部長「さ、さっきからナイフをちらちらさせて、どうしたんですか?」

朝倉「うーん……これがないと落ち着かなくて………」

部長(怖ェェェェッッ!)


国木田・古泉ペア

国木田「古泉君、待機している間、何をしていようか」

古泉「そうですねぇ、何しろお互いに知らないことが多いですから」

国木田「そうだね、自己紹介でもしていようか」


ビル内


キョン「……階段、か?」

阪中「そうみたいなのね」

キョン「崩れていて進めないな……」

阪中「キョン君、任せて。フェイスフリー!」

フェイスフリー「わぉん!」

阪中「みんなで協力して階段を作ってほしいのね」

フェイスフリー「わぉぉん!」

キョン「お、おおう! こんなこともできるのかッ!」

阪中「みんなをふんづけることになるのは、すこし心が痛いけど…これしかないからしょうがないのね」

キョン「…フェイスフリー、ありがとな」

フェイスフリー「わふっ」

キョン「よっ、と……上の階はそんなに荒れていないみたいだな…」

阪中「いかにもボスがいそう、って感じなのね」

???「……やあ、キョン」

キョン「ッッ! お、お前はッッ!」

阪中「…誰ッ?」


ビル内 地下


部長(女の人に御姫様だっこされるなんて……)

朝倉「あら、この姿勢を気にしているの?
    しょうがないじゃない、高いところから飛び降りるにはこれが一番だと思って」

部長「あ、い、いえ……別にいいんです……そんなに気にしてませんから」

朝倉「嘘ね。顔が赤いわ」

部長(……やばい、こんな時に恋してしまいそうだ)

朝倉「でも、もう着いたし、この姿勢は意味ないわね」

ドサァッッ

部長「いったいん!」

朝倉「ふふ♪ 私、あなたのこと嫌いじゃないけど、好きにはなれないわ♪」

部長「え、あ、う?」
部長(なんでいきなりフラれたみたいになってんの? なんで?)

朝倉「それよりも先に進んで承太郎君たちと合流しないといけないわね」

部長「そ、そ、そうですね」


長門「止まって」

承太郎「ん、どうした長門」

シャミ「誰かが近づいてきている。数は2」

長門「……問題ない、味方」

シャミ「そこまでは一猫である私には分からないな。長門とやらを信じるほかない」

朝倉「あら?」

長門「朝倉涼子、わたし」

朝倉「長門さん、無事だったのね」

承太郎「む、お前は」

部長「ひ、ひィィィッッ!」

朝倉「なるほどね、長門さんが、ぷくく、シャミセンに、くくく、やられて、ぷふぅッ!」

長門「情報連結解除の許可は下りている」

朝倉「じょ、冗談よ、冗談ッ!」

シャミ「……どの種でも雌というのは恐ろしいものなのだな」

承太郎「…やれやれだぜ」

シャミ「しかし、せっかく分散したというのにここに五人も固まっては
    我が飼い主の意図が無視されているも同然だな」

承太郎「こちらも2-3に分かれるか」

朝倉「そうね、スタンドのタイプによって分けるべきだわ」

承太郎「俺・長門・部長、朝倉・シャミセン、これで大丈夫じゃないか?」

朝倉「……うん、スタンドの能力的にもバランスが取れてると思う。これでいいんじゃないかしら?」

長門「……同意」

シャミ「私もそれでかまわん」

承太郎「よし、これでいくぞ。長門、よろしく頼む」

長門「こちらこそ」

部長「……」
部長(なんで僕はこんな扱いを受けているんだろうか……)

朝倉「シャミちゃん、よろしくね」

シャミ「よろしく頼む。時に朝倉女史」

朝倉「何かしら?」

シャミ「私は猫ゆえに姿勢が低い。よって見えてしまうものはしょうがないとしてほしいのだが」

朝倉「…何のことかしら?」

シャミ「人間の雌はそのひらひらとした服の下にもう一枚何かを穿いているのが普通だ」


シャミ「なぜ女史は穿いていないのかね?」

朝倉「…あら、ホント。長門さんったらいじわる♪」


承太郎「それじゃあこちらは、より地下に向かい谷口を探してみる。
     朝倉たちは上へ戻るためのルートを探してくれ」

朝倉「うん、任せて」

シャミ「私がいるのだ、任せたまえ」

承太郎「よし、行くぜ」


朝倉「上に戻るためのルート探し、かぁ
    思わず『任せて』なんて言っちゃったけど、敵に会えないのはつまんないなぁ」

シャミ「女史よ、雌がそんな恐ろしいことを言うものではない
    どの種も血を流すのは雄だけでいい。
    雌は、傷つきかえってくる雄を優しく迎え入れるだけでいいのだ」

朝倉「あら、シャミちゃんは古い考えの持ち主なのね」

シャミ「そうかもしれないな」

朝倉「でも、あなたみたいな性格、嫌いじゃないわよ♪」

シャミ「ふふ、私も女史のような雌は嫌いじゃない」

朝倉「両想いかしら?」

シャミ「恐ろしいことを言うものではない」

朝倉「あん、ちょこっと残念♪」


朝倉「…こっちかしら?」

シャミ「ハズレのようだな」

朝倉「んもう、どうしてただの廃ビルの地下なのに、こうも複雑な作りなのかしら」

シャミ「猫である私にそのようなことを訊くな」

朝倉「あらん、シャミちゃんってばひどいのね」

シャミ「私は猫だから人間にとっての酷い、というのがどのようのものなのか、わかりかねる」

朝倉「人の言葉を話しているんだから、人と同じ感性じゃないの?」

シャミ「…私は人の言葉を喋り、人と同じような頭脳を得たが
    ネズミを食べることに不快感を抱くはずもないし、丸いものを転がされると気にもなる」

シャミ「女史はネズミを食べれるかね?」

朝倉「まぁ……無理よね」
朝倉(今の私は情報操作を制限されてるから、身体能力の高い人間も同然だし)

シャミ「そういうことだ。私に人間性を余り求めないことだ……む」

朝倉「ん? どうしたのかしら?」

シャミ「承太郎たちが向かった方向で何かしら戦闘が起きているな……」

朝倉「どうする? 戻る?」

シャミ「そうだな。猫も、仲間の危機を見捨てるようなことはしない」

朝倉「でも、なんで分かったの?」

シャミ「ひげだ。ひげが、空気の振動を察知する」

朝倉「へぇ、便利ね」

シャミ「動物というのはそういうものだ。生きるために体の部分を無駄にはしない」

シャミ「だが」

朝倉「ん?」

シャミ「一つ、非常に気になることがある」

朝倉「何かしら?」

シャミ「さっきからひげが振動しっぱなしなのだが、その振動に見合うだけの音が聞こえないのだ。
    女史は聞こえるか?」

朝倉「……そういえば聞こえないわね。本当に戦闘が起きているとしたらの話だけれど」

シャミ「戦闘が起きているのは間違いない」

朝倉「……妙ね。新手のスタンド使いかしら」

シャミ「振動が起きているということは、まだ承太郎たちが戦っている、ということだ。急ぐぞ、女史」

朝倉「はーい」


シャミ「振動が近い……この部屋か」

朝倉「シャミちゃん、開けるわよ」

シャミ「私のスタンドも待機済みだ」

朝倉「3」

シャミ「…」

朝倉「2」

シャミ「……」

朝倉「1」

シャミ「………」


バタァンッッ!


シャミ「承太郎ッ! 大丈夫か!」
シャミ(振動はあるのに、何も聞こえない? 誰もいないのか?)

シャミ(ッ!なんだ、あのチェーンソーを持った女はッ! なぜチェーンソーの音が聞こえないッ!)


朝倉「シャミちゃん、どうしたの?」

朝倉「シャミちゃんってば!」
朝倉(真っ暗な部屋だけど……誰も返事してくれないし、この部屋じゃないみたいね)

シャミ(猫目じゃなかったら、暗闇の中、あの女を捉えることはできなかった…
     だがッ…あの女は一体なんなんだッ!)

シャミ(あのチェーンソーを持って、微笑みながらたたずんでる、あの女はッ!)


朝倉「シャミちゃんってばー! ここじゃないみたいだよー!」
朝倉(シャミちゃんが部屋に入ってから2秒くらい後に入ったのに…
    もう次の部屋に行っちゃったのかしら…いったい、どうしたっていうのよ)


シャミ(この部屋は無駄に広いな……む、柱の影に三人がッ!)


シャミ「おい! 承太郎ッ! 長門ッ!あの女は何者なんだッ!」

シャミ「おい!なぜこちらを向かないッ!」

シャミ「貴様らッ! 聞こえているんだろうッ!?」

承太郎「……」

長門「……」

部長「……」

シャミ(なぜだッ…なぜ三人ともこちらを向かない…どうして、まるで聞こえていないかのように……)


シャミ(待てよ……聞こえていない…ッ?)


鶴屋さん・みくるペア ビル屋外


鶴屋さん「んー、非常口はちらほらあるけど全部繋がってたねー…」

みくる「そうですねぇ…」

鶴屋さん「でも、ここに逃げ込んだってことは、絶対に追い詰められない何かがあるんだよ…
      それを見つけなきゃ、この戦いは終わらないっさ!」

みくる「鶴屋さん……」

鶴屋さん「さあて、もうひと頑張りだよっ!」

みくる「はいっ!」


みくる「鶴屋さん! こっちにきてくださぁい!」

鶴屋さん「みくるっ、どうしたんだい?」

みくる「これ……」

鶴屋さん「外壁に人一人が何とか通れるくらいの穴……」

みくる「この穴を覗くと、奥に大きい車庫みたいな建物があるんですっ」

鶴屋さん「ほんとだっ…!この穴、あの大きい車庫……
      誰かがこの穴を使ってたと見ても問題はなさそうだねっ」

みくる「キョン君の指示とは少し違いますけど、調べてみませんか?」

鶴屋さん「そうだねっ、いくよみくるっ!」


鶴屋さん「…うわぁ、けっこう大きいねぇ」

みくる「ですねぇ……車庫、なんて言いましたけど、もっと大きいものも入りそう…」

鶴屋さん「小型の飛行機なら、入っちゃうくらいの大きさだよ、これは…ほへぇ
      工具とかも転がってるし……もともと何かを整備する施設だったみたいだね」

みくる「……ひゃわっ!」

鶴屋さん「どうしたんだい!?」

みくる「ち、ち、血の跡が……」

鶴屋さん「まだ赤みを帯びてるから、そんなに古くない……」

みくる「だ、だ、誰か怪我してるってことですかぁ?」

鶴屋さん「みたいさっ…」


???「おやおや、また侵入者かと思ったら……」

???「見知った顔が二つか……」


鶴屋さん「誰っ!」

みくる「あ、あなたは……」

鶴屋さん「……わが校の生徒会長様がどうしてこんなところにいらっしゃるんでしょうねぇ?」

会長「分からないのか。ここまで来ておいて分からないとは、鶴屋家の娘もたいしたことないんだな」

鶴屋さん「…む」

みくる「あ、あのっ! か、会長さん、ここに怪我をした人、いませんでしたかっ!?」

会長「怪我をした……ああ、天井に張り付けられてるあのマヌケのことか?」

みくる「天井…あっ!」

鶴屋さん「私くらい髪の長い女の子……みくる、知り合いかい?」

みくる「あ、一応……周防さん、っていうんですっ!」

会長「その女、不穏因子だのなんだのとうるさいし、谷口を殺すとぬかしやがったからな
    かるぅくお仕置きして天井に張り付けてやったのさ」

鶴屋さん「……あんたも操られてるみたいだねっ…!」

会長「操られている、か。たしかにそうかもしれん
    だが、操られることで生きる目的を手にすることができるなら、それもまた悪くない
    お前たちがここまで来たということは、古泉たちはやられたみたいだな」

会長「もう容赦はしない。谷口のところに行かせはしない」

会長「……あの女が寂しくないように、すぐにお前らを隣に飾り付けてやろう
    その前に、逃げられても困るのでな」

ガガガガガガガッッ

みくる「ッ! 鶴屋さん! 扉がッ!」

鶴屋さん「……別に大丈夫っさ! ここでこいつを倒すんだからさっ!」

会長「その心意気やよし。小手調べだ」

ギュゥゥゥゥゥウウゥウウウウンッッ!

ズガァァンッッ!

鶴屋さん「ッ!」

会長「ほう。このスピードを避けたか」

鶴屋さん(ネジを飛ばしたッ……私と同じ能力…?)
鶴屋さん「お返しさッッ!」

鶴屋さん(私のアクセリレーションが丹精込めて『加速』した釘さッッ!)

会長「む」

ヒュゥゥゥンッ

鶴屋さん「何ッ!」

みくる「どうしてッ!?」

会長「ふふ……私と似たような能力かと思ったが……そうでもないようだな」

鶴屋さん(釘の弾道がそれたッ……会長の能力は一体ッ?)

会長「ほらほら、さっきの威勢はどうしたッ!」

鶴屋さん「ッ…!」

みくる「ひぇぇぇ……」 ガインッ! ガインッ!

鶴屋さん(みくるはトラベル・ガーディアンの盾で防いでいるから大丈夫そうだねッ…)

鶴屋さん(ッ……釘は使いすぎたッ……威力は落ちるけど、ビー玉使ってみるっかな!)
鶴屋さん「これでどうだいッ!」

ビュゥゥゥゥンッッ!

会長「ふんッ!」

パリィィィンッッ!

鶴屋さん(敵のスタンドに壊されたッ!?)

会長「その程度の攻撃、もはや能力でかわすまでもないな」

鶴屋さん「くそゥッ!」
鶴屋さん(右半分が赤、左半分が青の機械的な人型スタンド……目がチカチカするっさ……)

鶴屋さん(でも、なんだろう…あのスタンド、どこかで見た覚えがあるんだよねっ……)

みくる(上にぶら下がっている周防さん……大丈夫かなぁ…
    私はあの速さの戦いについていけないし…
    できることと言ったら、身を防いで、鶴屋さんを心配させないこと……)

みくる(悔しい、です……)

鶴屋さん(ビー玉じゃあ、だめだッ!もっと威力の高いものじゃないと、弾かれて壊されるッ!
      何かッ…何かないのッ!?…ッ! 釘もビー玉ももう底をついたッ…
      あいつが扉に打ち込んだネジを使わせてもらうよッ!)

グイィッ!

鶴屋さん(あ、あれ! ぬ、抜けないっさ!)

会長「アホか」

ズボォッ!

ビシュゥゥゥウウウッ!

鶴屋さん「ッッ!」

みくる「鶴屋さんッ!」

鶴屋さん(そ、そう、か……壁に刺さっていた、ネジが、突然抜けて、私の体を貫通したのも……
      釘は能力で、よけるのに、ビー玉は……スタンドで壊すのも……)

鶴屋さん(そういうこと、だったの、か)


鶴屋さん(だから…)


鶴屋さん(会長は、ここに……)


みくる「鶴屋さぁぁぁぁぁああああんッッ!」


会長「ふふ……鶴屋家の娘、なかなかの身のこなしだったが、ここまでだな。
    即死ではないが、もう戦えないだろう…」


会長「この鎖を手足に巻いて」

ビュォォォォォオンッ

ガシャアァァァァァアッッ!


会長「よし、これで天井に二人目だな。さて、そこのSOS団員、貴様、
    さっきから隅っこでスタンドで防御しているだけ」

会長「私と戦う気がないならさっさと逃げるといい」

会長「私の仕事は谷口に敵を近づけさせないことで、むやみやたらと殺しを働くことではないのでね」

会長「…おい、聞いているのか?」


みくる「………」


会長「友が敗れ、心が折れたか…………お前のようなか弱い女ならしょうがない、か」


みくる「……ない…」

会長「ん?」

みくる「…さない…です……」

会長「ほう……やる気か?」

みくる「許さないですッッ!」

会長「しょうがない。すぐに鶴屋家の娘の横に張り付けてやる
    お前ら三人が集まったところで、俺の敵じゃないということを教えてやる」

みくる「あなたはッ!」

会長「む……な、なんだあれはッ!」

みくる「友達を傷つけられた人のッッ!」

会長「す、スタンドの鎧にひびがッ!?」

みくる「怒りというものを知らないんですかッッッ!!」

会長「か、甲冑全体にひびだとッ…!!」


みくる(会長さんにSOS団を潰されそうになった時ッ…
    涼宮さんが会長に対して、ものすごく怒ってたってキョン君が言ってましたッ…)

みくる(今なら、それも理解できる気がしますッッ!)
みくる「私の大事な人をッッ! 私の友達をッッ! 傷つける人を私は許しませんッッ!」


会長(甲冑が割れたッッ!くッッ! 鎧の中から光がッッ! 一体何が起きるんだッッ!)


会長「………ッ」
会長(いないッ……どこだッ!)

会長「ふふ……どこに隠れようとッ!無駄なのだよォォッ!」
会長(ありとあらゆる工具、機械部品を磁力によって高速で飛ばしまくればッ!
    必ずあの女に当たるッッ!)

会長(当たるはずなんだッッ!)


会長(なのにッッ!!!)


会長(どうして手ごたえがないんだッッ!! クソがッッ!!!!)


みくる「会長さん、こっちですよ」


会長「何ィッ!」
会長(く、空間に裂け目だとッ!ひ、引きずり込まれるッッ…!)

会長「クルール・マグネットッッ!私の足を引っ張っている女の手を殴りとばせぇぇぇっ!」

クルール「シャァァァァッッ!」


会長(て、手遅れだった、だとッ…!)
会長「ここはどこだッ! 俺をどこに引きずり込みやがったッッ!」


みくる「会長さん、私はここです」

会長「…ッ! 女ッ!」

みくる「ここは、そうですね、説明するとするなら時空の狭間なんです」

会長「…ッ!?」

みくる「時間は連続して流れ、そしてそれが人の生きる空間となる」


みくる「では流れてしまった時間はどうなるのでしょうか」


みくる「そこに存在した記憶は? 記録は?」


みくる「その時間の流れを客観的に見ることのできる空間。それがこの『時空の狭間』なんです」


会長「…なんだとッ…!」

みくる「会長さん、もう終わりです。あなたの、負けなんです」

会長「減らず口をッッ!」


みくる「トラベラー・エンジェル……」

トラベラー「わかりました」


会長「どこに向かって剣を振っているッ! ハハハッ!
    この空間に引きずり込んでも私が有利のようだなッ!」

みくる「いいえ、違います」

ズダダダダダダダダアアアアァァァンッッッ!

会長「グオォォアァッァッ!」
会長(なんだッッ……じゅ、銃弾……なのかッ!?)

みくる「今、戦争の起きていた時代、
    場所で発砲された何十何百という銃弾をこの時空の狭間に呼びよせました」


みくる「……あなたの負け、と言いましたよね?」


会長(…とっさにクルール・マグネットで銃弾を防いだものの……数発、浴びてしまったようだな……)

会長(この女ッ……なんて能力だッ……)

みくる「でも、安心してください」

会長「…?」

みくる「どれだけの銃弾、兵器、惨劇を呼び寄せようとも」


みくる「『それが使われた』『それが起こった』という記憶を呼び寄せるだけで」


みくる「過去は変わりません。タイムパラドックスは、起きないんです」

会長「…ッ!」
会長(つまりッ…!この空間にいる限りッ…こいつはありとあらゆる攻撃が可能、というわけ、か…?)

会長「くそがァァッ! 貴様を殺してッッ! 俺はこの空間を抜け出すッッ!」

みくる(この空間は持って5分ほど…あまりのんびりはできませんッ…!)
みくる「諦めてくださいッ!」

ガシャァァァァアアアン!!

会長「な、なんだ、この鎖はッッ!」

みくる「覚えていないんですか?」

会長「ば、ばかなッッ……俺の、スタンドで張り付けた鎖…だとッ!?」

みくる「『手足を縛った鎖の記憶』を呼びもどしました」

会長「ふ、ふざけるなッッ!」

みくる「終わりです」


みくる「今、『戦車の砲台の記憶』を呼びもどして、あなたを倒します」


みくる「あなたの磁石とは言え、あれほどの速度、質量をもつものを避けられるでしょうか?」

会長(ッ…! まずいッッ!)

みくる「終わりです……」

会長「ま、待てッ! 俺を殺せば、お前のダチも死ぬことになるぞッッ!」

みくる「…ッ?」

会長「いいか、俺のスタンドの磁力であいつらを天井に縛り付けているんだ
    もしも、俺が死に、スタンドの磁力が消え去ったなら
    あいつらは数メートルの高さから落下し…」

会長「どうなるかは言わなくても分かるよなッ…?」

みくる「……そ、そんなッ……」

会長「死んだ人間をよみがえらせることなんて、できるのかな?」

みくる(た、試したことがないから分からない……鶴屋さん…周防さん…どうすればいいの…!?)

会長(ふん……迷ってるな……これで、こいつは俺を殺せない)
会長「さぁて、こっちの番だよなぁ?」

みくる「ッ!」

会長「何発か銃弾を浴びたとはいえ、致命傷ではない。
    クルールでその綺麗な面をボコボコにしてやるよぉ!クルールッッ!
    その女をボコボコにしろッッッ!!」

クルール「シャアアアアァァァッッ!」

みくる「トラベラーッ!」

ドグォォッッ!

みくる「うっ……」

会長「戦い慣れてない奴には少しきつい一撃だったか。とどめだッ!」

ボグォォォォォオオオッ!

みくる(ああ……ここまで来たのに…やっとここまで……足を引っ張るだけじゃないって……)

トラベラー「こんなところであなたを死なせません」

みくる(トラ……ベラー……)

会長「…ッ! 奴らの体が空間に溶け込んでいるッ! クルールッ! 叩き潰せッッ!」

クルール「シャアアアアッ!」

ジワァァァァ……

会長「…チィッ」
会長(む……空間が崩れつつある…これで戻れるわけだな…)


パリィィィィィンッッ………


会長(ここは、あの倉庫か…)
会長「俺の…勝ちのようだなぁッッ!」


会長「ククク……フハハハハハハハハハッッ!!!」


みくる「………」


会長「天井には二人の女……ふふ、助けもせずに逃げ出したようだな」


鶴屋さん(みく……る……逃げる……さ………みくるだけでも………逃げて……ほしいな……)


会長「ん…?」


会長「ほう、鶴屋家の娘よ。とっくに息絶えたものと思っていたが、まだ生きているみたいだな」

鶴屋さん(……)

会長「…安心しろ。さっきの女がいつ襲ってくるかわからんからな」

会長「あいつを確実に仕留めるまでお前は人質だ」

鶴屋さん(へへ……どうやら…みくるの足を……引っ張ってるみたいだね……
      こんなの………ダメさ……こんなの……)

会長「くく……殺してくれって顔をしてるな、鶴屋家の娘」

鶴屋さん「……ッ」

会長「行っただろう、お前は人質として生かしておくと」

会長「あの女をしとめるまでの命ではあるがな」

会長「くくく……ふははははッッ!」


ユラァァァァァァァッ……


会長「ッ! ま、また、あの裂け目だと…ッ!」


会長「だが、もう同じ手は食らわん!クルールッ!
    あの裂け目にありったけのネジをぶちこんでやれッッ!」

クルール「シャァァァァァアアアアッッ!!」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウンッ!

会長「……ッ、手ごたえがないッ…!バカなッ…!
    あの裂け目は『時空の狭間』に繋がっていてッ…そこにはあの女がいるはずッッ!」


会長「こんなことがあるわけッ!」


会長「あるかぁぁぁぁぁッッ!」


ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッビュゥゥンッ


会長「どうして手ごたえがないッッ!」


ズルゥゥゥゥ……


会長「そしてッッ! どうして貴様は無傷で裂け目から出てきやがるッッ!」

みくる「……」

会長「このッ……アマァァァァァッ!」

みくる「……もう負けません」


みくる「私はッ! 鶴屋さんをッ! 友達を助けるためにッ! もう負けられないッッ!
    あなただけは絶ッッ対に許さないッッ!」


会長「言っていろッッ!」

ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッ ビュゥゥンッビュゥゥンッ

みくる「トラベラァァァッ!」

カキィン カキィン カキィン カキィン カキィン カキィン カキィン

会長「チィッ!」
会長(さっきの騎士姿の時よりも細身の剣で速さが増してるのかッ…!)

会長「だがッ! これならどうかなッッ!」

みくる「ッ!」

みくる(大きめの工具箱ッ……)

トラベラー「させません」

ユラァァァッ……・   ガキィィィィィインッ!

会長「何ィッ!!!」
会長(時空の狭間から、盾のようなものを呼びだしやがっただとッッ!)

みくる「…あなたじゃ私たちには勝てません。私には、記憶が味方についてる」

会長「…ッ! ぶち殺してやるッッ!」

みくる「もう……諦めてください」

会長「減らず口をッ!」

バサッッ!

会長「…ハンッ! その天使のようなスタンドに捕まって空を飛んだところで
    俺の攻撃が避けにくくなっただけだぜッ!」

みくる「違います、もうあなたは私の術中なんです」

会長「何ッ!」


ドロォォォォォォォォ………


会長「なッッ! なんだッッ!! 床が溶け始めているッッ!!」

みくる「トラベラー・エンジェルのレイピアで床のコンクリートが
    『自分が液体だった時の記憶』を呼びもどしました」

会長「ば、馬鹿なッッ!!」

会長「う、ぐ、体が沈んでいくッッ!ぐ…」

会長「ぐ…?」
会長(胸のあたりまで沈んだところでコンクリートが固まった…ッ?)

スタッ

みくる「……あなたを拘束しました」

会長「こんなことがッ…できるスタンドがあるなんて……」

みくる「さあ、あの二人を解放しなさい」

会長「…ッ」

会長「わかった……」




ガシャァァン




みくる「ッ!」

会長「なぁんて言うと思ったかッ! あいつらも道連れだぁぁぁッ!」

みくる「私にはッ! 二人の命を救うだけの力があるッ!」

ユラァァァッッ

会長(あの天使ッ! 素早い太刀筋で時空の狭間を呼びだしたッ!?)


ボヨォォォンッ


みくる「トランポリンの記憶です。もうあなたに残された手はないですよ」

会長「う…うう…!」

みくる「今から時空の狭間で二人の傷を治します。それまでに覚悟を決めておいてください」

会長「ッ……」






みくる「覚悟は決まりましたか?」

会長「…ッ」

周防「―――不穏因子―――排除――すべき――」

会長「煮るなり焼くなり好きにしろ……
   拘束するだけ、と思っていたが結局はお前らを人質にした挙句、その命を奪おうとしたからな」

会長「今、お前らに殺されたところで恨んだりはしない。むしろ、それが妥当だ」

みくる「…」


みくる「私だって、人を、動物を殺すようなことはしたくないです……あなたには
     全てが終わるまでこのままで待っていてもらいます」

会長「…ッ」

みくる「それで、いいですね?」

会長「………とんだアマちゃんだな…」

みくる「ではそういうことで。私たちは行きます」

鶴屋さん「みくるっ! あのままでてきちゃったけど、いいのかい?」

みくる「はい。動けない相手の命を奪うなんてことはできません
    できることなら人の命を奪うなんてことはないほうがいいですから
    ああ、でも、お仕置きならしておきましたから大丈夫です」

鶴屋さん「おっ、そのお仕置きって言うのはなんだい?」

みくる「ふふ、コンクリートで固めてしまいましたから、トイレは少し我慢してもらわなきゃいけません」

鶴屋さん「…ぷっ、あははははははははははっ!
      そうだねっ! それくらいなら全然、神様仏様も許してくれるねっ! うはははははっ!」

みくる「ふふ」


鶴屋さん「はぁ、笑った笑った…」

みくる「これから、どうしましょうか。敵を一人倒したのはいいんですけど当初の目的が……」

鶴屋さん「おお、そうだったねっ」

周防「―――――目的―――何―――?」

みくる「あ、周防さん……私たち、正面玄関以外の、ビルの入り口を探しているんです。
    知りませんか?」

周防「―――――」

鶴屋さん「…上?」


鶴屋さん「おおうっ! 二階部分、壁がぶっ壊れて穴ができてるっさ!」

みくる「あそこならスタンドを使えば登れそうですね……
    私たちは行きますけど、周防さんも来ますか?」

周防「――――――不穏因子―――排除―――任務―――共闘―――」

みくる「…ありがとうございます、行きましょうか」

鶴屋さん「あいあいさーっ!」



おまけ


会長 …谷口の刺客としてビル外の倉庫で待ち伏せしていたが、
     みくるによってコンクリートに埋まった状態に。
     スタンド名:クルール・マグネット(命名:会長)

クルール・マグネット…体の右半分が赤、左半分が青という鮮やかな色を持つ、機械的人型スタンド。
              磁力を自由に扱うことができ、金属部品などを高速で飛ばしたり、
              金属による攻撃をそらしたりすることができる。
              また、パワーもあり接近戦も得意。

周防 …天蓋領域の指令により会長と戦ったものの、敗れ、拘束されていたところをみくるによって救出、
    治療され彼女たちに同行する。
    スタンドはあるようだが、今現在、その正体は不明。

トラベラー・エンジェル …みくるのスタンド『トラベル・ガーディアン』の鎧が崩れ、進化したスタンド。
             純白の翼をもつ女性天使のようなスタンド。
             時を操る能力がさらに強化された。
             レイピアによって時空の狭間を呼びだし、物の記憶を呼びだすことで、
             あたかもその物がそこにあるかのように使うことができる。
             時空の狭間に敵を引きずり込めば、物の記憶を呼びだすことがさらに容易になり、
             攻撃のバリエーションも非常に豊かになる。
             また、時空の狭間には『時間のゲート』が存在し、生物がそのゲートを通ると、
             その時間の状態に戻ることが可能。治療はこの方法で行われる。
             そして、トラベラー・エンジェルのレイピアは物に記憶を思い出させる効果があり、
             物の状態を昔に戻すことができる。
             パワーはなく、あまり接近戦は得意じゃないが、能力が非常に強力なので、充分戦える。


おまけの蛇足


38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/18(月) 18:02:14.36 ID:.78PIwSO
恐ろしいコトに気付いちまったぜ…







なあお前ら、普段モテない男がいきなり強力な洗脳手段を手に入れたら、まず何をすると思う?


39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 18:06:07.33 ID:YIjQSNIP
>>38
皆でポーカー


41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/05/18(月) 18:18:03.72 ID:wc4J1sEo
>>38
みんなで朝日に向かって走る


42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 18:34:08.07 ID:o8BTB9Yo
>>38
友達になってもらう


43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 18:42:45.94 ID:a4gz4GYo
>>38
デュエルだな
俺のデュエリストとしての本能がそう告げている


44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 18:42:49.84 ID:UOYNOSMo
>>38
戦争のないすばらしい世界をつくる


45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 18:51:35.26 ID:.78PIwSO
>>39-44
そうか、そうだよな!よく考えたらそれ以外に無いよな!
だから長門も鶴屋さんも阪中も、みんなキレイなままなんだよな!
良かった……本当に良かった!!


46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/18(月) 19:08:37.36 ID:ZAT6WSgo
イイハナシナノカー?



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