2009年07月24日 21:26
キョン「また転校生だと?」 パー速
417 : ◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/06/30(火) 16:53:39.41 ID:lekoTqwo
SPW財団所有某施設内 尋問室
森「………」
承太郎「ふん、口を割らない、か」
森「………」
承太郎「お前にはもうスタンドはいない。無駄な抵抗はやめて素直に話したらどうだ?」
森「………」
承太郎(やれやれ、薬物の世話になりたいようだな)
承太郎「…しょうがない、俺から訊くことはもうない。担当官の話を聞いてやってくれ」
承太郎「空条承太郎だ。尋問室A4007の森園生に自白剤を投与してやれ」
担当員『了解しました。承太郎様は同席なさいますか?』
承太郎「いや、俺ももう寝る。質問事項は全て尋問室の端末に入力しておいた」
担当員『分かりました。翌朝の出発までには全て訊きだしてみせますよ』
承太郎「ふん、期待してるぜ」
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417 : ◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/06/30(火) 16:53:39.41 ID:lekoTqwo
SPW財団所有某施設内 尋問室
森「………」
承太郎「ふん、口を割らない、か」
森「………」
承太郎「お前にはもうスタンドはいない。無駄な抵抗はやめて素直に話したらどうだ?」
森「………」
承太郎(やれやれ、薬物の世話になりたいようだな)
承太郎「…しょうがない、俺から訊くことはもうない。担当官の話を聞いてやってくれ」
承太郎「空条承太郎だ。尋問室A4007の森園生に自白剤を投与してやれ」
担当員『了解しました。承太郎様は同席なさいますか?』
承太郎「いや、俺ももう寝る。質問事項は全て尋問室の端末に入力しておいた」
担当員『分かりました。翌朝の出発までには全て訊きだしてみせますよ』
承太郎「ふん、期待してるぜ」

SPW財団所有某施設内 医療部 冷凍処理室
佐々木「………キョン」
佐々木「君には、死んでも死にきれないほど償わなければならないね」
佐々木「…………………君は、僕を許してくれるかな…」
佐々木「キョンが死んでも、スタンドは死んでいない」
佐々木「これは、どちらを信じるべきなのかな…」
佐々木「僕としては、スタンドが死んでいない、という現実を信じたいよ」
佐々木「一度は生死を賭けて、対峙したけど、でも、もう君と敵対する理由もなくなった」
佐々木「なんて愚かだったんだろうね、僕は」
佐々木「両親を失って、そして、唯一無二の親友である君すら失ってしまうところだった」
佐々木「ほんと、やってられないよ」
佐々木「やってられない……」
佐々木「世の中、うまくいかないことだらけさ」
佐々木「中学の時だって、高校選びだって、そのあとの生活だって」
佐々木「僕は、何一つ『良かった』と思える選択をしていない」
佐々木「今回だってそうさ、くふふ、笑えてくるよ」
佐々木「………キョン、ごめんよ」
佐々木「スタンドの力で命を蘇らせることはできない」
佐々木「僕のアナザー・ゴッドをもってしても、君を元通りにすることはできない…」
佐々木「僕が………あの時、死ぬべきだったのかもしれないな」
???「あら、見ないと思ったらここにいた」
佐々木「朝倉さんか」
朝倉「そうよ。 ……キョン君を見てたのかしら」
佐々木「そうさ。自分の手で殺めてしまった親友に懺悔をしていたところだよ」
朝倉「……私ね、以前はキョン君の命を狙っていたの」
佐々木「……うん」
朝倉「あら、驚かないのね?」
佐々木「それは、キョンをこの手にかけた僕に対する皮肉かい?」
朝倉「ふふ、冗談よ。怒らないでほしいわ」
佐々木「無論、怒ってなんかいないさ」
朝倉「大人で助かるわ」
佐々木「ありがとう」
朝倉「それでね、結局長門さんに負けてそれは失敗しちゃったんだけど、なんていうのかな、
私がやろうとしていた手段よりもよっぽど平和的で、それでいて、
どうでもいいようなやり方で、私の目的を果たしちゃったの」
佐々木「それは、涼宮さんの世界改変とやらかい?」
朝倉「半分正解ってところね。どこまで知っているのかしら?」
佐々木「そうだね、橘さん、ああ、僕の友達だね、彼女から聞いた話だと、
終わらない夏休みだとか映画撮影で人体からレーザーを射出した、だとか……」
朝倉「そう、それだけ知っていれば充分だわ。
私の本来の目的は、涼宮ハルヒに情報改変を起こさせることだった。
私たちの親玉は、その情報改変に未知の進化の可能性を求めていたから。
だけどね、私の上司が、
涼宮ハルヒの中で特別な存在となりつつあるキョン君を殺すよう指示を出してきたのよ。
もちろん実行に移してあと少しと言うところで失敗しちゃって、
存在ごと消されちゃったんだけどね」
佐々木「ふふ、やり手、という雰囲気の割には、あっけないね」
朝倉「あら、失礼ね。……それでね、統合思念体の意識の中に再び吸収された後、
私はずっとキョン君たちを観察してきたわ。
そうしたら、それが笑えるのよ。情報改変なんて、誰かの命を奪わなくても、
誰かを消さなくても、簡単にできるんだって、キョン君が教えてくれたわ。
涼宮ハルヒの情報改変の中心には必ずキョン君がいた」
佐々木「……彼にとってはいい迷惑だっただろうね。僕も中学時代によく言われたよ」
朝倉「……それからはね、いろいろと考えたのよ。『宇宙人』なりに」
朝倉「私たちは人間じゃないし、私たちの感情だって、
もしかしたら思念体によって決められたプログラムの一つかもしれない。
だけど、どうしてかしら、楽しそうに、それでも時折大変そうにしているキョン君を見ているとね、
助けてあげたくなるのよ。
敵として対峙するのではなくて、
仲間として情報改変についていろいろと調べることができたらそれは楽しいことじゃない。
そうしたら今回の、この『矢じり』騒動がきた、ってわけ。
私としては、これはもうチャンスだと思ったわ。
もしかしたらキョン君とやり直せるかもしれないと思った。
すぐにキョン君が気を許してくれないとは思ったけれど、
それでもキョン君とやり直したかったの。
長門さんが、彼によって人間らしくなったように、私も、キョン君に何かを求めていた。
だけど、キョン君は死んでしまった。あなたに殺されてしまった」
佐々木「……すまない」
朝倉「……私はまだ諦めていないわ」
佐々木「…え?」
朝倉「さっき、あなたも言っていたじゃない。キョン君の肉体が死んでも、スタンドは死んでいない。
私もスタンドが生きているという事実を信じるわ。
諦めないこと、それはキョン君が終わらない夏休みで教えてくれたことだわ」
佐々木「……ありがとう」
朝倉「あら、許したとは言っていないわよ?」
佐々木「え」
パシィィィィン
佐々木「……痛い…」
朝倉「当たり前よ。むしろ、これで赦されてラッキーだと思うべきね」
佐々木「……そう、だね」
朝倉「もしも、万が一、彼が世界から失われるようなことがあれば、世界はおそらく終わるわ」
佐々木「涼宮さん、か」
朝倉「そうよ、私たちが谷口を倒せば涼宮ハルヒの洗脳も終わる。
そして彼女が現実を知った時、どうなるか。想像に容易いわ」
佐々木「……」
朝倉「私からは以上よ。明日、世界が終らないよう祈っていましょう。おやすみなさい」
佐々木「キョン……お願いだ……」
翌朝 北高校裏山 廃館前
長門「半径1キロメートル以内、館内と私たち以外に人間はいない。奇襲の可能性は限りなくゼロ」
承太郎「長門、索敵ありがとう」
阪中「…いよいよなのね」
鶴屋さん「そうさね、もし乗り込んでいって谷口を捕まえたり、倒すことができなかったら…」
朝倉「ふふ、間違いなく逃げられて、雲隠れされるわね」
承太郎「そうならないためにも、全力で奴をぶっ飛ばす。それだけだ」
みくる「み、みなさん、がんばりましょう!」
佐々木「うん、頑張ろう」
???「谷口様、館前に承太郎たちが集合していますが」
谷口「ええと、承太郎って誰だっけか…ああ、あの学ラン野郎か!」
???「他に確認できるだけで、
朝比奈、長門、朝倉、鶴屋、阪中、佐々木、周防の七名も同伴しています」
谷口「おいおい、戦争でもおっぱじめようってのかぁ?」
???「いかがなさいましょう」
谷口「お前と俺、あとは、そうだな、古泉にあの根暗部の部長、
それから、ええと、国木田だっけか、そいつの五人で充分だろう」
???「分かりました」
谷口「くひひ……もうあいつらの弱点はほとんど知っているからなぁ……
同じメンツで何度も戦おうってのが間違いなんだよ」
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佐々木「………キョン」
佐々木「君には、死んでも死にきれないほど償わなければならないね」
佐々木「…………………君は、僕を許してくれるかな…」
佐々木「キョンが死んでも、スタンドは死んでいない」
佐々木「これは、どちらを信じるべきなのかな…」
佐々木「僕としては、スタンドが死んでいない、という現実を信じたいよ」
佐々木「一度は生死を賭けて、対峙したけど、でも、もう君と敵対する理由もなくなった」
佐々木「なんて愚かだったんだろうね、僕は」
佐々木「両親を失って、そして、唯一無二の親友である君すら失ってしまうところだった」
佐々木「ほんと、やってられないよ」
佐々木「やってられない……」
佐々木「世の中、うまくいかないことだらけさ」
佐々木「中学の時だって、高校選びだって、そのあとの生活だって」
佐々木「僕は、何一つ『良かった』と思える選択をしていない」
佐々木「今回だってそうさ、くふふ、笑えてくるよ」
佐々木「………キョン、ごめんよ」
佐々木「スタンドの力で命を蘇らせることはできない」
佐々木「僕のアナザー・ゴッドをもってしても、君を元通りにすることはできない…」
佐々木「僕が………あの時、死ぬべきだったのかもしれないな」
???「あら、見ないと思ったらここにいた」
佐々木「朝倉さんか」
朝倉「そうよ。 ……キョン君を見てたのかしら」
佐々木「そうさ。自分の手で殺めてしまった親友に懺悔をしていたところだよ」
朝倉「……私ね、以前はキョン君の命を狙っていたの」
佐々木「……うん」
朝倉「あら、驚かないのね?」
佐々木「それは、キョンをこの手にかけた僕に対する皮肉かい?」
朝倉「ふふ、冗談よ。怒らないでほしいわ」
佐々木「無論、怒ってなんかいないさ」
朝倉「大人で助かるわ」
佐々木「ありがとう」
朝倉「それでね、結局長門さんに負けてそれは失敗しちゃったんだけど、なんていうのかな、
私がやろうとしていた手段よりもよっぽど平和的で、それでいて、
どうでもいいようなやり方で、私の目的を果たしちゃったの」
佐々木「それは、涼宮さんの世界改変とやらかい?」
朝倉「半分正解ってところね。どこまで知っているのかしら?」
佐々木「そうだね、橘さん、ああ、僕の友達だね、彼女から聞いた話だと、
終わらない夏休みだとか映画撮影で人体からレーザーを射出した、だとか……」
朝倉「そう、それだけ知っていれば充分だわ。
私の本来の目的は、涼宮ハルヒに情報改変を起こさせることだった。
私たちの親玉は、その情報改変に未知の進化の可能性を求めていたから。
だけどね、私の上司が、
涼宮ハルヒの中で特別な存在となりつつあるキョン君を殺すよう指示を出してきたのよ。
もちろん実行に移してあと少しと言うところで失敗しちゃって、
存在ごと消されちゃったんだけどね」
佐々木「ふふ、やり手、という雰囲気の割には、あっけないね」
朝倉「あら、失礼ね。……それでね、統合思念体の意識の中に再び吸収された後、
私はずっとキョン君たちを観察してきたわ。
そうしたら、それが笑えるのよ。情報改変なんて、誰かの命を奪わなくても、
誰かを消さなくても、簡単にできるんだって、キョン君が教えてくれたわ。
涼宮ハルヒの情報改変の中心には必ずキョン君がいた」
佐々木「……彼にとってはいい迷惑だっただろうね。僕も中学時代によく言われたよ」
朝倉「……それからはね、いろいろと考えたのよ。『宇宙人』なりに」
朝倉「私たちは人間じゃないし、私たちの感情だって、
もしかしたら思念体によって決められたプログラムの一つかもしれない。
だけど、どうしてかしら、楽しそうに、それでも時折大変そうにしているキョン君を見ているとね、
助けてあげたくなるのよ。
敵として対峙するのではなくて、
仲間として情報改変についていろいろと調べることができたらそれは楽しいことじゃない。
そうしたら今回の、この『矢じり』騒動がきた、ってわけ。
私としては、これはもうチャンスだと思ったわ。
もしかしたらキョン君とやり直せるかもしれないと思った。
すぐにキョン君が気を許してくれないとは思ったけれど、
それでもキョン君とやり直したかったの。
長門さんが、彼によって人間らしくなったように、私も、キョン君に何かを求めていた。
だけど、キョン君は死んでしまった。あなたに殺されてしまった」
佐々木「……すまない」
朝倉「……私はまだ諦めていないわ」
佐々木「…え?」
朝倉「さっき、あなたも言っていたじゃない。キョン君の肉体が死んでも、スタンドは死んでいない。
私もスタンドが生きているという事実を信じるわ。
諦めないこと、それはキョン君が終わらない夏休みで教えてくれたことだわ」
佐々木「……ありがとう」
朝倉「あら、許したとは言っていないわよ?」
佐々木「え」
パシィィィィン
佐々木「……痛い…」
朝倉「当たり前よ。むしろ、これで赦されてラッキーだと思うべきね」
佐々木「……そう、だね」
朝倉「もしも、万が一、彼が世界から失われるようなことがあれば、世界はおそらく終わるわ」
佐々木「涼宮さん、か」
朝倉「そうよ、私たちが谷口を倒せば涼宮ハルヒの洗脳も終わる。
そして彼女が現実を知った時、どうなるか。想像に容易いわ」
佐々木「……」
朝倉「私からは以上よ。明日、世界が終らないよう祈っていましょう。おやすみなさい」
佐々木「キョン……お願いだ……」
翌朝 北高校裏山 廃館前
長門「半径1キロメートル以内、館内と私たち以外に人間はいない。奇襲の可能性は限りなくゼロ」
承太郎「長門、索敵ありがとう」
阪中「…いよいよなのね」
鶴屋さん「そうさね、もし乗り込んでいって谷口を捕まえたり、倒すことができなかったら…」
朝倉「ふふ、間違いなく逃げられて、雲隠れされるわね」
承太郎「そうならないためにも、全力で奴をぶっ飛ばす。それだけだ」
みくる「み、みなさん、がんばりましょう!」
佐々木「うん、頑張ろう」
???「谷口様、館前に承太郎たちが集合していますが」
谷口「ええと、承太郎って誰だっけか…ああ、あの学ラン野郎か!」
???「他に確認できるだけで、
朝比奈、長門、朝倉、鶴屋、阪中、佐々木、周防の七名も同伴しています」
谷口「おいおい、戦争でもおっぱじめようってのかぁ?」
???「いかがなさいましょう」
谷口「お前と俺、あとは、そうだな、古泉にあの根暗部の部長、
それから、ええと、国木田だっけか、そいつの五人で充分だろう」
???「分かりました」
谷口「くひひ……もうあいつらの弱点はほとんど知っているからなぁ……
同じメンツで何度も戦おうってのが間違いなんだよ」

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コメント
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Re: キョン「また転校生だと?」 その7
続きマダー?
頼むから続きを
キョンとシャミがどうなるのか頼むからマジで続き
( 2011年03月06日 11:12 [編集] )
きょこたん | URL | -
Re:キョン「また転校生だと?」 その7
最終的にハルヒがスタンドが現れる前に戻すか、ハルヒが元から壊れてるかの終わり方しか浮かばない
それにしても、キャラ劣化や改悪、アンチ・ヘイト作品は完結しないか、完結してもクォリティー低い作品ばかり
( 2012年01月14日 02:35 [編集] )
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( 2012年03月28日 08:46 [編集] )
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