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水銀燈「ギャンブルぅ?」アカギの麻雀講座編etc

2009年08月16日 18:55

水銀燈「ギャンブルぅ?」アカギの麻雀講座編etc

1 :マリオネット ◆f0b8iS9HyE :2009/05/31(日) 14:04:10.94 ID:M2FbHwS60

前回までのあらすじ

不登校になったカイジだが水銀燈に勇気付けられ学校に行くようになる
数日の遅れなど数十分で取り戻したカイジは帰路につこうとする
その時目に入ったのは3年による虐め
虐められているのがアカギと零だという事が判明し、カイジはすぐさま助けにいく
零の空気っぷりとアカギの強さを思い知らされた

今回はバイ猿に気をつけたいです

前スレ http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243583381/


【アカギの麻雀講座~基本編~】


かったるい学校も終わりやっと家についたアカギ

普段ならそのままゴロゴロするのだがそういうわけにはいかなくなってしまったのだ

今までならありえぬ出迎えがくる

「しげる~遅いですよ!」

翠星石がアカギを出迎える

翠星石と出会ってから結構経つが未だに下の名前で呼ばれる事に違和感を感じている

そろそろ慣れてもいい頃だと思うが

「さぁ翠星石に麻雀を教えるですぅ」

家に帰ったのだからまずはゆっくりしたいというのが人情だ

しかし翠星石がここまで自分を待ちわびていたのだ

相手にしないわけにもいかない

それにいつでも教えてやるといったのはアカギだ

その約束をあっさり反故にするような男ではない

アカギはさっさと着替えて翠星石を膝の上に乗せてやる

着替える時ぐらい出て行ってやればいいのに

休憩したいという気持ちを軽くおさえることができるのがアカギらしいところだ

「翠星石、どこまで覚えているんだ?」

「今朝教えてくれたことは全部覚えてますよ」

翠星石は無い胸を張って答える

そこまで自信満々に言えるなんて教えているアカギも鼻が高い

実際に高いわけだが

翠星石は淡々と教えてもらったことをまとめる

①麻雀は34種類136牌を使う
②基本は1面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)
③面子は大きく分けて二種類、数字を順番に揃える順子(ジュンツ、シュンツ)同じ牌を三つ揃える刻子(コーツ)
④同じ牌を二つ集めたものを対子(トイツ)対子は頭として使う
⑤和了(ホーラ)できる段階を聴牌(テンパイ)という
⑥和了り牌を自分で引き当てたらツモ、相手が捨ててくれたらロンと宣言して牌を倒す

「そしてこの1~9萬はマン・・・マン・・・マンズですぅ」

この前の失態のせいで少し慎重になってしまっている翠星石

「と、とにかくこれで翠星石の頭の良さは分かってですね?もう馬鹿にすんなです!」

すぐに図にのるところが翠星石らしい

しかし呑みこみが早いというのも事実

アカギは素直に敬意を払い頭を撫でる

赤面しながらもガチャガチャ騒ぐ翠星石をスルーして本題に入る

「じゃあ今回は鳴きについて教えるか」

アカギは7・8萬を目の前にもってくる

翠星石はただそれをじっとみつめていた

「これは何がきたら面子になる?」

この質問に翠星石は即答する

「6・9萬です、こんなの馬鹿でもわかるですぅ」

「そうだな、現に馬鹿がわかってるもんな」

アカギの皮肉にギャーギャー騒ぐ翠星石

しかしそんなものに構っていては先に進めない

アカギはいつものように無視をする

先に進みたいなら皮肉を言わなければいいのだがアカギの性格的には無理である

「鳴きについて説明するからしっかり聞いてくれよ」
「6・9萬がくれば順子になる、が・・・自力で引かなきゃいけないというわけでもない」

この説明に翠星石はきょとんとする

これはあくまで前置きのようなものだから分かるはずもない

しかし数秒後、翠星石はアカギの言いたいことを直感する

「・・・もしかしてロンみたいに相手が捨てた牌をもらえるですか?」

翠星石は自信なさげにいう

無言のアカギに少し不安になってくる

もしかしてまた恥ずかしいことを言ってしまったのではないかと

アカギは翠星石の頭を撫でる

「ククク・・・良い勘してるぜ」

このセリフを聞いて翠星石の不安は一気に消し飛ぶ

ボコ殴りの喧嘩で形成逆転したような態度になる

「翠星石の勘はお前なんかと比べ物にならないですぅ」

アカギの恐ろしさ、悪魔性を知らないからこんな事をいえるのだろう

しかしアカギは別にこれぐらいで怒ったりはしない

「ああ、覚えが早くて助かる」

それを聞いて翠星石は更に居丈高になる

「それがいわゆる鳴きだ」

翠星石が自分の素晴らしさについて語ろうとしていた事を直感したアカギはさっさと説明に入る

長話をされては話が進まなくなってしまう、どっちがいい勘してるのだかわからない

「これを《チー》という」
「自分の左隣に座っている人を上家(カミチャ)という、チーは上家が捨てた牌限定だ」

そういってアカギは6萬を右手でもってくる

「上家が6萬を捨てたときに7・8萬だけ倒す、そうすれば6・7・8の順子ができる」

つまり早く面子ができるということだ

翠星石が理解したということを前提で話を続ける

「次にこれだ」

アカギは白を二枚持ってくる

「これは何がきたら面子になる?」

この質問に翠星石は動作で答える

白をもう一枚もってくる

「これで白の刻子です」

見かけ以上に頭が良くて助かるとアカギはつくづく思う

「ここまできたらもう読めるよな?」

当然ですと翠星石は切り替えす

「上家が白を捨てたら刻子にできるんですね?」

アカギは少し黙ってから答える

「ククク・・・50点」

いい勘はしているが半分しか点が取れなかったことに不服な翠星石

「な、何が悪いんですか?!」

「まあそうでかい声を出すなよ」

翠星石をなだめて説明を続ける

「向い側に座っている人を対面(トイメン)右に座っている人を下親(シモチャ)という」

その説明を聞いて翠星石は話の腰を折る

「それとこれが何の関係があるんです?」

話の腰を折られたアカギは翠星石の頬をつまむ

何やらわめているがスルーする

圧倒的スルー・・・!

「50点の理由は上家が捨てた牌ってところだ、これは誰が捨てたか問わない」


15 :マリオネット ◆f0b8iS9HyE :2009/05/31(日) 14:32:51.41 ID:M2FbHwS60
「誰かが捨ててくれた牌で刻子をつくる事を《ポン》という」

ポン・・・チー・・・と翠星石はつぶやく

つぶやき終えるまでアカギは待つ

自分のつぶやきで説明がとまっていることを悟った翠星石は顔を赤くして黙る

「こういった鳴きで和了を早めることができる」

翠星石は手を上げて質問をする

「ポンとチーが同時に起きたらどうなるんですか?」

いい質問だと言ってアカギは解説してやる

「その場合はポンが優先される、ちなみにロンが最優先だ」


16 :マリオネット ◆f0b8iS9HyE :2009/05/31(日) 14:38:01.89 ID:M2FbHwS60
「こんな感じだ」
                   __|__○      ̄  /
                        |              /
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    (.`ヽ(`> 、                      /''''''   ''''''::::::\
     `'<`ゝr'フ\                  +  |(●),   、(●)、.:| +
  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                   |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                 + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
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        (T__ノ   Tヽ        , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、   ./|
         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
          \l__,./       i l.ヽ! |   .| ::::::::::::::l ヽ   `7ー.、‐'´ |\-、
   ________________________            ____
  |一|九│一│九│一│九│  │  │  │  │  │      ___|  │  │
  |萬|萬│索│索│筒│筒│東│南│西│發│中|      │    │  │  │
  └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘      └──┴─┴─┘


「同じ牌の4枚を集めた時や誰かが4枚目を捨てたときに《カン》ができる」


           /
        __  _   /          __|     /
           /   /                 /
         _/   /                /
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                                  /\___/ヽ
    (.`ヽ(`> 、                      /''''''   ''''''::::::\
     `'<`ゝr'フ\                  +  |(●),   、(●)、.:| +
  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                   |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                 + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
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 │一│一│一│二│三│四│五│六│七│八│九│九│九│|九|
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│|萬|


休息をあたえずに説明を続ける

ここまでついてこれている翠星石も中々のものだ

それほど麻雀に興味があるのだろう

「カンでつくった面子をカンツという、これは刻子として扱うと思ってくれ」

それを聞いて疑問点が出てくる

「刻子として扱うならカンする意味はないんじゃないですか?」

いい質問だと相槌を打つアカギ

「まあ先にドラの説明をするか」

ドラ・・・

それはもっているだけで点数が高くなる超お得牌である

「局の初めにドラというものをめくる」

そういってアカギは裏返っている牌を表返す

表返した牌は4筒

「めくった牌がドラ表示牌だ、ドラはドラ表示牌の次の牌だ、ここ重要」

つまりこの場合は5筒がドラとなる

翠星石はうんうんと頷く

本当に理解したのだろうか

アカギは理解したものだと思い説明を続けようとする

その時翠星石が質問をする

「字牌の場合はどうするんですか?」

「中々良いところに目をつけたな」

アカギは東南西北の順番に並べる

そしてその下に三元牌を白發中の順番に並べる

「こういう順番になっている、9萬や中などの最後の牌が表示牌の場合1萬や白がドラなる」

「覚えにくいですね、特に字牌が」

無理も無いだろう

こんなに一気に教えられても混乱するのが関の山

しかし少しでも早く麻雀をしたい翠星石は休もうとしない

そんな健気な翠星石にアカギは自分流の覚え方を教える

「トンナンシャーペーハクハツチュンとなってるから盗難シャーペン爆発中と覚えたらどうだ?」

「なるほど、さすがしげるです」

何がさすがなのか知らないが翠星石は納得したらしい

ドラの説明が終わったところでカンの説明に戻る

「カンをするとドラが増えるんだ」

ドラは最初に一つめくる

誰かがカンすればドラが二つになるというわけだ

チャンスが増えるというわけだ

「じゃあどんどんカンすればいいんですね?」

「馬鹿かお前は」

辛辣な言葉で翠星石の心にダメージを与えるアカギ

「そんなのケースバイケースだろうが、場合によっちゃ敵の手助けにもなる、ドラは自分だけのものじゃない、お前はジャイアンか」

原作のアカギよりもやたらと喋っている気がするが気のせいだろう

初心者相手にここまできつくいうこともない

ここまでついてこれているだけでも利口だというのに

しかしこういうきつい言葉で煽る事で伸びるとアカギは考えている

きつい言葉を浴びせられ翠星石は黙りこむ

「・・・」

いつもなら言い返してくるのに何も言い返してこない翠星石

少し異様だが特に気にしないアカギ

説明を続けるが翠星石が全く聞いていない事に気付く

「聞いてるのか?」

この問いかけにも不動

ポタ・・・と何か粒が落ちてきたのを感じるアカギ

「・・・?」

ポタ・・・ポタ・・・

粒の勢いが強くなる

「・・・?何泣いてるんだ?」

女を泣かしてしまったアカギ

何で泣いたかすら気付いていない

涙とはほとんど無縁のアカギだから無理もない

「ヒック・・・ヒック・・・」

別によっぱらっているわけではない、泣いているのだ

アカギはこういうときにどう対応していいかわからない

沈黙の中翠星石の泣き声だけが聞こえる

こういう時は謝るのが一番だ

しかしアカギ・・・この若き天才は全く別の思考に至っていた

さっさと説明を終わらせたい・・・

「説明を続けるぞ、ちゃんと聞け」

最低・・・!

男として最低・・・!

「・・・か・・・」

翠星石は泣きながらつぶやいた

「馬鹿・・・しげるはどこまでも・・・ヒック・・・馬鹿です・・・お前なんて・・・もう知らないです」

泣きながらアカギに文句を言う翠星石

何故自分が馬鹿扱いされているかわからないアカギ

黙って翠星石の御託を聞く

「しげるは神域の馬鹿です・・・」

神域の馬鹿と聞いて笑いそうになったが笑っちゃいけない空気だという事ぐらいは分かる

取り合えず笑うのは自重する

「二度と口を利いてやらんです」

翠星石はへそを曲げてしまう

「ひざの上でそんなこと言われてもな」

これも自重するべきだと思う

実を言うとアカギは何故泣いているかぐらいは何となく分かっていた

しかし自分の何が悪いかとまではわかっていない

敏感ながらも鈍感・・・!

「ククク・・・誇り高きなんとかってヤツはそれぐらいで泣くのか?それぐらいですねるのか?」

「だ、黙りやがれです!」

自分をどこどこまでも愚弄するアカギに怒る翠星石

アカギはクククと笑う

「口を利かないんじゃなかったのか?」

言い返してしまったことを後悔する翠星石

アカギは翠星石を更に煽る

「ククク・・・」

言葉など不要・・・!

アカギが笑うだけで殺意が芽生える

「こ、この・・・」

実をいうと翠星石もアカギを許してやろうと思っている

このまま喧嘩したままだとどうなるか・・・と考えるとさっさと仲直りしたいと思うのも当然である

「し、しげる」

「口をきか・・・」

アカギの言葉を遮って翠星石は言う

「許してほしかったら責任を持って最後まで翠星石に麻雀を教えるです、それができないなら・・・」

「一生お前とは口を利いてやらないってか?」

アカギ無法の先取り・・・!

セリフ先取り・・・!

「さ、先にいうなです!」

とにもかくにも二人の関係は修復される

さっさと話を進めたいアカギは説明を続ける

「ちなみにカンには三種類ある」

三種類も?という顔でアカギを見る翠星石

アカギは黙って同じ牌を4枚もってくる

「自分で4枚集める暗カン、最後の4枚目を捨ててもらってつくる大明カン、ポンした状態で4枚目を引き当てる小明カンの三種類だ」

翠星石はそれぞれの条件を口にする

少し混乱しながらも質問をする

「ポンした状態で誰かが4枚目を捨てたときにカンは・・・」

「できない」

アカギは即答する

あくまで敵の力を借りれるのは1回までらしい

ポンさせてもらった上にカンなんて無理のようだ

「ここまで覚えれば上出来だ」


まとめ

①上家(左隣)が捨てた牌で順子をつくる事をチーという
②誰かの捨て牌で刻子をつくる事をポンという
③4枚牌を集めることをカンという
④カンには三種類ある
⑤自力でつくる暗カン、誰かの捨て牌でつくる大明カン、ポンした状態で4枚目を自力で引く小明カン
⑥カンをするとドラが増える
⑦ドラは持ってるだけで点数アップの非常に良心的システム


アカギは麻雀牌をしまう

「鳴きに関するデメリットは後で教えるとする、まあ今日はこれで終わりだ、明日は役について教えてやるよ」


アカギの麻雀講座 基本編 暗完



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