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水銀燈「ギャンブルぅ?」アカギの麻雀講座 基本の役編

2009年08月17日 15:20

水銀燈「ギャンブルぅ?」アカギの麻雀講座編etc

1 :マリオネット ◆1pQi23JR8gnL :2009/06/20(土) 15:53:20.91 ID:GhXQa5PR0

前回までのあらすじ

交差する運命
アカギが翠星石を所有、カイジが水銀燈を所有という事を互いに知る事になる
未曾有の大勝負となった17歩
すり替えで辛くも勝利するカイジ
アカギと一緒に遊びたい翠星石は必死に麻雀を覚えようとする

バイ猿と時間に気をつけながらいきたいです

前スレ http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244447512/


2 :マリオネット ◆1pQi23JR8gnL :2009/06/20(土) 15:54:55.93 ID:GhXQa5PR0

【アカギの麻雀講座 基本の役編】

「待ちは1-4-7・2-5-8筒のえっと・・・6面待ちです!間違いないです!」

やっとの事で翠星石は前回のカイジの元待ちを当てる

遅すぎてアカギも少しうつらうつらとしていた

「上出来だ、コングラッチュレーション」

アカギらしくもない言葉だ、とりあえず褒めておこうという魂胆が見え見えである

翠星石は胸を張って威張る

そんな翠星石に意地悪をするアカギ

「さて、どうしてカイジ先輩の待ちは2筒と東のシャボになったか・・・いってみろ」

やっとのことで6面待ちをつむぎだした翠星石に対してこれは酷である

さすが悪魔アカギといったところだろうか

混乱する翠星石を見かねたアカギはヒントを出そうとする

しかしアカギの助言を拒む翠星石

自力で開示しようとする姿勢を見てアカギはクククと笑う

カイジに対しては悪魔なアカギだが翠星石に対しては優しいアカギ

これは意外な一面だろう

「すり替えですよね?6面待ちがわかったからにはコレは簡単にトリックを見抜けそうです!」


簡単に解けそう宣言をしてから30分後

「ん~~~・・・ん~~~・・・」

完全に混乱している翠星石

それを見かねて助言しようとするアカギを何度も何度も止める翠星石

何が何でも自力で解きたいらしい

が・・・

やたらとイライラしているのがわかった

「しげる!お茶を入れてくるです!」

顎で使われることにすっかりと慣れてしまったアカギ

意外と犬体質かもしれない

いや、それはないだろう

翠星石は考えつかれてアカギのベッドにダイブする

良くこんな長時間考える事ができたものだ

これは賞賛に値するだろう

いくら考えても解けない翠星石は自信を無くす一方だ

「はぁ・・・やっぱり翠星石は才能がないんですかね・・・」

「そうでもないさ」

「ひゃっ?!」

突然アカギに話し掛けられ飛び起きる翠星石

何でいつもいつもこういうタイミングで出てくるのだろうか

本当に性質が悪い男である

翠星石は顔を赤くして枕を投げつける

パシッ

アカギは見事にキャッチして翠星石を諭す

「麻雀の才能はおいておくとして、努力の才能はあるだろう・・・ククク・・・」

やはり一言多いアカギ、どうして素直に認めれやらないのだろうか

また泣かしてしまったらどうするつもりなのだろうか

素直に褒めてやれば良いのに難しい男である

「まあちょっと休めば閃くさ、カイジ先輩の姑息で安易なトリックが」

そういってアカギは部屋から出ていく,最後まで嫌味なヤツである

嫌味でありながら優しい、そんな神域の男

翠星石は紅茶を飲むとすぐに卓についた

意外にも真面目なところが可愛らしい

「う~ん・・・ん?」

翠星石は卓の隅でたった一枚裏返っている牌を見つける

こんなものさっきまでなかったはず

いぶかしみながらもひっくり返してみる

裏返っていた牌は2筒だ

「2筒・・・?ん・・・?」

右手にある2筒と手牌を見比べる翠星石

しばらく見比べて全てを悟る

「あっ!わかったです!これと東を・・・」

翠星石は東の暗刻を対子にして2筒を入城させる

これで完成・・・! 紛れも無いシャボ・・・!

「で、できたです!シャボ・・・!」

6面待ちより簡単なこのトリック

これに気付くのに時間がかかったのにはワケがある

大きな理由の一つとしてアカギの負けがショックだったということ

二つ目疲れていた事

三つ目は難しく考えすぎていた事

アカギが出し抜かれたという事実に簡単なトリックではないと勝手に思い込んでしまっていたのだ

勝手な思い込み・・・錯覚が原因だったのだ

偉業を成し遂げ翠星石はベッドの上に大の字になりご満悦の様子

「やっぱり翠星石は天才ですぅ・・・」

不自然に卓の隅に裏向きで置かれてあった2筒

これはおそらくアカギがやったのだろう

日本の文化ツンデレボーイというヤツだろうか

「しげる・・・手助けは無用といったはずなのに何を考えてやがるんですか・・・」

誰もいない部屋でつぶやく翠星石、しかし文句とは別のニュアンスを感じる

体を起こしてアカギがいないことを確認する

アカギが近くにいないという事がわかるともう一度ベッドの上に大の字になる

「・・・ありがとうです・・・」

ありがとうというセリフの後にタイミング良く戻って来るアカギ

もしや聞いていたのではないだろうか

卓についたアカギの膝の上に翠星石は乗る

アカギは休憩する間も与えずに本題に入る

「役なんて物はやってりゃすぐに覚えるさ、のび太でも理解できる役から教えてやるよ」

そう前置きしてからアカギは3面子と対子を1つ作る

「こういう6-9萬待ちを成立させる7・8萬などをターツというんだ、これの待ちは分かるか?」

分かるも何も今自分で答えを言ったではないか

翠星石は自信満々に答える

「モチのロンです、ズバリ6-9萬です」

そんな言葉どこで覚えたんだよと心の中で呟くアカギ

しかし突っ込まない、そんなものはカイジに任せていればいいのだ

「こういう風にポンやチー、明カンをしていない状態だとリーチをかけれる」

暗カン(自力で4枚集める)の場合はセーフである

「麻雀は役が一個でもないと和了できない、面前(ポンやチーをしていない状態)なら最低でもリーチのみで和了できる」

翠星石は、うんうんと頷く

これくらいは理解できるようだ

まあこれくらいは理解してくれないと困るとアカギは心の中で呟く、もう少し喋ってほしい

「リーチはメリットとデメリットがたくさんある」


リーチのメリットその1 和了したときの点数が上がる
リーチのメリットその2 裏ドラがめくれる
リーチのメリットその3 敵を降ろせる
リーチのメリットその4 一発の可能性が出てくる


「その1は分かるですけど他がよくわからんです」

その1がわかるだけでも上出来だと言ってアカギは説明する

「裏ドラというのは和了したときのお楽しみだ」

お楽しみ?と翠星石は首をかしげる

アカギは3×2くらいのヤマをつくる

「これをドラとする、そしてリーチをかけて和了・・・するとこのドラの下をめくれる」

そういってアカギは裏をめくる

十七歩でドラの下をめくっていたのはコレかと納得する翠星石

「つまりこれもドラとして扱うんですね?」

アカギは翠星石の頭を撫でる

「ああ、相変わらずいい勘してるぜ」

頭を撫でられるたびに心なしか嬉しそうな顔をする翠星石

アカギはその3について説明する

「まずフリテンについて説明するか」

アカギは牌を河に並べる

6-9萬待ちの手を指差して説明をする

「この場合6-9萬を敵が捨ててくれてもロンできない」

それを聞いて翠星石は後ろに勢い良く振り返る

「ええ!?それはどういう・・・」

声がでかいとアカギは翠星石の唇の前で人指し指を立てる

「まずは捨て牌を見てくれ」


捨て牌
東 南 北 1萬 9萬


「9萬を捨てているのが見えるな?」

コクッと翠星石は頷く

アカギが説明をしようとした時に翠星石は直感する

「もしかして自分が捨ててる牌じゃロンできないんですか?」

いい勘してるぜとアカギは翠星石の頭をなでる

そして50点と付け足す

またも半分な事に不服な翠星石

「捨ててる牌に限らず《和了牌を一つでも切れば和了できない》というのがフリテンだ」

理解するまで少しかかる

少し時間をかけてからコクコクと頷く

「つまり6萬でも和了できない・・・という事ですね?」

無言で頭を撫でて説明を続ける

肝心なのはツモならOKという事だ

つまりフリテンリーチでもツモなら和了できるという事

「それでフリテンと何の関係があるんですか?えっと・・・相手を降ろすってのは」

「ロンとツモじゃ支出が変わる、ロンは一人払い、ツモは親が多めで三人払い」

翠星石はコクコクと頷く

「つまりロンはできるだけ避けたほうがいいということですね?」

今度はあえて頭をなでないアカギ

その通りだ・・・とだけ言っておく

頭を撫でてもらえなかった翠星石は少し寂しそうな顔をしていたような気がする

その表情を楽しんでから頭を撫でてやる

「じゃあフリテンとそのロンを避けたほうがいいという事実で何か気づく事は?」

その分かりづらい質問に少し悩まされる翠星石

カイジのすり替えのトリックには中々気付けなかったがこれにはすぐ気付く

「わかったですぅ!ロンされたくなければ相手の捨て牌にある牌を捨てればいいんですね?」

頭を撫でてからすぐに説明に入る

「相手を降ろせるってのもわかったか?」

翠星石はコクッと頷く

中々理解力があるようだと感心する

「最後の一発ってヤツは《偶然役》だ」

「偶然役?」

読んで字の如くだと前置きしてから説明する

「一発というのはリーチした順に和了できたらつく役だ、ツモでもロンでもいい」

だから字の如くかと納得する

確かに偶然役だ、狙ってできる役じゃない

「役にはハン数というものがある、当然高ければ高い程高得点だ」

ちなみにリーチは1ハン、一発も1ハン

面前でツモならそれだけで1ハン

「つまりリーチした順でツモればそれだけで3ハンというわけだ」

続いてデメリットだと前置きしてから説明に入る


リーチのデメリットその1 手の変更ができない
リーチのデメリットその2 危険な牌もビシビシきらなきゃいけない
リーチのデメリットその3 1000点を供託しなければいけない
リーチのデメリットその4 相手を降ろせるが逆に言えばロンしにくくなる


翠星石の質問を受け付けずにビシビシと説明をする

「その1はそのまんまの意味だ、カンチャンから両面になったからって変えられない」

「カンチャン?両面?」

説明しなかったか?とアカギ

どうやら説明していないようだ


6-9待ちなどの待ち・・・両面(リャンメン)
7・9の8待ち・・・カンチャン
1・2の3待ち・・・ペンチャン
東東・西西の東・西待ち・・・シャボ
3のみの待ち・・・単騎


簡潔すぎてわかりづらいがおいおい覚えろというアカギ

アカギは手をびしっびしっと振って説明する

「その2もそのまんまだ、手が変えれないならドラでもビシビシきらないといけない」

「その3だがこれもそのまんまだ、リーチをする時に1000点を出さないといけない」

初めの持ち点は大抵25000だと前置きしてから説明をする

「出した1000点は和了したヤツの元にいく、和了し損ねればとられてしまう」

1000点がどれくらいの価値なのかわからない翠星石にはピンとこなかった

その4も言わずもがなだなと説明を割愛する

どんどん説明が適当になっていないかと翠星石は言うがアカギはスルーする

「それとこういう役もある」


./  ̄/  ̄  / _|__ ___|_
    ―/     /   |/   /|
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  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                   |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                 + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
       \_  、__,.イ\           +     \   `ニニ´  .:::/    +
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         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
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  ___________________________  __
 │二│三│四│二│三│四│二│三│四│◎│◎│◎│伍│|伍|
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│◎│◎│◎│萬│|萬|


「こういった2~8だけでつくる手をタンヤオという、これも基本的な役だ」

ちなみに1ハンだと付け加える

無論リーチにも複合するとも付け加えておく

これは面前じゃなくともOKなクイタンというルールもある

それは事前に確認しておこう、喧嘩になりかねない

「ここまでは大丈夫だな、混乱しかねないからゆっくりでいい」


簡単なまとめ

その1 聴牌したらリーチをかけれる
その2 リーチした順に和了すれば一発という役がつく
その3 自分で捨てている牌では出和了りできない
その4 2~8だけでつくる役をタンヤオという


「基本役にはピンフというものがあるがそれは複雑だからよく聞いてくれ」

翠星石は心して説明をきく、ここまでついてこれているのは優秀な証だ


条件その1 全て順子
その2 頭が三元牌や自風場風じゃないこと
その3 待ちは両面
その4 面前


「別にややこしくねーですよ?自風場風ってのがわからないですけど」

「三元牌は刻子にすれば1ハン分の役になる、しかし風牌は1ハンつくときとつかないときがある」

三元牌というのは白・發・中の事だ

風牌というのは東・南・西・北の事だ

基本的に一戦は8局まである (半荘)

東1~4局までいくと南になる

南1~4局が終わった時点で持ち点の多いものが一位となる

「場風ってのは何となく読めるです、東1~4までは東、南1~4までは南ですね」

翠星石の勘の良さにアカギは少々呆気に取られる

先読みがいい、コレは教えるのが楽でいい

「最初の親を起家(ティーチャ)という、起親を東として半時計回りに東南西北の順番になっている」

これだけの説明で自風を翠星石は理解する

その割り当てられたものが自風だと

理解力の良さを称えて頭を撫でてやる

「親も一局ごとに半時計回りに動く、すると必然的に自風も変わる」

「自風場風じゃない風をオタ風という」

つまりピンフの頭は風牌でもオタ風に限りOKということだ

「全然ややこしくねーです、翠星石を馬鹿にしすぎです」

それは失敬と翠星石の頭を撫でる

もう描写するのが面倒なくらい習慣になっている

「自風場風や三元牌を三つ集めた役を役牌という、1ハン役な」

ついでに・・・と前置きしてからリーチ・タンヤオ・ピンフの複合した呼び方を教える

「リーチ、タンヤオ、ピンフの三つを複合させた形をメンタンピン(役名ではない)という」

アカギは牌をバラバラにする

分解したわけではない、散らばらせるという意味だ

「メンタンピンの聴牌をつくってみな、コレができたらもう馬鹿にしない」

それを聞いて翠星石はマジモードに入る

馬鹿扱いから免れるチャンス、これを逃さない手はない

数分もかからぬうちに聴牌をつくり上げる

翠星石は胸を張ってアカギに言う

「さあ、かつもくするです!紛れも無いメンタンピンです!」

確かに出来ていると翠星石の頭を撫でる

いつもよりも心をこめて

心をこめているというのが翠星石にもちゃんと伝わる

「基本の役はこれで以上だ、復習しておけよ」

そういってアカギは夕食の準備に取り掛かる

翠星石もトコトコと後を追う

「す、翠星石も手伝うです!」


アカギの麻雀講座 基本の役編 完



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