2009年08月30日 16:59
アニヲタの集い-3rd style-
1.やまとID:7eOUx99P5M
初スレ建て緊張する
(´・ω・)ドキドキ
はい、タイトル通りです
ディケイドが関係ない世界(アニメとかの)を巡ります
読みやすさ重視で地の文は超少ないです
セリフの前に名前付きます
嫌いな人いるでしょうが、スレに大量に文字が並んでると読む気失せる人もいると思うので(私がそうです)
んじゃ始めます
2.やまとID:7eOUx99P5M
士「さて、今度はどのライダーの世界だ?」
ユウスケ「士、今回の格好……その……なんなんだ?」
黒い上着に灰色のズボンと、何故か顔を全部隠すほど大きなムラサキ色のバイザー。
士「……さぁな」
ユウスケ「っていうか、ここどこだよ。周りの建物全然日本っぽくないし。
写真館だけやたら浮いちゃってるし」
士「ま、どこでもいいさ。どうせ客なんか来な」
夏海「士くん!!」
士「ん? どうした夏みかん」
夏海「これ……この張り紙、仮面ライダーじゃないですか?」
士「あぁ?」
壁に指名手配書らしき紙が貼ってある。
日本語じゃないので読めないが。
写ってるのはマントを羽織った深い紫色の一つ目仮面ライダー。
ユウスケ「……なんじゃこりゃ?」
士「ライダー……か? コイツ」
士(全く何も思い出さないが……)
ひそひそ……
士「ん?」
周囲を歩く人間が全員ひそひそ話したり、逃げるように歩いていったり、電話したり。
ユウスケ「なぁ士……俺たち、やたら目立ってないか?」
士「あぁ、皆外人みたいだしな」
遠くから近づいてくるサイレンの音。
やってきた数台のパトカーから警察が20人ほど降りてきて銃を突き付ける。
警官「動くな!!」
ユウスケ「うわっ!? ていうか日本語?」
夏海「士くん……!!」
士「おいおい、ここじゃ張り紙見ただけで犯罪なのか?」
警官「貴様、黒の騎士団だな!?」
士「はぁ? なんだそりゃ」
警官「取り押さえろ!!」
何人もの警官が襲いかかって来た。
士「ち、ユウスケ逃げるぞ」
ユウスケ「逃げるってどうやって!? 周り警官だらけだぞ!!」
士「こうやってだ」
ジャキン(バックルを取り出した時の音)
ユウスケ「!! 分かった!!」
二人、警官を避けつつ夏海を守りつつ
ブゥゥン……シャキーン!!(カード)
士「変身!!」
ガシャン
《カメンライドゥ》
ガキュン
《ディケェイ!!》
ブワァアアン……シャッシャッシャッシャッシャッ
ヴン!!
ユウスケ「変身!!」
光る!! 回る!! ソニックウェーブが唸る!!
キュンキュンキュンキュン……キュピーン!!
警官「「「な、何だ!!?」」」
ブゥゥン……
《ファイナル フォーム ライドゥ……ククククゥガ!!》
ガッシャガッシャガッシャ
ブゥーン……
夏海「ひぃっ!! ユウスケ気持ち悪い!!」
ユウスケ『(ガーン!!)』
士「いいから乗れ夏みかん!!」
ディケイドと夏海を乗せたクウガゴウラムは、天高く飛んで行った。
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1.やまとID:7eOUx99P5M
初スレ建て緊張する
(´・ω・)ドキドキ
はい、タイトル通りです
ディケイドが関係ない世界(アニメとかの)を巡ります
読みやすさ重視で地の文は超少ないです
セリフの前に名前付きます
嫌いな人いるでしょうが、スレに大量に文字が並んでると読む気失せる人もいると思うので(私がそうです)
んじゃ始めます
2.やまとID:7eOUx99P5M
士「さて、今度はどのライダーの世界だ?」
ユウスケ「士、今回の格好……その……なんなんだ?」
黒い上着に灰色のズボンと、何故か顔を全部隠すほど大きなムラサキ色のバイザー。
士「……さぁな」
ユウスケ「っていうか、ここどこだよ。周りの建物全然日本っぽくないし。
写真館だけやたら浮いちゃってるし」
士「ま、どこでもいいさ。どうせ客なんか来な」
夏海「士くん!!」
士「ん? どうした夏みかん」
夏海「これ……この張り紙、仮面ライダーじゃないですか?」
士「あぁ?」
壁に指名手配書らしき紙が貼ってある。
日本語じゃないので読めないが。
写ってるのはマントを羽織った深い紫色の一つ目仮面ライダー。
ユウスケ「……なんじゃこりゃ?」
士「ライダー……か? コイツ」
士(全く何も思い出さないが……)
ひそひそ……
士「ん?」
周囲を歩く人間が全員ひそひそ話したり、逃げるように歩いていったり、電話したり。
ユウスケ「なぁ士……俺たち、やたら目立ってないか?」
士「あぁ、皆外人みたいだしな」
遠くから近づいてくるサイレンの音。
やってきた数台のパトカーから警察が20人ほど降りてきて銃を突き付ける。
警官「動くな!!」
ユウスケ「うわっ!? ていうか日本語?」
夏海「士くん……!!」
士「おいおい、ここじゃ張り紙見ただけで犯罪なのか?」
警官「貴様、黒の騎士団だな!?」
士「はぁ? なんだそりゃ」
警官「取り押さえろ!!」
何人もの警官が襲いかかって来た。
士「ち、ユウスケ逃げるぞ」
ユウスケ「逃げるってどうやって!? 周り警官だらけだぞ!!」
士「こうやってだ」
ジャキン(バックルを取り出した時の音)
ユウスケ「!! 分かった!!」
二人、警官を避けつつ夏海を守りつつ
ブゥゥン……シャキーン!!(カード)
士「変身!!」
ガシャン
《カメンライドゥ》
ガキュン
《ディケェイ!!》
ブワァアアン……シャッシャッシャッシャッシャッ
ヴン!!
ユウスケ「変身!!」
光る!! 回る!! ソニックウェーブが唸る!!
キュンキュンキュンキュン……キュピーン!!
警官「「「な、何だ!!?」」」
ブゥゥン……
《ファイナル フォーム ライドゥ……ククククゥガ!!》
ガッシャガッシャガッシャ
ブゥーン……
夏海「ひぃっ!! ユウスケ気持ち悪い!!」
ユウスケ『(ガーン!!)』
士「いいから乗れ夏みかん!!」
ディケイドと夏海を乗せたクウガゴウラムは、天高く飛んで行った。

逃げた3人は適当な建物の影に隠れた。
士「やれやれ、何だったんだ一体……」
ユウスケ「…さぁな……(ズーン)」
夏海「ひょっとして、士くんの服のせいでしょうか……」
士「かもな。俺の服は世界によって変わる……
さっき警官が言ってた『黒の騎士団』とかいう連中の服なんだろ」
ユウスケ「警察に追われるって……どういう奴らなんだよ……」
夏海「とにかく、士くんの服を何とかしないと……」
で。
士「ユウスケの上着着てバイザー外しただけじゃねぇか……」
ユウスケ「しょうがないだろ、この世界よく分からなくて迂闊に動けないんだから。
この場にあるもんで仕上げるしかないんだ」
夏海「服は変えましたけど……これからどうしましょう……」
士「決まってる……」
ユウスケ&夏海「?」
士「『黒の騎士団』とやらを探す」
ユウスケ「どうやってだよ!!」
士「フッ……、俺に考えがある」
そう言って、士はケータイを取り出した。
で、アッシュフォード学園の文化祭にやってきた3人。
ユウスケ「なだんよ、ここ……学校?」
士「あぁ、どうやらこの世界では日本は外国に侵略されちまってるらしい。
黒の騎士団は日本人の……ま、反抗組織って事だ」
(ケータイで調べました)
夏海「それで、この学校に来て何をどうするつもりなんですか?」
士「このアッシュフォード学園……日本人も入学OKらしい。
この文化祭にも、見た感じかなりの日本人が入ってる」
ユウスケ「それで?」
士「これだけ日本人がいるんだ。一人ぐらい黒の騎士団のメンバーが入ってるだろ」
ユウスケ「入ってる……か?」
士「この中でさっきの黒の騎士団の服着て歩き回れば、向こうからやってくるさ」
スタスタと入場。
夏海「……大丈夫なんでしょうか……」
後に続いて入場。
入場後、士はユウスケの上着を脱いで黒の騎士団の制服になった。
途端に集中する視線。
ユウスケ「目立ってるなぁ……」
士「テロリストだからな」
?「おい、あんた達!!」
士「フ…きたか……」
?「こんな所でなんて格好してるんだ!!」
士「コスプレだ。問題ないだろ」
?「そんな訳ないだろう!! 物事には限度ってものが……」
士「ところでアンタ」
小声で
士「黒の騎士団か?」
?「!?」
士「もしそうなら、アンタに用がある」
?「君は一体……」
士「その紙の住所にコーヒーが美味い写真館がある。そこで待ってるぞ」
?「え……あぁ……」
スタスタスタ
…………。
?(あ、服……)
?②「あの、大丈夫でした?」
?「え? あぁ……大丈夫だよ」
?(むしろ彼らが大丈夫かな……)
士(さっきの奴、面白い髪型だったな……)
ユウスケ「なぁ、士。今のは上手くいったのか?」
士「とーぜんだ」
夏海「そんなに都合よく行くでしょうか……」
?「すいません」
士「ん?」
?「こういう場で、そういう格好はご遠慮頂けませんか?」
士「なんだ、学生か。悪いが、俺はこの格好でやることがある。坊やが大人の事情に口を出すな」
デコピン
?「ッ……すいませんがそういう訳にはいきませんので……『着替えてくれませんか』?」
キィーン
士「……あぁ、分かった」
ユウスケ「士!?」
夏海「士くんが人の言うことを素直に聞くなんて!?」
再びユウスケの上着を羽織る。
士「……ん?」
?「じゃあ、僕はこれで」
士「あぁ……」
スタスタ。
…………。
士「俺……何してた?」
ユウスケ「何してたって……」
写真館に戻ってきた3人。
おじいちゃん「おぉ、士くんおかえり。お客さんだよ」
士「あぁ。さて……アンタ、ここに来たって事は黒の騎士団なんだな?」
?「……あぁ」
士「名前は?」
?「扇……要だ。君は?」
士「門矢士、通りすがりの仮面ライダーだ」
扇「………………え?」
士「だから、通りすがりの仮面ライダーだ」
扇「仮面ライダーって……特撮の?」
士「……なんだと?」
扇「いや、だから仮面ライダーって、昔日本でやってた特撮番組のあれか?」
士「特撮って……」
夏海「(……この世界では仮面ライダーって特撮何ですね)」
ユウスケ「(みたいだね)」
士「この世界ではどうか知らないが……」
斯々然々
士「……という訳だ」
扇「……にわかには信じられないな……」
夏海「でも本当の事何です」
扇(確かに妄想って感じでもないし、周りの人もそれで当たり前みたいな顔だし……
けど、いくら何でもそんな事が……)
扇「それで、俺に何をさせたいんだ?」
士「決まってる」
ビシッ!
士「この世界の仮面ライダー……か分からんが……ゼロに会わせろ」
扇「……」
夜
廃倉庫
ゼロ『扇、こんな場所に一人で来て欲しいとは、一体何の用があるんだ?』
扇「いや、それが……」
ゼロ『お前も分かっているだろう。今は行政特区日本の』
士「アンタがゼロか」
ユウスケ引き連れ士、参上。
ルルーシュ(あれは……昼間の連中か?)
ゼロ『誰だ、お前は』
士「門矢士……通りすがりの、仮面ライダーだ」
…………。
ゼロ『……扇、用というのはこれか?』
扇「あ、あぁ……」
ゼロ『我々はレジスタンスであって精神病院ではないぞ』
ユウスケ「せ……」
扇「あぁ、分かってる。だが、どうも彼らの言っている事はウソじゃないみたいなんだ。
確証は……ないんだけど……」
ゼロ『扇……頭を冷や』
?「ここにいたんだね」
ゼロ『!? 誰だ!!』
士「海東……」
ユウスケ「海東さん!!」
ゼロ『君たちの知り合いか?』
士「あぁ、全然友好的じゃないがな」
海東「どうやら、この世界にはギアスってお宝があるらしいね?」
士「ギアス……?」
ルルーシュ(ギアスを知っている!? この男一体……)
海東「大人しく渡してくれないか」
ルルーシュ(なるほど……知っているのはギアスという名前だけで、
ギアスが何なのかは知らないらしいな)
ユウスケ「アンタいい加減に――!!」
バンバン
足元に発砲。
ユウスケ「うわっ!?」
士「くっ!!」
ルルーシュ(どうする。この場をどうやって乗り切る。
いっそのこと全員にギアスを……
いや、もう自称仮面ライダー男には使ってしまったし――)
シャッ
ガキュン
《カメン ライドゥ……》
海東「変身」
ズキューン!!
《ディッ、エーンド!!》
シャッシャッシャッシャッシャッ
ブワーン
扇「なっ!?」
ゼロ『何!?』
ブゥン……
士「言ったろ、仮面ライダーだって。変身!!」
《カメン ライドゥ……ディケェイ!!》
ライドブッカーを一撫でして斬りかかる。
士「はぁっ!!」
海東「っと。士、いい加減邪魔は止めてくれないか」
士「嫌なら俺の目の付かない所でこっそりやれよ!!」
バンバン
キンキン
ブンブン
ルルーシュ(馬鹿な……本当に仮面ライダーだと言うのか……!?)
海東「全く……」
《カメン ライドゥ……ライオゥトルゥーパァーズ!!》
海東「士の相手よろしく」
士「あ、てめぇ!!」
《アタック ライドゥ……インジビブゥ》
扇「消えた!?」
ルルーシュ(くっ!! まず――)
ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン……キュピーン!!
ユウスケ「そこだ!!」
海東「ッ!!」
緑のクウガで体当たり敢行。
扇「彼も仮面ライダー(?)だったのか……」
ゼロ『…………』
カタカタ
扇「……ゼロ?」
ルルーシュ(ク……クウガだと!?)
海東「君まで僕の邪魔をするのかい?」
ユウスケ「当たり前だ!! これ以上アンタの勝手を許しておけるか!!」
赤のクウガになって飛びかかる。
そのまま接近戦に突入。
ユウスケ「もうアネさんの時みたいな事はさせない!!」
海東「アネさんね、あの時も君さえ邪魔しなければ僕のG4チップは壊れなかったのに」
ユウスケ「ッ!! てんめぇ!!」
ゼロ『この馬鹿者がぁ!!』
ユウスケ「!?」
海東「!?」
ゼロ『貴様それでもクウガか!? 怒りに任せて戦ってどうする!!』
ユウスケ「???」
ゼロ『そんな事では“黒の四本角”になってしまうぞ!!』
ユウスケ「黒? アンタ何を言って」
《アタック ライドゥ……ブラァスト!!》
ドガガガガガ!!
ユウスケ「うわっ!!」
ゼロ『何をしている!! そこは紫で耐えろ!!』
ユウスケ「くっ! 超変身!!」
ヴァンヴァンヴァンヴァン……キュピーン!!
ゼロ『これを使え!!』
そこらへんに転がってた錆びた鉄パイプを放り投げる。
扇(ゼロのこういうアクションは様にならないな……)
パシッ
ブン
鉄パイプ→タイタンソード
ユウスケ「はっ!!」
海東「ふっ!!」
ゼロ『そこの縦縞!! 雑魚相手に何時まで手間取っている!!』
士「うるせぇ!!」
《アタック ライドゥ……イリュージョォン》
士「はぁッ!!」
4人のディケイドに切られてライオトルーパーズ全滅。
海東「チッ!!」
ゼロ『縦縞。貴様、射撃武器はあるのか』
士「当然だ」
ゼロ『よし!! 今からクウガと縦縞は私の指示に従え!!』
士「縦縞じゃねぇ」
ズバッ!!
海東「おっと」
士「仮面ライダーディケイドだ」
ゼロ『ふん……クウガ!! お前は紫で押し続けろ!! 多少の攻撃なら無視できるだろう!!』
ユウスケ「わ、わかった!!」
ブンブン
海東「これは……一人じゃキツイね」
シャキーン
ゼロ『ディケイド、ヤツにカードを使わせるな!!』
士「へいへい」
バンバン
海東「くっ!!」
ユウスケ「たぁッ!!」
ズバッ!!
海東「ぐぁ!!」
ディエンド吹き飛ぶ。
海東「ッ……仕方ない、ここ出直しかな……」
威嚇射撃しながら後退。
クウガ、ディケイド変身解除。
ユウスケ「……アンタ凄いんだな」
ゼロ『貴様らが力押しに頼りすぎなのだ。それはそうと……』
士「?」
ゼロ『私に何の用なんだ? 仮面ライダーくん』
廃倉庫で話中。
ゼロ『なるほど……話は分かった。
だが、私は仮面ライダーではないし、この世界にはライダーが戦う相手もいない』
士「やっぱりか……」
ゼロ『あぁ、悪いが世界は特定の悪を討っただけで全て解決するほど、
簡単に出来てはいないからな』
士「フン……まぁいい。俺がこの世界から出るには、何かやる事があるはずだ。
喜べ、とりあえずしばらくアンタの組織に入ってやる」
ゼロ『なに?』
士「俺がやるべき事を見つけるまで、アンタの組織で働いてやるって事だ」
ゼロ『…………分かった』
扇「ゼロ!?」
ゼロ『正し、組織に入る以上、勝手な行動は謹んでもらう』
士「あぁ」
ユウスケ(これって、俺も入ってるのかな……)
ゼロ『それとクウガ』
ユウスケ「は、はい!!」
ゼロ『君がクウガであり続けたいなら、もっと精神を鍛える事だ。今の君はクウガとしては未熟過ぎる』
ユウスケ「何かやたらクウガの事知ってるみたいだけど……
ひょっとして昔特撮でクウガがやってて、それのファンだったり?」
ゼロ『……昔ちょっと見たことがあるだけだ……』
ファンだった。
扇「ゼロ、あんな簡単に許可していいのか?」
ゼロ『下手に野放しにして余計な事を起こされるより、こちらに繋いでおいた方がいい』
扇「そ、そうか……」
ルルーシュ(あまり考えたくない事だが……アイツらは俺を止めにきたのかも知れないな)
行政特区・日本の式典当日
道中
士「全く連絡よこさないと思ったら、急に呼び出しやがって……」
夏海「私まで来る意味あったんでしょうか……」
ユウスケ「さぁ……。っていうか、高いね……」
現在、ゼロと一緒に飛行中のガウェインの上(命綱付き)。
ゼロ『君たち仮面ライダーは、わかりやすい日本人のヒーローだ。
万が一何かあった時、いま日本人の救世主的立場にいる私と揃えば、指揮も取りやすい。
単純に戦力としても申し分ないしな』
夏海「私、仮面ライダーじゃないんですけど……」
ゼロ『ブリタニアの姫と会うんだ。こちら側にも花は必要だろう』
C.C.(何が花だ。いざというときライダーを抑えるための人質だろう)
ユーフェミア「行政特区・日本へようこそ。ゼロ」
ゼロ『ユーフェミア・リ・ブリタニア。貴女と折り入って話がしたい』
ユーフェミア「はい?」
ゼロ『正し、二人だけで』
ゼロとユーフェミアが二人っきりになって数分。
士他二名、ガウェインの傍で待機中。
士「……暇だ」
ユウスケ「同感……」
夏海「私たち何しに来たんでしょう……」
傍でC.C.が苦しみだし、スザク他数名倒れる。
士「なんだ?」
ゼロ『待つんだユフィ!!』
士「?」
走ってくるユーフェミア。兵士に押さえられるゼロ。
ゼロ『クソッ!! 頼む!! ユフィを止めてくれぇ!!』
ユーフェミア「あ、日本人!!」
チャキ
士「なに!?」
ユウスケ「士!!」
ヴァンヴァンヴァンキュピーン!!
パン
カキン
ユーフェミア「え、なに?」
ユウスケ「あ、危ないじゃないですか!?」
士「おいユウスケ、夏海。あのイカれた姫さんは任せた」
ユウスケ「え、おぉい!!」
夏海「士くん!?」
士「おい、何がどうなってる!!」
ゼロ『ギアスの……暴走だ……!!』
士「ギアス……海東が狙ってたやつか」
ゼロ『人に命令を強制する力だ。貴様らどけ』
押さえてた兵士が素直に退く。
士「……マジか……」
ユーフェミア「日本人は殺さなきゃ、日本人は……」
ユウスケ「あぁ……何か変になってる……」
夏海「……ユウスケ、手伝って下さい!! あの人を押さえます!!」
ユウスケ「えぇ!? どうしたの夏海ちゃん、そんなやる気で……」
夏海「テレビで観ただけですけど、こんな事する人じゃないはずです」
ユウスケ「……あ、あぁ。分かった!! 超変身!!」
フォンフォンフォンフォンキュピーン!!
青のクウガで夏海を連れて跳躍、一気に接近する。
ユーフェミア「日本人!!」
パン
パス
青のクウガでも余裕で防げる。
ユウスケ(でも、クウガの力じゃ強すぎ――)
夏海「光家秘伝!! 笑いのツボ!!」
プス
ユーフェミア「――アッハッハッハッハッハ!!」
夏海「よし!!」
ユウスケ「お、おぉ……」
ゼロ『…………何だあれは……』
士「夏みかんの必殺技だ」
ゼロ『そ、そうか……ひとまず助かったが……』
来場者他から丸見えでユーフェミアの奇行とクウガ変身でややパニック状態。
ダールトンもやってくる。
ゼロ『クソッ!! このままでは……』
士「解除は出来ないのか」
ゼロ『無理だ。ギアスは同じ人間には一度しか効かない』
ルルーシュ(このままでは……ユフィを殺すしか)
士「ん……?」
士、新しい3枚のカードを眺める。
ゼロ『……カードなんて見ている場合か!!』
士「……喜べ。俺が何とかしてやる」
ゼロ『なに?』
ユーフェミア「アッハッハッハッハッハ」
ダールトン「姫様!! お気を確かに!! 貴様ら姫様に何をした!?」
ユウスケ「え、いやあの……」
ユーフェミア「アハハハ……ハァハァ」
ユウスケ「あぁ!! もう切れちゃった!?」
夏海「ならもう一度――!!」
ユーフェミア「あ」
(BGMスタート)
ゆっくり歩いてくる士。
士「…………」
ユウスケ「士……」
ユーフェミア「日本人」
再び士に銃を向ける。
ダールトン「姫様!?」
士「あぁ、俺は日本人だ。だが……」
ユーフェミア「?」
士「日本人である前に俺は……」
ブゥゥン……シャキーン
士「通りすがりの……仮面ライダーだ!! 変身!!」
《カメン ライドゥ……ディケェイ!!》
3枚のカードが飛び出す。
シャキーン
《ファイナル フォーム ライドゥ……ゼゼゼゼロォウ!!》
士「ゼロ」
ゼロ『?』
士「ちょっとくすぐったいぞ」
ゼロ『な――!!』
士がゼロの背中に手を突っ込む。
マントが身体を覆い、巨大な仮面“ゼロ仮面”に変形する。
ダールトン「な、何だあれは……」
ユーフェミア「??」
ディケイドが手に持って
《ファイナル アタック ライドゥ……ゼゼゼゼロォウ!!》
士「姫さん」
ユーフェミア「え?」
士「さっきの命令は取り消しだ」
ゼロ仮面の一つ目に巨大なギアスマークが浮かぶ。
キィーン
ユーフェミア「……あれ、私今まで」
ユウスケ「おぉ!!」
夏海「凄い!! 元に戻りました!!」
士「観客ども、他の連中も。今見た事は忘れろ」
キィーン
騒音が収まり、静まる会場。
ガッシャガッシャ……ドテ
ゼロ着地失敗。
ルルーシュ(まさか……ギアスの上書きに加えて、目を通さず広域に命令を送れるとは……)
士「ほら、後はしっかりやれよ」
ゼロを引き起こす。
ゼロ『あ、あぁ……。ユーフェミア皇女殿下』
ユーフェミア「あ、はい」
ディケイド、クウガ変身解除。
士「……」
パシャ
…………
……
…
式典後、個室
ゼロ『……君には感謝しなければならないな……』
士「あぁ、盛大に感謝しろ」
ゼロ『あぁ……』
パシュ……
ルルーシュ「本当に、感謝するよ」
ユウスケ「あ!! この間の!?」
夏海「学生さん!?」
士(? 顔は覚えてるが、記憶が曖昧だな……)
ルルーシュ「この後、もう他の世界へ向かうのか?」
士「あぁ、この世界でやる事は終わったからな」
ルルーシュ「そうか。君たちの旅の幸運を祈っているよ」
握手。
士「そうだ」
ルルーシュ「?」
士「記念に一枚」
パシャ
C.C.「どういう風の吹き回しだ? 素顔を晒すだけでなく、写真まで」
ルルーシュ「どうせ、彼らはもうすぐ他の世界へ行く、問題ない。それに……」
C.C.「それに?」
ルルーシュ「そんな事が問題に感じないほど、大きな事をして貰ったからな……」
ガチャ
海東「ようやく士たちが居なくなったね」
ルルーシュ「……貴様は」
海東「さぁ、今度こそギアスを」
ルルーシュ「『帰れ』」
海東「わかった」
ガチャ
パタン
スタスタスタ
C.C.「……今のも仮面ライダーの知り合いか?」
ルルーシュ「あぁ、“全然友好的じゃない関係”なんだそうだ」
写真館
ユウスケ「この世界……平和になるといいね」
夏海「なりますよ、きっと……」
士「……」
おじいちゃん「おぉ、士くん。写真出来たよ」
ユーフェミアと握手するゼロ。ゼロと重なるルルーシュの顔。
おじいちゃん「うん、いい写真だね」
士「まぁな」
おじいちゃん「写真立てに入れて飾っと、ぁ痛!!」
写真見ながら動いて柱に激突。
ブワァーン
ユウスケ「……何だこれ?」
夏海「巨大な……顔?」
士「これは……」
ガキュン
【次回 仮面ライダーディケイドSS】
「俺を誰だと思ってやがるッ!!」
「グレン団?」
『人間共、覚悟しろぉ!』
「この世界でやる事って……」
「合体の次は……変身だぁッ!!!」
【適当に巡り、世界を繋げ】
「ドリル戦士全速前進」
このSSは、漫画家と小説家を目指す男「やまと」と、『アニヲタの集い』の提供でお送りしました。
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26.やまとID:KRfjS0yLbU
#確か昔スザクん家にいた時、特撮の歌口ずさんでたって話があったからルルがクウガファンってことにしました。してしまいました
士「やれやれ、何だったんだ一体……」
ユウスケ「…さぁな……(ズーン)」
夏海「ひょっとして、士くんの服のせいでしょうか……」
士「かもな。俺の服は世界によって変わる……
さっき警官が言ってた『黒の騎士団』とかいう連中の服なんだろ」
ユウスケ「警察に追われるって……どういう奴らなんだよ……」
夏海「とにかく、士くんの服を何とかしないと……」
で。
士「ユウスケの上着着てバイザー外しただけじゃねぇか……」
ユウスケ「しょうがないだろ、この世界よく分からなくて迂闊に動けないんだから。
この場にあるもんで仕上げるしかないんだ」
夏海「服は変えましたけど……これからどうしましょう……」
士「決まってる……」
ユウスケ&夏海「?」
士「『黒の騎士団』とやらを探す」
ユウスケ「どうやってだよ!!」
士「フッ……、俺に考えがある」
そう言って、士はケータイを取り出した。
で、アッシュフォード学園の文化祭にやってきた3人。
ユウスケ「なだんよ、ここ……学校?」
士「あぁ、どうやらこの世界では日本は外国に侵略されちまってるらしい。
黒の騎士団は日本人の……ま、反抗組織って事だ」
(ケータイで調べました)
夏海「それで、この学校に来て何をどうするつもりなんですか?」
士「このアッシュフォード学園……日本人も入学OKらしい。
この文化祭にも、見た感じかなりの日本人が入ってる」
ユウスケ「それで?」
士「これだけ日本人がいるんだ。一人ぐらい黒の騎士団のメンバーが入ってるだろ」
ユウスケ「入ってる……か?」
士「この中でさっきの黒の騎士団の服着て歩き回れば、向こうからやってくるさ」
スタスタと入場。
夏海「……大丈夫なんでしょうか……」
後に続いて入場。
入場後、士はユウスケの上着を脱いで黒の騎士団の制服になった。
途端に集中する視線。
ユウスケ「目立ってるなぁ……」
士「テロリストだからな」
?「おい、あんた達!!」
士「フ…きたか……」
?「こんな所でなんて格好してるんだ!!」
士「コスプレだ。問題ないだろ」
?「そんな訳ないだろう!! 物事には限度ってものが……」
士「ところでアンタ」
小声で
士「黒の騎士団か?」
?「!?」
士「もしそうなら、アンタに用がある」
?「君は一体……」
士「その紙の住所にコーヒーが美味い写真館がある。そこで待ってるぞ」
?「え……あぁ……」
スタスタスタ
…………。
?(あ、服……)
?②「あの、大丈夫でした?」
?「え? あぁ……大丈夫だよ」
?(むしろ彼らが大丈夫かな……)
士(さっきの奴、面白い髪型だったな……)
ユウスケ「なぁ、士。今のは上手くいったのか?」
士「とーぜんだ」
夏海「そんなに都合よく行くでしょうか……」
?「すいません」
士「ん?」
?「こういう場で、そういう格好はご遠慮頂けませんか?」
士「なんだ、学生か。悪いが、俺はこの格好でやることがある。坊やが大人の事情に口を出すな」
デコピン
?「ッ……すいませんがそういう訳にはいきませんので……『着替えてくれませんか』?」
キィーン
士「……あぁ、分かった」
ユウスケ「士!?」
夏海「士くんが人の言うことを素直に聞くなんて!?」
再びユウスケの上着を羽織る。
士「……ん?」
?「じゃあ、僕はこれで」
士「あぁ……」
スタスタ。
…………。
士「俺……何してた?」
ユウスケ「何してたって……」
写真館に戻ってきた3人。
おじいちゃん「おぉ、士くんおかえり。お客さんだよ」
士「あぁ。さて……アンタ、ここに来たって事は黒の騎士団なんだな?」
?「……あぁ」
士「名前は?」
?「扇……要だ。君は?」
士「門矢士、通りすがりの仮面ライダーだ」
扇「………………え?」
士「だから、通りすがりの仮面ライダーだ」
扇「仮面ライダーって……特撮の?」
士「……なんだと?」
扇「いや、だから仮面ライダーって、昔日本でやってた特撮番組のあれか?」
士「特撮って……」
夏海「(……この世界では仮面ライダーって特撮何ですね)」
ユウスケ「(みたいだね)」
士「この世界ではどうか知らないが……」
斯々然々
士「……という訳だ」
扇「……にわかには信じられないな……」
夏海「でも本当の事何です」
扇(確かに妄想って感じでもないし、周りの人もそれで当たり前みたいな顔だし……
けど、いくら何でもそんな事が……)
扇「それで、俺に何をさせたいんだ?」
士「決まってる」
ビシッ!
士「この世界の仮面ライダー……か分からんが……ゼロに会わせろ」
扇「……」
夜
廃倉庫
ゼロ『扇、こんな場所に一人で来て欲しいとは、一体何の用があるんだ?』
扇「いや、それが……」
ゼロ『お前も分かっているだろう。今は行政特区日本の』
士「アンタがゼロか」
ユウスケ引き連れ士、参上。
ルルーシュ(あれは……昼間の連中か?)
ゼロ『誰だ、お前は』
士「門矢士……通りすがりの、仮面ライダーだ」
…………。
ゼロ『……扇、用というのはこれか?』
扇「あ、あぁ……」
ゼロ『我々はレジスタンスであって精神病院ではないぞ』
ユウスケ「せ……」
扇「あぁ、分かってる。だが、どうも彼らの言っている事はウソじゃないみたいなんだ。
確証は……ないんだけど……」
ゼロ『扇……頭を冷や』
?「ここにいたんだね」
ゼロ『!? 誰だ!!』
士「海東……」
ユウスケ「海東さん!!」
ゼロ『君たちの知り合いか?』
士「あぁ、全然友好的じゃないがな」
海東「どうやら、この世界にはギアスってお宝があるらしいね?」
士「ギアス……?」
ルルーシュ(ギアスを知っている!? この男一体……)
海東「大人しく渡してくれないか」
ルルーシュ(なるほど……知っているのはギアスという名前だけで、
ギアスが何なのかは知らないらしいな)
ユウスケ「アンタいい加減に――!!」
バンバン
足元に発砲。
ユウスケ「うわっ!?」
士「くっ!!」
ルルーシュ(どうする。この場をどうやって乗り切る。
いっそのこと全員にギアスを……
いや、もう自称仮面ライダー男には使ってしまったし――)
シャッ
ガキュン
《カメン ライドゥ……》
海東「変身」
ズキューン!!
《ディッ、エーンド!!》
シャッシャッシャッシャッシャッ
ブワーン
扇「なっ!?」
ゼロ『何!?』
ブゥン……
士「言ったろ、仮面ライダーだって。変身!!」
《カメン ライドゥ……ディケェイ!!》
ライドブッカーを一撫でして斬りかかる。
士「はぁっ!!」
海東「っと。士、いい加減邪魔は止めてくれないか」
士「嫌なら俺の目の付かない所でこっそりやれよ!!」
バンバン
キンキン
ブンブン
ルルーシュ(馬鹿な……本当に仮面ライダーだと言うのか……!?)
海東「全く……」
《カメン ライドゥ……ライオゥトルゥーパァーズ!!》
海東「士の相手よろしく」
士「あ、てめぇ!!」
《アタック ライドゥ……インジビブゥ》
扇「消えた!?」
ルルーシュ(くっ!! まず――)
ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン……キュピーン!!
ユウスケ「そこだ!!」
海東「ッ!!」
緑のクウガで体当たり敢行。
扇「彼も仮面ライダー(?)だったのか……」
ゼロ『…………』
カタカタ
扇「……ゼロ?」
ルルーシュ(ク……クウガだと!?)
海東「君まで僕の邪魔をするのかい?」
ユウスケ「当たり前だ!! これ以上アンタの勝手を許しておけるか!!」
赤のクウガになって飛びかかる。
そのまま接近戦に突入。
ユウスケ「もうアネさんの時みたいな事はさせない!!」
海東「アネさんね、あの時も君さえ邪魔しなければ僕のG4チップは壊れなかったのに」
ユウスケ「ッ!! てんめぇ!!」
ゼロ『この馬鹿者がぁ!!』
ユウスケ「!?」
海東「!?」
ゼロ『貴様それでもクウガか!? 怒りに任せて戦ってどうする!!』
ユウスケ「???」
ゼロ『そんな事では“黒の四本角”になってしまうぞ!!』
ユウスケ「黒? アンタ何を言って」
《アタック ライドゥ……ブラァスト!!》
ドガガガガガ!!
ユウスケ「うわっ!!」
ゼロ『何をしている!! そこは紫で耐えろ!!』
ユウスケ「くっ! 超変身!!」
ヴァンヴァンヴァンヴァン……キュピーン!!
ゼロ『これを使え!!』
そこらへんに転がってた錆びた鉄パイプを放り投げる。
扇(ゼロのこういうアクションは様にならないな……)
パシッ
ブン
鉄パイプ→タイタンソード
ユウスケ「はっ!!」
海東「ふっ!!」
ゼロ『そこの縦縞!! 雑魚相手に何時まで手間取っている!!』
士「うるせぇ!!」
《アタック ライドゥ……イリュージョォン》
士「はぁッ!!」
4人のディケイドに切られてライオトルーパーズ全滅。
海東「チッ!!」
ゼロ『縦縞。貴様、射撃武器はあるのか』
士「当然だ」
ゼロ『よし!! 今からクウガと縦縞は私の指示に従え!!』
士「縦縞じゃねぇ」
ズバッ!!
海東「おっと」
士「仮面ライダーディケイドだ」
ゼロ『ふん……クウガ!! お前は紫で押し続けろ!! 多少の攻撃なら無視できるだろう!!』
ユウスケ「わ、わかった!!」
ブンブン
海東「これは……一人じゃキツイね」
シャキーン
ゼロ『ディケイド、ヤツにカードを使わせるな!!』
士「へいへい」
バンバン
海東「くっ!!」
ユウスケ「たぁッ!!」
ズバッ!!
海東「ぐぁ!!」
ディエンド吹き飛ぶ。
海東「ッ……仕方ない、ここ出直しかな……」
威嚇射撃しながら後退。
クウガ、ディケイド変身解除。
ユウスケ「……アンタ凄いんだな」
ゼロ『貴様らが力押しに頼りすぎなのだ。それはそうと……』
士「?」
ゼロ『私に何の用なんだ? 仮面ライダーくん』
廃倉庫で話中。
ゼロ『なるほど……話は分かった。
だが、私は仮面ライダーではないし、この世界にはライダーが戦う相手もいない』
士「やっぱりか……」
ゼロ『あぁ、悪いが世界は特定の悪を討っただけで全て解決するほど、
簡単に出来てはいないからな』
士「フン……まぁいい。俺がこの世界から出るには、何かやる事があるはずだ。
喜べ、とりあえずしばらくアンタの組織に入ってやる」
ゼロ『なに?』
士「俺がやるべき事を見つけるまで、アンタの組織で働いてやるって事だ」
ゼロ『…………分かった』
扇「ゼロ!?」
ゼロ『正し、組織に入る以上、勝手な行動は謹んでもらう』
士「あぁ」
ユウスケ(これって、俺も入ってるのかな……)
ゼロ『それとクウガ』
ユウスケ「は、はい!!」
ゼロ『君がクウガであり続けたいなら、もっと精神を鍛える事だ。今の君はクウガとしては未熟過ぎる』
ユウスケ「何かやたらクウガの事知ってるみたいだけど……
ひょっとして昔特撮でクウガがやってて、それのファンだったり?」
ゼロ『……昔ちょっと見たことがあるだけだ……』
ファンだった。
扇「ゼロ、あんな簡単に許可していいのか?」
ゼロ『下手に野放しにして余計な事を起こされるより、こちらに繋いでおいた方がいい』
扇「そ、そうか……」
ルルーシュ(あまり考えたくない事だが……アイツらは俺を止めにきたのかも知れないな)
行政特区・日本の式典当日
道中
士「全く連絡よこさないと思ったら、急に呼び出しやがって……」
夏海「私まで来る意味あったんでしょうか……」
ユウスケ「さぁ……。っていうか、高いね……」
現在、ゼロと一緒に飛行中のガウェインの上(命綱付き)。
ゼロ『君たち仮面ライダーは、わかりやすい日本人のヒーローだ。
万が一何かあった時、いま日本人の救世主的立場にいる私と揃えば、指揮も取りやすい。
単純に戦力としても申し分ないしな』
夏海「私、仮面ライダーじゃないんですけど……」
ゼロ『ブリタニアの姫と会うんだ。こちら側にも花は必要だろう』
C.C.(何が花だ。いざというときライダーを抑えるための人質だろう)
ユーフェミア「行政特区・日本へようこそ。ゼロ」
ゼロ『ユーフェミア・リ・ブリタニア。貴女と折り入って話がしたい』
ユーフェミア「はい?」
ゼロ『正し、二人だけで』
ゼロとユーフェミアが二人っきりになって数分。
士他二名、ガウェインの傍で待機中。
士「……暇だ」
ユウスケ「同感……」
夏海「私たち何しに来たんでしょう……」
傍でC.C.が苦しみだし、スザク他数名倒れる。
士「なんだ?」
ゼロ『待つんだユフィ!!』
士「?」
走ってくるユーフェミア。兵士に押さえられるゼロ。
ゼロ『クソッ!! 頼む!! ユフィを止めてくれぇ!!』
ユーフェミア「あ、日本人!!」
チャキ
士「なに!?」
ユウスケ「士!!」
ヴァンヴァンヴァンキュピーン!!
パン
カキン
ユーフェミア「え、なに?」
ユウスケ「あ、危ないじゃないですか!?」
士「おいユウスケ、夏海。あのイカれた姫さんは任せた」
ユウスケ「え、おぉい!!」
夏海「士くん!?」
士「おい、何がどうなってる!!」
ゼロ『ギアスの……暴走だ……!!』
士「ギアス……海東が狙ってたやつか」
ゼロ『人に命令を強制する力だ。貴様らどけ』
押さえてた兵士が素直に退く。
士「……マジか……」
ユーフェミア「日本人は殺さなきゃ、日本人は……」
ユウスケ「あぁ……何か変になってる……」
夏海「……ユウスケ、手伝って下さい!! あの人を押さえます!!」
ユウスケ「えぇ!? どうしたの夏海ちゃん、そんなやる気で……」
夏海「テレビで観ただけですけど、こんな事する人じゃないはずです」
ユウスケ「……あ、あぁ。分かった!! 超変身!!」
フォンフォンフォンフォンキュピーン!!
青のクウガで夏海を連れて跳躍、一気に接近する。
ユーフェミア「日本人!!」
パン
パス
青のクウガでも余裕で防げる。
ユウスケ(でも、クウガの力じゃ強すぎ――)
夏海「光家秘伝!! 笑いのツボ!!」
プス
ユーフェミア「――アッハッハッハッハッハ!!」
夏海「よし!!」
ユウスケ「お、おぉ……」
ゼロ『…………何だあれは……』
士「夏みかんの必殺技だ」
ゼロ『そ、そうか……ひとまず助かったが……』
来場者他から丸見えでユーフェミアの奇行とクウガ変身でややパニック状態。
ダールトンもやってくる。
ゼロ『クソッ!! このままでは……』
士「解除は出来ないのか」
ゼロ『無理だ。ギアスは同じ人間には一度しか効かない』
ルルーシュ(このままでは……ユフィを殺すしか)
士「ん……?」
士、新しい3枚のカードを眺める。
ゼロ『……カードなんて見ている場合か!!』
士「……喜べ。俺が何とかしてやる」
ゼロ『なに?』
ユーフェミア「アッハッハッハッハッハ」
ダールトン「姫様!! お気を確かに!! 貴様ら姫様に何をした!?」
ユウスケ「え、いやあの……」
ユーフェミア「アハハハ……ハァハァ」
ユウスケ「あぁ!! もう切れちゃった!?」
夏海「ならもう一度――!!」
ユーフェミア「あ」
(BGMスタート)
ゆっくり歩いてくる士。
士「…………」
ユウスケ「士……」
ユーフェミア「日本人」
再び士に銃を向ける。
ダールトン「姫様!?」
士「あぁ、俺は日本人だ。だが……」
ユーフェミア「?」
士「日本人である前に俺は……」
ブゥゥン……シャキーン
士「通りすがりの……仮面ライダーだ!! 変身!!」
《カメン ライドゥ……ディケェイ!!》
3枚のカードが飛び出す。
シャキーン
《ファイナル フォーム ライドゥ……ゼゼゼゼロォウ!!》
士「ゼロ」
ゼロ『?』
士「ちょっとくすぐったいぞ」
ゼロ『な――!!』
士がゼロの背中に手を突っ込む。
マントが身体を覆い、巨大な仮面“ゼロ仮面”に変形する。
ダールトン「な、何だあれは……」
ユーフェミア「??」
ディケイドが手に持って
《ファイナル アタック ライドゥ……ゼゼゼゼロォウ!!》
士「姫さん」
ユーフェミア「え?」
士「さっきの命令は取り消しだ」
ゼロ仮面の一つ目に巨大なギアスマークが浮かぶ。
キィーン
ユーフェミア「……あれ、私今まで」
ユウスケ「おぉ!!」
夏海「凄い!! 元に戻りました!!」
士「観客ども、他の連中も。今見た事は忘れろ」
キィーン
騒音が収まり、静まる会場。
ガッシャガッシャ……ドテ
ゼロ着地失敗。
ルルーシュ(まさか……ギアスの上書きに加えて、目を通さず広域に命令を送れるとは……)
士「ほら、後はしっかりやれよ」
ゼロを引き起こす。
ゼロ『あ、あぁ……。ユーフェミア皇女殿下』
ユーフェミア「あ、はい」
ディケイド、クウガ変身解除。
士「……」
パシャ
…………
……
…
式典後、個室
ゼロ『……君には感謝しなければならないな……』
士「あぁ、盛大に感謝しろ」
ゼロ『あぁ……』
パシュ……
ルルーシュ「本当に、感謝するよ」
ユウスケ「あ!! この間の!?」
夏海「学生さん!?」
士(? 顔は覚えてるが、記憶が曖昧だな……)
ルルーシュ「この後、もう他の世界へ向かうのか?」
士「あぁ、この世界でやる事は終わったからな」
ルルーシュ「そうか。君たちの旅の幸運を祈っているよ」
握手。
士「そうだ」
ルルーシュ「?」
士「記念に一枚」
パシャ
C.C.「どういう風の吹き回しだ? 素顔を晒すだけでなく、写真まで」
ルルーシュ「どうせ、彼らはもうすぐ他の世界へ行く、問題ない。それに……」
C.C.「それに?」
ルルーシュ「そんな事が問題に感じないほど、大きな事をして貰ったからな……」
ガチャ
海東「ようやく士たちが居なくなったね」
ルルーシュ「……貴様は」
海東「さぁ、今度こそギアスを」
ルルーシュ「『帰れ』」
海東「わかった」
ガチャ
パタン
スタスタスタ
C.C.「……今のも仮面ライダーの知り合いか?」
ルルーシュ「あぁ、“全然友好的じゃない関係”なんだそうだ」
写真館
ユウスケ「この世界……平和になるといいね」
夏海「なりますよ、きっと……」
士「……」
おじいちゃん「おぉ、士くん。写真出来たよ」
ユーフェミアと握手するゼロ。ゼロと重なるルルーシュの顔。
おじいちゃん「うん、いい写真だね」
士「まぁな」
おじいちゃん「写真立てに入れて飾っと、ぁ痛!!」
写真見ながら動いて柱に激突。
ブワァーン
ユウスケ「……何だこれ?」
夏海「巨大な……顔?」
士「これは……」
ガキュン
【次回 仮面ライダーディケイドSS】
「俺を誰だと思ってやがるッ!!」
「グレン団?」
『人間共、覚悟しろぉ!』
「この世界でやる事って……」
「合体の次は……変身だぁッ!!!」
【適当に巡り、世界を繋げ】
「ドリル戦士全速前進」
このSSは、漫画家と小説家を目指す男「やまと」と、『アニヲタの集い』の提供でお送りしました。

26.やまとID:KRfjS0yLbU
#確か昔スザクん家にいた時、特撮の歌口ずさんでたって話があったからルルがクウガファンってことにしました。してしまいました
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