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変五話「クウガ・パーティー」 前篇

2009年09月12日 18:43

アニヲタの集い-3rd style-

238.やまとID:dght4R4Yyk

【これまでの仮面ライダーディケイドSSは】



キョン「異世界人、ねぇ……」

長門「並行世界にはありとあらゆる世界が存在する。仮面ライダーの世界もその中に含まれている」

ハルヒ「自分の事『仮面ライダーだ』とか言ってんのよ? 精神異常者よ」

古泉「彼の行動はまさしく“我々の世界を破壊する行為”と言っていいでしょう」

キョン「ウェィク、アップッ!!!!」

朝比奈「どうすればいいんですかぁ……(泣)」

士「俺はここまでデタラメなSOS団の顧問……通りすがりの仮面ライダーだからな」

キョン「やれやれ……」



カシャシャシャシャシャシャ




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ep20「笑顔」とep21「暗躍」の間の話
写真館から出ると、士の服はスーツになっていた。
ポケットには警察手帳〈門矢士警部〉。

士「また警察か……ま、階級は上がってるが」

ユウスケ「本当なのか士、ここがクウガの世界って……」

士「あぁ、多分な」

写真館の向かい側に喫茶店発見。

士「喫茶店……丁度いい、たまには外で食うか」

?「あ、いらっしゃーい」

ユウスケ「どうも」

店の前を掃除している青年に挨拶して喫茶店に入る。

カランカラン

?「お、いらっしゃい」

カウンター席に着く。目の前には一冊のファイル。

士「? それは?」

?「ん? あぁこれ? これね、僕がやってる4号の記事のスクラップ」

ユウスケ「4号って……」

本をパラパラ


〈『第4号』は生物兵器か〉

〈戦いに見る4号の闘争本能〉

〈仲間を次々と殺戮する4号、その謎の行動〉


ユウスケ「クウガだ……」

?「あれ? 君ら雄介の友達?」

士「ゆうすけ?」

?「あぁ、アイツねぇ、たま~に『恋のクーガー』とか『クーガー美子~』とか言うんだよ」

ユウスケ「…………」

士「…………」


【世界の破壊者、ディケイド……いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る】


空っぽの星、時代をゼロから始めよう(以下略)


変四話「交錯」


食後、店を出ると青年が掃除を終えた所だった。

?「ふん、ふん…………よぉし!」

士「おい」

?「はい?」

士「アンタが雄介か?」

雄介「え? うん、そうだけど……。あ、ちょっと待って」

ガサゴソ

雄介「はい、これ」(^^)

名刺を差し出す。

ユウスケ「夢を追う男……」

士「2000の技を持つ男……五代雄介?」

雄介「はぁい」(^^)b

士「…………。お前がこの世界の仮面ライダーか?」

雄介「かめんライダー? いや、違うけど……」

ピー

?『五代、聞こえるか』

雄介「ッはい!」

?『未確認生命体第28号が現れた。西新宿だ』

士「!!」

ユウスケ「!!」

雄介「分かりました、すぐ行きます!! じゃ、俺行かなきゃいけないから!!」

バイクに跨がる。

ブォン、オォォ――ン!!

ユウスケ「……今のバイク、俺のヤツの色違いだ……」

士「やっぱりアイツが……」


道路を疾走中


キュアアアァァ――ヴゥンッ!!

バッ!!

スッ――――

雄介「――変――身ッ!!」

キュンッ!!

キュン……キュン…キュンキュンキュンキュン――キィーン!!

(BGM『戦士』)

0、3、1、8……ピッ

トライチェイサーの色がゴールドヘッドに変わる。

ブォオオォ――ォオン!!


西新宿
川原沿い


28号「……」

杉田「撃てぇッ!!」

複数の警官が発砲する。
が、甲羅に弾かれる。

28号「ビバンバ〔効かんな〕……」

杉田「く……!!」

28が腕を振り上げ……

ブォオオォン――!!

28号「!!」

突如飛び込んできたトライチェイサーに28号が弾き飛ばされる。

杉田「4号……!」

28号「……ビダバクウガ[来たかクウガ]……」

雄介「ふっ!!」

バイクから降りたクウガと28号が取っ組み合いを始める。

雄介「はっ!! ぅわッ!!」

バシバシ

連打を浴びせるが、通じない。

28号「ゴンデギゾバクウガ [その程度かクウガ]」

雄介「くぅ……!! コイツ、何て固さなんだ……うわッ!!」

敵の腕のハサミで片腕を鋏まれる。

雄介「くっ!!」

28号「フンッ!!」

雄介「うわぁあッ!!」

そのまま投げられ、地面を転がる。

杉田「――ッ!! 援護するぞ!!」

士「まぁ待て」

杉田「何ぃ……? 誰だ貴様!!」

士「通りすがりの警部様だ。邪魔だから下がってろ」

杉田「なんだとぉ……!!?」

シャキーン

士「変身!」

《カメン ライドゥ……ディケェイ!!》

シャシャシャシャシャ

杉田「!!? ……変わった!?」

後ろからユウスケが追いついてきた。
士を見つけ、駆け寄ろうとして、

ユウスケ「未確認……!!」

ブンッ!!

ユウスケ「変身!!」

小野寺クウガが杉田を通り越し、ディケイドと共に突っ込んでいく。

杉田「!! 4号が……もう一体だと……!?」

28号が倒れたクウガに歩み寄る。

ユウスケ「たぁッ!!」

士「はぁっ!!」

28号「!?」

近づく前に二人が28号に殴りかかるが、すんでの所で後ろに跳ばれて回避される。

28号「……クウガザド〔クウガだと〕?」

雄介「……!?」

ユウスケ「とぉりゃあ!!」

ガスッ!!

ユウスケ「うぉっ、固ッ!? わっ!!」

小野寺クウガが殴られ、倒れる。

士「ユウスケ!! チッ――」

雄介「ゆうすけ……!?」

《アタック ライドゥ……ブラァスト!!》

ガガガガガ

28号が怯む。

28号「グ……ボシャブバァ!〔こしゃくなぁ〕!」

士「ぐあっ!!」

ディケイドも撥ね飛ばす。
そして、手についたハサミをディケイドに向ける。

雄介「ッ!!」

ヴァァン――

雄介「超変身!!」

ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ――キィーン!!

ディケイドに向かうハサミを紫の鎧で防ぐ。

28号「!!」

雄介「――ぅおりゃあッ!!」

28号を拳で吹き飛ばす。

28号「グ……!」

雄介「……。――フッ!!」

赤に戻り、数歩下がる。

右足を引いて


バチバチ……
ビリ……ビリリ……
ジジジ……


走り出し、一回転キック。

雄介「――うおりゃあああああっ!!」

28号「――!!」

しかし、キックが届く前に28号は大きく後ろへ跳んで背後の川の中に消えてしまった。

雄介「ハッ――!!」

追いかけるが、見つからない。


ディケイドと小野寺クウガが立ち上がり、やってくる。

士「やっぱり、お前がこの世界の仮面ライダーか……」

雄介「……この人、さっきの……」


事後処理中


一条「異世界から来た?」

雄介「はい。何か、あの人達が言うにはそういう事らしいです」

一条「……しかし、いくらなんでもそんな事が……」

雄介「んー……でも、実際一人はクウガに変身しましたからねぇ……」

士「おい、話は終わったか?」

一条「君か、もう一人のクウガというのは……」

士「いーや、クウガはこっちだ」

ユウスケ「……どうも」

一条「……詳しく話を聞きたい。二人共、一緒に来てくれ。
   それに、君もクウガなら診てもらった方が良いだろう」

ユウスケ「診る……?」

何を?


関東医大


ユウスケ検査中。
士、暇つぶしに別行動中。

椿「……異世界のクウガ……ねぇ……」

一条「断定は出来ないが、事実彼はクウガに変わったらしい」

雄介「もう完ッ~全に、俺と同じでした」

一条「もう一人の彼も変身したらしいが……」

雄介「んー……あの人のは、何かメカメカしいって言うか……見た目は似てるけど、
    クウガとは違う感じですね」

椿「身体を作り替える訳じゃなく、強化服みたいなもんを着けてるって事か?」

雄介「そんな感じです」

一条「杉田さんが言うには、ベルト状の機械を使って一瞬で姿を変えたそうだ」

椿「異世界に、未確認と戦えていつでも着けられる強化服……。
  にわかには信じられないが……未確認も最初は信じられなかったしな……。
  ところで、お前の方は大丈夫なのか?」

雄介「はい、俺はもー全ッ然大丈夫です。ただ……」

椿「ただ?」

雄介「何か最近、必殺技出す時、足に“ビリビリ~ッ!!”っと来るんですよね……」

一条「ビリビリ?」

雄介「なんていうかこう……『電流、通過~ッ!』みたいな感じで」

椿「何か異常はあるのか?」

雄介「いや……ビリビリするだけで、特に問題ないんですけど……」

足をパンパン。

椿「けど……何だ?」

雄介「何か……強くなる前触れ……みたいな気がします」

一条「強くなる……前触れ……」

椿「……」

診察室

椿「同じクウガで、名前も同じっていうのは、何か運命めいてるな」

ユウスケ「はぁ……」

一条「それで、彼の身体はどうなんだ?」

椿「あぁ。五代と違って筋組織の強化はほとんど見られないし、
  ベルトから出ている神経系も必要最底限……今のところ特に問題はないな」

士「……こっちのクウガはどうなってるんだ?」

椿が視線で雄介に了解をとる。
雄介余裕でコクコク。

椿「……筋組織の異常な強化や、
  全治数ヵ月の怪我を僅か数時間程度で完治させちまうような超回復能力が見られる。
  何分、初めての事例なんで断言は出来んが……俺は、このまま進むと……
  戦うためだけの生物兵器になると思ってる……」

ユウスケ「生物……兵器……」

士「…………」

雄介「いやまぁ、俺は大丈夫ですけどね」
(^^)b

ユウスケ「…………」


関東医大
出入口


ユウスケ「あの、五代さん」

雄介「ん?」

ユウスケ「その……平気なんですか? 生物兵器になるかも、なんて言われて」

雄介「……クウガが怖い?」

ユウスケ「……」

雄介「だよね。俺だって怖いもん」

ユウスケ「……え?」


???


――

――――

バルバ「[クウガ] が 増えた だと?」

ゾエビ「あぁ…… それに もう一人 [クウガ] とは違う 変な奴がいた」

ピチョン……

ガリマ「ちょうどいい。その方が 歯ごたえが ありそうだ」

ガルメ「ゾエビで勝てるか 見ものだね」

ゾエビ「ふん……」

ゴウマ「……」

バルバ「……」

ゴウマ「二人いるなら 片方は 俺にィ……」

ガッ!!
バルバに殴られ倒れる。

ゴウマ「――ッ!! グゥ……ッ!!」

バルバ「……」

カッ……カッ……カッ……カッ……

――――

――


科警研


一条「……エビですか?」

榎田「うん。現場から採取された28号の体組織や、被害者の傷口から見て、
    28号はエビの能力を持った未確認生命体だと思うの」

パソコンのデータを見せる。

榎田「エビって外敵から逃げる時、お腹の筋肉を使って後ろへ跳ねるように進むの。
    目撃情報で28号が大きくジャンプする時は、後ろ向きで跳んでるって報告があるから、
    多分その特性ね……」

一条「なるほど……」

榎田「弱点と言えば甲殻の無い部分とか……。
    あと、エビはカニとかと違って地上では生きられないから、
    28号も水辺から離れた所では活動しないとか、
    あるいは21号みたいに地上で活動するのに時間制限があるかも」

一条「確かに、28号は今までも川沿いに犯行を重ね、
    犯行後はすぐに水に戻っている……どうも、ありがとうございます」

榎田「ううん。それはそうと、五代くんの他にもう一人4号が出たってホントなの?」

一条「えぇ……。信じられない話ですが、彼らは自分達が別の世界から来たと……」

榎田「別の……世界?」


川原


雄介「やっぱり人いないなぁ……」

ユウスケ「…………」

雄介「まぁ、しょうがないか」

ユウスケ「……」

雄介「ここさぁ、いつもなら子供連れのお母さんとか、一杯来てるんだよ」

ユウスケ「はぁ……」

雄介「それがさ、未確認のせいで来れないって……嫌じゃない?」

ユウスケ「だから……平気なんですか?」

雄介「うーん……平気じゃなくても、頑張れるんだ……」

ユウスケ「……」

ガサゴソ

雄介「これ」

ユウスケ「?」

雄介「俺の、宝物」

離れた所にいる士、カメラを構え

パシャ


海東「宝物……ね」

ザッ……

海東「……士」

士「よう」

海東「また邪魔をしにきたのかい?」

士「あぁ……こっちも、アイツらの邪魔をさせる訳には行かないからな」

シャキーン

海東「変身!」
士「変身!」

《カメン ライドゥ……》

《ディケェイ!!》
《ディ、エーンド!!》


士が殴り合いながら、ユウスケ達から離れた場所に移る。


海東「キミ一人で僕に勝てるかな?」

《カメン ライドゥ……オゥジャァ!!》

《カメン ライドゥ……ケタロォゥス!!》


王蛇「ふっ!!」

ケタロス「はっ!!」


士「勝てるさ」

ヒュァーン……

(BGM『Ride the wind』)

《クゥガ・アギトォ・リューキ・ファアイズ・ブレェイ・ヒビキィ・カブトォ・デンオー・キバァ》

ピリリリリリ

《ファイナル カメン ライドゥ……ディケェイ!!》

ブゥウワワワワワ……

シャキーン

士「コイツの新しいカードだ」

ケータッチのカードを入れ替える。

ヒュァーン……

王蛇とケタロスが向かってくる。

ガシャ

ピッ

《ゼロォウ カメンライドゥ……『アルビオン』》

ディケイドの隣に4mのロボット出現。

王蛇&ケタロス「「!?」」

《ファイナル アタック ライドゥ……ゼゼゼゼロォウ!!》

スーパーヴァリス(ハドロンモード)発射。

王蛇とケタロス消滅。

海東「ッ! なら!!」

《カメン ライドゥ……アァークッ!!》

3mを越える巨大ライダー出現。

ガシャ

ピッ

《グレンラガン カメンライドゥ……『テンゲントッパ』》

大きさ控え目4m(上半身のみ)で登場。

アーク「……」

《ファイナル アタック ライドゥ……ググググレンラガァン!!》

両手のドリルがアークを消し飛ばす。

海東「くっ……!! まだ――ッ!!」

《カメン ライドゥ……オーディィンッ!!》

《カメン ライドゥ……コゥカサァス!!》

《カメン ライドゥ……オゥガァッ!!》

金の三大ライダー出現。

ガチャ

ピッ

《ハルヒィ カメンライドゥ……『ナガトォゥ』》

ディケイドの隣に長門出現。

海東、ビクッ!!

《ファイナル アタック ライドゥ……ハハハハルヒィ!!》

ディケイドと長門が手をかざすと、金の三人組は砂になった。

…………。

海東「士……」

士「あぁ……さすがにこれは自重するわ……」

海東「じゃあ」

《ファイナル アタック ライドゥ……ディディディディ、エーンド!!》

海東「バイバイ、士」

士「てめ!! ずる――」

ディエンドの必殺技発射。

士「ぐわぁああああああ!!」



――――カン


 ―――― ―――
―― ――― ――
  ツ ヅ ク
― ――― ――――
―― ―――――
 ジジ……



重い荷物を、枕にしたら、深呼吸。青空になる(以下略)



【次回 仮面ライダーディケイドSS】


「4倍返しだ……!」

「アンタの……宝……」

「物の価値って、作った人がどんな思いを込めたかだと思いません?」

「ルザザ……」

「ッ……五代……」

「ディケイドォォオオ――!!」

「分かるから、俺が止めにきたんです」

「クウガパーティーだ」



【全てを壊し、世界を繋げ】
「クウガ・パーティー」


このSSは、漫画家と小説家を目指す男「やまと」と、『アニヲタの集い』の提供でお送りしました。


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