2009年09月15日 08:09
アニヲタの集い-3rd style-
【これまでの仮面ライダーディケイドSSは】
海東「君の本物のお宝はどこだ!」
士「お前じゃ……価値は分からないだろうからな」
ユウスケ「士もそう思うだろ?」
おやっさん「ただいマイケル・ジャクソン」
みのり「貴方が皆の事が好きなら、きっとそれも宝物になります」
28号「[クウガ]……ガドボドググシパ ゾグギダ」
ネガ電王「『悪の組織ネガタロス軍団かっこ仮かっことじ』のリーダー」
雄介「海東さんが自分じゃ止まれないって分かるから、俺が止めにきたんです」
海東「五代くん」
雄介「!」
ユウスケ「五代さん……俺、色々わかりました」
士「豆腐……だな……」
カシャシャシャシャシャシャ
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【これまでの仮面ライダーディケイドSSは】
海東「君の本物のお宝はどこだ!」
士「お前じゃ……価値は分からないだろうからな」
ユウスケ「士もそう思うだろ?」
おやっさん「ただいマイケル・ジャクソン」
みのり「貴方が皆の事が好きなら、きっとそれも宝物になります」
28号「[クウガ]……ガドボドググシパ ゾグギダ」
ネガ電王「『悪の組織ネガタロス軍団かっこ仮かっことじ』のリーダー」
雄介「海東さんが自分じゃ止まれないって分かるから、俺が止めにきたんです」
海東「五代くん」
雄介「!」
ユウスケ「五代さん……俺、色々わかりました」
士「豆腐……だな……」
カシャシャシャシャシャシャ

ガチャ
士の服、今度は和服に。
士「さて……今度は何の世界だ?」
ユウスケ「豆腐の世界……とか?」
デコピン
ユウスケ「痛ッ!」
士「馬鹿なこと言ってないで、とっとと調べるぞ――!?」
曲がり角を曲がろうとした瞬間、進行方向から来た人物とぶつかりそうになる。
よろける士。
だが、相手は特に姿勢を崩すことなく歩いていく。
士「なんだアイツ……」
ユウスケ「おい、士!! あの人が持ってるボゥル、豆腐が入ってたやつじゃ……」
士「……おい」
?「なんだ?」
士「お前、その……あー……何者だ?」
?「……俺の名は、天道総司」
指を天に向け
天道「天の道を行き、総てを司る男だ……」
【世界の破壊者、ディケイド……いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る】
君が願う事なら、総てが現実になるだろう
選ばれし者ならば(以下略)
変六話「俺様vs俺様」
士「天の道を行き……」
ユウスケ「総てを司る?」
天道「俺は忙しい。用はなんだ?」
ユウスケ「用……」
士「……」
ユウスケ「どうしよう士」
士「……」
海東「困ってるみたいだね、士」
士「海東」
海東「ここはカブトの世界さ。
五代くんの世界と同じように、一度僕らが訪れたのとは別の、カブトの世界」
士「じゃあ、コイツは……」
天道「誰かは知らないが、お前は俺を知っているのか?」
海東「あぁ、前は手に入れ損なったけど……今度こそ君の持つお宝(クロックアップシステム)
……頂くよ」
天道「ほぅ……これ(高級豆腐)の価値が分かるのか。中々見る目があるな」
海東「それはどうも、変身!!」
《カメン ライドゥ……ディ、エーンド!!》
シャッシャッシャッシャッシャッ
天道「お前もライダーか、なら……」
カブトゼクター出現
ブゥゥウウウウン
パシッ!!
天道「久しぶりに、太陽の力を見せてやる……」
ユウスケにボゥルを渡す。
天道「その豆腐はとても繊細だ……くれぐれも崩すなよ」
ユウスケ「え? え?」
天道「変身」
《Henshin》
ワワワワワワ……バシュン……
天道「……」
士「カブト……」
海東「はっ!!」
ディエンドの銃撃を転がってよける。
天道「ふ!!」
クナイガンで撃ち返す。
そのまま動きながら撃ち合い、ほとんどお互い当たらないまま距離がつまる。
ゼロ距離になり、ディエンドライバーとクナイガンでつばぜり合い。
海東「大人しくクロックアップシステムを渡してくれないかな?」
天道「なんだ、お前の目的はクロックアップか……」
天道残念そう。
海東「当然だね!」
カブトを蹴り、距離を開く。
《カメン ライドゥ……G3ィ!!》
《カメン ライドゥ……ゾルダァ!!》
二体のライダーが現れる。
天道「……」
ゆっくり立ち上がり。
(BGM『NEXT LEVEL』)
カシャ
ブワワワワワ……
天道「キャストオフ――」
ガシャ
《Cust Off》
バキューン!!
ピロリロリロ……
ウィーン……ガシャン!!
《Change Beetle!!》
二人に追いついてきた士。
三対一を見て
士「仕方ねぇ……手伝ってやるか」
ブウゥゥン……
G3「はっ!!」
ゾルダ「ふん!!」
二体が火器を撃つ。
同時に
シャキーン
士「変身!!」
天道「クロックアップ」
《Clock Up》
ギュウン――――――――!!
以下は、カードがディケイドライバーに収まるまでの、一瞬の出来事である。
二体の召喚ライダー、カブトに殴られ一ヶ所に集められる。
《one》
ボクッ!
《two》
ガッ!
《three》
ガシャガシャ
天道「ライダー……キック」
ガシャ!!
《Rider kick!!》
ビシビシビシ……
天道「はぁッ!!」
回し蹴りが二体を捉える。
《Clock Over》
――――――――
G3&ゾルダ爆散。
カードがディケイドライバーに入る。
《カメン ライドゥ……》
士「……何?」
海東「くっ……!!」
海東、一旦引き上げる。
ブゥウウウウン
カブトゼクター、飛んでいく。
士「おい、天道って言ったか」
天道「何だ?」
士「お前に聞きたい事がある」
天道「後にしろ。俺は可愛い妹達に飯を作ってやらねばならない」
士「妹……ワームか?」
天道「……ひよりを知っているのか?」
士(こっちもワームだったか……)
士「それを聞きたいなら、ちょっと付き合え。美味いコーヒーを出す店までな」
天道「……」
写真館
天道「なるほど、世界を巡る旅か」
ユウスケ「あっさり信じるなぁ……」
天道「俺も別次元なら行ったことがある……それにしても」
夏海「それにしても?」
天道「このコーヒーは……美味い」
おじいちゃん「え? ホント? 嬉しいなぁ」
キバーラ「良かったわね、栄次郎ちゃん」
天道「このコク……一体どうやって」
士「コーヒーなんざどうでもいいだろ。
それより、話の続きだ。この世界の怪人……ワームはどうしている?」
天道「ワームはもういない」
ユウスケ「いない?」
天道「他の世界ではどうだか知らないが、俺の世界ではもうワームはいない。
一部のネイティブと人間が共存しているだけだ」
士「ネイティブ?」
天道「ワームと同じような連中の事だ。ワームと違って、友好的だがな」
夏海「じゃあ、キバの世界みたいに怪人と人間が仲良くなってる世界……って事ですね」
ユウスケ「じゃあ俺たちは何をすれば……」
天道「お前たちのやる事など知らん。
それより、どうしてひよりの事を知っているのか話してもらおうか」
士「あぁ……」
カブトの世界の出来事を斯々然々
士「という訳だ」
天道「ほう……さすが、世界は違ってももう一人の俺だな」
夏海「(さっきから思ってましたが……なんだか偉そうな人ですね)」
ユウスケ「(いつも自信たっぷりな所とか士と似てるね)」
天道席を立つ。
天道「もう用はないな。俺は行くぞ」
夏海「待って下さい。
今は問題なくても、私たちが来た事で何か変わってしまうかも知れないんですよ!?」
天道「関係ないな」
スッ
天道「何人も俺の道を阻むことは出来ない。俺は天の道を行き、総てを司る男だからな……」
パシャ
ユウスケ「“つかさ”どる……」
士「……何だよ」
夏海「でも一人じゃ……」
天道「俺は一人ではない。お前たちが仲間同士であるように、俺にも仲間はいる。
もっとも、大概の事は俺一人で問題ないがな」
士「大した自信だな」
天道「当然だ」
士「なら、どれだけの事が出来るか勝負してみるか」
天道「ほう……」
士「お前の一番得意なもので……な」
天道「いいだろう。井の中の蛙大海を知らずという言葉の意味を教えてやる」
夏海「士くん……自分よりも偉そうな人が現れてご機嫌斜めですね」
ユウスケ「…………」
勝負方法【料理】
天道、士、両者自分の目の前の食材を調理していく。
トントン
士「なんだ?」
ユウスケ「(大丈夫なのか? お前料理なんて出来ないだろ)」
士「問題ない。ブレイドの世界でやったしな」
ユウスケ「お前指示してただけじゃ」
士「それに、記憶にないだけで俺は料理人……いや、凄腕料理人!
……だったって事もあり得るからな」
ユウスケ「……」
数十分後、両者料理完成
審査員
小野寺ユウスケ
光夏海
光栄次郎
士「さぁ、食ってみろ」
グラタンを差し出す。
全員、恐る恐る口に運び……
ユウスケ「……あ、普通に食べれる」
夏海「ホントです……てっきりもっと酷い味かと」
士「お前ら……」
おじいちゃん「いやぁー、士くんが料理できるなんて知らなかったなぁ」
キバーラ「栄次郎ちゃん、私にもちょーだい」
おじいちゃん「はい、キバーラちゃん。あーん」
キバーラ「あーん……あらホント。美味しいわ」
士、自慢げのようで悲しげな微妙な表情。
今度は天道が和食(ご飯、みそ汁、焼き鮭、卵焼き)を出す。
ユウスケ「次は天道さんの料理か……」
全員口に運び……
ユウスケ「…………美味い!!」
夏海「美味しいです!!」
おじいちゃん「これは……!!」
士「!?」
ユウスケ「鮭なんか焼きすぎないギリギリの焼き加減で身が軟らかいし」
夏海「卵焼きも中がほどよく半熟です」
おじいちゃん「みそ汁も味付けは薄めなのに、味に深みがあるね」
キバーラ「ご飯も美味しいわ~♪ 私初めて『ご飯オカズにご飯』って出来そう」
結果
満場一致で勝者、天道総司
士「くっ……!!」
天道「おばあちゃんが言っていた……」
士「なに……?」
天道「無い見栄を張るのは、衣ばかり大きくした天ぷらと同じだとな」
士「ぐっ!!」
天道「中身が衣に及ばなければ、スカスカになるだけだ」
士「っ……さすが婆さん……!!」
ガクッ
天道「だいぶ遅くなってしまったな……。帰るのは明日にするか」
夏海「何でですか?」
天道「俺はしばらく遠出していてな。久しぶりに妹達に会うのだから、清々しい朝に帰りたい」
夏海「はぁ……」
天道「だが、これから宿を探すのも面倒だ。ここに泊まらせて貰うぞ」
夏海「おじいちゃん……」
おじいちゃん「あたしゃ別に構わないよ?」
天道「助かる。では、夕食は俺が」
おじいちゃん「いや!……僕が、作ります」
ユウスケ(あぁ、プライド……)
天道「いや、泊めて貰うなら恩は返さなければならない。
どうしてもと言うなら、料理を作るよりアンタのコーヒーの作り方を教えてくれ」
おじいちゃん「コーヒー?」
天道「あぁ、アンタのコーヒーは稀に見る美味さだ。ぜひ妹達にも飲ませてやりたい」
おじいちゃん「分かった分かった! 任せといて!!」
夏海(丸め込まれましたね……)
翌朝
天道「ダメだ。包丁は繊細なもの……全身の神経を研ぎ澄ませて扱え」
士「何で俺が……こんな事を」
天道「一食一泊の恩義だ。お前の中身が少しでも衣に近くなるように、この俺が直々に特訓してやる」
士「……」
スパスパ
ユウスケ「……朝食まだかな……」
夏海「……さぁ」
天道「世話になったな」
ユウスケ「もう行くんですか?」
天道「あぁ」
士「海東が、アンタのクロックアップシステムを狙ってるんだぞ?」
↑スッ
天道「泥棒とは闇に生きる者……太陽の前に現れれば、光に照らされ消えるだけだ」
ユウスケ「すんごい自信……」
士「……まぁ念のためだ。俺も途中までついてってやる」
天道「必要ない」
士「じゃあ勝手についていく」
夏海「私も行きます!」
ユウスケ「じ、じゃあ俺も!」
天道「……好きにしろ」
鳴滝「ディケイド……今度こそお前を倒してやる……。コイツの力で……」
?「……カブト」
ガキュン
【次回 仮面ライダーディケイドSS】
「……おばあちゃんが言っていた。みそ汁のダシがそうであるように、真に価値がある物は目に見えないもの。見えないからこそ価値があるってな……」
「異様に熱い警官さんがいるって、聞いたんですけど……」
「天道ぉおおおおおおお!!!!」
「私と同じ格好で悪事を働かれてはたまりませんね」
「地獄へ……堕ちてみるか?」
【天の道を行き、総てを司れ!】
『価値ある宝』
士の服、今度は和服に。
士「さて……今度は何の世界だ?」
ユウスケ「豆腐の世界……とか?」
デコピン
ユウスケ「痛ッ!」
士「馬鹿なこと言ってないで、とっとと調べるぞ――!?」
曲がり角を曲がろうとした瞬間、進行方向から来た人物とぶつかりそうになる。
よろける士。
だが、相手は特に姿勢を崩すことなく歩いていく。
士「なんだアイツ……」
ユウスケ「おい、士!! あの人が持ってるボゥル、豆腐が入ってたやつじゃ……」
士「……おい」
?「なんだ?」
士「お前、その……あー……何者だ?」
?「……俺の名は、天道総司」
指を天に向け
天道「天の道を行き、総てを司る男だ……」
【世界の破壊者、ディケイド……いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る】
君が願う事なら、総てが現実になるだろう
選ばれし者ならば(以下略)
変六話「俺様vs俺様」
士「天の道を行き……」
ユウスケ「総てを司る?」
天道「俺は忙しい。用はなんだ?」
ユウスケ「用……」
士「……」
ユウスケ「どうしよう士」
士「……」
海東「困ってるみたいだね、士」
士「海東」
海東「ここはカブトの世界さ。
五代くんの世界と同じように、一度僕らが訪れたのとは別の、カブトの世界」
士「じゃあ、コイツは……」
天道「誰かは知らないが、お前は俺を知っているのか?」
海東「あぁ、前は手に入れ損なったけど……今度こそ君の持つお宝(クロックアップシステム)
……頂くよ」
天道「ほぅ……これ(高級豆腐)の価値が分かるのか。中々見る目があるな」
海東「それはどうも、変身!!」
《カメン ライドゥ……ディ、エーンド!!》
シャッシャッシャッシャッシャッ
天道「お前もライダーか、なら……」
カブトゼクター出現
ブゥゥウウウウン
パシッ!!
天道「久しぶりに、太陽の力を見せてやる……」
ユウスケにボゥルを渡す。
天道「その豆腐はとても繊細だ……くれぐれも崩すなよ」
ユウスケ「え? え?」
天道「変身」
《Henshin》
ワワワワワワ……バシュン……
天道「……」
士「カブト……」
海東「はっ!!」
ディエンドの銃撃を転がってよける。
天道「ふ!!」
クナイガンで撃ち返す。
そのまま動きながら撃ち合い、ほとんどお互い当たらないまま距離がつまる。
ゼロ距離になり、ディエンドライバーとクナイガンでつばぜり合い。
海東「大人しくクロックアップシステムを渡してくれないかな?」
天道「なんだ、お前の目的はクロックアップか……」
天道残念そう。
海東「当然だね!」
カブトを蹴り、距離を開く。
《カメン ライドゥ……G3ィ!!》
《カメン ライドゥ……ゾルダァ!!》
二体のライダーが現れる。
天道「……」
ゆっくり立ち上がり。
(BGM『NEXT LEVEL』)
カシャ
ブワワワワワ……
天道「キャストオフ――」
ガシャ
《Cust Off》
バキューン!!
ピロリロリロ……
ウィーン……ガシャン!!
《Change Beetle!!》
二人に追いついてきた士。
三対一を見て
士「仕方ねぇ……手伝ってやるか」
ブウゥゥン……
G3「はっ!!」
ゾルダ「ふん!!」
二体が火器を撃つ。
同時に
シャキーン
士「変身!!」
天道「クロックアップ」
《Clock Up》
ギュウン――――――――!!
以下は、カードがディケイドライバーに収まるまでの、一瞬の出来事である。
二体の召喚ライダー、カブトに殴られ一ヶ所に集められる。
《one》
ボクッ!
《two》
ガッ!
《three》
ガシャガシャ
天道「ライダー……キック」
ガシャ!!
《Rider kick!!》
ビシビシビシ……
天道「はぁッ!!」
回し蹴りが二体を捉える。
《Clock Over》
――――――――
G3&ゾルダ爆散。
カードがディケイドライバーに入る。
《カメン ライドゥ……》
士「……何?」
海東「くっ……!!」
海東、一旦引き上げる。
ブゥウウウウン
カブトゼクター、飛んでいく。
士「おい、天道って言ったか」
天道「何だ?」
士「お前に聞きたい事がある」
天道「後にしろ。俺は可愛い妹達に飯を作ってやらねばならない」
士「妹……ワームか?」
天道「……ひよりを知っているのか?」
士(こっちもワームだったか……)
士「それを聞きたいなら、ちょっと付き合え。美味いコーヒーを出す店までな」
天道「……」
写真館
天道「なるほど、世界を巡る旅か」
ユウスケ「あっさり信じるなぁ……」
天道「俺も別次元なら行ったことがある……それにしても」
夏海「それにしても?」
天道「このコーヒーは……美味い」
おじいちゃん「え? ホント? 嬉しいなぁ」
キバーラ「良かったわね、栄次郎ちゃん」
天道「このコク……一体どうやって」
士「コーヒーなんざどうでもいいだろ。
それより、話の続きだ。この世界の怪人……ワームはどうしている?」
天道「ワームはもういない」
ユウスケ「いない?」
天道「他の世界ではどうだか知らないが、俺の世界ではもうワームはいない。
一部のネイティブと人間が共存しているだけだ」
士「ネイティブ?」
天道「ワームと同じような連中の事だ。ワームと違って、友好的だがな」
夏海「じゃあ、キバの世界みたいに怪人と人間が仲良くなってる世界……って事ですね」
ユウスケ「じゃあ俺たちは何をすれば……」
天道「お前たちのやる事など知らん。
それより、どうしてひよりの事を知っているのか話してもらおうか」
士「あぁ……」
カブトの世界の出来事を斯々然々
士「という訳だ」
天道「ほう……さすが、世界は違ってももう一人の俺だな」
夏海「(さっきから思ってましたが……なんだか偉そうな人ですね)」
ユウスケ「(いつも自信たっぷりな所とか士と似てるね)」
天道席を立つ。
天道「もう用はないな。俺は行くぞ」
夏海「待って下さい。
今は問題なくても、私たちが来た事で何か変わってしまうかも知れないんですよ!?」
天道「関係ないな」
スッ
天道「何人も俺の道を阻むことは出来ない。俺は天の道を行き、総てを司る男だからな……」
パシャ
ユウスケ「“つかさ”どる……」
士「……何だよ」
夏海「でも一人じゃ……」
天道「俺は一人ではない。お前たちが仲間同士であるように、俺にも仲間はいる。
もっとも、大概の事は俺一人で問題ないがな」
士「大した自信だな」
天道「当然だ」
士「なら、どれだけの事が出来るか勝負してみるか」
天道「ほう……」
士「お前の一番得意なもので……な」
天道「いいだろう。井の中の蛙大海を知らずという言葉の意味を教えてやる」
夏海「士くん……自分よりも偉そうな人が現れてご機嫌斜めですね」
ユウスケ「…………」
勝負方法【料理】
天道、士、両者自分の目の前の食材を調理していく。
トントン
士「なんだ?」
ユウスケ「(大丈夫なのか? お前料理なんて出来ないだろ)」
士「問題ない。ブレイドの世界でやったしな」
ユウスケ「お前指示してただけじゃ」
士「それに、記憶にないだけで俺は料理人……いや、凄腕料理人!
……だったって事もあり得るからな」
ユウスケ「……」
数十分後、両者料理完成
審査員
小野寺ユウスケ
光夏海
光栄次郎
士「さぁ、食ってみろ」
グラタンを差し出す。
全員、恐る恐る口に運び……
ユウスケ「……あ、普通に食べれる」
夏海「ホントです……てっきりもっと酷い味かと」
士「お前ら……」
おじいちゃん「いやぁー、士くんが料理できるなんて知らなかったなぁ」
キバーラ「栄次郎ちゃん、私にもちょーだい」
おじいちゃん「はい、キバーラちゃん。あーん」
キバーラ「あーん……あらホント。美味しいわ」
士、自慢げのようで悲しげな微妙な表情。
今度は天道が和食(ご飯、みそ汁、焼き鮭、卵焼き)を出す。
ユウスケ「次は天道さんの料理か……」
全員口に運び……
ユウスケ「…………美味い!!」
夏海「美味しいです!!」
おじいちゃん「これは……!!」
士「!?」
ユウスケ「鮭なんか焼きすぎないギリギリの焼き加減で身が軟らかいし」
夏海「卵焼きも中がほどよく半熟です」
おじいちゃん「みそ汁も味付けは薄めなのに、味に深みがあるね」
キバーラ「ご飯も美味しいわ~♪ 私初めて『ご飯オカズにご飯』って出来そう」
結果
満場一致で勝者、天道総司
士「くっ……!!」
天道「おばあちゃんが言っていた……」
士「なに……?」
天道「無い見栄を張るのは、衣ばかり大きくした天ぷらと同じだとな」
士「ぐっ!!」
天道「中身が衣に及ばなければ、スカスカになるだけだ」
士「っ……さすが婆さん……!!」
ガクッ
天道「だいぶ遅くなってしまったな……。帰るのは明日にするか」
夏海「何でですか?」
天道「俺はしばらく遠出していてな。久しぶりに妹達に会うのだから、清々しい朝に帰りたい」
夏海「はぁ……」
天道「だが、これから宿を探すのも面倒だ。ここに泊まらせて貰うぞ」
夏海「おじいちゃん……」
おじいちゃん「あたしゃ別に構わないよ?」
天道「助かる。では、夕食は俺が」
おじいちゃん「いや!……僕が、作ります」
ユウスケ(あぁ、プライド……)
天道「いや、泊めて貰うなら恩は返さなければならない。
どうしてもと言うなら、料理を作るよりアンタのコーヒーの作り方を教えてくれ」
おじいちゃん「コーヒー?」
天道「あぁ、アンタのコーヒーは稀に見る美味さだ。ぜひ妹達にも飲ませてやりたい」
おじいちゃん「分かった分かった! 任せといて!!」
夏海(丸め込まれましたね……)
翌朝
天道「ダメだ。包丁は繊細なもの……全身の神経を研ぎ澄ませて扱え」
士「何で俺が……こんな事を」
天道「一食一泊の恩義だ。お前の中身が少しでも衣に近くなるように、この俺が直々に特訓してやる」
士「……」
スパスパ
ユウスケ「……朝食まだかな……」
夏海「……さぁ」
天道「世話になったな」
ユウスケ「もう行くんですか?」
天道「あぁ」
士「海東が、アンタのクロックアップシステムを狙ってるんだぞ?」
↑スッ
天道「泥棒とは闇に生きる者……太陽の前に現れれば、光に照らされ消えるだけだ」
ユウスケ「すんごい自信……」
士「……まぁ念のためだ。俺も途中までついてってやる」
天道「必要ない」
士「じゃあ勝手についていく」
夏海「私も行きます!」
ユウスケ「じ、じゃあ俺も!」
天道「……好きにしろ」
鳴滝「ディケイド……今度こそお前を倒してやる……。コイツの力で……」
?「……カブト」
ガキュン
【次回 仮面ライダーディケイドSS】
「……おばあちゃんが言っていた。みそ汁のダシがそうであるように、真に価値がある物は目に見えないもの。見えないからこそ価値があるってな……」
「異様に熱い警官さんがいるって、聞いたんですけど……」
「天道ぉおおおおおおお!!!!」
「私と同じ格好で悪事を働かれてはたまりませんね」
「地獄へ……堕ちてみるか?」
【天の道を行き、総てを司れ!】
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