唯「りゅうき!」 その7

2011年06月07日 20:16

唯「りゅうき!」

686 : ◆o0EccWW2vQ[sage saga]:2010/07/08(木) 18:43:25.38 ID:JMZBBgko

梓「・・・・・・」

梓(なんとなく手がかりがあると思ってムギ先輩の家に来てみたけど・・・なにもない)

梓(ていうかここ本当にムギ先輩の家なの?)

梓(凄いボロボロなんだけど・・・)

ガラッ

梓「!」ビクッ

斉藤「おや?」

梓「あ・・・」


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憂「・・・」テクテク

士郎「・・・平沢憂」

憂「・・・神崎士郎」

士郎「これをお前に渡しに来た」

憂「・・・」

士郎「〝サバイブ〟・・・このカードを使え」

士郎「戦いに勝ち残りたかったらな」

憂「・・・」

戦え…
      戦え…

  戦え…

憂「・・・・・・」

憂「・・・お姉ちゃん待っててね」

憂「すぐに私が生き返らせてあげるから・・・」

憂「そうしたらまた、前みたいに・・・」


キーン…
   キーン…


憂「・・・」

モンスター「グアアア」

女の子「きゃああああ!!」

モンスター「ギャアアアアア!!」

ファイナルベント

モンスター「!?」

ズガアアアアアアアアアン!!


女の子「!」

女の子「な、なに・・・?」


リュウガ(憂)「・・・大丈夫?」


女の子「っ!?」

リュウガ(憂)「怪我は?」

女の子「・・・・・・」

リュウガ(憂)「どうしたの?」

女の子「・・・大丈夫です」

リュウガ(憂)「そっか・・・」

パリィィィン

憂「よかった」

女の子「違う・・・」

憂「?」

女の子「いえ、なんでもないです」

憂「中学生? 学校は?」

女の子「・・・」

憂「外は危険だから、家に帰ったほうがいいよ」

女の子「・・・いやだ」

女の子「家に帰っても・・・誰もいないもん」

憂「え?」

女の子「殺された・・・お父さんもお母さんも」

憂「・・・・・・」

女の子「だから・・・お父さんとお母さんを殺したやつを見つけて」

女の子「私が・・・」

憂「・・・そう」

女の子「・・・・・・」

憂「ナイフ、ちゃんと隠しておいたほうがいいよ」

女の子「!」

憂「警察に見つかったらマズイでしょ?」

女の子「うっ・・・」

憂「それと・・・復讐なんかしても虚しいだけだから」

憂「それでもいいなら止めないけど」

女の子「それってどういう・・・」

憂「・・・・・・」

女の子「お姉さんもまさか・・・」

憂「別に・・・さっき言ったことは気にしないでいいよ」

憂「・・・じゃあ、気をつけてね」

女の子「・・・・・・」



憂「・・・・・・」

憂(お姉ちゃん、ごめんね・・・)

憂(私がこんなことしてるって知ったら、きっとお姉ちゃんは悲しむよね)

憂(でも・・・それでも生きていて欲しい・・・)

憂(世界中を敵に回しても、間違ってると分かってても)

憂(後悔することになっても・・・)

憂(そんなのは関係ない)

憂(その為だけに私は戦う・・・)



梓「えっ、じゃあ先輩たちは生きてるんですか!?」

斉藤「はい・・・戦いの後お嬢様に電話で呼ばれ、私が三人とも救助しました」

斉藤「今は私と紬お嬢様が住んでいる空き家にて療養中です」

梓「よ、よかったぁ」

斉藤「それにしても、買出しついでに以前住んでいた家を覘いてみたら」

斉藤「お嬢様のご後輩がいらしたとは・・・」

梓「私もみなさんのことが心配で、何かできないかなって・・・」

斉藤「ありがとうございます・・・中野様のようなご後輩を持たれて、お嬢様もさぞお幸せでしょうね」

梓「そ、そうですかね・・・」

斉藤「そうですとも」

梓「だったら・・・嬉しいです」

斉藤「ふふ・・・おっと」

斉藤「着きました、ここです」

斉藤「どうぞ中へ」

梓「は、はい・・・」

梓(すごいボロボロ・・・)


ガチャッ…


梓「あっ・・・」

唯「!」

梓「せ、先輩・・・」ウルウル

唯「あずにゃん・・・どうして・・・」

梓「唯せんぱーーーい!!」ガバッ

唯「うぐっ!?」
697 : ◆o0EccWW2vQ[sage saga]:2010/07/08(木) 19:20:17.12 ID:JMZBBgko
梓「先輩!! 先輩!!」ギューッ

梓「心配したんですよぉ!!」

唯「あずにゃん・・・く、苦しい」

梓「先輩の様子が変だって気づいてたのに、何もできなくてごめんなさい!!」ギューッ

唯「あ・・・あずにゃん・・・」

梓「でまた会えてよかった!!本当によかった!!」ギューッ

唯「ギブ・・・あずにゃんギブ・・・」

唯「ギ・・・ブ・・・」カクン

梓「あっ・・・すいません、取り乱しました」

紬「よっぽど唯ちゃんに会いたかったのね」

梓「ムギ先輩!」ウルウル

紬「お久しぶり、梓ちゃん」

梓「ずっと心配してたんですよ!」

紬「ごめんね・・・」

紬「でもどうしてここに?」

梓「グズッ・・・澪先輩から事情は聞きました」

梓「それで、私にも何かできないかなって思ってムギ先輩の家に行ったら・・・」

斉藤「私が見つけてここへ連れてきたのです」

紬「そうだったの・・・」

梓「それにしても、良かったです! みんな生きていて・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「あっ・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

唯「怖がらないで、あずにゃん」

唯「先生は昔のさわちゃん先生に戻ったから・・・」

梓「・・・・・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

唯「あずにゃん?」

梓「澪先輩から聞きました・・・先生は純のことを殺したんですよね?」

さわ子「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

バチーン

さわ子「っ!!」

唯「やめてあずにゃん!」

梓「だ、だって・・・純を殺したんですよ!?」

梓「私の友達を・・・」

唯「・・・」

梓「許せるわけないじゃないですか!!」

唯「あずにゃん・・・」

紬「・・・」

さわ子「・・・ごめん・・・さい」ポロポロ

梓「・・・え」

さわ子「ごめんなさい・・・グズッ・・・」

さわ子「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

梓「・・・・・・」

唯「あずにゃん、気持ちは分かるけど今の先生は・・・」

梓「・・・おかしいですよ」

梓「なんでこんな人が生きてて・・・純が死んじゃうんですか・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「おかしいです・・・」

唯「・・・・・・」

紬「・・・とりあえず、何か食べましょうか」

紬「みんなお腹すいてるでしょ?」

紬「斉藤」

斉藤「はっ、すぐに準備いたします」

梓「怪我は大丈夫なんですか?」

唯「うん、なんとか動けるよ」

梓「よかった・・・先輩たちがいなくなった時、すっごく不安だったんですよ?」

梓「一人ぼっちで、怖くて・・・」

唯「うん・・・ごめんね」

紬「・・・」

梓「でも、もう大丈夫ですよね!」

梓「先輩たちが生きてるのなら、戦いを止めることだってできるだろうし」

唯「・・・」

紬「・・・」

梓「先輩?」

斉藤「皆様、お待たせいたしました」

斉藤「どうぞ」

梓「あっ・・・どうも」

斉藤「もやし炒めでございます」

梓「・・・」

梓(もやししか入ってない・・・)

斉藤「こちらはもやしのスープ、もやしのお浸し、もやしのサラダ、湯でもやし」

梓(全部もやし!?)

斉藤「デザートのもやしでございます」

梓「何ですかそのもやしへのこだわりは!?」

紬「ごめんね、今お金がなくて・・・」

梓「あっ・・・そうでしたよね・・・」

梓「すいません」

さわ子「・・・」

唯「でも美味しいよね、もやし」

紬「えぇ、今まで気づかなかったけど素晴らしい食材だわ」

紬「低カロリーで栄養もあるし」

紬「なにより安い!」

梓「そ、そうですね・・・」

梓(普通の主婦みたい・・・)

唯「いただきます」

紬「いただきます」

梓「い、いただきます」

梓「ムギ先輩はずっともやしを食べてたんですか?」モシャモシャ

紬「うん、ライダーになってからはずっとこれね」モシャモシャ

さわ子「・・・」

梓「・・・正直、飽きないですか?」モシャモシャ

紬「うーん・・・でもワガママを言っていられる状況じゃないし」モシャモシャ

紬「それに慣れれば楽しいものよ? こういう生活も」モシャモシャ

梓「は、はぁ・・・」モシャモシャ

梓(以外にも楽しんでた・・・)

唯「あっ、今度もやしのプリンとか作ろうよ~」

紬「いいわね、それ」

梓「いや、絶対不味いですってそれ」

唯「じゃあ、もやしのケーキはどう?」

梓「どうって言われても・・・」

唯「苺の代わりにもやしが入ってるの」

梓「絶対イヤですよ!!」

紬「うふふ」

さわ子「・・・」

唯「あーっ、さわちゃん先生まだ食べてない」

唯「美味しいですよ、もやし」

さわ子「・・・」

唯「・・・ひょっとしてもやしが嫌いとか?」

さわ子「・・・」

唯「で、でも食べないと元気でないよ!」

さわ子「・・・」

唯「先生、もやしは体に良いんですよ」

唯「美容にも良いって憂も言ってた気がするし・・・」

さわ子「・・・やめて」

唯「え?」

さわ子「やめてよ・・・なんで優しく接しようとするの・・・」

さわ子「もうやめて!!」

唯「せ、先生・・・?」

さわ子「私は人殺しなのよ!? たくさん・・・たくさん殺した・・・」

紬「・・・」

さわ子「それなのに・・・なんでそんな風に接するの!?」

さわ子「いっそのこと梓ちゃんみたいに罵ったり、叩かれたりされた方がマシよ!!」

唯「先生・・・」

さわ子「もういやだ・・・死にたい・・・」ポロポロ

さわ子「殺して・・・」

梓「・・・」

紬「・・・別に、許したわけじゃありません」

紬「今でも先生のことは憎んでます」

紬「私の家族や、大切な人の命を奪ったんだから・・・」

さわ子「・・・」

唯「・・・」

紬「・・・あの夜のことは忘れません」

紬「私が・・・初めてライダーになったあの日の夜・・・」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

むぎのいえ!

紬「明日はどんなお菓子を持っていこうかなぁ・・・」

紬「うーん・・・」

紬「・・・和菓子なんかいいかも」

紬「えーっと、確か羊羹があったはず・・・」

紬「あった、『甘味処たちばな』の羊羹」

紬「このお店の和菓子は美味しいのよね~」

紬「唯ちゃんたち喜ぶかしら・・・」


キーン…
   キーン…


紬「?」

キーン…
   キーン…

紬(何かしら・・・この金切り音)

紬(向こうの部屋から聞こえてくる・・・)

紬「・・・」

キーン…
   キーン…

紬(何かいる・・・いるのが分かる)

紬(何なの・・・)

紬「そ~っと・・・」

紬「・・・」キョロキョロ

シーン…

紬(何もないわよね・・・)

紬(ここは物置部屋だからめったに人なんていないのに・・・)

紬(でも、さっきの音は一体・・・)

紬「・・・・・・」

紬(気のせいかしら?)

キーン…
   キーン…

ブワン

ファム「うっく・・・あう・・・」ドサッ

紬「!!」

紬(か、鏡の中から人が!?)

ファム「はぁ・・・はぁ・・・」

紬「あ、あの~・・・大丈夫ですか?」

ブワン

オルタナティブ・ゼロ「下がれ!!」

紬「!?」

紬(ま、また鏡から・・・)

ファム「くっ・・・うわああああ!!」

オルタナティブ・ゼロ「させるか!」アクセルベント

ビュゥン!!

オルタナティブ・ゼロ「うおぉっ!!」

バキィン!!ガシャン!!

ファム「あがぁっ!!」

紬(な、何なのこれ・・・)

紬(何が起きて・・・)

ファム「うっ・・・あぅ・・・」

オルタナティブ・ゼロ「早くこの部屋から出てください!!」

紬「あっ・・・」

斉藤「お嬢様!!」

紬「さ、斉藤!」

斉藤「こちらです!!さぁ早く!!」



斉藤「ここまで来れば安心です、紬お嬢様」

紬「斉藤・・・今のは・・・」

斉藤「・・・お嬢様、さっき見たものはお忘れください」

紬「えっ?」

斉藤「今回の件はお嬢様に何の関係もありません」

斉藤「お嬢様は気になさらず、いつも通りお過ごしください」

紬「・・・・・・」



「オルタナティブは問題なく使用可能でした」

「あの白いライダーは?」

「デッキだけ回収し、中の人間は始末を」

「そうか・・・そのデッキも解析し、ライダーシステムの開発に役立ててくれ」

「はっ」

「それにしても、投資先の自宅でこんなことが起きるとはな」

「なんでも、現場にそのご令嬢がいたとか」

「そうか・・・だとしたら・・・」

「それは良くないな」

「・・・・・・」



ドガアアアアアン!!

インペラー(紀美)「あがああああああっ!!」

王蛇(さわ子)「はぁ・・・はぁ・・・」

インペラー(紀美)「あがっ・・・ぐっ・・・さわ子ォ・・・」

王蛇(さわ子)「!」

インペラー(紀美)「よくも私を・・・」

王蛇(さわ子)「違う・・・だっていきなり紀美が襲ってくるから・・・」

王蛇(さわ子)「こ、こうするしかないでしょ!?」

インペラー(紀美)「ぐっ!?」

王蛇(さわ子)「紀美!!」

シュゥゥゥゥゥ

インペラー(紀美)「か、体が・・・」

インペラー(紀美)「ぐああああっ!!!」

王蛇(さわ子)「そんな・・・紀美!!」

インペラー(紀美)「さわ・・・子・・・」

インペラー(紀美)「助け・・・」

王蛇(さわ子)「!」

インペラー(紀美)「助けて・・・さわ・・・子・・・」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ

王蛇(さわ子)「紀美・・・紀美!!」

王蛇(さわ子)「いやあああああああああ!!!」


よくじつ!

コンコン

紬「どうぞ」

ガチャッ

斉藤「お嬢様、そろそろ学校の時間でございます」

紬「・・・ごめんなさい、今日は体調が良くないから休むわ」

斉藤「・・・かしこまりました、では学校へ連絡いたします」

ガチャッ、バタン

紬「・・・・・・」

紬(なんてね、嘘ついちゃった)

紬(さてと、やっぱり昨日のことが気になるし調べてみようかしら)

紬(見なかったことにしてって言われても、見ちゃったものはしょうがないしね)

カタカタ

紬(なんと、自宅のパソコンをハッキングしちゃいました)

紬(本当は適当に操作してただけなんだけど・・・)

紬「あっ、これかしら?」

紬「・・・この研究所ってうちが投資してる所よね?」

紬「人類基盤史研究所『BOARD』・・・」

紬「えーっと、人が地球を制した背景には進化論では説明できない理由が存在する・・・」

紬「その理由を究明する為に・・・う~ん、なんだか分からないわ・・・」

紬「あら?」

カチカチッ

紬「ライダー・・・システム?」

prrrr、prrrr

紬「あっ、もしもし」

紬「実は私かくかくしかじかで・・・」

紬「・・・はい、それで一つ頼みたいことがあるんですけど」

紬「そちらの研究所を見学しにいってもよろしいでしょうか?」

紬「はい、最近歴史関係に興味を持ってまして・・・」

紬「えっ、今日でよかで・・・いいんですか!? ありがとうございます!」

紬「いえいえ、こちらこそ・・・では後ほど」ピッ

紬「やった! さっそく準備しないと!」

紬「それとこっそり抜け出さないとね」



さわ子「・・・・・・」フラフラ

さわ子(紀美・・・紀美・・・)

さわ子「先に仕掛けたあんたが悪いのよ・・・私はただ・・・」ブツブツ

さわ子「あなたが悪いのよ・・・私は間違ってない・・・」

さわ子「・・・・・・」

さわ子「これからどうする・・・戦うの・・・?」

さわ子「それでいいの・・・?」

さわ子「分からない・・・何も分からない・・・」

さわ子「考えたくない・・・怖い・・・」

さわ子「・・・・・・」

キーン…
   キーン…

さわ子「・・・・・・」

士郎「・・・山中さわ子」

さわ子「・・・」

士郎「戦え、ライダーバトルは始まっている」

士郎「お前はもう、引き返すことはできない」

士郎「一度ライダーになったものは、最後までライダーであり続ける・・・それが掟だ」

さわ子「・・・」

士郎「これから指定する場所へ行け、ライダーが待っている」



男「お嬢様、ようこそBOARDへ」

女「私たちがご案内いたします」

紬「どうもありがとうございます」

男「では早速奥へ・・・」

紬(こんな所にまで来るなんて・・・自分でも驚きだわ)

紬(それにしても、表向きは普通の研究所ね・・・)

紬(本当にこんな所でライダーシステムなんて開発してるのかしら?)

男「こちらでは、古代生物の研究をしています」

男「様々な生物の先祖がうんたらかんたら・・・」

紬(話が難しくてついていけないわ・・・)

紬(もし唯ちゃんがいたら頭パンクしちゃうだろうなぁ・・・)

紬「うふふ」

女の子「お父さん! お母さん!」

紬「え?」

女「こら、向こうの控え室にいなさいって言ったでしょ」

女の子「ごめん、二人の姿が見えたから・・・」

紬「お父さんとお母さんってまさか・・・」

男「はい、実は僕たち夫婦なんです」

女「子供には家にいて欲しかったんですが・・・この子ったら寂しいからイヤだって」

女の子「だって今日非番だって言ってたのに急に仕事に行っちゃうから・・・」

紬「あっ・・・ごめんなさい」

紬「私が見学したいって言ったから・・・」

男「いえ、いいんですよ別に」

女「それよりこの子、来年お嬢様が通ってる桜が丘高校に入ろうとしているんですよ」

紬「まぁ、そうなんですか!」

紬「よかったら今度、うちの学校見学しに来てね」

女の子「はい!」

男「では引き続き案内を続けましょうか」

紬「よろしくお願いします」

女「私はこの子を控え室に連れて行くわ」

男「あぁ、頼むよ」

女「いい? ちゃんとここにいるのよ?」

女の子「はーい・・・」

女「じゃあ私は仕事に戻るから」

ウィーン

女「はぁ・・・」テクテク

女「・・・そういえばあのお嬢様、現場にいたって聞くけど」

女「まさかこんな所に来たのって・・・」

女「・・・まぁ変なことしなければ処分はされないだろうし、一応忠告ぐらいは」

「すいませーん」

女「え?」

ドスッ!

女「うっ・・・」ドサッ

ベルデ「ごめんなさい、ちょっと眠っててくださいね」

女「・・・・・・」

ベルデ「さてと・・・」コピーベント

女(ベルデ)「ふふっ・・・これでよし」

女(ベルデ)「あとはデッキを回収して、この研究所を破壊するだけね」



紬(もう八時過ぎちゃった)

紬(斉藤、心配してるかしら?)

男「かつて地球には今以上に様々な生物が存在していたようです」

男「中には不死の生命体もいたそうでうんたらかんたら・・・」

紬(うーん、これ以上ライダーについての話は聞けそうにないわ・・・)

男「お嬢様?」

紬「え?」

男「大丈夫ですか? ぼーっとしていましたけど」

紬「あっ・・・すいません」

男「いえ、無理もないですよこれだけの長時間でしたら」

男「あっ、そうだ・・・よかったらこれでも見て疲れを取ってください」スッ…

紬「これは・・・?」

男「娘の写真です」ニコッ

男「これが三歳のころの写真、こっちが幼稚園へ入学した時の写真」

紬「は、はぁ・・・」

男「これが小学校に入学した時の写真で、こっちは遠足の・・・」

紬「・・・お嬢さんのこと、本当に好きなんですね」

男「はい! うちの宝です!」

男「あっ・・・すいません一人で盛り上がっちゃって・・・」

男「娘のことになるとつい・・・」

紬「いえ、いいんですよ」

男「そうだ! よかったらこの後うちで食事していきませんか?」

紬「え?」

男「妻の料理がこれまた美味しいんですよ! 娘も喜ぶと思いますし・・・」

男「迷惑でしょうか・・・?」

紬「いえ、そんなことは・・・」

紬「嬉しいです、ぜひ寄らせてもらいます」

男「本当ですか!? ありがとうございます!」

紬「うふふ」

男「あっ、おーいこっちだ」

女(ベルデ)「げっ・・・」

男「どこ行ってたんだ、遅かったじゃないか」

女(ベルデ)「ちょ、ちょっとね・・・」

男「実は今お嬢様と話していたんだが・・・」

女(ベルデ)(まずい、この女の人の知り合いかしら・・・って)

女(ベルデ)「えぇっ!?」

紬「?」

女(ベルデ)(この子・・・確か軽音部の・・・)

女(ベルデ)(どうしてここに!?)

男「おい、どうしたんだ?」

紬「どうしたんですか?」

女(ベルデ)「あっ・・・い、いえ・・・」

女(ベルデ)「・・・眉毛太いなーって・・・」

紬「!?」

男「こら! 失礼だろ!」

女(ベルデ)「ご、ごめんなさい!」

紬(私の眉毛・・・そんなに変かしら・・・)

ドガアアアアアアアアアアアアン!!!

紬「きゃっ!?」

男「な、何だ今の爆発音!!」

女(ベルデ)(モンスターでも現れたのかしら?)

男「ただ事じゃないな・・・」

男「俺はちょっと様子を見てくる! お前はお嬢様を安全な場所へ!」

女(ベルデ)「えぇ、分かったわ」

女(ベルデ)「さぁこっちに!」

紬「は、はい!」



女(ベルデ)「ここにいれば多分安全ですから、じっとしてて下さい」

紬「あの・・・」

女(ベルデ)「なんですか?」

紬「ここに・・・私一人ですか?」

女「決まってるじゃないですか、他に誰がいるんです?」

紬「・・・」

女(ベルデ)「じゃあ私も行くところがあるんで!」タタタッ

女(ベルデ)(ふふっ・・・今のうちに目的を達成しましょう)

女(ベルデ)(まずはデッキの回収ね)

女(ベルデ)「えーっと・・・あった、この部屋かしら」

女(ベルデ)「確かこの人がカードキーを持ってたはず・・・」ピピッ

ウィーン

女(ベルデ)「よし、開いた!」

女(ベルデ)「さてと、デッキはどこかしら・・・」

紬「あの、この部屋は何ですか?」

女(ベルデ)「え? 関係者以外立ち入り禁止の極秘研究をやってる部屋だけ・・・ど・・・・・・」

紬「へぇ~、そうなんですか~」

女(ベルデ)「・・・・・・」

紬「・・・・・・」

女(ベルデ)「・・・あの~」

紬「はい?」

女(ベルデ)「・・・なんでここに?」

紬「気になるんでついて来ちゃいました」

女(ベルデ)「馬鹿!?」

紬「ご、ごめんなさい・・・」

紬「でも、お子さんを心配してなかったりしたからやっぱり変だと思って・・・」

女(ベルデ)「うっ・・・子供いたんだ」

紬「?」

女(ベルデ)「・・・はぁ、しょうがないわね」

シュウゥゥ…

紬「!?」

ベルデ「危ないから隠れてて言ったのに」

紬「え?・・・えっ?」

ベルデ「あなた確か・・・琴吹紬さん、よね?」

紬「な、なんで私の名前を・・・」

ベルデ「ふふっ」

パリィィィィン

恵「お久しぶり・・・覚えているかしら?」

紬「あっ!」

恵「うふふ」

紬「澪ちゃんのストーカーさん!!」

恵「・・・・・・」



男「おい! 何が起きたんだ!」

研究者1「そ、それが・・・外に・・・」

研究者2「モニターを見てください!」ピッ

ベノスネーカー『キシャアアアアア!!』

男「ミラーワールドのモンスターか・・・」

研究者1「どうしましょう・・・所長は留守ですし・・・」

男「どうするもこうするも・・・すぐにオルタナティブで撃退する!」

男「準備を!」

研究者1「は、はい!」

男(娘は・・・娘は守らなければ!)



紬「ライダーバトル?」

恵「そう、私は仮面ライダーで勝ち残ればなんでも願いを叶えてくれるんですって」ガサゴソ

紬「その・・・神崎士郎さんが?」

恵「そうじゃないの?」ガサゴソ

恵「デッキどこかしら・・・」

紬「・・・」

恵「・・・私は神崎士郎に頼まれてここに来たのよ」

恵「奪われたデッキの回収と研究所の破壊をしにね」

紬「え?」

紬「ど、どうしてこの研究所を・・・?」

恵「なんかライダーバトルの妨げになるらしいの」

恵「昔神崎士郎が研究してた資料を参考に、独自でライダーシステムを開発してるらしくて」

恵「確かその試作品の一つが・・・オルタナティブ・ゼロって呼ばれてる擬似ライダーよ」

紬(もしかして、あの時の・・・)

恵「それにアン・・・なんだっけ」

恵「よく知らないけどけど、変な生物の研究もしてるみたいだしね」

恵「ま、もう知る必要もないでしょうけど」ガサゴソ

紬「うちの資金でそんなことを・・・」

恵「あった! ファムのデッキ!」

紬「それが仮面ライダーのデッキなんですか?」

恵「そうよ、鏡に写せば変身することができるわ」

紬「ほぉ~・・・」

恵「あっ、あなたは変身しちゃダメよ!」

恵「ライダーなんて危険だし・・・知り合いとも戦いたくないわ」

紬「ご、ごめんなさい・・・」

恵「さて、さっさとここを破壊して逃げましょうか」

恵「外にはモンスターもいるみたいだし」

紬「あの・・・」

恵「なに?」

紬「先輩の望みって・・・なんですか?」

恵「!!」

恵「そっ、それは・・・」

恵「その・・・」

紬「先輩?」

恵「あ、秋山さんと・・・その・・・」

紬「澪ちゃんと?」

恵「特別な関係を・・・」

紬「!」

紬「と、特別な関係!?」フンフン

恵「やだ! 恥ずかしい・・・///」

紬「でも本人同士がいいならそれもアリだと思います!」

恵「そ、そうかしら・・・?」

紬「はい」ウットリ

恵「ならいいけど・・・ってそんなことやってる場合じゃないわ」

恵「早く・・・」

ドガアアアアアアアアン!!

紬「!?」

恵「どうやら外にいるモンスターが大暴れしてるらしいわね・・・」

恵「この調子なら私が手を出さなくてもいいかも」

紬「せ、先輩!」

恵「逃げましょう!」

紬「待ってください! この研究所に女の子がいるんです!」

恵「えぇっ!?」

紬「その子も助けてあげてください!」

恵「う、う~ん・・・しょうがないわね」

ベノスネーカー「キシャアアアアア!!」

バシッ!!

研究員「ウェッ!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「大丈夫か!?」

研究員「・・・・・・」

オルタナティブ・ゼロ(男)「くっ、こいつ!」アクセルベント

オルタナティブ・ゼロ(男)「とおぉっ!」ビシュゥン

ガギィン!!

ベノスネーカー「キシャアアッ!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「娘は・・・必ず守ってみせる!」

ベノスネーカー「キシャアアアアア!!」



女「う、う~ん・・・」

女の子「お母さん!」

女「あ、あれ・・・?」

女「私なにやって・・・」

女の子「びっくりしたんだよ! こんな所で倒れてるから・・・」

ドガアアアアアアアアアン!!

女「な、なに! なにが起きてるの!?」

女の子「分からないの・・・急に大きな音がして・・・」

紬「あっ、あそこです先輩!」

紬「大丈夫ですか?」

女「お嬢様・・・いったい何が・・・」

恵「とにかくここを脱出しましょう」

恵「三人は私が守りますから」

恵(破壊しに来た張本人が言う台詞じゃないと思うけど・・・)

女「あなたは・・・?」

恵「通りすがりの仮面ライダーですよ」

女「えっ」

恵「まぁそれは気にしないで早く・・・」



「ちょっと、どこに行く気よ」

恵「!?」

さわ子「せっかくここまで来たのに・・・逃げないでよ」

紬「せ、先生!」

恵「どうしてここに・・・」

さわ子「ふふっ・・・あなた、私のこと待ってたんでしょう?」

さわ子「ライダーバトルをするために」

恵「えっ・・・」

紬「ライダーバトルって・・・どうして先生がそんなことを」

恵「それに、私はデッキを回収しに来ただけでそんなつもりはないです!」

さわ子「・・・聞いてた話と違うわね」

さわ子「でもまぁいいじゃない、会っちゃったんだから」

さわ子「戦いましょうよ・・・ライダーは」

恵「!」

紬「せ、先輩・・・」

恵「琴吹さん、二人をつれて逃げて」

恵「それと、このデッキも預かっててちょうだい」

紬「でも・・・!」

恵「ライダーってのはね、こういうものなの」

紬「・・・」

恵「早く逃げて!」

紬「・・・分かりました」



女「はぁ・・・はぁ・・・」

女「こっちよ!」

紬「大丈夫?」

女の子「は、はい・・・」

女「この扉を開ければ外に・・・」

ドンッ!!ドンッ!!

女「そんな・・・開かない!?」

紬「任せてください・・・それ!」

ドカンッ!!

紬「ふぅ、開きました」

女の子「すごっ・・・」



ベノスネーカー「キシャアアア!!」

ドシンッ!!

オルタナティブ・ゼロ(男)「ぐわあああぁあっ!!」

ベノスネーカー「キシャアアアア!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「ぐっ・・・手強い」


女「あなた!!」


オルタナティブ・ゼロ(男)「!?」

オルタナティブ・ゼロ(男)「お前たちどうしてここに・・・早く逃げろ!!」



女の子「あ、あれ・・・お父さんなの?」

紬「あの大きな蛇が・・・モンスター・・・」

ドガアアアアアアアアアン!!!

紬「きゃっ!?」

オルタナティブ・ゼロ(男)「しまった! 研究所が!?」

ドガアアアアアアン!!

ベルデ(恵)「きゃああああっ!!」

ガラン、ガシャン

王蛇(さわ子)「どうしたの・・・その程度?」

紬「曽我部先輩!」

ベルデ(恵)「うっ・・・こ、このっ!」ホールドベント

ベルデ(恵)「はっ!!」ビシュン!!

王蛇(さわ子)「おっと」

ベルデ(恵)「避けられた!?」

王蛇(さわ子)「遅いのよ!」

ドシッ!!ガシッ!!ズドン!!

ベルデ(恵)「うぐぅっ・・・」

王蛇(さわ子)「あははっ!」ソードベント

王者(さわ子)「おらぁっ!!」

ガギィン!!

ベルデ(恵)「きゃあああっ!!」

王蛇(さわ子)「はぁぁ・・・気持ちいい・・・」

ベルデ(恵)「くっ・・・げほっ」

オルタナティブ・ゼロ(男)「貴様! 貴様があのモンスターを!」

王蛇(さわ子)「だったら何なのよ・・・」

王蛇(さわ子)「ライダーでもないのに・・・邪魔臭い」

紬「せ、先生・・・?」

紬(なんで・・・こんなに雰囲気が違うの・・・)

女の子「お父さん!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「お前たちは逃げるんだ!! 早くしろ!!」

王蛇(さわ子)「ふん・・・」

紬「あの人の言うとおり・・・逃げましょう」

紬「私たちがここにいたら足手まといです!」

女「・・・そ、そうね」

女の子「でもお父さんが!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「心配するな・・・必ず勝つ!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「帰ったら一緒に、お母さんの作った美味しいご飯食べような」

女の子「お父さん・・・」

王蛇(さわ子)「チッ・・・」

オルタナティブ・ゼロ(男)「さぁ来い!!」

王蛇(さわ子)「そういうの・・・ほんと気持ち悪いわね」アドベント

ベノスネーカー「キシャアアアアア!!」

女「!?」

女の子「お母さん!!」

ドンッ!!

女の子「きゃあっ!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「やめろおおおおおおおおおおおおお!!!」

ベノスネーカー「キシャアアアアアアアア!!」

女「いやああああああああっ!!」

ブチッベキッムシャヌチャッグチャッ

紬「そ、そんな・・・ウッ」

女の子「お母さあああああああああああん!!!」

王蛇(さわ子)「・・・ふふ」

王蛇(さわ子)「あはは・・・あはははははははははははははははははははははははは!!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「貴様ぁっ!! よくも俺の妻を!!」

王蛇(さわ子)「はぁ・・・近くにいた・・・あいつが悪い」

オルタナティブ・ゼロ(男)「うおおぉぉっ!!!」

バキィン!!ガギィン!!

王蛇(さわ子)「はははっ!!」

女の子「お母さん!! お母さん!!」

女の子「いやあああああああっ!!!」

ベノスネーカー「キシャアアアア!!」

紬「!!」

紬「危ない!!」

ベルデ(恵)「はぁっ!!」

ズドンッ!!

ベノスネーカー「ガアッ!?」

ベルデ(恵)「ここは私に任せて、早く!!」

バシンッ!!

ベルデ(恵)「うぐぅっ!?」

ベノスネーカー「キシャアアアア!!」

紬「立って、ここから逃げるの!!」

女の子「いやあっ!!お母さん!!お母さああああん!!」



王蛇(さわ子)「・・・そんなに母親に会いたかったら、会わせてあげるわよ」シャキィン

オルタナティブ・ゼロ(男)「やめろ!! 娘に手を・・・」

ドスッ!!

オルタナティブ・ゼロ「うっ・・・」ドサッ

王蛇(さわ子)「出来損ないライダーは寝てな」

ベノスネーカー「キシャアアアッ!!」

ドンッ!!

ベルデ(恵)「きゃああっ!!」

紬「曽我部先輩!!」

女の子「お父さああん!!」

オルタナティブ・ゼロ(男)「逃げろ・・・ここは危険だ・・・」

オルタナティブ・ゼロ(男)「早く・・・逃げ・・・ろ・・・」

女の子「お父さん・・・お父さああああん!!」

王蛇(さわ子)「はぁ・・・さっきからうるさいわね」

ベノスネーカー「キシャアアアアア」

王蛇(さわ子)「あれ、食べちゃっていいわよ」

ベノスネーカー「キシャアアアア!!」

ゴキッバクッヌチャッグシャッ

オルタナティブ・ゼロ(男)「がああああああああああっ!!!」

女の子「!!?」

王蛇(さわ子)「あぁ、そっちじゃなくて娘の・・・まぁいいわ」

女の子「あっ・・・あぁ・・・」ドサッ

紬「そんな・・・」

ベルデ(恵)「うっ・・・くうっ・・・」

王蛇(さわ子)「あっははははははははははははははははは!!!」

王蛇(さわ子)「いいわぁ!! 最高よ!!」

ベルデ(恵)「琴吹さん・・・立てる?」

紬「うっ・・・うぅ・・・」

紬(逃げなきゃいけないのに・・・何で・・・)

紬(何でこんな時に足が動かないの・・・)

ベルデ(恵)「・・・」

ベルデ(恵)「あの子は気絶してる・・・運べるのはあなただけなの」

紬「・・・」

ベルデ(恵)「お願い琴吹さん、立って!」

紬「・・・」

紬(これは夢・・・夢よね・・・)

紬(ありえない・・・こんなこと・・・)

紬(私が・・・先生が・・・先輩が・・・)

ベルデ(恵)「琴吹さん!!」

紬「!」ビクッ

ベルデ(恵)「怖いのは分かる、けど今は動いて!」

ベルデ(恵)「思考を止めちゃ駄目よ!!」

紬「先輩・・・」

ベルデ(恵)「琴吹さん・・・実は私、さっき言ったのとは別に叶えたい願いがあるの」

紬「えっ・・・」

ベルデ(恵)「ライダーバトルを止めたい・・・あの人たちの死を見てそう思えた」

ベルデ(恵)「こんな戦いのせいで、誰かが死ぬなんて間違っている」

ベルデ(恵)「一人でも多く生きていて欲しいの!」

ベルデ(恵)「でないと・・・秋山さんに会わせる顔がないわ」

紬「・・・・・・」

ベルデ(恵)「だから・・・お願いだから勇気を出して」

王蛇(さわ子)「お喋りはそこまでよ」ファイナルベント

ベルデ(恵)「!?」

ベルデ(恵)「下がって!!」ドンッ

紬「先輩!!」

王蛇(さわ子)「はああぁぁぁぁっ」

ベルデ(恵)「秋山さん・・・」

王蛇(さわ子)「でやああああああああああああああああっ!!」

ベルデ(恵)「ごめん・・・」

ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!

紬「先・・・輩・・・」

王蛇(さわ子)「はぁぁ・・・残るのはあんた達だけよ」

紬「・・・先生・・・どうして先生がこんなこと・・・」

王蛇(さわ子)「戦ってるとねぇ・・・その時だけ嫌のことが忘れられるの」

王蛇(さわ子)「何も考えなくていい・・・ただ暴れてればそれだけで・・・」

王蛇(さわ子)「最高の気分になるのよ」

紬「そんな・・・そんな理由で・・・」

紬「罪のない人たちを・・・」

王蛇(さわ子)「罪も何も、ライダーになったらこれくらい覚悟するもんよ?」

紬「ッ!」バッ

王蛇(さわ子)「あぁ? なんであんたがデッキを・・・」

紬「そ、それ以上近づくのなら・・・私も戦います!」

王蛇(さわ子)「あはっ・・・できるの? お嬢様が」

紬(ここで・・・何もできずに終わるなんてありえない)

紬(でないと先輩の死が・・・無駄になる・・・)

紬「はぁ・・・はぁ・・・!」

紬「くっ・・・変身っ!!」

ギュィィィィィ
シュピーン

王蛇(さわ子)「へぇ・・・」

ファム(紬)「はぁっ・・・はっ・・・」

ファム(紬)「うわああああああああああああああっ!!!」

・・・・・・・・・

・・・・・

・・・

紬「結局戦いの決着はつかず、引き分けに終わった」

紬「その後研究所も破壊され、逆恨みした先生が私の家を強襲し・・・」

紬「私と斉藤だけが生き延びて今に至るわ」

さわ子「・・・・・・」

梓「そんなことが・・・」

唯「・・・・・・」

紬「・・・今でも先生のことは許せません」

さわ子「・・・・・・」

紬「けど・・・今なら先生の気持ちが少し分かる気がするんです」

梓「えっ・・・」

紬「私は戦っていくうちに、自分の想いと行動が矛盾し始めてることに気づいた・・・」

紬「そしてだんだんと、虚しくなっていった・・・」

さわ子「・・・・・・」

紬「結局、一番楽になるのには何も考えず・・・ただ戦ってればいいんですよね」

さわ子「・・・・・・」

紬「つまりは現実逃避・・・そうでもしなければこの狂気の中生き延びることができなかった」

紬「先生の性格が凶暴になっていたのも、全部その恐怖を隠すためだったんですね」

紬「・・・先生も、ライダーバトルの中ずっと仮面を被っていた」

さわ子「・・・・・・」

唯「さわちゃん・・・」

さわ子「そうよ・・・ムギちゃんの言うとおり」

さわ子「私は逃げていただけなの・・・」

さわ子「一人で・・・ずっと怖くて・・・」

さわ子「死にたくないから戦って・・・気づいたら自分のことが止められなくて・・・」

さわ子「そしたら・・・あなた達まで傷つけてしまって・・・」ポロポロ

唯「・・・・・・」

さわ子「グズッ・・・もう・・・どうしたらいいのか分からないのよ・・・」

紬「・・・・・・」

梓「・・・た、戦ってください!」

さわ子「え・・・?」

梓「ライダーバトルとかそうじゃなくて、元の平和な世界に戻るために・・・」

梓「そのために戦えばいいじゃないですか!」

さわ子「・・・・・・」

紬「・・・無理よ」

梓「何でですか!」

紬「私たちはもう・・・あの仮面をつけたくない」

唯「・・・・・・」

紬「あの仮面は人を変えてしまう・・・」

紬「優しかった人が狂気にのまれ、想い人を失った人は怒りに支配され」

紬「最後には、モンスターと変わらない存在に・・・」

梓「そんな事ありません!!」

梓「現に今だって、澪先輩がなんとかしようと一人で頑張ってるんですよ!?」

唯「澪ちゃんが・・・?」

梓「そうです! だから先輩達も協力してください!」

梓「みんなが・・・放課後ティータイムが揃わなきゃ何も始まりません!!」

唯「・・・・・・」

紬「・・・・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「どうして・・・・・・大切な仲間じゃなかったんですか!?」

梓「明日は期限の日なんですよ!!」

唯「分かってる・・・分かってるよ・・・」

梓「唯先輩・・・」

唯「けど・・・怖くて足が動かないんだよ・・・」

梓「・・・・・・」

唯「自分にやれる事は全部やったはずだった・・・けど、どうしても無理だった・・・」

唯「ライダーバトルを止めるなんて・・・」

紬「・・・・・・」

唯「どうせまた何もできないよ・・・私たちには・・・」

唯「もう残った道は・・・このままひっそりと隠れて生き続けるしか・・・」

梓「見捨てるんですか? 澪先輩や憂たち・・・大切な人を」

唯「・・・・・・」

梓「今の先輩は・・・本当に唯先輩なんですか?」

唯「・・・・・・」

梓「私の知ってる先輩は、そんなんじゃありません」

梓「ちょっと抜けてて、頼りないところもあるけど・・・」

梓「優しくて、みんなの事を想ってて・・・」

梓「辛いことがあっても、何だかんだで乗り越えてきた!」

唯「・・・・・・」

梓「私が落ち込んでる時だって励ましたりしてくれたじゃないですか」

梓「いつもみんなを明るくしてくれた・・・」

梓「私はそんな先輩だから・・・今まで一緒にやれてこれたんです」

梓「それなのに・・・今の先輩は・・・」

唯「・・・・・・」

梓「・・・もう、期待しないほうがいいんでしょうか」

梓「先輩達なら、どんな困難も笑顔で乗り切ると思ってたのに・・・」

唯「・・・勝手なこと言わないでよ」

梓「え・・・」

唯「ライダーでもないのに・・・私たちの気持ちも知らないで・・・」

梓「そ、それは」

唯「私たちが今までどれだけ怖い思いをしたか分かるの!?」

唯「それも知らないで一方的に戦えだなんて、無茶言わないでよ!!」

梓「・・・・・・」

唯「なんで・・・なんで私たちが戦わなきゃいけないの・・・」

唯「もう嫌だよ・・・戦いたくないよ・・・」

梓「・・・・・・」

Prrrr、Prrrr

梓「!」

梓(電話・・・澪先輩からだ!)

ピッ

梓「もしもし!」

澪『梓・・・』

梓「先輩! 今どこにいるんですか?」

梓「唯先輩たちが生きてて・・・」

澪『和が・・・和が・・・』

梓「澪先輩?」



士郎「期限は明日・・・」

士郎「生き残っているライダーは・・・」

士郎「龍騎、ナイト、ゾルダ、ファム、王蛇、そしてリュウガ・・・」

士郎「間に合わない・・・こんなペースでは・・・」

士郎「・・・・・・」

士郎「また・・・やり直すしかないのか・・・」



ガチャッ

澪「・・・・・・」

唯「澪ちゃん・・・」

紬「いらっしゃい、澪ちゃん」

澪「あの・・・もう一人・・・」

優衣「・・・こんばんは」

唯「あっ・・・」

澪「来る途中で会ったんだ」

澪「それで・・・」

優衣「・・・・・・」

―――――

―――



唯「そんな・・・憂・・・和ちゃん・・・」

澪「・・・ごめん、私何もできなかった」

唯「・・・・・・」

澪「律も憂ちゃんも・・・もうみんな戦うことしか頭にないんだ」

澪「止められないよ・・・」

梓「み、澪先輩まで何ネガティブになってるんですか!」

澪「・・・・・・」

梓「ここにいる人たち全員で力を合わせて二人を助けましょうよ!」

唯「・・・・・・」

梓「唯先輩!」

澪「・・・・・・」

梓「澪先輩!」

紬「・・・・・・」

梓「ムギ先輩!」

さわ子「・・・・・・」

梓「先生!」

梓「なんでみなさん黙ってるんですか!!」

優衣「・・・ごめんなさい」

梓「あっ・・・」

唯「優衣さん・・・?」

優衣「お兄ちゃんのせいで・・・私のせいで」

優衣「みんなに苦しい思いをさせて・・・」

優衣「本当にごめんなさい」

唯「・・・・・・」

澪「優衣さんは別に・・・」

優衣「ううん、私も悪いよ」

優衣「妹の私も・・・」

唯「・・・・・・」

優衣「お兄ちゃんは・・・昔はとても優しかったの」

優衣「私たちは虐待されていたから・・・頼れるのは兄妹のお互いだけだった・・・」

優衣「私は体も弱かったし、お兄ちゃんの方は特によく面倒をみてくれた」

優衣「けどそのせいで、お兄ちゃんは私の事をどんどん気にかけて・・・」

優衣「離れてからは、たった一人しかいない妹だから余計に不安でしょうがなかったと思うの」

唯「・・・・・・」

唯(憂・・・)

優衣「だからライダーバトルなんてものを始めて私を・・・」

唯「・・・・・・」

澪「あの・・・優衣さん」

優衣「・・・私が死ねばいいのかな」

優衣「そうすれば戦いも・・・」

梓「そ、そんなのはダメですよ!」

さわ子「そうね・・・それに無駄だと思うわよ」

さわ子「神崎士郎がそうさせないはず」

優衣「・・・・・・」

さわ子「あの人、妹のあなたの事しか考えてないみたいだし」

さわ子「そもそもこの戦いも、あなたに新しい命を与えるためって言うし・・・」

優衣「・・・・・・」

唯「妹のため・・・」

紬「・・・戦えば多くの命が消える」

紬「けど戦わなければ、優衣さんは死んでしまう・・・」

澪「選びようがないよ・・・そんな選択肢・・・」

唯「・・・・・・」

優衣「私は・・・新しい命なんていらない!」

優衣「他人を犠牲にした命なんて・・・私は・・・」

唯「優衣さん・・・」

優衣「どうせ死ぬのなら・・・お兄ちゃんのいない今ここで・・・!」

キーン…
  キーン…

ブワン
ガルドサンダー「グアアア!!」

優衣「!?」

ドスッ

優衣「うっ・・・」ドサッ

唯「優衣さん!!」

士郎「優衣、お前が不安になることはない」

澪「!?」

紬「神崎・・・士郎!」

士郎「戦え、期限は明日だ」

唯「優衣さんを離して!」

士郎「優衣は死なせない・・・何があっても」

唯「優衣さんはそんなこと望んでない!!」

士郎「・・・・・・」

唯「だって、戦いを止めるために自分から死のうとしたんだよ?」

唯「そこまで思いつめてたのに・・・心配してたのに・・・」

唯「お兄ちゃんなのに、何で妹のことも分かってあげられないの!?」

士郎「生きてくれればいい、生きてさえいれば」

士郎「優衣は・・・俺にとってそういう存在だ」

唯「そんなの・・自分勝手だよ!」

士郎「・・・・・・」

唯「優衣さんが・・・不幸になるだけだよ・・・」

士郎「お前が何を言おうと、期限は迫っている」

士郎「戦え」

唯「私は・・・」

士郎「望みがないならそれもいい、他のライダーのために死ぬのも自由だ」

唯「・・・・・・」

戦え…
       戦え…
  戦え…

澪「神崎士郎・・・ひどすぎる」

紬「えぇ・・・」

さわ子「・・・・・・」

梓「先輩・・・」

唯「あずにゃん・・・私思い出したよ」

梓「え?」

唯「私が、ライダーになって戦おうと決意した理由」

唯「ただ、守りたかっただけなの・・・憂や大切な人・・・」

唯「モンスターと戦えない人たちを」

梓「・・・」

唯「そんなことを忘れて・・・現実から逃げようとして・・・」

唯「もう少しでみんな失くすところだった」

澪「唯・・・」

唯「戦おうよみんな、ライダーバトルを止めるために」

唯「戦うのはやっぱり怖いけど・・・大切なもの失う方がもっと怖い」

澪「・・・」

唯「それに私は・・・優衣さんを助けたい」

唯「優衣さんも守りたいと思ってるの!」

紬「唯ちゃん・・・」

さわ子「それで、助けた後どうするの?」

唯「え?」

さわ子「そのまま自殺させる気?」

梓「せ、先生それは・・・」

さわ子「あの子は、あのまま生き続けたってどうせ・・・」

唯「でも自殺なんてさせないよ、絶対に」

唯「だって、死んでいい人なんていないもん」

さわ子「・・・」

唯「みんな守る・・・ううん、守るだけじゃない」

唯「またみんなで笑顔になれるような世界にしたい」

唯「憂もりっちゃんも士郎さんも優衣さんも・・・みんな笑っていられるような・・・」

唯「そのために私は戦いたい」

澪「唯・・・」

唯「ごめんね澪ちゃん、一人にさせて」

唯「でも・・・もう大丈夫だよ」

唯「今度は私もいるから」

澪「グズッ・・・唯いいぃぃ!!」ガバッ

唯「あはは・・・く、苦しいよ澪ちゃん」

紬「・・・」

唯「・・・ムギちゃんはどうする?」

紬「私は・・・」

唯「・・・・・・」

紬「ずっと一人で戦ってて怖かった・・・けど」

紬「唯ちゃんたちと一緒なら・・・また戦えるかもしれない」

紬「まだ自分にできることがあるのなら・・・あなたに賭けてみたいわ唯ちゃん」

唯「私に賭ける・・・?」

紬「えぇ、あなたが目指す世界・・・それが実現するよう私も手伝う」

紬「だって、そうできるならその方がいいもの」

唯「ムギちゃん・・・ありがとう!」

梓「これで放課後ティータイムのメンバーが揃ってきましたね!」

さわ子「・・・」

澪「あっ・・・」

唯「さわちゃん・・・」

さわ子「・・・・・・」

唯「・・・・・・」

さわ子「・・・なによ?」

唯「さわちゃんも、私たちの仲間になって欲しいなーって・・・」

さわ子「本気で言ってるの? あなた達を殺そうとしたのよ?」

紬「・・・・・・」

唯「でも・・・やっぱり顧問の先生がいないとダメだよ」

さわ子「は・・・?」

唯「さわちゃんだって放課後ティータイムのメンバーだもん、いて欲しいよ」

唯「また一緒に頑張ろう? ね?」

さわ子「・・・そんなの、他のみんなが許さないわよ」

梓「・・・・・・」

紬「・・・確かに、許せません」

紬「以前までの先生は大嫌いでした」

紬「平気で人を傷つけて・・・悪いことして・・・」

さわ子「・・・・・・」

紬「けど今は、間違ってると自覚して反省している先生は・・・」

紬「嫌いではありません」

さわ子「・・・・・・」

紬「もう昔のように戻ったんですよね? だったらそれでいいじゃないですか」

紬「また昔のように、笑いあえる毎日にしましょうよ」

さわ子「・・・・・・」ポロポロ

梓「純を殺したのは許していません、でも・・・」

梓「私も先生には戻ってきて欲しいです」

澪「私もですよ、先生」

さわ子「グズッ・・・みんな゛ぁ・・・」

唯「さわちゃん、もう一人じゃないんだよ?」

唯「今度は私たちも一緒に怖いのと戦うから」

唯「だから・・・安心して、ね?」

さわ子「うわあああああああああん!!」

梓「これで・・・いいんですよね?」

澪「・・・あぁ、もう前に進むしかないんだ」

斉藤「皆様、今日はもう休まれてはどうでしょう?」

紬「斉藤・・・」

斉藤「明日に備え、休養も必要でございます」

紬「・・・そうね、そうしましょう」

紬「みんな、もう寝ましょうか」

澪「あぁ、分かった」

唯「よし、明日はがんばるぞー!」


全員「おー!」



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