マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その11

2011年07月04日 19:26

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」

411 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/03/26(土) 01:34:03.19 ID:qgFc1iqAO

ー廃墟都市ー

グラハム「……ッ」ボタボタッ

グラハム「死ぬわけには……いかんッ……!」

グラハム「応急処置、止血すればいいだけのこと……!」

セルゲイ『大尉、何処にいる大尉!』

グラハム「中佐……私は此処です! 少尉は……」

グラハム(悟られるな……これしきの傷で!)

グラハム「……ッッッ!」ブシュッ

グラハム「ハァ……ハァ……ぬぅっ!」シュウウ

セルゲイ「大尉、無事だったか。少尉は私と一緒にいる、動けるか?」

グラハム「無論、です!」バリッ

グラハム(ッ……血を流しすぎたか、視界が霞むな)

キュピィィィィン

グラハム「来るか……ッ!」

ボゴォォォン!

グラハム(ビル群をものともせずに貫通させ撃ち抜いてくるとは……)

グラハム「どれだけの威力を持っているのだ、この兵器は……!」


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ソーマ「先ほどの長距離砲……またマスターを狙って!?」

セルゲイ「……」

ギュンッ

ソーマ「ち、中佐! マスターを援護するのでは無いのですか!?」

セルゲイ「長距離砲を相手に固まるなど戦術の愚だ。最初の一撃をも察知した彼ならば、この場合耐え抜けると考えていいだろう」

セルゲイ「我々は敵の大元、長距離射撃の元凶を速やかに叩く。さもなくば大尉のみならず、我々は全滅だ」

ソーマ「ッ……!」

グラハム『スミルノフ中佐の言うとおりだ』

ソーマ「マスター・グラハム……!」

グラハム『損傷したフラッグではこの状況を抜けるのは困難だ、ティエレンの陸戦能力に頼るしかあるまい』

グラハム『ピーリス少尉、君の……』

ズゴォォォッ

グラハム『っぬぅ……君の能力とタオツーならば、やれると信じている!』

ソーマ「私とタオツーの力……!」

セルゲイ「……少尉!」

ソーマ「分かりました、やります!」

グラハム『特殊機の弱点は頭部だ、そこを破壊すれば勝てる!』

セルゲイ「センサーは生きている、これで敵の動きを察知し、回避行動を交えつつ移動して叩く!」

ソーマ「了解!」ギュゥンッ

ソーマ「私の脳量子波と空間把握能力ならば……!」

セルゲイ「頼むぞ大尉、我々が間に合わせてみせる……!」

ズズズ……ウン

グラハム『お任せいたしました!』



グラハム「っ……く」グラッ

グラハム「耐えろよグラハム・エーカー、これしきの苦難ッ!」

ギュボッ

グラハム「右……!」

ドッゴォォ……ォン

グラハム「ッ!?」

ボゴォッ

グラハム「建造物を……私を潰すつもりか!」

グラハム「だとしても……!」

ズズズズ……



チーツー『……』ウィィィン

ボゥンッ

チーツー『……』ガシャンッ

ボゥンッ



グラハム「ッ……一方的だな、容赦がない」ギュンッ

グラハム(ある意味ではガンダムに通じるところがあるが、やはり感情が見えない敵ほどいやらしいものはない)

グラハム(……む?)

グラハム「攻撃が、止んだ?」

ヒュルルルルル……

グラハム「ッ……違う! 戦い方を変えただけだ!」

グラハム「コイツ、街ごと私を潰すつもり……!」

ボゥッ……

グラハム「 」



ゴゴゴゴ……

セルゲイ「あれは……サーモバリック弾頭!?」

セルゲイ(あんなものまで用意するとは、敵は一体……!)

ソーマ「マスター……」ギュッ

セルゲイ「ピーリス少尉、二手に分かれる! 今の弾頭を使われたら最悪共倒れだ!」

ソーマ「了解!」



グラハム「っぐ……やってくれる……!」

ビキッ

グラハム「ッ……マズいな、軽量化が仇となって機体が限界に近い……!」

グラハム「やはり特殊機だな……私の考えをとことん読み切って弾種を選択してくる……」

グラハム(こうなれば変形し、一気に詰め寄るか?)

グラハム(だが、砲戦主体の機体ならまず拡散弾頭も持っているだろうな……)

グラハム「この状態のフラッグで食らえば……間違い無く死ぬ……」

グラハム(死か、不思議なものだな。ガンダムと対峙している時は微塵も脳裏によぎらぬものだったが)

グラハム「……ハァ……」グラッ


ー???ー

リジェネ「理解できないとか言ってたけど、君の方から教えたんだよね? 彼女と同じ計画から生み出された存在のこと……」

リボンズ「そうだったかな、覚えていないよ」

リボンズ「ただ、最初の頃は随分と色々言っていた気もするね」

リジェネ「やれ出来損ないだの、やれ廃棄物だの色々ね」

リジェネ「リボンズがプルトゥエルブとやらを妹だと呼んでからかな?印象が変わったのは」

リボンズ「同じ造られた存在から、血を分けた兄弟に印象が変わったのだろう。それからしきりに妹の事を調べ始めたよ」

リボンズ「どう変わろうが結局は能力の劣る出来損ないじゃないか……僕にはやはり理解しがたいね」

リジェネ「色んな意味で君らしいよ、その考えはね」フッ

リジェネ「……ヴァラヌスの出撃を確認。良いのかい? 直接行かせて」

リボンズ「既に各国へのGNーX配備の打診はした、彼女の機体も友軍機として登録してある」

リジェネ「抜かりなし、か」

リボンズ「それに……人間とやらは良心に抗えないらしいからね。彼女をいきなり撃ったりは出来ないはずさ」

リボンズ「たとえ撃ったとしても……彼女には勝てないよ。それがガンダムであってもね」

リボンズ(そろそろ……彼の出所の時間だ)

リボンズ(プルツーの眼鏡にかなう人材……いかほどかな)


ーAEU・バルカン刑務所ー

看守A「よし、朝の点呼を取るぞ! 全員出て来い!」

シーン

看守A「おい、何をふざけている! さっさと出て来いと言っているんだ!」

シーン

看守A「何のつもりだ貴様等……!」

看守B「いや、そのままにしといてやれ」

看守A「何故です!?」

看守B「今日は奴の出所日だからな」

看守A「!」

看守B「この刑務所の問題児がいなくなるんだ、しみったれたセコい犯罪者も、一生豚箱確定の重罪人も、所長でさえも今日ばかりはただ座して神様に敬意を払う」

看守B「あの獣を出してくれてありがとうございますってな」シュボッ

看守A「……」

看守B「ありゃ人間じゃないよ。何処かしら螺子が外れた、違う何かさ。みんなそう思ってる、俺もそう思ってる」

看守A「ヤザン・ゲーブル……」

看守B「……そろそろ船が出た頃だな」

ゾロゾロ

看守B「よし点呼だ、急げよ!」


ー移送船ー

ジャラッ

ヤザン「へっ、人のことを人間の屑、野獣と散々罵っておきながら、結局俺を出さざるを得んとはな」

ヤザン「AEUのお偉方には恥知らずか鉄面皮しかいないのか? あ? 情けない」

AEU議員「黙れヤザン・ゲーブル! 我々だって国連から要請がなければ、貴様など一生あそこから出すつもりなど無かった」

ヤザン「だが出しちまったんだぜ……それがどういう意味か」

「教えてやろうか?」


ー対岸ー

サーシェス「……」シュボッ

サーシェス「大将とお嬢ちゃんの話しだと、そろそろなんだがな……」

ザパァッ

サーシェス「お、来た来た」

サーシェス「さぁて……噂の野獣とやらの面、拝んでやるとしますかねぇ」

カタンッ

議員「ひっひぃぃっ!」

サーシェス「あ?」

議員「たすったすけてぇ……!」ズザザァッ

サーシェス「ヤザン……って顔じゃねえよなぁ。二世ボンボン議員かありゃ」

ザッ

ヤザン「よう、あんたが俺のお出迎えかい?」

サーシェス「あぁ?」

サーシェス「…………」ペラッ

サーシェス「老けてんのか若いのかはっきりしねえ顔だな、おい。27って詐欺だろ」

ヤザン「がっはっは! いきなりご挨拶じゃねえかおっさん」

ヤザン「血なまぐさくてたまらねえぜ……これがシャバの空気か?」

サーシェス「ガンダム、ソレスタルなんたらとやらのせいで世界はグダグダでな」

サーシェス「まぁ大方お前が呼ばれたのもそれが理由だろうよ、かくいう俺もそれが理由だ」

ヤザン「ガンダムとナントカビーイングって奴らを潰せばいいんだろう?」

サーシェス「事情は聞かないんだな」

ヤザン「俺は兵士で、兵士は戦争をするもんだ。楽しい戦争が出来りゃあ俺はそれで十分さ」

ヤザン「ガンダムってのは強ぇんだろうなぁ……」ニヤァ

サーシェス「……似たもん同士みたいだな。仲良くやれそうで何よりだ」クックック

サーシェス「俺はアリー・アル・サーシェス、戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな欲望に準じた最低最悪のろくでなしだ」

ヤザン「俺ぁヤザン・ゲーブル、モットーは【互いの腕を競い合ってのフィジカルな殺し合い】……まぁ仲良くやろうぜ兄弟」

ヤザン「あぁところで、船の中にSPが数人転がってるがどうする?」

サーシェス「残念だが、見ず知らずのSPの再就職先まで探してやれるほど俺達はお暇でないのよ」

サーシェス「車に乗りな、簡単な仕事を終えてから俺達の雇い主に会いに行く」

ヤザン「雇い主だと? あんたが関わるんだ、相当なろくでなしなんだろうな」ククク

サーシェス「怖じ気づいたか?」

ヤザン「いや、愉しくなってきたぜ……!」

バタンッ

サーシェス「ようこそおとぎの国へ……歓迎するぜヤザン・ゲーブル」

ブロロロロォ……


ー砂漠ー

ソーマ「レーダーに感! 見つけました大佐!」

セルゲイ「此方からも捕捉した、異様な外見ではあるが……ティエレン型!」

セルゲイ(奴がレジスタンスを襲ったのはやはり、我々をおびき寄せる為……)

セルゲイ「ちい、内情が洩れているとでもいうのか!」

ガコンッ

ソーマ「ッ!」

セルゲイ「馬鹿な、我々が捕捉出来る距離なのだぞ!?」

ソーマ「まだマスターを狙って……!」

セルゲイ「急げ少尉! これ以上はッ!」ギュンッ

ソーマ「やらせないッ!」ギュォッ

チーツー『牽制』ボボボボンッ

ソーマ「くっ!?」

セルゲイ「ぬう!」

セルゲイ(ティエレンの砲でこれほどに的確な射撃を……!)

チーツー『殲滅』

ボゥッ

ヒュルルルルル……

ソーマ「あぁっ!」

セルゲイ「しまっ……!」



グラハム「来るか……」ググッ

グラハム「ッ」ゴフ

グラハム「フフ……これを待っていた……!」ギュンッ

グラハム(敵の弾頭より少しでも上に行ければ……)

グラハム「如何なる爆風……暴風だろうと!」

グラハム「乗りこなしてみせる、私と、フラッグならば!」

ギィィィンッ

ヒュボッ

グラハム「ぬあああああああああああああ!!」


カッ
ボゴゴゴゴ……ォォォ


ソーマ「そん……な」

セルゲイ「大尉……!」

キィンッ

ソーマ「ッ!」

ソーマ「中佐、上空です! マスター・グラハムはまだ!」

セルゲイ「なんと……!?」

チーツー『!』

ギュォッ

グラハム「死神の列、振り切らせてもらった……」

グラハム「この角度ならば、自慢の巨砲も使えまい……!」グッ

チーツー『迎撃行動』

ボゥンッボゥンッ

チーツー『ガガッ』

ソーマ「足下ががら空きだ!」

セルゲイ「ピーリス、取り付くぞ! 奴の砲をこれ以上撃たせるな!」

ソーマ「了解ッ!」

チーツー『迎撃』

ソーマ「鈍いぞ鈍亀!」ドゥンッドゥンッ

セルゲイ「往生際の悪い!」ババッ



グラハム「まともに狙って飛ぶことかなわんが……墜ちること位なら出来る」ガシャンッ

グラハム「互いに一撃、勝負……ッ」

ソーマ「えぇいっ!」ガシッ

セルゲイ「取った、左腕!」ガンッ

チーツー『回避行動』ボッ

ギギギギギ……

セルゲイ(何という馬鹿力だ……だがッ!)

ソーマ(意地でも、撃たせないっ!)

グラハム「私の……!」ヒュンッ

ドスゥッ

『ブツッ』

グラハム「私達の、勝ちだ!」

ウウウ……ン

グラハム「ハァ……ハァ……」ゴフッ

グラハム「中佐、少尉……」

セルゲイ「喋るな、もう君もフラッグも限界に近い」

ソーマ(こんな機体の状況で飛んだのか……敵の爆風を利用してまで……)

グラハム「……少し休みます」

セルゲイ「休め、私が帰路を送ろう」

グラハム「……」ガクッ

セルゲイ「ピーリス少尉、手伝ってくれ。地点登録は済ませたからな、グラハム大尉を直接回収の後フラッグとこのティエレンを回収する」

ソーマ「了解です、中佐」

セルゲイ「私のコクピットよりは君のタオツーの方が支えやすかろう。頼んだぞ」ガシャンッ

ソーマ「はっ!」ガシャンッ



ピピピ
セルゲイ「私だ」

セルゲイ「……何ッ!? 待て、落ち着いて話すんだ。事態が全く掴めん」

セルゲイ「ふむ……ふむ……」

セルゲイ「何と……それでは、ソレスタルビーイングに内通者が現れたとでもいうのか!」

ソーマ「よっ……」

グラハム「……」

ソーマ「中佐、準備出来ました!」

セルゲイ「あぁ、急ごう」

セルゲイ「これから我々も帰投する、むやみやたらに動くなよ」

ソーマ「どうされましたか? 中佐」

セルゲイ「……ガンダムが基地にいる」

ソーマ「……え?」


ー朝方、人革連・病院ー

プルツー「……よし」

マリーダ「……」スヤスヤ

プルツー「これで安定するはずだ、決められた時間にしっかり摂取すれば今回みたいにはならないさ」

医師「は……はぁ」

プルツー「病名不明、原因不明の症例に薬を持ってきた理由が分からないかい?」

プルツー「特秘事項とでも言っておこうか……どちらにせよ、詮索したって何も出やしないさ」

マリーダ「……」ムニャムニャ

プルツー「全く……無茶ばかりする。戦場なんか出ないで、素直に生きてれば良かったんだ」

プルツー「それで? コイツのマスターとやらは何処にいるんだい」


ー朝・基地ー

ギュゥゥゥン

兵士「中佐、ご無事で!」

セルゲイ「まずは担架だ、負傷したグラハム大尉を搬送しろ」

セルゲイ「……あれが、報告にあったそれか」

兵士「はい」

ソーマ「これは……!?」

セルゲイ「確かにガンダムタイプ……背中の赤い特殊粒子は新型のモノか」

兵士「乗ってきたのは、それこそ少尉よりも更に若い少女でして」

ソーマ「少女?」

兵士「彼女はこのガンダムをヴァラヌスと呼び、国連の機体だと……」

セルゲイ「国連だと……?」

ソーマ「ヴァラヌス、このガンダムの名前……」

衛生兵「ゆっくり運べ! このまま病院に搬送する!」

グラハム「……」

兵士「現在マリーダ・クルス少尉及びマスター・グラハムとの面会を求め、病院に……」

セルゲイ「病院? マリーダ・クルス少尉に何かあったのか」

兵「廊下で意識を失い、呼吸困難になっているのを発見され、現在病院に……」

ソーマ「そんな、一体何が!」

セルゲイ「……」

ソーマ「中佐!」

セルゲイ「一挙に様々な事が起きすぎて頭が痛いが……ここは一つずつ疑問を潰すしか有るまい」フゥ

セルゲイ「大尉の付き添いも兼ねて、会いに行ってみるか」

セルゲイ「突如として現れた、ガンダムのパイロットにな」



プルツー「……」スースー

プルツー「!」ピクッ

プルツー「来たか……クァ……案の定ボロボロじゃないか」

プルツー「あんまり待たされるから居眠りしちゃったよ。こういう時にリボンズがいると楽なんだけどな」

プルツー「よっと」スタッ

プルツー「うー……寒」

プルツー「さて、マスター・グラハムの顔を拝んだら帰るとするか」キィィン



ヴァラヌス『ヴンッ』

兵士「な、何だ!?」

兵士「ガンダムが勝手に……!」

フワァァァ…



ガラガラガラ……

医師「至急輸血だ!その後右脇腹を中心に再生治療に入る!」

グラハム「……」シュコー

プルツー「へえ、アイツがプルトゥエルヴのマスター……」

プルツー「意外に若いけど、如何にもって面してるよ。堅物のつまらなそうな軍人だ」

セルゲイ「君!」

プルツー「ん、何だ? お前」

ソーマ「お前……中佐に何という口の聞き方を!」

セルゲイ「少尉、この際構わんよ」

プルツー(こいつ、人革のセルゲイ・スミルノフか。顔の割に甘そうな奴だ)

プルツー「ロシアの熊さんがあたしに何の用だい」

セルゲイ「赤いパイロットスーツ……やはり君があのガンダムを動かしていた少女か」

プルツー「プルツーだ。少女でも無ければお嬢ちゃんでもない、あたしはプルツーだ」

ソーマ「プルツー……?」

セルゲイ「プルツー、というのか」

セルゲイ(プルツー……たしかマリーダ・クルスはプルトゥエルヴと呼ばれていた筈だ)

セルゲイ(この少女、グラハム大尉の話にあった計画に関わっているのか……?)

プルツー「悪いけど、ライセンサーの特秘事項って奴でね。今は何も話せないよ」

ソーマ「お前がライセンサー……!?」

プルツー「ま、近い内にあたしのヴァラヌスに似たのをあんたらにもくれてやるさ。計画、出自、無駄な詮索をしないで良い子にしてればね」ギロッ

セルゲイ「ッ!」

セルゲイ(今、読んだ……私の考えを読んだというのか?)

プルツー「……」ニヤッ

ソーマ「貴様、いい加減に……!」

プルツー「うるさい」

ビリッ

ソーマ「ッ!?」

ソーマ(このプレッシャー……マスター・グラハムのそれに似ているが、重みの桁が違う……!)

ソーマ(言葉が出ない……喉元を万力で掴まれているような……!)

プルツー「ふん、一人しか顔を出せない出来損ないの超兵が……デカい顔するなよ。ひねりたくなる」

ソーマ「やれるものならやってみろ……!」

プルツー「良い提案だよ、でもあたしは動き過ぎちゃいけないってアイツに言われていてさ」

コォォォォ……

プルツー「ここらが潮時、てね」

ソーマ「なっ……!」

セルゲイ「あれは、基地にいたガンダム!? 誰が操縦していると……」

プルツー「じゃあな、マスターとやらにはよろしくいっておいてくれよ」

プルツー「あたしは帰る、妹をよろしくな」

ソーマ(妹……?)

スタスタスタ……



プルツー「よっ……ミッションコンプリート。帰還するよ」

リボンズ『妹とそのマスター、初めての対面。どうだったかな?』

プルツー「ま、こんなもんかって感じだよ」

プルツー「思ったよりマスターとかって奴の成長が早いくらいかな、吹っ切れたのか?」

リボンズ『君達の精神的な変化による成長という要素は分かりにくいね』

プルツー「ところで、チーツーの爆破は?」

リボンズ『抜かりないよ、既に粉々だ』

リボンズ『フラッグは距離が開きすぎて巻き込めなかったね。セルゲイ・スミルノフ……チーツーの自爆を読んでいたのかもしれない』

プルツー「アイツはなかなか優秀な軍人だよ、甘いけどね」

プルツー「ヤザンの回収は?」

リボンズ『サーシェスから連絡が来た』

プルツー「GNーXを今の内に手配してやらなきゃね」

リボンズ『ライセンサーズの件については一任するよ』

プルツー「あんたが考えを読めないあたしに一任するなんてね」

リボンズ『信頼の証だよ』

プルツー「嘘ばっかり」

プルツー「じゃあ……例の手筈を頼むよ。あたしは目標地点に向かうからね」

リボンズ『最悪、三体以上が現れる可能性もある。その場合は』

プルツー「直ぐに撤退、だろう? いちいち命令が見え透いてるんだよ」

リボンズ『……』ピクッ

プツッ

プルツー「あいつめ、相変わらず煽られるとすぐふてくされるんだから」フンッ

プルツー「さて、ガンダムがどれほどのものか、確かめさせてもらうよ」

プルツー「出来ればデュナメスかエクシアとやりたいねぇ……ふふふ、あははははは!」


ープトレマイオスー

クリス「! ヴェーダからのミッションプラン!?」

スメラギ「何でこのタイミングで……」

スメラギ「……」グッ

スメラギ「刹那に連絡して、ヴェーダからのミッションプランを無視することは出来ないわ」

ラッセ「良いのか?」

スメラギ「私達はソレスタルビーイング……紛争が起きるというなら介入するのが道理じゃない?」

スメラギ「スローネも黙りっぱなしだし……刹那ならちょちょいのちょいよ」

スメラギ(でもこの程度のミッション……わざわざヴェーダからプランが出されるほどの事なのかしら?)

スメラギ「……刹那には注意して行うようにと伝えて。情勢が情勢だけに、不安だわ」

フェルト「……」

キュピィィィィン

フェルト「ッ……?」

リヒティ「大丈夫スか?フェルト」

フェルト「うん……急に胸騒ぎがしただけだから」

…………

ザンッ

テロリスト「ぬわぁぁぁぁ……!」ボゴォンッ

刹那「エクシア、ミッションコンプリート」

刹那(久しぶりの介入、だがこれで世界に変革をもたらせられるというのか?)

刹那「何処にある……世界の、根源の歪みは」

『見つけたよ、ガンダム!』

刹那「ッ!!」

バババゥンッ

刹那「くぅっ!?」ヒュッ

刹那「この粒子ビームは……スローネッ!?」

プルツー「半分正解!」ギュンッ

プルツー「半分外れぇぇぇ!」ブゥン

ギギギギギィンッ

刹那「お前は……何者だ!?」

プルツー「気張りなよガンダム、せいぜいあたしを楽しませな!」

プルツー「つまらない戦い方なんかしたら……落とすよッ!」ジャキンッ


TO BE CONTINUED...


ーその夜ー

『ソーマ、ソーマ』

ソーマ「誰……?」

『お願い応えて、ソーマ・ピーリス』

ソーマ「私を呼ぶのは誰だ……!」

『私はマリー、マリー・パーファシー』

『私は貴女の中にいる……』


次回「プルツー」

彼女も又、歪みの犠牲者



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