マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その4

2011年05月01日 20:33

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」

92 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/03/15(火) 15:54:08.94 ID:PUwiFIPAO

ー???ー

ザッパァ……ァン

王留美「ナノマシンの発達により宇宙での生活は問題無く行えるというのに、精神衛生の観点から定期的に地球に降りなければならないなんて……」

スメラギ「まだまだ私たちは未成熟な生き物よ。コロニー外の宇宙空間では、とても生活していけないわ」

ニャァ……ニャァ……

王留美「……スメラギさんは、まだ人類は宇宙に進出すべきでないとお考えで?」

スメラギ「先ほど言った通りよ、私達人類は未熟なの。宇宙で生きていけるとは、とてもとても……」

王留美「……」

王留美(しかし、かつてソレスタルビーイングと袂を分かった彼らは、違った)


ー国連・ホテル内ー

アレハンドロ「そう、【ビスト財団】とイオリア・シュヘンベルグ。この二つは当初一つのチームだったのだよ」

リボンズ「財団とイオリア・シュヘンベルグが?」

アレハンドロ「だが彼等はイオリア・シュヘンベルグの提唱した変革に異を唱え、真っ向から対立した……」

アレハンドロ「早期にでも宇宙に人類は進出し、適応進化による新たな可能性に賭けるべきだとね」

リボンズ「…………」

アレハンドロ「結果、イオリア・シュヘンベルグの手により財団は崩壊した。彼等の唱えた【新たなる人類】の可能性と共にね……」

リボンズ(そして、その残党が立ち上げた計画……【恐るべき妹達計画】……)

アレハンドロ「さぁ、間もなく計画は私の手に落ちる……イオリアも財団も、全て!」


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ーMSWAD基地ー

ウィィイン
ガシャン

マリーダ「ふう……」

グラハム「……ふむ」

ハワード「中尉、少尉、お疲れ様です」
ダリル「どうぞ」サッ

グラハム「あぁ、済まんな」フキフキ

ハワード「しかしお二方のシュミレーション、もはやシュミレーションの域を超えていますな」

マリーダ「私とマスターが争う、本来有り得ない事だ。私はマスターの技術を体感できるが、マスターには肩慣らしにもおなりにならないだろう」フキフキ

グラハム「ふっ、相変わらず謙虚だなマリーダ。君が空中変形を使うなんて、少なくとも私は知らなかった」

ダリル「開始後四十二秒の辺りは、冷や汗をかきましたよ」
ハワード「全くだ、ハリウッドからオファーが来るんじゃないですか?」ハハハ

マリーダ「マスターが受けるなら、考えるさ」フッ

グラハム「すっかりマスター呼ばわりが定着してしまったな……そろそろ直させねば、私の沽券に関わるところだ」

ハワード「食堂のホッグス婆さんにマスターって呼ばれてた時は、流石に珈琲を吹きましたよ」クックック

PiPi

グラハム「私だ。カタギリか? どうした」

グラハム「うむ……分かった。すぐにそちらに向かうと司令にお伝えしてくれ」ピッ

マリーダ「マスター、お呼び出しですか?」

グラハム「あぁ。カタギリの声の感覚だと、案外悪くない内容かもしれん」

ハワード「後片付けはしておきますよ、隊長」

グラハム「感謝する。では、また追って報告する」カッカッカッ

プシュゥゥ

マリーダ「……私も部屋で待機するか。ハワード、ダリル。後は任せた」

ダリル「了解!」

マリーダ(巡ってきたか……ガンダム打倒の機会が)

マリーダ(だがソレスタルビーイングに対し様子見の見解が強い今……上層部はどう動くというのだろうか?)


ー後日・MSWAD基地ー

ハワード「オーバーフラッグス?」

グラハム「あぁ、対ガンダム調査隊の正式名称として以後そう呼ばれるようになる」

グラハム「公には、MSフラッグのみで編成された、第八独立戦術飛行隊として機能する事になる」

マリーダ「オーバーフラッグス……」

ダリル「パイロットの補充は有るのですか?全機フラッグともなれば……」

グラハム「だからこそ此処に諸君等を呼び出した」スッ

ゴォォォォォォ……

ハワード「ん?」カチャ

キィィィィィイン

マリーダ「っ!」

ダリル「じ、十二機もフラッグが!?」

ハワード「……」カチャ

ハワード「あの機体のマーキング……先頭を飛んでるのは、アラスカのジョシュアか!」

ハワード「ジョージアのランディ、イリノイのステュアートまでいやがる!」

マリーダ「各部隊の精鋭が一堂に集まるとは……!」

グラハム「だが驚くのはまだ早い」

グラハム「プロフェッサー・エイフマンの手で、フラッグ全機がカスタム化される予定だ」

マリーダ「プロフェッサー・エイフマンが?」

グラハム「新しい正式武装、更なる加速力を生むプラズマジェット……オーバーフラッグは更なる境地に辿り着く!」

ハワード「本当ですかそれは!?」

グラハム「嘘は言わんよ。調査隊が正規軍となり、十二人ものフラッグファイターが転属……かなり大掛かりな作戦が始まると見た」

グラハム「引き締めろよ! フラッグファイター」

ハワード・ダリル「了解!」

マリーダ「了解、マスター」

グラハム「マリーダ……頼むから彼らフラッグファイターの前ではマスターとは呼ぶな」

グラハム「ふう……」

マリーダ「……?」

グラハム「……」

キュピィィィィン

マリーダ「マスター、心中穏やかでは無いようですが……何か懸念でも?」

グラハム「!」

ハワード「え?」
ダリル「少尉殿、突然どうしました」

マリーダ「我々でお力になれることがありましたら……」

グラハム「心配無用」

マリーダ「え?」

グラハム「何も心配はいらない。各部隊の精鋭の上に立つんだ、重責に膝が震えることもある」

グラハム「心配をかけたなマリーダ、だが大丈夫だ」

マリーダ「……」

ハワード「隊長ならやれますよ。私が知る限り最高のフラッグファイターです」
ダリル「それに少尉のおっしゃる通り、我々も出来る限りお手伝い致しますぜ」

グラハム「その忠義、重ねて感謝する」フッ

マリーダ(オーバーフラッグスとしての重責……本当にそうなのだろうか?)

グラハム「……」


ー少し遡り、司令室ー

司令「以上が、対ガンダム調査隊改めオーバーフラッグスの全容だ」

グラハム「総勢十六名のフラッグファイターによる独立飛行隊……」

ビリー「壮観だねぇ」

グラハム「承りました司令。ではグラハム・エーカー中尉、失礼させて」

司令「グラハム」

グラハム「はっ……?」

司令「これを、受け取れ。何も言うな、私も中身については知らない。ただ受け取り、目を通し、吟味し、理解しろとのホーマー・カタギリ氏からのお達しだ」スッ

グラハム「書状……?」

ビリー「叔父さんから、ですか?」

ビリー(でも書状が巻物って)

グラハム「……司令殿は全くお伝えされていないので?」

司令「くどい。私とて軍人だ、命令には従うしかあるまい」

グラハム「……失礼します」

ピッ
プシュゥゥ……

グラハム「どう見る、カタギリ」

ビリー「僕が言うまでもなく、君はある程度理解して、予測を立てているんじゃないか?」

グラハム「……」

グラハム「恐らく、いや十中八九マリーダの事だろう」

ビリー「やはり、君は僕の考えていた通りの人だね。彼女の素性のことを忘れてはいなかったみたいだ」

グラハム「買い被りすぎだよカタギリ。私は所詮MSWADのフラッグファイター、彼女の事は本当に僅かにしか分からない」フゥ

グラハム「【恐るべき妹達計画】……分かった事と言えばこの内情も知れないプロジェクトの名前くらいのものだ」

ビリー「えっ?」

グラハム「ん? 何だカタギリ、お前はそれさえも知らなかったのか」

ビリー「いや……うん、まぁ、ね」

ビリー(まさかそれしか知らずに彼女とあれだけ接してこれたなんて……つくづく、君という男は計り知れないねグラハム)

グラハム「カタギリ……私に何か隠していないか?」

ビリー「隠していたとしても、全てはその巻物の中にあるんじゃないかいグラハム」

ビリー「まずは開けてみると良いよ……そのパンドラの箱をね」

グラハム「……」

ペラッ

グラハム「っ……!?」

『プロジェクトGの後、お前には全ての事を話す』

グラハム「……」

ビリー「一歩前進、といったところかなこれは」

グラハム「プロジェクトG? 成る程、これの為にガンダム調査隊がオーバーフラッグスへと……」

グラハム「生き残れと、そう言うのだなカタギリ」

ビリー「少なくとも、マリーダ・クルスという女性の事は分かるということさ」

グラハム「少なくとも、だと?」

ビリー「含まず言うなら、僕でさえもこの一件の暗部は知らない」

ビリー「もしかしたらユニオンか、それ以上の存在に関わりのあることかもしれない」

ビリー「それを知ってしまえば、ただのMSWADのフラッグファイターではいられなくなる。グラハム、それでも君は……」

グラハム「望むところだと言わせてもらおう」

ビリー「っ、グラハム!」

グラハム「カタギリ、私は知りたいのだ。今私がどの様な世界に生き、そしてどの様に変革していくのかを……」

グラハム「それを知るためなら越えてみせる、MSWADという枠も、ユニオンという枠も……な」

ビリー「グラハム……」

ビリー「……君は、本当に予測不可能な男だよグラハム」フッ

グラハム「自覚しているさ。私はしつこく執念深く、諦めの悪い。俗に言う人に嫌われるタイプの人間だ」

グラハム「私を慕ってくれるフラッグファイターの為にも……死んでたまるものではない」

ビリー「ふふ、君は殺しても死にそうにない人だけどね」

ビリー「まあいいさ、もし何か力になれることがあるなら僕にも話をしてくれ。尽力するよ」

グラハム「感謝するカタギリ、我が友よ」フッ

ビリー「水臭いなグラハム、友人ってそういうものだろう」クスッ

ビリー「さて……僕はちょっと出掛けてくるよ。大事な大事な約束があるんだ」ニヘラ

グラハム「女か、カタギリにしては珍しいな」

ビリー「わ、悪いかい!? クジョウと会ってお酒を飲みながらちょっと語り合うのがそんなに悪いかい!」

グラハム「誰も其処まで言っていないぞ、女のことになるとすぐ激昂するなお前は」

ビリー「余計な御世話だよ!」フンッ

ビリー「それに、君だってそうだろう。気付いているかどうかは知らないが、デートの一件以来君はマリーダを少尉とは呼ばなくなってるんだよ?」

グラハム「あれはたまたま居合わせただけでな……」

グラハム「ハワードやダリルのそれと同じだと思っているならもう一度つけて呼んでみたまえよ。僕からのささやかな嫌がらせだ」

グラハム「何を……」

ビリー「じゃ、また明日」スタスタスタ

グラハム「……」


ー会議室ー

ジョシュア「……計十二名、オーバーフラッグスへ赴任致しました事を報告します」

司令「確認した。ようこそオーバーフラッグスへ、諸君等を歓迎しよう」

マリーダ(アラスカのジョシュアを筆頭にオキナワのタケイまで……本当にユニオン管轄下の様々な精鋭を集めているな)

マリーダ「そう言えば……イリノイのスチュアートとはお知り合いでしたねマスター」

グラハム「……」ボー

マリーダ「マスター?」

グラハム「!」ハッ

マリーダ「大丈夫ですかマスター? 何処かお身体の具合でも」

グラハム「あぁ、大丈夫だマリーダ……少、うい」

マリーダ「?」

グラハム「気にするな……っ」

グラハム(ぬう……無駄に意識するせいか、言いにくいことかなわんな)

グラハム(こんなところをカタギリに見られたら、それ見たことかと笑われるではないか)

グラハム「とにかく気にするな、私より自分の事を心配しろマリーダ……少尉」

マリーダ「私でありましたら、先日の健康診断の結果でも問題ないと」

グラハム「そう言うことではない!」ガタッ

マリーダ「!」

司令「!」

十二人「!」

ハワード「!」

ダリル「!」

グラハム「あ……」

司令「ならばどういう事なのかな?グラハム・エーカー中尉」

グラハム「……失礼致しました」

司令「グラハム、どうせ形式だろうと甘く見ているのは構わんが、もう少し落ち着きを持って行動するように。いいな?」

グラハム「……申し訳ありません」

ジョシュア「クックック……」

ジョシュア(ざまぁみろグラハム。若い部下といちゃついてるからそうなるんだ)ニヤニヤ

司令「今回の正規部隊編成により階級が上がるのだ、それに恥じぬ働きを期待するぞ」

グラハム「はっ!」

ジョシュア(へ?)

司令「諸君等にも伝えておこう。本日を以て、グラハム・エーカーは上級大尉に昇進となった」

司令「と同時にオーバーフラッグスの隊長にも着任することになる。ガンダムと二度渡り合ったその経験、十二分に生かせ」

グラハム「ご期待に沿えるよう尽力いたします、司令」

マリーダ「おめでとうございます、マスター」パチパチパチ

ハワード「おめでとうございます隊長!」パチパチパチ
ダリル「おめでとうございます上級大尉殿!」パチパチパチ

パチパチパチパチパチパチ

グラハム「……」チラッ

司令「うむ」コクリ

グラハム「諸君、私からはあまり長く話すこともない。手短に済ませようと思う」

グラハム「我々フラッグファイターの精鋭が集められた理由、察しの通りだと言わせてもらおう」

グラハム「そう、ソレスタルビーイング、これへの大規模な作戦が近々行われるということだ」

グラハム「相手は世界を相手にする最強のMS……ガンダム!」

グラハム「皆には死地に足を踏み込んでもらわねばならない。だが、敢えて言うぞ」

グラハム「死ぬな! 以上だ」

マリーダ「了解、マスター!」

『了解! マスター!』
『了解! マスター!』
『了解! マスター!』
『了解! マスター!』

グラハム「それと一つ……」

グラハム「マスターとは呼ぶなぁぁッ!」

ジョシュア「ちっ……」スタスタスタ

司令「これで儀式の時間はおしまいだな、ゆっくりと羽根を伸ばしてくれフラッグファイター」

グラハム「はっ!」ビシッ

ワイワイガヤガヤ

司令「あぁそうだグラハム、オーバーフラッグスの編成により、ガンダム調査隊に着任するはずの新人の話は取り消しになった」

グラハム「そう……でありますか」

司令「本人の強い要望があったからな……作戦が終わってからまた此方に来れるよう働きかけて見る」

グラハム「お心遣い、感謝いたします」

司令「あぁ、マーセナス氏の嫡男とはいえ、このオーバーフラッグスには……な」

グラハム「リディ・マーセナス曹長、次に逢える機会を楽しみにしています」


ーMSWAD基地・食堂ー

ワイワイガヤガヤ

ハワード「しかし、十二人も増えると賑やかになるもんだな」

ダリル「どいつもこいつも腕が立つ、故に角も立つ……か」

ハワード「特にジョシュアが問題だな、昨日早々にオキナワのタケイと一触即発だったらしい」

ダリル「そりゃあ日本人がイエローモンキー扱いされて怒らない訳ないぜ」

マリーダ「ハワード、ダリル」

ハワード「おはようございま……少尉、私服と言うことは外出ですか?」ガタン
ダリル「また隊長と一緒に外出押し付け……?」

マリーダ「違うよ。技術者整備士の面々がこれから十四機のフラッグをカスタム化するに当たり、援助物資をとプロフェッサー・エイフマンに頼まれたんだ」

マリーダ「マスターは上級大尉に昇進なされて覚えることが多いと仰っていた、お誘いは難しいと思ってな」

ハワード「そんな……オーバーフラッグスの貴女がそんな事をなさる必要はありませんぜ!」
ダリル「誰か基地の他の奴に押しつけちまえば……」

マリーダ「何、外出の口実づけだと思ってくれて構わないさ」

マリーダ「ではな、フラッグのカスタム化の間くらい羽を伸ばせよ」スタスタスタ

ハワード「はっ!」
ダリル「行ってらっしゃいませ少尉!」

ハワード「……年相応だなぁ」
ダリル「私服姿だけ見ると……本当になぁ」
ハワード「あぁ……」


ー戦場もといMSドッグー

『アイリス社からの納品が遅れている? じゃあ武器は後回しだ!十二班は間接駆動に取りかかれ!』
『ハワード機のプラズマジェットの接続まだかー!』
『ランディ機の対ビームコーティング用の機材運んでおいてくれ!三番ドッグだぁ!』
『ジョシュア機のマーキングに西川って書いた奴誰だ! ……まぁ良いか』

エイフマン「ふっふっふ、この風、この肌触りこそ戦争よ」

エイフマン(MSWAD……命のやり取りの場にいたら人間味も何も無くなって、抜け殻になってしまうと思っていたのだが……)

エイフマン(グラハムめ、存外上手く接してやれているようだな)フフ……

エイフマン「マリーダめ、うまく外出を使って休めていると良いが」

『プロフェッサー! ダリル機の対ビームコーティング、最終チェックお願いします!』

エイフマン「おぉ、今行くよ」カッカッ


ー美術館ー

マリーダ「 」ボー

マリーダ(また……来てしまったな)

マリーダ(このタペストリーを見ていると、自然と心が洗われるようだ……とても暖かくて、優しくて、眠くなってくる)

マリーダ(……)ウトウト


ー夜・MSWAD基地ー

ジョシュア「うるせぇな! 司令官殿も言ってたろ、ちょっくら羽を伸ばしてくるだけだよ」ブゥゥゥン

ハワード「それは基地内での話だジョシュア! 馬鹿なことは止めろ!」

ジョシュア「ハッ、あばよ腰巾着! せいぜいマスターグラハムと仲良くな!」

ブロロロロロォ…………

ハワード「待っ……」ゴホッゴホッ

ダリル「畜生、あの野郎腕が立つからってやりたい放題だ!」

ハワード「隊長とは大違いだぜ!」

ダリル「胸糞わりい……行こうぜ。知ったことか!」


ー街・BARー

ジョシュア「全く、くそ寒いアラスカで引きこもらされてた上に、また基地に引きこもれってか? 冗談じゃないぜ」

ジョシュア「どいつもこいつもグラハムグラハム……お前等の目は節穴かっつうの!」グビグビ

ジョシュア「もう一杯だ」

マスター(グラハムでない)「荒れてますねえお客さん」

ジョシュア「余計なお世話だ!」ガァッ

マスター(グラハムでない)「いえ、あちらの席の……」

ジョシュア「あん?」

『ヒドいわ! 私のこと騙していたのね!』
『うるせぇな、てめえが勝手に信じ込んだのが悪いんだよ!』

ジョシュア「痴話喧嘩か……みっともねえ」チビチビ

マスター(グラハムでない)「申し訳ないですね。酒の席だからたまにこうなるんですよ」

ガチャンッ

『今なんつった! あぁ!?』
『いたっ……離してよ! 甲斐性無し!』

ジョシュア「……見てらんねえな」スッ

マスター(グラハムでない)「ぐ、軍人さん?」

ジョシュア「おい、いくらなんでも女に手をあげるなんてみっともねえと思わねえか?」トントン

男「あぁ!? んだてめえ、軍人が何の用だ!」

ジョシュア「軍人とか大工とか関係ないだろこういう場合……良いからさっさと勘定払って」

ヒュン
バキィッ

ジョシュア「ぐぇっ!?」

『きゃあ!?』

マスター(グラハムでない)「軍人さん!?」

男「すっこんでろよ優男! もっと痛い目見たいかよ!」

ジョシュア「……」ペッ

ジョシュア「やってくれんじゃねえか、女しか相手出来ねえ腰抜けだと思って油断したぜ」スクッ

男「上等だコラァ!」ダッ

ジョシュア「やってやらぁぁぁ!!」ダッ

ヒュッ
ボゴォッ

男「 」ドサァッ

ジョシュア「は?」

マスター(グラハムでない)「だ、誰だ?いきなり横から割り込んで男を一蹴した……!」

マリーダ「ふう……」ファサッ

ジョシュア「お、お前はグラハム・エーカーの隣にいた……」

マリーダ「急げエドワーズ少尉、赴任早々問題を起こしたとあってはことだ」スタスタスタ

ジョシュア「あっ、おい!?」

『あんたぁぁぁぁぁ!』サメザメ

ジョシュア「……女って訳わかんねえ……」


ー駐車場ー

ジョシュア「あっつう……余計な手出ししやがって、腰巾着!」

マリーダ「目の届かないところでオーバーフラッグスの面汚しになられては困る。私には護るべき尊厳も名誉も無いが、マスターに降りかかる汚名は返上しなくてはならないからな」

ジョシュア「ぬうっ……」

マリーダ「それに迂闊だぞ少尉、あれだけ体格に差があっては経験があってもどうなっていたか分からん」

ジョシュア「だったら泣き寝入りしろってか? そんなの御免だね、俺だってフラッグファイターだ」イテテ……

マリーダ「……やれやれ」

ジョシュア「だが、今回ばかりは格好つかなかったな……女のお前に助けられちまってよ」

マリーダ「そうでもないさ」

ジョシュア「へ?」

マリーダ「私は横から割り込んで男を潰しただけだ。それ以上でもそれ以下でもない」

ジョシュア「潰したって……」

マリーダ「だがもし少尉が割り入って止めていなかったら、その頬の一撃は彼女に向いていたかもしれない」

マリーダ「誇れ、その勇気を。最初に踏み込んだお前は、一番に讃えられるべき男だ」

ジョシュア「……」

ジョシュア「あ、当たり前だね!そんな事は最初から分かってんだよ、ハン!」カァァ

ジョシュア(何だよコイツ……ただのグラハムのイロだと思ってたら意外に話せば……)

ジョシュア「……」

マリーダ「? どうしたジョシュア少尉」

ジョシュア「なぁ……お前、これから暇か?」

マリーダ「それは、どういう事……」

ジョシュア「言わせんなよ、野暮なことを……」スッ

マリーダ「あ……」

ガシッ

ジョシュア「え?」

マリーダ「調子に乗るな、一朝一夕でその様な事に及ぶほど私は軽い女ではない」ギリギリギリギリ

ジョシュア「いだだだだだ!」ギリギリギリギリ

マリーダ「お前はあっちの車だろう。右の頬も殴られる前にさっさと降りろ」ギリギリギリギリギリギリギリ

マリーダ「それとも骨の二、三本をお望みか……?」ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ

ジョシュア「わかっわかったからはなせはなせいたいいたい」ギリギリギリギリ

バタンッ
キッ
ブロロロロロォ…………

ジョシュア「…………」

ジョシュア「帰ろう……」ハァ


ーMSWAD基地ー

グラハム「ふむ……カスタムフラッグによる十六機編隊ともなると、フォーメーションもシビアだな」

グラハム(しばらくは私の1トップか、マリーダ……少尉……と組んだ2トップになるかな……)

グラハム「ええぃ、思考にまで割り込んでくるか! 一種の呪術かこれは、怨むぞカタギリ」ブンブン

ハワード「あ、隊長」

グラハム「む……ハワードか」

ハワード「お疲れ様であります。またフォーメーションの件ですか?」

グラハム「あぁ、なかなかに厄介だがやりがいはある。相手がガンダムでなければ、間違い無く世界最強と自負できるだろう」

グラハム「ハワード、ダリル共々活躍を期待しているぞ」

ハワード「はっ! お任せください!」

グラハム「……そういえば、マリーダ、少尉は何処だ?」

ハワード「マリーダ少尉でありますか? エイフマン教授への差し入れの買い出しに出かけていましたから、MSドッグかと」

グラハム「そうか…ご苦労」

『いてて……頭が割れるかと思ったぜ』

グラハム「この声は……」

ジョシュア「飲み過ぎたか……? トイレトイレ」ホイホイ

ハワード「ジョシュア貴様……今頃帰ってきやがったか! 無断で外出しおって!」

グラハム「ジョシュア、どうしたその顔は」

ジョシュア「げっ、グラハム・エーカー中尉……」

ハワード「上級大尉殿だ!」

フワッ……

グラハム「ッ!」

グラハム(この匂い……マリーダの?)

グラハム「……ジョシュア……!」ダッ

ジョシュア「あ?」

バキィッ!

ハワード「た、隊長!?」

ジョシュア「あべしっ!!」ドサァッ

ジョシュア(け、結局右頬も殴られた……)

グラハム「上官不敬罪だ……次は許さん」スタスタスタ

ハワード「隊長、どうなされたのです!? 隊長……!」

ジョシュア「厄日だ……」ガクッ

グラハム「ッ……」

グラハム(何だ、この胸の内に渦巻くどす黒い感情は……)

グラハム(ジョシュアに何かされるようなマリーダでは無いことくらい分かっているはずではないか……!)

グラハム「くそっ! 一体どうしたと言うのだ……私は!」


ーMSドッグー

マリーダ『諸君、任務ご苦労! 差し入れだ、受け取ってくれ!』

ヒャッホーヤッタゼ
マリーダチャンマジテンシ
ミナギッテキター!

エイフマン「済まんなマリーダ、オーバーフラッグスも出来たばかりだというのに無理を言ってしまって」

マリーダ「いえ、むしろ外出の口実を作っていただき有り難うございましたプロフェッサー」

エイフマン「はっは、気付かれていたか」

エイフマン「……ん、その横の袋は差し入れとは別なのかな?」

マリーダ「あ、これは……」

マリーダ「新部隊編成でお疲れだと思い……マスターに」カァァ

エイフマン「……成る程」

エイフマン「ならば早く行ってやると良い。アイツも大変であろう、ハワード・ダリル共々支えてやれよ」

マリーダ「はい、失礼しますプロフェッサー」

スタスタスタ……

エイフマン「……良い子だよ、全く」

エイフマン「あのような年齢の子まで戦場に出さねばならないとは……神罰は免れようもないな、我々人間は」



グラハム「ッ……!」ギリィッ

ハワード「隊長! 隊長ォ!」

マリーダ「マスター……気に入ってもらえるだろうか」ボソッ


TO BE CONTINUED...


一方その頃刹那は

       /
     O ガンダム!!
  __  /V\
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