2010年12月02日 19:42
律「パラダイスロスト!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:04:26.24 ID:OI2vhIcN0
律「ふあ・・・・」
律がだるそうに布団から出る。
律「あ、もう朝・・・?」
聡「ねーちゃん!早く起きねーと遅刻するぞ!」
律「あ、うん・・・」
朝ご飯を食べてる。
律「何か今日の・・・」
聡「え?」
律「何か変な味しない?」
聡「別に・・・?」
律「あ、そう・・・?」
聡「うん・・・」
律「いってきまーす」
DON!
家を出ると、中年男性にぶつかった。
律「あ、すいません・・・」
男「・・・気をつけろ」
律「はい・・・」
男はさっさと行ってしまう。
律「何なんだよ・・・」
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:04:26.24 ID:OI2vhIcN0
律「ふあ・・・・」
律がだるそうに布団から出る。
律「あ、もう朝・・・?」
聡「ねーちゃん!早く起きねーと遅刻するぞ!」
律「あ、うん・・・」
朝ご飯を食べてる。
律「何か今日の・・・」
聡「え?」
律「何か変な味しない?」
聡「別に・・・?」
律「あ、そう・・・?」
聡「うん・・・」
律「いってきまーす」
DON!
家を出ると、中年男性にぶつかった。
律「あ、すいません・・・」
男「・・・気をつけろ」
律「はい・・・」
男はさっさと行ってしまう。
律「何なんだよ・・・」

一人で道を歩いている。
律「・・・・」
律「・・・・」
律「何だよこれ・・・いつもと何かが違う・・・」
何か、周りの全ての人に見られてるような感覚が律を襲った。
律「・・・怖い・・・」
周りの人が律を見て何か話してるようにも見えた。
唯「あ、りっちゃん!おはよー」
律「!」
律「唯!」
唯「え?」
律「唯、おはよおお!」
唯「どしたの、りっちゃん」
律「あ、いや・・・」
律「唯に会ってとても安心した・・・恐怖感が抜けた・・・何なの?」
律「・・・」
律は周りを睨むように歩く。
唯「ねぇりっちゃん・・・」
律「へ?」
唯「何か変だよ・・・?」
律「あ、そう・・・?」
唯「・・・」
桜高!
律「なぁ唯・・・」
唯「ん?」
律「何かさ・・・」
唯「うん」
律「何かいつもの学校と違わないか・・・?」
唯「それ・・・私も思った・・・」
律「本当か!?」
唯「見た目は変わらないのに・・・何かが違う・・・」
律(唯がいつになく真面目だ・・・これは何かが・・・)
律「と、とりあえず入ろうぜ!」
唯「う、うん・・・」
二人が教室に入る。
律「おはよー!」
二人が入った瞬間、皆が睨んでくる。
律「うっ・・・」
唯「・・・」
静かに席に座る。
律(やっぱり・・・何かがおかしい・・・)
唯(何か怖いよ・・・)
キーンコーンカーンコーン・・・
皆が席につく。
山中さわ子がしゃべっている。
「キャアアアアアッ!」
さわ子「!?」
隣のクラスからだ。
DODODODO・・・
マシンガンを撃ち回している。
律「お、おいおい・・・マジかよ・・・」
さわ子が飛び出す。
唯「え?」
教室のみんなが廊下をのぞく。
さわ子の顔に怪しい紋章が現れた。
唯「!?」
律「・・・え?」
その瞬間さわ子は体が変形し、白い異形の怪物になる。
律「あ・・・」
唯と律は顔を見合わせた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:26:50.69 ID:dvZp5JjU0
さわちゃんがオルフェノクだとモチーフはなんだろうなw
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:28:08.51 ID:OI2vhIcN0
>>21
ドルフィンオルフェノクのつもり。
イメージと違ってたらすまん
http://www.tv-asahi.co.jp/555/005_orfenok/022/index.html
5,6人いるマシンガン集団を蹴散らす。
男1「くそおおおお!」
白い怪物に向かってマシンガンを乱射する。
オルフェノクさわ子「フン・・・」
弾丸を弾く。
男2「おい、逃げるぞ!」
男3「ひぃ・・・」
怪物は男の一人をつかんだ。
男4「うっ・・・」
口から細長い管のようなものを出す。
それはみるみる男の体に入っていった。
男4「うわああああ・・・!」
律「ひっ・・・」
男はたちまち砂のようになり、崩れ去ってしまう。
唯「・・・・」
唯は何が起こってるのか分からず、呆然と立っていた。
生徒1「いいぞー先生!もっとやっちゃえー!」
律「は・・・?」
律と唯以外の生徒はそれを楽しそうに見ていた。
DOOOON!
オルフェノクさわ子「ん?」
生徒1「え?」
周りが段々ざわざわし始める。
律「何だよ・・・また怪物・・・?」
唯「・・・」
左手に銃を持っている。
黒いボディ。白いラインが走っている。
唯「何?」
オルフェノクさわ子「邪魔が入ったようね・・・」
周りの生徒の何人かもオルフェノク化する。
律の近くにいた生徒も・・・。
律「うっ・・・」
男達は逃げていく。
2体のオルフェノクがそれに襲いかかる。
黒い奴が銃を撃つ。
オルフェノク1「うっ・・・」
さわ子は元に戻る。
「BIRST MODE」
銃を撃ちまくる。
「EXEED CHARGE」
オルフェノク2「!?」
強烈なキックが2体のオルフェノクを貫いた。
青い炎が上がる。
律「何これ・・・どういうことなの・・・」
倒した謎の奴は去っていこうとする。
律「お、おい唯!」
唯「へ!?」
律「あいつを追いかけるぞ!」
周りに平穏が取り戻った。
律「唯!」
唯「う、うん・・・」
二人はこっそりと教室を抜け出す。
さわ子「じゃぁ気を取り直して・・・」
姫子「先生、平沢さんがいません」
生徒3「あ、りっちゃんもいない!」
さわ子「何ですって・・・!?」
さわ子「・・・まぁいいわ」
律「ハァ・・・ハァ・・・」
唯「りっちゃん・・・もう疲れたよ・・・」
律「くそ・・・見失っちまった・・・」
唯「それにしても・・・さっきのは何!?」ハァハァ
律「分からない・・・でもただ事じゃなさそうだな・・・」
澪「あれ?」
律「ん?」
唯「澪ちゃん!」
澪「こんな所で何してるんだ?」
律「澪こそこんな所で・・・」
唯は小声で律に話しかける。
唯「ねぇりっちゃん、さっきの事澪ちゃんに話す?信じてもらえるかな?」
律「信じてはもらえないかもしれないけど、澪の反応が面白そうだなー」
澪「何?」
唯「いやね・・・学校にマシンガン持った人達が来てね・・・さわちゃんは怪物になって対抗して・・・」
澪「・・・・」
律「それにさわちゃんは・・・その集団の一人を殺しちゃうんだ・・・」
唯「それにその怪物を倒すヒーローっぽいのも現れて・・・私達はそれを追って・・・」
澪「・・・・」
澪「立って」
律「ん?」
澪「早く立って!」
二人は顔を見合わせながら立つ。
澪「こっち来て!」
唯「う、うん・・・」
二人は必死で澪についていく。
律「おいおい、どこに連れてく気だよ・・・!」
澪「あとで分かるよ」
澪「ついた・・・」
唯「ハァ・・・ハァ・・・」
律「ここ・・・?」
古びた小屋だった。
唯「何ここ・・・」
澪「とりあえず入って」
キイイィィ・・・
律「あ・・・」
唯「ムギちゃん!」
紬「唯ちゃんに・・・澪ちゃん、二人はどうしたの?」
澪「学校でオルフェノクを見たらしい・・・あとデルタも・・・」
律「オルフェノク?デルタ?」
澪「あ、あぁ・・・。とりあえず座ってよ。疲れただろ?」
唯「うん・・・」
紅茶を出す。
澪「こんな小屋だけど、食料はちゃんとあるから・・・」
律「おいおい、何か私達がここにずっといる感じになってるぞ・・・」
紬「実際そうなると思うわ・・・」
唯「え?」
律「どういうことだよ!」
唯「そうだよ!それにあの怪物とか・・・」
澪「よし・・・」
澪「これから重要な話をするからよおく聞いてくれ」
律「分かった・・・」
澪「あの怪物のことだけど・・・」
律「オルフェノク?」
澪「そう。奴らは元々ちゃんとした人間なんだ。それに一度死んでる」
唯「ん?」
澪「オルフェノクは人間を襲って仲間を増やすんだ。襲われた人間は同時に死んでしまう」
澪「だけどある特定の条件を持った人間はしばらくすると蘇生するんだ」
澪「そして蘇生した人間は怪物、オルフェノクになる・・・」
律「・・・」
澪「あとあの黒い奴だけどな・・・」
律「怪物を倒したやつか!」
澪「あれは対オルフェノク用に作られた戦闘ツールで、全部で3種類あるんだ」
唯「・・・・」
澪「さっき出てきたのはデルタ。あとファイズとカイザっていうのがある」
唯「えっ、じゃぁそのファイズとカイザっていうのはどこにあるの?」
澪「んー、ファイズは行方不明でカイザはあるっていえばあるんだけど・・・」
唯「あるんだけど・・・?」
澪「オルフェノクしか変身できない」
唯「へ!?」
澪「実はファイズもそうなんだ・・・。でもカイザは人間でも適合すれば変身できる・・・」
律「適合できなかったら・・・?」
澪「灰になる」
唯「うっ・・・」
澪「そして、この中で適合できるのはムギしかいないんだ・・・」
紬「アハハ・・・」
澪「あ、ついでにさっきデルタに変身したのは私だから」
律「え!?」
律「澪、お前平気なのか?」
澪「何が」
律「いや、お前怖くないのか?」
澪「ん、まぁ・・・」
ガタン。
律「ん?」
男たちが入ってきた。
男1「ハァ・・・ハァ・・・」
唯「あ、さっきの・・・」
律「ておい!」
二人が小屋の端っこに逃げ込む。
紬「な、何してるの・・・?」
律「だって・・・」
澪「あ、そっか。説明してなかったな。この人達は私達の味方だ」
唯「え?」
律「あ、そうなの・・・?」
澪「もうこの世界はほとんどオルフェノクに支配されていて、私達人間は狭い居住区で暮らしてるんだ」
唯「でも前までこんな事は・・・」
紬「最近急に攻勢を強めてきたの。何故か分からないけど・・・」
律「・・・・」
唯「あ、そういえばあずにゃんは?」
紬「え?」
澪「・・・・・」
澪「オルフェノクになった」
唯「え?」
紬「で、でも安心して!私達の味方になってくれてるから!」
律「でも・・・オルフェノクなんだろ?」
澪「大丈夫!オルフェノクでも梓は梓だ!」
唯「う、うん・・・」
澪「ついでに、純・憂も・・・」
律「そんな・・・」
唯「憂が・・・?そんなの嘘だよ!」
澪「本当だよ。でも味方になってくれる。そうじゃなかったら、朝に唯は憂に襲われてるはずだ」
唯「うん・・・」
紬「この3人はとても頼りになるから!」
律「・・・・」
その話を屋根の上で聞いている人がいた。
梓・憂・純だ。
梓「やっぱり・・・オルフェノクだと怖がられちゃうよね・・・」
純「しょうがないよ・・・あんなに人殺してるんだから・・・」
憂「おねーちゃん、私がオルフェノクに変身してパニックにならないかな・・・」
純「それに男の人達からのきちんとした信用を得るのも大変だよ」
梓「ここでこんな話しててもしょうがないよ。とりあえず戻ろう」
純「うん・・・」
桜高。
キーンコーンカーンコーン。
梓「やばい!」
憂「早くしないと!」
3人は何とか授業に間に合った。
純「ハァ・・・ハァ・・・」
静かな授業が始まる。
憂(おねーちゃん、大丈夫かな・・・)
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
キーンコーンカーンコーン
生徒1「ねぇねぇ最近どう?」
憂「え?」
生徒1「私、この前10人くらいやったけど、オルフェノクになったのは1人しかいなかったー」
憂「う、うん・・・」
生徒1「どうしたの?調子悪いの?」
憂「い、いや・・・!元気だよッ!」
生徒1「あ、そう・・・」
梓「憂ー!」
憂「あ、梓ちゃん。それに純ちゃんも」
梓「ちょっと・・・」
憂「ん?」
人のいない所へ行く。
純「どうする?先輩ん所行ってみる?今日は学校全体で部活ないし」
憂「う、うん・・・」
梓「そりゃ、唯先輩や律先輩にはちゃんと説明しておかないと」
憂「じゃぁHR終わったら・・・」
純「うん」
律「学校じゃもう放課後か・・・」
律が寝転がりながらいった。
唯「放課後・・・・・ティータイム・・・・・」
澪「・・・」
紬「・・・どうする?お茶入れる?お菓子もあるけど・・・」
DON!
律「ん?」
男「何のん気なこと言ってんだよ・・・!」
澪「ジン!いきなり何・・・」
ジン「こんなのんびりとお茶や菓子食ったり寝っ転がったり・・・」
澪「じゃぁ何をしろって言うんだよ!無鉄砲に行っても無駄に味方を失うだけだ!」
唯「澪ちゃん・・・」
律「そうだ!こっちから攻めても勝算はないし・・・」
再び周りは沈黙する。
DOOOOON!
紬「何?」
全員が外へ出る。
澪「ライオトルーパー・・・」
唯「え?」
ジン「オルフェノクで構成されてるSWATチームだ。くそっ!」
ライオトルーパー達が唯達を襲いにくる。
ホース「てゃあああぁぁっ!」
澪「ん?」
馬の姿をしたオルフェノクがライオトルーパーを襲った。
さらにもう2体オルフェノクが来る。
ライオトルーパー「くそっ・・・」
その場にいたライオトルーパー3人を蹴散らした。
3人のオルフェノクは人間体になる。
唯「憂・・・」
律「それに・・・梓に純じゃねぇか・・・」
憂「おねーちゃん・・・」
唯「憂・・・私は別に怖がってないよ?憂は憂だもん」
梓「安心してください。私達は味方です」
ジン「・・・・」
DONDONDON!
再びライオトルーパーとオルフェノクが来た。
澪「くそっ・・・」
澪は小屋からデルタドライバーを持ってくる。
唯「澪ちゃん!」
澪「変身」
「STANDING BY・・・」
デルタフォンをドライバーに差し込む。
「COMPLITE」
CHUN CHUN
まばゆい閃光が澪の身を包み、さっき学校に現れたデルタに変身する。
律「澪・・・」
憂・純・梓も再びオルフェノクになる。
デルタ澪「ふぅ・・・」
4人は戦いへ向かった。
「BIRST MODE」
デルタが銃を撃ちまくる。
デルタ澪「スリーエイト、トゥーワン!」
ホースオルフェノクが一体のオルフェノクを倒した。
キィィィィィイイイ・・・
ホース梓「何?」
巨大なマシン、ジェットスライガーが来た。
デルタがそれに乗る。
ジェットスライガーから無数の弾丸が飛ぶ。
スネーク純「!?」
スネークとクレインは周りによける。
DOOOOON!
デルタ澪「よし・・・」
一気にライオトルーパー、オルフェノクを倒した。
夜。
律「うっ・・・さみっ!」
澪「着替えならある程度あるけど、どうする?」
律「・・・家から持ってこいと?」
紬「別に普通に過ごしてれば人間とはバレないわ。ここから出るのを見られなければね・・・」
唯「お風呂もないのー」
澪「贅沢いうなぁ・・・。一応居住区の中には小さい風呂屋はあるけど、衛生上あんまりおすすめできない」
唯「ふーん」
律「よし唯!家まで取りに行くぞ!」
唯「え!?ヤだよ~!怖いよ~」
律「大丈夫だよ~。一緒にいればー」
唯「そう・・・かなぁ・・・?」
唯と律は二人で歩いていた。
人気は全くない。
律「・・・全然人いないな・・・」
唯「うん・・・みんなどこ行ったんだろ」
律「じゃぁここで分かれるぞ」
唯「うん・・・ちょっと怖いけど・・・」
律「じゃぁまた後で!」
唯「無事を祈る!りっちゃん隊員!」
律「おうっ!」
律が家に着いた。
律「とは言いながらもやっぱ怖いな・・・」
律(・・・よしッ!)
ガチャ。
律「ただいまー・・・」
聡「あ、おかえり。ねーちゃん遅すぎ!」
律「ごめんなー。ちょっと用事があって」
律(聡もきっとオルフェノクだ。気をつけないと・・・)
急いで自分の部屋へ向かっていった。
律は着替え、その他必要なもの、食料を持って家を出ようとする。
聡「ねーちゃん?」
玄関を出た瞬間、聡が目の前にいた。
律「聡・・・?」
聡「家出?」
律「ハハ・・・」
聡「・・・・」
律「え?」
聡の顔に紋様が浮かぶ。
律「オルフェノク・・・」
聡がラビットオルフェノクになる。
律「くそっ・・・」
ラビット聡「ねーちゃん・・・」
律「うぅ・・・」
グサッ。
律「うっ・・・」
ブーメランが律の腹に刺さった。
ブーメランが抜かれる。
律「うっ・・・うぅ・・・・」
律はその場に倒れこんでしまう。
ラビット聡「・・・・」
ラビットオルフェノクは聡の姿に戻る。
律「・・・・」
呼吸がない。目も開かない。
律「・・・・・」
すると突然律の目が開いた。
ゆっくりと立ち上がる。
律「あ・・・・えと・・・」
律は聡に刺されたことまで思い出した。
律「確か私・・・」
律「え!?」
律「ためしに・・・」
窓ガラスを見る。
顔に紋章ができている。
律「オルフェノク・・・」
律「おいおい・・・」
律は戸惑いながらも荷物をまとめ、唯と別れた所へいく。
唯「りっちゃあああん!」
律「お、唯」
唯「無事だったんだね!」
律「そうだと思うかぁ・・・?」
唯「え!?」
律「ほら!」
律が顔にオルフェノクの紋章をつくる。
唯「うわぁっ!」
律「いやー、聡がオルフェノクでさ。襲われちゃってあたしもオルフェノクになっちゃったぜー」
唯「・・・・」
律「気にすんなよぉ。別にいつもと変わんねぇよ!」
唯「うん!」
二人は小屋へと向かった。
唯「はぁ・・・はぁ・・・」
律「疲れるな・・・。でもこの森さえ抜ければ・・・」
DONDONDON!
唯「!?」
律「何だ!?」
バイクに乗ったライオトルーパーが5体ほどいた。
唯「そんなぁ・・・」
二人は必死で逃げる。
律(小屋には近づけたくないけど、澪達に助けを求めるしかない・・・)
BUUUN!BUUUUN!
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「もうダメ・・・限界・・・」
律「唯・・・!」
律も転んでしまう。
木にもたれかかる。
カチャ。
律「ん?」
唯「何コレ・・・」
律「ベルトだ・・・」
唯「デルタ?」
律「いや違う。これは・・・。ファイズだ!」
唯「え?」
律「これが行方不明って言われてたファイズだ!よしこれで・・・」
唯「でもりっちゃん、オルフェノクしか変身できないんだよ?」
律「何言ってるんだよ・・・」
唯「あ、そっか!」
律「よし・・・」
カチャ。
5、5、5・・・・ピピッ
「STANDING BY」
唯「りっちゃん・・・」
律「・・・・・変身!」
カチャ。
「COMPLETE」
唯「眩しッ・・・!」
赤い光が律の身を包む。
律は目をつむる。
律「・・・・・」
光がおさまる。
唯「・・・・・」
黄色に光る瞳。赤いフォトンストリーム。
律「これが・・・ファイズ・・・」
唯「りっちゃん・・・!」
ライオトルーパーが来た。
ファイズ律「唯、早く小屋へ逃げろ!」
唯「わ、分かった・・・」
ファイズ律「よぉし・・・来るなら来い!」
ライオトルーパーは銃を撃ってくる。
しかしファイズには利かない。
ファイズ律「はっ・・・!」
思い切り高くジャンプし、1体を蹴る。
ライオトルーパーA「うわっ・・・」
ファイズ律「うぉぉぉぉおお!」
1、0、6・・・ピピッ
「BURST MODE」
光弾が出される。
さらにファイズショットを手にセットする。
ENTER・・・ピピッ
「EXEED CHARGE」
ファイズ律「うああああ!」
強烈なパンチがライオトルーパーの1体を倒す。
ファイズ律「よし・・・」
唯が小屋のドアを開ける。
澪「!?」
紬「唯ちゃん・・・」
澪「どうした?オルフェノクに襲われたか!?」
唯「いや・・・」
澪「律は?」
唯「え?えーっと・・・」
ファイズ律「くそ・・・あと4体か・・・」
ファイズ律「ん?これは・・・」
ファイズの顔のようなマークがついたメモリを見つける。
ファイズ律「えーっと・・・」
ピピッ。
「COMPLETE」
ウィーン・・・
ファイズ律「おいおい何だよこれ・・・」
フォトンストリームは白になり、胸のアーマーが展開される。
ファイズ律「・・・これか?」
スイッチを押す。
「START UP」
ファイズ律「お!?」
ファイズが走り出すと、周りのライオトルーパーは一気に動くのが遅くなった。
ファイズ律「おおすげー!」
ファイズはクリムゾンスマッシュの準備をする。
4体一気にロックオンする。
ファイズ律「てやぁぁぁぁ!」
赤い閃光が周りを明るくする。
DOOOOON!
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
最初の形態に戻った。
変身を解除する。
律「ふぅ・・・疲れた」
律「あ、早く戻んねぇと・・・」
ガチャ。
律「ただいまー」
律が入ってきた瞬間、みんながこっちを見てきた。
律「な、なんだよ・・・」
澪「律、ファイズのベルトを出せ」
律「え、あうん・・・」
カチャ。
テーブルにファイズ、カイザ、デルタのベルトが並べられた。
澪「唯から全部聞いたぞ。律がオルフェノクになった事も」
律「え?」
唯「いけなかったかな・・・?」
律「いや、別に!だってオルフェノクになれたんだぜ!強くなれたしみんなも守れるし・・・」
紬「・・・・」
律「・・・どうしたんだ?」
ジン「出てけ」
律「え?」
ジン「さっさと出てけ」
律「何言って・・・」
ジン「出てけっつってんだよ!」
律「う・・・」
律「澪!」
澪「たとえ律でも、オルフェノクをここに住まわせる訳にはいかない・・・」
律「そんな・・・」
唯「あたしんちに行きなよ。憂には連絡してあるから・・・」
律「唯・・・」
ジン「おい、早く行けよ」
澪「ジン」
澪「そんなに急かすな」
律「・・・・」
律はさっさと出て行ってしまう。
澪「くっ・・・」
澪は悔しそうな顔をする。
紬・唯は悲しい顔を浮かべる。
ジン「・・・・」
律(どうせあたしがいなきゃファイズやカイザのベルトも持ってる意味ないんだ)
律(あとでファイズに変身してと頼んでも知らないからな・・・)
唯の家。
律「おじゃましまーす」
憂「あ、律さん・・・」
律「もう話は聞いてるのか?」
憂「はい・・・大変でしたね・・・。とりあえず何か食べますか?」
律(そういえば何も食ってなかったな・・・)
ぐー。
憂「体は正直です!」
律「ははは・・・!」
・・・・・
・・・・・
憂「そろそろ寝ますか?」
律「あぁ・・・そうだな・・・」
憂「とりあえずおねーちゃんの部屋で・・・」
律「あぁ」
律「あ、そうだ。明日はどうするんだ?」
憂「え?」
律「学校だよ」
憂「んーっと、とりあえず普通に行ってみてください」
律「分かった・・・」
憂「それじゃ・・・」
律「あぁ。おやすみ」
カチャ。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
翌日。
憂「あ、おはようございます」
律「ん、おはよー。それにしても憂ちゃん朝早いなー」
憂「そうですか?」
律「料理もうまいし・・・」
憂「そんな・・・」
律「そういえば、憂ちゃんは何ていうオルフェノクなんだ?」
憂「クレインです。鶴です」
憂は変身してみせる。
律「へー。憂ちゃんらしくてキレイな感じじゃん」
憂「律さんは?」
律「ほっ!」
律も変身する。
狼の姿になる。
律「名前は・・・ウルフオルフェノクって所か?」
憂「ハハハ・・・!」
学校。
律「おはよー!」
生徒1「あ、りっちゃん!」
律「お、おぅ・・・」
生徒1「昨日いきなりいなくなってビックリしたよー。人間達も来ちゃうしー。
先生はあんまり心配なかったけどなー」
律「うん・・・」
律(こいつらもみんなオルフェノクなのか・・・)
律(何だろ・・・何かオルフェノクのオーラが感じるっていうか・・・)
廊下に一人の生徒が歩いている。
律(あいつ、人間だ・・・!)
律(こんな所に入ったら・・・)
姫子がその生徒に話しかける。
律(ダメだ・・・!)
その生徒は灰になっていた。
生徒2「姫子ちゃん鮮やかー!」
律「・・・・」
職員室。
校長「ちょっと・・・」
さわ子「はい?」
校長とさわ子は職員室の奥の奥にある扉に入る。
そこは何もないだだっ広い部屋で、真っ白だった。
さわ子「何ですかここ・・・」
部屋の真ん中に2本のベルトが置いてある。
さわ子「これは・・・?」
校長「これはな・・・」
ジン「帝王のベルト!?」
澪「あぁ。学校には『帝王のベルト』と呼ばれる2本のベルトがあるらしいんだ」
唯「帝王の・・・ベルト・・・」
澪「私達の持っているベルトとは比べ物にならないくらい強いらしい・・・」
ジン「何でそんな事が分かる」
澪「律が教えてくれた」
ジン「お前・・・まだあの女と・・・!」
澪「携帯で話しただけだ。家に入れてないからいいだろ」
唯「澪ちゃん・・・」
ジン「あぁっ・・・!」
校長「この帝王のベルトがあればこの世界を完全に支配できる」
校長「この2本のうちこれを・・・」
校長は白い方を指差す。
校長「お前に預ける」
さわ子「私にですか?」
校長「あぁ。嫌か?」
さわ子「いえ・・・」
サイガのベルトをさわ子は手に取った。
放課後。
律は一人で昇降口で靴を履いていた。
梓「律先輩ー!」
律「あ、梓・・・」
梓「話は聞きました。大丈夫ですか?」
律「大丈夫だ、問題ない。梓はこれからどうするんだ・・・?」
梓「とりあえず小屋に行ってみます。律先輩は・・・」
律「あたしは帰るよ・・・」
梓「・・・・」
律「でも前までは行ってみようかな・・・」
梓「そうですか・・・」
二人は小屋へ向かって歩いていった。
律「この森は相変わらず何か出そうだな・・・」
梓「いや、本当に何か来ます」
律「え?」
DOOOON!
律「うわっ・・・」
梓「誰!?」
さわ子がいた。
律「さわちゃん・・・」
さわ子「りっちゃん、あなたもオルフェノクになってたのね・・・知らなかったわ・・・」
梓「先輩、もうさわ子先生をさわ子先生と見てはいけません」
律「あぁ・・・分かってる・・・」
さわ子はサイガのベルトを巻く。
律「あれは!」
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
「COMPLETE」
律「・・・・・」
梓「何ですかあれ・・・」
律「分からない・・・」
さわ子サイガ「はっ・・・!」
トンファーで攻撃してくる。
二人はオルフェノクになる。
ウルフ律「はぁっ!」
ウルフオルフェノクがメリケンで攻撃する。
もう一回メリケンで叩くが、トンファーで受け止められ、反転する。
ホースオルフェノクも剣で攻撃する。
しかしそれもトンファーで跳ね返されてしまう。
ホース梓「えっ・・・!」
サイガはフライングアタッカーを展開する。
ジェット噴射で空を飛びはじめた。
ウルフ律「なっ・・・」
上から銃を撃ってくる。
ウルフ律「うわぁぁぁぁ・・・!」
そのままサイガは小屋の方へ向かっていった。
ホース梓「まずい・・・」
ホースオルフェノクはサイガを追っていく。
ウルフ「あ、あたしも・・・」
ウルフ律「うっ・・・」
突然視界がぼやけ、力が抜けてしまう。
律の姿になり、そのまま倒れこんでしまった。
DOOOOON!
紬「何!?」
外に出る。
唯「何あれ・・・」
ホースオルフェノクとサイガが戦っている。
澪「帝王のベルトだ・・・」
ジン「は?」
たまたまその場にいた純は、ファイズのベルトを持つ。
唯「あっ・・・!」
純が外へ出る。
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
純「変身!」
「COMPLETE」
純がファイズに変身した。
純「はっ・・・!」
ファイズ純「うぁぁぁぁああ!」
DON!
ホース梓「純!?」
ファイズ純「あは、変身しちゃった・・・」
二人がサイガと戦う。
澪「・・・・・」
ジン「・・・・・くそっ!」
紬「ん?」
ジンは小屋に戻り、デルタのベルトを持ってくる。
澪「ジン!」
さわ子サイガ「ん?」
サイガはジンに向かって光弾を出す。
ジン「!?」
ジン「うああああぁぁ・・・!」
デルタドライバーが飛ばされる。
サイガはもう一発光弾を撃つ。
DOOOOON!
デルタのベルトが粉々になった。
ジン「なっ・・・!」
紬「うそ・・・」
泣きそうな顔で言う。
ジン「くそおおぉぉぉ!」
ジンはカイザのベルトを持つ。
澪「バカ、やめろ!」
サイガの光弾が澪に向かってくる。
ジン「澪、危ない!」
ジンがカイザに変身する。
澪「!?」
DOOOOON!
光弾はサイドバッシャーが受け止めた。
唯「え!?」
澪「ジン・・・どうして・・・」
カイザジン「バカか?お前。俺も人間だ。良心っていうもんがあるだろ」
澪「ジン・・・」
カイザがサイドバッシャーに乗る。
「BUTTLE MODE」
カイザジン「うおおおおぉぉぉ!」
バルカン砲を撃つ。
さわ子サイガ「!?」
高速でよける。
しかし弾丸はサイガを追いかけ続ける。
サイガは猛スピードで一直線に逃げている。
さわ子サイガ「何なのよ・・・」
ホースオルフェノクが疾走態になる。
猛スピードで走り、サイガに追いつく。
剣を一振り、サイガに当たる。
さわ子サイガ「うっ・・・」
それと同時に弾丸が当たる。
さわ子サイガ「うあああああ!」
DOOOON!
サイガのベルトだけが残された。
ホース梓「ふぅ・・・」
「BIHICLE MODE」
カイザは変身を解く。
ジン「あとは頼んだぞ」
澪「えっ・・・?」
カイザのベルトを澪に渡す。
それと同時に、ジンは灰になって崩れてしまう。
澪「ひっ・・・!」
紬「ジン・・・」
唯「・・・・」
夜。唯の家。
律「うっ・・・」
憂「あ・・・」
律「憂・・・ちゃん・・・?」
憂「よかったぁ、気が付いて・・・」
律「あたし・・・どうしたんだっけ?」
憂「学校の森の辺りで倒れてたから・・・」
律「あ、そうだ・・・」
律「そうだ・・・何か白いライダーに襲われて・・・」
憂「白い・・・?」
律「あぁ。さわちゃんが変身してた・・・」
律「憂ちゃん、帝王のベルトって知ってるか?」
憂「はい。私も今それだと思いました」
律「うん・・・」
律「帝王のベルトが学校にある限り、学校にはオルフェノクの絶対的な権力がある・・・」
憂「はい」
律「そういえば、あの後どうなったんだ?」
憂「あ、梓ちゃんから聞いたんですけど、さわ子先生は灰に・・・」
律「そうか・・・ベルトは?」
憂「ベルトは澪さん達が回収したらしいです」
律「本当か!」ガバッ
律「いて・・・」
憂「じっとしててください・・・。ご飯も持ってきます・・・」
律「分かった・・・」
憂が下に降りていく。
律(帝王のベルトの一つは澪達が持っている。オルフェノクは間違いなく襲ってくる・・・)
律「はぁ・・・」
翌日。
学校。
キーンコーンカーンコーン
ホームルームが始まった。
しかしいつまで経ってもさわ子先生は来ない。
生徒3「あれ?さわ子先生は?」
生徒4「さぁ・・・」
ガラガラ。
女性教師「みんな、おはよう」
生徒3「あれ?」
生徒5「先生ー!さわ子先生はー!」
女性教師「さわ子先生は・・・」
女性教師「やられたわ」
生徒4「!?」
女性教師「そう。もう来ないわよ」
生徒3「やられた・・・誰に?」
生徒5「人間?」
女性教師「はいはい静かに!」
~ホームルーム中~
キーンコーンカーンコーン・・・
律「ふぅ・・・」
律(オルフェノクだらけの生活も慣れちまったな・・・)
女性教師「田井中さん、ちょっと・・・」
律「え?」
校長室に呼ばれた。
律「あれ?」
憂・純・梓がいた。
梓「先輩・・・」
律「何?これから何があるんだ?」
純「さぁ・・・」
校長が入ってくる。
律「!?」
校長「君達4人は少し話があってね・・・」
律(そんな事分かってる。早く用件を言え)
校長「君達4人はオルフェノクでありながら、人間をかばっている。これは一体どういうことだ?」
憂「えっ・・・」
校長「ごまかしても無駄だ。生徒会員の真鍋君から聞いてるんだ」
律(和!?)
校長「今は注意だけにしておくが、次に行った時は私も行動にうつすぞ・・・」
梓「はい・・・」
4人は校長室を出る。
律「くそっ・・・!」
梓「これからどうしようね、本当に」
憂「とりあえず教室に戻ろ!」
律「あ、あぁ・・・」
唯「ねぇ澪ちゃん・・・」
澪「?」
唯「これからどうするんだろうね・・・」
澪「え?」
唯「帝王のベルトは一本手に入れたけど、結局オルフェノクじゃないと変身できないし・・・」
紬「ねぇ、そろそろりっちゃん呼べば?」
澪「・・・」
男1「おい何言ってる!」
男2「あいつはオルフェノクなんだぞ!ここに入れさせてたまるか!」
澪「・・・・」
放課後。
律「はぁ・・・」
律は靴を履いて帰ろうとする。
律「!?」
律(オルフェノクだ・・・)
律は何かオルフェノクのオーラを感じた。
律(小屋の方向だ・・・!!)
律は走って小屋の方へ行く。
小屋。
バン!
澪「何!?」
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「りっちゃん・・・」
律「久しぶりだな・・・」
男1「・・・・」
律(あれ・・・オルフェノクは・・・)
澪「どうしてここへ来たんだ」
律「いや・・・ここにオルフェノクの気を感じたから・・・」
男1「オルフェノクの気?」
律「・・・・」
男1「オルフェノクの気か!仲間同士でどこにいるのか分かるのか!それは便利だな!」
紬「ちょっと、やめて!」
男1「お前みたいなオルフェノクはここにこなくていいんだ!早くあっち行けよ!」
律「何だと・・・」
律は顔に紋章をつくる。
唯「りっちゃんやめて!」
律「うっ・・・」
澪「律」
律「ん?」
澪「・・・・・すまなかった」
律「澪・・・・」
澪「すまなかった律・・・。今までごめんな」
男1「おい・・・」
唯「澪ちゃん・・・」
DOOOOON!
唯「えっ!?」
スネーク純「ああぁぁっ!」
憂・純・梓がオルフェノクとなってライオトルーパーと戦っていた。
律「くそっ・・・!」
律はファイズのベルトをとり、外へ出る。
澪「律!」
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
「COMPLETE」
ファイズ律「はぁっ!」
皆が外へ出る。
澪「くそっ・・・何でここばっかり・・・」
紬は小屋に入る。
唯「ムギちゃん!?」
カイザのベルトを持ってきた。
唯「そうだ、ムギちゃんはカイザに適合するんだっけ・・・」
紬「・・・・」
9、1、3・・・ピピッ
「STANDING BY」
紬「変身!」
「COMPLETE」
紬はカイザに変身する。
二人のライダーも加わり、ライオトルーパー部隊に挑む。
ファイズ律「はぁっ!」
ライオトルーパーが小屋に向かって発砲する。
澪「うっ・・・」
唯「きゃぁっ・・・!」
クレイン憂「やめて!」
クレインオルフェノクは翼を広げ、ライオトルーパーを包み込む。
ライオトルーパー「うわあああぁぁ・・・・」
3体を倒す。
しかしあと5体はいる。
ファイズ律「よし・・・」
「COMPLETE」
ミッションメモリをセットし、ファイズはアクセルフォームになる。
「START UP」
カウントが始まり、ファイズが超高速で動く。
ホース梓「何これ速い・・・」
梓達が戦っている様子も、ファイズにはスローモーションにしか見えなかった。
全ての世界がスローに動く・・・。
ファイズ律「うはーコレだよコレ!」
5体をロックオンする。
ファイズ律「はああぁっ!」
クリムゾンスマッシュを一気に撃つ。
DOOOON!
スネーク純「うわっ・・・」
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
元の状態に戻る。
ファイズ律「ふぅ・・・やっぱこれ気持ち良いなー」
DOOOOON!
ファイズ律「ん!?今度は何だ!?」
煙の向こうには和がいた。
クレイン憂「のどか・・・さん・・・」
和は手をかざし、カイザに向けた。
カイザ紬「えっ・・・?」
DON!
その光弾は一直線にカイザに向かった。
カイザ紬「きゃああぁぁぁぁ・・・・!」
DOOOOON!
ファイズ律「なっ・・・」
カイザの変身が解かれる。
紬は力なくその場に倒れる。
しぼむように灰になってしまった。
澪「あ・・・」
唯「ムギちゃん・・・?」
周りに何だかよく分からない沈黙が走った。
唯「ムギちゃあああああああん!」
唯は声を枯らしながら叫んだ。
しかし紬の声はしない。
和がカイザのベルトを踏み、破壊する。
ホース梓「!?」
ファイズ律(何て力だ・・・)
和「あなたたちは校長の警告にも関わらず人間の味方をした。もう終わりよ」
和はサイガのベルトを持っていた。
澪「なっ・・・」
澪がテーブルを見る。
ベルトがなくなっている。
唯「いつの間に・・・」
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
和「一気に始末するわ」
和「・・・・変身」
「COMPLETE」
青いフォトンストリームが輝く。
サイガだ。
ファイズ律「・・・・」
サイガが手をかざすと、ものすごい衝撃波が3人のオルフェノクとファイズを襲った。
スネーク純「うわあああああ!」
4人は森の奥へ吹っ飛ばされてしまう。
サイガはそれを追う。
ホース梓「うっ・・・」
ファイズ律「何なんだよ一体・・・」
サイガが空から降りてきた。
クレイン憂「・・・・」
スネーク純「あああああ!」
4人が一斉にサイガに挑む。
ホースオルフェノクは疾走態になり、剣を振り回す。
しかしサイガは動じない。
スネークオルフェノクも口から毒を放つ。
しかし吸収されてしまう。
スネーク純「なっ!?」
クレインオルフェノクが飛びながらアタックする。
DON!
トンファーで軽く受け止められる。
クレイン憂「うっ・・・」
「BURST MODE」
サイガフォンが銃になり、クレインオルフェノクの体に何発も放たれる。
クレイン憂「ああああああぁぁぁ・・・!」
クレインオルフェノクが苦しそうに叫ぶ。
ファイズ律「憂ちゃん!」
さらにその銃はスネークオルフェノクにも放たれる。
スネーク純「うわあああああぁぁぁ・・・!」
ホース梓「そんな・・・」
ファイズ律「くそっ!」
「EXEED CHEARGE」
グランインパクトをサイガに放つ。
和サイガ「!?」
和サイガ「バカね。そんなのでやられると思ってるの?」
片手で振り払う。
和サイガ「まぁこれくらいにしておくわ。ついでに澪ちゃんは頂いておくから」
ファイズ律「は?」
サイガが小屋のほ方へ飛んでいってしまう。
ファイズ律「あ!」
ファイズもそっちへ向かっていく。
憂「梓ちゃん・・・」
梓「憂・・・純・・・」
純「私達もここで終わりね・・・」
梓「何言ってんの!まだ終わったわけじゃ・・・!」
梓が涙目で言う。
憂「梓ちゃん・・・さよ・・ら・・・」
純が最期に満面の笑みを浮かべた。
梓「うっ・・・うっ・・・」
梓の目の前には沢山の灰しかなかった。
サイガが澪の腹を殴る。
澪「うっ・・・」
澪は気を失う。
唯「あ!」
澪を持ち上げてどこかへ飛んでいってしまう。
ファイズ律「くそっ・・・間に合わなかったか・・・」
ファイズの変身が解かれる。
唯「りっちゃん・・・」
律「うっ・・・」
律に強烈な目眩が襲った。
長時間の変身に耐えられなかったのだ。
律「ちょっと・・・休ませてくれ・・・」
小屋の中へ入っていく。
ベッドに寝転がっている。
男の視線が気になってしょうがない。
律(歓迎されてないんだな・・・あたし・・・)
唯「大丈夫?」
律「あ、あぁ・・・。それより早く澪を助けに行かねぇと・・・」
唯「本当に大丈夫なのぉ・・・?」
バタン。
唯「あずにゃん・・・」
唯「憂と純がやられました・・・」
律「・・・・・」
唯「えっ?」
梓「サイガにやられました・・・。律先輩、大丈夫ですか!?」
唯「あずにゃん・・・それどういうこと?」
梓「え?」
唯「憂が・・・灰になっちゃったの・・・?」
梓「・・・・」
唯「ねぇあずにゃん!!」
唯「りっちゃん、私も行く」
律「唯・・・」
律「唯、いくらなんでもそれは無茶だ!」
唯「う・・・」
律「あたしに任せろ!梓もいる!」
唯「うん・・・」
律「よし、行くぞ!」
梓「はい!」
二人は小屋を出る。
律「んでどこ行くんだ?」
梓「とりあえず学校へ行きましょう」
律「そうだな・・・」
梓「これから・・・決戦が始まるんです!」
学校。
律「よし・・・」
二人は覚悟を決めて門をゆっくり入っていく。
~校長室~
校長「来たようだな・・・」
校舎に入る。
梓「誰も・・・いませんね・・・」
律「今日はどこも部活あるだろ?ひとっこ一人いないじゃないか」
律「なぁ梓」
律「あれ?」
梓がいない。
律「え!?」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
梓「うっ・・・」
目の前には校長一人だけが立っている。
さわ子がサイガのベルトを受け取ったあの部屋だ。
梓「ここは・・・」
校長「・・・・」
梓「校長先生・・・」
校長「君にはわざと殺さずにしておいた。何故だか分かるか?」
梓「・・・・」
校長「それはな・・・」
校長の指が梓の腹に刺さる。
梓「!?」
発光しながら刺さり続ける。
校長「フフフフ・・・」
梓「あああああああああ・・・・!」
梓が苦しみながら叫ぶ。
今までにない苦しみが梓を襲った。
体の底から何かが変形してるような感覚だった。
梓「ぁぁぁぁあああああ!」
校長「これだ・・・!まさにこれだ・・・!」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
律「ん!?」
律(今何か悲鳴が聞こえたような・・・)
律(校長室行ってみるか・・・)
走って校長室へ向かう。
ガラ!
律が校長室の扉を開ける。
律「え!?」
校長室の扉を開けた。律の目の前には校長室とは全く違う世界が広がっていた。
体育館だ。
律「どういうこと・・・」
ギャラリーが席に座りながら歓声をあげている。
律「みんな、桜高の生徒か・・・」
1年、2年、3年。律の同じクラスの人達もみんないる。
皆非常に楽しそうな目をしている。
律が来るのを待ち焦がれたように・・・。
律「何なんだよコレ・・・」
向こうの扉から梓が入ってきた。
律「梓・・・!?」
梓「先輩!助けてくださいッ・・・!」
律「梓!どうしたんだ!?」
梓「うっ・・・・」
梓の体が光りだす。
梓「いやぁぁぁぁぁあああ!」
律「!?」
律が衝撃で吹っ飛ばされる。
律「あず・・・さ・・・?」
梓の顔にオルフェノクの紋章が入る。
しかしそれはホースオルフェノクのものではなかった。
爆発すると同時に、今までに見たことのない巨大なオルフェノクが現れた。
律「何だよこれ・・・」
澪「律ーーーーー!」
律「澪!?」
澪が壁に縛られている。
澪「律!」
澪は今にも泣きそうな声で律の名を叫んでいる。
腕や足を精一杯振っている。
巨大なオルフェノクは澪へと向かう。
律「あいつ、まさか・・・!」
澪「いやあああああああ!」
律「澪!」
DADADADADA・・・・
マシンガンらしき音が体育館に響き、巨大なオルフェノク(以下エラスモオルフェノク)の体に火花が散った。
律「えっ・・・?」
天井にはロボットらしきものが浮いていた。
律「なんだあれ・・・」
澪「オートバジン・・・」
ロボットは撃ち続ける。
オートバジンは律の元へ来る。
律「お前は・・・」
オートバジンをいじっている。
律がボタンを押すと途端にバイクの形になる。
律「おっ・・・ビックリした・・・」
律「よし・・・」
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
律「・・・・変身!」
「COMPLETE」
赤い閃光が律の包み、ファイズに変身する。
ファイズがオートバジンのハンドルを抜く。
ファイズ律「・・・・・」
エラスモオルフェノクへ向かう。
ファイズ律「でやぁぁぁぁあああ!」
思いっきりジャンプし、エラスモオルフェノクの後頭部に剣を刺す。
ファイズ律「梓ー、目を覚ませ・・・!」
しかしエラスモオルフェノクは首を一振りし、律を吹っ飛ばす。
ファイズ律「うあああああ・・・・!」
澪「律!律・・・」
ファイズ律「澪・・・」
ファイズ律「うおおおおおお!」
ファイズはがむしゃらにエラスモオルフェノクに突っ込んでいく。
それに気づいたエラスモオルフェノクはファイズを足ですくい上げる。
ファイズ「うあっ・・・!」
エラスモオルフェノクは律を食べようとする。
大きな口を開ける。
ファイズ律「・・・・」
澪「律ーーーー!」
その瞬間、澪の手足を縛っていた鎖が粉々になった。
澪「え?」
エラスモテリウムオルフェノクも叫びながら悶えていた。
澪「何・・・何が起こったの?」
ファイズ律「澪、早く逃げろ!」
澪「え!?」
ファイズ律「早く!」
澪「律、どこ!?」
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
澪の目の前にファイズが現れる。
澪「ひっ・・・!」
ファイズ律「いやー、この速いやつ楽しくってさー」
澪「バカ!後ろから来るぞ!」
ファイズ律「え?」
エラスモオルフェノクが後ろから迫ってきた。
ファイズ律「早く逃げろ!」
澪「う、うん・・・」
体育館の裏へ逃げていく。
逃げていくのを見たギャラリー達は体育館の裏へ向かっていく。
ファイズ律「なっ・・・」
エラスモオルフェノクがファイズに攻撃してくる。
ファイズ律「うっ・・・」
ファイズ律「まずいぞ・・・」
澪「はぁ・・・はぁ・・・」
澪(ここまで来れば・・・)
澪が前を向く。
澪「えっ・・・?」
そこには桜高の制服を着た生徒達が沢山いた。
澪「う、嘘だろ・・・」
澪は逆へ逃げようとするも、そこにも生徒がたくさんいた。
澪「・・・・」
澪「イヤ・・・イヤ・・・」
生徒「澪ちゃんかわいい・・・♪今すぐ私が可愛がってあげるからね!」
澪「うっ・・・うっ・・・」
澪は耐えられず、泣き出してしまう。
生徒「フフッ・・・」
DOOOON!
ファイズ律「うあああああっ・・・!」
「BURST MODE」
光弾を連射する。
しかし全く効き目がないようだ。
ファイズ律「くそっ・・・!」
エラスモテリウムオルフェノクは暴れまわる。
澪は諦めたかのように目をつむる。
しかしいつまで経っても何も起こらない。
それどころかさっきより静かだ。
澪「・・・・あれ?」
そーっと目を開ける。
辺りは灰でいっぱいだった。
唯「澪ちゃん・・・」
澪「・・・・唯!?」
澪「ゆいいいいいいい!!」
澪は唯を抱きながらむせび泣く。
唯「澪ちゃん・・・」
澪「それより唯・・・どうしてここに・・・。というかこれ全部唯が・・・!?」
辺りの灰を見る。
唯「・・・・」
唯「見て・・・」
唯の顔に紋章が浮かぶ。
澪「なっ・・・・!」
唯はオルフェノクの姿になる。
澪「うっ・・・。どうして・・・」
唯「実はね・・・」
唯の回想。
DOOOOOON!
唯「あっ!」
ライオトルーパーの集団がまたもや小屋に来た。
唯「総攻撃だ・・・」
男1「おいどうすんだよ!ファイズもカイザもデルタもない!利用できるオルフェノクもいない!」
唯(利用できる・・・?)
唯「よしッ・・・!」
男2「お、おい・・・」
唯が走っていった。
男1「やめろ!無茶だ!」
ライオトルーパーがバイクで突っ込んでくる。
唯「きゃっ・・・!」
5mくらい吹っ飛ばされる。
男2「あっ・・・」
唯「ああああ!」
しかしまたバイクにぶつかる。
男1「なんだあいつ・・・何であんな急に・・・」
唯はなおも戦う。
男1「ダメだ!見てられねぇ!」
男2「おい!」
男1は小屋を飛び出す。
唯「ぁぁぁぁぁぁ・・・・」
男1「は?」
唯「あああああああ!」
唯は物凄い声で叫ぶ。
男1「な・・・!?」
体が光り始める。
男2「え!?」
唯「はぁ・・・はぁ・・・」
男1「嘘だろ・・・」
変わり果てた唯の姿に男1も焦りを隠せなかった。
唯は白い怪物、オルフェノクになっていたのだから・・・・。
澪「何で今になっていきなり・・・」
唯「分からない。でも何ていうか・・・闘争本能に目覚めたっていうか・・・」
澪「・・・・」
澪「そうだ!律が・・・」
唯「うん」
唯が体育館へ向かう。
澪「はぁ・・・」
澪(まさか唯がオルフェノクだったなんてな・・・)
澪は走って小屋の方へ向かっていった。
ファイズ律「うあああああっ・・・!」
律の体力はもう限界に達していた。
エラスモテリウムオルフェノクは容赦なく律を襲う。
ファイズ律「・・・・・」
DON!
ファイズ律「ん?」
体育館の扉に鳥らしき姿のオルフェノクがいた。
ファイズ律「誰だ?」
ピジョンオルフェノクが唯の姿になる。
律「唯・・・まさかお前・・・」
唯「うん」
唯「りっちゃん、額を狙って!」
ファイズ律「え?」
唯「早く!」
ファイズ律「わ、分かった・・・」
ファイズ「はっ!」
高くジャンプし、エラスモオルフェノクの頭部へ向かう。
ファイズ律「なっ・・・」
律は目を疑った。梓が灰色になって石のように固まっていた。
ファイズ律「梓・・・」
ファイズは思いっきり剣を振り下ろした。
灰色に固まった梓だけが床に落ちる。
エラスモ「ウオォォォォォォォン・・・」
本体を失ったエラスモテリウムオルフェノクはたちまち灰になって崩れていく。
唯「・・・・」
ギャラリーは落胆の声を上げる。
ファイズ律「はぁ・・・はぁ・・・」
ファイズは大の字に転がった。
床に大量の灰が散らばっている。
ファイズは変身を解除する。
律「梓!」
唯「あずにゃん!」
二人は梓のもとへ行く。
梓「あ、律先輩に唯先輩・・・」
律「あ、元に戻ったのか・・・」
梓「私・・・」
梓「そうだ、校長先生に何か刺されて・・・」
唯「よかったぁ・・・あずにゃん・・・」
梓「んっ・・・」
梓が立ち上がる。
DON!
梓「うっ・・・」
律「梓!?」
唯「誰!?」
二人が振り向くと、和がいた。
律「そうか・・・まだあいつがいたか・・・」
唯「あずにゃん・・・!」
梓「大・・・丈夫・・・です・・・。これくらいじゃ・・・」
梓「あっ!」
足が灰になり、消滅する。
梓「やっぱり、ダメでした・・・」
唯「あずにゃん!」
梓の体から青い炎が上がる。
唯「あっ・・・!」
梓「さようなら先輩・・・。無事を祈ります・・・」
梓「あ、それと・・・帝王のベルトはまだ・・・」
律「え?」
梓「あ・・・」
梓の体が灰になってしまう。
唯「あずにゃあああああああん・・・!」
律「くっ・・・」
律は泣くのをこらえる。
唯「うっ・・・うっ・・・」
律「唯・・・!」
律は怒りに満ちた顔で和を見た。
和「・・・・」
律「和ぁ・・・!」
律「うあああああああああああ!」
唯「りっちゃん!?」
律「うあああああああああ・・・!」
和「ん?」
律「うあああああああああああ・・・」
律は雄叫びと同時にウルフオルフェノクになる。
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「りっちゃん・・・」
ウルフオルフェノクの顔はさらにつり上がり、激情態となった。
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
和「変身」
「COMPLETE」
サイガに変身する。
サイガとウルフオルフェノクが対峙する。
唯「・・・・・」
ウルフ律「うああっ・・・!」
サイガが銃を撃つ。
青い光弾が放たれるが、ウルフは前宙しなが交わし、そのままかかと落としをする。
サイガ和「うっ・・・」
サイガが少し動揺する。
サイガ和「フン・・・!」
フライングアタッカーを展開する。
ウルフ律「・・・・」
サイガが天井へ飛んでいく。
ウルフ律「はっ・・・!」
サイガが天井をつき破って外に出る。
ウルフオルフェノクはそれを追って信じられない高さまでジャンプする。
和サイガ「何!?」
空中でもつれ合う。
サイガが腹に銃を撃った。
ウルフ律「うっ・・・」
二人は離れ、地面へ落ちていく。
しかし二人はきれいな態勢で着地した。
和サイガ「やるわね、律」
ウルフ律「・・・・」
サイガは穴が空いた天井からまた体育館へ入る。
ギャラリーの歓声があがる。
生徒「よっしゃあああ!倒したぞおお!」
しかしその直後にウルフオルフェノクが入る。
BOOOOOOO・・・・
生徒2「何でオルフェノクなのにあんな・・・」
ウルフ律「くそっ・・・」
ウルフオルフェノクはファイズエッジを持つ。
サイガもトンファーエッジを構える。
ウルフ律「はっ・・・!」
和サイガ「えぁぁぁぁあああ!」
唯「!?」
二人の剣が交錯しあう。
ウルフ律「ぅぅぅうううああああ!」
和サイガ「・・・・」
二つの剣の間で火花が散っている。
和サイガ「くっ・・・」
するとウルフオルフェノクは急にしゃがむ。
和サイガ「なっ・・・」
一瞬の隙をつき、ウルフオルフェノクが後ろから腰の辺りを斬る。
和サイガ「うっ・・・」
ウルフ律(よしッ・・・!)
サイガギアが破壊される。
和サイガ「あああああ・・・・!」
サイガが青い炎をあげ、灰になる。
ウルフオルフェノクは律の姿に戻る。
律「ふぅ・・・」
唯「りっちゃん!」
律「これで終わりだ・・・」
唯「うん!」
オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!
律「ん?」
唯「オー・・・ガ?」
律「おい唯!」
唯「ん?」
律「さっき梓がいってたよな!?帝王のベルトはまだ・・・って」
唯「あ」
律「そうだ。帝王のベルトは2本あるんだ。しかし今度は・・・」
オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!・・・
バン!
突然体育館のドアが開いた。
歓声が上がる。
律「誰だ!?」
律と唯は扉を見る。
唯「えっ・・・」
校長「はっはっは。ようやくここまで来たな」
唯「校長・・・先生・・・」
校長「これがもう一つの帝王のベルト、『オーガ』だ」
律「オーガ・・・」
校長「はっ!」
校長が手をかざすと、念動力で律の腰にオーガのベルトが巻かれる。
律「えっ!?」
律「くそっ・・・何だよこれ・・・離れねぇ!」
校長がオーガフォンを開ける。
0、0、0・・・ピピッ
「STANDING BY」
不気味な声が体育館に響いた。
校長「オーガになるのは田井中君、君だ」
唯「そんな・・・」
校長「さぁ、変身と言うんだ」
律「おい、やめろ!」
校長「フン!」
念動力でオーガフォンをベルトにセットする。
「COMPLETE」
律「やっ・・・ヤダ・・・」
唯「りっちゃん!」
律の体が少しずつ黒くなっていく。
それと同時に金色のフォトンストリームが律の体を覆っていく。
律「くそっ・・・」
唯「あ・・・」
律はオーガに変身した。
唯「そんな・・・」
唯は校長を見る。
校長「ハハハハハ・・・・」
校長は笑いながら灰になった。
唯「寿命だったの・・・?」
唯は再びオーガを見る。
唯「・・・・りっちゃん・・・?」
オーガ「ぉぉぉぉぉおおおああああ!」
オーガが雄叫びをあげると唯にパンチした。
歓声があがる。
唯「うっ・・・」
吹っ飛ばされる。
唯「ゲホッ・・・ゲホッ・・・」
唯「りっちゃん!?」
しかし返事はない。
オーガは再び怪物のような雄叫びをあげた。
唯「りっ・・・ちゃん・・・」
オーガは唯を見る。
オーガ「・・・・」
光弾を出す。
唯「あっ・・・!」
何とか唯は交わせた。
唯「あ、これは・・・」
唯は何かを見つける。
ファイズギアだ。
唯「よしッ!」
唯は涙目ながらもたくましい顔でベルトを装着する。
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
唯「変身ッ!」
「COMPLETE」
唯がファイズに変身した。
オーガ律「・・・・・・」
ファイズがパンチをする。
ドン!
オーガ律「・・・・」
ファイズ唯「え?」
衝撃波が起こり、吹っ飛ばされる。
ファイズ唯「んっ・・・」
ファイズ唯「ああああ!」
「EXEED CHARGE」
グランインパクトを発動する。
しかしオーガは動じない。
ファイズ唯「りっちゃん!!」
唯が懇願するように叫んだ。
オーガ律「フン!」
強烈なパンチで飛ばされる。
ファイズ唯「ああっ・・・!」
それでもなお、オーガにパンチを続ける。
ファイズ唯「あっ・・・!あぁっ・・・!」
おえつ交じりの叫びが体育館にこだまする。
パンチを続けている。
ファイズ唯「りっちゃあああああん!」
律「やめろ・・・やめてくれ・・・」
律はオーガになりながら、唯の叫びを静かに聞いていた。
ファイズ唯「あああっ・・・うっ・・・」
力ないパンチがずっとオーガに当たっている。
律「唯・・・もうやめてくれ・・・」
ファイズ唯「あああああ!」
おえつが激しくなる。
律「やめてくれええええええええええ!」
オーガの体が光りだす。
ファイズがオーガから離れる。
ファイズ唯「な、何・・・!?」
DON!
ファイズ唯「りっちゃん!」
律がオーガから分離した。
吹っ飛んできた律をファイズは受け止める。
ファイズは変身解除する。
律「あ、唯・・・」
唯「りっちゃん・・・」
唯「りっちゃんのバカ!なんであんな・・・」
律「ごめんな唯・・・。あいつに変身しちゃうと自分の意志じゃ動けねぇんだ・・・」
唯「うっ・・・」
律「泣くな唯・・・」
律がオーガから分離できた。
なのに二人の心は晴れない。
それどころか雰囲気はどんどんモヤモヤしていっている。
そうだ、このギャラリーだ。
「何であんな奴がオーガに・・・」
「あたしだってオーガになりたいのよ・・・」
「和ちゃんやさわ子先生を殺して・・・」
「今ならいける・・・!」
律「・・・・・」
すると、ギャラリーの生徒全員から青い人魂らしいものが出てくる。
律「なんだあれ・・・」
それはどんどん、抜け殻となったオーガに入り込んでいく。
律「まずい・・・」
生徒達は倒れこんでしまう。
しかしすぐに皆起き上がる。
生徒1「え!?何コレ!?」
生徒2「私達一体・・・」
生徒達は戸惑いながら体育館をあとにする。
律「あいつはこの学校の一部のオルフェノクに操られてただけなのか・・・」
オーガが動き出す。
律「!?」
律「唯・・・行くぞ・・・」
唯「うん」
5、5、5・・・ピピッ
律「変身!」
「COMPLETE」
律はファイズに変身する。
唯もピジョンオルフェノクになった。
ピジョン唯「あ、そうだりっちゃん。コレ」
ファイズ律「ん?」
少し大きな機械が渡される。
ピジョン唯「落ちてたんだけど・・・何か使えそうだなって・・・」
ファイズ律「うーん・・・」
ファイズフォンをセットする。
「AWAKENING」
「555」と押してみる。
「STANDING BY」
ファイズ律「え!?」
唯「ななな何コレ・・・!?」
全身が赤く染まってゆく。
フォトンストリームが黒くなっていく。
ファイズ律「お、お、お・・・」
変身が終わる。
ファイズ律「これは・・・」
カラーパターンが逆になり、新たな姿が誕生する。
ファイズ律「おお!?何か力がみなぎってきたぞ!?」
ファイズはオーガにパンチする。
DON!
オーガはよろめく。
続いてもう一発!
オーガは倒れてしまう。
5、5、3、2・・・ピピッ
「FAIZ POINTER EXEED CHARGE」
ファイズ律「うおりゃぁぁぁあああ!」
ものすごい力でファイズがオーズに飛び蹴りをする。
DOOOOON!
赤い巨大な渦ができる。
ピジョン唯「きゃっ・・・」
それは体育館を破壊していってしまう。
ピジョン唯「ちょっとりっちゃん・・・!?」
DOOOOOON!
大爆発が起こった。
ファイズが変身解除する。
唯「りっちゃぁん、私の活躍の場をとらないでよ~」
律「ははは~ごめんごめん!」
唯「それにしても・・・」
体育館が破壊され、外から見えている。
律「随分派手にやっちまったなー」
唯「でもいいよ!これで全てが終わったんだよ!」
律「あぁ・・・」
律「とりあえず澪の所いってみるか!!」
唯「うん!」
二人は歩き出した。
輝ける未来を信じて―
- END -
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199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 21:33:41.96 ID:pTn9VvpE0
カイザ村上がたっくんの中の人とパラロスを見ようとして
上映時間ギリギリにチケットを購入するときに
「早くしないと俺が死んじゃう」と言って焦っていた事はあまりに有名
律「・・・・」
律「・・・・」
律「何だよこれ・・・いつもと何かが違う・・・」
何か、周りの全ての人に見られてるような感覚が律を襲った。
律「・・・怖い・・・」
周りの人が律を見て何か話してるようにも見えた。
唯「あ、りっちゃん!おはよー」
律「!」
律「唯!」
唯「え?」
律「唯、おはよおお!」
唯「どしたの、りっちゃん」
律「あ、いや・・・」
律「唯に会ってとても安心した・・・恐怖感が抜けた・・・何なの?」
律「・・・」
律は周りを睨むように歩く。
唯「ねぇりっちゃん・・・」
律「へ?」
唯「何か変だよ・・・?」
律「あ、そう・・・?」
唯「・・・」
桜高!
律「なぁ唯・・・」
唯「ん?」
律「何かさ・・・」
唯「うん」
律「何かいつもの学校と違わないか・・・?」
唯「それ・・・私も思った・・・」
律「本当か!?」
唯「見た目は変わらないのに・・・何かが違う・・・」
律(唯がいつになく真面目だ・・・これは何かが・・・)
律「と、とりあえず入ろうぜ!」
唯「う、うん・・・」
二人が教室に入る。
律「おはよー!」
二人が入った瞬間、皆が睨んでくる。
律「うっ・・・」
唯「・・・」
静かに席に座る。
律(やっぱり・・・何かがおかしい・・・)
唯(何か怖いよ・・・)
キーンコーンカーンコーン・・・
皆が席につく。
山中さわ子がしゃべっている。
「キャアアアアアッ!」
さわ子「!?」
隣のクラスからだ。
DODODODO・・・
マシンガンを撃ち回している。
律「お、おいおい・・・マジかよ・・・」
さわ子が飛び出す。
唯「え?」
教室のみんなが廊下をのぞく。
さわ子の顔に怪しい紋章が現れた。
唯「!?」
律「・・・え?」
その瞬間さわ子は体が変形し、白い異形の怪物になる。
律「あ・・・」
唯と律は顔を見合わせた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:26:50.69 ID:dvZp5JjU0
さわちゃんがオルフェノクだとモチーフはなんだろうなw
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 11:28:08.51 ID:OI2vhIcN0
>>21
ドルフィンオルフェノクのつもり。
イメージと違ってたらすまん
http://www.tv-asahi.co.jp/555/005_orfenok/022/index.html
5,6人いるマシンガン集団を蹴散らす。
男1「くそおおおお!」
白い怪物に向かってマシンガンを乱射する。
オルフェノクさわ子「フン・・・」
弾丸を弾く。
男2「おい、逃げるぞ!」
男3「ひぃ・・・」
怪物は男の一人をつかんだ。
男4「うっ・・・」
口から細長い管のようなものを出す。
それはみるみる男の体に入っていった。
男4「うわああああ・・・!」
律「ひっ・・・」
男はたちまち砂のようになり、崩れ去ってしまう。
唯「・・・・」
唯は何が起こってるのか分からず、呆然と立っていた。
生徒1「いいぞー先生!もっとやっちゃえー!」
律「は・・・?」
律と唯以外の生徒はそれを楽しそうに見ていた。
DOOOON!
オルフェノクさわ子「ん?」
生徒1「え?」
周りが段々ざわざわし始める。
律「何だよ・・・また怪物・・・?」
唯「・・・」
左手に銃を持っている。
黒いボディ。白いラインが走っている。
唯「何?」
オルフェノクさわ子「邪魔が入ったようね・・・」
周りの生徒の何人かもオルフェノク化する。
律の近くにいた生徒も・・・。
律「うっ・・・」
男達は逃げていく。
2体のオルフェノクがそれに襲いかかる。
黒い奴が銃を撃つ。
オルフェノク1「うっ・・・」
さわ子は元に戻る。
「BIRST MODE」
銃を撃ちまくる。
「EXEED CHARGE」
オルフェノク2「!?」
強烈なキックが2体のオルフェノクを貫いた。
青い炎が上がる。
律「何これ・・・どういうことなの・・・」
倒した謎の奴は去っていこうとする。
律「お、おい唯!」
唯「へ!?」
律「あいつを追いかけるぞ!」
周りに平穏が取り戻った。
律「唯!」
唯「う、うん・・・」
二人はこっそりと教室を抜け出す。
さわ子「じゃぁ気を取り直して・・・」
姫子「先生、平沢さんがいません」
生徒3「あ、りっちゃんもいない!」
さわ子「何ですって・・・!?」
さわ子「・・・まぁいいわ」
律「ハァ・・・ハァ・・・」
唯「りっちゃん・・・もう疲れたよ・・・」
律「くそ・・・見失っちまった・・・」
唯「それにしても・・・さっきのは何!?」ハァハァ
律「分からない・・・でもただ事じゃなさそうだな・・・」
澪「あれ?」
律「ん?」
唯「澪ちゃん!」
澪「こんな所で何してるんだ?」
律「澪こそこんな所で・・・」
唯は小声で律に話しかける。
唯「ねぇりっちゃん、さっきの事澪ちゃんに話す?信じてもらえるかな?」
律「信じてはもらえないかもしれないけど、澪の反応が面白そうだなー」
澪「何?」
唯「いやね・・・学校にマシンガン持った人達が来てね・・・さわちゃんは怪物になって対抗して・・・」
澪「・・・・」
律「それにさわちゃんは・・・その集団の一人を殺しちゃうんだ・・・」
唯「それにその怪物を倒すヒーローっぽいのも現れて・・・私達はそれを追って・・・」
澪「・・・・」
澪「立って」
律「ん?」
澪「早く立って!」
二人は顔を見合わせながら立つ。
澪「こっち来て!」
唯「う、うん・・・」
二人は必死で澪についていく。
律「おいおい、どこに連れてく気だよ・・・!」
澪「あとで分かるよ」
澪「ついた・・・」
唯「ハァ・・・ハァ・・・」
律「ここ・・・?」
古びた小屋だった。
唯「何ここ・・・」
澪「とりあえず入って」
キイイィィ・・・
律「あ・・・」
唯「ムギちゃん!」
紬「唯ちゃんに・・・澪ちゃん、二人はどうしたの?」
澪「学校でオルフェノクを見たらしい・・・あとデルタも・・・」
律「オルフェノク?デルタ?」
澪「あ、あぁ・・・。とりあえず座ってよ。疲れただろ?」
唯「うん・・・」
紅茶を出す。
澪「こんな小屋だけど、食料はちゃんとあるから・・・」
律「おいおい、何か私達がここにずっといる感じになってるぞ・・・」
紬「実際そうなると思うわ・・・」
唯「え?」
律「どういうことだよ!」
唯「そうだよ!それにあの怪物とか・・・」
澪「よし・・・」
澪「これから重要な話をするからよおく聞いてくれ」
律「分かった・・・」
澪「あの怪物のことだけど・・・」
律「オルフェノク?」
澪「そう。奴らは元々ちゃんとした人間なんだ。それに一度死んでる」
唯「ん?」
澪「オルフェノクは人間を襲って仲間を増やすんだ。襲われた人間は同時に死んでしまう」
澪「だけどある特定の条件を持った人間はしばらくすると蘇生するんだ」
澪「そして蘇生した人間は怪物、オルフェノクになる・・・」
律「・・・」
澪「あとあの黒い奴だけどな・・・」
律「怪物を倒したやつか!」
澪「あれは対オルフェノク用に作られた戦闘ツールで、全部で3種類あるんだ」
唯「・・・・」
澪「さっき出てきたのはデルタ。あとファイズとカイザっていうのがある」
唯「えっ、じゃぁそのファイズとカイザっていうのはどこにあるの?」
澪「んー、ファイズは行方不明でカイザはあるっていえばあるんだけど・・・」
唯「あるんだけど・・・?」
澪「オルフェノクしか変身できない」
唯「へ!?」
澪「実はファイズもそうなんだ・・・。でもカイザは人間でも適合すれば変身できる・・・」
律「適合できなかったら・・・?」
澪「灰になる」
唯「うっ・・・」
澪「そして、この中で適合できるのはムギしかいないんだ・・・」
紬「アハハ・・・」
澪「あ、ついでにさっきデルタに変身したのは私だから」
律「え!?」
律「澪、お前平気なのか?」
澪「何が」
律「いや、お前怖くないのか?」
澪「ん、まぁ・・・」
ガタン。
律「ん?」
男たちが入ってきた。
男1「ハァ・・・ハァ・・・」
唯「あ、さっきの・・・」
律「ておい!」
二人が小屋の端っこに逃げ込む。
紬「な、何してるの・・・?」
律「だって・・・」
澪「あ、そっか。説明してなかったな。この人達は私達の味方だ」
唯「え?」
律「あ、そうなの・・・?」
澪「もうこの世界はほとんどオルフェノクに支配されていて、私達人間は狭い居住区で暮らしてるんだ」
唯「でも前までこんな事は・・・」
紬「最近急に攻勢を強めてきたの。何故か分からないけど・・・」
律「・・・・」
唯「あ、そういえばあずにゃんは?」
紬「え?」
澪「・・・・・」
澪「オルフェノクになった」
唯「え?」
紬「で、でも安心して!私達の味方になってくれてるから!」
律「でも・・・オルフェノクなんだろ?」
澪「大丈夫!オルフェノクでも梓は梓だ!」
唯「う、うん・・・」
澪「ついでに、純・憂も・・・」
律「そんな・・・」
唯「憂が・・・?そんなの嘘だよ!」
澪「本当だよ。でも味方になってくれる。そうじゃなかったら、朝に唯は憂に襲われてるはずだ」
唯「うん・・・」
紬「この3人はとても頼りになるから!」
律「・・・・」
その話を屋根の上で聞いている人がいた。
梓・憂・純だ。
梓「やっぱり・・・オルフェノクだと怖がられちゃうよね・・・」
純「しょうがないよ・・・あんなに人殺してるんだから・・・」
憂「おねーちゃん、私がオルフェノクに変身してパニックにならないかな・・・」
純「それに男の人達からのきちんとした信用を得るのも大変だよ」
梓「ここでこんな話しててもしょうがないよ。とりあえず戻ろう」
純「うん・・・」
桜高。
キーンコーンカーンコーン。
梓「やばい!」
憂「早くしないと!」
3人は何とか授業に間に合った。
純「ハァ・・・ハァ・・・」
静かな授業が始まる。
憂(おねーちゃん、大丈夫かな・・・)
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
キーンコーンカーンコーン
生徒1「ねぇねぇ最近どう?」
憂「え?」
生徒1「私、この前10人くらいやったけど、オルフェノクになったのは1人しかいなかったー」
憂「う、うん・・・」
生徒1「どうしたの?調子悪いの?」
憂「い、いや・・・!元気だよッ!」
生徒1「あ、そう・・・」
梓「憂ー!」
憂「あ、梓ちゃん。それに純ちゃんも」
梓「ちょっと・・・」
憂「ん?」
人のいない所へ行く。
純「どうする?先輩ん所行ってみる?今日は学校全体で部活ないし」
憂「う、うん・・・」
梓「そりゃ、唯先輩や律先輩にはちゃんと説明しておかないと」
憂「じゃぁHR終わったら・・・」
純「うん」
律「学校じゃもう放課後か・・・」
律が寝転がりながらいった。
唯「放課後・・・・・ティータイム・・・・・」
澪「・・・」
紬「・・・どうする?お茶入れる?お菓子もあるけど・・・」
DON!
律「ん?」
男「何のん気なこと言ってんだよ・・・!」
澪「ジン!いきなり何・・・」
ジン「こんなのんびりとお茶や菓子食ったり寝っ転がったり・・・」
澪「じゃぁ何をしろって言うんだよ!無鉄砲に行っても無駄に味方を失うだけだ!」
唯「澪ちゃん・・・」
律「そうだ!こっちから攻めても勝算はないし・・・」
再び周りは沈黙する。
DOOOOON!
紬「何?」
全員が外へ出る。
澪「ライオトルーパー・・・」
唯「え?」
ジン「オルフェノクで構成されてるSWATチームだ。くそっ!」
ライオトルーパー達が唯達を襲いにくる。
ホース「てゃあああぁぁっ!」
澪「ん?」
馬の姿をしたオルフェノクがライオトルーパーを襲った。
さらにもう2体オルフェノクが来る。
ライオトルーパー「くそっ・・・」
その場にいたライオトルーパー3人を蹴散らした。
3人のオルフェノクは人間体になる。
唯「憂・・・」
律「それに・・・梓に純じゃねぇか・・・」
憂「おねーちゃん・・・」
唯「憂・・・私は別に怖がってないよ?憂は憂だもん」
梓「安心してください。私達は味方です」
ジン「・・・・」
DONDONDON!
再びライオトルーパーとオルフェノクが来た。
澪「くそっ・・・」
澪は小屋からデルタドライバーを持ってくる。
唯「澪ちゃん!」
澪「変身」
「STANDING BY・・・」
デルタフォンをドライバーに差し込む。
「COMPLITE」
CHUN CHUN
まばゆい閃光が澪の身を包み、さっき学校に現れたデルタに変身する。
律「澪・・・」
憂・純・梓も再びオルフェノクになる。
デルタ澪「ふぅ・・・」
4人は戦いへ向かった。
「BIRST MODE」
デルタが銃を撃ちまくる。
デルタ澪「スリーエイト、トゥーワン!」
ホースオルフェノクが一体のオルフェノクを倒した。
キィィィィィイイイ・・・
ホース梓「何?」
巨大なマシン、ジェットスライガーが来た。
デルタがそれに乗る。
ジェットスライガーから無数の弾丸が飛ぶ。
スネーク純「!?」
スネークとクレインは周りによける。
DOOOOON!
デルタ澪「よし・・・」
一気にライオトルーパー、オルフェノクを倒した。
夜。
律「うっ・・・さみっ!」
澪「着替えならある程度あるけど、どうする?」
律「・・・家から持ってこいと?」
紬「別に普通に過ごしてれば人間とはバレないわ。ここから出るのを見られなければね・・・」
唯「お風呂もないのー」
澪「贅沢いうなぁ・・・。一応居住区の中には小さい風呂屋はあるけど、衛生上あんまりおすすめできない」
唯「ふーん」
律「よし唯!家まで取りに行くぞ!」
唯「え!?ヤだよ~!怖いよ~」
律「大丈夫だよ~。一緒にいればー」
唯「そう・・・かなぁ・・・?」
唯と律は二人で歩いていた。
人気は全くない。
律「・・・全然人いないな・・・」
唯「うん・・・みんなどこ行ったんだろ」
律「じゃぁここで分かれるぞ」
唯「うん・・・ちょっと怖いけど・・・」
律「じゃぁまた後で!」
唯「無事を祈る!りっちゃん隊員!」
律「おうっ!」
律が家に着いた。
律「とは言いながらもやっぱ怖いな・・・」
律(・・・よしッ!)
ガチャ。
律「ただいまー・・・」
聡「あ、おかえり。ねーちゃん遅すぎ!」
律「ごめんなー。ちょっと用事があって」
律(聡もきっとオルフェノクだ。気をつけないと・・・)
急いで自分の部屋へ向かっていった。
律は着替え、その他必要なもの、食料を持って家を出ようとする。
聡「ねーちゃん?」
玄関を出た瞬間、聡が目の前にいた。
律「聡・・・?」
聡「家出?」
律「ハハ・・・」
聡「・・・・」
律「え?」
聡の顔に紋様が浮かぶ。
律「オルフェノク・・・」
聡がラビットオルフェノクになる。
律「くそっ・・・」
ラビット聡「ねーちゃん・・・」
律「うぅ・・・」
グサッ。
律「うっ・・・」
ブーメランが律の腹に刺さった。
ブーメランが抜かれる。
律「うっ・・・うぅ・・・・」
律はその場に倒れこんでしまう。
ラビット聡「・・・・」
ラビットオルフェノクは聡の姿に戻る。
律「・・・・」
呼吸がない。目も開かない。
律「・・・・・」
すると突然律の目が開いた。
ゆっくりと立ち上がる。
律「あ・・・・えと・・・」
律は聡に刺されたことまで思い出した。
律「確か私・・・」
律「え!?」
律「ためしに・・・」
窓ガラスを見る。
顔に紋章ができている。
律「オルフェノク・・・」
律「おいおい・・・」
律は戸惑いながらも荷物をまとめ、唯と別れた所へいく。
唯「りっちゃあああん!」
律「お、唯」
唯「無事だったんだね!」
律「そうだと思うかぁ・・・?」
唯「え!?」
律「ほら!」
律が顔にオルフェノクの紋章をつくる。
唯「うわぁっ!」
律「いやー、聡がオルフェノクでさ。襲われちゃってあたしもオルフェノクになっちゃったぜー」
唯「・・・・」
律「気にすんなよぉ。別にいつもと変わんねぇよ!」
唯「うん!」
二人は小屋へと向かった。
唯「はぁ・・・はぁ・・・」
律「疲れるな・・・。でもこの森さえ抜ければ・・・」
DONDONDON!
唯「!?」
律「何だ!?」
バイクに乗ったライオトルーパーが5体ほどいた。
唯「そんなぁ・・・」
二人は必死で逃げる。
律(小屋には近づけたくないけど、澪達に助けを求めるしかない・・・)
BUUUN!BUUUUN!
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「もうダメ・・・限界・・・」
律「唯・・・!」
律も転んでしまう。
木にもたれかかる。
カチャ。
律「ん?」
唯「何コレ・・・」
律「ベルトだ・・・」
唯「デルタ?」
律「いや違う。これは・・・。ファイズだ!」
唯「え?」
律「これが行方不明って言われてたファイズだ!よしこれで・・・」
唯「でもりっちゃん、オルフェノクしか変身できないんだよ?」
律「何言ってるんだよ・・・」
唯「あ、そっか!」
律「よし・・・」
カチャ。
5、5、5・・・・ピピッ
「STANDING BY」
唯「りっちゃん・・・」
律「・・・・・変身!」
カチャ。
「COMPLETE」
唯「眩しッ・・・!」
赤い光が律の身を包む。
律は目をつむる。
律「・・・・・」
光がおさまる。
唯「・・・・・」
黄色に光る瞳。赤いフォトンストリーム。
律「これが・・・ファイズ・・・」
唯「りっちゃん・・・!」
ライオトルーパーが来た。
ファイズ律「唯、早く小屋へ逃げろ!」
唯「わ、分かった・・・」
ファイズ律「よぉし・・・来るなら来い!」
ライオトルーパーは銃を撃ってくる。
しかしファイズには利かない。
ファイズ律「はっ・・・!」
思い切り高くジャンプし、1体を蹴る。
ライオトルーパーA「うわっ・・・」
ファイズ律「うぉぉぉぉおお!」
1、0、6・・・ピピッ
「BURST MODE」
光弾が出される。
さらにファイズショットを手にセットする。
ENTER・・・ピピッ
「EXEED CHARGE」
ファイズ律「うああああ!」
強烈なパンチがライオトルーパーの1体を倒す。
ファイズ律「よし・・・」
唯が小屋のドアを開ける。
澪「!?」
紬「唯ちゃん・・・」
澪「どうした?オルフェノクに襲われたか!?」
唯「いや・・・」
澪「律は?」
唯「え?えーっと・・・」
ファイズ律「くそ・・・あと4体か・・・」
ファイズ律「ん?これは・・・」
ファイズの顔のようなマークがついたメモリを見つける。
ファイズ律「えーっと・・・」
ピピッ。
「COMPLETE」
ウィーン・・・
ファイズ律「おいおい何だよこれ・・・」
フォトンストリームは白になり、胸のアーマーが展開される。
ファイズ律「・・・これか?」
スイッチを押す。
「START UP」
ファイズ律「お!?」
ファイズが走り出すと、周りのライオトルーパーは一気に動くのが遅くなった。
ファイズ律「おおすげー!」
ファイズはクリムゾンスマッシュの準備をする。
4体一気にロックオンする。
ファイズ律「てやぁぁぁぁ!」
赤い閃光が周りを明るくする。
DOOOOON!
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
最初の形態に戻った。
変身を解除する。
律「ふぅ・・・疲れた」
律「あ、早く戻んねぇと・・・」
ガチャ。
律「ただいまー」
律が入ってきた瞬間、みんながこっちを見てきた。
律「な、なんだよ・・・」
澪「律、ファイズのベルトを出せ」
律「え、あうん・・・」
カチャ。
テーブルにファイズ、カイザ、デルタのベルトが並べられた。
澪「唯から全部聞いたぞ。律がオルフェノクになった事も」
律「え?」
唯「いけなかったかな・・・?」
律「いや、別に!だってオルフェノクになれたんだぜ!強くなれたしみんなも守れるし・・・」
紬「・・・・」
律「・・・どうしたんだ?」
ジン「出てけ」
律「え?」
ジン「さっさと出てけ」
律「何言って・・・」
ジン「出てけっつってんだよ!」
律「う・・・」
律「澪!」
澪「たとえ律でも、オルフェノクをここに住まわせる訳にはいかない・・・」
律「そんな・・・」
唯「あたしんちに行きなよ。憂には連絡してあるから・・・」
律「唯・・・」
ジン「おい、早く行けよ」
澪「ジン」
澪「そんなに急かすな」
律「・・・・」
律はさっさと出て行ってしまう。
澪「くっ・・・」
澪は悔しそうな顔をする。
紬・唯は悲しい顔を浮かべる。
ジン「・・・・」
律(どうせあたしがいなきゃファイズやカイザのベルトも持ってる意味ないんだ)
律(あとでファイズに変身してと頼んでも知らないからな・・・)
唯の家。
律「おじゃましまーす」
憂「あ、律さん・・・」
律「もう話は聞いてるのか?」
憂「はい・・・大変でしたね・・・。とりあえず何か食べますか?」
律(そういえば何も食ってなかったな・・・)
ぐー。
憂「体は正直です!」
律「ははは・・・!」
・・・・・
・・・・・
憂「そろそろ寝ますか?」
律「あぁ・・・そうだな・・・」
憂「とりあえずおねーちゃんの部屋で・・・」
律「あぁ」
律「あ、そうだ。明日はどうするんだ?」
憂「え?」
律「学校だよ」
憂「んーっと、とりあえず普通に行ってみてください」
律「分かった・・・」
憂「それじゃ・・・」
律「あぁ。おやすみ」
カチャ。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
翌日。
憂「あ、おはようございます」
律「ん、おはよー。それにしても憂ちゃん朝早いなー」
憂「そうですか?」
律「料理もうまいし・・・」
憂「そんな・・・」
律「そういえば、憂ちゃんは何ていうオルフェノクなんだ?」
憂「クレインです。鶴です」
憂は変身してみせる。
律「へー。憂ちゃんらしくてキレイな感じじゃん」
憂「律さんは?」
律「ほっ!」
律も変身する。
狼の姿になる。
律「名前は・・・ウルフオルフェノクって所か?」
憂「ハハハ・・・!」
学校。
律「おはよー!」
生徒1「あ、りっちゃん!」
律「お、おぅ・・・」
生徒1「昨日いきなりいなくなってビックリしたよー。人間達も来ちゃうしー。
先生はあんまり心配なかったけどなー」
律「うん・・・」
律(こいつらもみんなオルフェノクなのか・・・)
律(何だろ・・・何かオルフェノクのオーラが感じるっていうか・・・)
廊下に一人の生徒が歩いている。
律(あいつ、人間だ・・・!)
律(こんな所に入ったら・・・)
姫子がその生徒に話しかける。
律(ダメだ・・・!)
その生徒は灰になっていた。
生徒2「姫子ちゃん鮮やかー!」
律「・・・・」
職員室。
校長「ちょっと・・・」
さわ子「はい?」
校長とさわ子は職員室の奥の奥にある扉に入る。
そこは何もないだだっ広い部屋で、真っ白だった。
さわ子「何ですかここ・・・」
部屋の真ん中に2本のベルトが置いてある。
さわ子「これは・・・?」
校長「これはな・・・」
ジン「帝王のベルト!?」
澪「あぁ。学校には『帝王のベルト』と呼ばれる2本のベルトがあるらしいんだ」
唯「帝王の・・・ベルト・・・」
澪「私達の持っているベルトとは比べ物にならないくらい強いらしい・・・」
ジン「何でそんな事が分かる」
澪「律が教えてくれた」
ジン「お前・・・まだあの女と・・・!」
澪「携帯で話しただけだ。家に入れてないからいいだろ」
唯「澪ちゃん・・・」
ジン「あぁっ・・・!」
校長「この帝王のベルトがあればこの世界を完全に支配できる」
校長「この2本のうちこれを・・・」
校長は白い方を指差す。
校長「お前に預ける」
さわ子「私にですか?」
校長「あぁ。嫌か?」
さわ子「いえ・・・」
サイガのベルトをさわ子は手に取った。
放課後。
律は一人で昇降口で靴を履いていた。
梓「律先輩ー!」
律「あ、梓・・・」
梓「話は聞きました。大丈夫ですか?」
律「大丈夫だ、問題ない。梓はこれからどうするんだ・・・?」
梓「とりあえず小屋に行ってみます。律先輩は・・・」
律「あたしは帰るよ・・・」
梓「・・・・」
律「でも前までは行ってみようかな・・・」
梓「そうですか・・・」
二人は小屋へ向かって歩いていった。
律「この森は相変わらず何か出そうだな・・・」
梓「いや、本当に何か来ます」
律「え?」
DOOOON!
律「うわっ・・・」
梓「誰!?」
さわ子がいた。
律「さわちゃん・・・」
さわ子「りっちゃん、あなたもオルフェノクになってたのね・・・知らなかったわ・・・」
梓「先輩、もうさわ子先生をさわ子先生と見てはいけません」
律「あぁ・・・分かってる・・・」
さわ子はサイガのベルトを巻く。
律「あれは!」
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
「COMPLETE」
律「・・・・・」
梓「何ですかあれ・・・」
律「分からない・・・」
さわ子サイガ「はっ・・・!」
トンファーで攻撃してくる。
二人はオルフェノクになる。
ウルフ律「はぁっ!」
ウルフオルフェノクがメリケンで攻撃する。
もう一回メリケンで叩くが、トンファーで受け止められ、反転する。
ホースオルフェノクも剣で攻撃する。
しかしそれもトンファーで跳ね返されてしまう。
ホース梓「えっ・・・!」
サイガはフライングアタッカーを展開する。
ジェット噴射で空を飛びはじめた。
ウルフ律「なっ・・・」
上から銃を撃ってくる。
ウルフ律「うわぁぁぁぁ・・・!」
そのままサイガは小屋の方へ向かっていった。
ホース梓「まずい・・・」
ホースオルフェノクはサイガを追っていく。
ウルフ「あ、あたしも・・・」
ウルフ律「うっ・・・」
突然視界がぼやけ、力が抜けてしまう。
律の姿になり、そのまま倒れこんでしまった。
DOOOOON!
紬「何!?」
外に出る。
唯「何あれ・・・」
ホースオルフェノクとサイガが戦っている。
澪「帝王のベルトだ・・・」
ジン「は?」
たまたまその場にいた純は、ファイズのベルトを持つ。
唯「あっ・・・!」
純が外へ出る。
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
純「変身!」
「COMPLETE」
純がファイズに変身した。
純「はっ・・・!」
ファイズ純「うぁぁぁぁああ!」
DON!
ホース梓「純!?」
ファイズ純「あは、変身しちゃった・・・」
二人がサイガと戦う。
澪「・・・・・」
ジン「・・・・・くそっ!」
紬「ん?」
ジンは小屋に戻り、デルタのベルトを持ってくる。
澪「ジン!」
さわ子サイガ「ん?」
サイガはジンに向かって光弾を出す。
ジン「!?」
ジン「うああああぁぁ・・・!」
デルタドライバーが飛ばされる。
サイガはもう一発光弾を撃つ。
DOOOOON!
デルタのベルトが粉々になった。
ジン「なっ・・・!」
紬「うそ・・・」
泣きそうな顔で言う。
ジン「くそおおぉぉぉ!」
ジンはカイザのベルトを持つ。
澪「バカ、やめろ!」
サイガの光弾が澪に向かってくる。
ジン「澪、危ない!」
ジンがカイザに変身する。
澪「!?」
DOOOOON!
光弾はサイドバッシャーが受け止めた。
唯「え!?」
澪「ジン・・・どうして・・・」
カイザジン「バカか?お前。俺も人間だ。良心っていうもんがあるだろ」
澪「ジン・・・」
カイザがサイドバッシャーに乗る。
「BUTTLE MODE」
カイザジン「うおおおおぉぉぉ!」
バルカン砲を撃つ。
さわ子サイガ「!?」
高速でよける。
しかし弾丸はサイガを追いかけ続ける。
サイガは猛スピードで一直線に逃げている。
さわ子サイガ「何なのよ・・・」
ホースオルフェノクが疾走態になる。
猛スピードで走り、サイガに追いつく。
剣を一振り、サイガに当たる。
さわ子サイガ「うっ・・・」
それと同時に弾丸が当たる。
さわ子サイガ「うあああああ!」
DOOOON!
サイガのベルトだけが残された。
ホース梓「ふぅ・・・」
「BIHICLE MODE」
カイザは変身を解く。
ジン「あとは頼んだぞ」
澪「えっ・・・?」
カイザのベルトを澪に渡す。
それと同時に、ジンは灰になって崩れてしまう。
澪「ひっ・・・!」
紬「ジン・・・」
唯「・・・・」
夜。唯の家。
律「うっ・・・」
憂「あ・・・」
律「憂・・・ちゃん・・・?」
憂「よかったぁ、気が付いて・・・」
律「あたし・・・どうしたんだっけ?」
憂「学校の森の辺りで倒れてたから・・・」
律「あ、そうだ・・・」
律「そうだ・・・何か白いライダーに襲われて・・・」
憂「白い・・・?」
律「あぁ。さわちゃんが変身してた・・・」
律「憂ちゃん、帝王のベルトって知ってるか?」
憂「はい。私も今それだと思いました」
律「うん・・・」
律「帝王のベルトが学校にある限り、学校にはオルフェノクの絶対的な権力がある・・・」
憂「はい」
律「そういえば、あの後どうなったんだ?」
憂「あ、梓ちゃんから聞いたんですけど、さわ子先生は灰に・・・」
律「そうか・・・ベルトは?」
憂「ベルトは澪さん達が回収したらしいです」
律「本当か!」ガバッ
律「いて・・・」
憂「じっとしててください・・・。ご飯も持ってきます・・・」
律「分かった・・・」
憂が下に降りていく。
律(帝王のベルトの一つは澪達が持っている。オルフェノクは間違いなく襲ってくる・・・)
律「はぁ・・・」
翌日。
学校。
キーンコーンカーンコーン
ホームルームが始まった。
しかしいつまで経ってもさわ子先生は来ない。
生徒3「あれ?さわ子先生は?」
生徒4「さぁ・・・」
ガラガラ。
女性教師「みんな、おはよう」
生徒3「あれ?」
生徒5「先生ー!さわ子先生はー!」
女性教師「さわ子先生は・・・」
女性教師「やられたわ」
生徒4「!?」
女性教師「そう。もう来ないわよ」
生徒3「やられた・・・誰に?」
生徒5「人間?」
女性教師「はいはい静かに!」
~ホームルーム中~
キーンコーンカーンコーン・・・
律「ふぅ・・・」
律(オルフェノクだらけの生活も慣れちまったな・・・)
女性教師「田井中さん、ちょっと・・・」
律「え?」
校長室に呼ばれた。
律「あれ?」
憂・純・梓がいた。
梓「先輩・・・」
律「何?これから何があるんだ?」
純「さぁ・・・」
校長が入ってくる。
律「!?」
校長「君達4人は少し話があってね・・・」
律(そんな事分かってる。早く用件を言え)
校長「君達4人はオルフェノクでありながら、人間をかばっている。これは一体どういうことだ?」
憂「えっ・・・」
校長「ごまかしても無駄だ。生徒会員の真鍋君から聞いてるんだ」
律(和!?)
校長「今は注意だけにしておくが、次に行った時は私も行動にうつすぞ・・・」
梓「はい・・・」
4人は校長室を出る。
律「くそっ・・・!」
梓「これからどうしようね、本当に」
憂「とりあえず教室に戻ろ!」
律「あ、あぁ・・・」
唯「ねぇ澪ちゃん・・・」
澪「?」
唯「これからどうするんだろうね・・・」
澪「え?」
唯「帝王のベルトは一本手に入れたけど、結局オルフェノクじゃないと変身できないし・・・」
紬「ねぇ、そろそろりっちゃん呼べば?」
澪「・・・」
男1「おい何言ってる!」
男2「あいつはオルフェノクなんだぞ!ここに入れさせてたまるか!」
澪「・・・・」
放課後。
律「はぁ・・・」
律は靴を履いて帰ろうとする。
律「!?」
律(オルフェノクだ・・・)
律は何かオルフェノクのオーラを感じた。
律(小屋の方向だ・・・!!)
律は走って小屋の方へ行く。
小屋。
バン!
澪「何!?」
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「りっちゃん・・・」
律「久しぶりだな・・・」
男1「・・・・」
律(あれ・・・オルフェノクは・・・)
澪「どうしてここへ来たんだ」
律「いや・・・ここにオルフェノクの気を感じたから・・・」
男1「オルフェノクの気?」
律「・・・・」
男1「オルフェノクの気か!仲間同士でどこにいるのか分かるのか!それは便利だな!」
紬「ちょっと、やめて!」
男1「お前みたいなオルフェノクはここにこなくていいんだ!早くあっち行けよ!」
律「何だと・・・」
律は顔に紋章をつくる。
唯「りっちゃんやめて!」
律「うっ・・・」
澪「律」
律「ん?」
澪「・・・・・すまなかった」
律「澪・・・・」
澪「すまなかった律・・・。今までごめんな」
男1「おい・・・」
唯「澪ちゃん・・・」
DOOOOON!
唯「えっ!?」
スネーク純「ああぁぁっ!」
憂・純・梓がオルフェノクとなってライオトルーパーと戦っていた。
律「くそっ・・・!」
律はファイズのベルトをとり、外へ出る。
澪「律!」
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
「COMPLETE」
ファイズ律「はぁっ!」
皆が外へ出る。
澪「くそっ・・・何でここばっかり・・・」
紬は小屋に入る。
唯「ムギちゃん!?」
カイザのベルトを持ってきた。
唯「そうだ、ムギちゃんはカイザに適合するんだっけ・・・」
紬「・・・・」
9、1、3・・・ピピッ
「STANDING BY」
紬「変身!」
「COMPLETE」
紬はカイザに変身する。
二人のライダーも加わり、ライオトルーパー部隊に挑む。
ファイズ律「はぁっ!」
ライオトルーパーが小屋に向かって発砲する。
澪「うっ・・・」
唯「きゃぁっ・・・!」
クレイン憂「やめて!」
クレインオルフェノクは翼を広げ、ライオトルーパーを包み込む。
ライオトルーパー「うわあああぁぁ・・・・」
3体を倒す。
しかしあと5体はいる。
ファイズ律「よし・・・」
「COMPLETE」
ミッションメモリをセットし、ファイズはアクセルフォームになる。
「START UP」
カウントが始まり、ファイズが超高速で動く。
ホース梓「何これ速い・・・」
梓達が戦っている様子も、ファイズにはスローモーションにしか見えなかった。
全ての世界がスローに動く・・・。
ファイズ律「うはーコレだよコレ!」
5体をロックオンする。
ファイズ律「はああぁっ!」
クリムゾンスマッシュを一気に撃つ。
DOOOON!
スネーク純「うわっ・・・」
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
元の状態に戻る。
ファイズ律「ふぅ・・・やっぱこれ気持ち良いなー」
DOOOOON!
ファイズ律「ん!?今度は何だ!?」
煙の向こうには和がいた。
クレイン憂「のどか・・・さん・・・」
和は手をかざし、カイザに向けた。
カイザ紬「えっ・・・?」
DON!
その光弾は一直線にカイザに向かった。
カイザ紬「きゃああぁぁぁぁ・・・・!」
DOOOOON!
ファイズ律「なっ・・・」
カイザの変身が解かれる。
紬は力なくその場に倒れる。
しぼむように灰になってしまった。
澪「あ・・・」
唯「ムギちゃん・・・?」
周りに何だかよく分からない沈黙が走った。
唯「ムギちゃあああああああん!」
唯は声を枯らしながら叫んだ。
しかし紬の声はしない。
和がカイザのベルトを踏み、破壊する。
ホース梓「!?」
ファイズ律(何て力だ・・・)
和「あなたたちは校長の警告にも関わらず人間の味方をした。もう終わりよ」
和はサイガのベルトを持っていた。
澪「なっ・・・」
澪がテーブルを見る。
ベルトがなくなっている。
唯「いつの間に・・・」
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
和「一気に始末するわ」
和「・・・・変身」
「COMPLETE」
青いフォトンストリームが輝く。
サイガだ。
ファイズ律「・・・・」
サイガが手をかざすと、ものすごい衝撃波が3人のオルフェノクとファイズを襲った。
スネーク純「うわあああああ!」
4人は森の奥へ吹っ飛ばされてしまう。
サイガはそれを追う。
ホース梓「うっ・・・」
ファイズ律「何なんだよ一体・・・」
サイガが空から降りてきた。
クレイン憂「・・・・」
スネーク純「あああああ!」
4人が一斉にサイガに挑む。
ホースオルフェノクは疾走態になり、剣を振り回す。
しかしサイガは動じない。
スネークオルフェノクも口から毒を放つ。
しかし吸収されてしまう。
スネーク純「なっ!?」
クレインオルフェノクが飛びながらアタックする。
DON!
トンファーで軽く受け止められる。
クレイン憂「うっ・・・」
「BURST MODE」
サイガフォンが銃になり、クレインオルフェノクの体に何発も放たれる。
クレイン憂「ああああああぁぁぁ・・・!」
クレインオルフェノクが苦しそうに叫ぶ。
ファイズ律「憂ちゃん!」
さらにその銃はスネークオルフェノクにも放たれる。
スネーク純「うわあああああぁぁぁ・・・!」
ホース梓「そんな・・・」
ファイズ律「くそっ!」
「EXEED CHEARGE」
グランインパクトをサイガに放つ。
和サイガ「!?」
和サイガ「バカね。そんなのでやられると思ってるの?」
片手で振り払う。
和サイガ「まぁこれくらいにしておくわ。ついでに澪ちゃんは頂いておくから」
ファイズ律「は?」
サイガが小屋のほ方へ飛んでいってしまう。
ファイズ律「あ!」
ファイズもそっちへ向かっていく。
憂「梓ちゃん・・・」
梓「憂・・・純・・・」
純「私達もここで終わりね・・・」
梓「何言ってんの!まだ終わったわけじゃ・・・!」
梓が涙目で言う。
憂「梓ちゃん・・・さよ・・ら・・・」
純が最期に満面の笑みを浮かべた。
梓「うっ・・・うっ・・・」
梓の目の前には沢山の灰しかなかった。
サイガが澪の腹を殴る。
澪「うっ・・・」
澪は気を失う。
唯「あ!」
澪を持ち上げてどこかへ飛んでいってしまう。
ファイズ律「くそっ・・・間に合わなかったか・・・」
ファイズの変身が解かれる。
唯「りっちゃん・・・」
律「うっ・・・」
律に強烈な目眩が襲った。
長時間の変身に耐えられなかったのだ。
律「ちょっと・・・休ませてくれ・・・」
小屋の中へ入っていく。
ベッドに寝転がっている。
男の視線が気になってしょうがない。
律(歓迎されてないんだな・・・あたし・・・)
唯「大丈夫?」
律「あ、あぁ・・・。それより早く澪を助けに行かねぇと・・・」
唯「本当に大丈夫なのぉ・・・?」
バタン。
唯「あずにゃん・・・」
唯「憂と純がやられました・・・」
律「・・・・・」
唯「えっ?」
梓「サイガにやられました・・・。律先輩、大丈夫ですか!?」
唯「あずにゃん・・・それどういうこと?」
梓「え?」
唯「憂が・・・灰になっちゃったの・・・?」
梓「・・・・」
唯「ねぇあずにゃん!!」
唯「りっちゃん、私も行く」
律「唯・・・」
律「唯、いくらなんでもそれは無茶だ!」
唯「う・・・」
律「あたしに任せろ!梓もいる!」
唯「うん・・・」
律「よし、行くぞ!」
梓「はい!」
二人は小屋を出る。
律「んでどこ行くんだ?」
梓「とりあえず学校へ行きましょう」
律「そうだな・・・」
梓「これから・・・決戦が始まるんです!」
学校。
律「よし・・・」
二人は覚悟を決めて門をゆっくり入っていく。
~校長室~
校長「来たようだな・・・」
校舎に入る。
梓「誰も・・・いませんね・・・」
律「今日はどこも部活あるだろ?ひとっこ一人いないじゃないか」
律「なぁ梓」
律「あれ?」
梓がいない。
律「え!?」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
梓「うっ・・・」
目の前には校長一人だけが立っている。
さわ子がサイガのベルトを受け取ったあの部屋だ。
梓「ここは・・・」
校長「・・・・」
梓「校長先生・・・」
校長「君にはわざと殺さずにしておいた。何故だか分かるか?」
梓「・・・・」
校長「それはな・・・」
校長の指が梓の腹に刺さる。
梓「!?」
発光しながら刺さり続ける。
校長「フフフフ・・・」
梓「あああああああああ・・・・!」
梓が苦しみながら叫ぶ。
今までにない苦しみが梓を襲った。
体の底から何かが変形してるような感覚だった。
梓「ぁぁぁぁあああああ!」
校長「これだ・・・!まさにこれだ・・・!」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
律「ん!?」
律(今何か悲鳴が聞こえたような・・・)
律(校長室行ってみるか・・・)
走って校長室へ向かう。
ガラ!
律が校長室の扉を開ける。
律「え!?」
校長室の扉を開けた。律の目の前には校長室とは全く違う世界が広がっていた。
体育館だ。
律「どういうこと・・・」
ギャラリーが席に座りながら歓声をあげている。
律「みんな、桜高の生徒か・・・」
1年、2年、3年。律の同じクラスの人達もみんないる。
皆非常に楽しそうな目をしている。
律が来るのを待ち焦がれたように・・・。
律「何なんだよコレ・・・」
向こうの扉から梓が入ってきた。
律「梓・・・!?」
梓「先輩!助けてくださいッ・・・!」
律「梓!どうしたんだ!?」
梓「うっ・・・・」
梓の体が光りだす。
梓「いやぁぁぁぁぁあああ!」
律「!?」
律が衝撃で吹っ飛ばされる。
律「あず・・・さ・・・?」
梓の顔にオルフェノクの紋章が入る。
しかしそれはホースオルフェノクのものではなかった。
爆発すると同時に、今までに見たことのない巨大なオルフェノクが現れた。
律「何だよこれ・・・」
澪「律ーーーーー!」
律「澪!?」
澪が壁に縛られている。
澪「律!」
澪は今にも泣きそうな声で律の名を叫んでいる。
腕や足を精一杯振っている。
巨大なオルフェノクは澪へと向かう。
律「あいつ、まさか・・・!」
澪「いやあああああああ!」
律「澪!」
DADADADADA・・・・
マシンガンらしき音が体育館に響き、巨大なオルフェノク(以下エラスモオルフェノク)の体に火花が散った。
律「えっ・・・?」
天井にはロボットらしきものが浮いていた。
律「なんだあれ・・・」
澪「オートバジン・・・」
ロボットは撃ち続ける。
オートバジンは律の元へ来る。
律「お前は・・・」
オートバジンをいじっている。
律がボタンを押すと途端にバイクの形になる。
律「おっ・・・ビックリした・・・」
律「よし・・・」
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
律「・・・・変身!」
「COMPLETE」
赤い閃光が律の包み、ファイズに変身する。
ファイズがオートバジンのハンドルを抜く。
ファイズ律「・・・・・」
エラスモオルフェノクへ向かう。
ファイズ律「でやぁぁぁぁあああ!」
思いっきりジャンプし、エラスモオルフェノクの後頭部に剣を刺す。
ファイズ律「梓ー、目を覚ませ・・・!」
しかしエラスモオルフェノクは首を一振りし、律を吹っ飛ばす。
ファイズ律「うあああああ・・・・!」
澪「律!律・・・」
ファイズ律「澪・・・」
ファイズ律「うおおおおおお!」
ファイズはがむしゃらにエラスモオルフェノクに突っ込んでいく。
それに気づいたエラスモオルフェノクはファイズを足ですくい上げる。
ファイズ「うあっ・・・!」
エラスモオルフェノクは律を食べようとする。
大きな口を開ける。
ファイズ律「・・・・」
澪「律ーーーー!」
その瞬間、澪の手足を縛っていた鎖が粉々になった。
澪「え?」
エラスモテリウムオルフェノクも叫びながら悶えていた。
澪「何・・・何が起こったの?」
ファイズ律「澪、早く逃げろ!」
澪「え!?」
ファイズ律「早く!」
澪「律、どこ!?」
「Three,Two,One・・・」
「TIME OUT」
澪の目の前にファイズが現れる。
澪「ひっ・・・!」
ファイズ律「いやー、この速いやつ楽しくってさー」
澪「バカ!後ろから来るぞ!」
ファイズ律「え?」
エラスモオルフェノクが後ろから迫ってきた。
ファイズ律「早く逃げろ!」
澪「う、うん・・・」
体育館の裏へ逃げていく。
逃げていくのを見たギャラリー達は体育館の裏へ向かっていく。
ファイズ律「なっ・・・」
エラスモオルフェノクがファイズに攻撃してくる。
ファイズ律「うっ・・・」
ファイズ律「まずいぞ・・・」
澪「はぁ・・・はぁ・・・」
澪(ここまで来れば・・・)
澪が前を向く。
澪「えっ・・・?」
そこには桜高の制服を着た生徒達が沢山いた。
澪「う、嘘だろ・・・」
澪は逆へ逃げようとするも、そこにも生徒がたくさんいた。
澪「・・・・」
澪「イヤ・・・イヤ・・・」
生徒「澪ちゃんかわいい・・・♪今すぐ私が可愛がってあげるからね!」
澪「うっ・・・うっ・・・」
澪は耐えられず、泣き出してしまう。
生徒「フフッ・・・」
DOOOON!
ファイズ律「うあああああっ・・・!」
「BURST MODE」
光弾を連射する。
しかし全く効き目がないようだ。
ファイズ律「くそっ・・・!」
エラスモテリウムオルフェノクは暴れまわる。
澪は諦めたかのように目をつむる。
しかしいつまで経っても何も起こらない。
それどころかさっきより静かだ。
澪「・・・・あれ?」
そーっと目を開ける。
辺りは灰でいっぱいだった。
唯「澪ちゃん・・・」
澪「・・・・唯!?」
澪「ゆいいいいいいい!!」
澪は唯を抱きながらむせび泣く。
唯「澪ちゃん・・・」
澪「それより唯・・・どうしてここに・・・。というかこれ全部唯が・・・!?」
辺りの灰を見る。
唯「・・・・」
唯「見て・・・」
唯の顔に紋章が浮かぶ。
澪「なっ・・・・!」
唯はオルフェノクの姿になる。
澪「うっ・・・。どうして・・・」
唯「実はね・・・」
唯の回想。
DOOOOOON!
唯「あっ!」
ライオトルーパーの集団がまたもや小屋に来た。
唯「総攻撃だ・・・」
男1「おいどうすんだよ!ファイズもカイザもデルタもない!利用できるオルフェノクもいない!」
唯(利用できる・・・?)
唯「よしッ・・・!」
男2「お、おい・・・」
唯が走っていった。
男1「やめろ!無茶だ!」
ライオトルーパーがバイクで突っ込んでくる。
唯「きゃっ・・・!」
5mくらい吹っ飛ばされる。
男2「あっ・・・」
唯「ああああ!」
しかしまたバイクにぶつかる。
男1「なんだあいつ・・・何であんな急に・・・」
唯はなおも戦う。
男1「ダメだ!見てられねぇ!」
男2「おい!」
男1は小屋を飛び出す。
唯「ぁぁぁぁぁぁ・・・・」
男1「は?」
唯「あああああああ!」
唯は物凄い声で叫ぶ。
男1「な・・・!?」
体が光り始める。
男2「え!?」
唯「はぁ・・・はぁ・・・」
男1「嘘だろ・・・」
変わり果てた唯の姿に男1も焦りを隠せなかった。
唯は白い怪物、オルフェノクになっていたのだから・・・・。
澪「何で今になっていきなり・・・」
唯「分からない。でも何ていうか・・・闘争本能に目覚めたっていうか・・・」
澪「・・・・」
澪「そうだ!律が・・・」
唯「うん」
唯が体育館へ向かう。
澪「はぁ・・・」
澪(まさか唯がオルフェノクだったなんてな・・・)
澪は走って小屋の方へ向かっていった。
ファイズ律「うあああああっ・・・!」
律の体力はもう限界に達していた。
エラスモテリウムオルフェノクは容赦なく律を襲う。
ファイズ律「・・・・・」
DON!
ファイズ律「ん?」
体育館の扉に鳥らしき姿のオルフェノクがいた。
ファイズ律「誰だ?」
ピジョンオルフェノクが唯の姿になる。
律「唯・・・まさかお前・・・」
唯「うん」
唯「りっちゃん、額を狙って!」
ファイズ律「え?」
唯「早く!」
ファイズ律「わ、分かった・・・」
ファイズ「はっ!」
高くジャンプし、エラスモオルフェノクの頭部へ向かう。
ファイズ律「なっ・・・」
律は目を疑った。梓が灰色になって石のように固まっていた。
ファイズ律「梓・・・」
ファイズは思いっきり剣を振り下ろした。
灰色に固まった梓だけが床に落ちる。
エラスモ「ウオォォォォォォォン・・・」
本体を失ったエラスモテリウムオルフェノクはたちまち灰になって崩れていく。
唯「・・・・」
ギャラリーは落胆の声を上げる。
ファイズ律「はぁ・・・はぁ・・・」
ファイズは大の字に転がった。
床に大量の灰が散らばっている。
ファイズは変身を解除する。
律「梓!」
唯「あずにゃん!」
二人は梓のもとへ行く。
梓「あ、律先輩に唯先輩・・・」
律「あ、元に戻ったのか・・・」
梓「私・・・」
梓「そうだ、校長先生に何か刺されて・・・」
唯「よかったぁ・・・あずにゃん・・・」
梓「んっ・・・」
梓が立ち上がる。
DON!
梓「うっ・・・」
律「梓!?」
唯「誰!?」
二人が振り向くと、和がいた。
律「そうか・・・まだあいつがいたか・・・」
唯「あずにゃん・・・!」
梓「大・・・丈夫・・・です・・・。これくらいじゃ・・・」
梓「あっ!」
足が灰になり、消滅する。
梓「やっぱり、ダメでした・・・」
唯「あずにゃん!」
梓の体から青い炎が上がる。
唯「あっ・・・!」
梓「さようなら先輩・・・。無事を祈ります・・・」
梓「あ、それと・・・帝王のベルトはまだ・・・」
律「え?」
梓「あ・・・」
梓の体が灰になってしまう。
唯「あずにゃあああああああん・・・!」
律「くっ・・・」
律は泣くのをこらえる。
唯「うっ・・・うっ・・・」
律「唯・・・!」
律は怒りに満ちた顔で和を見た。
和「・・・・」
律「和ぁ・・・!」
律「うあああああああああああ!」
唯「りっちゃん!?」
律「うあああああああああ・・・!」
和「ん?」
律「うあああああああああああ・・・」
律は雄叫びと同時にウルフオルフェノクになる。
律「はぁ・・・はぁ・・・」
唯「りっちゃん・・・」
ウルフオルフェノクの顔はさらにつり上がり、激情態となった。
3、1、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
和「変身」
「COMPLETE」
サイガに変身する。
サイガとウルフオルフェノクが対峙する。
唯「・・・・・」
ウルフ律「うああっ・・・!」
サイガが銃を撃つ。
青い光弾が放たれるが、ウルフは前宙しなが交わし、そのままかかと落としをする。
サイガ和「うっ・・・」
サイガが少し動揺する。
サイガ和「フン・・・!」
フライングアタッカーを展開する。
ウルフ律「・・・・」
サイガが天井へ飛んでいく。
ウルフ律「はっ・・・!」
サイガが天井をつき破って外に出る。
ウルフオルフェノクはそれを追って信じられない高さまでジャンプする。
和サイガ「何!?」
空中でもつれ合う。
サイガが腹に銃を撃った。
ウルフ律「うっ・・・」
二人は離れ、地面へ落ちていく。
しかし二人はきれいな態勢で着地した。
和サイガ「やるわね、律」
ウルフ律「・・・・」
サイガは穴が空いた天井からまた体育館へ入る。
ギャラリーの歓声があがる。
生徒「よっしゃあああ!倒したぞおお!」
しかしその直後にウルフオルフェノクが入る。
BOOOOOOO・・・・
生徒2「何でオルフェノクなのにあんな・・・」
ウルフ律「くそっ・・・」
ウルフオルフェノクはファイズエッジを持つ。
サイガもトンファーエッジを構える。
ウルフ律「はっ・・・!」
和サイガ「えぁぁぁぁあああ!」
唯「!?」
二人の剣が交錯しあう。
ウルフ律「ぅぅぅうううああああ!」
和サイガ「・・・・」
二つの剣の間で火花が散っている。
和サイガ「くっ・・・」
するとウルフオルフェノクは急にしゃがむ。
和サイガ「なっ・・・」
一瞬の隙をつき、ウルフオルフェノクが後ろから腰の辺りを斬る。
和サイガ「うっ・・・」
ウルフ律(よしッ・・・!)
サイガギアが破壊される。
和サイガ「あああああ・・・・!」
サイガが青い炎をあげ、灰になる。
ウルフオルフェノクは律の姿に戻る。
律「ふぅ・・・」
唯「りっちゃん!」
律「これで終わりだ・・・」
唯「うん!」
オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!
律「ん?」
唯「オー・・・ガ?」
律「おい唯!」
唯「ん?」
律「さっき梓がいってたよな!?帝王のベルトはまだ・・・って」
唯「あ」
律「そうだ。帝王のベルトは2本あるんだ。しかし今度は・・・」
オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!・・・
バン!
突然体育館のドアが開いた。
歓声が上がる。
律「誰だ!?」
律と唯は扉を見る。
唯「えっ・・・」
校長「はっはっは。ようやくここまで来たな」
唯「校長・・・先生・・・」
校長「これがもう一つの帝王のベルト、『オーガ』だ」
律「オーガ・・・」
校長「はっ!」
校長が手をかざすと、念動力で律の腰にオーガのベルトが巻かれる。
律「えっ!?」
律「くそっ・・・何だよこれ・・・離れねぇ!」
校長がオーガフォンを開ける。
0、0、0・・・ピピッ
「STANDING BY」
不気味な声が体育館に響いた。
校長「オーガになるのは田井中君、君だ」
唯「そんな・・・」
校長「さぁ、変身と言うんだ」
律「おい、やめろ!」
校長「フン!」
念動力でオーガフォンをベルトにセットする。
「COMPLETE」
律「やっ・・・ヤダ・・・」
唯「りっちゃん!」
律の体が少しずつ黒くなっていく。
それと同時に金色のフォトンストリームが律の体を覆っていく。
律「くそっ・・・」
唯「あ・・・」
律はオーガに変身した。
唯「そんな・・・」
唯は校長を見る。
校長「ハハハハハ・・・・」
校長は笑いながら灰になった。
唯「寿命だったの・・・?」
唯は再びオーガを見る。
唯「・・・・りっちゃん・・・?」
オーガ「ぉぉぉぉぉおおおああああ!」
オーガが雄叫びをあげると唯にパンチした。
歓声があがる。
唯「うっ・・・」
吹っ飛ばされる。
唯「ゲホッ・・・ゲホッ・・・」
唯「りっちゃん!?」
しかし返事はない。
オーガは再び怪物のような雄叫びをあげた。
唯「りっ・・・ちゃん・・・」
オーガは唯を見る。
オーガ「・・・・」
光弾を出す。
唯「あっ・・・!」
何とか唯は交わせた。
唯「あ、これは・・・」
唯は何かを見つける。
ファイズギアだ。
唯「よしッ!」
唯は涙目ながらもたくましい顔でベルトを装着する。
5、5、5・・・ピピッ
「STANDING BY」
唯「変身ッ!」
「COMPLETE」
唯がファイズに変身した。
オーガ律「・・・・・・」
ファイズがパンチをする。
ドン!
オーガ律「・・・・」
ファイズ唯「え?」
衝撃波が起こり、吹っ飛ばされる。
ファイズ唯「んっ・・・」
ファイズ唯「ああああ!」
「EXEED CHARGE」
グランインパクトを発動する。
しかしオーガは動じない。
ファイズ唯「りっちゃん!!」
唯が懇願するように叫んだ。
オーガ律「フン!」
強烈なパンチで飛ばされる。
ファイズ唯「ああっ・・・!」
それでもなお、オーガにパンチを続ける。
ファイズ唯「あっ・・・!あぁっ・・・!」
おえつ交じりの叫びが体育館にこだまする。
パンチを続けている。
ファイズ唯「りっちゃあああああん!」
律「やめろ・・・やめてくれ・・・」
律はオーガになりながら、唯の叫びを静かに聞いていた。
ファイズ唯「あああっ・・・うっ・・・」
力ないパンチがずっとオーガに当たっている。
律「唯・・・もうやめてくれ・・・」
ファイズ唯「あああああ!」
おえつが激しくなる。
律「やめてくれええええええええええ!」
オーガの体が光りだす。
ファイズがオーガから離れる。
ファイズ唯「な、何・・・!?」
DON!
ファイズ唯「りっちゃん!」
律がオーガから分離した。
吹っ飛んできた律をファイズは受け止める。
ファイズは変身解除する。
律「あ、唯・・・」
唯「りっちゃん・・・」
唯「りっちゃんのバカ!なんであんな・・・」
律「ごめんな唯・・・。あいつに変身しちゃうと自分の意志じゃ動けねぇんだ・・・」
唯「うっ・・・」
律「泣くな唯・・・」
律がオーガから分離できた。
なのに二人の心は晴れない。
それどころか雰囲気はどんどんモヤモヤしていっている。
そうだ、このギャラリーだ。
「何であんな奴がオーガに・・・」
「あたしだってオーガになりたいのよ・・・」
「和ちゃんやさわ子先生を殺して・・・」
「今ならいける・・・!」
律「・・・・・」
すると、ギャラリーの生徒全員から青い人魂らしいものが出てくる。
律「なんだあれ・・・」
それはどんどん、抜け殻となったオーガに入り込んでいく。
律「まずい・・・」
生徒達は倒れこんでしまう。
しかしすぐに皆起き上がる。
生徒1「え!?何コレ!?」
生徒2「私達一体・・・」
生徒達は戸惑いながら体育館をあとにする。
律「あいつはこの学校の一部のオルフェノクに操られてただけなのか・・・」
オーガが動き出す。
律「!?」
律「唯・・・行くぞ・・・」
唯「うん」
5、5、5・・・ピピッ
律「変身!」
「COMPLETE」
律はファイズに変身する。
唯もピジョンオルフェノクになった。
ピジョン唯「あ、そうだりっちゃん。コレ」
ファイズ律「ん?」
少し大きな機械が渡される。
ピジョン唯「落ちてたんだけど・・・何か使えそうだなって・・・」
ファイズ律「うーん・・・」
ファイズフォンをセットする。
「AWAKENING」
「555」と押してみる。
「STANDING BY」
ファイズ律「え!?」
唯「ななな何コレ・・・!?」
全身が赤く染まってゆく。
フォトンストリームが黒くなっていく。
ファイズ律「お、お、お・・・」
変身が終わる。
ファイズ律「これは・・・」
カラーパターンが逆になり、新たな姿が誕生する。
ファイズ律「おお!?何か力がみなぎってきたぞ!?」
ファイズはオーガにパンチする。
DON!
オーガはよろめく。
続いてもう一発!
オーガは倒れてしまう。
5、5、3、2・・・ピピッ
「FAIZ POINTER EXEED CHARGE」
ファイズ律「うおりゃぁぁぁあああ!」
ものすごい力でファイズがオーズに飛び蹴りをする。
DOOOOON!
赤い巨大な渦ができる。
ピジョン唯「きゃっ・・・」
それは体育館を破壊していってしまう。
ピジョン唯「ちょっとりっちゃん・・・!?」
DOOOOOON!
大爆発が起こった。
ファイズが変身解除する。
唯「りっちゃぁん、私の活躍の場をとらないでよ~」
律「ははは~ごめんごめん!」
唯「それにしても・・・」
体育館が破壊され、外から見えている。
律「随分派手にやっちまったなー」
唯「でもいいよ!これで全てが終わったんだよ!」
律「あぁ・・・」
律「とりあえず澪の所いってみるか!!」
唯「うん!」
二人は歩き出した。
輝ける未来を信じて―
- END -

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 21:33:41.96 ID:pTn9VvpE0
カイザ村上がたっくんの中の人とパラロスを見ようとして
上映時間ギリギリにチケットを購入するときに
「早くしないと俺が死んじゃう」と言って焦っていた事はあまりに有名
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