かがみ「えーと・・・古畑さん?」

2010年01月08日 12:05

かがみ「えーと・・・古畑さん?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/04(月) 14:04:03.89 ID:Z4AsmG990

古畑「えー、突然ですが、
   ”女子高生”という言葉を
   非常に魅力的な物と捉える人は多いようです。
   ましてや彼女達の日常生活とくれば、是が非でも
   把握しておきたい、そんな人は後を絶ちません。
   しかしですね、これがまた意外と知ってしまったら
   たいした事はなくですね・・・え?私ですか?
   女子高生?もちろんだいs」



~某日、人気の無い路地~

・・・・・・・・グサッ!!

白石「ぐっ・・ひ、ひいら・・・ど・・うし・・うっ!」バタッ

かがみ「ハア、ハア・・・つかさの恨みよ・・・」

かがみ(これで・・後はこのナイフを捨てるだけね・・)

白石「だ・・れ・・か・・」

かがみ「・・しぶとい奴ね・・、これでどう?」グサッ

白石「うわああああああ・・・・」ガクッ

かがみ「・・血が・・洗わなきゃね」



~柊家玄関~

かがみ「ただいまー・・」

つかさ「あ、お姉ちゃん、おかえり~」

かがみ「つかさ!まだ寝てなきゃ駄目じゃないの!」

つかさ「私ならもう大丈夫だよ・・あれ?なんで制服じゃないの?」

かがみ「・・ちょっと汚れちゃったのよ」

つかさ「洗っておこうか?」

かがみ「自分で洗うからいいわ、あんたこそ寝てなさい」

つかさ「うん・・・」



~かがみの部屋~

かがみ(ちょっと怪しかったかな・・でもつかさだし・・)

かがみ(大丈夫・・私が疑われるわけない、計画は完璧なはず・・
    この本通りのトリックなら警察も混乱する・・)

かがみ(とりあえず明日から自然に振舞おう・・)


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~人気の無い路地~

西園寺「被害者は白石稔さん、私立陵桜学園高等部の三年生です。
    鋭利な刃物で背中を一突きされた後、首の付け根、
    いわゆる盆の窪も刺されており、これが致命傷となった模様です・・」
    ・・古畑さん、どうかしましたか?」

 古畑「んー、いや、眠いんだよ、昨日遅くまでアニメを見ていてね」

西園寺「古畑さんがアニメですか・・」

 古畑「んーいやー馬鹿にしてたんだけどおもしろいんだよ~
    可愛い女の子がいっぱい出てきてね」

西園寺「・・・これで4件目・・やはり例の怪文書の件と同じ人物の犯行でしょうか?」

 古畑「可能性は高いね」

 今泉「古畑さーん!出ましたよ、凶器!」

西園寺「本当ですか!」

 今泉「近くの川に捨てられていました!」

 古畑「んーどれどれ、包丁か・・・間違いなさそうだね。
    西園寺君、鑑識に回しておいて」

西園寺「了解しました」

 今泉「あ、ず、ずるい!僕が見つけたんだぞ!」

西園寺「・・・・」

 古畑「今泉君、聞き込みに行って来てくれるかな」

 今泉「な、何で僕ばっかり・・・僕も捜査に参加させてくださいよ~」

 古畑「参加してるじゃないか、聞き込みも凶器の探索も立派な捜査だよ」

 今泉「いや・・古畑さんの近くででないと捜査した気が・・」

 古畑「いいから行きなさい」

 今泉「・・はい・・・」

 古畑「まったく困ったもんだ・・ねえ西園寺君」

西園寺「はい」

 古畑「じゃあ陵桜学園に行こうか」



~陵桜学園~

こなた「ねえかがみ、聞いた?白石が・・・」

かがみ「・・HRで聞いたわ」

こなた「つかさのこととか色々あったけど、
    死んじゃうなんてね・・やりきれないよ」

みゆき「本当に・・やっぱり学校に送られてきた
    怪文書の犯人でしょうか」

かがみ「・・きっとそうよ、先生も帰り道とか
    注意しろって言ってたのに・・」

こなた「私達も気をつけないとね」

みゆき「本当に怖いです・・・」

かがみ(大丈夫・・絶対にばれない・・・)



~校長室~

 校長「まったく警察は何をしてるんですか!」

 古畑「申し訳ありません~」

 校長「この時代に怪文書を送ってくるような犯罪者を捕まえられなくてどうするんです!」

 古畑「言葉もありません」

 校長「怪我人が二人、死人が二人、これは警察の失態です!」

 古畑「我々も全力を尽くしておりますので・・」

 校長「できるだけ早く捕まえてください!私は仕事がありますので失敬!」バタン

 古畑「ふう~、怒られちゃったね」

西園寺「しかし非常に難しい事件ですね」

 古畑「ああ~そうだね」

西園寺「この学校に恨みを持つ人物・・
    卒業生や不登校の子を中心に調べてみたらどうでしょう」

 古畑「ん~そうだねえ~、じゃあリストアップしといてよ」

西園寺「了解しました」

 古畑「私は生徒に聞き込みをしてみる」



~陵桜学園校庭~

 古畑「すいません~、お嬢さん方」

こなた「ん?」

かがみ(なにこいつ・・)

みゆき「なんでしょうか?」

 古畑「え~私こういうものでして~」チラッ

こなた「おおー、刑事さんだー
    ドラマみたいですねー」

かがみ「!・・」

みゆき「まあダンディな刑事さんですね~」

古畑「んふふ~どうも~」

こなた「私の親戚に警察いるんですよ」

古畑「ああーそうですか~、それはまた~」

かがみ「何か用ですか??」

古畑「ええ~、実はですね、本日白石稔さんが何者かに
   殺害された件はご存知でしょうか~」

こなた「はい・・」

みゆき「知っています」

かがみ「・・・・」

 古畑「私ですね、事件を担当していまして・・」

こなた「本当ですか!」

 古畑「ええ~」

こなた「あ、じゃあ話題になってる怪文書って持ってますか?」

 古畑「ええ~ここに」

こなた「ちょっと見せてくれませんか?」

みゆき「私も見たいです~」

 古畑「おやおや~んふふ、
    いいでしょう、ちょっとだけですよ~」

こなた「どうもー・・何々」


----------------------------------------------------
これは始まりに過ぎない。

陵桜学園にはこれからも呪いが降りかかるであろう。

ミスターX
----------------------------------------------------


こなた「うわ・・ミスターXって・・・」

みゆき「始まりに過ぎない・・ですか」

 古畑「ええ、ご存知かと思いますが、
    一番初めの事件は、2年生の女子生徒が駅のホームから
    突き落とされています、そして次は1年生男子の運転する
    バイクのブレーキオイルが抜かれていました。彼は大怪我を。
    続いて陵桜学園内で仕掛けられたボウガンの矢が3年生女子の
    胸に突き刺さり・・亡くなりました、全て陵桜学園の生徒さんです・・
    そして今朝また白石さんが・・・」

こなた「う・・」

みゆき「・・・・」

かがみ「そんなことは知っています!
    古畑さんってデリカシーがないんですか?」

 古畑「おやおや、私としたことが・・んふふ、
    申し訳ありません、お気分悪くされたでしょう」

こなた「いえ・・」

みゆき「刑事さんも大変ですね」

かがみ「・・・・・」

 古畑「んふふ~、仕事ですから~それでですね、
    白石稔さんについて伺いたいのですが」

かがみ「何も知りません!」

こなた「基本的に唯のクラスメートですね・・」

みゆき「同じくです」

 古畑「そうですか~、え~大変参考になりました、
    ああみなさん、お名前をお伺いしてもよろしいですか~」

こなた「泉こなたです」

みゆき「高良みゆきです」

かがみ「・・柊かがみです」

 古畑「んふ~ありがとうございました~、それでは~」スタスタ

こなた「変わった刑事さんだね・・」

みゆき「面白い方ですね~」

かがみ(ばれてないみたいね・・)



~警察~

西園寺「古畑さん、とりあえず不登校の生徒のリストアップ、
    できました」

 古畑「ありがとう西園寺君、どれどれ・・・
    おや、柊・・・ふーむ」

西園寺「どうかしましたか」

 古畑「んー、いやちょっとね・・・」

 今泉「古畑さ~ん、聞き込み終わりました」

 古畑「そうかいそうかいお疲れさん、次は被害者の裏を
    探りなさい」

 今泉「・・古畑さん達だけずるいですよ・・・・
    僕も女子高生とお喋りしたい!」

 古畑「何を馬鹿なことを言っているんだね君は
    いいから行きなさい」

 今泉「・・・はい・・」

 古畑「ひーいーらーぎ・・ふむ」



~柊家~

ピンポーン

かがみ「はーいどちら様?」ガチャ

 古畑「えー私警察のものでして・・」

かがみ「えーと・・・古畑さん?」

 古畑「はいそうです、覚えてくださっていて光栄です~」

かがみ「・・何の用ですか?」

 古畑「ええと今ですね~、陵桜学園の不登校の生徒の
    捜査を行っていてですね・・
    妹の柊つかささんとお話がしたいのですが・・」

かがみ「・・!妹は具合が悪いんです!あなたとお話なんてできません!」

つかさ「お姉ちゃんどちらさま?」

かがみ「つかさ!寝てなきゃ・・・」

 古畑「あなたがつかささんですか~
    私、古畑といいます、刑事です~」

つかさ「刑事さん??なんで・・」

 古畑「ええ~白石稔さんが殺害された件で・・」

つかさ「!・・・話は聞いてます・・」

 古畑「よろしければお話を聞かせてもらえないでしょうか」

つかさ「・・分かりました」

かがみ「つかさ!」

つかさ「大丈夫だよお姉ちゃん」

 古畑「んふー、ありがとうございます~」

かがみ(・・・・なんで・・こいつ・・)



~つかさの部屋~

つかさ「稔君とはお付き合いしてたんです」

 古畑「・・それはまた・・お察しします~」

つかさ「ううん、私達もう別れてたから・・
    私が一方的に振られたんですけどね・・」

 古畑「そうですかそれは・・」

つかさ「だから悲しいですけどなんだか他人事で・・
    でも私、振られたときはすごいショックで
    もう立てないくらいで・・
    学校も行けなくなっちゃって、留年しちゃったんです。
    体も弱くなっちゃって・・今日も熱が・・」

 古畑「えー、それはすみません・・」

つかさ「もう一回2年生頑張らなきゃ・・えへ・・」

 古畑「んふふ、頑張ってください~
    え~こんな時に聞くべきではないかもしれませんが、
    事件のあった日はどこにいましたか?」

つかさ「私疑われてるんですか?・・そうですよね・・」

 古畑「いえいえとんでもない~、
    犯人は怪文書を学校に送ってくる変質者という線が強いです。
    形式的なものですので・・・」

つかさ「白石君が殺された日は一日中家に居ました」

 古畑「そうですか~、何か変わったことはありませんでしたか?」

つかさ「う~ん、特に無いなあ・・・・あ、
    お姉ちゃんが私服で帰ってきたくらいかなあ・・」

 古畑「!・・・ええとお姉さんのかがみさんが・・ですね?」

つかさ「はい」

 古畑「陵桜学園は制服着用ですね・・ふむ」

つかさ「それが何か?」

 古畑「んふふ~いえ、どうもしません、今日はありがとうございました。
    ・・それじゃどうも~」バタン

つかさ「変な刑事さん・・」



~かがみの部屋~

かがみ(私は疑われてないはず・・・でも)

かがみ(もし捕まったらどうなるんだろう・・)

かがみ(だいじょうぶ・・ばれるわけない。証拠も無いんだし・・)

かがみ(・・・)



~翌日~

かがみ(あの刑事・・古畑には気をつけなくっちゃ)

 古畑「すみません、かがみさん~」

かがみ「うわっ!!何ですか突然!」

 古畑「すみません、伺いたいことがありまして・・・

かがみ(なによこいつ・・まさか・・)

 古畑「え~、周りの人から聞いたのですが、
    かがみさんは読書がお好きだとか・・」

かがみ「・・・はい、好きですけど・・」

 古畑「んふふ~そうですか~」

かがみ「それが何か?あとかがみって呼ぶのやめてくれませんか?」

 古畑「ああ~失礼しました、そうですよね、
    えーでは柊さん、本題に入りましょう・・
    推理小説はお好きですか?」

かがみ「!・・・いいえ・・」

 古畑「んふ~、読書が好きなのに推理小説はお好きではないと?」

かがみ「読書といっても色々あるんです!私だけじゃなく
    みゆきだって凄くたくさん本を読むし・・・
    ジャンルだってたくさんありますから!」

 古畑「そうですか・・・ではもうひとつ・・
    ”ABC殺人事件”という小説をご存知でしょうか?」

かがみ「!!!・・・・・・さあ・・」

 古畑「そうですか・・でしたら~説明しましょう、
    このABC殺人事件の犯人はですね、本当の動機を隠す為に、
    わざと関わりのない人間を殺害していくのです、
    そうすることにより警察はだ~ま~さ~れ~ま~す~、ええ、
    今回のように~ん~」

かがみ「・・・・」
 
 古畑「今回の事件の犯人はですね~、たった一人だけ殺したい人物が居た、
    しかしその人物を殺したら、自分が疑われてしまう~
    だから同じ高校の人物を連続で狙ったのです、
    そして怪文書を送り、一部の空間~え~この場合は
    陵桜学園です~陵桜学園を狙う、気の触れた変質者の仕業に見せかける~、
    実に巧妙です~、三人目、女生徒が胸を貫かれた事件の後、
    怪文書を送ります、しかしそれまでの事件は全てフェイクです~
    んふふ~犯人は実に頭 が い い~、
    失礼ですが、かがみさんは学年でも優秀ですね~」

かがみ「・・何が言いたいんですか」

 古畑「いえ別に何も~んふふ」

かがみ「・・私はやってません」

 古畑「え~誰もかがみさんがやったなんて言ってません~
    んふふ~、あ、もう1つ、妹さんが留年されたときは
    かなり悲しかったですか?」

かがみ「いきなり何を・・」

 古畑「どうでしょう」

かがみ「そりゃ悲しいです!」

 古畑「ですよね~んふふ~」

かがみ「・・学校が始まるので失礼します」スタスタ

 古畑「ん~ふふ、学業に励んでください~」

かがみ(・・そんな!・・完全にばれちゃってる・・
    なんなのよあいつ・・・・)



~学校~

かがみ(疑われてる・・・一体どうしたらいいの・・)

かがみ(捕まったら何年刑務所に入るのかな・・)

みゆき「かがみさんどうかしたんですか?」

こなた「そうだよかがみん、お弁当食べてる時に暗くなっちゃ駄目だよ」

かがみ「・・・いや・・ちょっと
    あのさ、みゆき、高校生が人を殺したら
    どれくらい刑務所に入るのかな?」

こなた「かがみん、食事中の話題じゃないよ・・」

みゆき「そうですね・・たしか昔はすぐに出てくるケースもあったようですが
    今は厳しくなっていて・・計画犯罪ともなれば無期懲役も
    ありえるのではないでしょうか?」

かがみ「無・・・期・・懲役・」

こなた「どしたのかがみん、ホント変だよ~」

みゆき「ですねえ・・」

かがみ「別に・・なんでもないわよ・・」
かがみ(そんな・・ずっと刑務所・・)



~警察署~

西園寺「古畑さん、鑑識の結果が出ました、
     どうやら犯人のものと思われる指紋が残っていたようです」

 古畑「本当かね、どれどれ・・お手柄だよ西園寺君~」

西園寺「鑑識のお手柄です」

 古畑「君は殊勝な男だね~、どっかの馬鹿も見習えば」

 今泉「どっかの馬鹿って誰ですか・・」

 古畑「なんだ今泉君、いたのかい」

 今泉「どっかの馬鹿って・・・」

 古畑「ああもううるさいよ君は~」

 今泉「ぼ、ぼくも女子高生とお喋りしたいです~」

 古畑「・・・・まったく・・」

西園寺「指紋の件ですがどうしますか?」

 古畑「ああ~心当たりがあるから全校生徒、教師から
    指紋を取る必要は無いよ~」

西園寺「本当ですか!さすがは古畑さんです」

 古畑「うんうん~、まあこれで事件も解決だろう」

 今泉「ぼ、ぼくも女子高生と・・・」

 古畑「あっちいってなさいもう~うるさいな~」



~帰り道~

かがみ(どうしようどうしよう・・・)

かがみ(でも証拠は無いし・・まだ・・)

 古畑「え~何度もすみません柊さん」

かがみ「きゃあ!、ふ、古畑さん・・」

 古畑「どうも~、え~お知らせしたいことがありまして~」

かがみ「・・・なんですか」

 古畑「え~、凶器の包丁からですね~、
    指紋が検出されました、は ん に んの~」

かがみ「!!」

 古畑「もうすぐ犯人捕まりそうです~、んふふ~」

かがみ「・・そうですか・・よかったですね」

 古畑「ええもう本当に~それでですね、一応柊さんの指紋も
    取らせて頂きたいと思いまして・・・後ですねー、
    事件のあった日、私服で帰宅されたそうですねえ~
    な~ぜ~ま~た~?」

かがみ「・・わ、私はやってません」

 古畑「んふふ~念のためお聞きしました~ええ~」

かがみ「・・指紋、明日でいいですか、今日は忙しいので・・」

 古畑「んふふ~いいでしょう、明日またうかがいます、それじゃあ~」スタスタ

かがみ(指紋は全部拭いたと思ったのに・・もう・・駄目ね・・)



~かがみの部屋~

かがみ(もうおしまいね・・)

かがみ(・・・遺書ってこんなものでいいのかしら・・)

かがみ(ふふ、私って馬鹿ね・・こんな時まで周りの目を気にして・・)

かがみ(こなた・・みゆき・・つかさ・・ごめんね・・さよなら・・)

かがみ(・・・・・・)

かがみ(・・・・)

かがみ(・・・)



~病院~

西園寺「古畑さん、こっちです!」

 古畑「・・・・」スタスタ

西園寺「家族が発見した時にはもう、意識が無かったそうです、
    大量の睡眠薬を飲んだと思われます」

 古畑「・・・全て私の責任だ・・昨日確保すべきだった・・」

西園寺「・・遺書も見つかっています」

古畑「どれどれ・・・」


-----------------------------------
白石さんを殺したのは私です。
大変申し訳ありません。

つかさ、お父さん、お母さん、
お姉ちゃん達、こなた、みゆき、

ごめんなさい

柊かがみ
-----------------------------------


西園寺「これで事件は解決です、ね・・
    やりきれませんが。
    妹の為でしょうか」

古畑「・・そうだろうね・・・」

 今泉「古畑さんのせいですよ!古畑さんが
    貴重な女子高生を死に追いやったんだ!」

西園寺「今泉さん、なんてことを言うんですか!」

 古畑「いや、いいんだ西園寺君、今泉君の言うとおりだ・・・
    私は刑事失格だよ・・」

 今泉「あれっ、古畑さん、冗談ですよ、冗談」

西園寺「しかし・・・」

 古畑「後は君達に任せるよ・・
    ああそうだ、指紋の件は?」

西園寺「間違いなく柊かがみさんのものでした」

 古畑「そうかい・・ご苦労様」

西園寺「古畑さん・・」

 古畑「・・・・・ちょっと待って西園寺君、
    もう一回遺書を見せてくれないか?」

西園寺「は、はい、どうかしましたか?」

 古畑「・・筆跡は?」

西園寺「間違いなく本人の物です」

 古畑「・・ちょっと用事ができた西園寺君、
    被害者の家に行くよ!」

西園寺「被害者・・白石さんですか?」

 古畑「違う・・
  
     柊かがみさんだ・・・」

西園寺「!!!!」



~かがみの部屋~

 古畑「・・・やはり無い・・・」

西園寺「何が無いんですか古畑さん?」

 古畑「あるべきものだよ~西園寺君、
    ん~私は大きな間違いを犯していたかもしれない・・・」

西園寺「間違い・・ですか?」

 古畑「至急調べてほしいことがあるんだけど」

西園寺「はい・・家庭科室??はい・・はい・・
    白石さん宅・・分かりました、すぐに調べます」

 古畑「よろしく頼むよ」




~スポットライト~

古畑「え~・・・
   私のせいで柊かがみさんの命を危険に
   さらしてしまいました~、
   全て私の責任です~、
   しかし、この事件の真犯人は・・・・
   柊かがみさんではありません~、
   柊かがみさんは”本当”の真犯人に利用されていたのです・・
   え~その人物は非常に頭が良く、臨機応変で、柔軟性を持ち、
   人の心を操ることに長けています・・・
   これまでに無く、優れた頭脳の持ち主です・・
   ですが私はこれからその人物と対決せねばなりません~|
   それしか柊かがみさんに報いる方法を~え~・・
   思いつかないからです~、
   全く持って救いの無い話ですが~・・・
   ・・もうみなさんどなたかお分かりですね?
   私の推理が正しければ、真犯人はまだ言い逃れのできない
   証拠を隠し持っているはずです~ん~、
   それがなんなのか考えてみて下さい~んふふ、
   少々長くなりますが解決編にお付き合い下さい、
   古畑任三郎でした」




~とある公園~

 古畑「んふふ~こんにちわ~高良さん~」

みゆき「あら、古畑さん」

 古畑「お家の人に聞いたらここだと言われて・・
    座ってもよろしいですか?」

みゆき「どうぞ~」

 古畑「失礼します」

みゆき「それで今日はどういった御用事ですか??」

 古畑「んふふ~、えー柊さんですがね、
    医者によると、目を覚ます可能性は低いそうです・・・
    残念ですが・・・」

みゆき「そう・・ですか・・」

 古畑「ええ・・全て私の責任です・・・おっと、全てではない
    半分くらい、私の責任です・・・」

みゆき「半分・・ですか?」

 古畑「ええ、半分です~」

みゆき「もう半分は・・柊さんですか?」

 古畑「んふふ~違います・・・
    この事件の~・・・
    しーんはーんにんです~んふふ」

みゆき「!・・・・」

 古畑「んふふ~驚きましたか?」

みゆき「ええ、すごく興味があります」

 古畑「ええーこれを見て下さい、柊さんの遺書です」

みゆき「まあ・・」

 古畑「白石さんを殺したのは私~とあります、
    他の事件については書いてないんです・・・
    ん~ふふ、これが引っかかりまして・・・」

みゆき「短い文章にしようとしただけじゃないんですか?」

 古畑「そうとも考えられます・・・しかしそうでないかも
    し~れ~な~い~」

みゆき「よく分からないのですが・・」

 古畑「いいでしょう、順を追ってお話します、
    確かに柊さんは白石さんを殺害しました・・
    妹さんの為に、それは紛れも無い事実です、
    しかし、本当は彼女の他に、白石さんを
    殺したいと思っている人物がいたのです。
    そして柊さんはその人物に操られた~あ~、」

みゆき「・・おもしろいですね」

 古畑「え~続けます、
    突き落とされた女子生徒、
    ブレーキオイルを抜かれた男子生徒、
    胸を貫かれた女子生徒~、
    これらは全て、真犯人が行ったものです、
    柊さんはやってな~い~、んふふ」

みゆき「でも・・」

 古畑「怪文書も確かに柊さんです、
    しかしこの点が引っかかっていました、
    普通、脅迫するなら犯行前です、ところが
    3件も事件が起こった後に怪文書が届く~
    これは今考えてみると非常におかしい、
    しかしですね、3件目の犯行の後から、別人が
    犯行を行ったと考えれば納得がいきます~
    つまり柊さんですね~んふふ」

みゆき「確かに辻褄は合いますね」

 古畑「ありがとうございます~
    そしてですね、その真犯人は、柊さんに白石さんを殺させる為、あらゆる準備を行います、
    3件の犯行、え~一人死者が出たのは真犯人にとっても
    計算外だったのでしょう、ボウガンの仕掛けなんてそううまく
    人に当たるものではありません~んふふ、
    そして、止めにですね・・これです」

みゆき「これは?」

 古畑「あれあれあれれ~、ご存じないですか?
    読書好きだと伺っていますが・・・
    アガサクリスティの名作、ABC殺人事件です・・
    真犯人はこれを柊さんの目の付く所に置いたか、直接渡したかして
    読ませたのです」

みゆき「・・誰かが仕掛けたという確証はあるのですか?」

 古畑「いえいえ、ありません、しかし不自然なんです、
    柊さんの本棚には推理小説は一冊もありませんでした・・・
    ライトノベルが多く・・なぜ今頃になって推理小説を読んだか~」

みゆき「言いたいことが分かってきました」

 古畑「んふふ~賢いですね~、さすが学年トップです~、
    えーそうです、3件の事件の後、これを読んだ
    柊さんは、現在の陵桜学園がー、
    ABC殺人事件の状況と似ていることに、気づきます、
    そして殺したい人物がすぐ近くに居る~・・
    怪文書を送り、動機を隠せば自分が疑われることはないと思い込みます」

みゆき「・・・・」

 古畑「んふふ~続けましょう、
    柊さんの考えとは裏腹に、警察は柊さんを追い詰めます~
    あせる柊さん、そこへさらにダメ押しの一手です・・
    捕まれば無期懲役~・・え~こう言えばー、んふふ、 
    誰でも死にたくなります、根が真面目な柊さん、
    お友達なら彼女の性格もよく知っている、
    追い詰める方法も良く知っていたはずです~
    そういったお話されたそうですね、泉さんから確認を取っています」

みゆき「・・・・何が仰りたいんですか」

 古畑「え~・・・・・、白石さん宅からあなたと仲睦まじく
    写っている写真が大量に出てきました・・・
    高良みゆきさん、真犯人はあなたです・・・
    柊さんを意のままに操り、白石さんだけでなく
    関係ない人間にも危害を加えました・・
    疑われないためだけに・・・」

みゆき「・・・ふふ、面白いお話ですね、
    仮に私が柊さんを操っていたとしましょう、
    それで私は何か罪に問われますか?」

古畑「いいええ・・問えません~、んふふ、
   こういっては何ですが・・実に素晴らしい~」

みゆき「白石さん以外の犯行についても何か証拠がありますか?」

 古畑「いいえ・・その3件に関してもまったく証拠はありません、んふ~
    あなたは本当に凄い方だ、感服します」

みゆき「ならお話はこれで終わりですね」

 古畑「んふふ~」

みゆき「楽しかったです古畑さん、失礼します」

 古畑「え~今の所」

みゆき「・・・・・」

 古畑「あなたに殺人罪は問えませんが、
    死体損壊罪、並びに凶器の隠匿、捜査妨害でなら
    逮捕することができます~」

みゆき「どういうことです?」

 古畑「し~も~ん~」

みゆき「・・・・・・」

 古畑「不思議だったんですよね~柊さんは操られていたとはいえ、
    頭も良く、用意周到でした~ん~はい、 
    そこに凶器の指紋です・・・・
    柊さんの指紋が付いていました」

みゆき「柊さんが犯人なら当然でしょう」

 古畑「こう考えることもでーきーまーすー、見つかった凶器は~
    じ~つ~は~白石さんを殺害した凶器ではないんです~」

 古畑「えー、あなたの計画はこうです、
    柊さんを追い詰めるいーわーゆーるー・・この計画の
    オプションをあなたは探していました、
    それが指紋だったんですね~んふふ」

みゆき「・・・何のことでしょう?」

古畑「柊さんが白石さんを刺した包丁は家庭科室にあったものでした・・
   家庭科室には同じタイプの包丁が15本あったそうです。
   しかしですね、昨日になって調べたら13本しかない!
   1本は分かります、柊さんが持ち去ったものです、
   ならばもう1本は??」

みゆき「・・・・・・」

古畑「え~あなたは家庭科の授業中、あ~家庭科は柊さんのクラスと合同ですね、
   調べてあります、続けます、授業中に柊さんがこっそり包丁を隠すのを確認する、
   そうしたら、同じ家庭科室の包丁を指紋を拭いて柊さんに持たせる~
   え~ちょっと持ってて、ですとか、さりげなく取らせるですとか方法は色々あります、
   そうすれば、柊さんの指紋が付いた包丁の完成です、あなたもその包丁を持ち帰り、
   あとは柊さんがきちんと指紋がつかないようにして白石さんを刺した包丁を、
   彼女が捨てるのを確認した後、指紋付きの包丁を白石さんの刺し傷にもう一度刺し、
   捨てられた包丁とすり返る~、
   これで柊さんの容疑は確定的になります~え~はい」

みゆき「・・・・・」

 古畑「はい、では本当の凶器の包丁はどこにあーるーのーでしょうか~
    私がー、えー、犯人ならほとぼりが冷めたころに、遠くへ捨てに行きます~
    捨てて発見されては計画が台無しですからね~、んふふ」

みゆき「・・・・」

 古畑「え~・・これは捜索令状です、あなたの家を~
    今から調べさせていただきます~」

みゆき「!・・・・」

 古畑「んふふ~策に溺れるとはまさにこのことです~
    ABC殺人事件をなぞるだけでなく、余計なオプションを
    取り入れたのが運のツキでした~、
    頭がいいというのも考え物ですー、んふふ」」

みゆき「・・私より頭のいい人を初めて見ました」

 古畑「んふふ~いえいえあなたも中々です~」

みゆき「参りました」

 古畑「白石さんとはお付き合いされてたんですか??」

みゆき「ええ、つかささんの前に。
    隠れてお付き合いしてました」

 古畑「そうですか・・・何も殺さなくても・・・
    そしてお友達まで利用しなくとも・・・」

みゆき「・・・そんなことは問題ではないんです。
    ちょっぴり憎らしかったのが白石さんと
    つかささんだったというだけでで
    ただどうなるか試してみたかっただけです」

 古畑「・・・・というと・・・」

みゆき「私が推理小説が大好きだってことです」

古畑「・・・え~高良さん、んふふ、今日あなたを逮捕できて
   本当に良かったと思います~ほっとしています~、
   このまま年を重ね、経験を積めば、誰にも捕まえられない
   犯罪者になっていたことでしょう・・・」

みゆき「・・最高の褒め言葉ですね・・」

 古畑「んふふ~・・

       さ、参りましょうか」

みゆき「ええ」

   

かがみ「えーと・・・古畑さん?」 おしまい




139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/04(月) 17:16:25.96 ID:Z4AsmG990
どうも読んでくれてありがとう

後半強引かなと思いつつ、
「今、蘇る死」のパロををやりたくてこんな作りに。

また今度書き溜めているのを投下しようと思うので
見つけたら読んで下さい


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コメント

  1. 萌えっ娘。名無しさん | URL | -

    Re: かがみ「えーと・・・古畑さん?」

    面白かった

  2. 名無し―ネームレス― | URL | -

    Re: かがみ「えーと・・・古畑さん?」

    これだこれ。
    よくできてるなあ

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