上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

2010年01月16日 12:03

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 00:27:19.59 ID:tqA9Ab/T0
建ったら書く


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 00:33:37.83 ID:tqA9Ab/T0

私、佐天涙子は今日いつものように帰宅をする途中だった

「こんにちは」

誰かに声をかけられたその瞬間、後頭部に激しい痛みと共に目の前が真っ白になった―


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上条「はぁ・・・不幸だ・・・」

上条当麻は不幸な少年であった。なので「並大抵の不幸」に対しては、この愚痴一つで諦めが付く

―しかし、今彼を取り巻いている状況は明らかに「並大抵の不幸」で収まる範疇ではなかった

警官「兄ちゃんそう気を落としなさんな。妹さんに連絡して、今保護者が来るってよ。」

保護者・・・?まさかあの居候のシスターのことだろうか
あり得ない、というより信じて貰えないだろう。両親?いやいやまさか

警官「お、来たみたいだぞ」

―信じられない人ではあったが、なるほど。今の自分の保護者としては一番妥当だろう

小萌「上条ちゃん!」
禁書「とーま!大丈夫!?」

上条「え!?先生!?」

驚きを隠せずに裏返った声が出る。しかし頭の中では納得している自分がいた

禁書「とーま、わたしm」
小萌「シ・・・妹ちゃんから上条ちゃんが警察に捕まったって聞いて、慌てて着たのよ!」

息も絶え絶えなところから、おそらく走ってきたのだろう。とりあえずここは警察所ではなく、ただの留置所である

警官「ええと・・・?妹さんかな・・・?」

上条「あ、ちょtt」

小萌「先生ですけれども?」

にっこりと微笑み、されども警官から目を離さない小萌は、まさしく蛙を見る蛇そのものであった

小萌「で、上条ちゃんがその現場にいた・・・と、そう仰る訳ですね?」

こちらから彼女の顔は見えないが、警官の顔が時間の経過と共に蒼白していくのはよく分かる、そんな数十分であった

警官「は、はい!分かりました!彼の担任の先生なんですね!」

禁書「とーま!あの人具合悪そうだよ!」

その一言を契機に警官がいかにもな咳払いをし始める

警官「ゴホ!そ、そうなんですよ!私今風邪気味でしてね!
   うつすといけないし、もう手続きは終わったから帰った方が良い!」

最後の力を振り絞るというのが適切な表現だろうか
半ば強制的に三人は留置所を後にし、とりあえずと近場のファミレスで話をしようと小萌の提案で足を運び始めた



-同時刻

初春「はぁ・・・今日はつっかれたなぁ」
放課後すぐジャッチメントの仕事に追われ、そのまま直帰してよいとのことでテクテクと帰路についていた

T字路に差し掛かったその時、聞き覚えのある声がした

佐天「・・・る・・・」
初春「え?おっと!」

不意打ちではあったが、親友のスカート捲りを回避すべく後ろへ大きく後ずさる

―それが幸いした
おおよそ人間技とは思えない速さで腕を天から地へ下ろした彼女は、明らかに普段のそれとは違う雰囲気を出していた

初春「え?え・・・?」

佐天「・・・はる・・・逃げ・・・Uryy・・・はる逃げ・・・」

親友の思いがけぬ姿と発する明確な殺意に足が竦む
かろうじて気を持つ事が出来たのは、それでも彼女が、いつも馬鹿をやるあの親友であるのが分かるからであった

・・・あぁ、夢かな。凄く生々しい夢。早く目を覚ましたいよ・・・

一歩も動けず、膝をつく。目の前の彼女が腕を首にゆっくりと震えながら、それでも少しずつ伸ばしてくる
途中、嫌々と首を振り、片腕を振り回しレンガ壁を、電柱をへし折りながらもゆっくりと確実に近づいてくる

夢だと盲信的に思いつつも、初春は死を覚悟した

「あー、お嬢さん。痛かったらごめんよ・・・」

佐天「ア・・・ガァッ・・・!?」

老人「ふーむ・・・もうこんな所にまで刺客を送りつけておったか・・・こりゃ老体に応えるのう・・・」

飄々とした口調、しかし力強く貫禄のある背中。
目の前の老人の手から伸びる、ツタのようなものが佐天を縛り付けていた

老人「さて困ったのう・・・この子についた肉の芽を取り除こうにも、ワシも動けんしのー」

くるっと首を回し、初春を見る。その顔は優しい顔であった・・・が、一瞬台無しになり、また戻った

老人「縞々・・・あ、いや!君、この辺りに特殊な能力を使える子って知らん?
   出来れば強力な拘束とか出来る可愛い子ちゃんとか」

え・・・?なにこれ・・・?映画?このお爺さん能力者なの・・・?
ぐるぐる回り、一向にまとまらない初春の頭は既にパンク寸前であり、その質問に答えることはできなかった

そこに高い声が響く

禁書「とーま!こもえ!こっちだよ!」

上条「おい!どうしたんだ・・・って何だこのレンガの破片!?」
小萌「変質者にいたいけな女子が襲われかけてますよー!」

老人「いや、ちょっと・・・違うんじゃよ!誤解じゃ!」

その一瞬の油断に拘束が緩み、佐天の腕が初春に振り下ろされようとする

上条「危ない!」
老人「しまっ・・・!やむを得んッ!」

自らの身を省みず倒れ込む少女をかばう上条
勢いよく振り下ろされた手が、彼の頭を砕く寸前そのコースを変更し、彼の肩から背中を浅く裂くのみに留まった
そして佐天は酷い痙攣を起こし、ゆっくりと倒れ伏せた

老人「手荒なことはしたくなかったんじゃが・・・」



―小萌宅

小萌「で、どうしてこの子を病院に連れて行ってはいけないんですか!」

ジョセフ「この子は病気や発狂した訳じゃない・・・これが原因なんじゃ」

ジョセフと名乗る謎の老人は先程気絶した佐天の額を指さす。そこには小さいが植物のつぼみのようなものがあった

初春「な、なにこれ・・・気持ち悪い」

禁書「・・・とうま。これ、ダメなものなんだよ」

普段の彼女を知る者からはおおよそ信じがたい面持ちで、彼女はそう呟く

ジョセフ「これは肉の芽、我がジョースター家の宿敵DIOの手によるものじゃ。
     この芽を植えつけられた者はDIOの手先となり、そしてやがて・・・」

出来れば言いたく無い、聞いては行けないであろう雰囲気が伝わる。

小萌「・・・やがて、どうなるんですか?」

最年長であり、彼らを指導する立場故に彼女が聞く。聞かざるを得なかった

ジョセフ「・・・この娘は・・・数年のうちに脳を食いつくされ、死んでしまうじゃろう・・・」

初春「なっ・・・!」

息をのむ一同

小萌「・・・で、でも、あなたはこの治療法を御存じなんですよね?これだけ詳しいんですから」
ジョセフ「・・・治療法は・・・無い。
     この芽はまだ生きていて、摘出しようとすれば今度はそのものが寄生されていくじゃろう」

初春「そ、そんな・・・そんなのって・・・」
まるで世界の終わりだと言わんばかりに蒼白となった少女が虚ろに呟く

ジョセフ「対DIOの組織、スピードワゴン財団の施設であればある程度の延命は出来るじゃろう。
     じゃがそれ以上は・・・」

―それ以上は無理である。老人が力なく発言しようとした瞬間

上条「ふざけるな!!」

今まで黙っていた少年が突如声を荒げる。その両肩は怒りからか震えていた

上条「死なせねぇ!」

魔法であれば彼の幻想殺しで打ち消す事が出来るのだ。彼は両手を佐天の額に押しあてる

ジョセフ「やめろ少年!言っただろう、その芽はまだ生きているのじゃ!」

上条「うおおおおおおおおおおおおお!!」

彼女の顔色がみるみるうちに良くなっていき、肉の芽が消えて行く

ジョセフ「な・・・それはまさか・・・こんな波紋を使えるものがおったとは・・・!」

佐天の肉の芽は奇麗に消え去り、嘘のように何も残らない

禁書「とーま!凄いんだよ!」
小萌「上条ちゃんは馬鹿なだけじゃなかったんですよ!」
初春「ありがとうございます!ありがとうございます!」

全員が床が抜けんばかりに喜ぶ中、ジョセフは神妙な面持ちをしていた

ジョセフ「少年。君の名前を教えてはもらえんかね・・・?」

上条「上条・・・当麻・・・」

ジョセフ「上条・・・そうか・・・君がこの時代のジョジョなんだな・・・」

先程初春をかばって裂けた衣服から、彼の肩に不思議な痣が見えたのを、老人は見逃していなかった

ジョセフ「ワシは、君を探していたんじゃ」

それからジョセフは様々な説明を始めた
ジョースター家とDIOの壮絶な争いの歴史、上条当麻の「幻想殺し」はジョナサンよりジョースター家に伝わる波紋(ジョセフから見ても非常に特異な波紋)であるということ
ジョセフはDIOを倒しにエジプトへ向かう途中であるということ。
そして上条当麻には「ジョースター家」の血が薄く流れているということ

上条「何で俺にその血が?」

ジョセフ「い、いや!?ワシのせいじゃないよ!?・・・多分」

何故か慌てるジョセフに、それを冷ややかな目で見る小萌、首をかしげる少女二人と少年

ジョセフ「ゴホン!と、ともかく、遠縁とは言え我が一族の君に害が及ばぬ様にと、
     探しにこの学園都市にまで着たと言う訳じゃ!」

上条「・・・その件なんですけど」

上条「俺も・・・俺もエジプトへ連れて行って下さい!」

強い意思の少年の発言は、もはやテコでも鬼でもビリビリが来ても動かない

―そう思われた

小萌「駄目ですよ上条ちゃん!」
禁書「またそういう危ない事は駄目なんだよ!」

上条「え、ちょっとお二人とも・・・?今上条さん凄く格好がついたつもりなんですけど・・・?」

小萌「大事な生徒をわざわざ危険を承知で旅立たせる教師がいますか!」
禁書「とーまがいなくなったら、誰が私のごはんをつくるんだよ!」

上条「二人とも聞いて欲しい・・・んです。もし、俺が原因で周りの誰かが傷つけられる事があると分かっていて、
   指をくわえることした出来ないのであれば」

上条「その方が俺は自分が殺されるよりも嫌なんだよ!・・・です」

小萌「上条ちゃん・・・」
禁書「とーま・・・」

少年の決意の固さを知り
やがてどちらからともなく―分かった―と小さく部屋に呟いた

ジョセフ「それは・・・願っても無いことじゃが・・・死ぬかもしれんぞ、それでも良いのか?」

上条「良いぜ・・・!そのDIOって奴の、何でも思い通りになるっていう幻想をぶち壊してやる!」
それに―と付け加える

上条「こうも言われちゃ、絶対死ぬ訳にはいかないじゃないですか」

具体的な決めごとは改めて、という事で検査などの為に佐天をスピードワゴン財団の病院に運びその日は解散となった

御坂美琴が佐天涙子が入院したと聞いたのはその翌日のことであった

彼女の身に何があったのか、親しい友人である初春に聞こうと声をかけようとしたが、彼女は口を濁すばかりで結局具体的な事は分からなかった

放課後、美琴はいつものように例の自動販売機へと足を運ぶ

「いつも行くから行くだけなんだから」と誰にでもなく独り言で良い訳をしながらである

美琴「あっ・・・!アイツ・・・とあれは初春・・・?」

二人の会話する姿なんて今まで見たことがなく、そして初春のあの態度を見るに恐らく佐天もアイツ絡みなのだろう
美琴はそう直感し、「佐天の仇!」という口実と『女の子を見れば誰これ構わず手を出す不届き者』という心の声を胸に、気づかれぬ様に今にも襲いかかる用意をする

初春「やっぱり危険です!エジプトなんて行かないでください!死んじゃうかもしれないんですよ!」

―え?エジプトって何の話?それよりも死ぬって・・・

二人は何事かの会話を続け、やがて初春が両手で顔を覆い走り出す
危うく見つかりそうになったが、彼女には美琴が見えて居なかったのだろう

美琴「ちょっとアンタ!」
我慢の限界である。
先程の怒りと大事な友人を泣かされ、病院送りにさせられた(であろう)以上、これ以上我慢する道理はない

上条「うおっ、ビリビリ!」

美琴「説明しなさいよ・・・!」

上条「え、えーとそのですね。実は上条さんにもさっぱr」

美琴「説明しなさいよッ!!」

静かな通りに彼女の怒号が響いた。両手をぎゅっと結び、その目は真剣そのものであった

上条当麻は諦めた

恐らくこれはもう誤魔化しても無駄だろう
のらりくらりと避け続けていても、今の彼女はいつまでも自分を追いかけ続けることは明白であった
それによくよく考えるに、彼女に事実を一切合切説明をすれば、来るかもしれないDIOの手先から都市を守って貰えるかもしれない。
それに、説明をした所で不安を煽る事ことはあれど、彼女の身が危険になるわけじゃない。

「というわけで、俺はエジプトへ行くんだ」
全ての説明を終えると、ビリビリはぽかんと口を開け放心していた

美琴「え・・・?嘘だよね・・・?」

上条「嘘じゃない」
真剣な面持ちでそう告げる

美琴「・・・アタシの・・・そう、アタシとの勝負は・・・」

上条「悪いな、御坂」
心配をかけまいと自然に精一杯の作り笑いをし、そう答える

美琴は下を向き、全速力でその場を走り去っていった



三日後

上条「んー・・・良い朝だな」

今日はジョセフ達がここに迎えに来る日。そしてエジプトへ旅立つ日でもある
自然体でいようといつものように精一杯寝た
清々しい朝日、小鳥のさえずり、居候の幸せそうな寝顔、表から聞こえてくる爆音、黄色い悲鳴、窓から見える逃げ惑う人々

・・・爆音?悲鳴?
地震か?火事か?慌てて表へ飛び出す

美琴「吹っ飛べェェェッ!」

初春「や、やめて下さい美琴さんー!」

ワーワー ワーワー ワーワー

・・・何これ?
ぽかんと口をあけて目の前の地獄絵図を見て居ると、地獄の主がこちらに気づいた

美琴「おはよう!」
さわやかな笑顔をこちらに向け、手は休まず車を破壊しつづけ、足元には気絶をした財団関係者が転がっていた

初春「すみませんすみませんすみませんすみません!」

先程から何度目だろうか、彼女が上条に、ジョセフに、そして財団メンバーに平謝りを続けている

ジョセフ「・・・で、そちらのお嬢さんは彼氏が止められないのなら、
     ワシらを止めようと思った訳か・・・いたた」

美琴「か、彼氏なんかじゃないわよ!」
―違う、そこじゃないだろ!と突っ込みを入れかけたが、旅立つ前に死にたくないので上条は諦めた

上条「・・・どうしましょう。確か財団の飛行機で行く予定だったんですよね・・・でもこれじゃ・・・」

美琴「中止よ中止!アタシとの勝負を捨ててそんなことさせられないわ!」
初春「え、美琴さんは上条さんが危kヒャアアアアァツ!なっ、なんでもないです!」

突如身をよじり言葉にならない声を出す初春
彼女の腰を美琴が触れて居たことには誰も気づいていない

ジョセフ「うーむ・・・悪いが中止とは言わなくとも、少し延期にはなりそうじゃな・・・」

老人は左腕を持ちあげると、腕の途中からあり得ない方向に垂れ下がった手を見せた

美琴「え・・・?ちょっと嘘・・・っ」

ジョセフの折れた左腕を見た美琴はみるみる内に蒼ざめて行く
―どうしよう・・・ここまでやるつもりじゃなかったのに・・・

初春から出発の日時と場所を聞き出した時は、そいつらを「追い払ってやる」程度の考えだった
しかし、まさかこれほどまでの重傷者を出してしまうとは思っていなかったし、手加減もしたつもりだった
―どうしよう・・・大変なことをしちゃった・・・!

ジョセフ「いくら義手とは言え、すぐ直せるものでもないし、かといって片手で奴らとやり合うのは無理じゃわい」
残った右手で髭を撫でながら呟く。軽いパニックに陥った美琴にそれは聞こえていなかった

上条「じゃ、じゃあ俺だけでも!」
ジョセフ「流石に君だけでは心もとないのう。戦える力がないと・・・な」
言葉につまる上条「で、でもっ!一刻も早く行きたいんです!」などと食い下がるが老人は許可を渋る

美琴「あっ!あのっ!私・・・」

美琴「私もエジプトに連れて行って下さい!」
人一倍責任感の強い彼女の頭の中にはもう、邪魔をするなんて出来なかった
しかし上条を危険に晒すわけにはいかない

―ならば、自分も一緒に行く事がベストである。そう判断した

ジョセフ「・・・お嬢ちゃん、何を言っているのか・・・分かっているのかね?」
普段の態度からは想像もつかぬ真剣そのものに問うジョセフ

美琴「・・・不意打ちとはいえ、ここにいる全員に勝ったアタシを信じられないのかしら?」

ふむぅとうなずくジョセフ。確かに彼女の戦闘力は非常に優れているという証明はされた
いきなり可愛い少女に声をかけられ、不意打ちでいの一番に張り倒されたジョセフではあるが、本気の真っ向勝負で戦って勝てるかは怪しい

ジョセフ「しかしのう・・・健全な若い男女が二人っきりで旅というのも・・・」
美琴「え・・・っ!あっ・・・その、仕方なくだから仕方ないのよ!そうよ!」
しどろもどろに答える美琴に、流石に上条も事の意味を理解したのか慌てている

禁書「二人っきりじゃないんだよ!」
―いつのまに起きたのか。いや今までの騒ぎの中で起きなかったのが凄いというべきか
禁書「私もいくんだよ!とうまと短髪だけで旅なんてさせないんだよ!」

互いの目を見、火花を散らす少女達。

『旅の途中、この二人の喧嘩をなだめるのは自分なんだろうな』そんな事を考えると目頭が熱くなってくる
上条「ふ、不幸だ・・・」

結局飛行機の手配もあり、小萌が何とかしてくれる当麻はともかく美琴は連絡無しに長期休学をしては困るという理由で出発は翌日の同じ時間になった




上条「それじゃあ先生、行ってきます」
禁書「こもえーいってくるんだよー!」
美琴「大船に乗った気でいてくださいよ!」

初春「みなさんどうか御無事で!」
ジョセフ「うむ、定期的に連絡をするのを忘れずにな」
財団「カイロ行きの飛行機ですからね!お間違えないように!」
小萌「・・・行ってらっしゃいー・・・」

折角の旅立ちの送迎なのだから、もっと明るく送り出して欲しいものである
お気楽な上条の考えとは裏腹に、小萌の心は複雑であった

―何で昨日出発のはずなのにまだ居るのか
―財団関係者及びジョセフまでもが見送るこちら側にいるのはどういうことなのか
―上条ちゃんと何故か少女二人だけというのは道徳的にどうなのか
―シスターちゃんはうちで預かるという話はどこへ流れて行ったのか

そして
―どうか彼らが無事に帰って来てくれますように


彼らが飛行機に搭乗し姿が見えなくなるまで、彼女はずっとそう祈っていた


カイロ行き飛行機内

・・・誰だ・・・?誰かが俺を見ている・・・
凍てつくような視線を感じ、上条は目を覚ます。

禁書「うーん・・・もうないのぉ・・・むにゃ・・・」
窓際の席ではしゃぎ過ぎたのか、左手に座る少女が意味不明な寝言をうちながら眠っている

美琴「ん、んんん・・・?」
目を擦りながら、まだ寝ぼけて居るのか上条の右肩にもたれかかりながら再び夢の世界に向かおうとする

両手に華、そういえば聞こえはいいが華がラフレシアなどの食虫植物の場合はどういう意味になるのか

―なかなか哲学的なんじゃないか俺?
軽く自嘲しつつ次第に頭を覚醒させていく
意外なことに、二人の少女は空港からここまで全く喧嘩をせず、それどころか座る座席も非常に速やかに決めた

曰く、窓際から景色を堪能したいという少女
曰く、高所からの景色が好きではないという少女
必然的に自分が中央になるのだが、全くもって問題ない。そう、問題が起きなければ問題はないのだ

まるで初めから打ち合わせていたかのような手際の良さに加え、機内食にあるミートボールを美琴が禁書にあげるなど非常に仲良しである
上条は自分の杞憂であったと胸を撫で下ろしていた

美琴「んんっ・・・!」
嫌な夢でも見て居るのだろうか、突如美琴がビクッっと身体を揺らす

するとすぐさま機内アナウンスが響く
内容を大雑把に説明すると、計器に軽微の異常が見られた為、一度最寄りの空港で着陸し点検を行うとのことである

幸い大半の乗客は眠っており騒ぎやパニックを起こすことはなかった
が、美琴は心なしか青白い顔をしている

上条「どうした?」
美琴「・・・ごめん、多分これアタシ原因だわ・・・」

気を緩めてしまい、やや強い電磁波が出てしまったそうだ。顔が青白いのも帯電の影響なのだろうか

肩と肩が触れ合う―突如上条に電流走る

上条「な、なぁビリビリ」
美琴「・・・何よ」
若干棘のある返し方。ひょっとして原因は自分なのだろうか。
しかし乗客の命がかかってる以上、ここで退くわけにもいかない

上条「ほれ」
彼女の手に自分の右手を重ねる

美琴「」
上条「こうすれば電磁波も出ないんじゃないか?・・・どうした?」

美琴「そそそそそそ、そうね!そうだわ!その通りね!仕方ないわよね!」

―やはり上条さんの予想通りですよ!
帯電もなくなったお陰か青白く見えたビリビリの顔色も赤みを取り戻しつつあることに満足をする上条であった

御坂美琴は今とても幸せであった
今の彼女にかかれば、後ろの座席から聞こえてくるオッサンのいびきも、そこで寝て居るシスターの寝言も何もかもが好きになれた

ほら!後ろのいびきも寝言もクワガタもアタシを祝福してるわ!
ブォン                      ブォン
    ブォン

ほら!ウフフフフ、アハハハハ

上条「おい!しっかりしろ!」
彼の声で我に変える。繋いでいた手もいつのまにやら離している

美琴「な、なななによ!」
上条「飛行機内にクワガタムシが見えるのは、はたして上条さんの錯覚なんでしょうかね」

・・・確かにクワガタなんているわけがない。とするとあれは恐らくジョセフから聞いた能力『スタンド』


二人『敵か(ね)!』


DIO様からの命令は「ジョースターとその仲間の抹殺」である
目の前の少年、上条当麻は既にターゲットとして認識している。だが後の少女は全く知らない

―ジョセフはどうした?
クワガタ型のスタンド、『灰の塔(タワーオブグレー)』は肩透かしを食らうと同時に、この仕事のチョロさを再認識した
恐らく二人の少女も何かしらの能力者であろう。
だが、波紋の使い手であり、歴戦の猛者である一番の強敵ジョセフさえいなければ何とでもなる

上条「また計器を狂わすなよ!」
美琴「きちんと加減するってのっ!」

ボーイッシュな少女が懐から何かを投げつける
ピッチングマシーンのへなちょこストレートといったところか、飛行機の心配をしてか威力も無く数で勝負といったところなのだろうか

全ての弾を回避し、少女の口の目の前に一瞬で到着する
―このままこの娘の舌を切り取ってやったら、どんなにか面白いだろうか!

こちらの意図に気付いたのか隣の少年が、少女の舌に向け打ち出した口針の軌道上に手を差し出す
―馬鹿め!スタンドでもない肉体なんぞ貫通して舌を頂くだけだ!

上条「うっぐぅ!」

敵が口から吐き出したチェーン付き針のような者は、自分の口の中に到達する前に彼の手によって止められた
しかし、上条の手に針は突き刺さり、そこから真っ赤な血を滴らせていた

―そこで美琴はキれた

何かを感じ取ったのか、一気に距離を取るクワガタにコインを向ける

塔「ファハハハハ!またか!例え1㎝の距離から10丁の拳銃で撃たれたとしても俺は殺せんよ!」
まぁ当たらないけどな!と笑いながら付け足す

美琴「うるさい、黙れ」
異様な迫力に圧され、塔に恐怖が湧きあがる。
恐怖?馬鹿な、例え能力者の攻撃だろうがあんなもの当たらなければ何でもない!

美琴「消えろ」
指先がわずかに動く、今だ!これをかわして前に突っ込めば今度こそ俺の勝ちィィィッ!


美琴「へぇ、昆虫って頭だけでも生きられるのね」

少女が冷ややかに告げる。それが遺言か?
・・・?このアマどんどんデカくなっていってねぇか・・・!?

違う!俺が!俺の下半身がァァァッ!!
美琴「バイ、バイ」

おはじきで遊ぶかのように、頭だけとなったタワーオブグレーに最後の一撃が落とされた




上条「えー、コホン。御坂美琴さん?」

美琴「・・・ハイ」

上条「確かにね、非常事態ではありましたし、上条さんもあまり強く言う気はございません」

美琴「・・・ハイ」

上条「でもね、かといって飛行機に穴二つも開けちゃうのは流石にマズいと思うわけなんですよ」

美琴「・・・ハイ」

上条「添乗員の皆々様の素晴らしいご活躍により、私共は全員香港沖に不時着という形になったわけですが」

確かにあの時彼女が敵を倒さなかったら、あの場でリタイアになっていただろう
しかし、他の乗客を危険にさらしたのは事実であり、飛んでいる飛行機に穴を開けた事を見過ごす訳にもいかない

上条「でもまぁそのなんだ、ありがとうな」

とは言え、返事の度に小さく縮こまって見える美琴をあまり攻めるのは可哀想だとは思う為適当に切りあげる
乗客を危険にさらしたとは言え、彼女は少なくとも彼女なりに自分たちを救ってくれたのだ

そもそも彼女を責めるのは筋違いなのだ。攻められるべきは、あの戦いで何もしていない自分の無力さである
格好良いことを言うだけで、あの中で自分に何が出来たというのであろうか
自らの不甲斐無さに唇を強く噛む

禁書「とうまー、お腹すいたよー・・・」

彼女の気の抜けた言葉も、すっかり消沈している今の二人には救いであった
もしかしたら彼女なりの気遣いだったのかもしれない



レストラン

禁書「とうま!とうまこれ凄くおいしいんだよ!」

上条「はいはい分かったから落ちついて食えよ」

上条当麻は貧乏学生である。
金欠の理由は働かない居候が主だった理由であるが、その為か彼女にとってレストランお腹いっぱい食べるなんて嘘のようであった
その彼に「好きなもん食っていいぞ」との許可が出たのだ。
本人曰く「メニューの最初から最後まで全部を注文するのが夢」とのことで、同居人の上条も初めて聞く夢である

美琴「・・・これ、支払い大丈夫なの・・・?」
上条「ああ、任せておけよ!ジョセフさんからしっかり旅行資金を預かって・・・」

急に全身を叩き始める少年の姿に、御坂美琴は最悪の事態を頭に巡らせる

美琴「ねぇ、あんたもしかして・・・」
上条「ふ、不幸だ・・・!」

禁書「あ、このエビとアヒルとフカのヒレとキノコの料理あと10皿持ってきて欲しいんだよ!」

上条&美琴「ダメーッ!!」

禁書「えぇえええ!?酷いよ二人とも!」

上条「と、とにかく財布捜してくる!」
そう言って慌てて立ち上がりかける上条を止める

美琴「アンタが行ったらまた厄介事拾ってくるだけでしょ!不時着した時に届いてないかアタシが見てくるわ!」
大金の入った財布の落し物が拾われている可能性もある。しかし二人はその可能性だけには頑なに目を背け続けた

美琴が店を出てから数十分、既に全ての料理を平らげた禁書はお皿が下げられたテーブルに突っ伏していた

禁書「お腹すいたんだよー。ねぇとうまー、もうちょっとだけ・・・」
上条「駄目だ!」
禁書「あと5・・・6・・・8・・・10皿だけでもいいから!」
上条「何で増えて行くんだよ!どっちにしろダメ!」

このようなやり取りを何度か繰り返していると、見知らぬ男に話しかけられた
男「あの・・・ちょっとよろしいですか?」

上条「え、えぇ?」

男「実は私フランスから来た旅行者なんですが、漢字が難しくてメニューがわかりません。
  助けて欲しいのですが・・・」

上条は弱ってしまう。自分だって香港のメニューなんて読めない。
暴食シスターが片っぱしから頼んでいたのをつまんでいただけなのだ

上条「あ、コイツなら分かりますよ!」
全部食べて居て、お前の記憶力なら余裕だろ?たまには協力してくれよと、居候に助言を請う

禁書「だめなんだよとうま」
上条「へあ?」

禁書「今おなか減ってるから、メニューなんて見たら死んじゃうんだよ」

男「ンッー?どういうことですか?」

上条「いやお恥ずかしい話、この子がまだ食べ足りないって言ってるんですが、今ちょっとお金忘れて着ちゃって、
   連れが取りに行ってるんです・・・」
本当に恥ずかしい話以外の何物でもなく、次第に声が尻すぼみになるのを感じつつ答える

男「ハッハッハ!お嬢さん、
  もし私にメニューを教えて頂けるのでしたら今まで食べたのも含めて全部ごちそうしますよ」
愉快そうにそう答える。テーブルの上に皿がなくなったから知らないだろうが、それは自殺行為である

上条「いやそんな事を見ず知らずの方n」
禁書「何でも教えてあげるんだよ!一緒に食べるんだよ!」

まるで水を得た魚かの如く目に輝きが戻る少女。その身体のどこにあの料理が入ったのだろうか

男「おお、ありがとうお嬢さん。ではエビとアヒルと・・・」
禁書「これなんだよ!あとこれも美味しいんだよ!」
男「ははは、じゃあそれも頼みましょうか」

上条「あの、本当にお気になさらず結構ですよ!もうすぐ連れが戻ってきますから大丈夫ですよ!」
今ならまだ間に合う。この人を救えるのだ、上条は自分でもよくわからない使命感に駆られ、男を止める

男「ノーノー、約束を守らないなんて騎士の名折れです」
―それに、と男は付け加える
男「私はメニューを、あなたがたは勘定を、困った時はお互い様でしょう?
  ましてやこんなに可愛らしいシスターでしたら喜んで」
その「可愛らしいシスター」は口いっぱいに料理を詰め込み至福としか言い表せない表情をしていた

・・・すまない・・・!本当にすまない・・・!俺では救えなかったッ!
上条当麻はこの男の為に、心の中で泣いた


男の名前はJ・P・ポルナレフ(ジャン・ピエール・ポルナレフ)と言う
DIOとの戦いに敗れ、哀れにも手先となったアヴェンジャーである

思い出せないが、彼にはとても大切なことがあった
目の前で幸せそうな顔をしている少女と、もしかすると何か関係があるのかもしれない

だが今の彼にあるのは『ジョースター家とその仲間の抹殺』という命令のみである

彼は根っからの騎士であり、誇り高き精神は肉の芽に支配された今も失われていなかった
挨拶程度はともかく、不意打ちなどはしない。
正々堂々と宣戦をし、相手を下すことを良しとしており、そしてそれを実行する自信も技量もあった


ポルナレフ「それにしてもよくこさえてありますなー」
ジョースター家の人間とDIOには星型の痣がある
星型に調理された人参を用い、「同じ形をした痣をもつ友人が居るのだ」とでも伝えてやれば分かるだろうか

そう思い人参に手を伸ばそうとした矢先
禁書「そうだね、本当においしいんだよー!」
ひょいぱくと人参を目の前で少女に食べられてしまう
目的を失ったポルナレフの箸は仕方なくそのまま伸ばして行きティエンチー(蛙の丸焼き)に手をつける

・・・まぁ良い、他にもあるさ

結局男は考えた矢先から少女に料理を取られ、その度に引っ込みがつかない箸で食べ物を掴むのであった

ポルナレフ「・・・君たちに言いたい事がある。私はDI」
禁書「ねーねー!このデザートも食べてもいいのかな!」

―少女がデザートの杏仁豆腐を食べ終わるまで言うに言えなかった

ポルナレフ「・・・私はDIOの手先で、君たちを始末しに来たのだ」

上条「そ、そんな・・・!また不幸だ・・・!」
主な理由は二つあり、片方がこんなに良い人が敵であるということ
そしてもう片方は、敵ならば勘定をしてくれるわけがないということであった

ポルナレフ「フフ・・・ここで戦っても良いが、それは君たちには都合が悪いだろう?」
―確かにその通りである。周囲の人間を巻き込んでしまうことは避けたいし、主力の美琴が居ない以上戦闘は得策ではない

ポルナレフ「先に行きたまえ、場所はそうだな・・・タイガーバームガーデンでの決闘はどうかな・・・?」

上条「・・・良いだろう」
少しでも時間を稼げるのであれば好都合である。禁書を連れて店を後にする

ポルナレフ「フフ・・・君、ここのお会計を頼めるかな?」

後にポルナレフは語る
―香港のとあるレストランは旨い飯の後に臭い飯が食える最低の店だ―




美琴「・・・で、それを信じろっていうのかしら?」
戻ってきた美琴が呆れたように聞く
無理もない話だ、DIOの手下を名乗る親切な男に食事を御馳走して貰ったなどとどうして信じられようか

禁書「本当なんだよ!良い人だったんだよ!」
上条「敵とはいえ悪い事しちゃったな・・・」

ポルナレフがあまりにも遅いのでこっそりと戻って来てみた所、丁度レストランの前から強制連行されている状態だった
何の騒ぎかと戻ってきた美琴とそこではち合わせ、今に至るというわけだ

美琴「それよりも、結局お金は見つからなかったし」
これからどうしようか、と肩を落とす彼女に上条は告げる

上条「一応さっきジョセフさんに連絡をしたんだけど、こっちに2.3日も滞在すれば人を送ってくれるってさ」
この明るい知らせに一番喜んだのは当の本人であることは言うまでもなかった

2.3日というのは短いようでありとても長い時間であった

上条「えぇ、そうですか。分かりました、じゃあこれからその船でシンガポールに向かいます」

本当なら一刻も早くDIOの元へ向かいたかったが、公共機関も利用出来ない徒歩と比べたらこの数日を待つ方が結果的には速く着く

美琴「はぁ・・・余計な所で時間を食ったわね」
とは言いつつもさほど不満は無さそうな様子の皮肉

上条「深く反省しております・・・」
しかし上条の精神にダメージを負わせるには十分であった



船上

美琴「んんん・・・っ!潮風が気持ちいいわねー」
大きく息を吸って、吐いて大きく伸び

禁書「うー・・・気持ち悪いんだよ・・・」
対象にこちらはシートで横になったまま動かない

上条「ありがとうございます、自分たちを乗せてくれて」
船長「なぁに、ワシらも財団に雇われているだけだからね。これも仕事さ」

上条の感謝に、いかにもな海の男な風体の男が答える
見た目とは裏腹になかなか気さくな人であった

―このまま何も無いと良いんだけどな
不幸を呼び寄せる体質の彼がそう思ったからなのか、その幻想は簡単に打ち壊されてしまう

船員「密航者だ!」「そっちへ行ったぞ!」「捕まえろ!」「どこへ行った!?」
急に慌ただしくなる船内。その騒ぎはこちらに次第に近寄って来て

「おー!ねー!えー!さー!まぁぁぁぁぁああ!!」



―遡る事二日前

白井黒子は非常に機嫌が悪かった
美琴「黒子アタシちょっとしばらく留守にするわ!学校にはもう伝えてあるから!」

と、心から慕うお姉さまが有無を言わさぬまま、そのまま出かけていったっきり帰ってこないのである

翌日学校では「御坂美琴がスピードワゴン財団にスカウトされ、その協力の為にしばらく休学する」と言う事を聞いた
スピードワゴン財団いえば、世界的に有名な大会社である。そこに目をつけられるとは流石お姉さま

黒子「・・・でも、お姉さまの性格から言ってそんなのに喜んで行くわけありませんし、
   あれと無関係とは思えませんの」


先日の佐天が入院したという話とおそらく何か繋がりがあるに違いない


入院先を黒子は知らなかったが、初春がここ数日見舞いに行っているのは明白である
日ごろの弛まぬ鍛錬による、素人とは思えないストーキング技術によって入院先を突き止める

ロビーで友人だと伝え、佐天の病室を聞く。部屋のドアに耳を当てると佐天と初春が何やら話している

佐天「そっか・・・んー、私もそろそろ退院出来るらしいし、上条さんに何かお礼出来ないかなぁ」
―やはりこの件にはあの男が関係していましたのね・・・もっと何か・・・

初春「今頃もう三人ともエジプトについてるのかなぁ」
・・・!?

黒子「ちょっとそこのお二人」
無意識のうちに病室に入っていたことも、目の前の少女二人が驚きの表情を見せるのも関係なかった

黒子「今のお話、詳しくお話していただけませんこと?」
―丁寧な物言いではあるが、決して有無を言わせるつもりがないのは明らかであった



黒子「はぁ、なるほど・・・」

初春の説明が終わり、一息ついて頭を整理をする

佐天が通り魔に襲われ気絶していた所に初春が通りがかり、あわやという所で類人猿に助けられた事
通り魔は逃げたが、そいつとその一味を追うスピードワゴン財団の要請のもと、あの男がエジプトへ旅立つことになった事
あやつの命の危険があるというのを知ったお姉さまが、旅立ちを止めようと財団メンバーに襲いかかり、全滅させた事。流石お姉さま!
そしてその責任から、そう責任から一緒に一味を追う流れになってしまったという事

何やら胡散臭い話ではあるが、それでも彼女の真剣そのものな顔と、実際に入院にまでしている佐天の現状を見るに事実なのだろう
―とは言え、全てが事実でないのだろうが

本人は気づいていないだろうが、話の途中でちらちらと佐天の方を見る辺り恐らくどこかに、もしくは全てが嘘である可能性も吝かではない
とは言えそこは大きな問題ではなく、大事なのは『お姉さまが今どこにいて何をしているのか』である
そこを問い詰めても初春は「今頃はエジプトへ向かっているんじゃないでしょうか?」としか答えない。
知りたいのは現在の詳しい場所である

初春「そそそ、そういえば。定期連絡をしているジョセフさんなら知っているかもしれませんよ!」
黒子「へぇ・・・?それで?」
初春「え、ええとその・・・」
黒子「・・・」
初春「・・・う・・・」

初春「・・・案内します・・・」

彼女がその言葉を言い終わる前に黒子は既に椅子から立ち上がり、初春の首根っこを掴み上げていた

ジョセフ「ほほ・・・こんなにカワイ子ちゃん達がワシを目当てに訪ねてくるなんて、
     ワシもまだまだ捨てたもんじゃないの!」
目の前の飄々とした老人はひどく機嫌が良さそうにお茶を入れる

黒子、初春、そして「リハビリだから良いのよ!」と自分ルールを持ちだしてきた佐天の三人はジョセフの泊まる部屋にいた

初春の案内で宿泊先に向かい、要件を伝えたのだが理解されていないのだろうか
―ボケていらっしゃいますのかしら

黒子「ありがとうございますわ、おじい様。で、今美琴お姉さまはどこにいらっしゃいますの?」

ジョセフ「・・・悪いがどこに敵の目があるか分からんからの。それに、聞いても追い付けはしまいよ」

ジョセフは真顔でそう答える。自分を誰か知らないのだろう

黒子「お姉さまの為ならこの白井黒子、例え火の中水の中猛獣の中吸血鬼の中、どこへでも馳せ参じますわ!」

ジョセフ「ふむぅ・・・何やら飛行機よりも早く追い付く手段があるようじゃな?」
お茶を入れる手を止め、自信満々な黒子に関心を示したジョセフではあるが、続く言葉は「しかし」であった

ジョセフ「あの子達は戦いに行っている・・・それでもどうしてもと言うのなら」
ジョセフがゆっくりと立ち上がる。
先程まで鼻歌をまじえながら軽口を叩いていた老人と同じ人物とはもう思えなかった

黒子「あなたより強ければ、文句はございませんでしょうか?」
気圧される佐天と初春とは反対に、老人をの目を強く睨みつけ返す黒子

ジョセフ「降参もしくは戦闘不能になったら負けで良いかな・・・?ワシの怪我への遠慮はいらんよ、お嬢ちゃん」
先日美琴にへし折られた義手はそのままに、残った腕で髭を撫でる

ジョセフ「ワシを殺す気でかかっておいで」
しかしその目は獲物を狩る戦士そのものであった

黒子「・・・ッ!」
―強い、歴戦の猛者と言ったところですわね・・・!
乙女の柔肌突き刺さる空気に思わず半歩下がる黒子。しかし負ける要素はなかった

初春の話を聞くと老人の能力は手から植物を出して相手を拘束する・・・
という程度の情報ではあるが、極めて大きなアドバンテージを得て居る
対して相手は自分の能力を知らない

この差は極めて大きく、黒子の絶対的優位を盤石のものにしていた

ジョセフ「先手は君に譲ろう」

ジョセフ「かかっておいで」

その言葉と同時に黒子はジョセフに攻撃を仕掛けた

部屋では手狭であるという理由から、人払いをした広いホテルのロビーで老人と向き合う。
それを離れて見る佐天と初春

距離は正面数メートル、健全な一般男性であれば2.3秒もあれば駆け寄れる距離である
普段ジャッチメントで相手をする輩のような短慮な不良程度であればいくらでも自分の中でのマニュアルが存在する
しかし、こんな相手は

ジョセフ「・・・どうした?まさか先の自信はワシの見間違えかのー」
待ちくたびれたのかジョセフが見え透いた挑発をする
少々癪ではあるが、このままでは埒が明かないのも確かで、黒子は鉄矢を飛ばす

黒子「・・・何を言っておりますのお爺さま。とっくに私はあなたに攻撃をしていましてよ」

ジョセフのコートの肩口に、テレポートをさせた鉄矢が刺さっている
肉体部分をあえて狙わなかった矢は老人のコートを貫通している

ジョセフ「お、おぉ・・・!?いつのまに!」
ジョセフの顔から余裕が消える

通常、相手の肩や靴に鉄矢をテレポートで飛ばし、動きを封じる。というのは待っている相手にはまるで効果がない
しかし、何も知らない相手への牽制としては十分なものであった
初春は緊迫した空気はそのままに、目の前で対峙する老人と友人を見守っていた

ジョセフ「お嬢さんの能力は狙撃や暗殺に向く飛び道具と言ったところかのう」
年頃の少女が使うにはちと物騒すぎやしないかね、と付け加え冷静な判断を下す

―違います
言葉にこそ出さなかったが、心の中で老人の考えを否定する

自分には黒子が何を思ってコートを鉄矢で貫いたのかは分からなかったが、もしかするとこの判断ミスを誘ってのことだったのだろうか
友人の策士ぶりに思わずため息が出てしまう

黒子「さぁ、次はそちらの番でしてよ?」
笑みを浮かべながら、今度はジョセフに番を譲り余裕を見せる少女

ジョセフ「こりゃ君には悪いが、ちょっとおねんねしてて貰おうか」

老人とは思えない速度で走り寄るジョセフ、距離を詰めながら残った右手を大きく振りかぶる

佐天「え?ちょっとおじいちゃん!そんな所からパンチじゃ遠すぎるよ!」
親友が思わず叫んでしまう、しかし初春には老人の意図は分かった

ジョセフ「ハーミット・パープルッ!」
老人の右腕から突如伸びるツタはネット状に広がり、黒子を覆う

ジョセフ「にひひ、驚かせてしまったかの!」
嬉しそうな老人、それに対する少女の声は目の前の網からではなく、背後から響いた

黒子「どこを見ていらっしゃいますの?」
あの程度の攻撃であれば、黒子のテレポートを捕まえることはできない

ジョセフ「おお!?」
目の前と背後を交互に見る老人

「拘束する」能力である老人と黒子の相性差は、初春にもハッキリとよく分かった
―ちょっとこれ、ジョセフさんが可哀想です・・・

自分が相手をしているわけでもないのに、初春は胸にチクリとしたものを感じるのであった

ジョセフ「ク・・・くふふふふ・・・」

それから数回に渡る攻撃全てが少女を捉えられず、攻撃する度に背後で余裕の笑みを浮かべる黒子
馬鹿にされているのは誰の目から見ても明らかであった

突如うわはははと大声で笑い出す老人を見て、ちょっと気の毒に初春は思った
―自分の攻撃が全て効かなくて負けるのを待つだけとなれば、無理もありませんよね・・・

隣で見て居る親友も「おじいちゃーん!大丈夫!?しっかり!」と声をかけている

ジョセフ「いや!いきなり大声ですまんかった!」
黒子「あら、それは降参という意味ではありませんでして?」
笑いを止めた老人がそう告げると、黒子が継戦の意思を問う

ジョセフ「お嬢ちゃんは覚えているかのー」
質問を質問で答える老人。これがテストであれば0点である

ジョセフ「ワシが最初に言った勝ち負けのルールを」

黒子「何を言っていますの・・・?降参もしくは戦闘不能・・・に・・・まさか!?」
訝しげに答える黒子であったがやがて何かに気付いたように声を荒げる

ジョセフ「ジョースター家に代々伝わる闘い方を教えてやろう!」

佐天「まさか、ここから逆転出来る必殺技とか!?」
初春「ええぇ!?そんなのあるんですか!?」

ジョセフ「逃げるんじゃよォォォッ!!」

突如老人はホテルの入り口に身体を向けると、再び老人とは思えない速さで走り出した

黒子「な・・・!?」
佐天「え?え?どういうこと?」
初春「ええと・・・つまりですね・・・」

初春の平和な頭にも、老人の行動の意味がよくわかった
『降参もしくは戦闘不能にならない限り、勝ち負けは決まらない』というだけのルール
つまり、逃げ続けていてもタイムアップなんてものは存在せず、本来の目的を考えるとそれは黒子の負けなのである

佐天「うわー・・・おじいちゃんせっこー・・・」
―確かにずるいけど、白井さん相手では全く意味がないんですよね・・・

黒子「ふ、ふふふ・・・!」
馬鹿にされたと思ったか、変なところに触れてしまったのか、黒子からドス黒いオーラが見えた気がした

黒子「この白井黒子!逃しはしなくってよ!」

すかさずテレポートでホテルを出ようとする老人の頭上に飛び、必殺のドロップキックを仕掛ける

ジョセフ「・・・かかったなッ!」
黒子「えっ?」

いつのまにか張り巡らされていたツタに絡めとられ、黒子の身体はそのままの姿勢で宙にぶら下がったまま、ぴくりとも動かなかった

迂闊であった。まさか怒りのあまりこんな失態を晒すとは

足元で既に勝ち誇ったかのような顔をしている老人に殺意が芽生える
まずは一つ深呼吸をして冷静さを取り戻す

ジョセフ「おーいお嬢ちゃんや、降参してくれんかのー。ワシャ女の子に手荒な真似はしたくないんじゃよ」
しなければそのまま根競べに付き合うぞ、と言わんばかりであった

黒子「あら、ひょっとしてこの程度で勝ったつもりになっていらっしゃいますの?」
精神統一をして再び老人の頭上にテレポートするイメージを作る
―この程度の拘束では、私には一生勝てませんでしてよ!
そう、何も変わらない。いつも通りにテレポートをして、この拘束から逃れる。それだけであった

黒子「!!!うぐあッ!?ヒぎアアあアァアアッ!!!」
しかし突如全身に激しい電流が流れ、その試みは失敗に終わる

ジョセフ「・・・OH NO!すまんのーお嬢ちゃん」
普段通り冗談めいた軽口をまじえ、残念そうに首を振る老人。しかしそれも次の瞬間には変わっていた

ジョセフ「・・・いや常盤台中学中学、第177支部風紀委員レベル4テレポーター、白井黒子ちゃんや」
力強く、そしてはっきりと答える男。その姿はもはや老人のそれではなかった

黒子「・・・!な、なん・・・でそれを・・・」
ゼェゼェと息を荒げつつ問う黒子、戦いの開始から初めてその眼に焦りと不安、そして疑問の色が映る

ジョセフ「・・・ある程度の能力者ともなれば、DIOの手先に対する戦力になるし、
     逆に肉の芽を植えられるケースに備えて居ての」

ジョセフ「この都市のある程度の能力者と、
     上条当麻や最初の被害者である佐天の周辺人物全てを調べさせてもらったのじゃよ」

ジョセフ「こういうケースもありえるからの。騙されたフリをしてたのよ」
黒子「なっ、この!」

ジョセフ「次にお前は『卑怯者!』と言う」
黒子「卑怯者!ハッ!」

黒子「うああああああっ!!」
これでもう何度目であろうか、黒子はツタからの脱出を試み、その度に全身を激しい苦痛に襲われ悲鳴を上げる

初春「もうやめて白井さん!」
佐天「おじいちゃんも止めてよ!もういいでしょ!?」

黒子「・・・ゼェ!何を・・・っおっしゃ・・・っておりますの二人とも・・・!」
ジョセフ「・・・無駄じゃよ、ハーミット・パープルは君の身体に変化を僅かにでも感じ取ったら、
     すぐさま波紋を流すようにしてる」

ジョセフ「君のテレポート能力は、もう封じたんじゃよ・・・」
満身創痍とも言える少女に、こちらももう何度目かの説明をする
君の身体にも毒だからと、ジョセフは再び強く降参を勧める

黒子「この・・・程度で、私が降さ・・・んする・・・ハァッ・・・とでも思いましたの・・・!?」
―お姉さまの電撃の方が遥かに強いですわ!

死なない程度とは言え、それでも常識的な範囲を遥かに超える激痛にも負けず、再びテレポートを試み
黒子「ああああぁああああああああああぁっ!!」

大量の波紋を受け、ぐったりとする少女。しかし彼女はまだ諦めていなかった
少女の瞳は決して敗北を認めて居ないというのは、ジョセフにしか分からなかった

黒子「うああああああああああああああああっ!!!」
ジョセフ「・・・」
波紋を流しているジョセフ本人だからこそ分かることが一つある

それは、白井黒子のテレポートを妨害に必要な波紋量が徐々に増えて来ているということであった
そしてその量はもはや命に関わるレベルにまで到達しようとしていた

ジョセフ「・・・お嬢ちゃん、悪いがこれ以上君に時間をかけるつもりはない」
意を決したジョセフは黒子に冷たく語りかける

黒子「・・・ハァッ!・・・こち・・・ら・・・も・・・し・・・よ・・・!ハァッ!」
強がりのつもりなのだろうか、既に何を言っているのか聞き取れなくなっていた

ジョセフ「次が最後じゃ。もし次にテレポートをしようとした場合・・・」
一息ついて出来る限り冷酷に、そしてはっきりと

ジョセフ「すまないが持てる全力の波紋を使い、君には再起不能になってもらう」

佐天「もう、もうやめてえええええッ!!」
初春「白井さん!もういいよ!もう死んじゃうよ!」

ジョセフの表情に嘘が無いと感じた外野の少女達も大声で降参を促す

黒子「・・・お姉さまのお傍に・・・いられなくなる・・・くらいでしたら・・・」
ジョセフ「そうじゃ、生きていればまた会えるじゃろう!何ならこのまま根競べを続けても良いんじゃぞ!?」

黒子「お姉さまが危険な時に傍にいられない位でしたら!白井黒子はッ!死ぬ方を選びますわッ!!」

瞬間黒子の身体が光に包まれ、ジョセフの目の前に現れる。その右手はジョセフに今にも掴みかかろうとしていて
・・・そして力無くその場に倒れた

ジョセフ「・・・OH NO・・・全くワシは、この歳になってもこんな少女に根負けしちまうのか・・・」

独り言を呟き、気を失った黒子を抱え上げ、病院から脱走に近い外出をした佐天と付き添いの初春を連れを財団の病院へ向かうのであった

黒子「・・・そ、そんな・・・い、いけませんわお姉さま・・・お姉さま・・・!はっ!?」

目を覚ました先にあるのは、見覚えのない白い天井と、日にちの入ったデジタル目覚まし時計を始めとする小物
自身の周りを取り巻く環境も、白い清潔なシーツと白を基調とした簡素な部屋

―ここは・・・?
首を傾げる。何か素晴らしい夢を見ていた気がするし、他にも何かとても大切な事があった気がする

佐天「あ、目が覚めた!?」

同じくベッドの上でだらしない格好で退屈そうにしている、よく見知る友人、佐天涙子が声をかける
ほ、本当ですか!?とその脇でリンゴの皮をむく初春もこちらを見る

黒子「あ・・・」
思い出した、自分はあの後最後の力でテレポートを試みて
・・・能力を使う前に気絶してしまったのだろう

でなければ、老人の宣言通り、少なくとも今頃廃人になっていたであろう

黒子と佐天、二人のベッドの間の簡素なイスに、呼ばれてきたジョセフが座る

ジョセフ「波紋は基本的に人体に害のあるものではないからの。」
勿論一度に大量に流し込めば、少女どころか成人男性をも気絶させることは難しくは無い

黒子「・・・」
両手でぎゅっとシーツを握り込み、うつむいたまま沈黙を守る

ジョセフ「そ、それにしても君はその、非常に・・・少々タフすぎやしないかね?」
黒子「・・・」
いつもの軽口にも、目の前の少女は反応しない

耐えきれず、意を決したジョセフは努めておどけた口調で別の―それも少々危険な―話題に切り替える
ジョセフ「そっ、それにしても、今の中学生はあんな際どいパンティーを着用してるのかのう!」
ジョセフ「あ、いや違うよ!?
     君がワシの頭上に来たときちらりと見えちまったというか、見ちゃったっていうか!」

佐天「も、もうおじいちゃんったらー!そんなわけないじゃない!とくと見よ!
   これが今の普通のJCのパンツよ!!」
目にもとまらぬ早業で、ベッド脇に立つ少女のスカートをまくりあげる。白

ジョセフ「NOOOOOOOOO!!OH MY GOD!!」
初春「ひゃああああああ!何をするんですかああああああああん!!!」
佐天「あひゃひゃひゃ!かわいいやつよのー!」
黒子「・・・」

空気を呼んだ少女達の漫才にも反応しない、相当負けたというのが響いているのだろう

一同「・・・」
異様に重たい空気が場を支配する

黒子「・・・けてませんわ・・・!」
ジョセフ「え?」
黒子「私はまだ!降参なんてしていませんわ!」

部屋のガラス窓を突き破らんばかりの怒号、今にもジョセフに掴みにかからんといった形相である

初春「しっ、白井さん!これ以上は無理ですよ!」
うろたえる初春

佐天「・・・戦闘不能も負けだってルールだったよね・・・気絶は戦闘不能でしょ?」
念を押す佐天。言い方は違えども、二人はこれ以上友人を危険に晒したくなかった

黒子「そ、それはっ・・・!でも、でも・・・!」
ならば今すぐに再戦を申し込みますわ!と黒子は吼える

ジョセフ「んんん?戦闘不能?はて・・・何の事かな」
三人「え?」
飄々と答える老人に、意味が分からないと三人の少女が目が点になる

―ついにボケが来てしまわれたようですの・・・
―ついにボケたのか・・・
―ついにボケてしまったんですね・・・

微妙な空気をも意に介さず老人は続ける
ジョセフ「実は君の最後のテレポートを止めようとしたら、
     ハーミット・パープルのエネルギーがバテちゃっての!」

ジョセフ「ワシも君も戦えなかったんだから、休戦中じゃろ今は!」

ワッハッハと一人で大笑いをするジョセフであった

ジョセフ「・・・そして今再開ということで良いのかな」
黒子「望むところですの!」
もう負けない。
油断なんて絶対にしない、相手の心理戦にも乗らない、そう心に誓う黒子、「えええ!」と慌てて距離を取る佐天と初春

ジョセフ「あ、違うよ?」
黒子「いきま・・・へ?」
早速出鼻を挫かれる黒子、どこから持ってきたのか、分厚い週刊漫画を盾にしている佐天と、鉄鍋をかぶる初春がジョセフを見る

ジョセフ「こういうことは対戦相手に伝えなければいけないからの」

ジョセフ「白井黒子くん、ワシの負けだよ。降参する」
黒子「・・・はい?」

一対一の決闘で、おそらく歴史上もっとも間抜けな顔をした勝者がここに誕生した


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コメント

  1. 名無し―ネームレス― | URL | -

    Re: 上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

    ジャッチメントって何だよwww

  2. 名無し―ネームレス― | URL | -

    Re: 上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

    ポルナレフカワイソス

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