上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」 その9

2010年02月04日 21:55

上条「DIOォォォォォォォォッ!!!」

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:57:11.09 ID:rXMTlFyP0

上条当麻は不幸な少年である

だから、不幸の起きる前触れというものは大体分かるし、それに対しての(受け身だが)対処もある程度分かる

例えば調味料をぶちまけて料理が出来ないなんて無い様に、あらかじめ買い置きしておけばいい訳だし

財布を忘れてしまうなんてことがない様に、出かける前に再三に渡るチェックもする

いつもの自動販売機で御坂美琴に出会ったしまったのであれば、出来るだけ逆鱗に触れない様に気を使う・・・つもりである

だから、こんなトイレのドアにあまりにも不自然な形でついている目の前のコンセントになど、誰が触れようか

何か嫌な予感がしてならないし、これは何かしらの不幸の前触れであるのと何故か直感出来てしまう

少年の決意は固い。絶対に触らないと決めたら触らないのだ

そんな少年の決意とは裏腹に、不幸は向こうから歩いて来てくるのであった

上条「はぁ・・・気になるからとっとと出るか」

そう言って、そのコンセントには触れない様にドアに右手を伸ばす。瞬間体中がビリっとした

上条「・・・うわっ美琴!?って、ここ男子トイレだしそんな訳ないか・・・」

首を傾げつつ、気のせいだろうとトイレを後にした

自分の右腕が、何故かコンセントに触れてしまったと気付かずに

それが不幸の始まりであった


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チュミミーン

上条「・・・ん?何か言ったか?」

黒子「何も言ってないですわ。それよりも、もう皆さん先に行ってしまっておりましてよ」

そう言って少年を急かす少女。腕には少年から貰ったブレスレットを付けている

―そう言えば、上条さんと二人っきりで歩くのって久々ですわね・・・

気が付いて顔を赤らめてしまう。そのまま自然な形で、少年の右腕にそっと手を伸ばす

上条「ん?あぁ、そっか白井は人混み駄目なんだろ?ほら、はぐれないように」

まだまだ人通りの少ない道ではあるが、これから向かう先は沢山の人がいる

いつの間にそんな設定にされたのだろうと首を傾げながら、浮付いた気分で少年の手を取る

黒子「そ、そうですわ!シンガポールのあの時以来のせいですの!

黒子「上条さんがあの時、しっかりしていて下さりましたらこんな事には・・・!」

本人すら忘れかけていた出来事を利用して、思いきって強気に出て見る

上条「あ、あぁ・・・悪かったと思ってます・・・」

突然しゅんとしてしまう少年。僅かな罪悪感が沸き上がる

だが白井黒子は止まらない。少年に対してイニシアチブを取れた事への嬉しさがそれを上回ってしまっていた

黒子「・・・こっ、これはその、あれですわね!その・・・」

上条「ど、どうした白井?」

一呼吸置いて意を決した

その前に周囲を見回すが、あの時のホルホースの様な邪魔になりそうな人間も見当たらない

―言うなら今ですわ・・・!

愛の象徴のブレスレットを指で撫でる

―お姉さま、恨まないで下さいまし・・・!

黒子「かっ!上条さん、責任を取って欲しいのですわ!」

上条「え、えぇっ!?」

―今度は白井も責任!?ひょっとして流行ってんのか今・・・!?

上条「良く分からないけど、上条さんに出来る事であれば何でもしますよ・・・?」

その「何でも」の単語に黒子は反応する。これは行ける

上条「ただその、あまりお金のかかる事は上条さんには・・・」

情けない事を付け加えつつ、少年はOKをする

黒子「白井黒子は、あの件のせいで、他の殿方が怖くなってしまいましたの!」

物凄い理由を付けている気がするが、少女はもう止まらない。止められないのだ

黒子「でっ、ですから!それを上条さんに治療して頂くのが道理ですわ!」

上条「え、ええと・・・?つまりそれは・・・?」
―ま、まさか・・・精神科辺りへの通院費を出せって事か・・・っ!?

黒子「かっ、上条さん!この白井黒子と、お、おっ、おつきあ―」

上条「危ない白井ッ!」

少年の右手が、少女の顔に迫っていた缶をキャッチする

上条「まったく危ないな・・・あの家の二階の窓から落ちてきたみたいだなぁ・・・」

黒子「いー・・・いー・・・いー・・・」

謎の言葉を発して固まっている少女。今の缶に、びっくりしていたのかもしれないと少年は判断する

しかし見ても居なかった少女がそう思う訳もなく、彼女の決意は空き缶と共に彼の右手によって打ち壊されてしまった

上条「ど、どうした白井・・・?いがどうした・・・?ひょっとしてショッカーの真似か・・・?」

黒子「いい・・・天気ですわね・・・」

首をがっくりと落としてそう答えるのが精一杯の少女であった

黒子「・・・はぁ、上条さん。その空き缶貸して下さいまし」

少年の手から、半ばひったくるように空き缶を受け取り、例の家の窓に向かってテレポートで飛ばしてやる

上条「いてっ」

少年の頭に何か落ちて来た

上条「あれ、これって今の缶じゃないか・・・?また落ちて来たのか?」

きょろきょろと辺りを見回す少年

黒子「そんなはずは・・・もう一度・・・!」

再び送る

上条「いたっ」

再び落ちて来た

黒子「こ、これ・・・は・・・?上条さん!これはもしや・・・!」

上条「あぁ・・・!美琴の電撃の副作用で、上条さんはついに磁石人間になってしまったようですよ・・・!」

などと意味不明な発言をする少年を無視して、少女は続ける

黒子「敵の攻撃ですわ!今日変なものを触ったりしてませんの!?」

上条「変なもの・・・?あぁ、そう言えばトイレのドアに変なコンセントがあったような・・・」

黒子「・・・そのコンセントって、ひょっとしてこんな奴ではありませんでして・・・?」

少女の胸位の位置の、目の前の壁に、少年が先程見かけたコンセントがあった

上条「あぁ、そうそうそんなの。何か嫌な予感がするから触らない方が良いって、上条さんのカンが言ってますよ」

そう言って少女が触らない様に、右手を伸ばして肩を引こうとする

ドン

黒子「え・・・?」

少年の右腕が、少女の肩を突き飛ばしていた

黒子「ひゃぁっ!」

壁に張り付く様な格好になる少女。そして

黒子「きゃぁぁぁぁっ!」

一瞬ではあるものの、突如ビクンとする

上条「大丈夫か白井!」

慌てて少女に駆け寄る

黒子「痛た・・・もう、酷いですわ上条さん。突き飛ばすだなんて・・・」

頭をぶつけたのか、額をさする少女

上条「・・・白井、悪いが俺の部屋に戻ってあれを持ってきてくれないか・・・」
―もし敵だとすれば、無いよりはマシだ・・・!

いつになく真剣な顔で、少女に頼みをする少年

黒子「え、えぇ・・・あれのことですわよね・・・?」



黒子「持ってきましたわ」

テレポートを用いすぐに戻ってくる少女

少年に部屋から持ってきた、細長い布袋を渡す

右手を伸ばしてそれを受け取ろうとして

ふに

黒子「な・・・っ!」

上条「・・・えええええええっ!?」

少年の右手が少女の胸にタッチしていた

上条「ちっ!違うんだ!これはその、手が勝手に・・・!」

黒子「・・・まさか・・・先程のあれは・・・!ひょっとして私達・・・!」

慌てる少年に対し、冷静に頭を回転させる少女

「チュミミーン!その通り、お前らは磁石人間になっちまってるのサァーッ!!」

少年の右手が、突如そう言った



女「ふふ、良くやったわネーナ・・・これであの二人は始末したも同然・・・」

携帯電話で、もう相手に勝利を伝える

ネーナ「あのジョースターのガキが持っている右手、
    あれに触られちゃったらアンタの能力なんて無意味だからねぇ・・・」

相手の女も同意するように、続ける

ネーナ「私のこの女帝『エンプレス』を使えば!あいつらにコンセントに触れさせる事なんて軽い軽い!
    ねぇマライヤ!」

マライヤ「そうね、あんたには本当に感謝してるわ」

くすりと笑いながら女が続ける

マライヤ「わたしはこのままあの二人を追跡するわ」

ネーナ「えぇ、私もこっちの女の見張りを続けるわ。邪魔されちゃ困るもの」

そう言って電源を切る女。その視線の先に御坂美琴の姿があった



黒子「え?何ですのこれ・・・!?」

上条「お前が原因かっ!」

少年の右腕から生えてきた顔の様な「もの」を見て驚く二人。喋るともなれば尚更である

上条「お前なんて幻想殺しで・・・!手が・・・!」

女帝「ヒャハハッ!アンタ自分の右腕に右手で触れんのかいっ!?」

黒子「えいっ!」

少女が落ちていた石を拾い上げて、女帝にぶつけようと試みる

上条「痛っ!」

女帝「無駄だってんだよクソガキ!この腕はこのジョースターの腕なんだよォォォッ!その腕貰ったァァァッ!!」

あっさりと回避された石は、少年の変わりの無い部分を殴る

そして、女帝はその鋭い歯でそのまま少女の手首に噛み付いた

黒子「くぅっ・・・!」

上条「白井ッ!?くそっ!」

ドンと黒子を突き飛ばして距離を開ける

女帝「うがあああ!硬いッ!何着けてんだテメェェェェッ!!」

少年から貰ったブレスレットが、少女を女帝から守っていた

そうでなければ、彼女の手は噛み千切られていただろう

黒子「上条さん!どうやら敵の本体を探し出して叩くしかないみたいですわ・・・!」

女帝「だからさせねぇっつってんだろクソガキ共がァァァッ!!」

黒子「え・・・?ひゃぁぁっ!」

再び少年にくっ付き始める少女。全身が張り付いてしまったのか、思うように動けていない

女帝「チュミミーン!磁力が強くなってきた様だねェェェッ!
   今度こそテメェのその首食い千切ってやるよォォォッ!!」

ガキンッ

女帝「え・・・?貴様が・・・何故ここにいる・・・ッ!?」

口から血を流し、信じられない物でも見るかの様に、女帝は目を見張った

上条「やれやれ・・・間一髪ってとこか・・・」

少女に張りつかれたままで、自分も張り付いたまま少年が呟く

上条「やっぱり、これ持ってきて貰って正解だったな」

少年は右手に布袋を持ち、少女の首と女帝の間に捻じ込んでいた

女帝自身、勿論そんな棒如き噛み砕いてやるつもりであった

だが、布を裂き、中のケースを破壊して、更にその中から出て来た物は

女帝「アヌビス・・・!貴様そこで何を・・・ッ!」

コム・オンポでの戦いの後、少年はあの刀を拾って来ていた

もし、あの刀にまだスタンドが残っていたらと思うと放置して行く訳にもいかず、結局自分で管理するのが一番だと判断したからである

そしてその判断は、今確かに少女の命を救っていた

上条「これでお前の攻撃は封じたも同然だな」

女帝の口の中に、剥き出しの刃を向けたまま少年は右腕に話しかける

女帝「チュミミーン!アタイはあんたの腕そのものなんだよ!そんな事をしたらあんたの腕が真っぷ―」

上条「やれよ」

女帝「え・・・?」

上条「それで俺は右腕を失うかもしれないが、能力者のお前はそれ以上の重傷を負うんだろ・・・?
   最悪死ぬかもな」

ぐいっと刀を口の中に押しつける

上条「だから、やれよ。俺は怖くない」

怖くない訳などなかった

ただ、目の前の少女が死んでしまう事の方が、自分が死ぬ事よりも怖い

ただそれだけであった。それが上条当麻という少年であった

上条「・・・出来ないのか・・・どうやら本当に俺の右腕を切ればお前は死んでしまう様だな」

黒子に刀を預け、少年は確信を得た

女帝「ガッ・・・グガガッ!」

刀を口に押し込められ、もはや喋る事も出来ずに女帝は意気消沈する

上条「さて白井、敵を探しに行こう」

黒子「そ、それなのですが上条さん・・・」

ぴったりと張り付きながら少女が言い難そうに答える

上条「・・・あー・・・そうだった・・・仕方ない」

黒子「え?きゃあ!!」

ひょいと黒子を抱き上げる。お姫様抱っこではなく、赤ん坊が母親に抱っこして貰う様な格好で

上条「恥ずかしいかもしれないけど、他の抱え方じゃくっ付いちゃうからな。さぁ行くぞ!」



ネーナ「く・・・っ!マライヤ!私のスタンドが・・・っ!」

マライヤ「分かってるわよ。ネーナあの女は!?」

焦った声でネーナが電話をしてくる

ネーナ「大丈夫、あの女はジョースター共とは正反対の方向へ行ったわ。こっちには来ない!」

マライヤ「上等よ、ならわたしも出るわ!あんたも例の場所に来なさい!そこで全員殺してやるわ!」

そう言い残し、マライヤは電話を切った

マライヤ「ふふ・・・さぁて、行きましょ・・・」

少年達の元へ向かい、女は歩きだした



上条「う・・・っ!ぐ・・・!磁力が・・・だんだん強く・・・!痛っ!今度は何だよもう!」

砂鉄、空き缶、ハンマー、果ては自転車と様々な物をくっつけながら二人は敵の姿を探していた

女「くすくす、あのカップル変わってるわね」

男「きっとそういうプレイなんだろ。若いうちは何でもやりたくなるんだよきっと」

黒子「・・・カップル・・・」

その言葉を聞いて、カァァと顔を赤くする少女
自分は今、この少年と密着状態。文字通り零距離なのである

少年の右腕に寄生するこのスタンドと、この磁力さえなければどんなに素敵なシチュエーションであったことだろうか

刀を押さえる両手に自然と力が入ってしまう

上条「痛っ!」

黒子「あ!ご、ごめんなさいですの・・・!」

上条「違う!急に磁力が強く・・・!」

その時、少年の目をめがけて一本のネジが飛んで来ていた

上条「危なっ!」

すかさず右手でガードをする

女帝「フガガッ」

マライヤ「ふふ、やっぱりその右手は磁力化しないようね・・・」

目の前の声の主に顔を向ける二人。そこにはモデルの様な女が立っていた

マライヤ「わたしの名前はマライヤ。豊穣神『バステト』の能力者・・・」

上条「そうかい・・・逢いたかったよ・・・ッ!」

少年が飛びかかろうとするものの、身体が重くて思うように動かない

マライヤ「アハハッ!そのまま押し潰されてしまえっ!」

そう言って身を翻す女。そのままゆっくりと立ち去る

上条「くそ・・・っ!待て・・・っ!」

少年は少女を抱えたまま、ゆっくりと、それでも確実に歩き出していた

マライヤ「おやおや、まだ頑張ってるのかいボーヤ」

数十分歩いた先で、女は少年達を振り返る

上条「・・・たり・・・前だ・・・ッ!お前を倒すまでは・・・ハァッ!」

肩で息をする少年を嘲笑うマライヤ

マライヤ「上条当麻、あなたなかなかステキよ。よく見たらそのお顔も中々チャーミングだしね」

女は前屈みになり、その立派な胸元を強調するように少年に言う

マライヤ「年齢は少し離れてるけど、恋人になってもいいなんて思ったりして。ウフフフ・・・」

マライヤ「どうせ抱くのなら、そこのペッタンコちゃんよりは、ナイスバディなわたしの方が良いと思わない?」

我慢できなくなったのか、高笑いを始める

黒子「・・・う・・・うくぅ・・・っ」

悔しいのか、それとも別の何かなのか少女が肩を震わせる

マライヤ「それじゃあね、ボーヤとペッタンコちゃん・・・アハハハハッ!」

高笑いを続けながら、女は更に少年達から離れて行く

マライヤ「痛っ!」

カァンと小気味の良い音と共に、マライヤの足に空き缶がぶつかる

どこからか飛んできたらしく、たまたまその直線状に入ってしまったのだろう

黒子「・・・あら、身体は無駄に育っていらっしゃっても、頭の方の成長は足りてないみたいですのね」

皮肉をたっぷりこめて少女が言う。この空き缶自体、少女がテレポートで飛ばした物なのであるが、女は気付かない

―このビチクソがァァァッ!!
マライヤ「・・・」

静かな怒りを胸に秘め、女は少年達を更に誘導し続けた

上条「ついに・・・ハァ・・・ッ!見つけたぞ・・・!」

ネーナ「あら、本当に来たわね。馬鹿な奴ら」

マライヤの隣には、見た事もないオリエンタル衣装を身にまとった女が居た

黒子「て、敵がもう一人いますわ・・・!」

急に二人の身体にかかる磁力が強くなる

マライヤ「アハハッ!これで本当に正真正銘最高の磁力!この時を待っていたのよ!」

上条「何・・・!ぐ、ぐああああっ!?」

突如、地面に吸い付けられる二人。そこは鉄道の線路が通る場所であった

黒子「か、上条さん!早く逃げないと・・・っ!」

少女に覆いかぶさるような格好で、少年が足掻く。しかし限界まで強くなった二人の磁力はそうはさせなかった

女帝などもはや構っていられない。互いの腕同士までもがくっつきあい、互いの両手までくっついていた

ゴトン ゴトトン ゴトン

上条「ま、まさか・・・っ!?」

彼らの目の前に、スピードに乗った列車が、次第に、そして急速に近寄って来ていた

ネーナ「ねっ、ねぇ!?私のスタンドがまだあいつらにくっ付いたままなのよ!?」

慌てた様に一人の女が、もう一人に詰め寄る

ネーナ「列車が来るだなんて聞いてないわ!ここで動きを封じて始末するっ―」

パァン

マライヤ「言ったじゃない、さっき・・・『全員殺してやる』って・・・」

ネーナの胸元を正確に銃が撃ち抜く。彼女の身体がゆっくりと地面に倒れる

マライヤ「てめぇみたいな雑魚と報酬を分け合う訳ねーだろボケがっ!先に死んでろ!」

上条「お・・・!お前仲間を・・・!?」

マライヤの凶行に、信じられないといった顔をする少年

マライヤ「仲間!?アハハハハッ冗談!利用していただけだっつーの!
     あんた達が殺した事になるから安心して殺せるわ!アハハッ!」

女の高笑いは止まらない

黒子「あ、上条さん・・・私の上着、その右手で一気に引き裂いてくれませんこと・・・?」

上条「・・・はい?」

突然の少女の言葉に、緊急事態を目の前にしているというのに、少年は茫然としてしまった

黒子「早く!間に合わなくなってしまいますの!強くっ!全力でお願いしますの!」

上条「ええぃっ!もうどうにでもなぁぁぁれぇぇぇっ!!」

少女の腕を張りつけたまま、ビリビリッと音を立てて、思い切り少女の上着を破る

マライヤ「アハハッ!死ぬ前にその『ペッタンコ』なまな板を彼氏に見せてあげようってのかい!?」

あまりの滑稽さに再び高笑いをする女

黒子「ペッタンコペッタンコと・・・
   そんなにお好きなのでしたら、お次はあなたをペッタンコにして差し上げますわ・・・っ!」

女の背後から、少女の声が聞こえた

マライヤ「・・・なっ!?いつの間に・・・!」

上条「そういう事か白井、やっと分かったぜ・・・!」

振り向いた女のすぐ背後から、今度は少年の声が聞こえた

黒子「いきますのっ!!」

最大磁力を放つ二人は、鉄道線路よりも強く引かれ合う

そして、その間に立っていた女を、最大まで高まった磁力でペッタンコに潰してやった

黒子「ふう、やれやれですの・・・」

上条の幻想殺しに触れられていては能力は使えない

一瞬だけ手を離しても、テレポートをする為に集中する時間には足りない。
結局少年の腕からの磁力に引き寄せられて、手に触れてしまうのだ

ならば、彼の右手を何かで覆ってやればいい。例えば服の切れ端などで

それからマライヤの背後にテレポートをして、二人の磁力で潰してやる。作戦が上手くいった

上条「・・・二人ともまだ息がある。救急車は呼んでやるよ・・・」

倒れている二人の女の生存を確かめて、少年が安心した様に息をつく

女の気絶と共に、磁力が解除された事を少年は身を持って確認した

上条「そうだ、悪かったな白井。服は後で弁償するよ・・・」

取りあえず、と上着を少女に着せる。まだ少女の肩幅には大きすぎてぶかぶかである

とん、と少女の身体が少年に寄り掛かる

黒子「・・・どっ、どうやら、まだ磁力が残っているみたいですの・・・」

顔を赤くして、少女がその訳を聞かれる前に答えた

少年にはその意味は分からなかった

でもその姿が、とても意地らしく見えて、とても可愛らしく見えた

上条「・・・そっか。それじゃあ」

少女を先程と同じように。左腕に少女を乗せて、右腕は少女の小さな背中に回して支えてあげる

しかし小さな、それでも少女にとってはとても大きな違うところがあった。
今度は少年の自らの意思で抱き抱えてあげていたということ

黒子「は・・・っ、はわっ・・・!か、上条さん・・・っ!?」

上条「帰ろうか、皆の所へ・・・」

黒子「・・・はい・・・」

少年の肩に頭を預けて、少女は小さく頷いた

黒子「・・・ねぇ、上条さん・・・やっぱり、大きい方がお好きですの・・・?」

上条「・・・?いや、黒子は小さいままの方が可愛いんじゃないか・・・?」

そんな会話をしつつ、二人はゆっくりと元来た道を戻って行った

ゆっくりと、先へと進んだ―



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