2010年11月09日 20:04
妖夢「あ…これはこれは」 梓「あ、いえいえこちらこそ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/02(土) 00:33:54.94 ID:UpKP27gHO
梓「…………」
妖夢「…………」
シーン
梓「……えと、そのどうして私の部屋に?」
妖夢「あ…申し訳ありません………ちょっと人を探しに人間界まで来たら迷ってしまいまして」
梓「え?……えと」
妖夢「あ…すいませんすぐ出ていきますので…」
梓「…そうですか」
妖夢「それでは…失敬をば」
ガッ
梓「!」
梓「ちょ…ちょっと待って!」
妖夢「はい?」
梓「…今何を?」
妖夢「何と言われても…お暇しようかと」
梓「何処からでしょう?」
妖夢「窓からですが…」
梓「勘弁してください」
妖夢「え?」
梓「どういったご事情かは皆目見当も尽きませんが…いきなりその人の家で自殺を図られても…」
妖夢「え…自殺?」
梓「何か悩んでらっしゃるんですか?」
妖夢「は、はぁ…主人の居場所が分からず困っている次第ですが…」
梓「…だからといって、自ら断つほど貴方の命は軽くはないはずです」
妖夢「あの…」
梓「なんでしょう?」
妖夢「私…もう死んでるんですが…」
梓「え?」
梓「死んでる?」
妖夢「はい…正確には産まれた時から半人半霊でして」
ガッ
梓「気をしっかり!」
妖夢「え」
梓「大丈夫…神様はきっといます」
妖夢「ああ…諏訪子さんと神奈子さんでしょうか…?」
梓「え?」
妖夢「え?」
梓「神様とお友達だとでも?」
妖夢「うーんと…知り合いって程度でしょうか」
梓「………」
梓(……この人…何言ってるんだろう…)
妖夢「それでは…その失敬します」
梓「…あの」
妖夢「…まだ何か?」
梓「せめて…玄関からお願いします」
妖夢「えと…あ、はい」
梓「よろしくお願いします」
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/02(土) 00:33:54.94 ID:UpKP27gHO
梓「…………」
妖夢「…………」
シーン
梓「……えと、そのどうして私の部屋に?」
妖夢「あ…申し訳ありません………ちょっと人を探しに人間界まで来たら迷ってしまいまして」
梓「え?……えと」
妖夢「あ…すいませんすぐ出ていきますので…」
梓「…そうですか」
妖夢「それでは…失敬をば」
ガッ
梓「!」
梓「ちょ…ちょっと待って!」
妖夢「はい?」
梓「…今何を?」
妖夢「何と言われても…お暇しようかと」
梓「何処からでしょう?」
妖夢「窓からですが…」
梓「勘弁してください」
妖夢「え?」
梓「どういったご事情かは皆目見当も尽きませんが…いきなりその人の家で自殺を図られても…」
妖夢「え…自殺?」
梓「何か悩んでらっしゃるんですか?」
妖夢「は、はぁ…主人の居場所が分からず困っている次第ですが…」
梓「…だからといって、自ら断つほど貴方の命は軽くはないはずです」
妖夢「あの…」
梓「なんでしょう?」
妖夢「私…もう死んでるんですが…」
梓「え?」
梓「死んでる?」
妖夢「はい…正確には産まれた時から半人半霊でして」
ガッ
梓「気をしっかり!」
妖夢「え」
梓「大丈夫…神様はきっといます」
妖夢「ああ…諏訪子さんと神奈子さんでしょうか…?」
梓「え?」
妖夢「え?」
梓「神様とお友達だとでも?」
妖夢「うーんと…知り合いって程度でしょうか」
梓「………」
梓(……この人…何言ってるんだろう…)
妖夢「それでは…その失敬します」
梓「…あの」
妖夢「…まだ何か?」
梓「せめて…玄関からお願いします」
妖夢「えと…あ、はい」
梓「よろしくお願いします」

梓 「ねえ純」
純 「ん?何?」
梓 「自分のことを『幽霊だ』って言う人がいたら信じる?」
純 「どうしたの急に?」
梓 「さらに『神様は知り合いだ』って言ってきたらどうする?」
純 「梓…保健室行く? 付き合うよ?」
梓 「違うのっ! そんなんじゃなくて、昨日のことなんだけど…」
純 「ふーん、そんなことがあったんだ」
梓 「まあ普通に考えてあり得ない話よね…」
純 「騙されたんじゃない?やっぱ」
梓 「そうだよね…」
純 「んで、その人どうしたの?」
梓 「『主を探す』って商店街に向かったわ」
純 「なんで商店街に?」
梓 「さあ、『いい匂いがするから』って言ってたけど」
純 「なにそれ?」
憂 「おはよう、梓ちゃん、純ちゃん」
純 「おはよー憂」
梓 「おはよー…」
憂 「どうしたの?梓ちゃん」
純 「梓は昨日、自称幽霊に会ってお疲れみたいよ」
憂 「大丈夫? 保健室一緒に行こうか?」
梓 「もう!憂まで! 違うってば!」
憂 「そういえば私も昨日変わった人に会ったよー」
純 「自称幽霊?」
憂 「ううん あ、でも幽霊っぽいかなあ、ほわーってした人だったから」
梓 「で、どんな人だったの?」
憂 「商店街で夕飯の買い物してたらね、目に付く食べ物全て『これは何?』って聞いて回ってるの」
純 「外国の人?」
憂 「んーそうかも、でも綺麗な着物着てたよ」
梓 「でもそのくらいなら外国人観光客って言ってもおかしくないじゃない?」
憂 「そうだね でもその人、説明受けたあと必ず『食べてもいいかしら?』って言ってたの」
純 「どんだけ食い意地張ってんのよ・・・」
唯 「おわったー」
澪 「おつかれー」
律 「さて、今日はこのくらいで帰るとするか」
紬 「ねえ、みんなこの後時間あるかしら?」
梓 「どうしたんですか?ムギ先輩」
紬 「ちょっと寄りたい所があるんだけど、付き合ってもらえる?」
唯 「別にいいよ~」
律 「ウチらも行こうぜ、昨日の口直しにさ」
澪 「そう・・だな」
昨日
某ハンバーガーショップ
澪 「なあ律、気付いてるか?」
律 「気づかないわけないだろ…」
澪 「だよな…あれだけガン見してるもんな…」
律 「何なんだよ、あの着物の女性は…」
澪 「お腹空いてるんじゃないかな?」
律 「何にせよ関わらない方がいいだろう…」
澪 「そうだな…」
律 「………」
澪 「………」
幽々子 「………」
某ケン〇ッキー
唯 「いただきまーす」
紬 「私、ここのフライドチキンを食べるのが夢だったの~」
梓 「どうしたんですか? 律先輩、澪先輩」
律 「なんつーか・・・なあ・・・」
澪 「うん・・・デジャブっていうか・・・」
唯 「冷めるとおいしくないよー」
紬 「ごめんなさい、キライだった?」
律 「いや、そうじゃないんだ・・・」
澪 「・・・」
幽々子 「・・・」グー
唯 「お腹すいてるのかなー」
紬 「かわいそうね・・・」
律 「待て! 唯、ムギ!」
澪 「あまり関わらないほうがいいと思うんだ・・・いやな予感がするし・・・」
梓 「でもさっきからこっちガン見ですよ」
紬 「それに調子に乗ってパーティーバーレルなんて頼んだから結構余ってるのよねえ」
唯 「食べる~?」
律 「よせ! 唯!」
幽々子 「ありがと~」スー
梓 「!」
澪 「いいいいいいい今ガガガガガガガガラスををををを」
律 「おおおおおおおちつけ澪!」
唯 「すごいよムギちゃん! 手品だよ!マジックだよ!」
紬 「ええ、デビット・カッ〇ーフィールドもびっくりのイリュージョンだわ!」
梓 「お二人は違う意味で驚くんですね・・・」
幽々子 「あら、あなた意外と冷静じゃない」ムシャムシャ
梓 「何事にもタネがあるはずです。きっと仕掛けか何かが・・・」
幽々子 「ないわよ、わたし亡霊だから」
梓 「え?! また幽霊?」
幽々子 「え?」
幽々子 「そう・・・それきっと私の知り合いね」
唯 「おねーさんどこから来たの?」
幽々子 「んー、遠いところよ」
唯 「観光?」
幽々子 「そんなところね」
紬 「でもこのあたりに見所なんてあまりないですよね」
幽々子 「あらそう? おいしいものばかりじゃない」
唯 「やっぱり旅行にきたら食べ歩きだよね~」
幽々子 「そうよね~」
律 「(なんで馴染んでるんだよ・・・)」
幽々子 「さて、食べるものも食べたしそろそろお暇するわ」
梓 「(はやっ! チキンなくなっとる!)」
唯 「どこいくのー?」
幽々子 「んー、食べ歩きでも続けようかしら」
律 「(まだ食べんのかよ・・・)」
紬 「どこに滞在してるんですか?」
幽々子 「とくにアテはないわ」
唯 「えー、野宿はあぶないよー」
幽々子 「いいのよ、どうせもうすぐ連れ戻されるんだから」
唯 「???」
澪 「(骨までないけど、まさか食べたりは・・・)」
唯 「じゃーウチにおいでよー」
幽々子 「あら、見ず知らずの亡霊を家にあげるなんてそっちのほうが危ないわよ」
唯 「んー、おねーさんいい人そうだし大丈夫だよ~」
幽々子 「いい人そうほど悪人で、逆もまた然り、よ」
唯 「大丈夫大丈夫、それに憂の料理おいしいからおねーさんも気に入るよー」
幽々子 「あらそう? じゃあお呼ばれしようかしら」
律 「おいっ唯!」
梓 「先輩っ!」
唯 「みんな心配性なんだからー それに困った人は助けてあげなきゃー」
幽々子 「あなたいい人ね、将来は極楽に行けるわ、きっと」
唯 「えー? そうかな~」
幽々子 「安心して、話つけておくから」
唯 「???」
商店街
憂 「今日の夕飯は・・・っと」
妖夢 「ふむ・・・ふむ・・・なるほど、隠し味に味噌か・・・」
憂 「あれ? あの人・・・」
妖夢 「ありがとうございました 試食だけでなく調理法まで教えていただいて感謝の言葉もありません」
おばちゃん 「いいのよ~ ウチの惣菜をこんなに褒めてくれたんだもの、サービスよ~」
憂 「梓ちゃんの言ってたとおりの格好・・・じゃああの子が幽霊?」
妖夢 「さて、次の美味なる料理はっと・・・」
憂 「普通の子に見えるけど・・・」
妖夢 「はっ!!!」
憂 「(ビクッ!)」
妖夢 「『幽々子様探し』がいつの間にか、『幽々子様のお口に合う料理探し』になってるぅぅぅ」
憂 「あのー、幽霊さんですか?」
妖夢 「え?」
憂 「そう・・・その西行寺さんを探しに遠くから・・・」
妖夢 「はい・・・でももう二日も見つからないし、私もまともに食事を・・・」グー
憂 「じゃあうちで夕御飯でも食べていってください」
妖夢 「そんな! 今知り合ったばかりの方にそこまでお世話になるなんて!」
憂 「でももう日も暮れるし、お腹空いてるんでしょう? 腹が減ってはなんとやら、ですよ」
妖夢 「いやまあ幽霊なんで、これからが活動時間というか」
憂 「あ、そうか でも探すアテないんですよね」
妖夢 「はい、恥ずかしながら・・・でもいいんですか? 見ず知らずの人を家にあげて・・・」
憂 「料理好きの方に悪い人はいませんよ あなたはきっといい人です」ニコッ
妖夢 「(ああ、なんという徳の高いお方だ 後光が見えるようだ 何処ぞの名ばかりの巫女とは違う・・・)」
霊夢 「ヘックシッ」
魔理沙 「おい、唾飛ばすなよ」
憂 「ただいまー」
唯 「お帰り~」
幽々子 「お帰り~」
妖夢 「お邪魔しまーすって幽々子様?!」
幽々子 「あら、妖夢 今回は探すのに時間かかったわね」
妖夢 「当たり前です! 見ず知らずの土地ですし・・・ さ、帰りますよ」
幽々子 「相変わらずせっかちねぇ あなたはもっと現状を楽しむ努力をするべきだわ」
妖夢 「幽々子様が楽しみすぎなんです!」
幽々子 「唯ちゃん、この子にもお茶を出していただけるかしら」
憂 「あ、わたし淹れますよ」
唯 「お知り合いかなぁ」
憂 「そうみたいね」
妖夢 「まったく幽々子様はいつも・・・」
幽々子 「ちょっと静かにしてくれる、今いいところなの」
TV 「この紋所が目に入らぬか!」ババーン
唯 「おおー」
幽々子 「おおー」
妖夢 「 」
憂 「妖夢さん、夕飯作るの手伝ってもらっていいですか?」
妖夢 「あ、はい 私でよければ」
憂 「うふふ、なんだかおねえちゃんと西行寺さん、気が合うみたいですね」
妖夢 「ええ・・・私もビックリです」
唯 「いけー格さん!」
幽々子 「そこよ助さん!」
憂 「おまちどうさま~」
唯 「憂~さすがにこれは・・・」
憂 「ちょっと気合入れすぎちゃったかな」
妖夢 「多分・・・大丈夫です」
幽々子 「いただきまーす」
唯 「・・・」
憂 「・・・」
幽々子 「ご馳走様 憂ちゃん、とっても美味しかったわ あなたいいお嫁さんになるわよ」
憂 「あ、はい ありがとうございます」
妖夢 「さあ、食事も済んだし、いつまでも長居しては迷惑ですよ」
幽々子 「駄目よ妖夢 食べてすぐ動くと牛になるわ」
妖夢 「それは『寝ると』です」
唯 「ういーあいすー」
憂 「ちょっと待っててね、おねえちゃん」
幽々子 「ようむーおちゃー」
妖夢 「幽々子様、はしたないですよ 人様の家でゴロゴロと」
幽々子 「ところで妖夢、気づいてるかしら」
妖夢 「?」
幽々子 「憂ちゃんの動きよ あの子、姉の世話をしつつ食器を洗い掃除を済ませ洗濯物を畳んだわ」
妖夢 「!!!」
幽々子 「しかも仕上がりはほぼ完璧、無駄も少なくスピーディーだわ」
妖夢 「まさか・・・咲夜さんのように時を?」
幽々子 「いいえ、あの子は一切そういった力は使っていないわ」
妖夢 「人間の中にもこのような者が現れるとは・・・」
幽々子 「良く見ておきなさい、これが主に仕えるもののあるべき姿よ」
幽々子 「(憂・・・恐ろしい子!)
幽々子 「それじゃ妖夢、そろそろ行きましょうか」
妖夢 「はい、幽々子様」
唯 「えー、もう夜中だよー」
憂 「そうですよ、泊まっていってください」
妖夢 「いえ、先にも述べましたが我らは幽霊 このくらいの時間のほうがちょうどいいのです」
幽々子 「そうね、人目にも付きにくいしね」
唯 「そんな~・・・ じゃあ、今度は私たちが遊びに行くよ!」
幽々子 「あら、それは面白そう」
唯 「私たちバンド組んでるんだよ! 私たちの演奏聴かせて上げる!」
幽々子 「宴会に音楽は付き物だものね、楽しそうだわ」
唯 「うん! 楽しみにしててっ!」
幽々子 「ええ、その日を待ってるわ」
唯 「じゃーねー」ブンブン
幽々子 「ふふふ、さようなら」
妖夢 「いいんですか幽々子様」
幽々子 「何のこと?」
妖夢 「そんな気軽に遊びに来いだなんて・・・ 幻想ky」
幽々子 「いい?妖夢 人が想像できることは、必ず人が実現できるのよ」
妖夢 「そうなんですか?」
幽々子 「そうよ、昔のコックがそう言ったとか言わないとか」
妖夢 「コックってところがまた怪しいですね」
幽々子 「もう! 妖夢が料理の話するからまたお腹空いてきたじゃない」
妖夢 「さっきあれだけ食べたじゃないですか・・・コックの話もそっちが・・・」ブツブツ
紫 「おかえり幽々子」
幽々子 「ただいま紫」
妖夢 「お世話になります、紫様」
紫 「その顔見ると満足そうね」
幽々子 「ええ、とっても ところで紫、面白そうな宴会考えたんだけど・・・」
紫 「興味深いわね、ゆっくり聞こうかしら」
幽々子 「そうね じゃあ妖夢、帰ったらすぐ食事の支度をして さっきの憂ちゃんのよ」
妖夢 「はいはい、わかりました」
紫 「外の食事は久しぶりね、楽しみだわ ところでさわりの部分だけでも教えてもらえるかしら」
幽々子 「ふふふ、今度の宴会のコンセプトはずばり・・・音楽よ!」
放課後
律 「よーし、おわったー」
唯 「部活だー」
律 「つづけー、ゆいー」
唯 「はいー、りっちゃん隊長ー」
澪 「こらー、廊下は走るなー じゃあムギ、掃除当番よろしくな」
紬 「うん、すぐ行くから待っててね」
律 「いっちばーん」バタン
唯 「ギー太がある分不利だよ~」バタン
澪 「まったく・・・たいした差じゃないだろうに」バタン
紬 「みんなー、おまたせー」バタン
梓 「すいません! 遅れました!」バタン
紫 「幽々子」
幽々子 「あら、紫どうしたの?」
紫 「ちょっと予想外のことが起きたの」
幽々子 「それは困ったわねぇ」
紫 「ええ、困ったわぁ」
幽々子 「その割には笑顔じゃない?」
紫 「そう? 気のせいじゃない」
幽々子 「そうね、気のせいね」
紬 「・・・・・」
紬 「わたし、音楽室に入ったはずよね・・・」
紬 「ここ・・・図書室・・・よね・・・それも古い・・・」
紬 「とにかく、状況を把握しないと・・・」
紬 「すいませーん、誰かいますかー?」
??? 「誰?」
紬 「わ、わ、わ、怪しいものじゃないです!」
??? 「人間? なんでこんなところに・・・」
律 「・・・・・」
律 「いつからウチの音楽室は竹やぶになったんだ?」
律 「いやいや、ありえねーって ドア開けたら屋外って!」
律 「でもこの地面も、生えてる竹も、ホンモンだよな・・・」
律 「とりあえず・・・あの明かりの方に向かってみるか」
律 「ごめんくださーい、だれかいますかー」
??? 「はーい、どうしましたかー」ガラッ
律 「わ、ウサミミ!」
うどんげ 「?」
澪 「・・・・・」
澪 「これはきっと夢だよな・・・そうだよ夢だ」
澪 「音楽室に入ったら山の中とか・・・夢に違いない! は、はは、はははは」
??? 「どうしたの? こんなところで一人で笑って」
澪 「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
??? 「そんな怯えないでよー、河童は人間の盟友だよ、獲って食ったりしないよー」
澪 「カカカカカッパ!! た、た、食べないでえぇぇぇぇぇぇぇ」
にとり 「もー、ちょっと落ち着きなよー」
梓 「・・・・・」
梓 「いやいやいや、冗談キツイですよ先輩たち」
梓 「わたしを驚かせようとしてこんなセットまで・・・」
梓 「ってありえない・・・よね・・・」
梓 「どこ? ここ ひどく蒸し暑いし薄暗い・・・」
??? 「なんだ? このちっこいの」ヒョイ
梓 「にゃっ!」
??? 「んー? こんなところで人間に会うとは珍しいな」
紬 「ここって一体どこなんでしょう わたし、桜高校という所に・・・」
パチュリー 「咲夜」
咲夜 「動かないで」
紬 「ナ、ナイフ!? さ、刺さないでー!!」
パチュリー 「ダメよ咲夜 床が汚れるから」
咲夜 「ご心配なく」
パチュリー 「まったく・・・毎度の事ながらここの警備体制には呆れるわね」
咲夜 「返す言葉もございません」
紬 「(何? この人たち・・・人間? ナイフの女性なんていつ現れたかもわからなかった・・・)」
うどんげ 「どうぞ、お茶です」
律 「あ、どもっす すいませんね、上がりこんでお茶まで戴いちゃって」
??? 「いいのよ、ここは診療所 困ってる人を見捨てるわけにはいかないわ」
律 「ところでここってどこなんすかねえ」ズズー
永琳 「診療所よ、さっき言ったじゃない それとも認識障害? 頭の中覗いてあげましょうか?」
律 「いやいやいやいやいやちがうちがうちがうちがう!!!」
永琳 「冗談よ そうね、あなたの求める答えとしては、ここは幻想郷ね
そしてこの家は私達月の民が暮らす永遠亭」
律 「幻想郷?」
にとり 「そう、幻想郷 ここは人間だけじゃなくわたしたち河童の他、多くの種族が暮らす里さ」
澪 「わたしのいた世界とは違う・・・?」
にとり 「そうだね、君のいた人間界と幻想郷は結界を隔てて離れているんだ」
澪 「じゃあ、なんでわたしこんなとこに・・・」
にとり 「たまにあるんだよね、結果のスキマから漏れたりすることが」
澪 「どうしよう・・・わたし戻らないと・・・軽音部のみんなもきっと心配して・・・」
にとり 「まあそういうことなら博麗の巫女さんに頼んだらいいよ」
澪 「博麗の巫女?」
勇儀 「そ、博麗神社の巫女さん」
梓 「その人に会えば、わたし、元の世界に帰れるんですか?」
勇儀 「たぶん、ね」
梓 「よかった・・・また先輩たちに会える・・・」
勇儀 「おいおい、頭の上で泣くなよー 」
梓 「あ、ごめんなさい 肩車してもらってるのにわたしったら・・・」
勇儀 「そんなメソメソしてるから小さいんだ、もっと酒を飲め酒を」
梓 「わたしはまだ未成年です!」
勇儀 「ま、ここまで来たんだ 地霊殿に寄ってきなよ さとりに会えば知恵も貸してくれるだろうし」
??? 「あなたが侵入者ね」
紬 「ごめんなさい!勝手に入ったのは謝ります でもこれには訳が・・・」
??? 「誰が勝手に喋っていいって言ったかしら? 咲夜」
咲夜 「はい、お嬢様」
レミリア 「久しぶりに紅茶が飲みたいわ そうね、血の様に真っ赤な、ね」
咲夜 「かしこまりました」
紬 「ひいぃぃっっっ!!!」
レミリア 「と、思ったけどやめたわ なんだかガリガリで美味しそうじゃないもの」
紬 「あ、ありがとう・・・」
レミリア 「いいわよ、お礼なんて その分あっちで飲み食いするから」
紬 「え?」
律 「月の民っていうと・・・かぐや姫とかの?」
永琳 「ええ、そうね」
??? 「えーりん、ウェブマネー切れた」ガラッ
永琳 「ほら、本人登場よ」
律 「え?」
輝夜 「あ?」
永琳 「姫様、たまには気分転換に散歩でもしたらどうです」
輝夜 「いやよ、このあとギルド戦あるし」
永琳 「てゐも連れてこの人を博麗神社までおくっていただけませんか」
輝夜 「それ時給出るの?」
永琳 「回線抜きますよ?」ニコッ
輝夜 「お散歩大好き!」
澪 「ここ・・・だよな、八坂神社」
澪 「ここに来れば博麗の巫女さんのことがわかるって」
澪 「でも・・・信じていいのかな・・・カッパを・・・」
??? 「ご参拝の方ですか~?」
澪 「あ、あのわたし、桜高校軽音部の・・・いや、ちが、博麗神社の・・・」
??? 「あー! ブレザー! 懐かしいー もしかして外の人ですか?」
澪 「え?」
早苗 「わかった、博麗神社の行き方聞きに来たんですね?」
澪 「よかったあぁ~、話のわかる人がいたぁ~」
早苗 「あ、ちょっと、泣き崩れないでくださいよー」
??? 「騒がしいぞー早苗ー」
??? 「どうしたのー? 早苗ちゃーん」
梓 「こ、こ、こんにちは」
さとり 「こんにちは、そんなに緊張しないでいいのよ」
梓 「は、はい (この子がここの主? いくつくらいだろ・・・ちっちゃいなぁ)」
さとり 「これでもあなたより年上よ」
梓 「!!!」
さとり 「そう・・・大体の事情はわかりました あなたを博麗神社までお連れしましょう」
梓 「まだ、何もしゃべってないのに・・・」
さとり 「お燐、お空」
空 「はーい」
燐 「なんでしょう、さとり様」
さとり 「この人を博麗神社まで連れて行ってあげて わたしも後から行くから」
燐・空 「「はーい」」
レミリア 「咲夜 この子を博麗神社に連れて行ってあげなさい」
咲夜 「かしこまりました」
紬 「博麗・・・神社?」
レミリア 「そ 霊夢ならあなたを元の世界に返してくれるわ」
紬 「わたし・・・帰れるのね・・・よかった・・・」
レミリア 「あ、でもあなたにはそれなりの対価を払ってもらうわ」
紬 「対価・・・?」
レミリア 「そうね、あっちに着いたら教えるわ さて、わたしも準備しなきゃ」
律 「いやー、一時はどうなることかと思ったよー」
律 「でもその博麗の巫女?だかに会えば帰れるんだろ?」
律 「あー、良かった良かった」
律 「でも、支払う対価ってのが気になるなー なぁ、なんだと思う?」
輝夜 「うっさいわねぇ、黙って歩きなさいよ」
律 「なんだよー これでも見知らぬ土地で不安いっぱいなんだぞ
少しくらい話し相手してくれてもいいじゃんかよ」
輝夜 「なによ、勝手に迷い込んできたくせに」
律 「しらねーよ、気づいたらここにいたんだっての!」
輝夜 「あん?」
律 「お?」
てゐ 「(貧乏くじ引いた・・・)」
早苗 「では神奈子様、諏訪子様 行ってきます」
神奈子 「私たちも後から行くから」
諏訪子 「いってらっしゃーい」
澪 「優しそうな方たちでしたね、ご家族ですか?」
早苗 「いえ、神奈子様は私がお仕えする神様です 諏訪子様はまた別の神様で、まあいろいろと事情が・・・」
澪 「は? 神様?」
早苗 「あ、わたしも現人神なんて呼ばれて信仰されてたんですよ」
澪 「へ、へー・・・ と、ところで対価ってなんでしょうねえ」
早苗 「そういえば神奈子様がそんなこと仰ってましたね」
澪 「ど、どうしよう・・・寿命を減らすとか腕一本置いてけとか言われたら・・・」ガクガク
早苗 「そんな恐ろしいことじゃ無いと思いますよ」
澪 「でででも対価って言ったら・・・」
早苗 「ありきたりなことではないですよ、きっと ここでは常識にとらわれてはいけませんからね」
梓 「(ネコミミ・・・)」
燐 「ん? 頭に何か付いてる?」
梓 「ち、違うの!、なんでもない!」
燐 「???」
梓 「と、ところでさとりさんってすごいね 心の中がまるで読めるみたいで」
燐 「まるで、じゃなくて実際読めるんだよ」
梓 「え? ホントに? すごーい」
燐 「ま、そのおかげでさとり様に近づく人も減ったけど 強すぎる力も考えものね」
空 「大丈夫! さとり様にはあたしがついてる!」
燐 「頼りにしてるわ ところで道あってる? こっちじゃない気がするんだけど・・・」
空 「人間の里でしょ? あってるよー」
燐 「前言撤回ね」
梓 「・・・」
紫 「幽々子」
幽々子 「あら紫 そろそろね?」
??? 「どーしたのー」
幽々子 「さあ本番よ、出かける準備しないと」
??? 「はーい」
幽々子 「妖夢、そっちはどう?」
妖夢 「はい、すでに博麗神社に設置済みです でもなんです?あれ」
幽々子 「あとでわかるわ」
紬・律・澪・梓 「「「「あ!」」」」
紬 「みんなどうしてここに!?」
律 「いや、そりゃこっちのセリフだって!!」
澪 「もしかして全員音楽室の扉から・・・?」
梓 「え・・・じゃあ唯センパイは?・・・」
紬 「そうよ! 唯ちゃんがいないわ!」
律 「どうしたんだよ!? あいつだけはぐれたまんまかよ!」
澪 「まさか妖怪に・・・」
梓 「澪センパイッ!!」
??? 「こんにちは、桜高校軽音楽部のみなさん」
紫 「はじめまして 私、八雲紫と申します」
紫 「この度は私の『ちょっとした』手違いでみなさんにご迷惑をかけたことをお詫びします」
紫 「そしてもうお聞きかと思いますけど、ここ博麗神社からみなさんを元の世界に帰すことを約束します」
紫 「でも幻想郷から外の世界に出るということは、ここを守る博麗大結界に穴を開ける危険なこと」
紫 「あなたたちにはそれに見合う対価を支払ってもらうことになります」
律 「対価・・・って・・・?」
紫 「あなたたちにはここ、博麗神社で」
紫 「ライブを行っていただきます」
唯 『おーい、あずにゃーん みんなー』
梓 「唯センパイの声!」
紬 「この石段の上みたい」
律 「行こう!」
澪 「なんだ・・・ここ ステージ? それに・・・大勢の人が・・・」
唯 「おそいよー、みんな待ってたんだよー」
梓 「唯センパイッ!」
唯 「わ、わ、あずにゃん危ないよー」
律 「唯、なんともないのか?」
唯 「んー? なにがー? あ、それよりみんな早く準備して! 観客待たせちゃダメだよ」
澪 「観客って・・・一体なんなんだここは?」
唯 「みんなはこの幻想郷に住んでる人たちだよ そしてここは私たちのための特設ステージ」
唯 「前にケンタで会ったおねーさんいたじゃない?」
律 「ああ、あの大食いの」
唯 「あの人にね、約束したんだ 私たちの演奏を聴かせるって」
唯 「そしたらね、もっと大掛かりにしましょうって」
唯 「だったらライブしよう! ってこうなったの」
梓 「センパイ・・・後先考えなさ過ぎです・・・」
澪 「振り回される身にもなってくれ~」
律 「ったく・・・ ま、帰れるってわかったんだし、最後にデカイ花火打ち上げてくか!」
紬 「そうね!」
澪 「ああ、やろう!」
梓 「ヤッテヤルデス!」
レミリア 「ったく、まどろっこしいんだよ アンタのやり方は」
紫 「あら、来てたの? あなた」
レミリア 「フンッ しらじらしい 来る様に仕向けたのはどこのどいつだ」
紫 「だってこうでもしないとひきこもりのあなたたちは外に出ないじゃない?」
レミリア 「里の人間までこんなに呼んで・・・大掛かりなこった」
紫 「ライブって本来こういうものらしいわよ?」
レミリア 「へいへい」スタスタ
紫 「あら、聞いていかないの?」
レミリア 「食って飲んだら帰る」
紫 「まったく素直じゃないわねぇ」
唯 『それでは聞いてください! 放課後ティータイムで』
唯 『ふわふわターーーーイム!!!』
終わり
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純 「ん?何?」
梓 「自分のことを『幽霊だ』って言う人がいたら信じる?」
純 「どうしたの急に?」
梓 「さらに『神様は知り合いだ』って言ってきたらどうする?」
純 「梓…保健室行く? 付き合うよ?」
梓 「違うのっ! そんなんじゃなくて、昨日のことなんだけど…」
純 「ふーん、そんなことがあったんだ」
梓 「まあ普通に考えてあり得ない話よね…」
純 「騙されたんじゃない?やっぱ」
梓 「そうだよね…」
純 「んで、その人どうしたの?」
梓 「『主を探す』って商店街に向かったわ」
純 「なんで商店街に?」
梓 「さあ、『いい匂いがするから』って言ってたけど」
純 「なにそれ?」
憂 「おはよう、梓ちゃん、純ちゃん」
純 「おはよー憂」
梓 「おはよー…」
憂 「どうしたの?梓ちゃん」
純 「梓は昨日、自称幽霊に会ってお疲れみたいよ」
憂 「大丈夫? 保健室一緒に行こうか?」
梓 「もう!憂まで! 違うってば!」
憂 「そういえば私も昨日変わった人に会ったよー」
純 「自称幽霊?」
憂 「ううん あ、でも幽霊っぽいかなあ、ほわーってした人だったから」
梓 「で、どんな人だったの?」
憂 「商店街で夕飯の買い物してたらね、目に付く食べ物全て『これは何?』って聞いて回ってるの」
純 「外国の人?」
憂 「んーそうかも、でも綺麗な着物着てたよ」
梓 「でもそのくらいなら外国人観光客って言ってもおかしくないじゃない?」
憂 「そうだね でもその人、説明受けたあと必ず『食べてもいいかしら?』って言ってたの」
純 「どんだけ食い意地張ってんのよ・・・」
唯 「おわったー」
澪 「おつかれー」
律 「さて、今日はこのくらいで帰るとするか」
紬 「ねえ、みんなこの後時間あるかしら?」
梓 「どうしたんですか?ムギ先輩」
紬 「ちょっと寄りたい所があるんだけど、付き合ってもらえる?」
唯 「別にいいよ~」
律 「ウチらも行こうぜ、昨日の口直しにさ」
澪 「そう・・だな」
昨日
某ハンバーガーショップ
澪 「なあ律、気付いてるか?」
律 「気づかないわけないだろ…」
澪 「だよな…あれだけガン見してるもんな…」
律 「何なんだよ、あの着物の女性は…」
澪 「お腹空いてるんじゃないかな?」
律 「何にせよ関わらない方がいいだろう…」
澪 「そうだな…」
律 「………」
澪 「………」
幽々子 「………」
某ケン〇ッキー
唯 「いただきまーす」
紬 「私、ここのフライドチキンを食べるのが夢だったの~」
梓 「どうしたんですか? 律先輩、澪先輩」
律 「なんつーか・・・なあ・・・」
澪 「うん・・・デジャブっていうか・・・」
唯 「冷めるとおいしくないよー」
紬 「ごめんなさい、キライだった?」
律 「いや、そうじゃないんだ・・・」
澪 「・・・」
幽々子 「・・・」グー
唯 「お腹すいてるのかなー」
紬 「かわいそうね・・・」
律 「待て! 唯、ムギ!」
澪 「あまり関わらないほうがいいと思うんだ・・・いやな予感がするし・・・」
梓 「でもさっきからこっちガン見ですよ」
紬 「それに調子に乗ってパーティーバーレルなんて頼んだから結構余ってるのよねえ」
唯 「食べる~?」
律 「よせ! 唯!」
幽々子 「ありがと~」スー
梓 「!」
澪 「いいいいいいい今ガガガガガガガガラスををををを」
律 「おおおおおおおちつけ澪!」
唯 「すごいよムギちゃん! 手品だよ!マジックだよ!」
紬 「ええ、デビット・カッ〇ーフィールドもびっくりのイリュージョンだわ!」
梓 「お二人は違う意味で驚くんですね・・・」
幽々子 「あら、あなた意外と冷静じゃない」ムシャムシャ
梓 「何事にもタネがあるはずです。きっと仕掛けか何かが・・・」
幽々子 「ないわよ、わたし亡霊だから」
梓 「え?! また幽霊?」
幽々子 「え?」
幽々子 「そう・・・それきっと私の知り合いね」
唯 「おねーさんどこから来たの?」
幽々子 「んー、遠いところよ」
唯 「観光?」
幽々子 「そんなところね」
紬 「でもこのあたりに見所なんてあまりないですよね」
幽々子 「あらそう? おいしいものばかりじゃない」
唯 「やっぱり旅行にきたら食べ歩きだよね~」
幽々子 「そうよね~」
律 「(なんで馴染んでるんだよ・・・)」
幽々子 「さて、食べるものも食べたしそろそろお暇するわ」
梓 「(はやっ! チキンなくなっとる!)」
唯 「どこいくのー?」
幽々子 「んー、食べ歩きでも続けようかしら」
律 「(まだ食べんのかよ・・・)」
紬 「どこに滞在してるんですか?」
幽々子 「とくにアテはないわ」
唯 「えー、野宿はあぶないよー」
幽々子 「いいのよ、どうせもうすぐ連れ戻されるんだから」
唯 「???」
澪 「(骨までないけど、まさか食べたりは・・・)」
唯 「じゃーウチにおいでよー」
幽々子 「あら、見ず知らずの亡霊を家にあげるなんてそっちのほうが危ないわよ」
唯 「んー、おねーさんいい人そうだし大丈夫だよ~」
幽々子 「いい人そうほど悪人で、逆もまた然り、よ」
唯 「大丈夫大丈夫、それに憂の料理おいしいからおねーさんも気に入るよー」
幽々子 「あらそう? じゃあお呼ばれしようかしら」
律 「おいっ唯!」
梓 「先輩っ!」
唯 「みんな心配性なんだからー それに困った人は助けてあげなきゃー」
幽々子 「あなたいい人ね、将来は極楽に行けるわ、きっと」
唯 「えー? そうかな~」
幽々子 「安心して、話つけておくから」
唯 「???」
商店街
憂 「今日の夕飯は・・・っと」
妖夢 「ふむ・・・ふむ・・・なるほど、隠し味に味噌か・・・」
憂 「あれ? あの人・・・」
妖夢 「ありがとうございました 試食だけでなく調理法まで教えていただいて感謝の言葉もありません」
おばちゃん 「いいのよ~ ウチの惣菜をこんなに褒めてくれたんだもの、サービスよ~」
憂 「梓ちゃんの言ってたとおりの格好・・・じゃああの子が幽霊?」
妖夢 「さて、次の美味なる料理はっと・・・」
憂 「普通の子に見えるけど・・・」
妖夢 「はっ!!!」
憂 「(ビクッ!)」
妖夢 「『幽々子様探し』がいつの間にか、『幽々子様のお口に合う料理探し』になってるぅぅぅ」
憂 「あのー、幽霊さんですか?」
妖夢 「え?」
憂 「そう・・・その西行寺さんを探しに遠くから・・・」
妖夢 「はい・・・でももう二日も見つからないし、私もまともに食事を・・・」グー
憂 「じゃあうちで夕御飯でも食べていってください」
妖夢 「そんな! 今知り合ったばかりの方にそこまでお世話になるなんて!」
憂 「でももう日も暮れるし、お腹空いてるんでしょう? 腹が減ってはなんとやら、ですよ」
妖夢 「いやまあ幽霊なんで、これからが活動時間というか」
憂 「あ、そうか でも探すアテないんですよね」
妖夢 「はい、恥ずかしながら・・・でもいいんですか? 見ず知らずの人を家にあげて・・・」
憂 「料理好きの方に悪い人はいませんよ あなたはきっといい人です」ニコッ
妖夢 「(ああ、なんという徳の高いお方だ 後光が見えるようだ 何処ぞの名ばかりの巫女とは違う・・・)」
霊夢 「ヘックシッ」
魔理沙 「おい、唾飛ばすなよ」
憂 「ただいまー」
唯 「お帰り~」
幽々子 「お帰り~」
妖夢 「お邪魔しまーすって幽々子様?!」
幽々子 「あら、妖夢 今回は探すのに時間かかったわね」
妖夢 「当たり前です! 見ず知らずの土地ですし・・・ さ、帰りますよ」
幽々子 「相変わらずせっかちねぇ あなたはもっと現状を楽しむ努力をするべきだわ」
妖夢 「幽々子様が楽しみすぎなんです!」
幽々子 「唯ちゃん、この子にもお茶を出していただけるかしら」
憂 「あ、わたし淹れますよ」
唯 「お知り合いかなぁ」
憂 「そうみたいね」
妖夢 「まったく幽々子様はいつも・・・」
幽々子 「ちょっと静かにしてくれる、今いいところなの」
TV 「この紋所が目に入らぬか!」ババーン
唯 「おおー」
幽々子 「おおー」
妖夢 「 」
憂 「妖夢さん、夕飯作るの手伝ってもらっていいですか?」
妖夢 「あ、はい 私でよければ」
憂 「うふふ、なんだかおねえちゃんと西行寺さん、気が合うみたいですね」
妖夢 「ええ・・・私もビックリです」
唯 「いけー格さん!」
幽々子 「そこよ助さん!」
憂 「おまちどうさま~」
唯 「憂~さすがにこれは・・・」
憂 「ちょっと気合入れすぎちゃったかな」
妖夢 「多分・・・大丈夫です」
幽々子 「いただきまーす」
唯 「・・・」
憂 「・・・」
幽々子 「ご馳走様 憂ちゃん、とっても美味しかったわ あなたいいお嫁さんになるわよ」
憂 「あ、はい ありがとうございます」
妖夢 「さあ、食事も済んだし、いつまでも長居しては迷惑ですよ」
幽々子 「駄目よ妖夢 食べてすぐ動くと牛になるわ」
妖夢 「それは『寝ると』です」
唯 「ういーあいすー」
憂 「ちょっと待っててね、おねえちゃん」
幽々子 「ようむーおちゃー」
妖夢 「幽々子様、はしたないですよ 人様の家でゴロゴロと」
幽々子 「ところで妖夢、気づいてるかしら」
妖夢 「?」
幽々子 「憂ちゃんの動きよ あの子、姉の世話をしつつ食器を洗い掃除を済ませ洗濯物を畳んだわ」
妖夢 「!!!」
幽々子 「しかも仕上がりはほぼ完璧、無駄も少なくスピーディーだわ」
妖夢 「まさか・・・咲夜さんのように時を?」
幽々子 「いいえ、あの子は一切そういった力は使っていないわ」
妖夢 「人間の中にもこのような者が現れるとは・・・」
幽々子 「良く見ておきなさい、これが主に仕えるもののあるべき姿よ」
幽々子 「(憂・・・恐ろしい子!)
幽々子 「それじゃ妖夢、そろそろ行きましょうか」
妖夢 「はい、幽々子様」
唯 「えー、もう夜中だよー」
憂 「そうですよ、泊まっていってください」
妖夢 「いえ、先にも述べましたが我らは幽霊 このくらいの時間のほうがちょうどいいのです」
幽々子 「そうね、人目にも付きにくいしね」
唯 「そんな~・・・ じゃあ、今度は私たちが遊びに行くよ!」
幽々子 「あら、それは面白そう」
唯 「私たちバンド組んでるんだよ! 私たちの演奏聴かせて上げる!」
幽々子 「宴会に音楽は付き物だものね、楽しそうだわ」
唯 「うん! 楽しみにしててっ!」
幽々子 「ええ、その日を待ってるわ」
唯 「じゃーねー」ブンブン
幽々子 「ふふふ、さようなら」
妖夢 「いいんですか幽々子様」
幽々子 「何のこと?」
妖夢 「そんな気軽に遊びに来いだなんて・・・ 幻想ky」
幽々子 「いい?妖夢 人が想像できることは、必ず人が実現できるのよ」
妖夢 「そうなんですか?」
幽々子 「そうよ、昔のコックがそう言ったとか言わないとか」
妖夢 「コックってところがまた怪しいですね」
幽々子 「もう! 妖夢が料理の話するからまたお腹空いてきたじゃない」
妖夢 「さっきあれだけ食べたじゃないですか・・・コックの話もそっちが・・・」ブツブツ
紫 「おかえり幽々子」
幽々子 「ただいま紫」
妖夢 「お世話になります、紫様」
紫 「その顔見ると満足そうね」
幽々子 「ええ、とっても ところで紫、面白そうな宴会考えたんだけど・・・」
紫 「興味深いわね、ゆっくり聞こうかしら」
幽々子 「そうね じゃあ妖夢、帰ったらすぐ食事の支度をして さっきの憂ちゃんのよ」
妖夢 「はいはい、わかりました」
紫 「外の食事は久しぶりね、楽しみだわ ところでさわりの部分だけでも教えてもらえるかしら」
幽々子 「ふふふ、今度の宴会のコンセプトはずばり・・・音楽よ!」
放課後
律 「よーし、おわったー」
唯 「部活だー」
律 「つづけー、ゆいー」
唯 「はいー、りっちゃん隊長ー」
澪 「こらー、廊下は走るなー じゃあムギ、掃除当番よろしくな」
紬 「うん、すぐ行くから待っててね」
律 「いっちばーん」バタン
唯 「ギー太がある分不利だよ~」バタン
澪 「まったく・・・たいした差じゃないだろうに」バタン
紬 「みんなー、おまたせー」バタン
梓 「すいません! 遅れました!」バタン
紫 「幽々子」
幽々子 「あら、紫どうしたの?」
紫 「ちょっと予想外のことが起きたの」
幽々子 「それは困ったわねぇ」
紫 「ええ、困ったわぁ」
幽々子 「その割には笑顔じゃない?」
紫 「そう? 気のせいじゃない」
幽々子 「そうね、気のせいね」
紬 「・・・・・」
紬 「わたし、音楽室に入ったはずよね・・・」
紬 「ここ・・・図書室・・・よね・・・それも古い・・・」
紬 「とにかく、状況を把握しないと・・・」
紬 「すいませーん、誰かいますかー?」
??? 「誰?」
紬 「わ、わ、わ、怪しいものじゃないです!」
??? 「人間? なんでこんなところに・・・」
律 「・・・・・」
律 「いつからウチの音楽室は竹やぶになったんだ?」
律 「いやいや、ありえねーって ドア開けたら屋外って!」
律 「でもこの地面も、生えてる竹も、ホンモンだよな・・・」
律 「とりあえず・・・あの明かりの方に向かってみるか」
律 「ごめんくださーい、だれかいますかー」
??? 「はーい、どうしましたかー」ガラッ
律 「わ、ウサミミ!」
うどんげ 「?」
澪 「・・・・・」
澪 「これはきっと夢だよな・・・そうだよ夢だ」
澪 「音楽室に入ったら山の中とか・・・夢に違いない! は、はは、はははは」
??? 「どうしたの? こんなところで一人で笑って」
澪 「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
??? 「そんな怯えないでよー、河童は人間の盟友だよ、獲って食ったりしないよー」
澪 「カカカカカッパ!! た、た、食べないでえぇぇぇぇぇぇぇ」
にとり 「もー、ちょっと落ち着きなよー」
梓 「・・・・・」
梓 「いやいやいや、冗談キツイですよ先輩たち」
梓 「わたしを驚かせようとしてこんなセットまで・・・」
梓 「ってありえない・・・よね・・・」
梓 「どこ? ここ ひどく蒸し暑いし薄暗い・・・」
??? 「なんだ? このちっこいの」ヒョイ
梓 「にゃっ!」
??? 「んー? こんなところで人間に会うとは珍しいな」
紬 「ここって一体どこなんでしょう わたし、桜高校という所に・・・」
パチュリー 「咲夜」
咲夜 「動かないで」
紬 「ナ、ナイフ!? さ、刺さないでー!!」
パチュリー 「ダメよ咲夜 床が汚れるから」
咲夜 「ご心配なく」
パチュリー 「まったく・・・毎度の事ながらここの警備体制には呆れるわね」
咲夜 「返す言葉もございません」
紬 「(何? この人たち・・・人間? ナイフの女性なんていつ現れたかもわからなかった・・・)」
うどんげ 「どうぞ、お茶です」
律 「あ、どもっす すいませんね、上がりこんでお茶まで戴いちゃって」
??? 「いいのよ、ここは診療所 困ってる人を見捨てるわけにはいかないわ」
律 「ところでここってどこなんすかねえ」ズズー
永琳 「診療所よ、さっき言ったじゃない それとも認識障害? 頭の中覗いてあげましょうか?」
律 「いやいやいやいやいやちがうちがうちがうちがう!!!」
永琳 「冗談よ そうね、あなたの求める答えとしては、ここは幻想郷ね
そしてこの家は私達月の民が暮らす永遠亭」
律 「幻想郷?」
にとり 「そう、幻想郷 ここは人間だけじゃなくわたしたち河童の他、多くの種族が暮らす里さ」
澪 「わたしのいた世界とは違う・・・?」
にとり 「そうだね、君のいた人間界と幻想郷は結界を隔てて離れているんだ」
澪 「じゃあ、なんでわたしこんなとこに・・・」
にとり 「たまにあるんだよね、結果のスキマから漏れたりすることが」
澪 「どうしよう・・・わたし戻らないと・・・軽音部のみんなもきっと心配して・・・」
にとり 「まあそういうことなら博麗の巫女さんに頼んだらいいよ」
澪 「博麗の巫女?」
勇儀 「そ、博麗神社の巫女さん」
梓 「その人に会えば、わたし、元の世界に帰れるんですか?」
勇儀 「たぶん、ね」
梓 「よかった・・・また先輩たちに会える・・・」
勇儀 「おいおい、頭の上で泣くなよー 」
梓 「あ、ごめんなさい 肩車してもらってるのにわたしったら・・・」
勇儀 「そんなメソメソしてるから小さいんだ、もっと酒を飲め酒を」
梓 「わたしはまだ未成年です!」
勇儀 「ま、ここまで来たんだ 地霊殿に寄ってきなよ さとりに会えば知恵も貸してくれるだろうし」
??? 「あなたが侵入者ね」
紬 「ごめんなさい!勝手に入ったのは謝ります でもこれには訳が・・・」
??? 「誰が勝手に喋っていいって言ったかしら? 咲夜」
咲夜 「はい、お嬢様」
レミリア 「久しぶりに紅茶が飲みたいわ そうね、血の様に真っ赤な、ね」
咲夜 「かしこまりました」
紬 「ひいぃぃっっっ!!!」
レミリア 「と、思ったけどやめたわ なんだかガリガリで美味しそうじゃないもの」
紬 「あ、ありがとう・・・」
レミリア 「いいわよ、お礼なんて その分あっちで飲み食いするから」
紬 「え?」
律 「月の民っていうと・・・かぐや姫とかの?」
永琳 「ええ、そうね」
??? 「えーりん、ウェブマネー切れた」ガラッ
永琳 「ほら、本人登場よ」
律 「え?」
輝夜 「あ?」
永琳 「姫様、たまには気分転換に散歩でもしたらどうです」
輝夜 「いやよ、このあとギルド戦あるし」
永琳 「てゐも連れてこの人を博麗神社までおくっていただけませんか」
輝夜 「それ時給出るの?」
永琳 「回線抜きますよ?」ニコッ
輝夜 「お散歩大好き!」
澪 「ここ・・・だよな、八坂神社」
澪 「ここに来れば博麗の巫女さんのことがわかるって」
澪 「でも・・・信じていいのかな・・・カッパを・・・」
??? 「ご参拝の方ですか~?」
澪 「あ、あのわたし、桜高校軽音部の・・・いや、ちが、博麗神社の・・・」
??? 「あー! ブレザー! 懐かしいー もしかして外の人ですか?」
澪 「え?」
早苗 「わかった、博麗神社の行き方聞きに来たんですね?」
澪 「よかったあぁ~、話のわかる人がいたぁ~」
早苗 「あ、ちょっと、泣き崩れないでくださいよー」
??? 「騒がしいぞー早苗ー」
??? 「どうしたのー? 早苗ちゃーん」
梓 「こ、こ、こんにちは」
さとり 「こんにちは、そんなに緊張しないでいいのよ」
梓 「は、はい (この子がここの主? いくつくらいだろ・・・ちっちゃいなぁ)」
さとり 「これでもあなたより年上よ」
梓 「!!!」
さとり 「そう・・・大体の事情はわかりました あなたを博麗神社までお連れしましょう」
梓 「まだ、何もしゃべってないのに・・・」
さとり 「お燐、お空」
空 「はーい」
燐 「なんでしょう、さとり様」
さとり 「この人を博麗神社まで連れて行ってあげて わたしも後から行くから」
燐・空 「「はーい」」
レミリア 「咲夜 この子を博麗神社に連れて行ってあげなさい」
咲夜 「かしこまりました」
紬 「博麗・・・神社?」
レミリア 「そ 霊夢ならあなたを元の世界に返してくれるわ」
紬 「わたし・・・帰れるのね・・・よかった・・・」
レミリア 「あ、でもあなたにはそれなりの対価を払ってもらうわ」
紬 「対価・・・?」
レミリア 「そうね、あっちに着いたら教えるわ さて、わたしも準備しなきゃ」
律 「いやー、一時はどうなることかと思ったよー」
律 「でもその博麗の巫女?だかに会えば帰れるんだろ?」
律 「あー、良かった良かった」
律 「でも、支払う対価ってのが気になるなー なぁ、なんだと思う?」
輝夜 「うっさいわねぇ、黙って歩きなさいよ」
律 「なんだよー これでも見知らぬ土地で不安いっぱいなんだぞ
少しくらい話し相手してくれてもいいじゃんかよ」
輝夜 「なによ、勝手に迷い込んできたくせに」
律 「しらねーよ、気づいたらここにいたんだっての!」
輝夜 「あん?」
律 「お?」
てゐ 「(貧乏くじ引いた・・・)」
早苗 「では神奈子様、諏訪子様 行ってきます」
神奈子 「私たちも後から行くから」
諏訪子 「いってらっしゃーい」
澪 「優しそうな方たちでしたね、ご家族ですか?」
早苗 「いえ、神奈子様は私がお仕えする神様です 諏訪子様はまた別の神様で、まあいろいろと事情が・・・」
澪 「は? 神様?」
早苗 「あ、わたしも現人神なんて呼ばれて信仰されてたんですよ」
澪 「へ、へー・・・ と、ところで対価ってなんでしょうねえ」
早苗 「そういえば神奈子様がそんなこと仰ってましたね」
澪 「ど、どうしよう・・・寿命を減らすとか腕一本置いてけとか言われたら・・・」ガクガク
早苗 「そんな恐ろしいことじゃ無いと思いますよ」
澪 「でででも対価って言ったら・・・」
早苗 「ありきたりなことではないですよ、きっと ここでは常識にとらわれてはいけませんからね」
梓 「(ネコミミ・・・)」
燐 「ん? 頭に何か付いてる?」
梓 「ち、違うの!、なんでもない!」
燐 「???」
梓 「と、ところでさとりさんってすごいね 心の中がまるで読めるみたいで」
燐 「まるで、じゃなくて実際読めるんだよ」
梓 「え? ホントに? すごーい」
燐 「ま、そのおかげでさとり様に近づく人も減ったけど 強すぎる力も考えものね」
空 「大丈夫! さとり様にはあたしがついてる!」
燐 「頼りにしてるわ ところで道あってる? こっちじゃない気がするんだけど・・・」
空 「人間の里でしょ? あってるよー」
燐 「前言撤回ね」
梓 「・・・」
紫 「幽々子」
幽々子 「あら紫 そろそろね?」
??? 「どーしたのー」
幽々子 「さあ本番よ、出かける準備しないと」
??? 「はーい」
幽々子 「妖夢、そっちはどう?」
妖夢 「はい、すでに博麗神社に設置済みです でもなんです?あれ」
幽々子 「あとでわかるわ」
紬・律・澪・梓 「「「「あ!」」」」
紬 「みんなどうしてここに!?」
律 「いや、そりゃこっちのセリフだって!!」
澪 「もしかして全員音楽室の扉から・・・?」
梓 「え・・・じゃあ唯センパイは?・・・」
紬 「そうよ! 唯ちゃんがいないわ!」
律 「どうしたんだよ!? あいつだけはぐれたまんまかよ!」
澪 「まさか妖怪に・・・」
梓 「澪センパイッ!!」
??? 「こんにちは、桜高校軽音楽部のみなさん」
紫 「はじめまして 私、八雲紫と申します」
紫 「この度は私の『ちょっとした』手違いでみなさんにご迷惑をかけたことをお詫びします」
紫 「そしてもうお聞きかと思いますけど、ここ博麗神社からみなさんを元の世界に帰すことを約束します」
紫 「でも幻想郷から外の世界に出るということは、ここを守る博麗大結界に穴を開ける危険なこと」
紫 「あなたたちにはそれに見合う対価を支払ってもらうことになります」
律 「対価・・・って・・・?」
紫 「あなたたちにはここ、博麗神社で」
紫 「ライブを行っていただきます」
唯 『おーい、あずにゃーん みんなー』
梓 「唯センパイの声!」
紬 「この石段の上みたい」
律 「行こう!」
澪 「なんだ・・・ここ ステージ? それに・・・大勢の人が・・・」
唯 「おそいよー、みんな待ってたんだよー」
梓 「唯センパイッ!」
唯 「わ、わ、あずにゃん危ないよー」
律 「唯、なんともないのか?」
唯 「んー? なにがー? あ、それよりみんな早く準備して! 観客待たせちゃダメだよ」
澪 「観客って・・・一体なんなんだここは?」
唯 「みんなはこの幻想郷に住んでる人たちだよ そしてここは私たちのための特設ステージ」
唯 「前にケンタで会ったおねーさんいたじゃない?」
律 「ああ、あの大食いの」
唯 「あの人にね、約束したんだ 私たちの演奏を聴かせるって」
唯 「そしたらね、もっと大掛かりにしましょうって」
唯 「だったらライブしよう! ってこうなったの」
梓 「センパイ・・・後先考えなさ過ぎです・・・」
澪 「振り回される身にもなってくれ~」
律 「ったく・・・ ま、帰れるってわかったんだし、最後にデカイ花火打ち上げてくか!」
紬 「そうね!」
澪 「ああ、やろう!」
梓 「ヤッテヤルデス!」
レミリア 「ったく、まどろっこしいんだよ アンタのやり方は」
紫 「あら、来てたの? あなた」
レミリア 「フンッ しらじらしい 来る様に仕向けたのはどこのどいつだ」
紫 「だってこうでもしないとひきこもりのあなたたちは外に出ないじゃない?」
レミリア 「里の人間までこんなに呼んで・・・大掛かりなこった」
紫 「ライブって本来こういうものらしいわよ?」
レミリア 「へいへい」スタスタ
紫 「あら、聞いていかないの?」
レミリア 「食って飲んだら帰る」
紫 「まったく素直じゃないわねぇ」
唯 『それでは聞いてください! 放課後ティータイムで』
唯 『ふわふわターーーーイム!!!』
終わり

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コメント
名無し―ネームレス― | URL | mQop/nM.
Re: 妖夢「あ…これはこれは」 梓「あ、いえいえこちらこそ」
けいおんのノリそのまんまでけいおん好きにはよさげなSS
( 2010年11月10日 11:29 [編集] )
名無し―ネームレス― | URL | drzpwN5g
Re: 妖夢「あ…これはこれは」 梓「あ、いえいえこちらこそ」
これはいいクロスオーバー
( 2010年11月10日 19:40 [編集] )
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