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ロラン「みんなー、軽音楽部はとてもいいところだぞー!」

2011年03月29日 12:00

ロラン「みんなー、軽音楽部はとてもいいところだぞー!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 19:46:45.39 ID:PjcnLeBM0

唯「今日も新入部員来なかったねー」

澪「残念だな……」

梓「もう誰も入ってくれないんでしょうか……」

律「何言ってるんだよ。もっと必死に勧誘すれば、絶対誰かしら入部してくれるって」

紬「そうよ。あ、そこのあなたよかったら軽音部に入りませんか~?」

ローラ「え。軽音……部? 何なんですか、それ?」


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一日前

キエル「はぁ。相変わらず上手になりませんね」

ロラン「やっぱり僕が女の子のふりをするなんて無理なんですよ」

キエル「ロラン。貴婦人修行を極めるためにも
     明日からローラで桜ヶ丘高校へ通いなさい」

ロラン「えぇ! そこ女子校じゃないですか!?
     キエルお嬢様、いくらなんでもそれは……」

キエル「これは主人からの命令です。いいわね、ロラン」

ロラン「わ、わかりました……」


学校・放課後

ローラ「まったく。いくら貴婦人修行っていっても
     これはないよなぁ。キエルお嬢様」

ローラ「でも、放課後までローラで振舞えたぞ。
     これでキエルお嬢様も僕をお認めになってくださるはずだ」

ローラ「とにかく、早く帰ろう。ここには居づらいし……」

紬「そこのあなた、よかったら軽音部に入りませんか~?」

ローラ「うわぁ。もしかして僕、じゃなかった私ですか?」

紬「ええ、そうよ」

ローラ(まずいことになったなぁ。早めに帰るつもりだったのに
     引き止められちゃったぞ)

ローラ「えっと。何なんですか、その軽音部って?」

唯「みんなで楽器を弾いて演奏するんだー」

ローラ「へぇ、それは楽しそうですねー」

律「でしょでしょー。どう、軽音部に入部しない?」

ローラ「うーん」

ローラ(困ったな。部活なんかに入部したらその内ボロ出しちゃう
     かもしれないし、それに僕がこの学校に通ってるのは
     キエルお嬢様の命令だからあまり勝手なこともできない)

唯「ね、ね、お願い。ローラちゃん!」

梓「やっぱりダメですか……?」

ローラ「うぅ……」

ローラ(かといってこの人たちの誘いをむげに断るのも気が引けるし)

ローラ「一晩だけ考えさせてもらってもよろしいですか?」

唯「もちろんだよ。一晩だけとは言わずに、二晩でも
   三晩でもいいよ。だから、軽音部に入ってー」

澪「こらこら。それじゃあ明日の放課後、部室で待ってますから」

ローラ「はい。明日、授業が終わったらすぐに伺います」

ローラ(さて、どうしたものか……。とりあえず、帰ったらお嬢様やグエン様に相談してみよう)


ハイム家

ソシエ「私は反対!」

ロラン「ソシエお嬢様……」

ソシエ「当たり前でしょ。今はムーンレィスが地球に降りてきて大変な時期
    だっていうのに、のん気に女の子たちと楽器なんて弾いてる場合じゃないのよ!」

ロラン「ですよね……」

ソシエ「当たり前でしょ。お姉さまも何か言ってやってよ!」

キエル「あら。私は入部に賛成よ」

ソシエ「お姉さま!」

キエル「もともと貴婦人修行のためにロランを通わせたのだし、部活や
    委員会などに入った方がロランにとっていい刺激になると思うわ」

ソシエ「そんなこと言って!」

グエン「まぁよいではないですか、ソシエ嬢」

ソシエ「グエン様までお姉さまの味方なんですか!?」

グエン「ローラとして磨きがかかればそれほど結構なことはありませんよ。
    それに芸は身を助けるともいいます。将来、ローラがどのような
    メロディーを奏でてくれるか興味が湧きませんか?」

ソシエ「みんなしてローラローラって! もう知らない!」

ロラン「それでは、入部してもよろしいでしょうか?」

キエル「ええ。入部するからにはしっかりやるのよ」

グエン「期待している、ローラ」

ロラン「はい。ありがとうございます!」

ロラン(これでよかったのだろうか……)

ロラン(いや、これもディアナ様とお会いになるためのことだ。後悔なんてあるものか)


次の日・放課後

ロラン「こんにちはー。昨日のローラ・ローラです」

律「いらっしゃい!」

唯「あぁー、本当に来てくれたんだねー!」

ローラ「約束しましたしね」

澪「それで軽音部の件は……?」

ローラ「はい。ローラ・ローラ、軽音楽部に入部させてもらいます。
     不束者ですが、よろしくお願いします!」

唯「ばんざーい!」

梓「本当に新入部員が来てくれるなんて、夢みたいです」

紬「それに、こんな綺麗な人だなんて」

ローラ「そ、そんなことないですよ……」

律「それじゃ早速だけど、ローラの楽器を決めよう」

ローラ「楽器……ですか? あぁー!」

唯「どうかしたの?」

ローラ「すっかり忘れてました。楽器を買わなければいけないということを。
    私、雇われの身だからそんな物買える財力なんてないんです……」

グエン「そこは心配しなくてもいい。ローラ」

ローラ「グエン様!?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:12:32.36 ID:LH14q6Vn0
御曹司は伊達じゃないな


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:13:01.24 ID:WKM8i+P40
なんかデジャヴなスレタイ


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:14:26.59 ID:LYqaikHYQ
ナチュラルに紅茶を飲むグエン卿


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:16:40.74 ID:F8DJXnoeO
御曹司普通に女子校に乗り込むなww


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:19:24.92 ID:9TQxWifqO
ハリーはピアノからウッドベースまで何でも弾けそう


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:19:50.55 ID:LH14q6Vn0
御大将は出ますか?と聞こうとしたけど、このスレタイ見るととまずありえないな


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:27:28.06 ID:JgPQqRjV0
とっとと書け太郎


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:52:57.19 ID:F8DJXnoeO
御大将は出るだろ多分


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:54:46.33 ID:PjcnLeBM0
グエン「ローラの楽器の費用くらい私がいくらでもご用立てしようじゃないか」

ローラ「いけません、グエン様。これ以上グエン様のお世話になるわけには」

グエン「私が好き好んでしていることだ。気にすることはない」

ローラ「しかし……」

グエン「昨夜、キエル嬢もおっしゃっていただろう。入部するからにはやり通せと。
    ここで拒むと主人の意に背くことになってしまうぞ、ローラ・ローラ」

ローラ「……。グエン様、ありがとうございます」

グエン「それでいいんだ」


楽器屋

グエン「それで、ローラは何の楽器がいいんだ? 好きな楽器を何でも選ぶといい」

ローラ「やめてください、そんな恐れ多い。安物で結構です」

唯「わぁーいいなぁー、ローラちゃん」

澪「ムギの系列の店でなんでもなんて、ムギなみにすごいな……」

グエン「そろそろ決まったか、ローラ?」

ローラ「それでは、グエン様。このギターをお願いできますか?」

グエン「うむ。お安い御用だ」

グエン「では、ローラ。このギターで精々精進してくれ」

ローラ「はい。がんばります」

グエン「うまくいけば、親睦パーティでディアナ・ソレルに君の演奏を披露することできるかもしれない」

ローラ「ディアナ様に……」

グエン「君たちも、迷惑をかけるかもしれないが、どうかローラのことをよろしく頼みます」

律「任せてください!」

澪「お前が言うな」

ローラ(よぉーし、ディアナ様に僕の演奏を聴いてもらえるようになるためにも、軽音楽部がんばるぞー!)


部活

ローラ「えーっと、こんな感じかな……」

唯「違うよ、ローラちゃん。ここのコードは」

ローラ「こうですか?」

梓「そうですそうです、こんな感じです」

ローラ「って、うわぁ!」

唯「どうかしたのぉ?」

ローラ「二人とも顔近いですよぉー!」

律「あはは。何言ってるんだよ、女相手に。澪じゃあるまいし」

澪「私だってそんなに動揺しないわよ」

ローラ「あ、ですよね……。すみません」

ローラ(いけない、今の僕はローラなんだ。こんなことじゃディアナ様にお会いすることなんてできやしない)


数日後

ジャカジャカジャーン♪

ローラ「ふぅ、これで終わりです。」

パチパチパチ

グエン「いやぁー、まったくお見事だよ。たった数日でこれだけ上達するとは
     さすが私の見込んだローラといったところだ」

ローラ「ありがとうございます。これも軽音楽部の人たちのおかげです」

唯「えっへん」

梓「唯先輩、こういうときだけ見栄張るのはよしましょうよ……」

グエン「そうだな。軽音楽部の君たちも、ローラを短時間で
     ここまで育て上げてくれたことに礼を言わせてもらおう」

澪「そ、そんなことないです。もともとローラ、才能があったみたいですから」

グエン「そこでローラを含めた君たち軽音楽部の方々にお願いがあります」


翌日、親睦パーティ

グエン「よくぞ、いらしてくれました。ディアナ・ソレル閣下」

ディアナ「こちらこそ、このようなパーティにお招きあずかり光栄であります」

グエン「月と地球の和平のためですから」

ディアナ「そうでありますね」

グエン「つきましては、ムーンレィスの方々にお見せしたいものがあるのです」

ディアナ「ほぉ。何でしょうか?」

グエン「それは、ご覧になってからのお楽しみということにさせていただきます」

ディアナ「うふふ。なるほど、それもよいですね」

グエン「そこでお願いなのですが、それの準備をしたいので力仕事ができそうな方を一人お借りできないでしょうか」

ディアナ「いいでしょう、ハリー中尉。お願いできますか」

ハリー「はっ。仰せのとおりに」

グエン「ご協力感謝します」


ステージ・舞台裏

澪「律ぅ! なんで、引き受けちゃったんだよ、こんな大役!」

律「ついいきおいで……。ほら、そうすれば放課後ティータイムの知名度も上がるかもって思ってさ……」

澪「バカ! いくらなんでも私たちなんかが月の住人と地球人の親睦パーティで演奏なんか披露できる訳ないだろ!」

律「ほら……そこは気合で」

梓「どちらにしても私たち責任重大ですよ……」

澪「これで戦争になったら、律のせいだからなぁ!」

律「や、やめーい!」

ローラ「あのぉー、なんかすみません。私と関わったばかりに
     皆さんにこんな大役を背負わせてしまったようで……」

律「ほら。澪があんなに騒ぐからローラがへこんじゃったじゃん」

澪「あ、別にそういうつもりじゃ……」

紬「唯ちゃんは緊張しないの?」

唯「そりゃ、するよー。でも、それ以上にわくわくするよ。
  月の人たちにも私たちの演奏を聴いてもらえるんだもん」

ローラ「唯さん……」

グエン「もうすぐ本番だが調子はどうだね、諸君」

律「け、結構きついかも」

澪「生きた心地がしない……」

梓「しっかりしてください、澪先輩!」

グエン「なぁに、仮に失敗してもそれがきっかけで月と地球が全面戦争
    になったりすることはないでしょう。もっと軽い気持ちで臨んでくれていい」

澪「そうは言っても……」

ハリー「グエン殿。楽器の方は一通り運び終えた」

グエン「ご苦労。ステージの方は?」

ハリー「そちらの方はもう少しで完了する」

澪「ぁ……」

澪(この人かっこいい……///)

ハリー「ん? 私の顔に何か付いていますかな、お嬢さん?」

澪「あ、いえ。なんでもないんです、すみません」

ハリー「そうか」

ローラ(どうしたんだろう、澪さん?)

ハリー「おや、このベースは?」

澪「あ。こ、これ私のベースです!」

ハリー「ほぉ、見た感じなかなかいいものを使っているようだ。地球の弦楽器もあなどれんな」

澪「あ、ありがとう……ございます」

ハリー「しかし、いささか弦の張り方に問題があるな。もう少し丁寧に巻かなければチューニングは安定しない」

澪「あ……」

ハリー「……。よし、こんなものでいいだろう。それでは失敬」

澪(やっぱり、かっこいいな……)

律「どうしたんだよ、澪? さっきからボーっとして」



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 22:03:28.80 ID:LYqaikHYQ
あのグラサンどこに売ってるんだろ


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 22:06:25.49 ID:LH14q6Vn0
そりゃゲンガナムで特注生産だろ
あんな赤メガネ


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 22:18:52.90 ID:C38DnZw6O
ブルーノかヤコップが同じ型の眼鏡手に入れてたな、そういえば。


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 22:25:05.57 ID:TBDwLq4R0
頭の後ろにツルがあるんだっけ


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 22:49:52.39 ID:FZPSD9xIO
このハリーはやっぱり虎縞スーツなのかな


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 23:29:29.94 ID:u86YO9C10
>>66
当たり前だろ?澪がカッコいいって言うファッションなんだから


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