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マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その1

2011年04月28日 19:19

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 05:17:46.13 ID:+pMWV8TBO
コポォ


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 05:22:36.09 ID:+pMWV8TBO
立ってる……だと……?

ごめん


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/11(金) 05:28:36.40 ID:QsROjkdH0
ハイブリッド四コマのマスターと呼ぶなシリーズ思い出した



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ー某所ー

ホーマー「あぁ……此方にも既に連絡が来ている。分かっている、忙しくなるな」

ホーマー「また詳しい情報が入り次第此方に連絡しろ。それとグラハムには釘を刺しておけ……あぁ、頼んだぞ」

ガチャン

ホーマー「ふう……ガンダム、か」

ホーマー「悪い時期に重なったものだ。せめて、あと二年……」

ホーマー「……いや、言うまい。【恐るべき妹達計画】の発覚から、いつかはこうなると……」


ーMSWAD基地・廊下ー

グラハム「報告と通達が終わってからの突然の呼び出しとは、あまり良い内容とは思えんな」

ビリー「同感。しかも叔父さん直々の辞令と来たもんだ、背中につららでも入れられた気分だよ」

グラハム「……やはり先々月の無断出撃がバレたか?」

ビリー「それともイリノイへの強制着陸の一件かな?」

グラハム「スチュアートとはウマがあった、告げ口されたとは思いたくもないが……」

ビリー「真実はこの扉の向こうにある。さ、行こうか」

グラハム「うむ」

ピピッ

グラハム「グラハム・エーカー中尉、ビリー・カタギリ技術顧問両名、入ります」

プシュゥ…ゥン

グラハム「!」

司令「来たか、まぁ入れ」

マリーダ「……」

グラハム(む、女性……?)

ビリー「はい、司令」

司令「度々呼び出して済まんな、ガンダムとの突然の邂逅もあって休ませたいのはやまやまなのだが、此方も立て込んでいる」

グラハム「お心遣い、恐縮であります」

グラハム(服装を見るからに軍属、しかし秘書にしては纏う空気が違うな)

マリーダ「……」ギロッ

グラハム(只者ではない、ということか)

ビリー「それで司令、ご用件は」

司令「あぁ……」コホン
司令「CB案件を考慮しMSWADへの増員が正式に決定となった。そこで隣にいる彼女、マリーダ・クルス少尉のMSWAD編入を言い渡す」

グラハム(何ッ!?)

ビリー「えぇっ!」

マリーダ「マリーダ・クルス少尉です。以後宜しくお願い致します」

ビリー「ちょ、ちょっと待ってください」

司令「突然のことで戸惑う気持ちは分かる。だが腕は確かだ」

ビリー「しかし女性のMSWAD編入は過去に例がありません!」

司令「腕は確かだと言っている! それに今回の人事は、君の叔父上直属の命令でね」

ソンナ……デスガシカシ
ケンケンゴウゴウ

グラハム「…………」チラッ

マリーダ「貴方が、グラハム・エーカー中尉?」

グラハム「如何にも、グラハム・エーカーである」

マリーダ「ホーマー氏から聞いております。任務に忠実な軍人であり、優秀なフラッグファイターである、と」

マリーダ「まだ若輩者ではありますが、ご不安は戦場での働きで払拭してみせます」

グラハム「お褒めに預かり光栄だ。だが私は前評判や噂で評価されるのが嫌いでね」

グラハム「グラハム・エーカーという一人の男への評価もまた、戦場で確認してくれ」

マリーダ「……はい、改めて宜しくお願い致します。マスター」

グラハム「……何?」

マリーダ「改めて宜しくお願い致します、と」

グラハム「いや違う。その後だ」

マリーダ「マスター」

グラハム「マスター、だと?」

マリーダ「私は中尉の指揮下に入りますので。何かご不満が?」

グラハム「い、いや……うむ、部下は幾人もいるが、マスターとよばれたのは初めてでね」

マリーダ「違和感がおありになると?」

グラハム「敢えて言わせてもらうなら、中尉か隊長のどちらかを希望しよう」

マリーダ「了解しました、マスター」

グラハム「だからマスターとは……!」

ビリー「グラハム!」

グラハム「む?」

ビリー「不本意ながら此方の話は終わったよ……戻ろう」ゼェゼェ

司令「よろしく……頼むよ」ハァハァ

グラハム「お、おぉ」

グラハム「……失礼いたします」

グラハム(さて……厄介な問題を抱え込んだものだな)

グラハム(ガンダムとの邂逅、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられなかったが)

グラハム(この出会いもまた、乙女座故の運命ということか……)

グラハム「全く、乙女座に生まれたのも楽ではないな」

ビリー「それはあまり関係ないんじゃないかな」

マリーダ「同感であります」

グラハム「ぬ」

マリーダ「マスター」

グラハム「マスターとは呼ぶな」

マリーダ「失礼致しました、中尉」

グラハム「とりあえず付いて来たまえ、他のフラッグファイターに君を引き合わせる」

マリーダ「ハワード・メイスン、ダリル・ダッジ両名ですね」

グラハム「優秀なフラッグファイターであり、これから背中を合わせる仲間になる」

マリーダ「楽しみであります」シレッ

ビリー(全く興味無さそう……)

ビリー「それじゃ、僕は彼女のデータを確認してフラッグ調整に入るよ」

マリーダ「宜しくお願いします。カタギリ技術顧問」

ビリー「はは……そ、それじゃあ行ってくるよ//」

グラハム「カタギリ……相変わらず女には弱いな」
マリーダ「?」

グラハム「気にするな。行くぞマリーダ少尉」
マリーダ「了解、マスター」

グラハム「」


ーMSWAD・隊員休憩室ー

ハワード「しかし隊長遅いな……以前の無断出撃がバレたかな?」ペラッ
ダリル「イリノイへの強制着陸の方かもな。どちらにせよ、良い話じゃ無さそうだ」プシュッ

ハワード「違いない。だがどちらも結果を出している、そうそう問題にはなるまいよ」
ダリル「ははっ!違いない」

ガチャッ

グラハム「遅くなったな、フラッグファイター!」
ハワード・ダリル「「お疲れ様です、隊ty」」

マリーダ「……」

ハワード「」ガタッ ダリル「」ボタボタボタ

ハワード「た、隊長がッ!おんっおんおんおんおんお」
ダリル「おおおおおお落ち着けハワード!フラッグファイターは慌てない!」

グラハム「お前達……何をやっている」ハァ

マリーダ「……」

グラハム「紹介しよう。新たなフラッグファイター、マリーダ・クルス少尉だ」

ハワード「な、何だフラッグファイターか……」ハァ
ダリル「はは、俺ぁてっきり……」

ハワード「フラッグファイター!?」
ダリル「女、しかも若いってもんじゃ……!」

グラハム「待て! 諸君等の懸念は分かるが」

ハワード「どういう事ですか隊長!説明してください!」

グラハム(くっ、想定内の反応だな……しかし私自身まだ理解していない部分が多い。どう説明すれば良いものか……)

マリーダ「ハワード・メイスン准尉! ダリル・ダッジ曹長!」ズイッ

グラハム「む?」

マリーダ「歯を食いしばれッ!!」

パァンパァン

グラハム「」

ハワード「ぐぉっ……!?」
ダリル「ッ……!」

グラハム「マリーダ少尉!?」

マリーダ「お前達には階級章を確認する目も無いのか?フラッグファイターが聞いて呆れる!」

ハワード「ッ! し、失礼致しました!少尉」
ダリル「ッ!」ビシッ

マリーダ「だが諸君等の懸念は最もと言える。私も階級にかまけてふんぞり返る無能に成り下がるつもりはない」

マリーダ「近々ガンダムに関わる任務が下されるだろう。私が着任したのもそれが理由として挙げられている」

マリーダ「軍人の能力は戦場で示す! それで文句は無かろうフラッグファイター!」

ハワード・ダリル「「イエス マム!」」ビシィッ

マリーダ「……ふう」

グラハム「」

マリーダ「失礼致しましたマスター、出過ぎた真似を」

ハワード(マスター!?)
ダリル(マスター!?)

グラハム「い、いや……構わん。部下の非礼を私からも詫びよう」

マリーダ「いえ、修正も覚悟の上です」

グラハム「良いと言っている。とりあえず、馴染んでくれるならばそれでいい」

グラハム「ハワード、ダリル。手厚い歓迎を頂いたな」

ハワード「非礼をお許しください! 少尉」ズキズキ
ダリル「失礼致しました! 少尉」ヒリヒリ

グラハム「……随分と、手厚いな」

マリーダ「楽にして良い。期待しているよフラッグファイター」ニコッ

グラハム「む……」

マリーダ「? マスター、何か」

グラハム「マスターは寄せ少尉」コホン

グラハム「……やれやれ、何とかやっていけそうだな」


ーMSWAD基地・MSドッグー

グラハム「カタギリ!」

ビリー「グラハム! 待っていたよ、どうだいマリーダ少尉は。部隊に溶け込めているかな」

グラハム「あぁ……なかなかどうして、まさに女傑だな」

ビリー「そりゃあ凄い。あれで18歳だって言うんだから信じがたい事だが、君がそう言うのならきっとそうなのだろうね」

グラハム「18歳……だと?」

ビリー「あぁ、何でも飛び級に飛び級を重ねた天才らしい」

グラハム「成る程な……可憐な笑顔だった」

ビリー「?」

グラハム「此方の話だ。ところで、彼女のデータは?」

ビリー「あぁ、今解凍するところだよ。相当気を使ってるみたいだね、幾重にもプロテクトがかけられてて覗き見るのも一苦労さ」

グラハム「ビリー……」

ビリー「ものの喩えだよ! 憐れみの眼差しを向けないでくれ」カチャカチャ

ピー
カシャカシャカシャ

ビリー「ッ……何だ、これは!?」

グラハム「どうしたカタギリ」

ビリー「どうしたもこうしたも、おかしい、絶対におかしい!」

グラハム「カタギリ、説明を要求する」

ビリー「百聞は一見に如かず……だよ」

ビリー「見てくれ」

グラハム「ッ! こ、これはッ!?」

ビリー「彼女の身体機能、及び反射神経などのパラメータだよ」

グラハム「人間が出せる数字なのか……これは!」

ビリー「無理に決まっているよ、これは普通なら笑って放り投げるレベルの数字さ。間違っていない筈がない」

グラハム「…………ならば、これは向こう側のミスか?」

ビリー「そうである、と信じたいね。まさかあんな少女の身体から、世界新記録に並ぶほどの数値が叩き出せるとは到底思えない」

グラハム「……」

ビリー「叔父さんに掛け合ってくるよ。待っていてくれ」


ーMSWAD・休憩室ー

マリーダ「……凄い……」

ハワード「少尉殿が驚かれるのも無理は有りません。これは数あるフラッグファイターの中でも、グラハム・エーカー中尉のみが扱えるマニューバ」
ダリル「人呼んで、グラハム・スペシャル!」

マリーダ「教本にも載っていた【グラハム・マニューバ】、こうして見ると圧巻の一言だな」

マリーダ(エースパイロットとはいえ、【ただの】人間にこれほどの動きが出来るとは……)

マリーダ「ハワード准尉、この映像しばらく借りるぞ」ピッ

『人呼んで! グラハム・スペシャル!』

ハワード「ははっ! ご自由にどうぞ」
ダリル「お気に召したようで何よりですな、ハッハッハ!」

マリーダ「……」ピッ

『人呼んで! グラハム・スペシャル!』

ピッ

『人呼んで! グラハム・スペシャル!』

マリーダ「…………」


ーMSドッグー

ビリー「くそっ!」ガチャン

グラハム「その様子では、間違いではなかったらしいな」

ビリー「ご明察の通りさ。彼女に関しては知らぬ存ぜぬ違わずの一点張り、疑うのなら本人に目の前で証明させろとまで言われたよ」

グラハム「彼女に関しては何も語らず、どうにも臭うな」

ビリー「グラハム……」

グラハム「だが迷っても仕方有るまい。カタギリ、とりあえずは彼女のフラッグ調整はデータ通りに任せるぞ」

ビリー「とはいえ、僕の力では君のフラッグと同じという程度にしか出来ないけどね」

グラハム「ふっ、謙遜だな技術顧問。頼りにしているぞ」

ビリー「気をつけて、グラハム」

グラハム「抜かりはない。フラッグファイターとしての矜持を守るだけだよ」


ー後日・MSドッグー

グラハム「カタギリ」

ビリー「やぁ、来たねグラハム。それとマリーダ少尉も」

マリーダ「夜分ご苦労様です、カタギリ技術顧問」

ビリー「はは、ビリーでいいよ。何だかくすぐったいや」

グラハム「カタギリ、フラッグの損傷から分かった事は?」

ビリー「あぁ、機体の受けた衝撃度から計算するに、ガンダムの出力はフラッグの六倍は有ると思うよ」

マリーダ「六倍……!?」

ビリー「どんなモーター積んでるんだか……ウチの技術者達も頭抱えちゃったね」

グラハム「出力も凄まじいが、それ以上にあの機動性の高さだ」

ビリー「戦闘データから確認したよ」

マリーダ「……」

マリーダ(やはり、あの高機動を実現しているのは……)

グラハム「光、だな」

ビリー「やはり君も気が付いたかい。あの光こそ、レーダーやセンサーに引っかからない秘密にも繋がって来ると僕は思うね」

グラハム「あの光……ステルス性の他に、期待制御にも使われているのだろう」

ビリー「全く、何でも有りの光だな」

マリーダ「……そして、恐らく」

「恐らく、火器にも転用されていることじゃろうて」

マリーダ「!」

グラハム「あなたは」

ビリー「レイフ・エイフマン教授!」

エイフマン「恐ろしい男じゃ、我々より何十年も先の技術を開発しておったのだからな」

グラハム「仰るとおりです、教授」

マリーダ「プロフェッサー・エイフマン……」

マリーダ(MS研究のトップクラス、天才と名高い生きた伝説に逢えるなんて……)

エイフマン「出来るなら、捕獲したいものだな……ガンダムとやらを」

グラハム「同感です。そのためにこのフラッグをチューンして頂きたい」

ビリー「やはり、そう来たかグラハム」

グラハム「無論だ。機体の性能差、少しでも埋められるなら越したことはない」

エイフマン「……パイロットへの負担は?」

グラハム「無視して頂いて結構」

マリーダ「ッ!マスター!」

グラハム「少尉、マスターは止せと言っている」
グラハム「コホン、ただし! 期限は一週間でお願いしたい」

エイフマン「ほう? 無茶を言う男だ、死に急ぐつもりか」

グラハム「命を捨てるつもりは毛頭御座いません。ただ、多少強引でなければガンダムは口説けませんよ」

マリーダ「く、口説く……?」
ビリー「彼メロメロなんですよ。ガンダムに」クスッ

エイフマン「ふぅむ……一目惚れというやつか」
エイフマン「やれやれ、隣にこんな可憐なレディがいるというのに無粋も極まりないな」サワサワ

マリーダ「ッ!? プ、プロフェッサー!」
グラハム(なんと!?)
ビリー「教授!」

エイフマン「ハッハ、命は粗末にするものではないぞ中尉。その旨了解しよう」

PPP!PPP!PPP!

グラハム「私だ……何? ガンダムが出ただと!」

マリーダ「!」
エイフマン「……」
ビリー「……場所は?」

グラハム「ふむ……二カ所、だと? 場所は! タリビア……近いな……!」バッ

ビリー「グラハム!?」

マリーダ「マスター! 単騎では危険すぎます!」

グラハム「呼ぶな少尉ッ!」

ビリー「マリーダ少尉! 君のフラッグは武装面とOSの準備がまだで、出撃出来るような状態じゃない!」

グラハム「マリーダ少尉は別命あるまで待機! 私だけでも出撃する!」

マリーダ「しかしッ……!」

エイフマン「彼女の言うとおりだ。止めておけ中尉」

マリーダ「プロフェッサー……」

グラハム「何故です!? タリビアなら此処からでも!」

エイフマン「恐らく奴らは、紛争の原因を焼き払うつもりだ。私は麻薬が嫌いでな、それならばむしろCBを支持しよう」

ビリー「麻薬……そうか、二カ所に分かれたのはそのために」

マリーダ(こんな一瞬でガンダムの目的を見抜いただと……!)

エイフマン「もし行くというなら止めはしない。だが君の強化案は白紙にさせてもらうぞ」

グラハム「……!」ギリッ

ビリー「グラハム、いくら君でもチューンされていないフラッグでは捕獲はおろか撃墜されてしまう。此処は耐え忍ぶ時期だ、我慢してくれ」

グラハム「……」スウッ
グラハム「分かりました。逸脱行為に及ぼうとした事、お許しください」ピッ

マリーダ「…マスター…」

エイフマン「良い決断だ。男は逸るだけではレディを逃してしまう、我慢も男のステータスだぞ」

グラハム「ふっ……教授から女性の口説き方を学ぶとは思いませんでしたよ」

エイフマン「君よりは長く生きているのでね、中尉。参考になったかな?」

グラハム「十二分に。それではチューンの件、宜しくお願いします」

エイフマン「うむ、引き受けよう中尉。今日はもう……」

マリーダ「プロフェッサー・エイフマン」

エイフマン「む?」

マリーダ「私のフラッグも、マスターと同様のチューンをお願いします」

グラハム「ッ!マリーダ少尉!」

ビリー「……!」

エイフマン「……一応聞いておこう、パイロットへの負担は?」

マリーダ「無視して頂いて結構!」

グラハム「止めたまえマリーダ少尉! 君は……」

ビリー「待ってくれグラハム。教授、私からもその旨宜しくお願いします」

グラハム「カタギリ!」

ビリー「グラハム、君は彼女のデータを見ただろう?君専用のフラッグでも十分乗りこなせるはずだよ」

ビリー(それでも、彼女のデータには謎が多すぎるからね……)

エイフマン「ふぅむ……一週間で更にもう一機か」ポリポリ

エイフマン「老体に鞭を打ちすぎではないかね?諸君」

マリーダ「ならば先ほどの代金代わりとして、了承をお願いしたい」

グラハム「むっ」
ビリー「あら」

エイフマン「」

エイフマン「ふッ、ハッハッハッハッハ! 面白い!」

エイフマン「引き受けよう少尉。その代わりグラハム・エーカー中尉に負けないだけの働きを期待するぞ?」

マリーダ「尽力致します!」ピシッ

ビリー「いやはや……エイフマン教授にも気に入られたようだね」

グラハム「鉄の表情の下には、高い知性と強い意志を兼ね備えている、か」

グラハム「フッ……好意を抱くよ」

ビリー「へ」

グラハム「なに、深い意味は無い。興味以上の対象と言うことだ、行くぞカタギリ」

ビリー「グ、グラハム! 待ってくれグラハム!」

エイフマン「では、また会おう少尉」スッ

マリーダ「はい、プロフェッサー」スッ

エイフマン(むっ……?)

マリーダ「失礼いたします」スタスタスタ

エイフマン(…………握手したときの感覚、筋肉の付き方、骨の感触……)

エイフマン「彼女、本当にただの人間か……?」


ー三日後ー

キィィィ……ィン

マリーダ「ふぅっ……」

整備士「お疲れ様です少尉、どうでしたか?フラッグは」

マリーダ「コツは掴めてきたが、やはりまだ上手くはいかないな。カスタムフラッグの届く四日後には少なくとも形にはしたいものだが」

整備士「はぁ……?」

マリーダ「こちらの話だ。ハワード准尉の借り物だ、整備の方もしっかり頼むぞ」

整備士「は、はい!」

ビリー「しかし凄いデータだね。マリーダ・クルス少尉のフラッグ運用は、君とは対照的でありながら実に似通っていて、高レベルの次元で纏まっている」ゲッソリ

グラハム「カタギリ……大丈夫か? 連日のフラッグカスタマイズでだいぶ消耗しているのではないか」

ビリー「グラハム、言い出しっぺがそんな事を言っちゃいけないよ。それに毎朝妖精さんが起こしてくれるんだ、全く寂しくないよ?」ウフフフフ

グラハム「もはや手遅れか……」

グラハム「しかし、対照的にして酷似とは、奇っ怪なことを言うなカタギリ」

ビリー「君が近接格闘を好む反面、彼女のスタイルはどちらかと言えば射撃寄りなんだ。君が全く使わないミサイルランチャーなどを上手く活用する辺り、その性格は顕著だね」

グラハム「私の射撃も正確だと自負していたがな」

ビリー「比べない方がいいよ。流石の君でもマリーダ少尉の記録には追いつけない」

グラハム「優秀ならば良いさ。また背中を預けられるフラッグファイターが増えるということだからな」

ビリー「だがグラハム、それは少し考え直した方が良いかもしれないよ」

グラハム「何?説明を求めるぞカタギリ」

ビリー「エイフマン教授が言っていたのさ。彼女の筋肉の質や骨格に到るまで、人間として見るには不自然な点が多いのではないか、とね」

グラハム「……?」

ビリー「僕にも良くは分からない。ただ、彼女がまだ二十歳にも満たない少女でありながらあれだけの戦闘能力を有しているのは、誰の目から見ても不自然だろう」

グラハム「無論、編入の話が上層部から通達された時からそれは認識していた」

ビリー「以前好意を抱くと言っていたね。彼女との距離、少し考えた方がいいよ」

グラハム「カタギリ!」

ビリー「……済まない、少々言い過ぎたよ。深い意味は無いと君からも聞かされていたと言うのに」

グラハム「……いや、懸念は承知している。私こそ激昂したことを謝罪しよう、済まないカタギリ」

ビリー「これでおあいこだ、僕達の関係に無駄な軋轢は要らない。そうだろう?」

グラハム「あぁ。そして、MSWADのフラッグファイターにもだ」ガタッ

ビリー「っ?グラハム、どうしたんだい」

グラハム「所詮我々兵士は、闘うことでしか己の生き様を残せない種だ」

グラハム「ならば、刃を交えることで分かる事もあるというもの!」


ー休憩室ー

プシュゥゥ……

グラハム「マリーダ・クルス少尉はいるか!」

ハワード「ご苦労様であります。マリーダ少尉でしたら、先ほど訓練を終えたばかりですので、自室にてお休みかと」

グラハム「承知した!感謝するぞハワード」

プシュゥゥ……

ハワード「あの眼、戦場で見せる視線だったが……まさかな」

ーマリーダ自室ー

マリーダ「ふう……」

マリーダ(グラハム・マニューバ、空中でのMS形態変形、私でさえあれほどの難度を誇るとは)

マリーダ(カスタムフラッグならば更に難度は増すはず、確実にこなせるようにしなくては……)

マリーダ「……汗をかいたな、少し着替えようか……」

マリーダ「ん…………」ジジーッ……シュルッ

マリーダ「髪も汗でベトベトだな」ピッ ファサッ

PPP

マリーダ「!」

『マリーダ少尉、グラハム・エーカー中尉である』

マリーダ「マスター!」

『訓練終了直後に済まないな、話がある。入らせてもらうぞ』

マリーダ(しまった、ロックするのを忘れて……!)

マリーダ「待っ……!」

プシュゥ

グラハム「失礼す」

マリーダ「ッ」

グラハム「」

マリーダ「あ……あぁ……」

ー√キュピィィィィィン ̄ ̄

ビリー「むっ!?」

エイフマン「どうした、カタギリ君」

ビリー「いえ、何か奇妙な感覚に襲われましたが……恐らく疲れているのでしょう」ゴシゴシ

エイフマン「頑張ってくれよ、若い者には未来を担ってもらわねばならないのだからな」

キュピィィィィィン

刹那「ッ!」

ロックオン「? どうした、刹那」

刹那「何処かで世界が歪んだ……そんな気がした」

キュピィィィィィン

コーラサワー「!」

コーラサワー「…………」

コーラサワー「やべ、録画し忘れてたかも」


ーマリーダ自室前ー

「おい、あれグラハム・エーカー中尉じゃないか」
「何でドアに背を向けて正座をしているんだ?」
「あの部屋、マリーダ少尉の部屋じゃないのか」
「まさかあの中尉殿に……」

ヒソヒソヒソ……ヒソヒソヒソ……

グラハム「…………」

グラハム(このグラハム・エーカー、生涯の恥ッ……部下の更衣を覗き見てしまった挙げ句、涙まで……)

グラハム(何と罵られようとも拭えぬ失態、もはや切腹もの……済まない少尉!)

グラハム(……しかし傷一つ無い柔肌、裏があって潜入したとは思いがたいな)

グラハム(ならばあれだけの身体能力と経験、一体どうやって会得したというのだ?)

グラハム(謎はますます深まるばかり……か)

プシュゥゥ……

マリーダ「マスター」

グラハム「!」

マリーダ「……もう大丈夫です。どうぞお顔を上げて、中にお入りください」

グラハム「少尉……私はッ!」

マリーダ「まずは中へ。お話は、それからの方が宜しいかと」

グラハム「ッ、承知、した」グッ

ーマリーダ自室ー

グラハム「済まない、マリーダ・クルス少尉!」バッ

マリーダ「!?」

マリーダ(これがジャパニーズ・ドゲザ……!)

グラハム「私は取り返しのつかない事をしてしまった! 本当に! 済まない!」

マリーダ「マスター、お止めください。不慮の事故でドゲザなど隊長らしからぬ行為です」

グラハム「他者の模範として在らねばならない存在でありながら……私は、自らの不義が許せん……!」

マリーダ「模範にも失敗はあります。それ以上遜られたら、私の立場が無いのです」

グラハム「ッ……少尉」

マリーダ「マスター、貴方はフラッグファイターの模範。フラッグが地に伏すことは有ってはならない」

マリーダ「どうぞ、立ち上がってください。フラッグファイター」

グラハム「……了解した。君の心遣いに感謝する」

マリーダ「それでマスター、私への所用とは?」

グラハム「む、そうだったな。ハワードとダリルの機体を借りて、明日以降模擬戦をやらないかと提案しにきたのだった」

マリーダ「模擬戦、でありますか」

グラハム「左様。やはり腕は確かと言えども我々はまだ知り合ってあまりにも短い。分かり合うには、共に刃を交えるのが一番だという思考に到達した」

マリーダ「……承知致しました。では明日」

グラハム「うむ、MSWADのスーパールーキーに胸を借りるつもりでお相手願おう」ビシッ

マリーダ「此方こそ、フラッグファイターの目標として学ばせていただきます」ビシッ

グラハム「その意気だ! フラッグファイター!」

グラハム「それでは失礼する。世話を焼かせたな少尉」

マリーダ「いえ、明日は宜しくお願いします」

グラハム「あぁ。ではまた」

プシュゥゥ……

マリーダ「ッ……」ガクッ

マリーダ「はぁっ……はぁっ……!」

マリーダ(蘇る……植え付けられたら忌まわしい首輪の記憶が、内側から私を食い潰す……!)

マリーダ「うっ……ぐぅ……」

マリーダ「……マスター……!」



ハワード「中尉!」

グラハム「む、ハワードにダリルか」

ダリル「心配しましたぜ隊長、マリーダと何か遭ったんですかい?」

ハワード「他の隊員が、グラハム中尉の正座姿を見たって言うもんだから……!」

グラハム「二人とも……」

グラハム(成る程な、もはや私の身は私だけのものではないという事か。気付かせてくれて感謝するぞ、少尉!)

グラハム「気にするな。彼女とは何も問題なかった、ただ明日の模擬戦の話をしにいっただけのこと」

ハワード「ほ、本当ですか!?」

グラハム「男の言葉に二言はない。うろたえるな、そんなことではフラッグには乗れんぞ?」

ダリル「何だ……良かったぜ全く」

グラハム「ただ……そうだな」

グラハム「彼女は髪をおろした方がより可憐、ということ位かな」フッ

ハワード「」
ダリル「」

グラハム(最後にそっとごまかして去る、コレで全て問題無く終わる。我ながら完璧だな)カツカツカツ

ハワード「」
ダリル「」

ーー翌日、約束を忘れたと思われるハワード・ダリル両名により強制的にパトロールが実行され、模擬戦は実行不可に終わった


ーそして約束の日より一週間後ー

エイフマン「グラハム機はバックパックと各部関節の強化、体表面の対ビームコーティング、武装はアイリス社が試作した新型リニアライフルを取り寄せた」

エイフマン「マリーダ機も同様の仕上がりになっている、現状最高のフラッグといって差し支えあるまい」

グラハム「壮観です、教授」

マリーダ「…………!」

マリーダ(これが私の、私だけのフラッグ……)

ビリー「その代わり耐Gシステムを稼働させても、全速旋回時には12Gもの負荷がかかるがね」

グラハム「望むところだと言わせてもらおう」

マリーダ「問題ありません、乗りこなして見せます」

エイフマン「そうこなくてはな」

ハワード「おぉ、これが中尉と少尉のフラッグですか!」カツカツカツ

マリーダ「む、来たか」

ハワード「ハワード・メイスン准尉、ダリル・ダッジ曹長。グラハム・エーカー中尉の要請により、対ガンダム調査隊に着任致しました!」

グラハム「歓迎しよう! フラッグファイター!」

グラハム「……さぁ、手札は揃った。待っていろ、ガンダム!」


ー海上・巡航形態ー


ダリル「隊長、ようやくガンダムと御対面ですな!」

ハワード「楽しみです!」

グラハム「私もだ」

グラハム「マリーダ少尉!カスタムフラッグの調子はどうだ?」

マリーダ「上々です。流石はプロフェッサー・エイフマン、素晴らしい仕事ぶりかと」

マリーダ「ただ……」

グラハム「うむ、問題はガンダムにどれだけ対抗しうるかという事だ」

グラハム「いや、対抗してみせる必要があると見た!」

グラハム「各機へ!ガンダムを発見しだい全速力で追撃を開始する!ハワード・ダリル両名は無理をするな!マリーダ、私の背中は任せたぞ!」

ハワード「了解!」
ダリル「少尉、宜しくお願いしますよ!」
マリーダ「了解! 戦場で示す約束、果たさせてもらうぞ!」

マリーダ「ガンダムッ!」

グラハム「その意気や良しッ!」


ー海上ー

刹那「エクシア、ミッションプランの全行程を完了。帰投する」

ピピビッ

ーオペレータールームー

スメラギ「ふう……何とか今回もコングラッチュレーションってやつ?」

クリス「……待ってください! エクシアに接近する高速の機影、二機確認!」

スメラギ「何ですって?」

クリス「これは……米軍のフラッグ! スペックの二倍以上の速度で猛追しています!」


ー海上ー

刹那「フラッグが、二機!?」

グラハム「援護しろマリーダ! ガンダムには、私が取り付くッ!」

マリーダ「了解、マスター!」

グラハム「マスターは止せ!」

グラハム「何がともあれ、これでガンダムと戦える……見事だと言わせていただこう、プレジデントッ!!」

刹那「くぅっ!?」

バキュンバキュンバキュンッ

刹那「新型のライフルまで……!」ガキィン

刹那「だが、やらせない!」

マリーダ「それはこちらの台詞だ!」キュピィィィィィン

刹那「ッ!?」

ガンガンッ

刹那「俺に当ててくるとは……だとしとも!」

バシュウンバシュウンバシュウン

グラハム「ふんッ!」

刹那(避けられた? 通常のフラッグよりも遥かに速い!)

グラハム「そこだァッ!!」

刹那「ッ……」

バキィイン
ザッパァァァ……ン

グラハム「よし!」

マリーダ「当たった!?」

ザパァァ……

マリーダ「仕留めたの、でしょうか?」ジャキィン

グラハム「いや、この場合逃げられたと考えるのが妥当だろう」

グラハム「カスタムフラッグ、一応は対抗してみせたが。流石に海の中とまではいくまいよ」

マリーダ「……はい」

グラハム「水中行動まで可能とはな、汎用性が高すぎるぞ!」クッ

マリーダ(ガンダム……ッ!)ギリッ

ハワード『中尉! 少尉! 大丈夫でありますか!』

グラハム「追いついたか、ハワード! ダリル!」

ハワード『少尉、初陣ながらお見事です』

ダリル『やりましたね!』

マリーダ「主だって戦ったのはマスターだ、私は援護したに過ぎない」

グラハム「それは謙遜が過ぎるなマリーダ少尉」

マリーダ「マスター」

グラハム「ガンダムの攻撃に上手く割り入った連携のタイミング、カスタムフラッグの速度にも動じず的確な判断を下せた精神力」

グラハム「どれを取っても、君の働きは賞賛に値する。よくやった、少尉」

マリーダ「……はい、ありがとうございます。マスター」


グラハム「マスターと言わなくなれば完璧だと付け加えさせて頂こう! 全機、帰投するぞ!」

ハワード『帰ったら祝杯を上げましょう』

ダリル『何時ものマズいコーヒーでな!』

グラハム「そう言うな、私は意外に気に入っているんだ」

マリーダ「……」

マリーダ「任務、完了……」


ーその夜・MSWAD基地・マリーダ自室ー

シャワァァァァァァァ

マリーダ「…………」

『よくやった、少尉』

マリーダ「私は……やれたのだろうか……」フウ

マリーダ「もう……泣かないで済むのだろうか……」

シャワァァァァァァァ


ーグラハム自室ー

グラハム「ふん、着信拒否か。ホーマー殿にも嫌われたものだな」

グラハム「妹達……か」

グラハム「この憂い、断ち切らねばなるまいよ。フラッグの翼に乗せるには……重すぎるッ」


ーMSWAD基地ー

コポポポポ

ビリー「マリーダ、砂糖は入れるかい?」

マリーダ「いえ、代わりにミルクを一つお願いします」

ビリー「了解」

グラハム「……モラリアはCBと事を構えるつもりらしいな」

ビリー「AEUが強力にバックアップしているからね。太陽光発電システムを完成させ、コロニー開発に乗り出すためには……と」

マリーダ「ありがとうございます。それには、いずれ民間軍事会社の人材と技術が不可欠となる……ゆえのモラリア支援という訳ですね」

ビリー「ご名答。モラリアとしても、縮小した経済を立て直す必要があるからね。例え自国が戦火に包まれようと……AEUとは繋がりを作る必要があるのさ」

グラハム「資源弱国故の事情があるという訳か」

マリーダ「……」

グラハム「しかし、それだけではあるまい?」

ビリー「皆さん考える事は同じということさ。あわよくば、手に入れたいんだよ」

マリーダ「ガンダム……!」

グラハム「ふっ、今回はAEUに機会を譲るしかあるまい」

ビリー「彼、汚名を返上出来るかな?AEUのエースとやらは」

グラハム「どうかな。挽回しないことだけを祈ろう」

コーラサワー『イィィィィィィィィィヤッホォォォォォォォォォォォォォ!!!』
キュピィィィィィン

マリーダ「……」イラッ

グラハム「どうしたマリーダ?」

マリーダ「いえ、何やら珍妙な気配を感じました」

グラハム「ふむ?」

キュピィィィィィン

グラハム「……」イラッ

マリーダ「…………」カチャカチャカチャ

ビリー「へぇ、手慣れたもんだね」

マリーダ「情報解析や通信士の資格も持っています。今回のモラリアの一件、CBが武力介入するならば余さず情報を得ることが我々の次に繋がります」

マリーダ「ハッキングも、必要であればAEUや人革連のデータベースに侵入する準備があります」

ビリー「熱心なんだね。君は」

マリーダ「私にはこのような生き方しか出来ませんから」

ビリー「……マリーダ?」

マリーダ(そう……私には、戦場しか無いんだ)

ガチャッ

エイフマン「失礼するよ」
マリーダ「プロフェッサー!」

ビリー「エイフマン教授!」

エイフマン「まだ始まっていない、か。良いタイミングに来れたものだな」

マリーダ「お久しぶりです。プロフェッサー」

エイフマン「おぉ少尉、どうやらまた会えたようだな」

グラハム「……」

エイフマン「彼は……」

ビリー「お気を悪くしないでください。先ほども司令が来たことに気付かないで大目玉を食らったばかりなんです」

エイフマン「恋は盲目と言うが、まさに心此処に非ず……だな」

マリーダ「……マスター……」

エイフマン「全く呆れるな、遠くのガンダムより近くの何とやらと言うではないか。罰当たりめが」サワサワ

マリーダ「ッ!?ま、また……!」

エイフマン「ハッハッハ、カタギリ君珈琲を頼むよ」

ハワード「おれ、年取ったらああいう爺さんになりたい」
ダリル「奇遇だな、俺もだ」
ビリー「僕も」

ピピピピピピ

マリーダ「ッ!?ガンダム確認!モラリアが非常事態宣言発令!」

ビリー「ッ!?」
ハワード「何だと!」
ダリル「マジかよ」
エイフマン「……ふむ」

グラハム「遂に現れたか、ガンダム!」

エイフマン「モニターには写せるか?マリーダ君」

マリーダ「データが届きました、表示します」
ピッピピッ
ピピピピピピ

ハワード「何だこりゃ?」
ダリル「こんな武装、資料には無ぇぞ!」

ビリー「新しい装備……換装が出来るのか? ガンダムは」

グラハム「ソレスタルビーイング……本気と見た!」

マリーダ「妙な気配がまとわりついている……不愉快な戦場だ」ボソッ

エイフマン「ふむ……」カチャカチャカチャ

エイフマン「だいたいの武装と使用途、作戦内容は分かった」

エイフマン「負けるな。モラリアもAEUも……」


コーラサワー『なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』


ーCB・作戦終了後MSWAD基地ー

ビリー「まさかこれほどとはね」

グラハム「圧倒的だな、ガンダム」

マリーダ(……)ゾクッ

エイフマン「終わったようだな」

グラハム「えぇ、ソレスタルビーイングはミッションをクリアしたようです」

グラハム「が、しかし……これでAEUは軍備増強を止めるモノがいなくなり、より今の方針を確立していくことになる」

ビリー「今回の件はモラリアへの貸しだ。PMCトラストとの結束はより強くなるだろうねぇ」

マリーダ「……」

マリーダ(いくら戦い華々しく勝利を上げても、世界は真逆の道を行き、孤立していく)

マリーダ(ガンダム……ソレスタルビーイング。お前達はまるで……)

エイフマン「まるで、自ら滅びの道を望んでいるかのような行動じゃな……」


ー休憩室ー

グラハム「…………」

グラハム(更なる力を得たガンダムとの闘い、一筋縄ではいくまいな)

グラハム「ふっ、一度気になってしまうととことん入れ込むのは私の悪い癖だな」

グラハム「世界は否が応でも変わる。ソレスタルビーイングが変えた」

グラハム「ならば、私も自ら変わり前に進む!ガンダムを振り向かせるためにッ!」


ー休憩室前ー

マリーダ「……入っていいのだろうか……」

ガチャッ

グラハム「む?マリーダ少尉」

マリーダ「あ……ご苦労様であります。マスター」ピシッ

グラハム「……マスターという言い方は君のアイデンティティか何かか?そう言うのも嫌いでは無いがな」

マリーダ「申し訳ありません」

グラハム「追及はせんよ。少しカスタムフラッグの慣らしも兼ねてパトロールに行ってくる、付いてくるか? 少尉」

マリーダ「是非とも」

グラハム「フッ、良い返事だ!」スタスタスタ

マリーダ(…………)キュピィィィィィン

マリーダ「……繊細なお人だ」

グラハム「ん? 何か言ったか少尉」

マリーダ「いえ、何も」


ー海上ー

ハワード『隊長!こんな行き当たりばったりじゃ、ガンダムさんは出て来ちゃくれませんぜ!』

グラハム「分かっている、私は我慢弱く、落ち着きの無い男だ。おまけに姑息な輩が大の嫌いときている。ナンセンスだが、動かずにはいられない」

マリーダ「熟知しております」

ダリル『ははっ!隊長は裏表がありませんからなぁ』

グラハム「だが、修正するつもりもない」

グラハム「諸君等の帰投は容認する。私の我が儘だ、付き合う必要は皆無と言わせてもらう 」

マリーダ「いいえ、万が一という事もあります。どうか……最後までお側に」

ダリル『お供しますよ、隊長』

グラハム「その忠義に感謝する!」

ギュゥゥゥン


ー?ー

ビリー「叔父さん、そろそろ話してはいただけませんか?もう彼女はフラッグファイターとして隊に溶け込んでいます」

ビリー「これ以上下手に隠しても、傷が広がるだけだと思いますよ。グラハムは勘がいい、薄々は……」

『私からは何も話すことはない。今までも、そしてこれからもだ』

ビリー「……」チッ

『お前からはそれだけか?ならば切る』

ビリー「……」

ビリー「【恐るべき妹達計画】」

『……!?』

ビリー「いや、【プルクローン計画】と言うべきですかね?」

『お前……何故その名を?』

ビリー「ふふ、僕もただの優男キャラじゃ、この先生きのれないんですよ叔父さん」

『ビリー……』

ビリー「僕はグラハムとマリーダが好きなんです。だから僕の口からは絶対に口外しないし、他の三者の口も使わない」

ビリー「貴方自身から伝えてもらいたいんですよ……グラハム・エーカーという男に」

『……言われずとも、近いうちに話すつもりだった』

ビリー「どうだか。叔父さんは昔から色んな事を背負いがちな人だったから」

ビリー「でも、信頼する価値と能力がある男だと思いますよ。グラハム・エーカーという、フラッグファイターは」

『ハァ……とんだじゃじゃ馬を抱え込んだものだな。MSWADも』


ー休憩室ー

グラハム「くしゅんっ」

ハワード「風邪ですか?珍しいですね」

ダリル「誰かが噂しているのかもな。隊長は有名人だからよ」

グラハム「ふ、他人の目をはばかっていては大業は成せんよ」

マリーダ「マスター、珈琲を」

グラハム「頂こう」

グラハム「さて本題に戻ろう」
グラハム「軌道エレベーター付近で人革連とCBが交戦したと言うのは、真実か?」

マリーダ「軍の解析によれば信憑性は高い、と」
マリーダ「現場の破片の量から、ティエレン二十機以上が大破しているものと推測されます」

ダリル「やれやれ、ガンダムとやり合うのがそら恐ろしくなってきましたよ」

ハワード「全くだ!」

グラハム「MSの性能差が、戦局を分かつ絶対条件ではないさ」

グラハム「頼りにさせてもらうぞ、フラッグファイター!」


TO BE CONTINUED...



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