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唯「サイレンが鳴ってる・・・」 秋山澪・琴吹紬

2010年10月25日 19:14

唯「サイレンが鳴ってる・・・」

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/14(木) 19:57:38.61 ID:aaTgFN2yO

桜ヶ丘 秋山宅
PM19:30:00

秋山澪

終了条件1

──────────

澪「あ、あの…助けてもらってありがとうございました」

斎藤「別にいいさ。探し物のついでだしな。あんたは確か琴吹嬢の友達だろ?
   どこ行ったか知らないか? てかここどこ?」

澪「ムギの知り合いなんですか!?」

斎藤「おっ、おお……まあな。あそこの執事だよ俺は」

澪「家にいなかったんですか?」

斎藤「いなかったから探しに来てるんだろうが。全くどこほっつき歩いてんのやら。
   おてんばの世話はこれだから…」

澪「おてんば…?(ムギが?)」

斎藤「そんじゃあ悪いけど探しに行くから」

澪「わ、私も行きます!」

斎藤「……そいつは無理だ。二度は助けない主義なんでね。それに足手まといにしかならい」

澪「そんな…」

斎藤「澪さん、誰かに助けてもらおうなんて思わない方がいい。じゃあな」

背中を向けたままひらひらと手を振る。

斎藤「ちなみに、この家は出た方がいい。多分そいつらは時期に起き上がってくる。
   そうしたら次こそあんたは死ぬ」

澪「……」

斎藤「じゃあな」

バタンッ

閉められた扉が……まるで私を拒絶しているように思えた。



澪「ここは……どこだろう」

家を出た方がいいと言われただ闇雲に歩き回った。

律には……会えなかった。

他のみんなにも。

どれぐらい歩いただろうか……。

数時間かもしれないし……数十秒かもしれない。

そしてたどり着いた場所は……崖だった。

まるで街がくり貫かれたようにそこで終わっている。

そしてそこから下は……一面の赤い海。

澪「……」

私は静かに崖の縁に腰を下ろすと、それをぼんやりと眺めていた。

澪「綺麗だな……まるで夕陽が落ちたみたいに真っ赤だ……」

いい詞が浮かびそうだな……。


澪「あれ……?」


よく見ると遠くの方に何やら人影が見える。
それは群れをなして赤い海を渡っていた。

澪「!?」

その中に見知った顔があった。

澪「律……やっと……やっと見つけた」

あの黄色いカチューシャ……間違いなく律だ。

澪「おーい律。今そっちに行くからなー」

山彦を呼ぶように両手で口周りを塞ぎ大声でそう行った。

澪「よっと」

私はそのまま、赤い海に飛び降りた。

ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──────────


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桜ヶ丘高校
PM20:00:00

琴吹紬

終了条件1 追跡者を倒す

──────────

紬「どこにもいない……」

いるのは死んだような顔をしてる人達だけ。あれは多分人間じゃない…。

紬「ここはどこなの!!!? 私達の日常を返してよ!!!」

紬「はあ…はあ…」

避けんでも誰もいない。

唯ちゃんもりっちゃんも澪ちゃんも梓ちゃんもみんないなくなっちゃったの?

紬「後いるとしたらもう…ここしかない」

学校…もしかしたらみんなここに

バンッ───カァンッ───

紬「ひっ…」

校門に銃弾が当たり火花が散る。

追ってきた…!?

すぐさま正門から校庭に入り、職員室の窓から学校の中に入る。

紬「信じてたのに…!」

溢れそうになる涙を堪えながら職員室を出る。目指すのは勿論軽音部の部室。


校長「ゴルフ楽シミダナァ……」


紬「(校長先生も……)」

職員室の外を徘徊している校長先生がゴルフクラブを磨いている間に後ろを抜けていく。
何故かはわからないがこの人達はかなり注意力が散漫だ。
なので足音を立てずゆっくりと歩けば大抵はバレずに済む。

紬「あれは保健の先生…………」

保健の先生「ハァーイ唯ちゃん内臓カエマショウネー」

人形になりやら詰め込んでるみたい……ここからじゃよく見えないわ。

紬「唯ちゃん……無事かしら」



何人もの人をやり過ごし、ようやく部室にたどり着いた。

紬「お願い…誰か居て」

祈る思いで扉を開ける───




紬「……ふふ、遅れてごめんね。すぐにお茶入れるから」


紬「唯ちゃん」


紬「みんな見つからないから心配したんだから」

紬「今日はね、ローズティーにしたの。とっても香りがいいのよ?」

紬「お菓子はね~……なんと飴玉!」


紬「ごめんね、急いでてこれしか持って来れなかったの」


紬「美味しい……? ねえ……唯ちゃん……」

コロン…………
口から転げ落ちる飴玉。

紬「返事してよ…………唯ちゃん………」

部室に血だらけで横たわっていた唯を抱きしめる。

強く……強く……。

紬「唯……ぢゃん゛……一緒にお菓子食べようよ……」

返事はない。

紬「唯ちゃん冷たいね……ほら、私の手……暖かいでしょう?」

唯の頬に両手を当てる紬。

紬「唯ちゃんが寒くならないように……ずっと……ずっと暖めてあげるから……」

何にも思えない。
もう声にもならない。
ただあの元気で明るかった唯ちゃんがこんなに冷たくなって横たわっているのを受け止められない。

寝てるんじゃないかな……?

なんて思ったりもする。

紬「唯ちゃん……」

頭を撫でると、可愛らしい唯ちゃんの顔が少しだけ微笑んだように見えた。

そんな筈……ないのに。

ドンッ──

ドンッ────

ドンッ──────

部室のドアが叩かれる。
多分あいつだろう。

紬「邪魔しないでよ……!」
私はそこら辺にあるものを武器として使うために掴み上げた。


1 キーボード
2 ドラムセット
3 トンちゃんの水槽
4 ケロちゃんの人形
5 ホワイトボード

>>386


怒りに任せて掴みあげる。
入って来たらこれで……

「スイースイー」

紬「あ……」


唯『可愛いね~トンちゃ~ん』
「スイースイー」
梓『飼うからにはちゃんと面倒みてくださいね!』


紬「あ……あ……」

ガチャン……

紬「駄目……このままじゃみんなが大切にしてたトンちゃんが……」

ダァンッ───

紬「ヅッ────」

体に風穴が開く。
糸が切れたマリオネットみたいに膝から崩れ落ちた。

バシャアアアアア

水槽が派手にひっくり返りその勢いでトンちゃんも床に投げ出された。
トン「パタパタ……パタパタ……」
仰向けになったまま動けないでいるトンちゃんに最後の力を振り絞って手を伸ばす。

紬「はい……これで……だいじょうゲフッ……」

トン「…………」

そのままトンちゃんはどこを目指しているのか這って進み始めた。

紬「ごめんね……トンちゃん……ごめんね……みんな」



最後に私が見たのは……この軽音部であった色々な出来事だった。


終了条件未達成



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