マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その14

2011年07月07日 19:07

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」

558 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/04/02(土) 00:56:10.44 ID:QBPtYoLAO

ー極秘通信ー

ラグナ「アレハンドロ、例の一件からトリニティの追及が激しくなった」

ラグナ「どういうつもりだ? 私だって内情を正確には把握していない。奴らの扱いが難しいことくらい……」

アレハンドロ「あぁ、分かっているさ。だがおかげでソレスタルビーイング、ユニオン双方に楔を打ちこむ鍵を手に入れた」

アレハンドロ「貴方のおかげでもある、この見返りは必ずさせていただくよラグナ・ハーヴェイ」

ラグナ「……」

ラグナ「貴様、私に隠れて何を企んでいる? 私がいなければGNーXの太陽炉とパーツは製造も移動も出来なかったのだぞ」

アレハンドロ「分かっているよラグナ、貴方には感謝してもし足りないほどだ」

アレハンドロ「リニアトレイン公社のみならず、後に生まれる統合された世界、その中枢に貴方を席は用意されている」

アレハンドロ「何を不安に思うことがある? 全ては我々の思うがままだ」

ラグナ「……ならば良いのだが、な」

ラグナ「最近アリー・アル・サーシェスのみならず危険な存在を集め始めていると聞いた。その辺はトリニティも含め、私に報告するはずだったな」

アレハンドロ「無論だとも。それでは、これ以上はお互い公務に差し支える」

ラグナ「あぁ」

アレハンドロ「では、我々の世界に」

ピッ

ラグナ「……」

ラグナ「貴様の腹の内など読めているぞアレハンドロ・コーナー」

ラグナ「いざとなればこの記録……」ガタッ

ラグナ「切り札として使わせてもらう」



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アレハンドロ「リボンズ、GNーXの輸送は?」

リボンズ「先ほど、滞りなく終わったと」

アレハンドロ「そうか」

アレハンドロ「サーシェスに連絡を取れ、ラグナももう用無しだ」

リボンズ「その様に」

アレハンドロ「ククク……賢しいだけの俗物が、私を止められると思うなよ」

PPP

アレハンドロ「私だ」

アレハンドロ「……そうか、国連も動いたか」

アレハンドロ「変化が起きたら連絡してくれ、私はこれから宇宙に上がる。例の物もしっかり仕上げておいてくれ」

ピッ

アレハンドロ「さて、青天の霹靂だなライセンサー。君がどんな顔をするのか、想像するだけで楽しみだよ」

リボンズ(俗物め……)

プルツー(あぁ、くっだらない)


ーユニオン・イリノイ基地ー

ガチャッ

グラハム「カタギリ!」

ビリー「グラハム、無事で本当に良かったよ……!」

グラハム「心配させてしまったな、だがフラッグを失ってしまった」

グラハム「済まんカタギリ……君とエイフマン教授の傑作を、私は自ら捨ててしまった」

ビリー「フラッグはいつでも作り直せるさ、気に病むことはない。でも君そのものは僕らでもどうにもならないんだ」

ビリー「よく帰ってきてくれた、ありがとうグラハム・エーカー。僕は君という友人を誇りに思うよ」

グラハム「カタギリ……」

ビリー「あぁそうそう、君のフラッグ改造案だけど、マリーダのオーバーフラッグの基幹部を軸に追加の発注パーツで組み直す予定だ」

グラハム「通ったのか、あの案が!?」

ビリー「グラハム、君自身が提案したんじゃないか。そんなに驚くなよ」

ビリー「ホーマー・カタギリ司令直々に此処に来てね、お墨付きを頂いたよ。君が突っ走って死なないように、力を貸してやれってさ」

グラハム「ホーマー司令が……?」

ビリー「グラハム、君のフラッグ……まぁ元はマリーダのだけど……僕が君専用の機体にしっかり仕上げてみせる」

ビリー「待っていてくれライセンサー、フラッグファイターの誇りを乗せるに相応しい機体を君に届けるよ」

グラハム「あぁ……頼んだぞ、友よ」

『な、なんだお前ら!』
『うわぁっ!?』

グラハム「?」

ビリー「何やら騒がしいね」

ガチャッ
ゾロゾロ

黒服「君がグラハム・エーカー少佐だな?」

グラハム「少佐?」

ビリー「あぁそういえば、君が撃墜されたから辞令が君に行き届かなかったんだね」

グラハム「何とも言えんな、プロパガンダに利用されるのは好ましくない」

黒服「君が気にすることはない。もう階級など意味を為さなくなるのだから」

グラハム「なんだと?」

ガチャン

グラハム「ッ!」

黒服「グラハム・エーカー、ガンダム及びソレスタルビーイングとの内通の容疑で拘束する」

黒服「礼状だ、おい」クイッ

ガシッ

グラハム「ッ……!」

ビリー「ガンダムとの内通って、そんな馬鹿な!?」


ートレミー・部屋ー

ロックオン「いや~、バレちまってたか」

HARO[ロックオン! ロックオン!]

ロックオン「ま、身から出た錆だ。変に慌てても仕方無い」
ロックオン「裏切った訳じゃないってことは、あいつらなら分かってくれんだろ」

HARO[ロックオン! マイスターヤメル?]

ロックオン「……止めてたまるかよ……」


ートレミー・会議室ー

スメラギ「参ったわね……今一番立て込んでるときなのに、まさかこんな映像がエージェントから提示されるなんて」

ピッ

ティエリア「場所はアラスカと記されている、デュナメスに乗り込むロックオン・ストラトス、そしてそれを見送る一人の男の姿」

刹那「ロックオンと……この男は!?」

アレルヤ「ユニオン軍のトップガン、グラハム・エーカー。過去に二回ロックオンのデュナメスと交戦してる、凄腕のパイロットだ」

刹那「この男がグラハム・エーカー……」
刹那(ならば以前情報を俺に告げたのは、コイツがエージェントだったからか?)

スメラギ「エージェントはこれが内通の可能性を示唆する画像としてヴェーダに提示しているわ」

ラッセ「要は、ロックオンがスパイかってことだよな……」ハァ

イアン「ロックオンがワシ等を裏切ったとは思いたく無いがなぁ」

フェルト「ロックオンはそんな事しないっ!!」

イアン「おぉ!?」

フェルト「ロックオンは……っ」グスッ

クリス「フェルト……」

イアン「……むぅ」グシャグシャ

ティエリア「……」

ティエリア「ロックオン・ストラトスの弁解は?」

スメラギ「同じニュータイプに会いに行って話し合った、とね」

リヒティ「またそれっすか?」

ラッセ「俺達にゃ分からん話だからなぁ……イマイチ同意できん」

ティエリア「即刻ロックオン・ストラトスをガンダムマイスターから外し、処罰すべきだ。彼はガンダムマイスターに相応しくない」

フェルト「そんな、いくらなんでも端的すぎるっ!」

ティエリア「彼の行いはガンダムを、ソレスタルビーイングを危機に晒した。意図がどうあれ不安要素は排除すべきだ」

ティエリア「スメラギ・李・ノリエガ、英断を期待する」

スメラギ「……」

刹那「……」

アレルヤ「刹那、居づらいのは分かるよ。僕らも命令違反組だしね」

刹那「アレルヤ……」

アレルヤ「……」スッ

アレルヤ「ロックオンの除名には反対する。もしロックオンがスパイとして考えても、内通するくらいならもっと早い段階に、もっと大物にコンタクトを取るはずだ」

アレルヤ「わざわざ時の人であるライセンサーに、今このタイミングでいきなり会いに行く意義がない。裏切り行為としては不自然だ」

ティエリア「だがしかし!」

アレルヤ「それに、王留美の情報によればグラハム・エーカーもまた国連に拘束されたと聞く。これを加味すれば、彼の言うとおり偶然性の強い対話として考える方が自然だよ」

ティエリア「もしもの場合、誰一人として責任の取りようがない事態に発展するッ!」

アレルヤ「そうならないためにも、今結束すべきじゃないかな?」

刹那「そもそも、俺達に関わらない全く別のエージェントからいきなり送られてきた映像だ」

ティエリア「刹那・F・セイエイ、君まで!」

刹那「今まで共に戦ってきたマイスターを疑い、経緯も知らせず画像だけをヴェーダに提示した存在を易々信じる気にはなれない」

ティエリア「ッ……」

アレルヤ「……ティエリア、君自身はどうなんだい?」

ティエリア「僕はッ!」

ティエリア「……僕だって、出来うるならば同じガンダムマイスターに嫌疑を向けたくはないッ」

アレルヤ「……」フッ

ラッセ「決まりだな」

リヒティ「そっすね」

クリス「それじゃあ、スメラギさん!」

スメラギ「えぇ」

スメラギ「詳しい情報がヴェーダに上がるまで処分は保留、ただしトレミーの待機場所を移動させ、ロックオン・ストラトスの外出及び出撃を禁止とします」

スメラギ「主だった動きはエクシアとキュリオスに任せるわ、国連とライセンサーとやらの方も引き続き監視して」

全員『了解』

スメラギ「それじゃあ解散!」

ウィィィンッ

ロックオン「……処分は決まったかい?」

ティエリア「ロックオン・ストラトス。君をガンダムマイスターから除名する」

ティエリア「……と言えたなら、どんなに気が楽なことか」

ロックオン「ヒヤッとさせんなよ、心臓に悪い」

ティエリア「お得意の能力でどうなっていたくらい判っていた癖に……僕は君のそういうところを嫌悪する」

ロックオン「買い被りすぎさ、俺の力はそんな万能なもんじゃない」

ロックオン「とりあえず、まだガンダムから降りずに済みそうなのは理解したよ」

ロックオン(だがまぁ、はっきり言ってあれだけ離れた位置に移動したにも関わらず隠し撮りされたってことは、最初から尾けられていたって事になるな)

ロックオン(おまけに気配が読めない機械か……スローネ三兄妹が退いたのはそれが目的か?)

ロックオン「俺の方は大丈夫らしいが、グラハムの方はどうなっていることやら……」

ティエリア「ロックオン・ストラトス、反省の意思があるのならばその名前を出すのを自重すべきだ」

ロックオン「おっと、悪いな」

ティエリア「全く……わざわざ敵に会いに行くなど……」ブツブツ

ロックオン「妬くなよティエリア、らしくないぜ」

ティエリア「ッッッ……!!」ギリリ

ロックオン「済まん、だから睨まないでくれ。正直怖い」

ロックオン「……」

ティエリア「……ッ」

ーー

ホーマー「……」ペラッ

ホーマー(グラハム・エーカー少佐はガンダムとの邂逅を偶発的な接触と説明、何も無かったとの姿勢を貫いている)

ホーマー(しかしグラハム少佐が撃墜されたと思われる場所から無線の場所は数百キロ離れており、ガンダムが手助けしたとしか思えない状態にあったと推測され、ガンダムのパイロットと何らかの関連性が無ければおかしいと検察は主張している……か)

ホーマー「ふう……」ピッ

ホーマー「ユニオン上層部は手のひらを返したようにグラハムを切り捨てようとしている……」

ホーマー「何とかせねばな、奴はこれからの秩序に必要な存在だ」

ホーマー「とにかく軍法会議が長くなることだけは避けねばならん。ライセンサーとしてGNーフラッグ改造案までこぎつけて、出撃出来なかったとあっては……奴の立つ瀬が無い」グッ

ーー

グラハム「…………」

グラハム「全く、本当に此処はままならんな。空とは何もかもが……」

グラハム(しかしこれで理解した。国連にはソレスタルビーイングとも我々とも違う何かが蠢いている)

グラハム「ロックオン・ストラトスは大丈夫だろうか……私のように公の立場に無い人間であれば、制裁も並大抵のものではあるまい」

グラハム「カタギリはフラッグ開発を続行出来ているだろうか……ダリルは、ジョシュアはGNーXの受け取りに行っている頃か……」

グラハム「一人というのは、こんなにも寂しいものだっただろうか……」

グラハム「……マリーダ」


ー宇宙ー

アレハンドロ「さて、我々のジョーカーは上手く効いているだろうかな?」

プルツー「姑息だね、あたし等に任せておけば全部片付けてやるってのにさ」

アレハンドロ「ニュータイプという存在を足留めしておくことに越したことはない。ことロックオン・ストラトスに関しては群を抜いたNT能力を有している」

アレハンドロ「ロックオン・ストラトスはいざ知らず、ニュータイプではない他のマイスターとの摩擦は疑心暗鬼を生むのは少数精鋭のソレスタルビーイングにとって死活問題だ」

アレハンドロ「ましてや変革を妨げるニュータイプの邂逅……許しておく訳にもいかんよ」

プルツー「ふうん……」

リボンズ「……」ピキィィィン

プルツー「……」シュウウウン

リボンズ「アレハンドロ様、そろそろ目標の座標軸に到達します」

アレハンドロ「おぉ……!」

プルツー「月に何があるってんだい、ただの石ころじゃないか」

アレハンドロ「彼処には我々コーナー家200年の悲願が眠っているのだよ」

アレハンドロ「イオリア・シュヘンベルグ……最後に笑うのはこのアレハンドロ・コーナーだ!」


ーリニアトレイン公社前ー

受付嬢「申し訳ありません、何度も申し上げますがラグナ総帥は現在一切の取材をお受けしておりません」

絹江「お願いします……そこを何とか!」

受付嬢「……誠に申し上げにくいのですが、これ以上の取材申し込みは……」チラリ

警備員「……」

絹江「!」

絹江「分かりました……失礼します」

ウィンッ

絹江「……ハァ……」

絹江「どうしよう……これじゃあ主任に合わせる顔がないわ」

絹江「ガンダムとイオリア・シュヘンベルグ……そしてビスト財団……」

絹江「大株主が何だってのよ、もう!」


ー総帥室ー

ラグナ「全く、まだいるのかあのJNNのジャーナリストは」

サーシェス「人気者はお辛いですな総帥」

ラグナ「世界の情勢も読めんハイエナ共にくれてやるものはないよ。直ぐに本社に連絡して日本に送り返してやる」

サーシェス「大人気ないのでは? 野良猫一匹、温かい目で見守ってあげればよろしい」

ラグナ「くだらん……」

ラグナ「それで? 貴様の用件は何だ。あまり大っぴらに我々が関わり合うのは……」

サーシェス「あぁ、分かってますよ。ちょっと例のMSの件でお話が……ね」


ートリニティ・秘密基地ー

ネーナ「ヨハ兄ィ、暇ぁ」

ヨハン「我慢しろネーナ。あれ以来全くラグナから連絡が来ていない」

ミハエル「良いんじゃねえの? 暇に越したことはないって」グデー

ネーナ「ミハ兄ィだらけすぎ~」

ミハエル「俺、そういうの考えるの苦手だしよ」

ミハエル「それに考え始めると、また以前の鬱憤がこう……内臓の奥から沸き上がってよ」

ミハエル「……」イライライライラ

ミハエル「あぁぁぁぁ! あのフラッグファイター、次会ったら刻んでやらぁ!」

ネーナ「あはははっ、ミハ兄ィ単純~」

HARO〔タンサイボウ! タンサイボウ!〕

ミハエル「あぁ? HAROてめぇ、刻まれてえかこら」

ヨハン「ミハエル、HAROはトリニティにとって大事な戦力だぞ」

ミハエル「冗談だって兄貴ィ」

ピピピッ

ヨハン「む……」

ヨハン「丁度良い、ラグナからミッションプランが送られてきた」

ヨハン「目標は人革連、久しぶりの基地武力介入だ。気を引き締めろ」

ネーナ「了解ねっ!」

ミハエル「うっしゃあ! 鬱憤ぶちまけてすっきりしてやらぁ!」

ヨハン「……」

ヨハン(今更この様な武力介入で世界は変わるというのか……我々は本当にガンダムマイスターとして、働けているのだろうか)

ヨハン(以前のミッションもそうだ、意図の読めないミッション、当て馬のようなスローネの運用プラン)

ヨハン(まるで私兵扱いだ。ラグナは我々をどうするつもりなのか……)

ヨハン「……」

ミハエル「兄貴」

ヨハン「!」

ミハエル「俺小難しいこと分かんねえからよ、命令されたら叩き潰すしか出来ねえ」

ミハエル「でも俺達が武力介入したら、世界から戦争が無くなるんだろう? だったらやるしかねえじゃねえか、そうだろ兄貴」

ヨハン「ミハエル……」

ネーナ「あたし等トリニティの存在意義はガンダムにしかないからねぇ」

HARO〔ヤッチマエ! ヤッチマエ!〕

ミハエル「行こうぜ兄貴、俺は兄貴について行く」

ミハエル「頼むぜヨハン・トリニティ! 長男役なんだからよッ!」バシッ

ヨハン「ッ」

ヨハン「……そう、だな」フッ

ヨハン「行くぞミハエル、ネーナ! 我々はソレスタルビーイングのガンダムとして、武力介入を行う!」

ネーナ「おー!」

ミハエル「了解だッ!」

ヨハン「……」

ヨハン「ラグナ、お前の目的が何であれ、俺たちはガンダムとして戦う」

ヨハン「その道に、我々への救いが無かったとしてもだ……ッ!」



ビーッビーッ

『ガンダムと思われる機影を確認! 特務部隊頂武は出撃準備を!』

セルゲイ「来たかガンダム……」

ソーマ「中佐!」

セルゲイ「分かっている」

ザッ

セルゲイ「では行くぞ諸君、ガンダムを一蹴する」

セルゲイ「時代は今、此処で終わるのだ。ガンダムの時代は!」


ー人革連・基地ー

ヨハン「はぁッ!」ズギャァッ

ボゴォンッ

人革兵士「ぐぁあああ!」チュドォン

ミハエル「ファングッ!!」ヒュババッ

ドドドドォ……ォン

オペレーター「大破8機、中破以下半数を超えました! ガンダムの猛攻、止まりません……!」

司令「くっ、悪魔め!」

司令「防衛ラインを崩すな! 何としても、何としても頂武が来るまで耐え抜けッ!」

ババババァンッ

ネーナ「もう、後ろからなんてズルい!」

ヨハン「油断大敵だネーナ!」バシュゥンッ

ボゴォッ

ヨハン「ミッション達成率60%を突破、このまま押し込む!」

ネーナ「了解ねっ!」

ミハエル「うっしゃあ!!」

ヨハン「ドッキングだ! 敵勢力を一気に崩滅させる!」ギュンッ

ヨハン「これで……終わりだ!」

ギュババッ

ヨハン「何ッ!?」

ネーナ「きゃぁっ!」

ミハエル「このビーム……ガンダムか!?」

ピピピッ

ヨハン「違う……これは!?」

ゴォォォォ……

ヨハン「ガンダム、ではない!」

セルゲイ「頂武の全機に通達。GNーXは虎の子の10機だ、大破はさせるなよ」

セルゲイ「マスター・グラハムの証言を元に作り上げた対ガンダム戦術、通用させてみせるぞ!」

ソーマ「了解!」

頂武兵士「了解!」

セルゲイ「突撃ッ!」

ババババババババババッ

ヨハン「馬鹿な……疑似太陽炉搭載型のMSだと!?」

ミハエル「聞いてねえぞ! 何なんだよこいつら!?」

ネーナ「いやんっ!」

セルゲイ「赤い奴の動きが鈍い……報告通りだなッ!」

ソーマ「中佐、援護を!」

セルゲイ「任せた!」ヴンッ

ネーナ「くぅっ!?」ヴォンッ

ギィンッッ

セルゲイ「何という性能、何という追従性……やはりこの機体、凄い!」

セルゲイ「もはやガンダムなど恐るるに足らんッ!!」

ネーナ「冗談ッ!!」ガコンッ

バシュゥンッ
スカッ

ネーナ「ッ!? 避け……」

セルゲイ「ぬぅあああああッ!!」

ドッゴォンッ

ネーナ「きゃああああぁっ!?」ガシャァ

ヨハン「ネーナァッ!!」

ソーマ「お前達の相手はこの私だッ!」

ミハエル「鬱陶しいんだよ! 払い落とせファングゥッ!」

ヒュボボボボボッ

ミハエル「なっ……!?」

ヨハン(何という加速性能、あれはまさにガンダムの……!)

ソーマ「私の操縦に機体が付いてくる……これが、ガンダムの性能!」

ソーマ「これが新たなる力!」

バババァンッ
ドドドォンッ

ミハエル「ファングがッ!?」

ヨハン「武装もビーム兵器をずらりと並べてきたか……まさに量産されたガンダムだな」

ヨハン「……」

ヨハン「退くぞ、ミハエル」

ミハエル「兄貴ッ!?」

ヨハン「反論は聞かんッ! 正体不明の機体に囲まれたら我々とガンダムとてひとたまりもない!」

ヨハン「我々は此処で朽ちるわけには行かない……これは命令だ!」

ミハエル「ッ……了、解!」ギリッ

ヨハン「しっかりしろネーナ! 撤退だ、気をしっかり保て!」グイッ

ギュンッ

ソーマ「待て、ガンダムッ! マスターの仇ッ!」

セルゲイ「追うな少尉!」

ソーマ「っ、何故です中佐!」

セルゲイ「眼下の基地を見ろ」

ソーマ「基地……?」

ワァァァァァ……

『やった! ガンダムを追い払ったぞ!』
『人類革新連盟万歳! 万歳!』

ワァァァァァ……

ソーマ「そんな、何故被害が大きいのにこんなに活気に満ちて……?」

セルゲイ「そうか、少尉は初めて味わったのだったな」

ソーマ「え?」

セルゲイ「これが、勝利の美酒というものだ」


ー海上ー

HARO〔ネーナ! ネーナ!〕

ネーナ「ん……ぅぅ……」

ネーナ「ッ!」ガバッ

ヨハン「起きたか、ネーナ」

ミハエル「ったく、心配かけさせやがって」ホッ

ネーナ「ヨハ兄ィ! ミハ兄ィ!」

ネーナ「ミッションは、さっきの変なMSは!?」

ヨハン「……」

ミハエル「ッ……」

ネーナ「に、兄ィ兄ィズ?」

ヨハン「ミッションは、失敗だ」

ヨハン「世界は我々に反撃してきた……!」

ヨハン(ラグナめ、このことを知っていて我々を動かしたのか?)

ヨハン(だとするならば……我々にも考えがある!)


ーリニアトレイン公社前ー

絹江「ハァ……あれから何も進展無しか。一回警備員呼ばれたせいで離れちゃったし、ラグナが中にいるかさえ分からない」

絹江「……このまま何の進展もないまま終わるのかな……」

絹江「……っ」

絹江「駄目よ絹江! 気弱になっていたら父さんの跡なんか継げないもの!」

絹江「待っててね沙滋……お姉ちゃん、頑張るから」

ガタンッ

絹江「?」


ーリニアトレイン公社・裏口ー

絹江「……」コソッ

絹江(搬入路が開いてる……しかもあの無口で厳つい警備員もいないわ)

絹江「何かあった……?」

絹江「……」

ガタンッ

絹江「虎穴に入らずんばスクープを得ず! 行くしかないわ!」

絹江(事実を求め、つなぎ合わせればそこに真実が見える)

絹江(父さん、私も……!)ダッ

ガタンッ

ドチャッ

警備員「 」ドロッ……


ー物資搬入エレベーターー

チーン

絹江「ぷはっ……!」

絹江「此処から高層階は非常階段から行こう……下手に見つけられたら言い訳に困るもの」

絹江「ラグナに直接会って話さなきゃ、手ぶらじゃJNNに帰れないもの」タタッ


ー総帥室ー

サーシェス「ちっ……やってくれるぜラグナめ、トリニティが追い返されてから、予めこうなることを予見してたか」

SPだったもの「 」

サーシェス「へへっ、だがこっからは生きて出さねえ。オッサンと鬼ごっこする趣味は無いんでなぁ?」ジャキンッ

コツ……コツ……


ー非常階段ー

絹江「ヒィ……ハァ……」

絹江「ちょっ……やっぱり……エレベーター……使った方が……良かった……かも……」ヒイヒイ

ガタンッ…タンッ……ンッ…

絹江「!?」ビクッ

絹江「な、何……?」

ズルッ

絹江「ひっ!?」

ラグナ「ッ……ぐおぉ……」ゴフッ

絹江「ひ、ぁ……あ?」

ラグナ「ッ、お前は……JN、Nの……ぐっ……」

絹江(じ、銃創? 何でリニアトレイン公社の本社でラグナ・ハーヴェイが血まみれに……!?)

ラグナ「くく……私の運も……まだまだ捨てたものではないらしい……!」ガフッ

絹江「ッ!」

絹江「き、救急車! 今救急車を呼びますから……!」ガサゴソ

ガシッ

絹江「きゃっ!?」

ラグナ「ジャーナリストと言ったな……ならばこれを、世間に知らしめろ……!」ギュッ

絹江「USBメモリ……これは…?」

ラグナ「どうせ私は助からんッ……あの男に狙われて、生きていられた奴を……私は知らないッ……」

ラグナ「これにはガンダムの……トリニティと呼ばれる三機のガンダムに関わる……全てが記されている」

ラグナ「やつに、アレハンドロに一泡吹かせてやれぇ……がはっ!」

絹江「あぁ……!」ガクガクッ

ラグナ「行けっ……奴が、サーシェスが来る前にっ……!」

ラグナ「行けぇッ!!」

絹江「!」


ー廊下ー

サーシェス「……其処にいたかい、総帥!」

ダッ

バタンッ
バシュッバシュッバシュッ

サーシェス「……」

バシュッバシュッバシュッバシュッ

ラグナ「 」ゴトンッ

サーシェス「ふぅ……全く、手間ァかけさせやがるぜ」

サーシェス「まぁ流石はリニアトレイン事業を牛耳った帝王ってところか、なかなかのしぶとさだったぜ」

サーシェス「……」

ラグナ「」

サーシェス「……ッ!」

バッ

サーシェス(右手に長方形サイズの血の枠が出来ている、大きさからしてUSBメモリか?)

ババッ

サーシェス(靴、ポケット、懐……無い!)

サーシェス「ちぃっ! やってくれるぜラグナ・ハーヴェイ! この狸おやじが、最後の最期でとんだ爆弾抱え込んでくれやがってよぉ!」


ー下層・エレベーターー

絹江「はぁっ……はぁっ……!」

絹江「早く、速く、ハヤくはやく!」カチカチカチ

絹江「行かなきゃ……警察、軍隊、何処でもいい、早く逃げなきゃ!」

絹江(さもないと私も殺される……!)ガチガチガチガチ

ヴンッ……
フッ

絹江「え……?」

絹江「停電……そ、んな……!」


ー上層ー

サーシェス「よっと、このビルのセキュリティーは最初から俺の手の内でな」

サーシェス「逃げられるなんて思うなよ、ラグナの犬が……」ジャキンッ

サーシェス「さぁて、どうやって殺してやろうかな……ハハハハハハ!」


TO BE CONTINUED...


ーリニアトレイン公社・本社前ー

?「……」

サッ

?(警備員の息は無い……だがまだ温かいな)

?「間に合えばいいが……」ダッ


次回『逃避行』

彼等は逃げる、生き延びる為に



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