カズイ「俺の居場所、みんなを守るためにこの機体――ストライクで俺は戦う!」 その2

2011年04月07日 22:03

カズイ「俺の居場所、みんなを守るためにこの機体――ストライクで俺は戦う!」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:30:33.33 ID:dr+vk/6Ho

―地球連邦―

革命戦争、ソレスタル・ビーイングによる武力介入を経て、発足された地球連邦
事務局直属の治安維持部隊としてプリベンターが組織され
安全保障理事会下には、主力軍としてユニオン、人類革新連盟、AEU等各国の軍隊によって構成された国連軍が配備されている

アズラエル「さて、ストライクダガーの投入により地球における戦況は上々。
      先日の反攻作戦が功を奏し、ビクトリア、ジブラルタル、カーペンタリアまでも奪還することが出来ました。
      今こそ軌道エレベーターを奪還する好機です。
      ダガー、ジンクスⅡを中心に部隊を編成し、攻勢を仕掛けましょう」


―8月中旬 プリベンター 学園都市支部―

レディ「よく来たな、カズイ。
    通信を介さず会うのはこれが初めてかな」

カズイ「は、はい……」

レディ「君に来てもらった要件は二つ。
    ダガーに変わる新機体の受け渡し、デュオ、カトルの
    護衛解任についての報告だ」

カズイ「え? どうしてですか?」

レディ「君にはもう護衛など必要ないだろう……というのも理由の一つではあるが、
    大きな理由は地球情勢の変化」

カトル「近々、国連軍が軌道エレベーターの奪還作戦を決行するんだ。
    僕らもそれに参加する事になる」

デュオ「それに、コロニーの連中も妙な動きを見せている」

レディ「そのため、彼らには宇宙に行ってもらう」

カズイ「そんな……」

カトル「大丈夫、地球圏が平和になれば、きっと学園都市に戻れるから」

カズイ「うん……二人とも気を付けて」

デュオ「ああ、お前もな」



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―8月19日 繁華街―

トール「なあ、カズイ」

カズイ「どうしたんだ?」

トール「ミリィやサイ、キラ達はどうなったんだ?」

カズイ「そっか、サイはオノゴロで落とされたから、その後のことは知らないんだよな」

ニコル「ここのところゴタゴタが続いてたから、情勢を知る機会にも恵まれませんでしたからね」

カズイ「分かった、それじゃ………」

俺はオノゴロ以降の出来事をすべて話した
オノゴロの戦いでキラがMIAとなったこと
バスターのパイロット、ディアッカを捕虜にしたこと
アラスカのJOSHUAでは国連軍がサイクロプスで味方ごとザフト軍を焼き払ったこと
一方、パナマではグングニールを用いてザフト軍による一方的な虐殺が行われたこと
そして、キラとその親友アスランと共にアークエンジェルはオーブへ向かい
今は国連軍とザフト軍の両陣営と対立していること

トール「まさか、そんなことになってるとはな……」

ニコル「アスランとディアッカも足つきに……」

トール「ザフトもそうだが国連軍もやり過ぎだ
    こんなんじゃ終わる戦争も終わらねぇだろ」

ニコル「一体、世界はどうなってしまうのでしょうか?
    ソレスタル・ビーイングの介入と革命戦争によって一時は
    世界も一つになろうとしていたのに……」

カズイ「でも、俺らにはどうしようもない事だ……」

トール「そう…だな……」


109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:32:24.54 ID:dr+vk/6Ho
―数時間後―

カズイ(一体、俺らに何が出来るのだろうか?
    たとえ、俺がレベル5の能力者でMSの操縦ができても…世界は……)

?「う、うわあああああああああ」

カズイ「!?」

カズイが振り向いた先では警備員が少年に組み付かれ、首を締め上げられていた

警備員「た、助けてくれ」

カズイ「やめろ!」

カズイは少年を羽交い締めにする

少年「離せ! 離せよ!」

カズイ「くっ……」

カズイ(なんて力だ……)

少年「コイツ! いい加減離せ!」

カズイ「ぐっ……このっ!」

カズイは少年を昏倒させる

カズイ「ハァッ…ハァッ…」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:33:00.25 ID:dr+vk/6Ho
警備員「す、すまない、助かったよ」

カズイ「この子、一体どうしたんですか?」

警備員「分からん、見ない顔だったのでIDの提示を求めたら、逆上して掴みかかってきた」

カズイ(まさか、幻想御手? でもあれはもう……)

?「バスカーク、久しぶりだな」

カズイ「ヒイロ!? どうしてここに?」

ヒイロ「その男に用があってな。そこの警備員、この男はこちらで預からせてもらう。
    学園都市の許可も出ている」

警備員「え? あ、確かに……」

ヒイロ「バスカーク、お前を狙う者がいる。気をつけろ」

カズイ「え? ヒイロ?」

それだけ言い残し、ヒイロは少年を連れて去っていった
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:34:08.85 ID:dr+vk/6Ho
―学生寮付近―

カズイ(ヒイロ、どうしたんだ急に? 俺を狙う者だなんて……)

カズイ「まぁ、良いや……」

傭兵「カズイ・バスカークだな」

カズイ「じゅ、銃!?」

傭兵「悪いが、お前を拘束させてもらう」

カズイ「な!?」

カズイ(まさか、ヒイロが言っていた?)

傭兵「おとなしく従え」

カズイ「くっ…」

カズイは傭兵の懐に飛び込み、銃を蹴り上げ、腹部に拳を打ち込む

傭兵「がはっ……き、貴様!?」

カズイ「くっ……捕まってたまるか」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:34:47.92 ID:dr+vk/6Ho
―数分後―

カズイ(妙だな、さっきから追っ手が一人も来ない……)

カズイ「な、あれは!?」

カズイの目前に数機のサベージが現れる

傭兵『カズイ・バスカーク、逃しはしない』

カズイ「サベージ……どうして学園都市に……」

傭兵『大人しく投降しろ。貴様に逃げ場はない』

カズイ(あれを使うしかないのか……)

?『バスカーク、伏せていろ!』

声が響くとともに、サベージを巨大なビームが穿つ

カズイ「ひ、ヒイロ? 君がウイングゼロの!?」

ヒイロ『サベージは俺が制圧する。お前は第一七七支部へ行け』

カズイ「一七七支部に? どうして?」

ヒイロ『行けば分かる。早く行け』


―第一七七支部―

カズイはヒイロの進言に従い第一七七支部の戸を開ける

固法「カズイ君、あなたどこに行っていたの? 携帯にもつながらないし」

カズイ「すみません、今日は携帯を忘れてしまって」

固法「まあ良いわ、席に着いて」

固法がリモコンを操作すると、モニターに第七学区の地図が表示される

固法「現在、巨大なASが第七学区を襲撃、学園都市のMS部隊が喰い止めています。
   私たちはその間に警備員と連携し、周辺の避難誘導を行います」


―第七学区―

固法「こちらです、こちらのシェルターに皆さん非難してください」

黒子「怪我をして動けない方、足の不自由な方などはこちらに。
   わたくしがお連れいたしますわ」

固法「初春さん、民間人の避難率は?」

初春『八割方完了しています』

ミゲル「後は、あのASを止められればな……」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:37:35.99 ID:dr+vk/6Ho
―第七学区 公園―

カズイ「逃げ遅れた方は居ませんか?」

?「カズイくん?」

声の先には見知った顔があった

カズイ「千鳥に相良、それにテスタロッサ……さん?」

テッサ「テッサで構いません。あなたは、どうしてこちらに?」

カズイ「風紀委員の仕事で避難民の先導を……それよりも、あのASは何ですか?」

テッサ「あの機体は……」

テッサによるとあの機体、ベヘモスはカズイが捕らえヒイロが連れ去った少年―タクマが
操るラムダ・ドライバ搭載のASであるらしい

カズイ「昼の少年があのASを……」

宗介「俺はアーバレストを拾い、あの機体を食い止める。
   バスカーク、お前は大佐と千鳥をシェルターへと案内してくれ」

カズイ「分かった。気をつけろよ、相良」

その時、カズイたちの背後に黒子がテレポートしてきた

黒子「カズイさん、そちらは?」

カズイ「白井、丁度良かった。この人達をシェルターへお願い」

黒子「お任せください、あなたは?」

カズイ「他にも、逃げ遅れた人が居ないか探してくるよ」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:38:02.75 ID:dr+vk/6Ho
―数分後―

公園にはASを見上げ佇む女子が居た
その頭には物々しいゴーグルが掛けられている

?「………」

カズイ「そこの君、早く避難を」

?「………」

カズイ「御坂?」

その人物は学園都市第三位のレベル5――「御坂美琴」に酷似していた

美琴?「はい、どうして私の名を? と、ミサカは訝しげに尋ねます」

カズイ「どうしてって、俺だよ、カズイ」

美琴?「あなたと私は初対面のはずですが? と、ミサカはあなたの不可解な言動に
    疑問を投げかけます」

カズイ「あ、あれ?………そうだ、とにかく、シェルターへ」


―数分後―

カズイは御坂を連れシェルターへ向かう

カズイ「御坂、そのゴーグルどうしたの?」

御坂?「ミサカはお姉さまとは違い、電子線、磁力線を視ることが出来ないので
    このゴーグルが必要なのです、と、ミサカは懇切丁寧に説明します」

カズイ「君、御坂の妹?」

御坂妹「はい、そうです、と、ミサカは即答します」

カズイ「道理で似ているわけだ……それで、君の名前は?」

御坂妹「ミサカの名前はミサカですが、と、ミサカは答えます」

カズイ(御坂ミサカ?)

カズイたちはシェルター付近へとやってきた

カズイ「シェルターだ」

その時、ベヘモスの放った機銃がカズイたちを襲う

カズイ「!」

カズイはとっさにミサカを庇うように回避する

カズイ「ミサカ、大丈夫か?」

ミサカ「はい、ありがとうございます、と、ミサカは感謝の思いを述べます」

カズイ(御坂と性格が全然違うなあ……)

ミサカ「? そんなに見つめてどうしたんですか? と、ミサカは不審そうに訪ねます」

カズイ「ご、ごめん……さあ、ここがシェルターだ早く入って」

ミサカ「あなたはどうするのですか? と、ミサカは心配そうに訪ねます」

カズイ「俺はあのASを止めに行くよ」

ミサカ「あなたではあれを止めることは不可能だと思われます、と、
    ミサカは状況を冷静に分析します」

カズイ「大丈夫だから、ミサカはここで待っててくれ」

ミサカ「あ……」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:40:30.26 ID:dr+vk/6Ho
―数日前―

レディにカズイが呼び出された日
カズイが案内された場所には白いガンダムが佇んでいた
忘れることの出来ない機体だ

レディ「カズイ、この機体……ストライクは君にも縁のあるMSだったな」

カズイ「はい……」

レディ「これは学園都市の技術で製造されたMSだ。OSや各部関節の強度なども君の特性に合わせてある程度チューンされている。」

カズイ「学園都市が?」

レディ「学園都市では、君を始めとする優秀なパイロットのデータを収集したいとのことだ。
    そして、何の因果か、この機体が君に与えられたわけだな」


―MSハンガー―

カズイ「戦うのは嫌いだけど……だけど……」

カズイ「俺の居場所、みんなを守るためにこの機体――ストライクで俺は戦う!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:40:56.82 ID:dr+vk/6Ho
―第七学区―

パイロット1「く……学園都市でチューンしたこのダガーでも止められんのか?」

パイロット2「それでも撃ち続けろ、奴をこれ以上進ませるな」

パイロット1「しかし、我々の攻撃はあの機体には……」

タクマ「鬱陶しいな……」

ベヘモスは光弾を物ともせずダガーを薙ぎ払いながら進行する

パイロット3「も、もうダメだ……」

宗介「加勢する」

アーバレストはベヘモスへとボクサーを放つ、
しかしASに当たりはせず全て防がれる

宗介(この機体、例のラムダ・ドライバを積んでいるのか……)

パイロット3「き、君は?」

宗介「通りすがりのゴミ係だ」

タクマ「お前は……!」

宗介「獲物を前に舌なめずり三流のすることだな」

タクマ「何だと……」

宗介(しかし、体高の差は明らかだ……やれるか?)

タクマ「消えろよ!」

ベヘモスは『太刀』をアーバレストに振り落とすが上空から放たれたビームに穿たれる

宗介「!? どこからの攻撃だ?」

タクマ「誰だよ! 僕のジャマをするのは!」

カズイ「相良!」

宗介「バスカークか?」

タクマ「この声、昼に僕のジャマをした……」

カズイ「あのAS、何としても止めるよ」

宗介「だが、奴のラムダ・ドライバを何とかしなければ……」

カズイ「ラムダ・ドライバ?」

宗介「ハンカ自治州に現れた銀色のAS、あれに搭載されていた機関だ。
   搭乗者の意志を物理的な力に変換することが出来る」

カズイ「そんなデタラメな……」

宗介「あの機体に対抗出来るのは、同じラムダ・ドライバを搭載したこの機体だけだ」

カズイ「分かった、俺があの機体を牽制するから、相良は止めを」

宗介「了解した」

宗介(ラムダ・ドライバ……あの時のようにやれば出来るはずだ)
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:42:05.28 ID:dr+vk/6Ho
―第十学区―

ゲイツ「おうおう、派手にやってくれちゃってるね~。おかげで私たちも仕事がしやすい。
    さ~てお前たち、子猫ちゃんたちが暴れてくれている。とっとと仕事を済ますぞ」

???「ったく……何の用ですかァ? こンな所に呼び出してよォ!」

傭兵「学園都市、第一位『一方通行』だな」

一方通行「だったら、何だって言うンですか?」

ゲイツ「生意気な小僧だな、おい相手してやれ」

ゲイツの背後からコダールが出現した

一方通行「見たことのねェASだなァ……」

ゲイツ「冥土の土産に教えてやるよ。こいつはコダール、ラムダ・ドライバっつー
    装置を積んでんだがな……」

一方通行「ラムダ・ドライバァ? なンだそれは?」

ゲイツ「それは見てのお楽しみだ、せいぜい楽しんでってくれよな」

一方通行「俺の能力は知ってンだろ、モミアゲェ? それじゃ、あのおもちゃが
     俺には効かねェって事ぐれェ分かンだろ?」

ゲイツ「つくづく生意気な子猫ちゃんだなぁ……お前ら、この若造のケツに
    弾っころ突っ込んで、二度と生意気な口利かねぇようにしてやれ」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:43:24.99 ID:dr+vk/6Ho
―第七学区―

カズイ(あの障壁……あれはラムダ・ドライバによるものなのか?
    さっきまでは、あんなの展開していなかったのに)

タクマ「そんな小さな機体でこのベヘモスに叶うはずないだろぉ!」

カズイ(もし、あの機体が搭乗者の意志を物理的な力に変換しているというのなら……)

ストライクはベヘモスの背後に回りこむ

タクマ「? どこへ……」

カズイ「搭乗者の意識の外から攻撃すれば!」

そして、カズイはビームサーベルで切りかかり、肩部に傷を付ける

タクマ(な、この機体に傷を?)

カズイ「まだだ!」

ストライクはベヘモスの動きにあわせ、死角へと回りビームを放つ

タクマ「く……ちょこまかと、鬱陶しいんだよ!」

カズイ(やはり、死角からの攻撃は防げないようだ)

タクマ「クソ、クソ、クソ……なんなんだよコイツ!」

ベヘモスは闇雲に『太刀』を振るうが、機体には徐々に軋みが生じている

宗介「今度こそ、奴に当てる……」

アーバレストは機銃を放つ

タクマ「ぐっ……」

宗介「攻撃が通っている!? 搭乗者の集中力が切れているというこか?」

カズイ「相良、早くとどめを」

宗介「了解した。アル、ラムダ・ドライバを発動させろ」

アル「了解」

宗介「あの時のように、意識を集中させる……奴を撃ち抜くイメージを!」

宗介は気を集中させ、ベヘモスへと機銃を放つ
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:44:05.84 ID:dr+vk/6Ho
―某所―

ミスタAg「首尾はどうだい、ミスタK?」

ゲイツ『どうしたもこうしたもねぇ、なんなんだあの小僧は?
    コダールが一機やられちまった』

ミスタAg「やはり、一筋縄では行かないか……とりあえずベヘモスの実験は完了したから、
     一方通行は放っておくとの事だ、帰還して構わないよ」

ピッ――ミスタAgは通信を切る

ミスタAg「いずれにせよ問題なのは『空間掌握』か……結局、捕らえることもかなわなかった」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:44:39.92 ID:dr+vk/6Ho
―8月20日 公園―

不良1「おい、この制服、常盤台のじゃねぇか」

カズイ(常盤台?)

不良2「こいつはラッキーだな、金目のモン全部………」

カズイ「そこまでだ!」

不良1「あん? 誰だテメェ」

カズイ「風紀委員だ」

不良1「ハンッ、もっとマシな嘘つけよ」

カズイ「彼女から離れろ!」

不良1「ウゼェよ」

不良はすぐさま駆け出しカズイに殴り掛かる

カズイ「………」

カズイは一歩も動かない

不良1「怖じ気づきやがって、くたば………へ?」

不良は宙を待っていた

不良2「何だ? 一体何が………お?」

もう一人の不良も気付けば地面に突っ伏していた

カズイ「はぁ……大丈夫か、御坂?」

ミサカ「はい、と、ミサカは自身の無事を伝えます」

カズイ「もしかして妹の方?」

ミサカ「はい。それよりもあの時あなたは……………」

カズイ「?」

ミサカ「そういえば、あなたの名前……確かカズイさんでしたよね? と、
    ミサカは確認します」

カズイ「そうか、色々あってちゃんと名乗ってなかったな。
    俺はカズイ、カズイ・バスカークだ」

ミサカ「それでは、カズイさん、あなたはあの日、どこへ向かわれたのですか?
    と、ミサカはあなたの奇妙な行動について問います」

カズイ「それは………」

ミサカ「あの日あの巨大なASを撃破したのは、白いASとMSであったと聞きましたが、まさか……」

カズイ「……そうだよ、あの時MSに乗っていたのは俺だ」

ミサカ「MSの操縦が出来るなんて、人は見かけによらないものですね、と、
    ミサカは感心します」

カズイ「それほどでもないよ。そうだ、第一七七支部に行かないと………
    またな、ミサカ」

カズイはそう言い残し立ち去った
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:46:10.20 ID:dr+vk/6Ho
―8月21日 公園―

カズイは参考書を買いに外へ出ていた

カズイ「はぁ……学園都市のカリキュラムはさっぱりだよ……とても高校生で学ぶ内容とは思えない……」

カズイが愚痴をこぼしていると見知った姿に遭遇した

カズイ「あれは、ミサカ?」

ミサカ「………」

ミサカは菓子パンを猫に与えようとしていた

カズイ「ミサカ」

ミサカ「!?」

ミサカはとっさに菓子パンを背に隠す

ミサカ「また、会いましたね」

カズイ「ああ、それあげないの?」

ミサカ「その……私は……」

上条「うーっす」

ミサカ「あなたは、昨夜の」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:46:45.54 ID:dr+vk/6Ho
カズイ「上条、久しぶりだな」

上条「え? あ、ああ、そうだな」

上条(もしかしてこいつも俺の知り合いか?)

ミサカ「カズイさん、お二人はお知り合いなのですか?」

カズイ「ああ、クラスメイトだよ」

上条「お前らも知り合いだったのか?」

ミサカ「はい、一昨日、シェルターに案内してくれたのが彼です」

上条「あのデケェASが現れた日か。というか御坂妹、その菓子パンやらないのか?」

ミサカ「不可能です」

上条「?」

ミサカ「ミサカの体は常に微弱な磁場を形成します。人体には影響はないのですが
    他の動物にはあるようでして……」

上条「なるほどね」

カズイ「それじゃ、ミサカはその体質のせいで猫に嫌われやすいのか」

ミサカ「嫌われているのではありません、避けられているだけです、と、
    ミサカは修正します」

上条(何か、可哀想だな……)

カズイ「それで、その猫はどうするの?」

上条「………」

ミサカ「………」

カズイ「………」

ミサカ「頼みましたよ、カズイさん」

上条「言い出しっぺの法則だ、任せたぞ、カズイ」

カズイ「え!?」

上条「俺の寮には既に、手のかかる子猫が居るんだ。頼んだぞ」

カズイ「な、上条!?」


―本屋前―

上条「さて、俺とカズイは買いたい本があるから、この猫頼んだわ」

ミサカ「先程の私の話を聞いていませんでしたか? 私は……」

カズイ「ほら」

カズイはミサカに向かって子猫を投げる

ミサカ「!?」

上条「普通に触れんじゃんか」

そう言い残し二人は本屋に入っていった

ミサカ「はぁ……」

ミサカ(子猫を投げるなんて非常識にもほどが………!!)

ミサカの眼に白髪の少年の姿が映し出される
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:48:44.71 ID:dr+vk/6Ho
―路地裏―

ミサカ「はぁはぁ……どうして銃弾が……」

一方通行「さァて、何故でしょォかァ?」

ミサカ「反…射?」

一方通行「惜しィねェ……反射もそのひとつなンだけど、それだけじゃァねェンだ」

ミサカ「!」

ミサカは弾の切れた機銃を叩きつけ、即座に雷撃を繰り出す

一方通行「くっくっく…答えはベクトル変換でしたァ」

一方通行はミサカの放つ雷撃を跳ね返す

一方通行「さァて、最終問題です」

一方通行は横たわるミサカの傷口に触れる

ミサカ「!?」

一方通行「今俺は何をしているンでしょうか?」

ミサカ「!!」

一方通行「それでは、さよォならァ」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:49:15.11 ID:dr+vk/6Ho
―本屋外―

カズイ「あれ? ミサカは?」

上条「子猫放ってどこに……」

カズイ「! 上条、あれ……」

上条「! 御坂妹の靴?」


―路地裏―

ミサカを追ったカズイたちの眼前には凄惨な光景が広がっていた

カズイ「な、なにこれ………」

上条「ぐっ………」

そこには全身に切り傷のようなもの刻み、辺り一面に血を飛び散らせるミサカが居た

カズイ「ど、どうしてこんな事に……」

このようなこと、常人に出来るものではない

上条「ぐっ……警備員を……」


―数分後 本屋前―

警備員「通報したのは君たちかね?」

上条「はい……」

警備員「状況を説明してくれるかな?」

上条「………」

カズイ「俺が説明します。知り合いの女の子が……全身を引き裂かれたように
    死んでいたんです。恐らく、何かの能力で……」

上条「俺らが……彼女を一人にしたから………」

警備員「分かった、君らに非はない。あまり自分を責めるな」

上条「………」

警備員「出来れば発見者に同行してもらいたいのだが、来てくれるかね?」

上条「はい……」

警備員「君はどうする?」

カズイ「行きます…」


―路地裏―

先程までミサカが横たわっていた場所は初めから何もなかったかのように
片付いていた

上条「!?」

警備員「何だ、何も無いじゃないか」

上条「そんなはずは……」

警備員「我々をからかっていたのか? 風紀委員まで一緒になって」

カズイ「ち、違います。本当にここで……人が死んでいたんです!」

警備員「分かった、それで君らが見たのは本当だとして、
    それは間違いなくここだったのかね? 記憶違いなどではないのか」

上条「!?」

上条は路地の奥へと駆け出した

カズイ「上条!?」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:51:06.21 ID:dr+vk/6Ho
―路地奥―

寝袋を抱えるミサカが歩いている

カズイ「ミサカ?」

上条「やっぱり、さっきのは見間違いだったのか……」

ミサカ「申し訳ありません、作業終了後そちらへ戻る予定だったのですが……」

カズイ「てっきり、ミサカさんが死んだもんだと……」

ミサカ「? ミサカは確かに死亡しましたが、と、ミサカは報告します」

カズイ・上条「!?」

上条「待て、その寝袋……お前一体何を抱えてんだ?」

?「『妹達』ですよ、と、ミサカは答えます」

路地の奥からもう一人、御坂美琴に似た人物が現れた

?「あなた達に無断で猫を置き去りにしてしまったことについては謝罪します」

奥からまた一人

?「ですが、ミサカの都合に動物を巻き込むのは気が引けました、と、ミサカは弁解します」

カズイたちの背後からも一人

上条「ここで何を……」

?「実験場に入っている時点で関係者である可能性も考えましたが」

?「どうやらあなた方は完全な部外者のようですね」

?「部外者に詳細は話せませんが」

?「『実験』の後始末をしていただけです、と、ミサカは補足します」

気付けば複数の御坂美琴に似た人物に囲まれていた


カズイ「き、君たちは一体……」

ミサカ「ここにいるミサカは全てミサカです」

上条「!?」

ミサカ「心配なさらずとも、今日まであなた方と接してきたミサカは
    検体番号10032号……このミサカです」

???「『ミサカ』は電気を操る能力を応用し、互いの脳波をリンクさせています」

???「他のミサカは10032号の記憶を共有しているだけに過ぎません」

上条「お前は…お前らは一体誰なんだ?」

ミサカ「学園でも、七人、現在は八人でしたか……八人のレベル5の一人、
    お姉さまの量産軍用モデルとして作られたクローン――『妹達』です」

カズイ・上条「!?」

???「さて、この実験にあなた方を巻き込んでしまったのはこちらの不手際です
    重ね重ね謝罪しましょう、と、ミサカは頭を下げます」

妹達は立ち去っていく

カズイ「ま、待て……」

そう言うと『妹達』は一瞬振り向いたがすぐさま去っていった
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:52:08.82 ID:dr+vk/6Ho
―プリベンター 学園都市支部―

あの後、カズイは上条と別れプリベンターの学園都市支部へ訪れていた

ピッ――カズイは通信をオンにする

レディ『カズイか、どうした?』

カズイ「レディさんは知ってますよね?」

レディ『何をだ?』

カズイ「『妹達』」

レディ『! どこでそれを……』

カズイ「最近、その『妹達』と頻繁に接触していました」

レディ『………』

カズイ「レディさん、『妹達』って何ですか?
    どうして、彼女は殺されたんですか?」

レディ『カズイ、私たちは現在重要な案件を追っている最中だ時間がない』

カズイ「レディさん!?」

レディ『だが、資料の閲覧は許可しよう。機密なので、決して外部には漏らさないでくれ』

カズイ「ありがとうございます、レディさん」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:53:06.91 ID:dr+vk/6Ho
―資料室―

カズイ「これは……」

―量産異能者『妹達』運用における超能力者『一方通行』の絶対能力(レベル6)への進化法―

カズイ「レベル……6?」

カズイはレポートを読み進める

カズイ「!?」

学園でも限られたレベル5、樹形図の設計者の試算で明らかになった
唯一レベル6に辿りつける可能性を秘めた能力者――『一方通行』

学園都市のカリキュラムで彼がレベル6へと至るのに要する期間は250年
そこで、提案されたのは実戦による成長

樹形図の設計者による演算では
―一二八種類の戦場を用意し、一二八回『超電磁砲』を殺害すればレベル6へと進化する―
との結果が出た

当然ながらレベル5の超電磁砲を128人用意することは不可能なので
研究班は『超電磁砲』より摘出した体細胞、そして、コーディネイター技術を用いて
クローンを生成、『超電磁砲』と同様十四歳の肉体となる様に急激な成長を促した

しかし、クローンはテロメアが短く、性能においても大幅なオリジナルとの差が見られた
その事を考慮し試算したところ、二万通りの戦場、二万通りの『妹達』を用意すれば
『超電磁砲』を用いた実験と同等の効果が得られるとの結果が出た

カズイ「どういう事だよ……今日死んだミサカ、昨日まで接してきたミサカ
    みんなその『一方通行』に殺されるために作られたのかよ」

その時、カズイの足元に一枚の資料が落ちた

カズイ(実験場の……リスト!)

カズイ「『一方通行』お前は……お前は俺が止める!!」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:54:08.16 ID:dr+vk/6Ho
―第一七学区 操車場―

一方通行「さて、お前が今回の『実験』のクローンでいいンだな?」

ミサカ「はい、ミサカの検体番号は10032号です」

一方通行「はァ……俺が強くなるための実験で、こンな事言えた義理じゃねェンだが……
     お前、この状況で何も感じねェのか?」

ミサカ「その『何も』の指す内容はいまいち分かりかねますが、疑問がひとつあります」

一方通行「………」

ミサカ「あなたは既に学園都市で最強のレベル5です。
    それ以上『上』を目指す意味など無いと思われます。
    それにもかかわらずこのような『実験』に参加した理由は何なのでしょうか?」

一方通行「違うンだよねェ、俺の目指してンのはよォ!
     誰もが戦おうとすら思わない、いや、思えないほどの強さ、
     圧倒的で他者を一切寄せ付けない強さなンだよ」

ミサカ「………」

一方通行「その為の『実験』だ、お前たちの死何ざァ厭わねェンだよ」

ミサカ「そうですか……まもなく実験開始時刻です」

一方通行「………」

ミサカ「これより第一〇〇三二次実験を開始します」

開始の合図とともに一方通行はミサカの眼前へと跳躍する
ミサカは一方通行の拳を避け、一方通行と距離を取りながら駆け出す

一方通行「なンだァ? その逃げ腰はァ?」

ミサカ「………」

一方通行「こっちは一万回もつまンねェ『実験』繰り返して飽き飽きしてンだ!
     もっと楽しませろよ………ッ!?」

一方通行(何だァ? 妙に息が……それにこの臭い……)

ミサカ「今夜は風がないのですね。これならば、
    ミサカにも多少の勝機があるかもしれません」

一方通行「なるほどな、酸素を電気分解して人体に有毒なオゾンを作り出そうってかァ?
     ハッ、ちゃンと俺の敵やってンじゃン。
     けどなァ……お前が追いつかれたらそれで終いじゃねェか」

一方通行は地を蹴りミサカの眼前へ跳躍し、指で額に触れる
瞬間、ミサカは弾丸のように後方へ吹き飛び、背をコンテナに打ち付けられる

ミサカ「っ!?」

一方通行「まだ、くたばンなよォ!」

一方通行はミサカの腹部を軽く蹴り上げる

ミサカ「ごふっ……!?」

一方通行「痛ェか? 痛ェよなァ? なら、こいつはどうだ!」

一方通行は先程よりも強力な蹴りを繰り出す
しかし、彼の足は空を切り、そのままミサカの後方にあったコンテナを吹き飛ばす

一方通行の後方にはミサカを抱えたカズイが立っていた

一方通行「部外者何ざァ実験場に入れンなよ」

カズイ「『一方通行』だな」

一方通行「誰だァ? お前?」

カズイ「『空間掌握』、君と同じレベル5だ……」

一方通行「ほう、新参のレベル5さんじゃねェか……
     一体、こんなところに何のようなンですかァ?」

カズイ「このふざけた『実験』を終わらせる」

ミサカ(!? どうして……)

一方通行「面白ェな、やってみろよ」

カズイ(彼の能力は不明、だけどやるしかない!)

カズイは『空間掌握』を発動させる

カズイ(あれは……膜?)

カズイは足元の小石を拾い、一方通行の腹部目がけて投擲する
しかしそれが彼に当たることはなく、膜に反射されカズイへとその矛先を向ける

カズイ「!?」

カズイは右方へ飛び、回避する

一方通行「やるじゃン、今のかわすなンてさ」

カズイ(服にも傷が付いていない、ということは……反射か? けどそれじゃ、あの死体の説明は……)

一方通行「次はコイツを喰らいなァ!」

一方通行は足元の小石を蹴る
小石は弾丸の如き速さでカズイを狙う

カズイ「な!?」

カズイはすんでのところで回避するが頬に傷を負う

カズイ(あのスピード、まさかあいつの能力は!)

一方通行「そろそろ、気付いたか? オレの能力に」

カズイ「ベクトル…操作……」

一方通行「よく分かったじゃねェか。さすがは『空間掌握』といったところか。
     なら分かるよな? テメェじゃ絶対オレには勝てねェって事ぐらい」

カズイ(確かに、今の俺に攻撃の手段は……だけど、『彼』なら……『彼』の力なら……)

カズイ「確かにお前に勝つのは難しいかもしれない。
    だけど、お前に負けることもないだろうな」

一方通行「面白いコト言うじゃン、ならこれならどうだァ」

一方通行は鉄骨を掴むとカズイに向かって放つ
しかし、彼は苦もせず回避し、鉄骨はカズイの後方のコンテナへと突き刺さる

カズイ「言っただろ、お前も俺には勝てないと」

一方通行「チッ……」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:59:02.93 ID:dr+vk/6Ho
一方通行は地を蹴り、カズイの懐へと駆ける

カズイ(速いな……けど……)

カズイは一方通行の前から一瞬で消え去る

一方通行「どこに消えた……」

カズイ「ここだ」

カズイはコンテナの上に居た

一方通行「まるでテレポーターだな……」

上条「カズイ!? どうして、ここに」

一方通行「あン? また、部外者かよ」

カズイ「上条、話は後だ。今はコイツを」

上条「あ、ああ……」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 21:59:36.95 ID:dr+vk/6Ho
一方通行「おいおい、今度は何ですかァ?
     雑魚が群がってヒーロー気取りですかァ?」

カズイ「学園都市最強のレベル5。例え、二人がかりとはいえ、
    新参のレベル5とレベル0に負けたとなれば、この『実験』は中止になるはず……」

一方通行「出来るかァ? この学園都市最強のオレ様を相手に」

一方通行は石ころをコンテナ目がけて蹴り貫通させる

カズイ「何を……?」

一方通行「いくら逃げ足が早くても、これは躱せるかな?」

辺りには小麦粉のようなものが舞い散っている

カズイ「まさか……!」

一方通行「そうさ、粉塵爆発だよ」

上条「!?」

一方通行「アッハハハッ、アハハハハ、早く逃げないと死ンじまうぞォ」

一方通行は鉄骨をコンテナの残骸へと放つ
カズイは咄嗟に上条を抱え回避するが、辺りは一瞬で爆炎に包まれる

一方通行「ハァッ……ハァっ……死ぬかと思ったぜ、辛いんだよなァ
     こっちも酸素奪われっからさ」

上条「はぁ……はぁ……」

カズイ「大丈夫か、上条?」

上条「あぁ、お前のおかげで何とかな」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 22:00:12.89 ID:dr+vk/6Ho
カズイ「上条、俺が一方通行を引きつけるから、君はその右手で……」

上条「大丈夫なのか? 少しでもあいつに触れたらお前は……」

カズイ「これでも、レベル5だ。心配要らないよ」

一方通行「次の悪あがきは思いついたのかァ?」

カズイ「ああ……!」

カズイはコンテナから大量の小麦粉の袋を取り出し一方通行に投げつける
袋は破裂し、粉が飛び散る

一方通行「おいおい、パクリですかァ? 芸がねェな」

カズイは金属片を一方通行の足元にあるコンテナの残骸へと投げつける

一方通行「だからさァ、無駄なんだよ!」

一方通行は爆発をモノともせず囀る
しかし、カズイは不敵な笑みを浮かべている

一方通行「何がおかしいンだ?」

カズイ(今ので十分隙は作れた)

カズイ「今だ、上条!」

一方通行「……ッ!?」

一方通行は左頬に拳を食らい吹き飛んだ

上条「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」

一方通行「くはっ……イイねェイイねェ、最っ高に愉快に決まっちまったぞ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 22:00:52.36 ID:dr+vk/6Ho
一方通行は拳を上条に繰り出すが容易にかわされ
カウンターを食らう

一行通行「がはっ……」

上条(こいつの動き……まさか……)

一方通行「ンだよォ……何なンだよそのでたらめな右手はァ!!
     フラフラ俺の拳をかわしやがって!!」

上条「常勝不敗、最強のレベル5か……だからテメェは『弱い』んだよ」

一方通行「何だと?」

上条「そりゃ、そんな能力持ってりゃ誰にも負けはしない
   そんな奴に喧嘩の仕方なんざ分かるわけがねぇ!!」

一方通行「………」


―操車場外れ―

美琴「あれは……あのバカに……カズイさん? どうしてここに……
   いや、それよりも……押してる、学園都市最強のレベル5をレベル0が……
   これなら、行けるかも……」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/04/07(木) 22:01:57.41 ID:dr+vk/6Ho
―操車場―

一方通行「くかか……くかっ…くかきけこかきけこきこかききこかかくけ……」

カズイ「何だ?」

奇声を発する一方通行の周囲には風が渦巻いている

一方通行「ぎィははははははははっ……とっさの思いつきだったが
     こりゃ、行けるな」

一方通行は圧縮した風の弾丸を上条に向かって放つ

上条「ぐはっ……」

カズイ「上条!!」

一方通行「おら、高みの見物決めてんなよ新参、今度はテメェの番だぞ」

カズイ(………!?)

上条に気を取られたカズイは風の弾丸をまともに食らう

カズイ「がはっ……」

一方通行(さて、次はより完璧により正確に風のベクトルを……!!
     それよりも、もっといいこと思いついたぜ……)

美琴「一方通行!」

一方通行「あン?」

美琴「動かないで」

美琴はコインを構える……

カズイ「御坂……どうしてここに……」

上条「御坂……やめろ……」

美琴「ごめん、アンタも、きっとカズイさんもこの馬鹿げた『実験』を止めるために
   頑張ってくれたのよね? 誰もが犠牲にならないようなやり方で……
   だからこそ、アンタ達をこんな所で死なせるわけにはいかない!」





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