スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その17

2011年07月19日 19:30

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」

710 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/04/09(土) 00:30:28.28 ID:gQ2ZiI0AO

ー車内ー

ホーマー「出せ」

運転手「了解しました」

ブゥゥゥン……

ホーマー「また手酷くやられたな」

グラハム「何のこれしき、この程度カスタムフラッグの全速旋回にかかる12Gにも程遠いダメージです」

ホーマー「腫れ上がった顔で強がられても、何の慰めにもならんよ」

グラハム「ホーマー氏を慰めようとは思っておりません」

グラハム「ですが、私が健在で無ければ悲しむ者がいます。そのためになら幾らでも強がってみせましょう」

ホーマー「……」

グラハム「私は、少々彼女を泣かせすぎました」

ホーマー「何……?」ピクッ

ホーマー「貴様、もう一度尋問を一通り受けさせてやろうか」

グラハム「それは勘弁願いたい」

ホーマー「乙女座といえど、貴様の怖いもの知らずも大概にしてもらわねば困るな」

グラハム(やれやれ、この方の印象も随分と変わったものだ)

グラハム「それで、現状は?」

ホーマー「……」

ホーマー「現在AEU・ユニオン双方のGNーXがソレスタルビーイングに攻撃を開始した」

ホーマー「まだ連絡は来ていないが、恐らくは激戦が予想されるだろう」

グラハム「……」

グラハム「私のフラッグは、完成しましたか?」

ホーマー「まだだ。カタギリ曰わく、やはりGNドライブ自体に基幹ユニットが馴染まないと問題点が多すぎるそうだ」

ホーマー「毎日毎日微調整と修正の日々だ……むしろ彼処まで仕上げられたのは驚嘆に値するだろう」

グラハム「カタギリならば、最終戦に必ずや間に合わせてくれるでしょう」

ホーマー「うむ、そうでなくては私が出向いた意味も無くなる」

グラハム「……申し訳無いのですが、一つお願いがあります」

ホーマー「何だ?」

グラハム「あそこから出られたなら、まず最初にホットドッグを食べようと決めておりまして」

グラハム「どこでもいいので、店を見つけたならば止まっていただけると助かります」

ホーマー「ふん、ジャンクフードに毒された生活をしていたら早死にするぞ」

グラハム「かもしれません、しかし夢を見てから思い出してしまい、どうにもこうにも」

ホーマー「何の話やらな……見つけたら止まってやれ」

運転手「了解しました」

ホーマー「グラハム、お前にはユニオンのトップガンとして働いてもらわねばならんのだ」

ホーマー「食にも気を使え、マリーダを見ていれば分かるはずだ」

グラハム「ご忠告、感謝いたします」

グラハム「戦いが終わってから、また日本の旨いリョウテイに連れて行ってください」

ホーマー「……良いだろう」

運転手「見つけました。脇に止めます」

グラハム「かたじけない」

グラハム「司令もお一つ如何ですか?」

ホーマー「要らん」

バタンッ

グラハム「つれないお方だ」フッ

グラハム「……」

グラハム(マリーダ、死ぬなよ。お前には生きていてもらわねばならんのだ)

ザッ

グラハム「む?」

紅龍「……」


←ブログ発展のため1クリックお願いします
ー宇宙ー

コーラサワー「おっしゃああ! 機体性能が同じなら、模擬戦全勝の俺に分があるんだよぉぉ!」ダダダァンッ

ティエリア「GNフィールド!」ガンガンッ

ピキィィィン

コーラサワー「だったら、この辺かぁ!?」チキチキ

ババババァンッ
バシィンッ

ティエリア「ぐっ、粒子圧縮率が読まれただと!?」



ピキィィィン

マリーダ「このプレッシャー……あのガンダムかッ!」

ロックオン「ようマリちゃん、早速お出ましとは仕事熱心なこって!」ジャコンッ

マリーダ「オリジナルのニュータイプだとしても、貴様は落とす!」

ロックオン「こんな力にオリジナルも紛い物もあるかよッ!」バシュゥンッ

ヒュボッ

ロックオン「ッ!? 速いッ!」

バシュゥンッバシュゥンッ
ギュォッ

マリーダ「やはり凄まじい機動力だ……私の反応速度に確実に追随してくる」

マリーダ「これさえあれば、ガンダムも!」ババババァンッ

ロックオン「ちぃっ!」ガガンッ

マリーダ「後列、直接砲撃開始!」ビュンッ

ババババババババァッッ

ロックオン「ぬぉぉ!?」

HARO[回避ポイントナシ! 回避ポイントナシ!]

ロックオン「流石に手強い……!」

ギュゥゥゥゥン

ロックオン「!」

アレルヤ「やらせない!」ズバァァァッ

ロックオン「アレルヤ!」

ダリル「突っ込んでくるぞ! 回避だッ!」

ババッ

アレルヤ「まだまだ!」ガガガガッ

ギュォッ

アレルヤ「かすりもしないのか……ッ」

アレルヤ(やっぱりアヴァランチエクシアダッシュの方が攪乱としての役割が強い……だったら!)



刹那「でぇぇいッ!」

ブンッ

ヤザン「まだ子供の間合いだな! そんなんじゃ当たりゃしない」ギュォッ

ババババッ

刹那「くぅッ!」ギンッキュィンッ

ヤザン「サーシェスの言っていたクルジスのガキとやらも大したことないな、所詮性能に頼ったおままごとか」

ヤザン「死になガンダム! そいつは俺が頂くぜ!」

刹那「まだだッ!」

ギギィンッ

ヤザン「根性だけは一人前かぁ! 面白くなってきたぜ!」

刹那(接触回線!?)

刹那「お前は、戦いを楽しんでいるというのか!」

ヤザン「野暮なことを! 軍人は戦うためにいるんだぜ、戦いが好きになって何が悪い!」

ヤザン「ありがたいぜガンダム、お前等のお陰で豚箱生活から戦場に舞い戻れた……たっぷり戦争を楽しめるってモンだぁ!」

ガッ

刹那「アリー・アル・サーシェスと同じ人種だというのか……!」

ヤザン「あぁ、まあ似たようなもんだな」

刹那「貴様等という存在を、俺は認めない!!」

ヤザン「てめえなんぞの認可がいるのかよぉ! ガンダムゥ!」

ズバァァァッ

ヤザン「ッ!?」

アレルヤ「やらせない!」

刹那「アレルヤか!」

アレルヤ「刹那、君は攪乱のミッションプランをこなしてくれ! キュリオスガストじゃ小回りが利かない」

アレルヤ「この男は僕が相手をするッ!」ジャコンッ

ヤザン「人型になった……?」

ヤザン「お前が羽根付きか! 良いぜぇ、相手をしてやるよ、ガンダム!」

アレルヤ「はぁぁぁぁっ!!」

ガギィンッ

アレルヤ「くっ……!」

アレルヤ(ガストの取り回しが利かない部分を執拗に狙ってくる……!)

ヤザン「聞いたぜ、お前人革連に身体いじくり回された超兵なんだってな」

アレルヤ「ッ!」

ヤザン「お人形と楽しむ趣味は無いが、ガンダムなら話は別だよな」

ヤザン「さっきのガキよりは動いて見せろよ作り物ぉ!」ガガァンッ

アレルヤ「僕達は人形なんかじゃない……!」

アレルヤ「僕達はソレスタルビーイングの、ガンダムマイスターだぁぁ!!」



ロックオン「あのパイロット、腕前が尋常じゃねえ! ティエリア、フォーメーションH24!」

ティエリア「了解!」

ロックオン「趣味じゃねえんだがな、目標を乱れ撃……」

ドゴォッ

ロックオン「ぐぁぁっ!?」

ティエリア「ロックオン!」

マリーダ「やらせるかぁぁぁ!」

ティエリア「くっ!」ガコンッ

ババババッ

ティエリア「ぐぅぅぅっ……!」

マリーダ「マスターの道を阻む男ッ!」

ロックオン「マリーダッ!」

マリーダ「ようやく私の名前をまともに呼んだな、ロックオン・ストラトス!」

マリーダ「そうとも……私は十二番目の妹などではない」

マリーダ「マリーダ・クルスという名前を与えられた、無二の存在だッ!」

ロックオン「ちぃっ!」ババァンッ

マリーダ「足掻くなガンダム!」チュィンッ

ロックオン「ディフェンスロッドの扱いまでグラハムに似やがって、こんにゃろう!」

ロックオン「それにな……潔くなんてなれてりゃ、ガンダムには乗ってねえ!」

マリーダ「もっともだな、ならば追い散らされた羽虫のように死ね!」

ロックオン「冗談ッ!」ガパッ

マリーダ「!」

マリーダ(ミサイルか!)

バシュシュッ

マリーダ「こんなもの当たるか!」ヒュッ

ロックオン「そりゃあな、狙いが違う」

マリーダ「何?」

チュドォン

ユニオン兵士「ぎゃぁぁぁ!?」

マリーダ「ッ! ギルボアッ!」

ヤザン「何だと!?」

ロックオン「言っただろう、俺はロックオン・ストラトスだってよ!」ジャコンッ

マリーダ「ッ……」

マリーダ「やはり貴様は、マスターの障害と成りうる存在か……!」

ロックオン「むしろあんたが俺とマスターの仲を阻んでんだけどな」

マリーダ「……!」ギリッ

ティエリア「ようやく一体……!」ガシャンッ

ティエリア「ヴァーチェ、目標を破壊する!」

コーラサワー「行くぜ野郎共! デカブツを叩く!」

刹那「くっ……!」

ジョシュア「撃ちまくれ! 近づけさせんなよ!」

ダリル「うぉおおお!」

ババババァッ

刹那「こんなところで!」ギュッ

ダリル「ちぃっ!」ヴンッ

ギギィンッ

アレルヤ「負けてなんかいられな……!」

ドスゥッ
ボゴォンッ

アレルヤ「うわぁっ!?」

ヤザン「邪魔な脚は貰った……!」

ヤザン「トドメェ!」

アレルヤ「まだッ……死ねない!」ババババッ

ヤザン「足掻きやがって!」キンッキンッ

ヤザン「だがそうでなくちゃあ楽しみがいがねぇ、そうだろうガンダムッ!」

ロックオン「HARO! あれを使うぜ、起動準備!」

HARO[リョウカイ! リョウカイ!]

マリーダ「例えこの身を業火に投じても、貴様だけは倒すッ!」

ロックオン「お前のマスターと決着を着けるんだ、そうは行かねえッ!」

バチッ

ロックオン「ッ!?」

ゥ……ゥン

ロックオン「何だ……HARO!」

HARO[システムエラー! システムエラー!]

マリーダ「な、何?」

ガクンッ

刹那「何故だ、何故動かない! ガンダム!」


ートレミーー

クリス「スメラギさん! ガンダムに対するヴェーダからのサポート、止まりました!」

スメラギ「やっぱりね……」

スメラギ「予定通り代替のバックアッププログラムを起動させて! 今すぐによ!」

クリス「り、了解!」

フェルト「了解!」

ピキィィィン

フェルト「!」

フェルト(ロックオン……?)



アレルヤ「そんな、今動かなかったら……」

ヤザン「あぁん?」

アレルヤ「ッ……!」

アレルヤ「僕等は、裁きを受けようとしているのか……?」

コーラサワー「な、何か動かねえぞ?」

ティエリア「僕は……ヴェーダに見捨てられたというのか……」

ダリル「罠か、もしくは……」

ジョシュア「不気味、だな」

マリーダ「……」

ロックオン(マズい……意識を悟られて、ただのアクシデントと知られたら……!)

刹那「……」

刹那「同じだ……あの時と……」

刹那(エクシアに乗っているのに……ガンダムにもなれず……ッ)

刹那(俺は……!)


ーヴェーダー

リボンズ「良いのですか? アレハンドロ様」

アレハンドロ「世界統一のために国連軍の勝利は必須事項……彼等は敗北し消滅しなくてはならない」

アレハンドロ「GNドライブさえ残れば、いつでもソレスタルビーイングは復活出来る。彼等の存在まで残す必要は無い」

アレハンドロ「私は欲深い男でね。地球とソレスタルビーイング、どちらも手中にしなくては気が済まないのだよ」


ー宇宙ー

刹那「此処までなのか……俺達は……ガンダムは……」

『もう、良いのよ……ソラン』

刹那「!」

『もう……いいの』

刹那(俺は……俺達は……)

刹那「ッ……違う、違う!」

刹那「俺たちは生きている、生きているんだ!」

刹那「動け、エクシア!動いてくれ!」

刹那「ガンダァァァァァム!!」



マリーダ「心の声が消えた……何のつもりだ、ロックオン・ストラトス」

ロックオン「くっ……」

マリーダ「立ち上がれ、銃を構えろ、狙いを定めて引き金を引け!」

マリーダ「私にただの人殺しをさせるなッ! ガンダムと戦い、倒したという栄光をフラッグファイターに寄越せ!」

ロックオン「マリーダ……?」

マリーダ「私はただの人形じゃない、空っぽじゃない!」

マリーダ「殺人兵器でも無ければエスパー兵士でもない、ましてや男共の玩具でもっ……!」

ズキッ

ロックオン「ぐっ!?」

ロックオン「サイコミュがあるからか……マリーダの感情と思考が流れ込んで来やがる」

ロックオン(重いッ……だが!)

マリーダ「私はフラッグファイターだッ! マスターと共に立つ、ユニオンのフラッグファイターなんだ!」

マリーダ「ガンダムのパイロットとして死ね、ロックオン! フラッグファイターとしての私に殺されろ、ガンダムッ!」ガチャッ

ロックオン「あぁ……前半には同意させて貰うぜマリーダ・クルス」

マリーダ「!」

ロックオン「俺達はガンダムマイスターとして生き、ガンダムマイスターとして死ぬ……だが俺達はな、何も変わらない内に殺される訳にはいかねえ」

ロックオン「久しぶりに本気で行くぜ……フラッグファイター!」

ビリッ

マリーダ「ッ!?」

マリーダ(凄まじいプレッシャーだ……!)
マリーダ(ロックオン・ストラトス、コイツは一体!?)

キュィィィィン

HARO[システム復旧! システム復旧!]
HARO[サイコミュ起動! 脳波パルス接続開始!]

ロックオン「ロックオン・ストラトス! 全目標を狙い撃つッ!」

マリーダ「貴様という奴はぁぁッ!」

アレルヤ「……」

キィィィィン

ヤザン「ちっ、つまらねえ結末だな。さっさと死にやがれ、ガンダム!」ジャコンッ

ハレルヤ「……あぁ? 寝言こいてんじゃねえぞ雑魚Aが」

ヤザン「何……?」

ハレルヤ「さっさと死ぬのはてめぇだぁぁ!」ジャキンッ

ヤザン「ッ!」

ギィンッ

ヤザン「盾が鋏に変わっただと……!?」ギギギギ

ハレルヤ「はっはぁ! バラしてやんよ、量産型風情がぁ!」シュュゥン

ヤザン「ほざけッ!」

ドガンッ!

ハレルヤ「ぐっ!」

ヤザン「くっ!」ギュィンッ

ヤザン(離れんのが一歩遅ければ串刺しになっていたかもしれん)

ヤザン(明らかに別人の動きだ、コイツは一体!)

ハレルヤ「いてえなぁ……蹴ってんじゃねえぞコラァァァ!」

ヤザン「はっ! 考えてても仕方ねえってことかぁ!?」

ヤザン「来いよガンダムゥゥ!」

ガガガッ
ギギギギギィンッ

ロックオン「!」

ティエリア「……」ボー

ロックオン「ティエリア、どうした! ヴァーチェは動かねえのか!」

マリーダ「!」

ピキィィィン

ロックオン(感づかれた……ッ!)

マリーダ「まだ敵の復旧は完全じゃない! 今の内に叩くッ!」

ロックオン「刹那、アヴァランチユニットでティエリアの援護を!」

刹那「了解!」

ジョシュア「デカブツはまだ鈍いらしい! 青いのを押し留める!」

ダリル「援護なぞやらせるかよ、ガンダム!」

ババババババババッ

刹那「ッ!?」ビュンッ

ガガガァンッ

刹那「邪魔をッ! するなァッ!」

ザンッ

ジョシュア「うぉっ!?」


ーホットドッグ店前・ベンチー

店員「アッシター」

スッ

グラハム「……」

紅龍「いえ、結構です」

グラハム「つれないな」

紅龍「申し訳有りませんライセンサー、直ぐにでもお休みしたいであろうタイミングで呼び止めてしまい」

グラハム「構わんよ、君が何処かの陣営の者であるかも、さして興味は無い」

グラハム「ただ、使命感に近いものを君の視線から感じた。だから今話を聞いている」ハグッ

紅龍「……察しがいいですね」

グラハム「……」モグモグ

紅龍「信じてもらえるかは分かりません。ですが真実です」

紅龍「貴方を釈放に導いた外部からの情報……それは我々の手により行われました」

グラハム「……」ゴクン

紅龍「それは秘密裏に世界の裏側で取り引きされた情報……ガンダムに関わる案件でした」

紅龍「我々でさえ掴むことが出来なかった情報、それは、民間のジャーナリストによりもたらされたもの」

紅龍「そしてその情報を我々に託したとあるジャーナリストは……」

紅龍「……殺害されました」

グラハム「……」ピクッ

紅龍「貴方にどれだけの情報が届いているかは分かりません。ですがその情報は国家を揺るがすレベルのスキャンダルで、彼女はそれを手にした」

紅龍「発表すれば一躍有名だったろうに……そうしたら世界を混乱に陥れかねないとして、彼女は我々に情報を託し、覚悟を以て逝きました」

グラハム「…………」ハグッ

紅龍「だからグラハムさん……貴方は知る必要がある」

紅龍「彼女の託した情報と、世界を想った彼女の意志を」

ピッ

グラハム「……USBか」

グラハム「良いのかね、私にこんなものを渡せば、彼女が危惧した混乱とやらを招くかも知れない」

紅龍「彼等がそれをさせはしないでしょう。そんなことをしようとすれば、アナタは間違いなく殺されます」

グラハム「彼等……?」

紅龍「世界の中枢、世を動かし、また世を手に入れようとする存在」

紅龍「貴方になら見えるはずです……世を乱す歪みの存在を」スッ

グラハム「歪み……だと……?」

紅龍「彼女の名前は、絹江・クロスロード」

紅龍「覚えてあげてください。意図せずして貴方を救った女性の名前を」

グラハム「待て、君は……!」

ホーマー「グラハム!」

グラハム「!」

ホーマー「急がんか、私も暇ではない!」

グラハム「失礼致しました、今すぐにでも!」

バッ

グラハム「……」

グラハム「もういない、か」

グラハム「絹江……絹江・クロスロード」

グラハム「……」スッ

バタンッ

ホーマー「全く、不敬も此処までくれば清々しい」

グラハム「申し訳ありません、司令」

ホーマー「……今、何故祈っていた?」

グラハム「何故でしょう。顔も知らない他人の死を、悼む気持ちになったと言うべきか」

ホーマー「?」

グラハム「ええ、私にもよく分からないのです」

グラハム「私にも……」


ートレミーー

フェルト「スメラギさん! ヴァーチェのバックアッププログラムだけが正常に作動しません!」

スメラギ「何ですって?!」

クリス「そんな、プログラミングは完璧なのに!」カチャカチャッ

スメラギ「お願い、間に合って……!」


ー宇宙ー

ロックオン(エクシアに二機、アレルヤが厄介な一機、後列八機……残りはマリーダを含めた七機か!)

ロックオン「足止めくらいやってやるぜ!」ジャコンッ

ババババッ

マリーダ「弾幕の量が倍増した……!」

ヤザン「パトリック! デカブツが隙だらけだ、小隊を任せる! しとめてこい!」

コーラサワー「言われなくともぉッ!」

ギュォッ

ロックオン「ちっ!」

ロックオン(集中しろ……スナイパーライフルに圧縮粒子をチャージ!)

ロックオン「メガスナイプ、狙い撃つッ!」

バギャァッ

コーラサワー「うぉっ!?」

ユニオン兵士「ぐぁぁっ!?」

チュドォン

コーラサワー「よくもやりやがったなぁ!」バババァンッ

ズドォッ

ロックオン「ぐぁっ!」

ロックオン(あの位置からギリ回避した上に、ライフルを的確に狙って来やがった……!)

マリーダ「急げ少尉っ!」バババァンッ

ロックオン「ぐぅっ!」

マリーダ「よそ見していられるほど……私は弱くはないぞガンダム!」

ロックオン「あぁ、分かってるよ!」

ロックオン「フラッグファイターがどんなに厄介かは、お前のマスターが嫌と言うほど教えてくれた!」

ロックオン「……!」

マリーダ(一か八か、突貫して道を切り開くッ!)

ジョシュア「ッ! マリーダ、出過ぎだ! 戻れ!」

ダリル「中尉ィ!」

ギュンッ

コーラサワー「積年の恨みィィィ!」

ティエリア「……僕は……」

ロックオン「……ッ……!!」

ハレルヤ「ちぃっ!? 何やってんだあのガキィ!」

ヤザン「余所見してんなよ羽根つきぃ!」

ズガッ

ハレルヤ「ぐっ……」

ハレルヤ(この野郎、俺の反応速度について来やがるだと!?)

ヤザン「単調だな、動きが良くなっても直線的じゃあ意味がない」ギュンッ

ハレルヤ「!」

ハレルヤ(デブリに隠れやがった……どっちから来やがる!)

ビュッ

ハレルヤ「右か!」ガガガァンッ

チュドォン

ハレルヤ「!」

ハレルヤ「違う、ビームサーベ……」

ヤザン「お前、頭が勘に追いついてないみたいだな、ガンダム」ビュンッ

ハレルヤ「ッ!?」

ヤザン「それじゃあ場数を踏んだ奴には勝てねえ……所詮作り物ってわけだな」ガシッ

ハレルヤ(俺が背中を取られた……!)

ヤザン「貰ったぜ!」ヴンッ

ハレルヤ(俺が……俺達が……死……!?)

ロックオン「……」

ロックオン「選ぶ余地なんか、ねえよな」

HARO[ビームピストル、圧縮粒子チャージ完了!]

ロックオン「狙い、撃つ!」ジャコンッ

マリーダ「!」

ズバァンッ
ズバァンッ

コーラサワー「ぬわぁぁぁっ!?」チュドォン

ヤザン「ぐぁッ!」バゴォンッ

ズガァッ

ロックオン「がぁぁぁぁ!?」バリンッ

ティエリア「はっ……?」

ハレルヤ「なっ、何やってんだてめぇ!?」

マリーダ「自分を省みず仲間を助けた……だと……?」

マリーダ「馬鹿な……そんな、そんなことが……!」

HARO[ロックオン! ロックオン!]

ティエリア「ロックオン……僕のせいで……!」

ヤザン「ちぃ!」

ヤザン「腕は二本あるんだよぉ!」ギラッ

ハレルヤ「往生際が悪いんだよクソ野郎ぁぁぁぁ!」

ズガァッ
ボゴォンッ

ヤザン「ぬぁぁっ!?」

ハレルヤ「! 遠距離砲撃……!」

ヤザン「新手かぁ!」



ラッセ「何とか間に合ったらしいな……」

ラッセ「残量粒子を全弾くれてやる! GNアームズ、行けよッ!」

ズガァッ

マリーダ「くぅっ!」

マリーダ「何だあれは……ソレスタルビーイングのMAとでも言うのか!?」

ラッセ「捉えた!」

ズバァンッ

マリーダ「きゃあッ!?」ガァンッ

ヤザン「全機撤退だ! 目的は果たした、これ以上は意味がねえ!」

マリーダ「まだ……まだガンダムを……!」

ヤザン「だだこねてんじゃねえぞ女ァ! 引き際を見誤ってどうする!」

ヤザン「次があるっつってんだ、黙って引きやがれ!」

マリーダ「ッ……!」ギリッ

マリーダ(マスターの汚名も晴らせずに……私は……ッ)

ジョシュア「ちっ、致し方ねえか……」

ダリル「一旦退くしかないのかよ、畜生!」

ギュィンッ

コーラサワー「大佐のキッスが……」

ジョシュア「動けるか、マリーダ」

マリーダ「くそっ……くそぉっ……!」ガンッ

ジョシュア「!」

ダリル「中尉……」

ジョシュア「行くぞダリル。そっとしといてやれ」

ダリル「……おう」

ギュゥゥゥゥン

ヤザン「片手を吹っ飛ばされたのは久しぶりだぜ……やはり面白いな、ガンダムとやらは」

ヤザン「次は首を持って帰るぜ……必ずな!」

ビュンッ

刹那「退いた、か」

ラッセ「みんな無事か!」

刹那「こっちは、何とかな」

HARO[デュナメス、損傷! デュナメス、損傷!]

ラッセ「何!?」

HARO[ロックオン、負傷!ロックオン、負傷!]

刹那「ロックオンが!?」

ハレルヤ「……余計な事しやがって……!」ググッ

ティエリア「そん……な……」

ピピッ

スメラギ『全機デュナメスとヴァーチェを回収し直ぐに帰投して!』

アレルヤ「ぐっ……スメラギさん……?」

スメラギ『早くッ! 一刻の猶予も無いのよ!』

アレルヤ「ッ、了解!」

刹那「了解!」

刹那「死ぬなよロックオン……!」

HARO[ロックオン! ロックオン!]


ーヴェーダー

アレハンドロ「やってくれるなスメラギ・李・ノリエガ」

アレハンドロ「我々の介入を読んでの予備システム構築、的確な戦術予測は流石だと言わせて貰おう」

(最近露骨なデータ改ざんが目立ったからね。正直そう来るとは思ってたよ)

リボンズ(確かに、トライアルシステムにまで強制介入したんだ。レベルから言ってもバックアップの解除は予測の範囲だろう)

リボンズ(だが襲撃に備え追加ユニットまで用意していたとは……ヤザンにマリーダまで加えて戦果が芳しくないのは、致し方ないとも言える)

(だてに生き延びてた訳じゃないってか)
(あぁそれと、宇宙に例の奴らが上がったのを確認したよ。お前に言われたから見逃したけど、あれ使えるのかい?)

リボンズ(以前手に入れたデータを元に、情報操作と裏取引を重ねた結果さ)

リボンズ(そちらの方は気にしなくてもいいよプルツー、サーシェスと狩りを存分に楽しんでくれ)

(了解、サーシェスと合流次第作戦を開始するよ。じゃあね)

リボンズ「……」

リボンズ「アレハンドロ様、LEVEL6をクリア致しました」

アレハンドロ「もうすぐ、もうすぐだ」

アレハンドロ「世界は私の手の中に収まる!」

リボンズ(来るべき世界……其処に英雄の存在は必要なくなるのさ)


ートレミーー

ウィンッ

ラッセ「ふう……」

イアン「ようラッセ、ご苦労さん。初陣であれだけ戦えるとは、砲手の面目躍如だな」

ラッセ「しばらく何もやることがなかったからな、お役に立てて光栄だ」

ラッセ「それとおやっさん、ロックオンの容態は?」

イアン「幸い命に別状は無いんだが、利き目にダメージを負っちまっててな」

イアン「今はモレノが集中治療室で様子を見ているが……恐らくはカプセル入りだろうな」

ラッセ「そうか……」

ラッセ「GNアームズで戦力アップと思いきや、まさかロックオンがな」

イアン「ワシ等も、つくづく運に見放されとるな」

刹那「エクシアの状態は?」

イアン「おぉ刹那」

イアン「見ての通り急ピッチで修理している、だがアヴァランチユニットの状態は芳しくないな」

イアン「繋ぎ目を狙ってビームライフルを喰らっとる、出せたとしても次の一戦が良いところだな」

刹那「……」

イアン「まぁアヴァランチユニットのおかげでエクシアの損傷は皆無に等しいし、ヴァーチェもGNフィールドのおかげか直ぐに直せる……問題はキュリオスガストとデュナメスだな」

刹那「やはり損傷が?」

イアン「激しいな。デュナメスはコクピットが丸々駄目になっとる、ちまちま直したって仕方がない」

イアン「ラボに戻ってユニットごと取り替えた方が手っ取り早いが……そんな時間もない」

イアン「キュリオスはガストが完全に使い物にならん。テールブースターもあるから困りはしないが……わざわざ作ったもんをスクラップにされると、いい気分はせんなぁ」

刹那「アレルヤは健闘した。敵が強すぎたんだ」

イアン「分かっとるよ……デュナメスとキュリオスを倒した奴ら、ありゃあ別格だ」

イアン「気を付けろよ刹那、ああいう手合いはしつこい。お前等は必ず生きて帰るんだぞ」

刹那「分かっている」

HARO[ハロハロ]

HARO[アムロ、ゲンキカ]

HARO[テキ、テキ、ウタナキャ]

イアン「よし、こっちは何とかして直してやる。お前さんはロックオンの容態でも見てきてやれ」

刹那「了解」バッ

イアン「……」

イアン「ワシ等は若い命を使いつぶして戦っておる……天罰は免れんのかもなぁ」

イアン「願わくば、咎はワシ等大人だけに与えてくれ……神様よ」

刹那「ロックオン……」

シュィィィンッ


ーユニオン・イリノイ基地ー

ホーマー「グラハム、後は任せたぞ」

グラハム「はっ! ありがとうございました司令」

ホーマー「司令か……呼び方が変わらなければいいがな」

グラハム「?」

ブゥゥゥン……

グラハム「最近司令から殺気を感じるな……心眼が尋問で鈍っているのか?」

グラハム「まあいい、まずはカタギリに会いに行こう。話はそれからだ」

ザワザワ……

グラハム「?」

『医者だー! 医者を呼んでくれー!』

グラハム「一大事か……!」バッ


ーMSドッグー

整備士「カタギリ顧問、しっかりしてください! カタギリ顧問!」

ビリー「…………」グッタリ

グラハム「!」

グラハム「カタギリッ!」

バッ

グラハム「カタギリ、しっかりしろカタギリ!」

ビリー「グ……グラハ……ム……」

グラハム「何があったカタギリ! 気をしっかり保て!」

ビリー「……」ガクッ

グラハム「カタギリーーッ!!」


TO BE CONTINUED...


王留美「えぇ、目標のポイントにて貴方がたを宇宙に上げる準備をしておきますわ」

王留美「はい……はい、それでは」

ピッ

王留美「これで宜しかったのですか? 可愛らしいライセンサーさん」

プルツー「プルツーだ、余計な世辞を入れないでほしいね」

プルツー「さて……往くよサーシェス、お前のガンダムを捕りにね!」


次回『トランザム』

窮鼠、猫を噛む



←ブログ発展のため1クリックお願いします
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kannki.blog39.fc2.com/tb.php/2765-ab47d061
    この記事へのトラックバック



    アクセスランキング ブログパーツ レンタルCGI
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
    /* AA表示 */ .aa{ font-family:"MS Pゴシック","MS PGothic","Mona","mona-gothic-jisx0208.1990-0",sans-serif; font-size:16px; line-height:18px; }