なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」  第三章 現れた謎の少女

2011年08月16日 19:48

なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」

102 :◆LFImFQtWF6 [saga]:2011/04/30(土) 21:02:06.38 ID:LqPcIEK90


『結成。機動六課』


スバルとティアナの試験から一週間。
この間に、ガジェットの総確認数は一万を超えていた。
さらにガジェットは、新型が出てきており、
多く見かけられる、カプセルのようなガジェットは
ガジェット・ドローンI型
それの装備に少しだけ違いがある
ガジェット・ドローンI型改
この2種。


そして、これについて解ったことがあった。
それは、
レリックとかいうロストロギア。
それがある場所に、こいつらは現れているということ。
はやては、それに関して機動六課の設立を要求した。
はやてがいうには、迅速に対応できるように。とのことだ。
それに対し、陸上警備隊のお偉いさんたちは拒絶の姿勢を示していたのだが、
俺は知らないけど、
聖王教会とかいう、インデックスがお世話になりそうなところのカリムという人と、
なのは、フェイトの知り合いである、クロノ・ハラオウンという艦長。
その2人の手回しもあり、機動六課は設立することになったらしい。


そして。


「アンタがいるのは癪だけど。よろしく」
「今度から一緒だね。よろしく」
「ティアナとスバルか。よろしく」
そう、この2人ははやてたちから話を聞き、すぐに了承した。
けど、結成が許可されていなかった為、違うところにいたのだが、
結成が許可された為、こっちにきた。
さらに、フェイトが以前言っていた、協力してくれるかもしれないという2人。
「エリオ・モンディアル三等陸士です」
「キャロ・ル・ルシエ三等陸士です」
こ……子供じゃんか?!
「フェイトちゃん推薦の子なんやし……やけどええんか?」
「はい。俺達は覚悟できてます」
「私もです」
……そう言えば、なのはたちも9歳で魔法使いになったんだよな。
「キャロもエリオも。がんばろ?」
「「はい!!」」


こうして、機動六課が設立され翌日、メンバーが紹介された。
その時に、シャマルさんとザフィーラに会うことができた。
って、ザフィーラって犬かよ!!
それで、
俺所属の機動六課なんだが、メンバーはこうだ。


総隊長
八神はやて

隊長

高町なのは(スターズ分隊)
フェイト(ライトニング分隊)

副隊長

ヴィータ(スターズ分隊)
シグナム(ライトニング分隊)

隊員

スバル(スターズ分隊)
ティアナ(スターズ分隊)
キャロ(ライトニング分隊)
エリオ(ライトニング分隊)
当麻(ライトニング分隊)
サポートに、リインフォースⅡ
あとは……俺の知らない人。
そして俺たち隊員へ、隊長であるなのは、フェイトの訓練が始まった。



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『訓練も油断大敵』


「うわあぁぁぁぁぁぁぁ」
「逃げないと吹っ飛んじゃうよ~」
「な、なのはさん。や……やばすぎる」
現在俺こと上条当麻は、一生懸命逃げております。
スバルが怯えて口にした名前。
そうですよ。
なのはですよ。
あの人が、ディバインシューターとかいうのを数十発操作して攻撃してくるんですよ。
非殺傷だから。
そういう問題じゃないって。
キャロがすでにゲームオーバー。
エリオもそろそろ限界。
スバルとティアナと俺もなんとかもっているって状態。
ゲーム開始からまだ2時間。
あと一時間は耐え切らないといけない。


「あっ。アンタ!! 前!!」
「へっ?」
「前方不注意だよ。当麻!!」
俺の前方になのは。
しかも、なにかチャージしてる。
これは、うん。
やばい。
「ディバインバスター!!」
なのはの声と共にそれは放たれ、俺の右手がそれを防ぐ……けど。


「当麻。右手に頼りすぎても駄目だよ」
なのはのディバインバスターに限ったことじゃないが、
継続して撃ち続ける魔法は、俺の幻想殺しの天敵。
相手の魔力が尽きるまで、それが消えることはないからだ。
「そんなこと解ってる!!」
「じゃぁ、工夫してみて!!」
?!
ディバインバスターの威力が―――
「と、当麻?!」
「馬鹿!!」
「わぁぁぁぁぁぁぁ」
ディバインバスターが爆発。

_____________


______


___


「あははは。やりすぎちゃった」
「やりすぎだよ。流石に」
笑うなのはを軽く叱ってるフェイトが視界に入った。
「あっ。大丈夫?」
なのはが訓練中とは違う声色で聞いてきた。
「死ぬかと思った」
とりあえず、まじで。
威力が上がったと思ったら爆発させるとか。
「スバル達は?」
「4人はもう宿舎に戻ったよ」
「そっか」
余談だが、俺はすでになのは達の部屋からは出て行った。
宿舎が空いた為、即座に申し出たのだ。


なのはは一緒にいようよ。などと誘ってくれたが、
精神的に耐えかねると言い、部屋を出た。
それで。
なぜか、その日から少々なのはの機嫌が悪い。
その日って言っても3日前の機動六課設立からなのだが。
フェイト曰く、普通だよ?
とのことだが、そんなことは無い。
訓練中も、俺に攻撃の時だけ殺しに来てる感じがしてならない。


はやてが言うには、
前に言ったやろ? もう少し人の気持ちとか理解できへんと取り返しつかんようになるって
っと、他人事のように……実際他人だけど。笑っていた。
人の気持ちを理解といっているが、
なのはに対して何かしたわけじゃない。
むしろ、機動六課設立と同時に空いた宿舎に住む事にした。
という、なのはたちのの部屋から出て行くくらいしかしてない。
あいつらだって、俺は男なんだしあんまりいいもんじゃなかったはずなんだから、
それで怒ってるわけでもないだろうし。
良く解らないんですが。


そんなこんなで大々的な事件もなく、訓練に明け暮れていた俺達。
あったとすれば、貨物列車に乗せてあったレリックを狙い、ガジェットが襲撃。
今までのもだが、新型が2種出てきた。
一種は飛行戦闘用のガジェット・ドローンII型。
もう1つは、大型の球体の形である、ガジェット・ドローンIII型。
敵の目的も地球の状況も謎のまま、機動六課設立から一ヶ月ほど経とうとしていた……。


『機動六課の休暇』


訓練に明け暮れていた俺達だが、一日だけ休暇が貰えるとのこともあり、
出かけることにしたのだが、
スバルとティアナで一組、キャロとエリオで一組。
……あれ? 俺は?
そんな風に落ち込んでいる時だった。
突然後ろから呼ばれたのだった。
「当麻くんは今日、どうするんですか~?」
「ん? リインか」
「む。私じゃないほうが?」
ちょっと膨れるリイン。
あっかわい―――。
俺。やっぱ、ロリコン否定できないかも。


「いやぁ、誰とも出かける予定無くてさ」
「じゃぁ、私と。なんてどうですか?」
「リインと?」
「はいです」
笑顔で頷くリインあっかわい―――。
もういいか。ロリコンで。
そんなわけで、現在。
俺とリインはスバル達と同じ街に来ていた。


「一家に1人欲しいくらいだな。リインは」
「そうですか?」
「それはもう。暴飲暴食居候ニートを道端に捨て置いても良いくらいに」
「私、料理とかあんまり得意じゃないですし、できると言っても日常生活のサポートくらいですよ」
いやいや、料理得意じゃないのは上条さんも同じことですのよ。
それにですね、俺の家にいた居候さんは本当に何もしてくれませんから。
「……日常生活のサポートだけでもありがたいですよ」
インデックスを思い出してため息をつきながら言う。


「ふふ。でも私ははやてちゃんのパートナーですから。駄目ですよ?」
「解ってるよ。だからはやてに頼み込むとしようか」
「そ、そこまでしなくても?!」
「ははは。冗談ですのよリイン」
なぜかこの時、物凄く悲しい目をされたのだが……なぜ?
「あれ?」
「どうかしたか?」
「あれ、キャロちゃんとエリオくん……ですよね?」
リインが指差した先のベンチに、確かにその2人がいた。


……何やってるんだ?
「お~い。エリオ。キャロ!!」
「あっ。当麻さんこんにちは。それに、リインさんまで」
「なにしてるですかぁ?」
「あっ。シャリオさんのお勧め散歩コースを歩いてる最中です」
エリオからそれを書いてある紙を借り、読んでみたが。
良く解らないルートだし、
一緒に1つのクレープを食べるって節約か?
「あ、あわわわわわ」
リインは真っ赤になって煙噴いちゃってるしなぁ……


「まぁ、せっかくの休みだし、楽しめよ」
「「はい!!」」
2人と別れ、暫く歩いたところで立ち止まる。
「リイン。大丈夫か? お前」
「へ? はひ?」
「熱でもあるのか?」
「いえいえいえ、違うのです。ただ、少し動揺してただけにゃのですよ……」
「動揺しすぎて噛んだな」
「……グスッ」
「わー!! 泣くなごめん泣かないで、悪い、悪いな、悪かったです!!」
何とか落ち着けて、昼飯を食べる為にレストランへときたのだが……


「いやぁ、なのはさんが……」
「あーみたぜ? 良く解らないゴーグル……」
「喋り方も……」
「スバル少し静かにできないの?」
店に入ると、数人の客の声が耳に入り込む。
煩いなぁ……。
レストランだからって静かなわけではないか。って、
「スバルとティアナじゃんか」
席に着いた俺たちの隣に2人がいた。


「リイン部隊長補佐に……アンタか」
「おいティアナ。なんだその落胆した表情は」
「別に。せっかくの休日にアンタの顔を見たせいで精神的に疲労したわけじゃないわよ」
「長々と説明ありがとうございます」
ったく……。
俺が何したんだっての。
「お二人はこの後どうするんですか~?」
「デザートめぐりです!!」
「「えっ?」」
俺とリインはスバルの言葉に同時に反応した。
いや、それはありえないだろ。
なんて言葉が出てしまいそうな空間が目の前には広がっていた。


ティアナは小さなドリアなのだが、
4人前? 5人前だろうかのスパゲティを、スバルが一人で食べていた。
「ははは。気にしないで下さい」
ティアナは悲しそうな表情を浮かべて呟いていた。
「リインは何頼む?」
「わ、私はその……軽めのもので―――」
「リイン部隊長補佐は体調でも悪いんですか?」
「ふぇ?」
「いや、はやて部隊長曰く、リインは私より多く食べる大食い少女やって言ってたんで、軽めって言うから」
楽しそうに語るスバルを唖然とリインが見つめる。


「……じゃぁ、ステーキ定食にする?」
空気を換えようと俺が聞くが、それが悪かったのか、
「ち、違うのです、違うのでひゅ、違うのでしゅ、ちが\/.@[2321#%$"$"」
「リイン?!」
「最低ですね、貴方」
「えっ?」
「まぁ、スバルが一番駄目でしたけど」
「えっ? なにが?」
何が最低なんだ?
ってリインが倒れこんだ?!
「貴方達……似たもの同士ですね」
「俺とリイン?」
「アンタとスバルよ!!」
「あっティアナ待ってよ~」
なんだったんだ? アイツ。
怒鳴って帰りやがった。


「リイン。平気か?」
「大丈夫なのです……あの」
「ん?」
「軽めのもので平気です。軽食ですから……」
「そうなのか? ガッツリいくんじゃ―――」
「それははやてちゃんの嘘です!!」
「は、はぁ……解った」
今一瞬、殺気だったぞ?
「じゃぁ、なににしましょ~か?」
機嫌直った……のか?
女の人って良くわからないなぁ……。



『傷ついた少女とレリック』


「じゃぁ―――?!」
「リイン?」
「感じませんか?」
「何を?」
急にリインの表情が強張り、空中で止まった。
感じるといわれても俺は何にも……。
そう考えていると、リインが何かに引かれるように路地を曲がっていく。
なんとか見失わないように行くと、女の子が倒れていた。
「おい、大丈夫か?」
「……私ははやてちゃん達に連絡しますです」
「ああ。頼む」
こんなボロボロで、足に鎖?
これは……レリックのケース?

_______________


_________


___


「ああ。スターズとライトニング。共に警戒に当たってくださいとのことだ」
「「了解」」
ティアナとスバル。キャロとエリオに連絡を入れて一息つく。
「俺は?」
「当麻くんは私との子の護衛に当たります」
「護衛?」
「はいです。この子はなんらかのわけあり少女以外ありえないのは見て解りますよね?」
リインの言葉に頷く。
というか、見た瞬間に解ったよ。
「リイン部隊長補佐。少女のh―――」
管理局の車が到着し、1人降りようとした時だった。


俺たちの目の前で、それは爆散し木っ端微塵に消し飛んだ。
「なっ……」
「リイン下がれ!!」
俺は何か異様な気配を感じ、左手でリインを掴み、2,3歩バックステップを踏むとそこにビームが放たれた。
「リイン、お前は戦えるよな?」
「ですが、この量は流石に無理があるです」
俺たちの目の前に現れたのは、数千機以上の数種類のガジェット。
「俺の右手が通用しないけど……左手の訓練だってしてんだ。やるぞ。リイン。俺たちが、この子を守るんだろ?」
「……はいです。私はサポートにまわるので……前線。お願いします」
「任せろ!!」
まずは一機!!
目の前にいた丸いガジェットを切り裂く。


……反動が軽く感じる。
シグナムさんとの打ち合いや、フェイトとの模擬戦。あっちの方が断然重い。
「えっと……なのはちゃんに習ったディバインシューター……ってー!!」
なのはの?
リインがそう言ってはなったのは、ピンク色ではなく水色。まさに心が澄み渡っているリインさんのm―――
「うわぁ?!」
「当麻くん?!」
「ゆ、油断しただけだ!! 大丈夫!」
あ、危なかった。
リインのこと考えてたらビームに照準合わされてた。

_______________


________


__


俺たちは何とか奮闘したものの、敵はまだ半分も削れていなかった。
「結構……不味い」
「が、頑張ってください。私達がやられたら、この子を守れない」
リインは最早余力を残しておらず、俺の肩に乗って魔法を使用していた。
リインはディバインシューターを60回以上使っていた。
一回につき、15~6発を撃つ為、900発。
魔力がA+だとしても、慣れない魔法の為、燃費が悪く予想以上に魔力を消耗していた。
「リイン、移動魔法使えるか?」
「いえ、それはまだ……」
どうする?
俺も流石に、剣を振るう力がなくなって来た……。
一撃だったやつも、2回3回と同じ場所を切らないと切り裂けない。
限界……か?
いや、待て待て。
こんな程度で上条さんは終わりませんのことよ。


「リイン、ディバインシューターで隙を作ってくれ」
「えっ? そんな、相手は機械ですから……」
「普通に攻撃するだけでいい、俺がその間に、あの子を抱え挙げてウイングロードを張る」
「ウイングロード滑走経験は?」
「……いわずもがな」
「了解です。ディバインシューターフルシューティングなのです!!」
リインが全魔力を行使して、100余りの水色の魔弾を作り出した。
……リインが限界か。
急いで金髪の少女をレリックもろとも抱えあげおんぶすると同時に、リインが周囲の敵をディバインシューターで殲滅する。
頼むぞ。
「ウイングロード、展開!!」
俺がそう言うと、黄色い魔力の道路が空中に展開され、足に装着したデバイスがローラースケートのように、その道路を滑走した。


「オートか。これは都合がいい」
「……」
「リイン?! 大丈夫か?」
「ちょ……と、魔力を使いすぎましたのです」
俺が気を失いそうなリインを胸ポケットに入れ、空を滑走していた時だった。
「ちょこまか逃げるのが、管理局の得意分野かぁ?!」
女の人の怒鳴り声と共に、地上から突然放たれた白い閃光。
俺が進もうとした道が消え、立ち止まる。


「超面倒なんで、できればその子を渡して欲しいんですが」
「?!」
「超驚いてますが、どうでもいいです。超さっさとその子を渡してください」
後ろから声が飛び振り返ると、俺の走ってきたウイングロードに少女が立っていた。
なんだ?
いつの間に?
「超聞こえてますかァ?! さっさと渡せってェ言ってンですよ!!」
少女が右拳を構え、迫ってくる。
不味い……両手は塞がって……。


「良く頑張った」


「えっ?」


「紫電……一閃!!」
「?!」
敵の少女がいた場所に、巨大な斬撃が直撃した。
今の……って?
「シグナムさんか?!」
空を見ると、俺のほうにシグナムさんが降りてきていた。
「魔法なしでここまで良くたえたな」
「だけど、リインが……」
「……ここは任せて先に行け。機動六課のヘリが待機している」
シグナムさんに言われ、俺はヘリとの合流地点へ向かった。


シグナムさんの指示通りにいくと、ヘリが止まっていた。
「おっ……お疲れ。後は任せろ」
「ああ、頼む。あと、リインも……」
「馬鹿いうな。お前も乗れ。お前とリインフォースⅡには帰還命令が出てる」
「え?」
「あんな数千機相手に孤軍奮闘してたんだ、魔力や体力が無いのを予測した上での命令だ」
操縦席の男がククッと笑う。
何がおかしいんだ?
「信頼されてて羨ましいぜ、お前。だって2人の無事が確認される前に部隊長はそう命令を出したんだぜ?」
「ど、ういう?」
「つまり、お前ら2人が確実に生きてると信じて命令したんだよ」
あぁ……そういうことか。
くそっ……安心したら疲れが……。
「本当に、お疲れ様だぜ。運び屋サン」
操縦席の男の言葉を聞いた後、俺は気を失った。


『表情』


「なのはちゃん……」
「あっ、はやてちゃん。こっちの被害状況はちょっと深刻かもしれない」
「……」
「どうしたの?」
「――なんでや?」
はやてちゃん……。
「なんでそないな平然としてられるん?! なのはちゃんの知り合いなんやろ?! なのはちゃんの大切な人なんやろ?! なんでなん?! 答えてや!!」
私に対するはやてちゃんの叫びは、遠くの人に聞こえるくらい大きく響いた。
平気なわけが無かった。
「だって、私は今、悲しんでる余裕なんて無いから」
そんなわけが無い。


「なんで、そんな……」
「はやてちゃん。私達は隊長だよ。はやてちゃんに至っては総隊長。私達が悲しんでていいわけないよ」
「信じられへん。なのはちゃんは、どんなことにもめげない不屈の心を持ってるって噂やった……せやけど、そんな、そんな優しい心じゃないんやな」
……。
「ただの……ただの冷徹で、残酷な冷たい悪魔の心や」
「はやて!!」
私にそう言ったはやてちゃんを、フェイトちゃんが叩いた。
何してるの?
事実だよ、フェイトちゃん。
現に、こうして笑ってるんだもん……。
リインちゃんを失って悲しんでるはやてちゃんが正しいんだよ。


「はやて、言いすぎだよ」
「言い過ぎや無い。正しい……言葉や」
はやてちゃんはそう言うと、歩いて行った。
私はただ立ち尽くしていて、
フェイトちゃんが何かを喋ってる気がしたけど……一言も耳には入ってこなかった。
私だって、悲しいよ。泣きたいよ。叫びたいよ。
ねぇ、はやてちゃん。
私だって、物凄く悲しいんだよ?
でも、なんでだろう。
泣けないんだよ。悲しめないんだよ。叫べないんだよ……はやてちゃん。
私、壊れちゃったのかな。
今までは普通だったのに、急になんだよ……どうしてだろう。


「なのは!!」
「?!」
「フェ……イトちゃん?」
「はやてはきっと、冷静になれてなかっただけだから……ね?」
「ううん。はやてちゃんは正しいよ。私、悪魔なんだよきっと」
私が言うと、フェイトちゃんが必死に否定した。
「違う、違うよなのは。なのはが悪魔だったら私を助けてはくれなかったはずだよ!! どうしてそんなこというの? なのは。元に戻ってよ。なのは」
フェイトちゃんも泣いていた。
なんで? 私のせい?
「あはは。泣かないでよフェイトちゃん。私は平気だから。大丈夫だよ」
私はそう言ってフェイトちゃんから離れると、仕事を終わらせる為に作業に取り掛かった。

_____________


______


__


「あの……ひっ?!」
「あっ、なのh――すいません。なんでもないです」
……なんでだろう。
みんな私を避けてる。
おかしいな。私、何かしたかな。
避けてるというより、怯えられてるかな。
あとでフェイトちゃんに聞こう……。
私は部屋へ戻り、部屋着に着替えた。
ベッドに倒れこむ。
全然眠くない。


「――なのは」
暫くすると、フェイトちゃんが帰ってきた。
「あっ、お帰り」
そう言ってフェイトちゃんと顔をあわせた途端、フェイトちゃんの表情が歪んだ。
「どうしたの……なのは?」
急に聞かれても、解らないんだけれど。
私が首をかしげると、フェイトちゃんは鏡を私に差し出して言った。
「酷い顔になってるよ……なのは」
そう言われ、見てみると本当に酷い顔だった。
喜怒哀楽が入り混じった表情。
悪魔みたい。
だからみんな避けてたんだ。
「なのは……?」
フェイトちゃんの心配そうな声が私を優しく包む。


「フェイトちゃん……表情ってどうやって作るんだっけ?」


私はこの日から、無表情になってしまった……。


『なのはとインデックス』


宿舎、当麻の部屋

「なのは……」
「ごめん、フェイトちゃん」
「気持ちは解るんだけど……でも、私達はほら……仕事が」
「やる気になれない……」
「なのは。私、仕事行って来るから」
私のせいかもしれない。
一週間前の機動六課の休日。
申請したのは、私だった。
みんな訓練頑張ってるし、1日くらい休ませてあげようよ。
それが、いけないんだ。きっと。


全てのことに対してやる気が出なかった。
食べることも、起きることも寝ることも……仕事も。
私はあの日の翌日。
当麻の部屋に来て、ベッドに倒れこんでから何もしていない。
寝てすらいない。
会いたいよ……お兄ちゃん。
そんな中、事故がおきた。
フェイトちゃんが運転中にトラックに突っ込まれたらしい。
多分、私のせいだ。
私がフェイトちゃんに心配かけすぎたせいだ。
私、何やってるんだろう。
どうして、ここにいるんだろう。
「――なのは!!」
「え?」
私の名前を呼んだのは、当麻の連れのインデックスちゃんだった。


「何してるのかな。ここはとうまの部屋なんだよ?」
「それを言ったら貴女もでしょ?」
「私はね、貴女をここから連れ出しにきたんだよ」
何言ってるんだろうこの子は。
なんで私が出なくちゃいけないの?
「貴女、いつまで悲しんでるつもり? はやてはもう仕事を頑張ってるんだよ?」
「だから何?」
はやてちゃんなんて、知らない。


「貴女は、とうまを信じていないの?」
「え?」
「はやても最初は泣いてた。私はね、こう言ってあげた。「悲しむのは一瞬でいい、私達が帰りを信じていれば必ずまた会える」ってね。私だってとうまがいないのは寂しいし、悲しい。まさか拉致されるなんて思ってなかった。でもねなのは。私は信じてるよ。とうまなら絶対、リインを連れて戻ってきてくれるって」
「私は……どうしたらいいのかな?」
「なのは。前に言ったよね? やれることを頑張ろうって。なのはができることは何? 悲しむこと? 違うよね、なのは。後は言わなくても良いはずだよ?」
ベッドに倒れこんでいた私に、インデックスちゃんは微笑んだ。
「それと、私に貴女に会いに行くよう言ったのは、他でもないはやてなんだよ? はやても物凄く心配してるよ。フェイトのことだってある。なのは。今は落ち込んでる……ひまなんてないんだよ?」
インデックスちゃんはそう言うと、部屋を出て行った。


……信じていない?
そんなこと、ない。
ない?
……ごめん、お兄ちゃん。
私、信じてなかった。
私、信じるから。
だから帰ってきてね?
そしたら約束守ってね。
……まずは、お風呂に入って……。
はやてちゃんに謝らなくちゃ。

______________



________



___


「なのはさん?!」
「スバル、みんなもごめんなさい。私、がんばるから」
「……遅いで。なのはちゃん」
「はやてちゃん……」
「ごめんな? なのはちゃん」
「私も……ごめん」
私達にそれ以上はいらなかった。
「フェイトちゃんは?」
「軽傷や。安心しとき。……なのはちゃん達が捕らえ損ねたあの謎の敵と地球でなのはちゃんたちを襲った敵は一緒のグループみたいや。あとは、シグナムが戦闘したというセーターの少女と長い髪の女」
はやてちゃんから資料を受け取る。
……。
「戦闘機人?」
「はい。敵が自らそう言っていました」
スバルを見ると頷いていた。


「この、シグナムさんと戦闘した人は?」
「解らないんや。それが」
「どういう?」
「彼女達は魔法というより、なんて言ったらええかわからんのやけど……」
「――あれは、能力者だよ」
フェイトちゃん?!
「大丈夫なの?!」
「問題ないよ。なのは。戻ってきてくれて有難う」
「……うん」
フェイトちゃんが私に微笑み、私が微笑み返すとフェイトちゃんの表情が険しくなった。


「あれは学園都市の人だと思う」
「自信の根拠は?」
「私は一度、学園都市の人と戦闘してる」
学園都市の人……。
あれ?
でも地球にはいけないはずじゃ……。
「予め来てたってこと?」
「可能性は否定できへんな」
「戦闘機人と共闘してたのかもしれない。だから、同一のグループの可能性がある」
解らない事が多い……。
でも、解ったことも多い。


「で、なんやけど。1つ尾もろい情報があるんやけど……調査お願いできへんか?」
はやてちゃんはそう言って私に一枚の資料を手渡した。
……ゴーグルをつけた少女?
「どういうこと?」
「そのゴーグルの少女の服装。どうやら、学園都市の常盤台中学の制服なんや」
「それって……」
「いや、敵ではなく何かを探してうろついてるような感じらしいんやけど」
何かを?
「でも、今まで……」
「それがみつからんのや」
「どうして?」
「ことごとく、逃げられてんのや。見つけた瞬間に人間とは思えない速さで走っていくらしいんよ」
人間じゃないの?
でも……。


「で、や。それで私達が捕まえようって魂胆なんや。それをなのはちゃんにお願いしたい」
「?」
「学園都市を知ってるフェイトちゃん、なのはちゃん。どっちか。なんて考えとったけどフェイトちゃんは執務官の仕事があってな」
そういうこと。
うん。
「了解。今から行ってきます」
私はそう言い、急いで目撃情報のある街へと急行した。



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