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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」  第二十二話 暗雲! 呪われし放浪者! 

2011年09月25日 19:57

唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/05/08(日) 22:52:14.73 ID:LkbQgq/h0

 ロボット列伝

 隠しユニットのミネルバX、ファルゲンカスタムの出現条件と機体性能紹介。
 ついでに基準として主役格の三機の性能も紹介します。

 マジンガーZ

 移動力/5 運動性/50 装甲/1500 照準値/120
 特殊能力:超合金Z 毎ターン、エネルギーが回復。
      マジンパワー 気力130以上で最終与ダメージが1.1倍、最終被ダメージが0.9倍。

 ガンダム RX-78-2
 
 移動力/6 運動性/100 装甲/1000 照準値/140
 特殊能力:学習型コンピュータ 毎EPに運動性、照準値が+3される。

 ドラグナー1型カスタム

 移動力/8 運動性/120 装甲/900 照準値/140
 特殊能力:対話型コンピュータ・クララ 気力120以上でクリティカル率+20。

 隠しユニット

 ミネルバX 入手条件:ジャブロー時、唯の撃墜ポイントがトップ。

 移動力/6 運動性60 装甲/1400 照準値/140
 特殊能力:パートナー回路 マジンガーZへの援護攻撃時に必ずクリティカル。

 ファルゲンカスタム 入手条件:シノとハルヒの撃墜ポイントが5以上。もしくは宇宙を選択。

 移動力/8 運動性/125 装甲1200 照準値/155
 特殊能力:EWAC 自機から2マス以内の味方ユニットの命中・回避+15%
      ハッキング 精神コマンド『分析』が使える。使用後、行動終了扱い。
      ジャマー 射程1以外の攻撃に対して回避+10%


 本来の御三家、ゲッターはGになっちゃったので見送り。
 こういうデータを載せると『ぼくのかんがえたすーぱーろぼっとたいせん』化していきます。
 ですが、こういうの考えるだけで楽しいですよね!

 スパロボの公式ファンサイト(登録無料)に精神コマンドの案を送れたりできますが、あれも結構やってます。
 ムゲフロに出た信念を不屈+突撃でガトーにつけてほしいとか。

 でも、やっぱり個人的には奇襲を復活させてほしいですね!
 効果云々よりも、語感がいいですし、使ったときの爽快感は奇跡や愛以上だと思います。

 この後にクソ長い補講を入れてますが、必ず暇な時に読んでください。

 それでは、次回は再合流と同時になのはさんの話。

 ついでに、部隊名も募集してみます。
 脳内デフォはSpace Guardian Girl's ProjectからとってG's部隊。
 電撃G'sマガジンともかけてます<ドヤ>。
 ただし、結局はホワイトベース部隊に落ち着くと思います。
 皆さん、ドヤ顔で部隊名を出してくださいww


 補講 ブライガーとゲッターの変形システムについて

 スズたちが解説してくれましたが、補足します。

 ただし、私はJ9シリーズをきちんと見ていないので、作中での考証がどのようになっているか本編でどうなっているのかはわかりません。
 蒼天航路並みの妄想ゴッチャなので、話半分程度にしてください。


 ゲッターロボとブライガーは共に大きさから重量まで変化する〝ありえないロボット〟です。

 まず、その二つのシステムの根幹は前者はゲッター線、後者はシンクロン原理です。


 宇宙には『質量保存の法則』があり、要約すると『世界の容量は永久に100/100のままであり、分子は減ることも増えることもない』ということです。

 つまり、物を大きくするには他のものを小さくしなければならない訳です。
 それは飲み込んだコーラの炭酸がゲップになって出てくるぐらいあたりまえの事です。

 ゲッターとブライガーは世界の法則そのものに対してケンカを売っていたんですね。


 とはいえ、ゲッターはまだ簡単に説明できます。

 ゲッターロボはゲッター線を利用することで金属を異常なスピードで進化(退化)させ、それ以上に退化(進化)させることで質量を変えています。

 問題は、何もない空間から手品のように金属を引っ張ってきて巨大化するブライガーはどこから質量を持ってくるのか――

 建前上の答えが『平行世界の容量を借りる』ことです。

 シンクロン原理は、この宇宙の質量やエネルギーを他の宇宙空間と融通しあうことです。

 現行世界Aと平行世界Bを同調させることで、(100/100)と(100/100)を101/100+99/100にするのです。

 原作でのブライガーは別次元の宇宙、いわゆる平行世界からエネルギーと質量を借りてくることで物体を一時的に大きくしたりすることができます。

 引っ張ってきた質量をどうブライサンダーと融合させるのかとなると、空母アストロガイガーに搭載された物質増大プラズマシステムによって変形させるらしいです。

 何が問題かって、誰もこのシステムについて説明してくれないんです。

 実際の変形シーンはプリキュアのデュアルオーロラウェーブみたいな空間でブライサンダーが質量らしきものを受け取って変形します。

 あくまで仮説ですが、アストロガイガーのプラズマシステムによって世界間を繋ぐワープ空間のようなものを形成し、プラズマ化したブライサンダーに同じようにプラズマ化した平行世界の質量を融合させているのだと思います。

 ただ、キッドたちを乗せたまま変形しているし、コクピット内は変わらないようなので、コクピット周りはプラズマ化させてないようです。

 ブライガーでいられる時間は24時間と説明されています。
 その理由は二つ考えられます。

 一つは、プラズマシステムが二つの世界を繋げていられるのは一瞬から数十秒程度である場合。
 この場合は、変形が完了した後、現行世界Aは101/100+99/100の関係が(101/100)と(99/100)になります。
 つまり、質量保存の法則が乱れ、宇宙が崩壊します。
 この崩壊が始まるのが変形後24時間後なので、それまでに平行世界Bに質量をお返しします。

 二つ目は、プラズマシステムが二つの世界を繋げていられるのが24時間である場合。
 特に説明は不要でしょう。24時間が経てば質量保存の法則が乱れて宇宙が崩壊します。
 なので、プラズマシステムの電池が切れる前に質量をお返しします。

 考えると面倒な事が『ブライガーがダメージを受けて腕がふっ飛んだりしたら?』です。

 もげたパーツは宇宙空間をさまよって回収不可能でしょう。
 それでは借りた質量を返却できません。

 まあ、第一というか、これしかないという方法は『こちらの宇宙に元々あった質量で代償する』ことです。

 そもそも、ブライソードビームとかでエネルギーを発散してますし、もう考えるだけ無駄と言うものです。


 それならどうしてこんな話をしたかというと、このSSにて原作との設定上の矛盾点があるからです。

 このSSにおけるスーパーロボット大戦の世界は私自身の独自設定が働いています。

 その上でブライガーのシンクロン原理が使えなくなったので、『宇宙の別の場所から質量を融通しあう』という技術に変更しました。
 つまり、現行世界Aの中で50/100+50/100の質量を51/100+49/100にする技術です。

 そうなってしまった独自設定については、ストーリーの終盤のほうで明かしますが、ぶっちゃけSS本編とは何の関係もありません。
 ただ、この設定によって、本来起こるはずだった事やいるはずの人物がなかったことにされたり逆もあったりしています。
 手を抜いたわけではありません。本当です。


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 第二十二話

 ホワイトベース 格納庫

 無重力の海を泳いでヒカルはゲシュペンストのコクピットスペースに潜っている小さな影に声をかけた。

ヒカル「おい、吹雪……本当に終わるのか、その作業は……?」

吹雪「はい、全て順調です」

 頭部のアンテナヘアを漂わせて吹雪はコクピットから顔だけ出して答える。

吹雪「ヒカル姉のゲシュペンストは二時間三十三分後にSCCSに換装完了します」

ヒカル「シンプル・カスタマイズ・コクピットブロック・システムだっけ……?」

 質問しながらヒカルは気恥ずかしげにチラチラと吹雪を見たり見なかったりする。

吹雪「はい。合わせて、接近武装が大好きなヒカル姉は私がフルオーダーメイドでカスタマイズします」

ヒカル「別に好きという訳じゃ……だがな、その……」

吹雪「何でしょうか?」

ヒカル「その格好は……何だ?」

吹雪「オーダーメイドをするならメイド服と海晴姉に言われました」

ヒカル「そうか……」

吹雪「予定では、三時間十二分後に霙姉たちと合流ですね」

ヒカル「あぁ、そうだ」

吹雪「全て順調です。イレギュラーが起きない限りは」

ヒカル「まったく……たまに思うよ。吹雪は世界のスケジュールをみんな知ってるんじゃないかって」

吹雪「そんな事はありません。私にもわからない事はたくさんあります」

ヒカル「たとえば?」

吹雪「人間の感情……とかでしょうか」


 琴吹家私有シャフト 司令部

 地上のスーパーロボットを詰め込んだシャフトは一足早く合流地点に到着していた。
 残り数分でホワイトベースが見えるはずなので、スーパーロボット総出で出迎えることとなった。

紬「そうね、無重力での運転練習にもなるから」

 唯たちがいるシャフト本体に接続されている指令ブロックで紬はほう、と紅茶で一息ついた。

紬「みんなには内緒で、ちょっと早めのティータイム……ふふ」

 執事の斉藤が運んできたケーキに舌鼓を打つ。

紬「和ちゃんも、ミネルバXのテストに復帰したそうね」

斉藤「はい。今ごろは復興活動に携わっているかと思います」

紬「私たちが戻る頃には、ミネルバXの改修も終わっているはずね」

通信士「つ、紬お嬢様!」

 和やかな雰囲気が、通信士の切羽詰った声で中断された。

斉藤「何事か?」

通信士「凄まじい速度で、識別不明の機体が接近してきます!」

紬「何ですって!?」

通信士「だ、駄目です! もうこちらに……!」

 大地震のような衝撃が、シャフトを襲った。
 翡翠色の輝きを消して、黒翼の戦士が爆発するシャフトを見据えていた。

アサキム「これで君の道を阻むものは半分になったよ、雷刃の襲撃者」

フェイト「こ、こんな……」

アルフ「アンタって奴は……!」

 牙を剥いて拳を震わせるアルフには一瞥もせずに、黒衣の放浪者――シュロウガに乗るアサキム・ドーウィンは随伴者の背を押した。

アサキム「君がやれないから、僕が代わりにやってあげたんだ。早く嘱望の種を封印しなよ」

フェイト「……バルディッシュ」

 息を詰まらせながらもフェイトは自分の斧を手にして、呪文を唱えはじめる。

アルフ「――ッ! フェイト!」

 微妙な煙の揺れを捉えたアルフが飛びかかっていなければ、無防備であったフェイトに光子力の矢が刺さっていただろう。
 これには、アサキムも驚いているようだった。

アサキム「驚いた。彼女たちの中に幸運の女神でもいたのかな」

 次の瞬間、煙を飛び出してゲシュペンストとアルトアイゼンがシュロウガに仕掛けた。

氷柱「よくも……よくもシャフトのみんなをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

アサキム<直感>「魔王剣……!」

 ニュートロンビームを全て避け、ネオ・プラズマカッターに対してシュロウガは暗い赤紫色の光りを放つ剣を手にして切り裂く。

氷柱「――ッ!?」

アサキム「黒き霞となりて散れ!」

 ズシャァァッ――! 黒の二機は交錯し、首を落とされたのは氷柱であった。

氷柱「そんな……!」

 頭部を失ったゲシュペンストがコクピットを吐き出す。
 シュロウガの後ろに回ったアルトアイゼンが肩のボックスを開いた。

霙<突撃>「貴様は……」

 静かだが、確たる意志で霙は引き金を引いた。
 重装甲から近距離指向性・近接戦闘用炸裂弾M180A3が黒翼を包囲する。

アサキム「悪い夢を見せてあげるよ」

 チタン弾が貫いたのはシュロウガの影だけだ。
 霙が声を聞いた時には、既にアルトアイゼンの腕は消失していた。

アサキム「何か荷物を背負っているね。見せてもらおうか」

 アルトアイゼンの背中にコンテナがあるのを見て、アサキムは腕を伸ばしたが、それは届くことはなかった。

唯「ロケットパーンチ!」

翠星石「超電磁ヨーヨー!」

夕映「ダブルトマホゥゥゥクブゥメラン!」

 六つの武器がシュロウガの横を叩き、アサキムは更に奥でボスボロットとダイアナンAが分離した指令ブロックを眺める。

アサキム「状況は良く傾いている」

 視界の端で幾つかの明かりが灯っていた。

シノン「各機、散開して正体不明機を捕縛。氷柱さんと紬さんたちの回収も同時に行って」

 ジャブロー防衛やマスドライバー作戦以上に緊迫した表情でシノンは指示を出す。

シノン「こんなことが……何が起こっているの……」

 報告に驚愕しているのは、シノンだけではない。
 出撃した少女たちも半信半疑であったが、現場に着いて、その惨憺たる有様に絶句した。

ヒカル「そんな……霙姉、氷柱……」

珠姫「平沢先輩……」

シノ「ゲッターとコンバトラーまで……」

 黒翼の不明機が悠然と佇んでいる宇宙に味方機は四肢を切断されている。
 その近くで金色の魔方陣が広がった。

なのは「あれは、フェイトちゃん!?」

アリサ「なに!? じゃアイツはフェイトの仲間ってこと!?」

すずか「……っ!」

 一番前に出たのはガンダムだった。
 吹雪が持ってきた新しいブースターで速度は充分で、シュロウガを射程に捉えた。

すずか「当たれ!」

アサキム「この世界はまだ遅い!」

 シュロウガの額が翡翠色に光り、紫色の光線がビームを打ち消す。

すずか「それなら……!」

アリア「すずかちゃん、ダメよ!」

 制止の声を聞かず、すずかはビームジャベリンでシュロウガを突いた。
 ただ、影だけを――

アサキム<覚醒>「君たちに用はない」

 ガンダムの遥か上に移動していたシュロウガ闇を纏う。

アサキム<直撃手加減>「獄炎の抱擁……エンブラス・ジ・インフェルノ!」

 黒翼を中心に闇が広がり、まずガンダムを飲み込んだ。

アリサ「すずかっ!」

海晴「各機――!」

 後方からの叫び声が届かないうちに、闇は更に広がり、マジンガーたちも侵していく。
 ただ一機、赤い機体だけが爆発したようにこちらに向かってくる。

霙「ヒカル!」

ヒカル「霙姉!?」

 腕をもがれたアルトアイゼンを暗幕が追いかける。
 直前に転回してコンテナをゲシュペンストにぶつけると、シュロウガの闇が全ての機体を胸中に収めた。

ヒカル「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 全ての反応が途絶え、コクピット内で焦熱がヒカルの身を焼く。
 おそらく、周りの仲間たちもこの業火に巻き込まれているのだろう。

霙「ぐぅっ……! ヒカル……!」

 接触回線で姉の声が聞こえた。

ヒカル「み、霙姉……」

 苦悶に紛れてアルトアイゼンの背中に積まれていたコンテナが開く。

霙「受け取れ……お前の魂だ……!」

 敵機を焼いたシュロウガを呆然と見つめているフェイトにアサキムは言う。

アサキム「出ているよ、嘱望の種。封印しないのかい?」

フェイト「えっ……」

 青白い光りが走り、バルディッシュが反応している。

アルフ「フェイト……」

フェイト「う、うん……ジュエルシード、シリアルⅩⅡ……」

バルディッシュ「Seeling mode.」

フェイト「封印――」

バルディッシュ「Seeling.」

 ジュエルシードがバルディッシュに吸い込まれる。
 アルフも胸を撫で下ろす。
 邪魔が入らなければこんなにも簡単なのに、胸はざわざわが止まらない。

アサキム「さぁ、ここを離れようか」

フェイト「はい……」

アルフ「待って! 何か来る!」

 力なく頷くフェイトを抱きかかえてアルフが跳んだ後ろを黒い影が抜けていく。

アサキム「亡霊……!」

ヒカル「ハァァァァァァァァァァァァッ!」

 紅の瞳孔を開くアサキムの耳に喊声が直撃した。
 眼光はゲシュペンストだ。
 機体の駆動限界を超越しているのか、関節が赤く燈っている腕には金縁の鞘の刀が握られている。

ヒカル<ド根性>「感じるぞ……この手触り、気の波動……オマエは金獅子丸だな!」

 アルトアイゼンのコンテナから受け取った武器にヒカルは自身の怒りを重ねた。

ヒカル<努力>「霙姉が護ってくれた私とオマエで、暗雲を振り払う!」

 自分を中心にレールを円形に敷いた操縦桿を強く握り締める。
 プラズマカッターによる格闘戦を多用するヒカルに吹雪が用意したシステムだ。
 ヒカルの腕の動きをダイレクトに機体に伝え、武道で鍛えた彼女の上半身をゲシュペンストと同化させる。

 今、左手に鞘を握り、右手でその柄を握る。
 レールの中で操縦桿同士がぶつかる。

アサキム「速い! 魔王剣……!」

ヒカル<熱血>「必殺! 獅子王! 疾風怒濤ォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 軋む機体の摩擦熱で出た煙を引いて、ヒカルは居合い切りを抜き放った!!

アサキム「――ッ!!」

 稲妻のような火花が散り、シュロウガの剣が砕ける。

アサキム「僕の魔王剣が――!」

ヒカル「お前が何者かは知らないが、よく覚えておけ!」

 抜いた刀を返し、ゲシュペンストは再び跳躍した。

ヒカル<魂>「我が名は天使ヒカル! 皆の家族を守る剣だ!!」

 ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!
 真っ直ぐに振り下ろされた黄金色の刃がシュロウガを一刀両断した!!

 露出したコクピットで赤い眼光の青年は薄く笑っている。

アサキム「フッ、この世界に価値はないと思っていたけれど……」

 ノーマルスーツも無しに宇宙に肌を曝しているアサキムは自身から溢れる闇でシュロウガを包んでいく。

アサキム「相当、特殊なようだ」

ヒカル「待てっ!」

 刀を構え直して制止を呼びかけるが、アサキムには届いていない。
 捕まえようとするが、駆動系の組織が崩壊して言うことを聞いてくれない。
 シュロウガを包み込んだ闇は一点に凝縮していき、破裂したかと思えばもうシュロウガの気配は消えていた。


 ホワイトベース 格納庫

吹雪「ヒカル姉が感じたように、シシオウブレードのモデルはヒカル姉が愛用している木刀、金獅子丸です」

 データブックを弄りながら吹雪は淡々と解説していく。

吹雪「コクピットブロックもヒカル姉がシシオウブレードを使うことが前提で改造しました」

ヒカル「あぁ、操縦桿に金獅子丸を持った感覚が直接伝わってきた。すごいな、吹雪は本当に」

 頭を撫でられて吹雪は相変わらず無感動だが、すぐに唇を尖らせた。

吹雪「ただ、ヒカル姉はゲシュペンストを乱暴に扱いすぎです。見ればわかると思いますが」

 不意に痛いところを突かれてヒカルもたじろいだ。
 見上げたパーソナルトルーパーはバラバラに解体されて一から建て直しているようである。

吹雪「解析したところ、ゲシュペンストにかけられている駆動限界のリミッターがヒカル姉のT-LINKに反応して弾き飛ばされているようです」

ヒカル「つまり……どういうことだ?」

吹雪「ヒカル姉の闘争心――熱血、努力、ド根性にゲシュペンストが頑張りすぎているということです」

ヒカル「……褒められている気がしない」

吹雪「マラソンで前を突っ走りすぎているヒカル姉の後ろに一生懸命ゲシュペンストが追いかけているんです」

ヒカル「私がゲシュペンストに無理をさせているということか?」

吹雪「そうです。対策としてT-LINKシステムにもリミッターをかけておきました。これでヒカル姉が本当に必要な時にだけ、駆動限界突破を行うことができるようになります」

ヒカル「つまり、一度きりということか」

吹雪「はい。使用後はオーバーワークでほとんど動けなくなりますから、注意してください」

ヒカル「あぁ、わかった。しかし、酷い状態なのはゲシュペンストだけじゃないからな……」

 見渡せば、格納庫のあちこちで火花の音がしている。
 フェイト・テスタロッサと一緒にいた黒翼の機体が出した闇の炎を浴びた機体は装甲のほとんどが剥離してしまった。

吹雪「クルー総出で修復作業に当たっています。ギガノスへ到着するまでには七割は完了するはずです」

ヒカル「あぁ、頼む……だが、他にも問題はあるが……」

 正直、自分の事でも手一杯だが、それでも格納庫の端にいる小さな二つの影が気になってしまうのだ。

シノン「あなたの行動は褒められたものではないわ、すずかさん」

 厳しい表情でシノンは座ってうなだれている少女にしゃがんで目線を合わせた。

シノン「あの黒い機体があなただけを狙っていたら、あなたは帰ってこられなくなっていたのかもしれないのよ」

すずか「はい……」

シノン「それに、いきなり飛び込んでいくなんてあなたらしくないわ。どうしてか、教えてくれる?」

すずか「私は……役に立てていないんじゃないかって、不安になって……」

シノン「役に立ってないなんて……」

 そんなことはないと言おうとしたシノンの頭上から鋭い言葉が落ちてきた。

アレイ「役立たずならガンダムから降りろ。お前だけにしか乗れない訳じゃない」

すずか「――っ!」

シノン「アレイ!」

 二十二歳でクールな性格でメインクルーの中でも大人だと言われている氷坂アレイが鼻筋を立たせてすずかの肩を掴んだ。

アレイ「私だって訓練は受けている。私じゃなくても実戦の勘のあるパイロット候補だっていくらでもいる。お前がガンダムを降りたところで何の問題もないんだ」

シノン「アレイ――」

アリサ「ちょっとアンタ!」

 氷の鏨で心に刻むように喉を前後させる主任通信士に怒鳴り散らしたのはやはりアリサだった。

アリサ「いきなり入ってきて何言っちゃってんのよ! ガンダムにはずっとすずかが乗っていたんだからね!」

アレイ「お前たちみたいな子どもに任せて安心していられるほど私は情けなくない!」

 仲裁に立とうとした艦長を突き飛ばして、アレイも声を荒げた。

アレイ「ガンダムはお前たちのものじゃない、連邦のものだ! ジオンと戦うための兵器であって子どものおもちゃじゃないんだ!」

アリサ「お、おもちゃですって、おもちゃで戦争が出来るもんですか!」

 びしっ! 背伸びしたアリサの平手打ちがアレイの頬を叩いた。

なのは「アリサちゃん!」

アレイ「くっ……子どもに戦争が出来るものか!」

シノン「アレイ!」

 赤みが増した頬を引きつらせたアレイが振り上げた腕はさすがにシノンが掴んだ。

シノン「やめなさい、アレイ! あなたまで手を出してどうするの!?」

アレイ「くっ、香月艦長……!」

シノン「この子たちだって、不真面目な気持ちで戦っている訳じゃないわ。それはあなただってわかっているでしょう?」

アレイ「だが、このまま月村が乗っていても……!」

すずか「――わかりました!」

シノン「!」

 内気な彼女にしては大きな声だった。
 張り詰められた空気を引き裂くようにすずかは立ち上がる。

すずか「私が……ガンダムを、降ります……」

アリサ「すずか!」

なのは「すずかちゃん!」

 うつむいた顔を上げない少女に、アレイも腕を下ろし、シノンも顎を引いた。

シノン「……わかりました」

 いがむアリサとうろたえているなのは、きゅっと唇を結んでいるアレイを順番に見て、シノンは姿勢を正して伝えた。

シノン「今日付けで、月村すずかさんからガンダムの専任から除外します。以後、ガンダムは候補者から選抜して運用していきます」

すずか「はい……お願いします」

 こくりとうなずいてすずかは格納庫から出て行った。
 当然、アリサとなのは、ハロもその後を追っていき、残ったアレイとシノンは小さくため息を吐いた。

シノン「……あなたの気持ちはよくわかるわ」

アレイ「別に……艦長が思っているような感情で言ったんじゃない」

シノン「それでも、小さい子が戦争に関わるのはよくないわ」

アレイ「今、関心を持つべきなのは、誰がガンダムを動かすかだ」

シノン「この状況じゃ、手を挙げるのは二人しかいないわね」


 第二十二話 暗雲! 呪われし放浪者! 完



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今回、鬼畜マサキとタメ張ったゲシュペンストを紹介


 ゲシュペンスト TYPEーS 試験型TーLINKシステム搭載機

  移動力/6 運動性/90 装甲/1200 照準値/130
 特殊能力:駆動限界突破 気力130以上で一度だけ使用可能。移動力と武器攻撃翌力が上昇。次EP行動不能。以降全性能がダウンし格闘武器が使用不能になる。

 ゲシュペンスト TYPEーR 試験型TーLINKシステム搭載機

  移動力/7 運動性/110 装甲/800 照準値/145
 特殊能力:TーLINKコンタクト 気力110以上で発動。TーLINK武器が使用可能になる。


 アサキム・ドーウィン

 特殊技能:鬼畜 女性パイロットに対して予ダメージ1.2倍

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