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なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」  アフター2

2011年08月30日 19:28

なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」

この次の話が、あれなんです。
濡れ場?
まぁエロですよ。セクロスですよ。

406 :◆LFImFQtWF6 [saga]:2011/05/11(水) 06:48:55.96 ID:aeoCQfP90


『お茶会……?』


土曜日の次は日曜日。戦士たちの準備の日だ。
でもまぁ、そんなのは関係ないようで、
俺とフェイトは出かけていた。
デートではなく、仕事のようなものだ。というわけでもない。
「あっ、超早かったですね」
「それより早かった絹旗は超々早かったな」
「まぁ、超当然です」
絹旗と合流し、フレンダの家に向かう。
特に用事と言うわけでもないが、
なのはの「お茶会でもしない?」により、行われることとなった。


「なのは。急にどうしたの?」
「気分的にしたいなって」
「よぉ、ヴィヴィオ。良い子にしてたか?」
「うん。当麻パパ」
だから当麻パパは止めてくれ。
苦笑いを浮かべていると、フレンダと絹旗が近づいてきた。
「で、結局どっちの子供な訳よ」
は?
「いや、どっちでもない」
「髪の色的に、超執務官の子供っぽいですけど」
「お前らなぁ……」


「当麻」
「ん? どうしたなのは」
「フェイトちゃん少し借りるね?」
「は?」
「仕事の話。だから少しの間4人で何かしてて」
フェイトとなのはが歩いて行った。
で、取り残された、
俺と絹旗、フレンダ、ヴィヴィオ。
で、何してろと?


「ねぇ、みんな」
「ん? どうかしたの? ヴィヴィオ」
フレンダが微笑む。
うん、なんかお前ら姉妹に見える。
だが、その後、ヴィヴィオの口から衝撃的な発言が飛び出した。
「模擬戦しようよ」
「「「はぃ?」」」
「模擬戦。私、みんなと戦ってみたい」
ヴィヴィオさんがなんか言い始めましたよ?
どうするんですかこれ。
「私は超賛成です。丁度4人だし」
「私も賛成な訳よ」
えぇぇぇ?!


「当麻パパ……しよ? ね? ヴィヴィオしたいの。当麻パパと」
「ま、待てヴィヴィオ。その発言は聊か問題がある。模擬戦ならやるよ。模擬戦なら!!」
「じゃぁ、超やりますか」
あ。
「前言撤回とかは……?」
「無理な訳よ」
ぐっくそ……
「解った。で? チーム分けはどうするんだ?」
「私、フレンダ、ヴィヴィオvs当麻ですが超なにか?」
おいおい。


「俺にヴィヴィオたちを殴れと?」
「あぁ、それなら問題ないわけよ」
「はぃ?」
「私とフレンダは顔じゃなければ超無問題ですし」
「私は聖王モードで戦うから」
いや、それ俺が危なくね?
「じゃぁ、超準備良いですか?」
「俺は全然駄目です」
「私準備良いです。いつでも」
白いBJに身を包んだ高校生くらいの女の子が話しかけてきた。
うわぁ?!
誰?!
って……オッドアイ?


「ヴィヴィオ?」
「はい。一応、聖王モードだとこうなります」
うわぁ……凄いな。おい。
「サイドテールなのはなのはの?」
「うん。そうだよ」
「雑談は超後回しです。さぁ、やりますよ模擬戦」
くそぉ。
時間潰して2人が戻るのを期待したのに。
「わぁーった。やるよやりますやれば良いんだろ」
「「「じゃぁ……」」」
「手加減無しだ。俺は元機動六課ライトニング分隊、上条当麻。行くぞ!!」

_____________


_______


__


「窒素装甲を打ち消すってのは超解ってたけど、まさか超ヴィヴィオを止めるなんて」
「う~。ちょっとずるいよ。当麻パパ」
「いやぁ、でも危なかった。なんせ、デバイス無いし、フレンダの設置トラップがあったし」
「他に気を取られてる間に設置してたわけよ。でも結局かわされたけど」
まぁ、
俺がもし、ミッドチルダに行ってなければ、確実にぼろ負けだった。
爆弾が爆発する寸前に回避なんて無理だったし、窒素装甲を左手で受けられる受身的な体術もなかっただろうし。
なのは達の訓練のおかげだな。


「さっきは模擬戦やってたの?」
「お。フェイト。話は終わった?」
「うん。で、勝ったの負けたの?」
「フェイトママ~当麻パパずるいんだよ~魔法とか一切効かなかった」
「3vs1だったくせに何を言いやがる」
「当麻、自主練してる?」
げっ、なのは。
「ん~。時々」
「へぇ、ほ ん と う に ? 」
ぇぇぇぇ?!
何で怒ってるんでせうか?!


「してないです。嘘つきましたごめんなさい!!」
「あはは。まぁこっちではあんまり役に立たないもんね」
「ジャッジメントでも超なれば良いと思います」
「それかなり良い案だと思うって訳よ」
ジャッジメントか。
いや、でもなぁ……。
「面倒だし、良いよ。やっぱり俺は無能力者だから、、手の届くものを守れればそれで良い」
「その手というのがどのくらいの長さかによるけどね、当麻」
「はははは。まぁそんなに長くないよ」


「そんなに、の度合いは?」
「なのは。もう良いだろ? この話題」
俺たちはその後お茶会らしいお茶会を終え帰宅した。
インデックスは連れて行ってもらえなかったことにいじけたのか、
小萌先生の家に泊まりに行くと、書置きがあった。
そして、この日の夜……だった。



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『初めての』


俺たちはいつも通り夕飯を食べて布団に入り、少し雑談して寝る。
そのはずだった。
しかし、フェイトの一言で、その流れは崩れた。
神妙な面持ちで、どこか恥じらいがあった。
「ねぇ、当麻」
そう先っぽを口に出したフェイトに、俺はいつも通り、
どうかしたのか?
と尋ねた。
そしてフェイトが悩みなり何なりを言い、俺が答える。
それがいつも通り。
だが、違った。
「どうかしたのか?」
これへのフェイトの回答は……


「私と、したいと思わないの?」


だった。
流石の俺も機能を停止、再起動した。
だが現実は変わらず、フェイトは俺を恥かしそうに見つめていた。
「きゅ、きゅうにどうしたんだよ」
「今日、なのはに聞かれたんだ。当麻とその……アレはもうしたの? って」
なんてこと聞いてんだなのはぁぁぁぁぁぁ!!!
と、心の中で怒鳴りながら言葉を捜す。
だが、フェイトは待たずに続けた。
「なのはが言うには同棲してるのにしないのは、その相手に興味が無い可能性があるって……」
まじで、何吹き込んでるの? ねぇ、なのは。
卑猥な言葉が一切出ていないのに破裂しそうなくらい真っ赤ですよ? フェイトが。


「あの……フェイトはどうなんだ?」
「ふぇ?!」
何だその声?!
「え、えっと……わ、私はそういうことを良く知らないから……興味ない……訳じゃないけど―――」
「みなまで言うな。フェイト。俺も良く知らないからさ。そのなんていうか、不安なんだよ」
「不安?」
フェイトが首をかしげる。
互いにベッドに並んで横になっていて、
互いの息がぶつかる。


「だって、もしかしたらフェイトを傷つけるようなことになるかもしれないだろ?」
俺は絹旗に言われる前から意識はしていた。
けど、フェイトがそう意識していないと思うと言い出せなかった。
だからこそ……。
「フェイト。俺は……その……したいかな」
「え? それって……するってこと?」
「あ、い、嫌なら良いんだよ。別に。俺はフェイトが傍にいてくれる以上は望んでないから」
それは本心だ。
「えっと……当麻がしたいなら、する」
「え? でも……」
「平気。す、少しなら知識あるから」
小さく震えながら、フェイトが言う。
あの再会した時を思い出す。
無理やり襲うふりをした。
あの時、泣くほどまでに怖がっていた彼女は今、目の前にいる。
「フェイト……別にいますぐやる必要は無いから」
そう言うと、フェイトは首を横に振った。
「私は貴方に答えたい。当麻は今、望んでるから」


フェイトがパジャマのボタンを丁寧に1つずつ外していく。
6つあるボタンが全て外れ、中に着ていた黒いシャツが露になる。
それだけでも、凄いと思った。
寝る前にブラはつけないらしく、豊満な胸を形作る黒いシャツの左右の胸の部分には突起が二つあった。
「フェイト?」
「……」
固まったフェイトに声をかける。
数秒返事が無く、もう一度声をかけようとした時だった。
「下は、脱いだ方が良い? それとも脱がす?」
……唖然。
まさかフェイトがそんなこと……まぁ、場面的にありえなくは無いんだけど。


「フェイトに任せる」
「う、うん。解った」
フェイトは頷くとズボンに手をかけ、下へとずらしていく。
俺はAVとか見てた記憶は無い。
見た可能性は無きにしも非ずなのだが、記憶は消えている。
ズボンは布団の中で脱がれて、そこから引っ張り出された。
下半身は布団の中で、見えてはいない。
恥らうフェイトがこっちに視線を向ける。
「脱ぐ? 私が脱がす?」
フェイトはそう言うと、手を伸ばしてきた。
俺は自分で脱ぐと言い、パンツだけになる。


フェイトが決心したように布団をどかし、フェイトの下着姿が露になった。
下着は黒。
さして色気も無いような普通の下着に見えるが、フェイトが履いているとなぜか……。
「当麻。あとは当麻の好きにして。私は受け入れるから」
「え?」
ベッドに仰向けに寝るフェイト。
呼吸で上下する胸が現実を教える。


「じゃ、じゃぁ、行くよ?」
「うん。お願い」
大して無いミッド前の学園都市での記憶。
その中で、一度だけ青髪ピアスの部屋で読んだエロ本を思い出す。
シャツの上からフェイトの胸に触れる。
優しく、優しく。
それだけを意識して揉む。
「んっ……」
?!
突然漏れたフェイトの声に思わず手を離す。


「痛かった?」
「……違う。でもなんか不思議な感じ。続けて平気」
フェイトに言われ、また胸へと手を伸ばす。
今度はシャツをたくし上げ、肌を晒す。
「ッ?!」
真っ赤になったフェイトの表情を一度視界に入れて、胸に視線を戻す。
服の上からとは違った感触。
それはさながら水風船のようだった。
掴んだ時に、指と指の間から逃げるように出てくる乳房。
掴んでは放し、撫でてては揉む。
それを繰り返していくと、フェイトがまた声を漏らす。


それを確認してから、左手で胸を弄ったまま秘部へと右手を移動する。
「はぁっ……はぁっ……んっ?!」
少し撫でると微かに湿っており、同時にフェイトも小さく声を上げた。
本で読んだとおり……そしたら。
湿った下着を僅かにずらし、多くも無く少なくも無い陰毛に覆われた部分を晒す。
「ひゃぅ?!」
まずは人差し指。
ゆっくりと入れていく。
湿っていたおかげかすんなりとはいえなくても入っていった。
「と……うまぁ……」
フェイトの優しい声が少しばかり甘く色っぽい声に変わる。


「じゃぁ、指で慣らしていくよ」
俺はそう言い、胸から左手を放し、右手に集中する。
そして、入れた右手の人差し指をゆっくりと出し入れする。
そのたびに、ねっとりとした透明の液体がそこからあふれ出す。
「んんっ?! ……あっ……な、んか……変」
フェイトが少しずつ媚声を漏らし始める。
その言葉を聴き、少しずつ速度を上げる。
「はぁっ……はっ……あっ?! ちょ、ちょ……んっ! っと、当麻。当麻待って!!」
「え?」
フェイトの甘い声での制止の呼びかけ。
だが、それに気づくには遅く―――
「あっ……駄目、駄目?! もれっっっっっうぅん?!」
瞬間、フェイトの媚声の悲鳴が上がりフェイトの秘部からは透明の液体が噴出し、
俺の右半身に少しだけ、かかった。


「あっ……うぁ……」
これがあれか。
小さく震えているフェイトをみて、本の一部を思い出す。
イクってやつだな。
よし……。
今度は、中指と人差し指をくっつけて進入させる。
「ひゃぁ?! まっ、まひぇ! なんか……おかs―――」
入れただけでまた?
そういえば、イったあとって敏感なんだっけ?
「ごめん、もう止められない」
予め謝り、続ける。


「あっ……あっと……まぁ。だ、だみぇ……当麻……あぅっ?! ま、まひゃぁぁぁ?!」
また液体が飛び散った。
えっと……やりすぎたか?
「はぁっ……はぁっ……つ、次は私が……」
かなり疲労した表情のフェイトが起き上がり、俺のパンツを下げる。
「うっ……」
いざ見られると物凄く恥かしいんだけど……。
「ど、どうすれば良い?」
「え?」
「わ、私、良く知らないから……指示して」
え? まじで?


「じゃ、じゃぁ、て、手で優しく握って、上下に……」
俺にフェラしろと言う勇気は無い!!
「っ~~~~~?!」
「こ、こう?」
優しく包まれ、けれども力強い抱擁が俺の息子を包む。
さらに上目遣いで確認を取るフェイト。
あっ……これは不味い!!
自分でも驚くくらい早くあの感覚が訪れ、フェイトに告げる前に白い液体が放たれ、
フェイトの顔や髪、胸にまで迸った。


「な、なにこれ……?」
フェイトが、白い液体をまじまじと見つめ、一舐め。
「に、苦い」
「ちょ、何してるんだよ。そういうものじゃないからそれ」
フェラしなくて良かった……。
もう、やめるか。
息子は収まってないけど、これ以上―――
そう思ってベッドから降りようとした時だった。
「でも、不思議な感じ……当麻」
「はぃ?」
呼び止められ、フェイトを見る。
「……最後までやろう?」
そしてフェイトがそう言って、微笑む。
いや、え?
最後?
その……えぇぇぇ?!


「いいのか? 初めは痛いらしいけど」
あの本の描写も、物凄く痛そうに叫んでた。
「当麻なら平気。当麻は全てが優しいから」
フェイト……。
フェイトがそう言ってくれてる。
なら――。
「フェイト……」
「当麻……」
軽い口付け。
そして、フェイトの秘部を確認する。
まだ湿ってはいる。
「また、やるよ」
そう言い、今度も右手の中指、人差し指のコンビを秘部に出し入れをする。
フェイトの甘く優しい媚声が漏れる。


「あっ、はぁっ?! はぁっはぁっ……んんっ?!」
またあふれ出す透明の液体。
クチュクチュと心地良い音が鳴る。
それにあわせて指の速度を上げたり、指を曲げたりと様々な動きをさせる。
「ひゃぁっ?! まっ、またくる……と、とうみゃぁぁぁ?!」
フェイトの可愛い悲鳴が上がり、透明の液体が噴出す。
その後も暫く弄くり、確認する。
「も、もう平気かな?」
「はぁっ……はぁっ……」
フェイトに聞いても返事は無く、荒い息が聞こえるだけ。


決心し、俺の股間に聳え立つ塔をフェイトの秘部にあてがう。
行為には体位なんてのがあるらしいけど、そんなのはしらない。
「フェイト。力抜いて。痛かったら言えよ?」
「……」
フェイトは黙って頷く。
ゆっくりと、指を差し込んでいた場所に入れていく。
「んん~~~~~~っ!!!!!」
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫だきゃら……続けて」
フェイトが少し涙目で答える。
ゆっくりと……慎重に入れていくと、何かに当たる。
これは……あれか?


「フェイト。本当にいく?」
「な、何度も言わせないで……は、恥かしいから……大丈夫。と、当麻を信じてるから」
それでも震えた声。
徐々に奥へと突く。
そして―――
「あぅっ?!」
「フェイ――」
「良いから!! 平気!!」
――処女膜を破った。
秘部から生々しい血が流れ出る。


「少し痛い……でも、当麻を感じるから……」
「フェイト……」
よし、解った。
何度か決心したけど、覚悟を決めた。
「優しくやるから」
「うん。お願い」
フェイトとキスをして、腰を上下に動かす。
そのたびに漏れる淫らな音が、リズムを作り出す。
「はぁっぁぅっ……な、なんかふ、ふんわりする」
「っく……っていうか、あれだ。寝て目を覚ます感じ」
互いに少しずつ余裕が出来、ラストスパート前の会話をする。


「いくよ。フェイト」
「きて、当麻」
フェイトの声を聞いて、思わずにやける。
一気に速度を上げる。
「ひゃぁぁぁうぅん?! きゅ、急に――あぁっ?!」
小さく、遅いリズムは大きく、速くなっていく。
「「はぁっ……はぁっ」」
互いの呼吸がシンクロし、臨界点が近づく。
「と、とうみゃ……わ、わたひ……さっきの……またぁ」
そろそろ……抜かないと。
フェイトが俺の腕を少しだけ強く握る。
限界が来た兆候。
そして―――
「ふあぁぁぁ?!」
「くっ……!!!!」
出る瞬間にフェイトの秘部から抜き、
白い液体はフェイトの全身に向けて放たれた。

___________


______


__


俺たちはベッドに倒れていた。
「フェ、フェイト生きてる?」
「明日……仕事無くてよかった」
フェイトの小さな笑いが聞こえる。
「俺……学校だ」
「まだ22時だから平気だよ。それより布団洗って、その間にお風呂入ろうよ」
「ああ、じゃぁ先に――」
「何言ってるの? 当麻。もう恥かしがらないで、一緒に入ろう?」
俺はフェイトに手を引かれ、風呂場へと向かった。


体と髪を洗って2人で浴槽につかる。
意外と広い浴槽は、3,4人でも入れる。
これははやての提案であり、友達とか泊まりに来たら一緒に入れるように。らしい。
「ちょっと、自分が自分じゃないみたいだった」
フェイトが不意に呟く。
確かに……理性はあったけど、なんていうかな……。
「不思議な感じ……だったかな。当麻はどうだった?」
「俺も同じ。どうすれば良いんだろう? っていうのが考えなくても解るようになってさ」
フェイトを見ると、タオルで纏められた長い金色の髪から水が滴っていた。
俺たちは軽く笑って、風呂場の天井を見上げ――
「でも……」
「「疲れた……」」
――二人同時に呟いた。


そして翌日、
俺が腰痛に悩まされて体育を見学したのは、また別のお話。
……。


『臨時体育教師は戦技教官』


「昨日はどうしたんだにゃ?」
「めちゃくちゃ疲れて、死に掛けてただけだ。今日は平気」
「まぁ、ええけど無理はあかんで? カミやんが無理すると小萌先生が泣いてまう」
「まぁ、私としては超どうでも良いですけど」
お前には聞いてないぞ絹旗。
と、心の中でツッコミを入れ、授業開始を待つ。
これから始まるのは体育。
な の だ が 。
とある戦技教官が飛び入り参加すると、俺は風の噂(HRの小萌の言葉)で知った。
で、俺は警戒していた。
あの鬼教官が何をさせようというのか。ということだ。


因みにこうなったのには訳がある。
実は黄泉川という体育教師(小萌の知り合い)が風邪でダウンしたそうで。
それを聞いたなのはが「なら私が代わりに」などということだ。
意味が解らないならそれは、多分説明不足。
「は~い。みなさん。初めまして。高町なのはです」
男子勢から歓喜の叫び、女子からは尊敬の眼差しが送られていた。
って、なのはは保護観察いいのかよ?!
と思ったが校庭の隅で遊ぶ2人が視界に入り、納得した。


「あの~なのは先生」
「はい?」
「きょうはなにするんだにゃ~?」
「模擬戦です」
「「「「「は?」」」」」
やっぱりか……。
「じゃぁ、チーム分け。絹旗ちゃんと当麻で1チームvsその他」
はぃ?
笑顔で何言いやがる鬼教導官!!
「ちょっ、なのは!! そりゃあんまりだろ!!」
「出来るよ。当麻と絹旗ちゃんなら」
「私は超能力使用制限必要ですか?」
「うん、使っちゃ駄目」
「なるほど、超死ねと」
「ううん。だってみんな……当麻しか狙わないから」
あのやろー!!
知っててわざと!!
「カ~ミやん。ぶっ飛ばさせてもらうでぇ」
「殴らせろ殴らせろだにゃ~」
や、やべぇ……
「当麻と絹旗ちゃん、その他大勢は全員新聞紙の刀を使って良いです。では、ファイト!!」


なのはが号令をかけた瞬間、校庭が揺れた。
「「「「「「死ねや、リア充がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」
校庭を揺らす群衆の雄たけびが上がる。
ざっけんなぁ!!
え~と。


シグナムさん教訓その①
大群に突っ込むな、逸れた敵を落とす。


足の遅いやつが逸れるのはそうだが、
足が速いやつはこっちに近いのに逸れてる。
これなら!!
「チェストォォォ!!」
「丸見えだ馬鹿!」
切りかかる男子に怒鳴る。
振りかぶってきた新聞刀を軽くかわして一刀両断。
残り37人。
と、思いきや、足の遅い人を絹旗が切り倒しており、
残り28人。


フェイト教訓①
ヒット&アウェイ


瞬発力を生かしたライトニング分隊の技!!
こっちが逃げて、向こうが追う。
だけど、急に逃げてる側が攻めてきたら?
「らぁぁぁぁぁ!!! 待て上条!!」
「じゃぁ、攻める」
身を翻して、一気に攻める。
「「「「「?!」」」」
急な行動変更にたじろぐ敵。
「そんなんじゃ駄目だぜ? 三下!!」
「後ろにも私が超いますよ?」
不意打ちの挟み撃ち。一気に26人狩り、
残り2人


なのは教訓①
ガンガンいこうぜ!!


え?
あれ?
まぁ……いいか。
「カミやん、許すぜよ!!」
「斬る際に声を上げると位置が読まれるぞ!!」
俺に斬りかかる土御門の新聞刀を自分ので弾き、斬りつける。
その時、土御門がにぃっと笑った。
肉を切らせて骨を断つ……か?
けどな、土御門。
背後に向かい横一閃を決めると、青髪ピアスに直撃した。
「なっ?!」
「悪いなお前ら。俺に不意打ちは効かない」
「なん……やと?!」
「しゅ~りょう!!」
なのはの号令がかかる。
なのはの敗者への言葉は――
「みんな駄目駄目だね」
――だった。


昼休み。


「あれ? 上条君。お弁当?」
「ああ。姫神も?」
「うん。私は基本。お弁当」
俺のはフェイトが朝作ってて、中身を知ってるという。
開ける楽しみ?
馬鹿言え、そんなものはいらない。
必要なのは誰が作ったか。それだけだ。
「わぁ。豪勢なお弁当」
「そうか?」
俺の弁当の中身。
玉子焼き2切れ、タコさんウインナー2つ、
ミニロールキャベツ2つ(フェイト作)
と白飯。


そんなに量はないように思えるけれども、
まさかのボリューム。
十分一人前の量だ。
「にゃー。美味しそうだぜぃ。カミやん自作?」
「さぁ、どうだろうか」
「1つよこすんやリア充!!」
「あっ」
玉子焼き0.5個消滅。
「う……美味すぎる。これはカミやんを愛する女性の手作りや!!」
?!


「そ、それはマジですかにゃ?! ピアス先輩!!」
「え、ええ。マジやで。グラサン先輩!!」
「上条君を……女性」
「そんなわけあるかこの馬鹿」
って言っても、的中というか的を射てるってレベルじゃねーぞ。
「それ、まさかなのは先生じゃ……」
「な、なんやて、グラサン先輩!!」
「あらぬ噂を立てるな!!」
「「わーニゲロー」」
ふざけやがって。


めちゃくちゃ美味しいな……。
そういえば、俺に合わせるって……。
フェイト……。
「超嬉しそうな顔してますよ? 当麻」
「ん? まぁな」
「私、これ自作ですけど1つ交換しませんか?」
「ん? ああ。良いよ」
玉子焼き0.5個(フェイト作)消滅。
玉子焼き0.5個(絹旗作)手に入れた。


「絹旗のも美味しいぞ」
「――超敗北です」
「ん?」
「いえ、流石です。超美味しいです」
その後は普通に会話して昼食を終えた。
聞くところによると、
麦野は料理が出来ないのだとか。
滝壺は料理が上手だとか。
フレンダは丸焼きしか作らないだとか。
姫神は和食しか作れないだとか。
些細な会話をして昼休みは終わり、学校もあっという間に終わった。


「今日も超迎えに来てるかと……」
「いや、今日は良いよって言ったんだよ。流石にまいn―――」
「当麻~!!」
「当麻パパー!!」
この声は……振り向くと予想通りの3人組だった。
「なのは。今日のあれは?」
「気分的にね。でさ、聞いて良いかな」
突然小声になり、なのはが耳打ちする。
俺は「良いぞ」と答えて頷くと、
ありえない言葉が返ってきた。
「フェイトちゃんと、した?」
「え?」
「だから、夜の……ね?」
何言ってやがるんですかこの人。
あーでもそういえば。
フェイトに余計なことを言ったのこの人か。


「なのはのおかげでな」
「それは良かった。私もインデックスちゃんを引っ張り出した甲斐があったんだね」
え?
「それは小萌先生が……」
「私が小萌に頼んだんだよ? まぁ、あの子繋がりで接触したんだけど」
ま、マジかよ。
じゃぁ、あの時インデックスがいなかったのも、フェイトが恥かしがりながらも積極的になるように仕向けたのも。
全部なのはが裏で……。
いつの間にか、なのは、絹旗、フレンダ、ヴィヴィオと別れる場所まで着ていた。
「なのは、まじで有難う」
「お礼は良いよ。2人には幸せになって欲しい、ただそれだけ。幸せな表情が見れれば、私はそれで満足だよ?」
そう言って微笑んだなのはは、どこか悲しそうだった。

_____________


_______


__


「なのはが?」
「うん。そうらしい」
俺は寝る直前の会話で、なのはとのことを話す。
「なのはにお世話になってばかりだなぁ。私」
「ん。今回ばかりは俺もだ」
「……ねぇ当麻」
「ん?」
急に張り詰めた空気に、思わず息が詰まる。
「私って、悪い子かな?」
子ではないことは確かだけど、
「いや、違うと思う」
俺のその返答に、フェイトは微笑んだ。
「そっか。当麻は優しくて、暖かい」
「どうしたんだよ。急に」
「別に――お休み」
フェイトと軽くキスをして、俺たちは眠りについた。


『記憶』


「当麻。朝だよ?」
「ん……?!」
起き上がろうとした時に激痛が頭に走る。
「と、当麻?!」
「やっべぇ……頭痛い」
そう。
俺は熱を出した。
体温を測ったところ、39.3度。
中々の好成績だぜ。


「大丈夫?」
フェイトの心配そうな表情が上から覗いていた。
「今日一日はゆっくりしてないと駄目だな……ごめん。迷惑かける」
「ううん、良いよ。前の逆だね。前は私が看病されてた」
「ああ、あの時は多忙なことに加えて六課壊滅……すごかったもんな」
思い返してみれば、自分は良く生きているなと、思う。
訓練で死ぬとは言わないが、
一方通行との戦闘。
戦闘機人との戦闘。
麦野との戦闘。
スカリエッティとの戦闘。
フェイトとの戦闘。
ゆりかごでの特攻……。


「俺が今ここにいるのって奇跡だよな」
「うん。私の隣に貴方がいることも」
「なんだそれ」
「両想いじゃなければ、私は諦めてたかもしれないから」
フェイトが少し涙目になる。
「俺もだよ。俺みたいな普通の男の傍に、フェイトみたいな美人さんがいるのは奇跡でも言い表せないくらいのことなんだぜ?」
「び、美人?! わ、私はそんな……普通だよ」
いえいえ。
貴女が普通だったら、世界はぶっ壊れます。
まじで。


「そうだ、当麻。お粥作ってくる。絶対安静だよ?」
「あぁ、うん」
絶対安静といわれても、
この体のだるさじゃ動く気にならないし、何もする気にもならない。
下にいるフェイトの足音が耳に入る。
インデックスはどうせまだ起きていないんだろう。
そう思ったときだった。
部屋のドアが開き、インデックスが入ってきた。
「おま……何しに来たんだよ」
「とうまが学校行ってないことに気づいて、風邪かなって」
「ああ、だから近づくな。移る」
「別に良いよ? 移しても」
「は?」
インデックス?
扉付近にいたインデックスはいつの間にか目の前にまで来ていた。
「前、私が看病したの……覚えてる?」
え?
いや……覚えてない。
「悪い、今ちょっと思い出しにくい」
「私のためにボロボロになるまで、とうまは戦ってくれた」
それって、あれか?
インデックスと魔術師の……。
あの手紙の内容のことか。


「ねぇとうま、私じゃ何で駄目なの?」
「え?」
「なんで、フェイトを選んだの? とうまは私の傍にいてくれるんじゃなかったの?」
記憶が無い時に、俺たちは付き合ってたのか?
そんな……でも、だとしたら、常に一緒に居た理由になる。
もしかして俺は、とんでもないことをしたのか?
「酷いよ。前は私と一緒に居てくれた。笑ってくれた。でも今はフェイトといちゃいちゃ。なんで?」
インデックス……。
「あの遊園地の時。私ね? 起きてた。デートって言ったの聞いてた。だから邪魔した」
?!


「どうしたんだよ急に。変だぞ?」
「変なのはとうまだよ!! 脳細胞が破壊されて記憶喪失。あれって、実は本当のことなんでしょ?」
?!
「そん――」
「誤魔化さないでとうま。お願い。真実を私に言って」
インデックス……。
階段を上がる足音が聞こえ、扉が開いた。
「あれ? インデックス」
フェイトがインデックスに声をかけた。
「「……」」
「じゃぁ、とうま。明日には治るように。お大事にね」
インデックスはそう言って笑顔で部屋を出て行った。


「当麻?」
「……」
結局、答えてない……。
どうすればいい?
本当のことを話すべきなのか?
「当麻?」
「……?!」
フェイトの柔らかく優しい手が、俺の額に触れる。
「上がっては無いかな。ぼうっとしてたよ? 平気?」
「あ、うん。ごめん」
「お粥……はい」
はぃ?
フェイトがお粥の乗ったスプーンを向ける。
「え?」
「だるいでしょ? 私が食べさせてあげる」
「えっと……ごめん」


俺が口をあけると、フェイトの動かすスプーンが口の中へとお粥を入れる。
「美味しい? まぁ―――」
「美味しいよ。卵粥。俺好きなんだよ」
「良かった。はい。あ~ん」
嬉しそうに次のを掬うフェイトが視界にいる。
それがインデックスの言葉で、インデックスの姿に変わる。
……。
俺は、どうしたらいい?
今の俺は、フェイトが好きで、フェイトと付き合ってる。
でも、前の俺はインデックスが好きで、インデックスと?
そう思うと、目の前のフェイトも、逃げるようにいなくなったインデックスも。
どっちのことも騙しているような気がして……。


「? 当麻。どうかしたの?」
「なぁ、フェイト」
「うん。なに?」
「俺が、この先の世界で記憶喪失になって、フェイトじゃない人を好きn―――」
「止めて……そんなこと。考えたくないよ」
「ごめん、そんな感じの夢を見て気になったんだ。気にしな――」
「――嫌。そんなことになったら、私、物凄く悲しくて、駄目になっちゃうかもしれない。
何もする気が起きなくて、ただ、毎日生きる為に必要最低限な事しかしない。そうなると思う」
?!
「それなのに、俺がフェイトの傍にいながら誰か別の人が好きになってたら?」
「嫉妬する。なんで、私じゃないの? 私のこと前は好きだったのに。どうして……? そう思う」
まるっきり今のインデックスと被る。
やっぱり、俺とインデックスは。
くそっ。
どうすれば良いんだよ。


「でも、そんなことにはさせない」
え?
フェイトの優しい抱擁が全身を包む。
「記憶喪失にならないようにする。もし、なってしまって私を忘れても。
それは私が当麻を守れなかったってことだから。甘んじてその結果を受け止める」
フェイト……。
インデックスに俺のことを伝えて、俺の気持ちを伝えよう。
俺は記憶喪失だと。
今ここに存在する上条当麻は、フェイト・T・ハラオウンが好きなのだと。
それで……良いよな。
前の俺はもういない。
でもきっと、この選択はインデックスを傷つける。
けど、何も言わずにいたとしたら、
俺は2人を騙して、傷つけてる。
選ばなくちゃいけない。
いつか言わなければいけなかったこと。


「フェイト……」
「なに?」
「俺、フェイトが好きだ。大好きだよ」
「え? え? 急にどうしたの?」
離れようとしたフェイトを今度は俺が抱き寄せる。
「俺はフェイトの傍にいる。フェイトだけを好きでいる。フェイト……」
「と、当麻? う、うん。解った。私も好き。私も傍にいる」
暫くして、俺はフェイトを離した。


「じゃ、じゃぁ、食器片付けてくるね」
フェイトがまた部屋を出て行った。
すると、待っていたようにインデックスが入ってきた。
「ごめんね、とうま。すぐに聞きたくて」
「ごめんなインデックス。俺は記憶喪失だよ」
「やっぱり。本当の事が聞けた。なんとなくそうなんじゃないかなって思ってた」
インデックスが微笑む。
「で――」
「ううん。いいよ。とうま。私は今のとうまの好きにして欲しい。前のとうまが私を好きだったとしてもそれは前のこと。今は違う。
それにね、とうま。私色々調べたの。ステイルや神裂に連絡したんだよ?」
? 誰だそれ。
魔術のやつらか?


「教えてくれた。私のせいだったんだね。ごめんねとうま。私のせいで、思い出をなくしちゃったんだよね?」
「インデックス……謝るなよ。俺が選んだ道だから」
俺がそう言うと、インデックスは言葉を止める。
そして、フェイトが入ってきた。
「とうまに言いたいことがあるの」
「え?」
インデックスは少し寂しそうな、でも決意の固まった表情で言葉を放った。
「私、イギリスに帰る」
「はぃ? 急にどうして?」
「前々から少しずつ準備してたんだよ。向こうには私の魔術関係の知り合いがいるから、帰ろうかなって考えてた」
「で、でも。インデックス。お前が――」
「それにあれだよ。とうま。私がいるといちゃいちゃし難いでしょ?」
「な゙?!」


悪戯に笑うインデックス。
翌朝、インデックスは迎えに来たという魔術師。
神裂火織と共にイギリスへと帰っていった。
電話があるから寂しくないよ。
とインデックスは去り際に言っていた。
もしも、前の記憶があれば、俺は―――いや。
考えない。
前の記憶はどうでも良い。
今、隣にフェイトがいる。
これが今。
気にする必要は……ない。


そして、学校に遅れていったが、お咎め無しだった。
というのも小萌先生も見送りに来ていたからだ。
先生は少し泣いていて、フェイトに心配されていた。
そして、フェイトのことを聞かれた俺は、
付き合ってると告白することになるのだが、それはまた別の話。
クラスのやつらに広まらないことを願う、俺であった。


『御坂と映画』


俺は現在、映画の無料券片手にいつもの公園にいた。
ベンチに座ってある少女を待っていた。
「と、当麻。ま、待たせちゃった?」
「いや、まだ30分前だし」
「ごめんね、黒子が色々としつこくて」
「ああ、あいつか。じゃぁ、行くか御坂」
「う、うん」
待っていたのは御坂美琴。
常盤台のレベル5であり、俺に突っかかってくるビリビリ少女である。


なぜ俺が御坂と映画に?
それはまぁ、単純なことだ。
小萌先生に俺とフェイトの関係が知られてしまったのだが、
先生はじゃぁ、映画でも行ってくるです~
と映画の無料券をくれた。
くれたのだが、それが『超勇者ゲコ太の憂鬱』とかいう作品で、
フェイトに言った所、それは美琴が好きだから誘ってあげれば?
などと言われたのだ。
俺としてはフェイトと。だったのだが、使える日が限られている上にその日がフェイトは仕事だったのだ。
で、今に至る。
「でもまさか、当麻が私を誘うなんてね」
「まぁ、お前これ好きだろ?」
「う、うん。まぁそれ以上に――」
「ん?」
「な、なんでもないわよ。さっさと行きましょ」


〔超勇者ゲコ太の憂鬱!!〕
タイトルが大画面に映し出され、ナレーターが読む。
っていうか、勇者が憂鬱っていいの? それでいいの?!
〔常中出身、ゲコ子!! ただのカエルには興味ありません!!
平泳ぎではなく、クロール。緑ではなく虹色。四本足ではなく2本足。そんなカエルがいたら私の所に来なさい!!〕
……いみわかんねぇ……。
っていうか、勇者関係なくね?
ただの学園生活じゃね?
憂鬱関係なくね?
ツッコミが間に合いません!!

____________


_____


__


「面白かったわね。やっぱりゲコ太は最高だわ」
「ん~そうだな」
「つまらなかった?」
「いや、面白かった。けど、あのゲコ子とゲコ太。どっちが主役?」
「ゲコ太よ?」
まぁ、タイトル通り行けばそうなんだけどなぁ……。
ゲコ太出番少なかった気がする。
まぁ、御坂が楽しめたみたいだし。いいか。


「この後どうする?」
「どうするか。このまま解散ってのも良いけど」
「じゃ、じゃぁ、お昼食べようよ」
「そうだな。フェイトは仕事でいないし。そうするか」
「……」
「御坂?」
「え? ああ、良い店知ってるの。行くわよ」
どうかしたのかな……。
ぼうっとしてたけど。


「へぇ、ここかぁ中々シャレた店だな」
御坂が連れてきたのは、中々にシャレたイタリアンのレストランだった。
「当麻からそんな言葉が出るなんて……」
なんだと!
「俺をどんな目で見てたんだお前」
「こういう店に興味がない貧乏学生」
前はそうだったけど。
ミッドの給料に、普通に貰ってる資金。
それに付け加えフェイトからのお小遣い。
あれ?
お小遣い貰わないべきじゃね?


「当麻はなににする?」
「俺は……タラコスパゲティで」
「私はカルボナーラで」
「了解しました。とミサカは注文を受けて頷きます」
……?
御坂と顔を見合わせ、店員を見る。
「どうも、お姉さま、上条さん。ミサカ17640号ですと、自己紹介――」
「注文受けたら戻れー!!」
「あ、失礼しますとミサカは挨拶し厨房へ向かいます」
厨房の奥から声が響くとミサカは急いで戻っていった。
……あいつら。もう自由だな。


「まさか普通にバイトしてるなんてね~」
御坂が笑う。
俺は頷いて、遊園地のことを話す。
「へぇ、そこかしこにいるのね。今度探してみようかしら」
「案外、常盤台寮近くのコンビニにいたりして」
「ないない~」
普通の会話。
目の前に御坂。
今まではこんなことなかったけど、
御坂が改めて少女なのだと再認識した。


「――遊園地は、2人で?」
「3人。インデックスとフェイトと俺」
「ふぅん。両手に花ってことね。羨ましい」
「羨ましくねぇよ。お前だって白井やその友達と出かけるだろ?」
「……まぁね。そうだけど」
「お、お待たせしましたーって?!」
?!
なっえ?!


「当麻?!」
「麦野?!」
な、馬鹿な。
「麦野。何してんだよ」
「う、煩い。リインにやれって言われてるのよ」
あぁ……なるほど。
「麦野って、ウェイトレス似合うな」
「え? そ、そうかな……じゃなくて。このこと誰にも言うなよ? 言ったら殺すわよ」
「へいへい。いいません。死にたくないからな」
俺は麦野から注文の品を受け取り、麦野は俺を何度か睨みながら厨房へと消えた。


「リインもナイスな選択をしたな」
「……そうね。私もこの店のメイド服。似合うかしら」
御坂が?
御坂は黒とかは似合わないと思うなぁ。
「似合わないと思うぞ?」
「な゙?!」
「お前は明るい色が良いって。茶色とか黒とか。お前は似合わない」
「へ? あ、そ、そう?」
あれ?
なんか赤くなってる。
俺、変なことでも言った?
そのあとは普通に話をして店を出た。


「今日は有難う。楽しかった」
「そっ。俺も中々楽しかった」
夕方。俺たちはいつものベンチに腰掛けていた。
「あのさ、当麻」
「ん?」
吹く風が、互いの肌をなぞる。
時期が時期で、息も白い。
そんな中御坂は声をかけてきた。
「……やっぱり良いや」
「んだよ。気になるだろ」
「……じゃぁ言うけど、勝負しない?」
「断る」
「でしょ? 正直でよろしい」
「はぁ?」


「人生って、正直でいないと後悔することばかりじゃない?」
「……そうだな」
インデックスとのやりとりが、頭の中で再生される。
「当麻は不幸?」
「いや。全然」
「そっか。じゃぁ、正直者?」
「基本、嘘はつかないぞ」
「でしょ?」
何が言いたいんだ御坂は。


「……今日はありがと。今度お礼でもするわよ。当麻と、フェイトに」
「別に気にするな。するなら無料券くれた小萌先生に頼む」
「じゃぁそうするわ。またね、次あったら勝負よ勝負」
にやっと笑う御坂がベンチから飛ぶように離れ、俺の正面に立った。
「道分かれて先回りはなしな」
「ちぇっ。ばれてたか」
おいおい。
「勘弁してくれよ」
「冗談よ。私も流石にそこまでしないわ。じゃぁ、ばいばい」
「ああ。じゃぁな」
俺たちはそう言って互いに、別の道に歩いて行った。


帰宅すると、フェイトがいた。
「お帰り当麻。どうだった?」
「面白かった。あぁ、それで――」
おれが麦野のことをフェイトに話すと、苦笑していた。
「リインはそういうところ。意地悪だからね」
「まったくだ。でも以外に似合ってた。あの黒いメイド服」
「へぇ、私も着てみようかな」
「止めて、上条さんを悩殺しないで」
「そ、そんな? ならしてみたくなっちゃうな」
フェイトは冗談にも乗ってくれるし、驚く。
会話が楽しいですよ。上条さんは。
「明日学校だぁ」
明日月曜。
また一週間が始まる。


「1週間頑張ってね?」
「がんばるよ。ちゃんと」
フェイトの笑顔にそう答えて、夕食作りが始まった。


『負担も日課になれば?』


時は放課後。
冬のせいか、すでに当たりは暗くなっていた。
「あっ、超お願いがあるんですけど良いですか?」
「べつに、簡単なことなら」
「買い物に超付き合って欲しいんですよ」
「おーけー。その程度ならまかせやがれって訳よ」
「フレンダの超まねですか?」
あれ?
予想以上にうけなかった。
滑ったか。


「フレンダの真似で笑いは超無理ですよ」
「本人の前で言うな。ダメ。ゼッタイ」
軽く笑っていると、あからさまな気配。
というかすでに声が聞こえてるんだが。
「おい、兄ちゃん。可愛い彼女じゃんか」
「どうだじょうちゃん。そいつの粗チンより、おれらのビッグマグナムであそばねぇか?」
うわぁ……めんどくさいな。
俺は暴力反対なんだけど。
「別に超良いですけど、きっと貴方達じゃ私を超満足させられませんよ?」
「あぁ? 言ってくれるじゃねぇか」
「あ~あ。これだから馬鹿は超嫌いです。良いですか? 私が求めるのはそんな超冷めた光じゃない。超暖かい光です」
「意味わかんねぇな。まぁ、俺たちとやろうぜ? すぐに喘ぐさ」
「そうそう」


……どうする?
武器は無し。
相手はざっと10人程度。
逃げるだけで良いと思うけど……。
「超ウザイです。死んじゃえ。馬鹿ども」
うわぁぁぁぁ。挑発しやがった!!!!
「ちっ。せっかく穏便に誘ってやったのによぉ。レイプが望みですかぁ!!」
「おい、絹旗ぁ。お前のせいだからな」
「絡んできたアレが超いけないんです」
まぁそうだけどさ。
「さぁて、やるっきゃない。保護観察人として能力の使用を認める。行くぞ絹旗」
「超仕切らないで下さい。まぁ、超了解です」


「ぐぁ?! この餓鬼能力者か?!」
「超大正解。レベル4です」
「ぐぁぁ?!」
「おい!! 誰かあれもってこい!!」
不良というか、スキルアウトの一人が怒鳴る。
対能力者ようのなにかか?
途端、甲高い音が響き、絹旗が倒れこむ。
「絹旗?!」
「っ……キャパシティダウンですか……超ムカつくもの持ってますね」
キャパシティダウン?


「ああ。まぁ、製造とかはされなくなったせいで、ここにあるのが最後の1つだけどな」
なるほど。
じゃぁ、それを壊せば良いというわけですね?
俺はにやっと笑う。
有難う幻想殺し。
お前のおかげでレベル0だ。
「なぁ、スキルアウト」
「あぁ? なんでてめぇは効いてない!」
「そのスピーカーぶっ壊させてもらうぜ?」
周りの不良がざわざわと何かを呟く。
作戦?
じゃぁ、行こうか。
武器もなし、逃げ場も無し。
そういう時の戦い方。


なのは教訓②
全力全開。周りを吹っ飛ばせ。


「全員かかれ!!」
リーダーが声を荒げて言う。
ばぁか。
そんなことしたら、お前ははぐれることになるんだぞ?
「?!」
リーダーに向けて一直線。
「まずはアンタだ。戦う時は逸れるな。これ基本。テストに出るよ」
「がぁっ?!」
一撃でノックアウト。


そのまま、甲高い音が流れるスピーカーを蹴り壊す。
「おわっ……壊せた?!」
俺が壊せないと思ってたスピーカーは一撃でばらばらに砕けた。
脆かったのか、それとも俺の蹴りが強かったのか。
どっちかは後で考えるか。
すぐに他の残党を睨む。
「っ……」
「別に追わないから逃げて良いぞ。俺たちは戦う気は無いから」
そう言うと、リーダーを担いで逃げていった。


「平気か? 絹旗」
少しふらつきながら立ち上がる絹旗を支える。
「少し超気持ち悪いです。頭の中でまだ音が響いてる」
「ぶっ壊したから次期に良くなるよ」
そう言って微笑むと、なぜか睨まれた。
なんで?
「当麻超強すぎませんか? 模擬戦でも感じましたが」
肩を貸して2人で歩いていると絹旗が呟いた。
「いったろ? おれは元、管理局のメンバーだったって」
「そうでした。超危ない教官がいるんでしたね」
本人の前で言わないでよ。頼むから。
「あ~もう超平気です。買い物は付き合ってもらわなく―――」
「いや、付き合うよ。またあいつらみたいなのが来たら困るだろ」
あの機械はもうないらしいけど、念の為に。
「そうですか? じゃぁ、超お願いします」


で、スーパーに着いたわけですが。
「何買うんだ?」
「あぁ、超弁当の材料及び朝食夕食のものです」
「冷凍食品は良いのか?」
「超馬鹿ですね。冷凍なんて超愛情ないです。執務官が冷凍食品超使ってるなら別ですが」
「いや、フェイトは何から何まで全て手作りだ」
な、なんかまた睨まれた?!
「ですよね? 超理解できましたね?」
「あ、ああ」
あれ?
絹旗もしかして好きな人でもいるのか?
すげぇな。
誰だ? 一体。


「なんやぁ? 絹旗ちゃんに当麻やん」
こ、この声は。
声の方向を見ると、バッテン髪留めでピンクセーターにジーンズ。
やっぱり、ピンクのジャージの人の2人がこっちに来た。
「隊長さんに超滝壺じゃないですか。どうしたんですか?」
「はやてと買い物。夕飯とかの食材」
「はやても滝壺も料理上手なんだっけ?」
「そうやで~? まぁ、フェイトちゃんにはかなわへんよ~。愛情的な意味で」
「な゙?!」
「保護観察とはいえ、買い物までおるんのは関心せぇへんよ? 愛妻がおるのに」
はやてはなんでこうも変な発言が多いんだよ。


「ああ。それが超不良に絡まれまして、また襲われないようにと超護衛です」
「きぬはたなら、大丈夫じゃないの?」
「それが、そうでもない。キャパなんとかって機械で能力が使えなくなったみたいなんだよ」
「キャパシティダウン? ……一応みんなに伝えておく。早めに帰ろう。はやて」
「え? せやな。良い子は夜遊び禁止やで~」
「2人も早めに。解った?」
「ああ」
そう言い、はやてと滝壺は歩いて行った。

___________


______


___


「超助かりました。今度お礼しますよ」
「ん。別にお礼は良いよ」
「そういうのは超受け取るべきです」
「わ、解ったよ」
絹旗を家まで送り届けた俺は、フェイトの待つ家へと帰った。
家のドアを開けた瞬間、フェイトが抱きついてきたのは言うまでもなく、
いつもの帰りより3時間も遅かったのは流石に不味かったらしい。
半泣き状態のフェイトを宥めたり、俺が料理を作ったりと、まぁ別に不幸ではない。


フェイトに遅くなった理由を説明すると、
絹旗に関してとキャパシティダウンについて色々と聞いてきた。
絹旗については怪我をしてないかとかそういうことだけだ。
「当麻。今度からは連絡してね? 心配になるから」
「はは。悪い。でもありがとな。信じて待っててくれただろ?」
「当たり前だよ。当麻はどんなことがあっても帰ってきてくれるって信じてる」
中々に嬉しいことを言ってくれるな。
「今度から当麻の料理もたまには食べたいな」
「じゃぁ、フェイトが仕事の時に作るよ」
「ありがと。帰りに当麻の料理があるのは嬉しい」
「違うよ」
「え?」
「弁当も作るよ。いつも作ってもらってるから」
「え? え? で、でも」
「あ~あ~。良いよ良いよ。たまには作らせろよ」
「う、うん。ありがと」
そう言ってフェイトが微笑む。
眩しいですフェイトさん。
物凄く美しい笑顔ですよ。
その笑顔の為なら毎日作ります。
いえ、作らせてください。


「明日は?」
「仕事。明後日はないよ」
ベッドの上での些細な会話が今日も行われる。
「じゃぁ、早速明日作るよ」
「え? 本当?!」
な、なんですかその子供みたいな輝いた瞳は。
「ああ。俺自身のも作りたいし」
「あ」
そう言うと、フェイトが何かに気づいたように声を上げた。


「ん?」
「ねぇ」
「どうした?」
「一緒に作らない? お互いの分」
え?
はい?
「どういうこと?」
「私は当麻の分作りたい」
「え? それは嬉しいけど……」
「私が当麻の。当麻が私の。分担して作れば良いんだよっ」
あ~。そういうこと。
って……


「それじゃぁ、フェイトの負担が減らないだろ」
「負担? 私が当麻のお弁当を作るのは日課であって負担じゃないよ?」
「そうなのか?」
「嘘はつかないよ? それに呼吸より大切なことを負担に感じてたら生きていけないよ」
なっ……。
フェイトってなんか……こう。
言葉に出来ないものがあるんですけど。
「それはなんていうか、物凄く嬉しいです」
そう言って笑う。
本音がポロっと。
まぁ、今のは本音=建前なんですけどね。
「うん。だから、そうしよっ?」
「あ、うん。そうしようか」
「じゃぁ、お休み。時間には起こすね?」
「おきてなかったら頼む」
「はい。任されました」
互いに苦笑して、電気を消す。


料理の腕を上げないとな……。


『キスの味』


まじか。
いや、まぁ。マジだ。
現実なんだが。
「修学旅行は、イギリスにけってーです!!」
小萌先生の声が響き渡った。
ありえないんですけど、いやまじで。
そういう理由は、
先日、インデックスは俺とフェイトの為だと言い、イギリスへと帰った。
で、そしたら修学旅行の行き先がイギリスに決まっちまった。
どうするよ俺。
会い難いよ。
まぁ、会わなければ良いんだけどさ。
「で。班は、くじで決めますね~。一人1つ引いてくださ~い」


「知った顔ばっかだにゃ~」
「まぁ、その方が良いんじゃね?」
「私。その方が良い」
「私もこれで超オッケーです」
俺の班は3班で、
メンバーは、絹旗、姫神、土御門、俺。
いいのかこれで。本当に。
「っていうか、急すぎないか?」
「馬鹿だなカミやん。一ヶ月前から言われてるんだぜぃ?」
「土御門くん。上条君はいなかったから」
ほへぇ~。
パスポート……あ。
パスポート持ってなくね?


「絹旗。お前パスポート持ってる?」
絹旗の腕を軽くつつき、耳元で囁く。
「え? ああ。その心配は超無用です」
「どういうことだ?」
「私と当麻のパスポートは管理局の方で超手配済みです」
なんですかそれ。
管理局便利すぎる。
「執務官に感謝しといてください。執務官が超申請したんですよ?」
え?
あれ?
俺、このこと初めて知ったのに?
「詳しくは超執務官に聞いてください」
絹旗はそう言うと、土御門と姫神の会話に入っていった。

____________


_______


___


「ただいま~フェイト」
「あっ。お帰り」
帰ると、黄色いパジャマに黒いエプロンのフェイトがキッチンにいた。
「どうして、パスポートのことを?」
せっせと台所で料理中のフェイトに聞く。
「なのはが修学旅行海外行くかも知れないから手配しときなって」
なのは?
あっ。ああ。
そういうことか。
小萌先生と色々話したのか。
なのはって、なんていうか……凄いな。


「当麻」
「ん?」
「お弁当美味しかったよ」
「ほんとか? 正直自信なかったんだけど」
「そんなことないよ。自信持って良いよ。私のお墨付き」
笑顔でそう言うフェイトはどこか子供っぽい感じがした。
っていうか、もう何回言った?
可愛いですフェイトさん。
可愛い、可愛いです、可愛すぎます。
「フェイトのは、美味しくて天にも昇りそうです」
「それはどうも。次は昇りきるようがんばる」
「じゃぁ、俺も」
「楽しみにしてる。でも、明日は仕事ないから平気だよ」
「そっか。っていうか、今日の夕飯作らせちゃったな」
「当麻の為だよ?」
「感謝します」


そう言って互いに苦笑する。
その後、暫く見詰め合う時間が続き……
「当麻、あのさ」
「ん?」
「キスしよ?」
「それは俺の台詞だろ」
「そうだっけ?」
「そうですよ」
ぐいっとフェイトの腕を引く。
「んっ……」
唇が触れ合う。


どれくらいキスしてた?
そう聞かれたら、一時間くらいかな?
そう答えるくらい長く感じた時間。
でも、結果は2分程度。
離れた時のフェイトの表情が頭から離れない。
嬉しそうに、けど恥かしそうな、少しだけ赤みをおびた表情。
「ご飯。食べたくなくなっちゃったかも」
フェイトが不意にそんなことを言い出した。
「具合悪いのか?」
「ううん。違う」
「じゃぁ――」
「当麻のキスの味。忘れちゃうから」
予想の斜め上をはるかに超えすぎて、もはやXの値が0になった。
で、それに対する答えはもちろん1つ。


「寝る前にすれば明日まで持ち越せるだろ」
「?!」
少し驚いた表情を見せたフェイトだが、すぐに微笑む。
「うん。そうだね」
あぁ、可愛いです。
可愛い時々綺麗。
そんなフェイトさん素敵です。
心の中でにやける俺だった。


『カラオケ』


「なぁ、フェイト」
「なに?」
「カラオケ行こう」
「え? どうしたの急に」
「フェイトの声なら何歌っても素晴らしく感動できる気がしてさ」
って言うのは嘘で。
いや、真実という名の嘘なんだけど。
まぁ、真実を隠す為の真実なんだけど。
「当麻が行きたいなら行く。それに、私もカラオケっていうの行ってみたいし」
あ~。
フェイトはほとんどの事に関して経験がないんだよな。
小さい頃が過激だったせいで……。
PT事件後は、闇の書事件まで管理局の監視対象。
で、闇の書事件に巻き込まれて……。
そのあとも時間があれば勉強とかで……。


「へぇ……ここがカラオケ」
フェイトと一緒にカラオケに来たわけだが、
フェイトにとって未知との遭遇だったらしい。
あちらこちらに足を運んで色々資料を見ていた。
で、もう慣れた。
驚くのはやめた。
「どこの部屋が良いのですか? と、ミサカはラブラブドキュン、キャッキャッな上条さんにお尋ねします」
「変な言葉を使うな。まぁ、空いてる部屋で。う~ん。周りに人がいないとこで頼む」
「それは構いませんが、くれぐれも情事は行わないで下さいね? と、ミサカは予め釘をさしておきます」
「おこなわねぇよ。俺たちは所構わずするような人じゃないから」
「当麻~終わった~?」
手続きの終了を少し遠くから尋ねるフェイトに「あと少し」と言葉を返す。
「では、お楽しみくださいな。メリーゴーランドのごとく」
「お黙りミサカ。それはそれ、これはこれだ」
「女もとっかえひっかえって―――」
「あ~~~~聞こえない」


迷惑な定員(ミサカ10857号)から部屋の鍵を受け取る。
マイクとかは部屋においてあるらしい。
「わぁ、なんか少し薄暗いけど、なにかのステージみたいな感じもするね」
部屋に入ったフェイトの第一声。
天井ではミラーボールが回っていた。
「どっちが先に歌う?」
「ん~。俺的にはフェイトの歌が良いな」
「わ、私?」
「そう」


あんまり知らないんだけど……
そう呟きながらカタログから曲を選曲しているフェイト。
暫くして、笑顔になる。
きっと知ってるのを見つけたのだろう。
「私が知ってるのがあったよ」
「ほぅ。実力見せてもらおうか」
意地悪に言うと、フェイトが負けないから。
そう言い、曲番号を入力していった。
かっこいい音が流れ、
フェイトがマイクを握った。


「遥か天空(そら)響いている~祈りは~奇跡に~」


え?
滅茶苦茶上手い?


「真夜中の蒼に溶けて、流れてく~涙の粒
迷いなく~包み込む~温もりに出逢った」


フェイトが楽しそうに歌っていく。
その姿はさながら歌姫のようで、
かっこよくて、綺麗。
そう感じた。


「時空(とき)を越え刻まれたぁ悲しみの記憶~
まっすぐにぃ受け止める~君は光の女神~
あの日胸に灯った永遠の炎
深い闇解き放って、自由のトビラ開いてく~
強く、果て、ない、未来へ」


「そう、きっとここから、始ぃま~る~」


フェイトが歌い終え、点数が出る。
え?
98点。
あ~。
「フェイト。物凄く上手かったんですが、練習したの?」
「好きだったから歌ってたことはあるよ」
「なるほど。じゃぁ、俺だ」
98点を超えられる気がしない。
というか、この機械壊れてる?
あと2点は何だよ。
明らかに100点だったけど。
「夢。ちっぽけでもいいから、手を離すなよ!
もう一回笑うため~」



「そこにある現実が、痛いほどシビ~アで
ポジティブがあっけなくぅ崩れてゆく~音を聞いたよ~」

____________


_______


___



「今なにもかもがゼェロでも、きっと見つけ出せる
手のひらめいっぱい空に向け」


「待ってろ いますぐ行くから すぐに追いつくから
絶望ぶっ壊し 守ってやる
めちゃくちゃに傷ついーた分、強くなってさ
もぉいっかい、笑おぉぜ~」


う、歌いきった……。
「点数は、89点か……」
「上手かったよ。当麻」
「フェイトより、低かったけどな」
「まぁまぁ、落ち込まないで」
落ち込みはしないけどね。
フェイトの歌は……えっと?
「次何歌うんだ?」
「2人で歌おうよ」


「「胸に宿る 熱き彗星は 始まりの鼓動へ……」」


フェイトと二人で歌う。
フェイトが選んだ曲。
相変わらず上手で俺が一緒じゃないほうが良いんじゃないかと悩む。
隣を見ると楽しそうに笑うフェイト。
フェイトが楽しそうだから良いか。
そう、思考が閉じられる。

____________


______


__


「「天使の囁き
確かな記憶を辿って
これからきっと生まれてく 真実へのトビラ
どんな冷たい暗闇に縛られていても
僕は知りたいから決して止まらない」」


歌いきって息をつく。
流石に2連続だと息が続かなかった。
「ごめん、少し無理させちゃった?」
「いや、平気だよ。フェイトと歌ったんだから」
「理由になってないよ?」
「まぁ、フェイトといるからってことだよ」
「?」
フェイトと一緒に来たカラオケ。
実は俺自身も初めてに近い。
カラオケを歌った記憶がない。
歌。歌詞。知識はある。
でも、ほかは何も知らない。


誰と来て、何を歌ったか。
その最初のページは今日。フェイトと。
それで埋められた。
こんどもまた来れると良いな。
ん?
2人で歌った歌の点数?
それはやっぱり……。
100点だったぞ?



478 :◆LFImFQtWF6 [saga]:2011/05/13(金) 19:01:04.92 ID:6Y1fYpOw0
えっと、
フェイトが歌ったのは、
ETERNAL BLAZE。

当麻が歌ったのは、
ゼロからの逆襲。

2人で歌ったのは、
SECRET AMBITION



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