魔法戦記リリカルなのは 機動六課vs黒円卓 その1

2011年05月30日 13:46

魔法戦記リリカルなのは 機動六課vs黒円卓

魔法戦記リリカルなのは 機動六課vs黒円卓

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/03/23(水) 03:35:00.26 ID:aWX8dF1Ho
初めて書きました。はい。完全に妄想です
処注意
オリジナルキャラが出るよ!というか主人公だよ!
主人公は色々やっちゃってるから主人公の過去はあまり出ないよ!
フェイトちゃん√です。
時系列的には…Force見たいな感じで…というかForce出る前にし始めた妄想です!

頑張って書きますー
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 03:36:17.47 ID:aWX8dF1Ho
彼の日こそ 怒りの日なり
Dies irae dies illa,

世界を灰に 帰せしめん
solvet saeclumn in favilla,

ダヴィデとシビラの 預言のごとく
teste David cum Sibylla.

大地は血を飽食し、空は炎に焦がされる。

人は皆、剣を持って滅ぼし尽くし、息ある者は一人たりとも残さない。
男を殺せ。女を殺せ。老婆を殺せ。赤子を殺せ。
犬を殺し、牛馬を殺し、驢馬を殺し、山羊を殺せ。

――大虐殺(ホロコースト)を。
目に映るもの諸々残さず、生贄の祭壇に捧げて火を放て。

この永劫に続く既知感(ゲットー)を。

超えるためなら総て焼き尽くしても構わない。
「おおおおおおお…でっかいところだな…これが新人育てるって試験部隊の本部かよ?」

今日から配属される新部隊の本部に到着して、建物を見ると自然に声が出てしまった。

「本部くらいの建物やったらこのくらい普通やけど?」
本部を見上げていたところ後ろから声をかけられた。

「あ、お久しぶりです八神さん…いえ八神二佐。このたびは新部隊の部隊長…凄いですね」

「ああ、はやてでええよー。部隊のことはまた後でほかの隊長たちと一緒に説明するからなー。」

「そうですか。わざわざありがとうございます。でも部隊長にそんな…」

それから少し他愛のない話をし、一旦別れて自分の部屋に向かった。

隊舎――

自分の部屋に荷物を置く。荷物と言ってもそう多くは無い。そしてまだ朝も早く、部隊設立の挨拶までまだまだ時間が余っている。そこで自分の置かれている立場を再確認することにした。
(自分はこの前までクロノ・ハラオウン提督の航行船で研修を受けていた…研修というよりこき使われただけだったが…。俺は事件を解決したが、そのかわりストレージデバイスを壊してしまった。資格なんてまだ持ってないが、あの実績が買われこの部隊に配属されたのだろう。………でもそんな事よりも…隊長達の中には彼女もいるんだ…)
――――
そうしている間にも人員は集結している。高町なのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、ヴォルケンリッターの騎士達を初めとするJ・S事件を解決した元機動六課はほぼ全員召集されていた。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 03:41:26.96 ID:aWX8dF1Ho
部隊設立の挨拶のために会場へ向かっているときに、懐かしい声をかけられた。

??「久しぶり、ドライ。」

??「あ、ホントに久しぶりだね!元気だった?」

「ん…フェイト…久しぶり。なのはさんも…」

フェイト「そんなこといって…この前の事件結構無茶をしたって聞いたよ?デバイスも壊れたって…大丈夫なの?」

「ああ…怪我なんてもうなおってるし大丈夫。デバイスがなくなったのはちょっと痛いけどね…」

なのは「んー…じゃあ模擬戦はまだ出来ないんだね?ざんねん…どれだけ強くなったか見たかったなー」

フェイト「なのは、まだ治ったばっかりらしいから模擬戦は…」

「いや、いいよ。デバイスが完成したら模擬戦しようか?いくつか新機能をつけてもらってるから楽しみにしていいよー」

なのは「うん。それでこそドライだね!楽しみにしとくよ!」

フェイト「もう…二人とももっとおとなしくしてよ…」

「ごめんフェイト。でも、フェイトと一緒に働けて嬉しいよ」

フェイト「え…ええっ!いきなり何言って…」

なのは「……」

―――――――
そしてこの新部隊、機動六課は再び試験的に設立された。部隊長に八神はやてを、分隊長に高町なのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、など元機動六課とはあまり代わりは無いが、スターズ、ライトニング隊に加え、新たにランス隊が追加された。そしてその分隊長はドライ…人間兵器として生み出された男が任命された。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 11:26:40.83 ID:aWX8dF1Ho
ミッドチルダのどこか―――

??「ようこそシャンバラへ。お待ちしていましたよお二人とも。本当にお久しぶりです。ベイ中尉にマレウス准尉。月並みですが相変わらずのようですね。」
町のはずれで僧衣に身を包んだ、神父に見える男はそういった。

ベイ「相変わらずってことは昔のまま進歩ねぇって言いたいのかよクリストフ。言葉選らばねぇと死ぬぞてめぇ」
百蝋のような人とは思えぬ肌の優男が笑いながら答えた。対して、

マレウス「ごきげんよう神父様。あなたは本当に変わってないわね。少し怠けすぎなんじゃないかしら」
鈴をころがすようなその声の印象どおりの可憐な少女もまた答える。声も姿もこの場にそぐわず、彼女がもっとも異彩を放っている。

クリストフ「私はしばらく隠棲していたものでして。まあ怠けているのは今に始まったことではなし、一応それなりの理由もあります」
ベイ「で、今シャンバラには誰と誰が入っている?」

クリストフ「レオンハルト、ゾーネンキント、バビロンにトバルカイン…そしてあなた達の計六名ですよ。私は後数日ここを動けないものでして。年寄りがでしゃばるなと言われましてね」

ベイ「ほぉ…レオンハルトがか?」

クリストフ「ええ、あのお嬢さん、どうしてなかなかたいしたものになりましたよ」

マレウス「へぇ…それは是非とも――」

クリストフ「二人とも。今は黒円卓に空きを作るわけにはいきません。まずは彼らを捜してください。総難しい事では無いでしょう」

ベイ「なるほど」
マレウス「了解―」

クリストフ「では…はじめましょう」
魔人たちは人知れず動き出した――――
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 11:30:07.39 ID:aWX8dF1Ho
――――――――――――――
暗い。固い床に横たわっている。私は誰なのか。記憶はある。ありすぎる。どれも私ではない。では私は何だ?何でもない…記憶の濁流に飲まれている。鉄格子の向こうに何かを見た。ああ、美しい、懐かしい、愛おしい。あの人に会ったのはいつだろう?
何か言っている。そんな言葉をかけられたのはここでは初めてだ。俺はもう会えないと思ってた…また君の手を握って…

??「――起きて。朝だよ?」

目を開けると朝日の中、フェイトが俺を起こしていた。どうやら人が部屋に入っても気付かないくらい熟睡していたらしい。

「ん、おはようフェイト。んー…あれ?なんでここに…?」

フェイト「もしかしたらまだ寝てるかもって思って来ちゃった。よく寝てたよ。でももう起きないと朝ごはん食べ損ねちゃうよ?」

「もうそんな時間?よく寝たな…わざわざありがとう。すぐに準備するよ―っと」

フェイト「じゃあ部屋の外で待ってるからね」

よく寝たからか久しぶりにあの時の夢を見た。あの時の事はひそかに何度も思い出しているくらい嬉しかった。
にやけた顔を見られないように顔を洗って、新しい制服に着替え部屋を後にした。
―――――――
そして機動六課の通常業務が開始された。なのはさん、フェイトは新人の教導をしているようだ。だが、平和なのはいいがやる事はあまり無い…ホントに何のために配属されたのか分からなくなってきた。一通りのトレーニングとデスクワークをし、やる事も無いので街を見回ろうと思い外に出た。一応外を見回りしてきます!と言ってきたからサボりでは無い!と思う。
街を見回りがてら歩いているとある施設に向かっているのに気付いた。せっかくだしお菓子でも買って行ってやろうと思い立って評判のいいお菓子屋に寄って行った。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) :2011/03/23(水) 14:45:35.28 ID:1VDdWyn20
なのはさん達勝ち目なくねぇ?

いや、それでもシュピーネさんならやられてくれるか
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 14:50:31.54 ID:aWX8dF1Ho
おお、見てたか。うん、そんな気もするがなんとかなるって
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 14:53:09.65 ID:aWX8dF1Ho
「うー…買いすぎたかも…」
大量の袋を抱えながら施設に入る。この施設は教会直属の身寄りの無い子を預かる施設であり、今も元気な声が聞こえている。

女の子「あ、お兄ちゃん!久しぶりー!!」

「お、エリーゼ、元気kっごぶ!」

見つかった瞬間にものすごいタックルを喰らった…それでもなんとか受け止めお菓子の袋を死守した。それを見た子供達はおーとか歓声とか上げていた。

??「あら、お久しぶりですね。エリーゼ、元気なのはいいことだけどお兄さんが痛がってるじゃない」

エリーゼ「ごめんなさい…シスターリザ…」

「ああ、大丈夫ですよ。久しぶりですリザさん。これお菓子です。皆で食べてくださいね」

リザ「あら、こんなに沢山ありがとうございます。じゃあ皆、お菓子を食べましょうか」

子供達は喜びながらシスターの跡に続く。このシスター、この施設の子供の世話を任されている人で人当たりもよく人気者だ。そしてエリーゼは研修時代最後、この間の事件で助けた子でかなり懐かれてしまった。母親は重要参考人として拘束されているが、出所したらまた一緒に暮らせるだろう。それまでこの施設で暮らす事になっている。

エリ「ねえねえ、私お友達が出来たんだよ!」

と、そんな話をしていると背の高い神父さんが出てきた。
「ん?ここって神父さん居たっけ?」

??「これはこれは、あなたがドライさんですね。私、この間からこの教会でお世話になっているヴァレリア・トリファといいます。このたびは子供達へのお菓子の差し入れ、ありがとうございます」

「おお、新しい神父さんか。リザさんも忙しそうだったからかな?」

トリファ「ええ、昔にもここに居たことはありまして…このたび呼び戻されたんです。ええ」
それからは神父さん、リザと少し話し、子供達と遊んで施設を後にした。神父とリザさんは確かに知己らしく夫婦みたいに見えることもあった。本人達は否定していたが。

そして本部に帰ったらちょっと怒られた。指令無しに見回りはしなくて良いだそうだ。残念。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:01:34.52 ID:aWX8dF1Ho
晩御飯――
スバル「いやいやー、今日は昼間に挨拶しようと思ってたのにいないからびっくりしたよー」

ティアナ「ホントよ。初日からサボりなんて…元々噂されてたのにさらに悪評が広まるわよ?」

エリオ「まあまあ、一応黙って居なくなった訳では無いですし…たいした仕事も無かったのでまだ良いですよ。でももうやめてくださいね」

「…はい…ごめんなさい。もうしません」

はやて「はは…ごめんな。すっかり連絡わすれてもうて…明日は新人達にもいろいろ教えてやってや」

「良いですけど…デバイスの無い俺でもいいんですか?」

はやて「魔法や戦略なんかはなのはちゃんとかが教えてるからなー。ドライには一部に戦闘技術を教えてやって欲しいんよ。デバイスもそろそろ出来上がるって聞いとるよ」

「ええ。わかりました…デバイスは楽しみですね」

スバル「あー、じゃあデバイス届いたら一度模擬戦しましょうよ!一回凄いって噂のドライの戦いを見てみたいな!」

「ああ、先になのはさんが言ってきてるから。体力が持てばね…」

ティアナ「なのはさんと戦った後にまだ戦えるって思ってるところが凄いわね…」

「ん?俺は結構強いんだよ。なのはさんとは相性最悪だけど…新デバイスの魔法を試すのにはもってこいだからね。苦手な相手だからこそ…」

なのは「へぇ…じゃあ楽しみにしてるね?」

「え…?聞いてたんですか…」
ちょっと怖かったのは秘密だ。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:05:42.97 ID:aWX8dF1Ho
――――――――――夜―――――――
??「おや、ベイ中尉…どうしましたか?ここのスワスチカはもう成っています。あなたが感慨にふけっているわけでも無いでしょうに…」

ベイ「うるせぇぞクリストフ…!お前でスワスチカを開いても良いんだぞ…?」

クリストフ「おやおや…それは遠慮したい。それと既に開いたスワスチカでの戦闘、虐殺は遠慮していただきたい。なぜなら…」

ベイ「わかってらぁその程度。場所も見境無しに殺すのはシュライバー位だろうがよ」

クリストフ「わかっていればいいんです。ですが、仮にも私は今は首領代行…少しは敬意をはらってほしいものですね」

ベイ「カハッ!ああ、ああ聖餐杯卿下様、てめぇの指令は聞く。それで良いだろ?」

クリストフ「…ええ…とりあえずはそれで良いでしょう。相手は数が多い。とはいえ先の大戦ほどではありません。一兵卒の実力など我々の足元にも及ばない。そしてスワスチカも福首領閣下の術式が順番に縛られるようなものでは無い。一日にゾーネンキントが耐えられない、2つ以上のスワスチカを開かなければよいでしょう。それさえ守って頂ければ…」

ベイ「わかってる。わかってるぜぇ…ところで、シュピーネはまだはいらねぇのか?」

クリストフ「ええ、彼もすぐに来るでしょう…忠誠のために…」

ベイ「そうかいそうかい。ああ…戦いが楽しみだぜぇ…骨のあるのはいるんだろうなぁ!」

―――――――――――

夜…晩御飯の後にトレーニングで汗を流す。結構立派なトレーニングルームがあり、色々な筋トレが出来る。いつものメニューをこなし、次は型をなぞる。繰り返し繰り返し…かつての技術を体に染み込ませるように…

??「―――おい…おい!」
                                                                                        ・ ・ ・ ・
記憶を頼りに体に染み込ませる作業は意外と集中力がいるが、行ってしまえば一度習得したものをもう一度復習しているようなものだ。意外と早くなじめるが…

??「おい!聞いてんのか!」

「え?ああ、どうもヴィータ副隊長。どうしました?」

ヴィータ「どうしたって…トレーニングしに来たんだよ。そしたらお前が居たから声をかけた!それだけだ」

「そうでしたか」

ヴィータ「シグナムが手合わせしてほしそうだったぞ。デバイスなしで良いなら明日にでもやってやってくれないか」

「ん…良いですよ。そんなことしか出来ることもないですし」

ヴィータ「ん。よし」

「じゃあ…俺はそろそろ」

ヴィータ「おお」

―――――風呂
「ふぅ…お、エリオとザフィーラも今から風呂か」

エリオ「あ、どうも…」

ザフィーラ「お前も今からか。今日は賑やかだな」

「あ、エリオー、キャロとどんなカンジになってるの?」

エリオ「え!?いやいや、…そっちこそどうなんですか!」

と、男で色々盛り上がってのぼせてしまった…寝よう。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:10:55.10 ID:aWX8dF1Ho
今日は夢も見ずに早くに起きれた。朝の運動をしてみんなと合流して朝ごはんを食べる。そろそろ大勢で食べるご飯も慣れてきた頃だ。

シグナム「ドライ、今日の手合わせ、午前中で大丈夫か?」

「ええ、大丈夫ですよ。というかそんなに楽しみにしなくても…」

シグナム「なに、素手とはいえ近接戦闘で手合わせできるのは久しぶりなのでな…期待している」

「ん…でも竹刀なら使って良いですよ。俺の武器は拳なので、そっちも武器を使わないと」

そこまで言ったところで周りの視線に気付いた。あれ、なんかまずかったかな。

シグナム「ふむ…相当腕に自信があるのだな。では、楽しみにしていよう」

エリオ「いいんですか?シグナムさん相当強いですよ?せめて竹刀は無しが…

「いや、アレは剣士だろう。武器がなければな…それに俺も強いんだよ。見ているといい。…どっちが勝つにせよ、勝負は一瞬で決まるよ」

スバル「へぇ…そんなに言うなんて…たしかに楽しみだね!」

「そういえば…ここにいる大部分の人は俺の戦いを見たことは無いのか。じゃあ気合入れていきましょうかね」
と、そんなこんなで試合の時間になった

フェイト「ああ…素手と竹刀なんて危ないよ…防具も無しなんて…」

シャマル「まぁまぁ、すぐに治せるから心配しないでいいわよー」

シグナム「では、3本勝負でいいな?」

「ええ、それでいいですよ」

神経を張り詰める。極度の集中で世界が捻じ曲がる。戦いのために不必要な要素が脳から削り落ちていく。戦いのための刃と化し、研ぎ澄まされた精神が相手を映す。

ヴィータ「始め!」
瞬間、シグナムの竹刀は颶風と化し、ドライを襲った。ドライは今だ動けず

シグナム(とった!!)
と竹刀が一閃された。試合開始から一瞬、1秒にも満たない交錯であった…が、竹刀は床に転がっていて、ドライの拳が喉元に突きつけられていた。

「奥義・無刀取り…こんな技知らないでしょう?」

シグナム「なっ…」

一瞬の静寂から一転、ギャラリーからの歓声が上がった。まだ1本目なのにな。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:14:12.48 ID:aWX8dF1Ho
ヴィータ「…じゃあ、気を取り直して2本目行くぞー。戻って戻って」
(おそらく二度目は通用しないだろう…全力で…)

ヴィータ「始め!」
床を蹴ったのは同時、突進の速度を殺さずにドライは身を延べた。シグナムの剣は空振りに終わった…が、さらにその先…竹刀は急転し、ドライを狙った。ドライもまた、拳を放っていた…その結果は…

ヴィータ「…1本!シグナム!」

「速いな…さっきよりも。びっくりしたぜ」

シグナム「そっちこそ…あの動き、中々に厄介だ」

3本目。この交錯で勝負は決まる。



ヴィータ「じゃあ…始め!」

三度、激突する。今度は一撃では決まらない。拳を剣がいなし、剣を掌がそらす。何度も何度も突き放し、攻め、受ける。間合いをつめれば離され、手刀と竹刀が高速で交錯する。




シグナム(このままじゃ押し切られる…!)

と、勝負を決めに来たシグナムの本気の一撃が襲う…!

(避け切れないか…)

瞬時に判断し、その一撃を腕で受けた。だが、ただ受けただけではない。剣にあわせて腕を震わせ、相手の剣をはじく。予想外の衝撃にさしものシグナムも隙が出来…ドライの掌が螺旋を作りシグナムに突き刺さった。

シグナム「うっ…なぁ…」

ヴィータ「…あ…1本!ええと…勝者、ドライ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:19:09.75 ID:aWX8dF1Ho
「あー…結構疲れた…」

シグナムとの試合後、エリオやスバルやザフィーラなんかにまで手合わせをお願いされて律儀に付き合ったので、ものすごく疲れた気がしている。

「んー…でも、人と試合できたのはよかったな」

フェイト「あ!ドライ…大丈夫だった?防具もつけてないんだから…怪我して無い?」

「お、フェイト!大丈夫だよ。丈夫なのは知ってるでしょ」

フェイト「でも…痛かったでしょ…デバイス無いのに模擬戦なんて…」

「まあまあ、デバイスがあったって痛いときは痛いんだし、修行なんてもっと痛めつけられるんだよ。心配は要らないよ…でも、ありがとう」

フェイト「もう…そういえば、デバイスが完成したって。早くて明日には届くって言ってたよ」

「おお!そうか…デバイスが遂に来るのか…楽しみだ」

フェイト「ふふ…なのはと模擬戦だね…。どっちも応援するけど…頑張ってね」

「はは…ああ、ちょっと怖いけど頑張るよ」



――――――夜――――――――

夜のトレーニングとして、色々なところを走っていた。それは街中も例外ではなかった。夜の街でも人は多い。人ごみの中を走るのもなんなので散歩に切り替えることにした。

明日来るというデバイス、そして六課設立の意味など考える事は沢山あり、退屈せずに歩くことが出来た。だが、考え事に熱中していたからか…彼はある変化に気が付かなかった。

(ん…いつの間にか周りが静かに…)
勝手にドライの足は公園に向いて居たが、あれだけ居た人が誰も居ない。いや…二人しか居ない。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:23:52.71 ID:aWX8dF1Ho
ベイ「よう。こんばんは、ツァラトゥストラ…待ってたぜぇ…」

マレウス「こいつがホントにツァラトゥストラなのかしら?何も持ってないけど」

ベイ「なに、やりあえばわかるだろ。死んだらそれまでの奴だったってことだ」

「なんだ…お前ら…」
頭の中で警鐘がなっている。やばい。こいつらはやばい。優男と少女の外見だが、その血の匂いの濃さは初めて感じるほど。あれは鬼の類だ。ならば…ここで捕まえなければならないだろう。

マレウス「じゃあ私は見ててあげるわ。せいぜい頑張りなさい」

ベイ「さあさあ!構えろよ…せいぜい楽しませてくれ」

「ああ…俺に喧嘩売ったこと、後悔するんだな」

奴は構えと言っても決まった構えは無いのか、変わったところは無い。遠慮なくいかせて貰おう。三体式…

ベイ「へえ…中々様になってるじゃねぇか…よっ!」

「!?」
本能でによって全力で飛びのく。奴は街灯に突っ込んだが…何のデバイスの発動も無し、何か術を施した気配もないのにあのスピード、さらに驚くべきは、ぶつかった街灯の方がへし折れていること。

「なんだそれ…化け物かよ」

ベイ「ああ…褒め言葉ありがとよ。次は当てる…そっちも本気を出しな」

冗談じゃない。あんなのバリアジャケット無しで当たったら流石の俺でも耐え切れない。

ベイ「そら……!?」

当たれば死ぬ、ならば当てられぬ前に拘束する。ドライの突進。ドライの体は津波のごとくベイの懐に沈みこんだ。地面をひび割れさせるほどの震脚。十全に練り合わさった応力と沈墜勁が、腰から脊柱、脊柱から両腕へとほとばしりベイの胸部へ突き刺さる。

手ごたえはあった。まるで壁を殴ったような手ごたえが。

「…!?な…」

ベイ「カハッ!素手でそれか。素手でここまでやるか!そそるねぇ…」

両手の骨が砕けた。あれだけの威力の拳を打ち込んでこっちの手が砕けるだけって何の冗談だ。常人ならばアバラが折れて動けなくなるような攻撃だったが…

「…殺す気でいかなきゃ駄目…ってことか」

ベイ「おうおう、やっと本気ってか?いいぜ…聖槍十三騎士団黒円卓第四位ヴィルヘルム・エーレンブルグ・カズィクル・ベイだ。名乗れよ。局は戦の作法もしらねえか?」

「生憎と無銘なもんで…ドライと名乗っている」

ベイ「ドライね…お前のほかに2体作られたわけだ」

「まあ、俺が殺したがな」

ベイ「そうかい。じゃあ殺しあおうぜぇはじめようぜぇ…!」

奴の突撃は先ほどの比ではない。速く、鋭く、今度はこっちの喉笛を掻っ切ろうとしている。


その突進に合わせて砕けた手を構えたが…その突進は寸前で止められていた。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:30:56.68 ID:aWX8dF1Ho
??「誰がいきなり殺していいと言った。ベイ中尉」

ベイ「あぁ?てめぇ…レオン…!」

ヴィルヘルムと名乗った男の腕を横合いからつかんで止めている女が居た。レオンと呼ばれていたが…あの男の腕を止める女ってことはご同類か…

レオン「まだ殺すな。そういっただろう。ツァラトゥストラだと確定したわけではない」

ベイ「あぁ?ほぼ確定だろうが何アマ言ってんだ新参。…で、いつまで俺に触っている」

レオン「!?」
すぐさま女に俺は蹴飛ばされ…というか邪魔だったんだろうな。ヴィルヘルムの身体からなんか棘が生えていやがる。さっきまではホントに本気じゃなかったわけだ。
女のほうはどこからか剣を出して応戦してるし…仲間割れと見ていい

マレウス「ばぁ!」

「なっ…!」
あまりの異常性にまだ1人残っている事を失念していた。こいつもあんな化け物なんだろう。冗談じゃねぇ

マレウス「うん。よく頑張ったねぇ。私感動しちゃった。生身で挑むなんて…きゃーかっこいー!」

「…お前らはなんだ?何をしようとしている」

マレウス「あーあ、のってくれないんだー。残念。私達の目的?それを教えちゃったらつまんないでしょ。ヒ・ミ・ツ。うん。でも君はまだ本気で戦えないから。戦いにならないから今日はこれで引き上げるよ。追いかけても無駄ってことくらい…わかってるよね?」

「…ああ、お前ら三人になんて勝てないし、救援も呼べねぇ。どうしようもないな。俺はお前らが引き上げるのを見送るしかないと。クソッタレ」

マレウス「ああん、物分りもよくて助かるなー。悪態も様になってるぅー」

「ふざけてんのか」

マレウス「まさか。じゃあ、また今度ねー。ほらほら撤収―!もう、いつまで喧嘩してるのよー!ベイもレオンハルトももうやめてー泣いちゃうよ!女の子泣かせちゃうよー!」

なんだか間の抜けたような撤収の号令だったが…生き延びたと同時に奴らを取り逃がした悔しさが襲ってくる…

いつの間にか二人は居なくなっていた。

レオン「すまなかったな。いきなり襲って」

「…いきなり謝罪されるとは思わなかったが…それならとっ捕まえるぞ」

レオン「出来ないという事はわかっているだろう。私は櫻井螢だ。お前は?」

「…あの男にでも聞くんだな」

レオン「ふん…せいぜいお前達が私達の敵となることを祈っておくぞ」
そういい残して去っていった。あとに残ったのは両手の痛みと…化け物じみた敵との戦いが始まるという危機感だった。

「…誰も殺させるもんかよ…」
殺意には殺意を。俺の愛する人、その世界、総て守りきってやる。ああ、俺はお前らを敵と定めた。砕けた手を握り締める。化け物相手はなれているんだ残念だったな。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/23(水) 15:32:58.80 ID:aWX8dF1Ho
これで一区切り…また書き溜めの作業に入るぜー!主人公の設定って一気に出した方がいいのかな?
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 00:44:06.90 ID:9b8WHrhlo
―――――――――――――――

翌日、目が覚めたのは六課の保健室、シャマル先生の部屋であった。

「あ…もうこんな時間…朝ごはんには起こしてくださいよー」

シャマル「元気ねー。でもあなたは今普通のご飯は食べれないわよ。手が使えないから」

「え…?こんな怪我さっさと治してくださいな。前はもっと酷い状態から治って…」

シャマル「ええ、あれは酷かったはね。でも、治ったとたんにこれだもの。もうちょっと自分を大事にしてほしいわ。フェイトちゃんも心配していたし」

「ええ、フェイトは…なんにでも心配しますから。」
手を確認する。ああ、包帯だらけだが動く程度には回復しているようだ。

「ねえ、これもう大丈夫なんじゃ…骨折程度すぐに治るんじゃ…」

シャマル「駄目です!ドライは手を怪我し過ぎだから反省してもらいます」

「…いや、事件起こったらどうする…昨日報告したとおりなんかやばいのが居たんだが」

シャマル「…そのときはそのときです。何も戦うのはあなただけってわけじゃないんですから。1人じゃない。仲間を信じてあげてください。」

「ああ、でも明らかに最強は俺なんだよ。俺が皆を守る。相手を殺せない奴は今回戦いに出ない方がいい」

シャマル「犯人を?それは駄目よ。まずは確保しなきゃ…」

「それが駄目だ。現に俺はこのざま。殺す気でいったとしても殺しきれたかはわからないが、ここまでコテンパンにされて向こうは無傷ってね。新人達は出番無し」

シャマル「んー…でも相手の情報が少なすぎるわね。わかってるのは強さと…」

「組織名、あとは個人名。あの組織名から調査が出来ればいいけど…」
と、廊下のほうから足音が聞こえてきた。うん多分あの人だ。

なのは「おきてる?あ、起きたんだね」

「おはようございます。手以外はどうって事無いですし」

なのは「あれ?魔法で治せないくらい酷いっけ?」

シャマル「この前粉砕骨折治したばかりだから…反省の意味も込めて今日一日くらいはこのままいてもらいます」

なのは「ありゃりゃ、こりゃ今日の模擬戦は私の不戦勝だねー。せっかくデバイス貰ってきてあげたけど」

「おお!そうだったのか!デバイス!ありがとう!というか模擬戦は延期してくれないか?こいつの性能も見たいし」

なのは「いいよー私としても君を心置きなく撃てる機会は欲しいからね」

「…いや、そんなに嫌わないでくださいよ…怖いです。こっちは仲良くやりたいんですから」

なのは「嫌いでは無いけど好きにはなれないよ。いきなりでてきてフェイトちゃんを掻っ攫っちゃうんだから…しかも今は今でもどかしい!」

シャマル「そうね。なんでまだくっ付いてないのか不思議だわ」

「それは…色々あるんですよ。フェイトはまだあれの死から立ち直ってはいないから…俺が近づきすぎるのもあまりよくないでしょう」

そう。彼女は俺を見ていない。失った人の影を重ねているだけ。姿かたちが一緒だからこそ彼との差を感じ、また悲しむ。彼女はあれから…俺の元となったあれの死から前に進んでいない。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 00:46:53.46 ID:9b8WHrhlo
なのは「そこはドライが何とかしなきゃ駄目でしょ!それとも自分の感情がわからないとかふざけた事言うつもり?」

「いやいや、それは無いよ。俺はフェイトを愛しているよ。クローン元のあいつと違うって理由で迷ってはいない。ただ、そういう経験無いからな…」

シャマル「えーっと…そんな理由?」

なのは「…ヘタレ」

「すいません。時間が解決…ってのは甘いか」

なのは「甘すぎるわよ!ああもう、ホントに…」

シャマル「まあまあ、フェイトちゃんが引きずっているのはわかるし、二人に任せましょうよ」

「いやぁ…そういえばフェイトは今は?」

なのは「今は捜査してるわよ。昨日の被害は少ないからすぐに終わると思うけど…おっと」
と、なのはさんに通信が入ったようだ。シャマル先生に許可を得て二、三言葉を交わして戻ってきた。

なのは「うん。もう戻るって。よかったね」
うお…シャマルさんがたじろぐような顔をしてる…怖いな…

なのは「まったく…デバイスの初期設定は出来る?」

「え?ああ、なんとか…もう行くんですか?」

なのは「うん。仕事もあるからね。じゃあシャマルさん、また後で」
なのはさんが立ち去った後、入れ替わりのようにフェイトが来た。手の包帯を見て心配そうな顔をしてる…

フェイト「大丈夫?無理しないでって言ってたのに…!心配ばかりかけて!」

「いや、手以外は大丈夫だけど…仕掛けてきたのは向こうだから俺は悪く無いって。それよりさ…少し歩きながら話せないかな?」

フェイト「え…うん。いいよ」
部屋を出る時にシャマルさんのニヤニヤ笑いが目に入った。無視しよう。

中庭を歩きながら話していたが、確かにいろんな人からじろじろ見られてる。
「ん…なんか凄く視線を感じるんだが…」

フェイト「うん。皆あなたが倒されたって聞いてびっくりしてるから。デバイスが無いってこともあまり広まって無いし、シグナムとあんな試合して強いって思ってたとたんの事件だから…それと捜査は全然進んでない…ごめん」

「謝る事は無いよ。情報も少ないし進まないのは当然だろう」

フェイト「そうだけど…なんとかしてあげたいし…


はやて「お!お二人さんおそろいで。ちょうどよかった。今から連絡取ろうと思っとったんや」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 00:48:28.12 ID:9b8WHrhlo
フェイト「え?はやて…何か用かな?」

はやて「んー、隊長達は午後に聖王教会に私と一緒に行ってほしいんや。それより邪魔しちゃったか?ごめんなー」

フェイト「もう!からかわないで…」

「隊長たち全員ってことは…重要な話ですか」

はやて「そうや…詳しい事は午後…っても私も教会行く以外に仕事なくなっとるし、邪魔じゃなければ今から一緒に行くか?少し早いけどなのはちゃんも誘ってお昼も食べて…」

「俺は…いいですよ。フェイトは?」

フェイト「うん。私もいいよ。勿論」

はやて「そっか。じゃあなのはちゃん誘って出発や」


―――――――――――聖王教会

カリム「ようこそ。久しぶりね、皆。あなたは初めまして、ドライさん」

クロノ「こっぴどくやられたみたいだなドライ」

「いえ、ドライでいいですよカリムさん。あとこっぴどくはやられてねぇよ」

フェイト「まあまあ…久しぶりお兄ちゃん」

なのは「久しぶりだねクロノくん」

はやて「まあドライは初めてだろうけど、紹介は自分達で済ませてな。本題に入るけど…」

カリム「ええ。本題ね。皆知ってると思うけど、私のスキルは予知能力でしょ?その予言に今年に入ってこんな事が書かれたわ」

「????」

フェイト「あ、ドライ。カリムは予知したことを詩文形式で書き出せるってレアスキルがあるの。的中率は占い程度らしいけど、J・S事件を予知したのも彼女なの」

「お、そうなのか。じゃあこの予言で慌てて機動六課を再び立ち上げたってわけなのか」

カリム「ええ、そうなるわ。そしてあなたの報告にあった聖槍十三騎士団黒円卓という名前…」

なのは「なにかわかったんですか?」
カリム「ええ、教会に少しだけ記録が残って居たわ。旧暦の終わり、魔法エネルギーに変わるときに起こった世界を二分して行われた大戦。その記録に残っていました。質量兵器、魔法への移行をよしとしなかった国は多々あったけど、その中でも特に異彩を放った国の一機関。そこまで詳しい事はわからないけど、80年前から存在していて、未だに残っていたみたいね」

フェイト「80年前の組織…?どんな組織だったとかはわからないんですか?」

カリム「ええ…名前から想像すればあるロストロギアを持っている可能性が高いわ」

「ロストロギア…それはどんな?」

カリム「聖槍…ベルカの神話、聖書に書かれている、救世主を殺した槍よ」

「そんなロストロギアが…ただの魔力結晶体よりも厄介そうだな」

カリム「ええ。はっきり言うとロストロギアの中でも最高レベルの力があると思うわ。その分誰でも使えるってわけでは無いけれど…」

なのは「そう…でもドライが交戦したヴィルヘルムって人はデバイスも何もなく化け物じみていたみたいだけど…」

カリム「ええ、あの大戦、終盤は魔法側がほぼ勝利していたけど、局地的に大被害をこうむる事があったらしいの。数例の目撃証言から、その被害は1人でもたらされていると言われてるわ。間違いなく黒円卓とかいうのでしょうね。さらに、そのヴィルヘルム・エーレンブルグて名前の人物、80年前にも存在しているわ。写真がこれなんだけど、ドライの証言と特徴が一致しているの…」

「ああ…こいつだよ。完全に。どういうことだよ…」

はやて「それは…老化せずに生きとったという事?」

なのは「それは…完全に化け物ね。こんなのにいい思いでは無いし…」

フェイト「うん…目的なんかは…?」

カリム「わからないわね。予言を信じるなら虐殺、戦争を起こすのだろうけど、なぜかはわからないわ。いまさら魔法を生活から切り離すなんてむりだもの」

「目的がわからなくても、喧嘩を売ってくるんだ。殺す気でいくぞ俺は。手加減したら殺されるから、皆戦闘になったら気をつけて」

はやて「ん、今は後手にまわざるを得ない状況やけど、皆頑張っていこうや!」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 17:56:25.72 ID:9b8WHrhlo
暗い空間だった。コロッセオのような広大な空間…その中心に円卓があった。濡れ光るような漆黒の大円卓。席は十三。十三とは不吉な数字、場の霊的環境を整えるために適した数であるとか。
ただ、円卓には空きがある。内の八つしか埋まっていない。
すなわち、二、三、四、五、六、八、十、十一…主を得ているのはその八つのみ。ほかの五つは沈黙している。特に十三の席は気配が死んでいるといっていい。

クリストフ「接触しましたか、ベイ、マレウス。で、ツァラトゥストラはどうでした?」

ベイ「ああ、人間としてはかなりやるな。だが正統派すぎる。拳法極めてようが俺達には勝てないだろう」

マレウス「そうねー。でもまだ魔導デバイスを使ってなかったから本当の力は未知数ね」

クリストフ「ほう…では、戦いにもなっていない、殺してもスワスチカは開かないような状況で彼を殺そうとしたんですか?ベイ中尉」

ベイ「敵があれ1人ってわけでもないし別にいいだろ。あれで死ぬんならそれまでだったんだ。誰かさんに邪魔されなきゃあな!」

レオン「私は聖餐杯猊下のご命令に従っているだけだ。不敬はどちらだ?」

ベイ「あぁ?てめぇ、誰に向かって言ってやがる…」

マレウス「はいはーい喧嘩しないで話が進まないでしょー!」

クリストフ「ええ、ありがとうございますマレウス。質問ですがレオン、彼らは私達との戦闘、闘いになると思いますか?」

レオン「…稀に魔導師の全力でエイヴィヒカイトの加護を超えるものを撃ってくる人も居ますが、あくまで攻撃が通るのはSランクの魔導師であろうと全力の攻撃のみ…難しいと思います」

クリストフ「ええ、そうですね。ですが…副首領閣下が用意したこの戦場…そう簡単にいくとお思いですか?皆さん」

ベイ「ありえねぇな。メリクリウスは正真正銘の化け物だ」

マレウス「つまりクリストフは彼もエイヴィヒカイトを扱えると?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 17:57:10.58 ID:9b8WHrhlo
クリストフ「さあ…でも気になったので調べてもらっていたんですよ」
そう言い、クリストフは十の席に視線を移した。そこにいるのは病的に痩せた、異常なまでに手足の長い蜘蛛のような男である。この場にいる他の者らは、皆容姿に優れた美男美女ばかりなのに。異形の男は立ち上がり言う

シュピーネ「同志諸君。久しぶりの再開早々恐縮ですが、聖餐杯猊下のご意向を尊重する為にしばらく私の指示に従っていただきたい。ついてはレオンハルト、あなたに少々、協力してほしいことがありましてね」

レオン「…私に?」

シュピーネ「ええ、あなたにしか出来ません。ベイもマレウスもバビロンも残念ながら役者不足。カインもゾーネンキントも論外です。あなただからお願いする。返答は?」

レオン「…いいだろう。私に出来る事なら協力する」

クリストフ「結構。では、そのように」

ベイ「待て、クリストフの意向を尊重するのはいい。だがお前は何を調べたんだ?そして何をしようとしている?」

シュピーネ「ええ…あなたが接触したという彼、その出自についてです…私に任せていただければあなたも満足できる戦いが出来ると思いますよ…」

ベイ「そうかよ。あぁそりゃあ楽しみだ。ならお前の指揮下に入るのには何も問題は無い。好きにやれ」

シュピーネ「ありがとうございます。まずは…」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/24(木) 18:21:11.04 ID:9b8WHrhlo
―――――――――――

??「なあ―――、こっちにおいで」

異端ながらに平和な日常があった。覚えている、幸せな記憶。

??「これは貰っていくよ、悪いなガキ」

恐怖と憎悪の記憶、魂にまで染み付いている。復讐の始まり。

??「あの時のガキか。ちょうどいいな」

敗北の記憶、鬼に喰われた記憶。10年と1000年の違いを見た。これで終わり。

??「うん。あなたを助けたいんだ」

そう言って笑った人に、恋をした。

ああ、思えばただそれだけの人生。体が変わろうと記憶が残り、未だに禁忌を内包している。


(嫌なことを思い出させる夢だ…)

目覚めは最悪。元のあいつは嫌いでは無いがあまりに違う。

記憶転写型特殊クローン、プロジェクトF・a・t・e

一体目は目的を果たせず処分。

二体目は個人で動ける兵器に目的を変え複数の記憶を持たせるも自壊。

三体目では受け答え、記憶の引継ぎは確認されたが自我は確認されず。

ああ、研究員達は焦ったんだろう。魔道と魔術の融合は魔術の知識が無いために断念。次に生物兵器、魔導兵器とはまったく違う、暗殺の生物兵器を作ろうとして出来たのは記憶を語るだけのクローン。いろいろに調整されている体をもってしても動かない。マッドサイエンティストたちの暴走。

出来上がったのは異形の兵器が蠢く毒壷。屍兵がいた、キメラがいた、亡霊がいた。

そんな毒壷の中で、再び彼女に会った。

彼女のために戦おう。今度は彼女の元から居なくならないように…

それがこの俺。三だ。ドライだ。あの毒壷で敵を殺し尽くしたように…今度も殲滅してやろう
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 00:19:47.07 ID:Z60q7U37o
今日、ミッドチルダにテロリストが潜伏していると発表された。出来るだけ夜出歩かないように、だそうだ。
そして昼間は、街の捜査…奴らが潜伏していそうなところの捜査に出る。勿論、隊長か副隊長が1人は居なければならないから部隊数は少なく期待は薄いが…

ヴィヴィオ「おかあさんー。そろそろいこ…あ、おはようございます」

なのは「ああ、おはよう。酷い顔ね」

と、廊下を歩いていると話しかけられた。ヴィヴィオはなのはさんもフェイトも寮に入ったので一緒に来たらしい。

「ちょっと嫌な夢を見たもので。おはようヴィヴィオ。久しぶりだ。元気だったか」

ヴィヴィオ「うん。昨日新しい先輩が出来たし、今日も学校が楽しみだよ」

「うん。それはよかった…先輩?」

ヴィヴィオ「うん。高等部だから先輩。とってもいい人達だよ」

なのは「はいはい、朝ごはんに行かないと遅れちゃうよー」

はーい、なんて返事をして去っていくヴィヴィオ。

「…学校か…警備の方は?」

なのは「…一応聖王教会の騎士とか居るし、一般職員も配備されているわ。主要設備には配備済み」

「仕事の早いことで」

なのは「全部はやてちゃんが手配してくれたんだよ。じゃあ私は行くね」

「ああ、はいはい」
彼女を見送る。フェイトとゆっくり話す機会がほしいが、そうも言ってられないらしいな…
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 00:31:16.32 ID:Z60q7U37o
今日中にシュピーネを倒したかったな…
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 15:45:59.25 ID:Z60q7U37o
さて、昼だ。数名の部下を引き連れて町を捜索する。だが何をもって奴らのアジトとするのかすらわからない。パトロールみたいな気分だ。因みに夜は夜でパトロールがある。

学校の近く。子供達が集まっている近くを歩いていると…感じる。嫌な気配だ。ああ、堂々としたものだ。長い黒髪とつり目…すぐに発見できた。しかし…あいつは背を向けて歩き出した。付いて来いということなのか…

部下を待たせて追いつくと、やはりそこで待ち構えていた。レオンと言われていた奴だ。

レオン「少し話があるわ。今は戦闘の意思は無い。いいかしら?」

「…こっちからの質問は?」

レオン「答えられる範囲なら。でもこっちが先。敵に塩を送ろうとしているんだから聞いておいたほうがいいわよ」

「…話の内容は?」

レオン「ええ…私達の力の秘密…それとこのゲームのルール。あなた達にとって得にしかならない情報よ」

「なぜそれを教えるんだ?何のために…」

レオン「じゃあまずその疑問から。まずこの街には私達が仕掛けたスワスチカという方陣があるわ。私達の目的はその八つのスワスチカを開く事。開くにはスワスチカでの大量の魂の散華、もしくは多量の魔力の解放が必要となるの。わかる?」

「大量の魂?虐殺か俺達魔導師との戦闘で開こうってことか?」

レオン「そうね。私達が死んでも開くけど、それはこの話が関係しているわ。私達の力はね…エイヴィヒカイト、ロストロギアを兵器として武装化し、超常の力を行使する理論体系。駆式には人間の魂を必要とし、私達は何万、何十万の人を殺しその魂を内包しているわ」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 15:46:58.75 ID:Z60q7U37o
「…は?」

レオン「つまりね…あなた達とは魂の密度が違う。あなたがベイにしていた事は針で城壁を攻撃していただけに過ぎないわ。そして私達を殺せば大量の魂が散華する。私達もできれば虐殺よりも戦いでスワスチカを開きたいのよ。だからスワスチカで戦う、それ以外の場所では戦わない。いいかしら?質問は?」

「まて…お前らは…どれだけ殺して…スワスチカとか言うのを開いて何を…」

レオン「さあ?私は見た目どおりの年齢だし、殺した人数も団員の中で一番少ないわ。そして、スワスチカを開く目的は、私達の願いを叶える為。ハイドリヒ卿がお戻りになられたら私達に褒美をくださるのよ…人々の魂と引き換えに」

「…ふざけやがって…話は終わりか?今すぐにお前を捕らえるぞ」

レオン「それが無理だって言ってるの。私達に通常攻撃は効かない。程度の差こそあれ、人を殺せるような攻撃では殺せない。数万人規模で殺害可能な兵器なら効くかも知れないけど?…ベイやマレウスは大戦の際の空爆でも死ななかったわ。…つまりあなたがデバイスを持っているとしても、それだけではどうしようもないの。」

「…ああ…なら、エイヴィヒカイトとやらの情報をもっとくれ」
そうだ。こいつには今攻撃を仕掛けても無意味だろう…せめて情報を聞けるだけ聞き出そう。

レオン「そう。懸命な判断ね。ロストロギアを駆る式であるエイヴィヒカイトにはレベルが4段階あるわ。私、ベイ、マレウスなどはレベル3、これが平均的なレベルね。レベル1が活動位階、2が形成位階、3が創造位階よ。そして…この攻撃には物理、魔力の両方の属性が付属する。そしてロストロギアの加護がある限り不老不死…。ざっとこんなもんかな。そしてあなたが一番ほしい情報は…現実的な私達の殺し方…そうでしょう?」

「ああ…そうだ」

レオン「残念だけどデバイスだけじゃ無理ね。あなたもロストロギアを手に入れてエイヴィヒカイトを扱えるようになりなさい。おそらく、あなたはエイヴィヒカイトを扱える。そのための物は組み込まれている。それが私達の見解。話せる情報はここまで。じゃあね」

「おい…!それはどういう…!待て!」

レオン「待たない。自分で考えなさい。そこまで馴れ合うつもりは無いわ」

ひらひらと手を振りながら去っていく櫻井螢。わかったことは、スワスチカと呼ばれるところでしか奴らは戦わず、エイヴィヒカイトとやらを習得しなければ勝ち目は無いということだ。今はこの情報を持ち帰ることだ…
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 21:12:50.26 ID:Z60q7U37o
情報は総て話した。だが、ロストロギアなんてそう持っているはずは無い。故に奴らに対抗できうるエイヴィヒカイトも使えない。俺には扱えるものがある?それは俺も知らないものがあると…そういうことなのか…今まで記憶を何度も探ってみてもそんな物は見当たらない。どれだ…どこに…

フェイト「…!ドライ!起きて!ねぇ!」

「…ん?あれ?フェイト?」
記憶への没入に集中しすぎていたようだ。いつの間にか空も暗くなっている。

「ああ、もうこんな時間か…ありがとうフェイト」

フェイト「ううん、気にしないで。一緒にご飯…食べにいこ?」

手を引っ張られる。うん、顔が赤くなってるのが自覚できる。でも今はこの平和な時を楽しもう。



夜、パトロールが始まる。夜の闇にまぎれる魔物…それと遭遇したら生き残ることが出来るのか…しかし、スワスチカにて虐殺を行うかも知れないという懸念は付きまとい、力不足でも立場上、やるしかないのだ。

フェイト「ドライ、不安なの?」

「…ああ、不安だよ。対抗策は無い…でも…生きて帰ってきてよ」

フェイト「…それはこっちの台詞だよ!いつも心配させるのはドライなんだから!町に出る人員は皆強いから。背中を任せていいんだよ」
ああ、強いな。皆強い。でも会えばわかるさ。あの不条理さを…

「でも…負ける気はないさ」

なのは「うん。その意気だよ。じゃあ、フェイトちゃんはスバルと、ドライはティアナとコンビを組んでね」

「ああ、わかった」

フェイト「わかった。皆、気をつけてね」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/25(金) 23:57:15.78 ID:Z60q7U37o
ティアナ「なんか…喋ってくれないかな?」

「ん…?」

しばらく歩いてた時にそう声をかけられた。今の街はあまりにも静かだ。以前地上本部が攻撃されたからか…テロリスト潜伏の報道がされて夜の街は死んだように眠っている。

「ああ、怖かったか?執務官なのに怖がりなんだな」

ティアナ「そういう意味じゃなくて…二人きりなのにずっと黙りっぱなしでさ、やり辛いわ。フェイトさん以外だとそうなのかしら?」

「元からあまり喋るほうじゃないだけさ。特別なのは…そうなんだけどね」

ティアナ「ふーん…羨ましいわね。それだけ思ってくれるって。でも…」

「…惚れたか?」

ティアナ「…ばっかじゃないの」

「ははは、冗談だ」

ティアナ「当然よ。本気で言ったんならあなたの性格を疑うわ」

「それは厳しいな…」

ティアナ「…」
少し話しただけで再び沈黙が降りる。ああ、昔っからあまり知らない人と喋るのは苦手だったっけ、そういえばここはあのヴィルヘルムと交戦した公園の近くだ、とかそんな事を考えながら歩く。

ティアナ「あなたは…ドライさんは…なぜ戦うんですか?」

「ん?いきなり何だ?それと、呼び捨てでいいぞ。ほかの奴の前ならいざ知らず、二人しか居ないし礼を強要するような性格でも無いからな」

ティアナ「背中を預ける人の戦う理由くらいは知りたいと思って。駄目ですか?」

「ああ、いいさ。たいした理由じゃない。俺を助けてくれた奴に憧れて、そいつは思いのほか脆かった。だから俺が守ってやろうって思ったんだ。それだけ」

ティアナ「…1人だけに執着ですか?中々あなたは残酷ですね」

「はっはっは。違いないな。でも安心しろ。フェイトが笑っていられるには俺だけじゃ駄目だからさ。ティアナもその他大勢、全力で守ってやるよ」

ティアナ「…はぁ…ようはお人好しなんですね…でも…

そのとき、女の人の叫び声が上がった。公園の方からだ。ティアナとアイコンタクトをし、急いで公園に向かう。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/26(土) 00:03:47.93 ID:95aFVd8Do
異常に手足の長い男だった。そして醜い男だった。奴ら、おそらく黒円卓の物と思われる腕章をし、軍服を着ている。いや、それならいい。奴らとの遭遇は想定内だ。

ただ、異常なのは、奴は蜘蛛の巣のように張った糸の上にいて、そこには、蜘蛛の巣に捉えられた蝶のように、裸に剥かれた女が数人捕らえられて…

「…なにやってんだてめぇぇぇぇぇぇぇ!」

シュピーネ「おや、お早い到着ですねツァラトゥストラ」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/26(土) 00:07:25.66 ID:95aFVd8Do
見てる人なんて居ないかも抱けど、明日から実家に帰らなきゃいけないのでしばらく更新できないと思う…ゴメンネ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/03/26(土) 00:50:04.89 ID:6Lkp68qJ0
いえいえ見てますよー。どちらの作品も大好きな私には、楽しくてたまらないです!

楽しみに待ってます


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/26(土) 00:51:16.61 ID:95aFVd8Do
おお…見ている人が居たか!よし、実家でも出来るだけ書き溜めておくことにしよう!
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/03/26(土) 01:02:25.87 ID:kLCA6xWko
見てるぜー。Force知らんけど
今度禁書とDies iraeクロスしようとしてるから参考にさせてもらうわ
練炭とか司狼とか主人公サイドは出てくるん?
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [saga saga]:2011/03/26(土) 01:07:08.14 ID:95aFVd8Do
あー、俺もForceは出さない。司狼は扱いがね…人数は十分いるし好きだけど出さないつもり、。チートだし
主人公サイドの人をいじりまくったってカンジかな。主人公はいじりすぎて完全に暴走してるけどwww

禁書はもろに聖槍とかそういう系だからつなげやすいかも名
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/03/26(土) 01:50:28.07 ID:jliFogSWo
見てるぜ、黒円卓分からないけど

37 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:34:14.76 ID:1hi61s2oo
一瞬で激昂した。それがいけなかった。その一瞬で腕を絡め取られ、ティアナと一緒に巣に絡め取られてしまった。

ティアナ「う…いつの間に…!」

「くそ…が…がふ…」

糸が首に食い込む…いびり殺すつもりらしい。数瞬先には死が待っている

ティアナ「あ…嫌…ぐ…」

「…く…」
だが一向に死ぬ気配はない。徹底的にいびるつもりなのか…

シュピーネ「おっと、少しきつくしすぎましたかね…おっと、無駄ですよ。今のあなたにそれは切れない」
ワイヤーはまるで意思を持っているかのようにその圧力を強めていく。という事は…

シュピーネ「そうです。それが私の聖遺物、ロストロギア。ワルシャワ・ゲットーで、劣等どもを数限りなく縊り殺した代物です。歴史こそ浅いですが吸い取った魂は100や200ではききませんよ。これに捕らえられれば聖餐杯猊下といえども脱出できぬ逸品であると自負しています」

ティアナ「聖餐杯…って…ん!」

シュピーネ「おや、御存知ないですか?おかしいですねぇ…」

「その名前…以前櫻井も言っていたな…」

シュピーネ「然り。我ら黒円卓を率いる首領代行、クリストフ・ローエングリーン……。恐ろしく、滑稽で、道化者ではありますが、油断のならぬ御方です。ベイやマレウスからは露骨に警戒されているものの、私はそれなりに信頼していますよ。少なくともあの五人に比べれば、人間らしい部分をお持ちのようですからね」

「…?」
五人…誰だ?こんな状況なのに、いや、それだからこそか、そっちに意識が向いた。その五人のことを口にした時にこいつは畏怖や憎悪、忌避、劣等感、そういった感情を出していた。仲間を恐れているのか…?
38 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:36:46.93 ID:1hi61s2oo
シュピーネ「ふむ…いいでしょう」
そう呟きあいつは俺の近くまで寄ってくる

シュピーネ「元々今夜はあなたを殺しに来たのではありません。あなたに聞いていただきたいことがありまして…その気にさせる為なら隣の女をこっちの人達の中に加えてもよろしいのですけどね…」

ティアナ「…!ひ…」

「何をふざけた事を…」

シュピーネ「レオンハルトから聞いたのではないですか?我々は、あなたに強くなっていただく必要があると。正直、血の気の多い連中では教師に向かないので、彼女とこの私が、聖餐杯猊下からその役を仰せつかったというわけです。レオンハルトが講義を、そして私が実技の方を」
同時に首を締めていた糸の拘束が緩まった。

「くっ――――はぁ…」

ティアナ「はっ…―――――ぇ」

シュピーネ「あちらのアレは、あなたにやる気を出していただくように、遊びで用意しておいたものですよ。まぁ趣味が入っているのは否定しませんが」

「てめぇ…さっきからふざけるなよ…」

シュピーネ「人を殺しているのが許せないのですか?あなたも殺人の経験はおありでしょう?そちらの、あなたの相棒、それがああなっていないだけありがたいと思ってください」

ティアナ「…下衆め…く…ぁっ!」

シュピーネ「何か…?でも、そんな事はどうでもいい。せっかく得た千載一遇のこの機会、私は私のために有効活用したいのです。目的を果たす為にも…知りたいですか?」

目的…こいつはさっきから、そして今からも情報を垂れ流す気らしい。無効で吊るされている人はもう手遅れ…ティアナの方を見、アイコンタクトを交わす。大丈夫らしい

シュピーネ「ふふ…私はいささかほかの連中とは趣が異なる変り種でして…」
と、にやつきながらシュピーネは語りだす

シュピーネ「先ほど言ったように、今現在我々を率いているのはクリストフ……聖餐杯猊下です。しかし、彼は結局のところ代行に過ぎない」

ティアナ「代行…?」

シュピーネ「そう、つまり仮の盟主です。一時的な…ね。そして彼にあなたに第一に接触する権利を貰いました。実際骨を折りましたよ、ここまで漕ぎ付けるのはね」

「何が言いたい!」

シュピーネ「いえ…私は黒円卓を掌握したいのですよ。いや、別に同胞を虐げたいわけではないのです。ただ、約束させたいのですよ。私がやることに、以後一切干渉するなとね。この80年、他の者らにとっては屈辱と退屈の時間だったかも知れませんが…私にとっては至福の時だったと言っていい。誰にも縛られずに、命令されずに、自由に生を謳歌できた。殺したい時に殺し、喰らいたい時に喰らい、犯したいときに犯し、奪いたいときに奪う!これこそが人間!今さら過去の遺恨や妄執に付き合うなど、くだらなすぎてご免被る!そのためにあの五人には永劫眠ってほしいのですよ。副首領閣下の再来は決定的でしょうけどね…。ツァラトゥストラ…私と手を組みましょう。あなたの力を借りれば、共に永劫の自由を得る事も夢ではない」

「…何?」

ティアナ「…え?」
こいつは…何を言っている?

シュピーネ「言ったでしょう?私は最早誰の下にもつきたくない。…それが怪物の下ならなおさらだ!」
39 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:38:57.82 ID:1hi61s2oo
ティアナ「怪物って…」

シュピーネ「黒円卓の首領、副首領そして、その下につき従う三人の大隊長―――
ザミエル。マキナ。シュライバー。黄金の獣と、ヘルメス・トリスメギストス。極限の戦争の化け物たち―――そう。私は彼らに二度と会いたくない」

いつからか、シュピーネの顔から薄笑いが消えて、その身も小刻みに震えだしている。

シュピーネ「わかりますか?私以外の者らの目的は、あの五人をこちらに呼び戻す事です。そうする事で彼らはここの望みを達成できる。かつて副首領閣下は言った。怒りの日まで、各々魂を蓄えよ、とき至ればそれに見合った祝福を与えよう…と。なぜ我々が魂を簒奪するのか…答えは単純な足し算ですよ。千人の命を持てば千倍の生命力を獲得できる。このシャンバラで起こるのは、そのストックを増やすための殺人競争遊戯です。多量の魂が散華した場は戦場跡として方陣と化し、それが八つ揃えばあの五人が戻ってくる。そして奪った魂に相当する、新たな力が授けられる。だが私は二度とあの五人に会いたくない!彼らはこの世に戻ってきてはいけない!」

怯えながらシュピーネは俺の顔を両手で挟みこんですがるように捲くし立てた。ティアナ、そんな目で見んな。

シュピーネ「彼らが完全な形で現界するには八つのスワスチカが必要です。しかし不完全なままでよければ、おそらく二つ三つでも構わないはず。恐ろしい…今ならまだ、この儀式を妨害して中止に導く事も出来るでしょう。ですから、さあ、早く貴方の真の力を見せてください。これ以上スワスチカを増やしてはいけない。そして共に黒円卓を制圧しましょう」

「……」

ティアナ「……」

一気にこんな情報を流し込まれて混乱したが、有益な情報であるのは確かだろう。そして、この目の前の恐怖に震えてる男は、弱者をいたぶるしか能のない下腰抜けだ。

「つまり、お前は雑魚だと…」

ティアナ「ふふ…あははははは!」

「要領悪いな。手を組むつもりで、あんなものを見せたのか?死ねよ不細工野郎。鏡見て出直せ」

シュピーネ「…なっ」

「顔が近いんだよ気持ちわリィ!」

首の拘束が緩んでいるのをいいことに、奴の顔面に頭突きを叩き込む。今度は魔力で強化し、硬気功も重ねがけしている。ヴィルヘルムに食らわせたのよりも強力のはず。その効果は―――――




シュピーネ「ぎゃぁっ!」

変な声をあげながらぶっ飛んでいく。ヴィルヘルムにはまるで効かない肉弾攻撃だが、こいつはやはり雑魚らしい。

ティアナ「やっぱり弱いのね」

「ああ、こんな弱いの見たことねぇぜ」
頭から血が出ていたが、構わない。挑発する。激昂した小物ほどわかりやすいことはない。

シュピーネ「この小僧がアアアアアアアアア!」
結果として俺を縛っていた街灯ごと蹴飛ばしてくれた。

「…ッ」

ティアナをかばいながら巣から脱出する。いや、街灯を倒したり、けり一つで俺も結構ヤバイけど…頭が足りてないな。

「この程度じゃあ…」

ティアナ「劣等ね。あなた」

シュピーネ「き、貴様らァァァ…!」




さぁ、随分長い前置きだったが、情報は引き出した。これから戦闘開始。初陣の相手ならこれくらいでいいだろう。

「交渉決裂だ。お前なんかがはむかうなんて笑わせるなよ。速攻で死ぬだろ」

シュピーネ「キ、キヒヒヒヒ…」

蜘蛛の巣に絡め取られた女、その死体がハムのように輪切りにされた。血と贓物が飛び散る。


シュピーネ「貴方達、本当に勝てると思っているのですか?ロストロギアもなしに!エイヴィヒカイトも扱えずに!貴方達は、すぐにああしてやりますよ!アハハハハハハハハハ」
40 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:41:40.83 ID:1hi61s2oo
「…つまり…死にたいんだな」
ティアナは下がる。ああ、援護は任せた。俺は前へ――――


「最初から全力で行くぞ。バリアジャケットよりも攻撃優先。フォルムシフト」

デバイス「OK,set up」

デバイスの発動。通常はバリアジャケットと魔力ブーストで戦ウからフォルムシフトは隠し玉として取っておきたかったがそうも言ってられぬ。それは右腕のみに攻撃力を集中するための形態。身の丈ほどもある巨大な手甲。


シュピーネ「それがどうしたのです!ハァ!」
奴の糸が伸びる。通常の軌跡は描かないが、避けるのに造作はない。それよりも厄介なのは防御主体の型を取っている事…迂闊に近づけないが―――それはこちらが1人だった場合だ。


砲撃。ティアナの砲撃がシュピーネを襲う。が…

シュピーネ「アハハハハハハハハ!無駄ですよ!」

魔力砲が糸に切られるという不条理。しかし、その隙があれば間合いに入ることは可能。


シュピーネ「……!」

「…オオオオオオオオオオオオオオ!」


巨大手甲から繰り出される拳。だが…


「…な…!」

糸、シュピーネの操る糸によって止められていた…

シュピーネ「ハハハハハ!だから!無駄だといったのだ!」
そういいながら蹴り飛ばされる…あの糸、奴のロストロギアの突破が最優先事項、それはどうすればいいか…何かあるはずだ。しかしそう都合よく見つかってるなら今こんなに苦労は…


シュピーネ「小雨がチラチラと…煩わしい!」



ティアナ「…!!」

効かない魔力弾を撃っていたのか…ティアナが補足されている。いくらバリアジャケットとはいえ、奴の聖遺物、ロストロギアの一撃を喰らって無事ではすまないだろう…そう思っていたら、体が動いた。


疾走。足がちぎれる程の疾走をし、ティアナを庇おうとしたが、共に絡め取られた。

「っ…!なんで接近してんだよ!」


ティアナ「そっちこそ、何庇ってるのよ!これで二人ともお終いじゃない!」

シュピーネ「あら、終わりは意外と呆気なかったですねツァラトゥストラ」
体に奴の糸が食い込む。数瞬先にはあの死体と同じくバラバラになる…


糸を操る奴の指が動く。それがとてもゆっくりに見えた。



ここで死ぬのか?ティアナも一緒に?あんな奴に殺される?本当に何も手はないのか?
――――――――
41 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:42:34.61 ID:1hi61s2oo


??「手はあるだろう?ツァラトゥストラ」



ああ、手があった




??「それで十分だろう。君は奪ったはずだ。あの毒壺で最強の者よ。使い方はおぼえているかね」






ああ、忘れられない





??「では、それを形にせよ。自分にあるものを思い出せ」





ああ、残滓がある。記憶がある。奪ったものだが、確かに存在している。
デバイス、俺の魔法をサポートする巫女。魔法があるならば、形にすることも出来るだろう。





??「ああ、正解だ。とてもよい。それが君の…





この、かつて葛城の聖遺物の鬼の腕こそが…












??「君の聖遺物、ロストロギア。さあ、今宵のグランギニョルをはじめよう!」




―――――――――――――
42 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:45:43.13 ID:1hi61s2oo
―――――――――――――


ドライ隊長の攻撃が効かず反撃を受けた時点で、私達に対抗手段はなくなったと言っていい。あとは大量の魔力弾を打ち込み牽制しながら隊長を回収、逃走するしかない。空に逃げれば何とかなるかと思っていた。でも、蛇のような変則的な動き、間合いの違いから追い込まれた。そのとき、抱きとめられたのだ。庇われたとわかったのは一緒に糸に絡め取られたから。

ドライ「何接近してきてんだよ!」

「そっちこそ、何庇ってるのよ!これで二人ともお終いじゃない!」

こんなところでお終いか…糸がバリアジャケットも皮膚にまで食い込んでくる。ああ、これで死ぬんだなって思った…





ドライ「―――――――――」




「…え?」


ドライが何かを呟いた瞬間、自分を抱いている腕、抱いてる人の居る後ろから膨大な殺気が発生した―――


――――――――
43 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 16:46:53.95 ID:1hi61s2oo
「――――――怨――――――」



一言。それだけがこの聖遺物の特性。それは呪。何を怨んでいたのかも忘れてしまった、1000年の呪の塊。それを我が魔法にて形にしよう。


デバイス「形成―――――」



「鬼太鼓・祭囃子―――――」



形は俺のフォルムシフトと変わらないが、内包している魔力、その性質は先ほどとはまるでちがう。その魔力に触れただけでシュピーネの拘束していた糸が焼き切れる―――――

シュピーネ「が…あぎ…そんな…!」
全身から血を噴出しのた打ち回るシュピーネ。本家本元のエイヴィヒカイトかわからない…いや、魔法で補助している以上違うのか。しかし、シュピーネの聖遺物を破壊できた。これは…

「これは貴様らの内包している命、存在、全てを等しく呪い殺す。そういう特性、それが俺の聖遺物だ。お前のとは格が違う」


シュピーネ「この…小僧ガァッ!」
シュピーネの糸が伸びる。法則を無視し、標的を細切れにするおそらくは奴の最大規模の攻撃。しかし、腕の一振りでそれらは全て砕け散る。

シュピーネ「あ…が…」

「…諦めろ。お前はここで死ぬんだよ。そうだ。色々情報をありがとうよ」



すでに奴は聖遺物を破壊され、そのダメージで満身創痍。それに腕を振り下ろす

シュピーネ「まっ…」


鈍い音を立てて潰されるシュピーネ。そして奴の体は急速に風化していって消えていった。
44 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 18:07:29.73 ID:1hi61s2oo
風化する…それが聖遺物を操る超人の末路か…

ティアナ「…終わったの?というかそれは…」

「これか…あいつらの言うとおり、持っていたみたいだな、俺。でも、あいつらに対抗する術は得た。これをプログラム化、全員のデバイスに組み込む事、可能か?」


デバイス『ええ、本人の技量にも寄りますが、魔力攻撃にこの呪を乗せて撃てば先ほどのマスターと同じことが出来るでしょう』

「じゃあ、プログラム化を頼む」

ティアナ「ドライ隊長…先ほど連絡しましたから、皆、それと事後処理の人たちがそろそろ到着します」

「…は、呼び捨てでいいって言ったのにな。それよりも、お互いに酷い有様だな。大丈夫か?」

お互いに服もボロボロ、至る所から血が出てる。緊張が切れてから気付いたが、全身傷だらけだった。


ティアナ「…私は、ドライさんに庇って頂いたので…血こそ出ていますが傷は浅いです」

「俺も…まあ大丈夫だ。一応、手当てをしておこうか」

ティアナ「はい…」

隊員たちが公園に入ってくる。迅速な行動はありがたい。情報をまとめ早く休もう
45 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 18:08:47.74 ID:1hi61s2oo
――――――――――

クリストフ「あぁ、シュピーネが逝きましたか。しかし二つ目のスワスチカは開いた。いやいや、しかし大儀でしたね」
聖痕から血を流しながら神父は嗤う。その顔は確かに、見るものに恐怖を与える狂気を孕んでいる。



クリストフ「ああ、そんなに怒らないでください。この痛み、―――さて、他の皆さんは大丈夫でしょうか?」


マレウス「痛い、痛い痛い痛い痛い!」

ベイ「ぐぉぉ…俺達は何も関与してねぇ…」

レオン「っく…!」

地下の黒円卓は血に濡れていた。そして苦しんでいた。一人でもあんなものを、不忠の輩を存在させた罪は連帯的に責任があるとでも言うかのように。




??「失望させるな。卿ら」





一瞬、Ⅰの席に巨大な存在が出現した

マレウス「はい、

ベイ「了解」



「「「勝利を我が手に…」」」


――――――――――――
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/01(金) 19:52:16.04 ID:FNIqMtHXo
ジークハイルヴィクトーリア!
47 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 19:57:03.60 ID:1hi61s2oo
>>46
君はいいエインフェリアになりそうだね?
48 :1 [saga saga]:2011/04/01(金) 20:56:06.93 ID:1hi61s2oo
――――――――――――

フェイト「…ドライ、ティアナ、血だらけだったけど大丈夫なの?」

「ああ、深い傷は負ってない」

ティアナ「私はドライ隊長に庇っていただいたので」

はやて「んでも、ようやってくれた。プログラム化までしてくれて…これで黒円卓に対抗する手段が出来たんや。あんたを隊長にしてよかった。これからも頼むでー!」

なのは「でも、報告を聞く限りじゃ…他のメンバーはレベルが違うんじゃない?」

「…ああ、櫻井螢、あれはレベル3、創造位階とか言っていた。ベイ、マレウスも…と。奴は形成…レベル2。創造が何かもまだわからない」

シグナム「しかし、我々が全員有効な攻撃手段を得ることが出来た。これは大きな前進だろう」

ヴィータ「でもスワスチカとやらの場所が判れば多少の対策も取れるんだけどな…これじゃあどうしても後手に回っちまう」

はやて「そこは…人海戦術でパトロール強化、とかあまり外を出歩かないように注意喚起するしかないなー。人死にが出た以上、人員の強化も必要やな。今日は夜も遅いし会議はこれまでにしとこうか。ドライ、お疲れのところごめんな」

「いえ、報告は義務ですから。ではこれで…」




フェイト「ドライ、お疲れ様」

「ん、ああ。少し疲れたな…やっぱり」

フェイト「そっか。じゃあ…もう寝ちゃうかな?」

「…ああ、もう流石に遅いからな。明日にはこの傷も治るだろうし、そしたら戦線復帰だ」

フェイト「ふふ…復帰も何も一日も離脱してないよ」

「ああ、まったくだ…」



部屋に帰る前に声をかけられた

ティアナ「ドライ隊長…」

フェイト「あれ?ティアナ、まだ寝てなかったの?」

「今日は大変だったろ。早く休め。俺ほど頑丈じゃないだろ?」

ティアナ「いえ…今日は庇ってくれてありがとうございます…それだけです」

「ああ、きにすんなよ」

フェイト「…それでそんなにボロボロに?」

「…いや、しょうがなかったんだよ…うん」

フェイト「…まあ、今度からは気をつけてよ?」
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