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マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」 その26

2011年10月09日 19:58

マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目

437 :>>1 ◆/yjHQy.odQ [saga]:2011/06/28(火) 01:03:26.44 ID:1Bxy9QYAO

―ユニオン・イリノイ基地―

ジョシュア「ぶはぁっ! ……はぁ……」

ジョシュア「くそっ……もうこんな時間かよ」

ジョシュア(しかしまぁ、アラスカのジョシュアが此処まで衰えるとはな)

ジョシュア「……くそっ!」

ダリル「ようジョシュア」

ジョシュア「!」

ダリル「ひでぇ汗だな、まさか朝からずっとか?」ホレ

ジョシュア「何だよ、病み上がりをからかいに来たのか? 暇な野郎だなダリル」フキフキ

ダリル「ま、程ほどにはな」

ダリル「無理はすんなよ。肩が砕けてたんだ、いきなり鍛えたところでどうにかなるもんじゃねえんだ」

ダリル「今度は疲労で倒れましたなんて冗談、御免だぜ?」

ジョシュア「いつからてめえは俺の世話が焼けるほど偉くなったんだかな」

ジョシュア「……いまいち操縦桿を握れてるって感じがしねえ。無理にでも動かさなきゃ、止まっちまいそうでな」

ダリル「ガンダムを倒したってのに、俺達の仕事は一向に減りそうにねぇ」

ジョシュア「休暇が終われば忙しくなる、今の内に事に馴れとかなきゃしょうがないだろうよ」

ジョシュア「……そういや、タケイは?」

ダリル「ん、あぁ……アイツはMSドックだよ」

ダリル「あそこは今、乗り手の居ないオーバーフラッグの解体作業が急ピッチで行われてる」

ダリル「目に焼き付けておきたいんだとよ……仲間の機体の最後を」

ジョシュア「へぇ……」

ジョシュア「あの無口がそんな事を言うなんてな、来たときは一番変な奴だったのに」

ダリル「アイツはアイツなりに、GN-Xに乗れないことを悔やんでいたみたいだからな」

ジョシュア「……仕方ねえだろう。アイツが憂いてどうにかなる話でもない」

ジョシュア「念仏でも唱えてた方がよっぽど供養になるぜ」

ダリル「……」

ジョシュア「それより、例の話はどうなってんだ? ほら、例の新型の件」

ダリル「あぁ……GN-Xの支給の話か」

ダリル「カタギリ顧問にも聞いてみたが、先行生産機はまず軌道エレベーター付近の警備に回されるらしい」

ダリル「現状の軍事行動は各国の旧型を使うことで対処しろってことだ」

ジョシュア「やっぱりそうなるか……けちくせえ」

ダリル「だが妥当だな。三大国合同の軍事力は今や圧倒的、例え全MSがアンフになったって敵らしい敵なんぞ……」

ダリル「……」

ジョシュア「? どうしたよ」

ダリル「いや……忘れてたぜ。宇宙にいたんだったな、厄介な奴が」

ジョシュア「……例の新型か」

ダリル「あぁ、コードネーム【サイクロプス】。モノアイタイプの疑似太陽炉搭載型MS」

ダリル「ファーストコンタクトが俺だってのに、忘れちまうなんてな。情けねえ!」

ジョシュア「いきり立つなよドレッドゴリラ、暑苦しい」

ダリル「あぁ!?」

ジョシュア「それで、そっちに対する技術顧問殿の見解は」

ダリル「……チッ」ガサゴソ

PP

ジョシュア「へえ……」

ダリル「武装はライフルにも使えるビームマシンガン、ビームアックスにシュツルムファウスト、バズーカ持ちや旧世代の武装を流用した奴もいたらしい」

ダリル「あれから幾つも宇宙で小競り合いが起きてるらしくてな。RGMに代表される新戦力も半分以上がお空の上だ」

ジョシュア「へえ……」

ジョシュア「そういやほら、アイツも駆り出されたんだろ? あのアホウドリ」

ダリル「アホウドリ? あぁ……エイミーか」

ジョシュア「RGMカスタム・ストライカーユニット装着の近接タイプを受領したって喜んでやがったぜ、アイツ」

ダリル「ま、ガンダムとは戦えなかったからなアイツ……無事だった予備パイロットは即座に戦線に送り出されてたし」

ジョシュア「マリーダにちょっかい出して半殺しにされてたよなアイツ、よく即座に復帰出来たもんだ」

ダリル「軌道エレベーターで降りてる時か……ありゃサンドバッグもエイミーに同情したね」

ダリル「その可哀想なエイミーちゃんなら、ほれ」

バサッ

【鋼鉄のカウボーイ エイミー・ジンバリスト! 軌道エレベーター防衛戦で五機のティエレンを撃破!】

【遅れてきた天才エイミー・ジンバリスト、その魅力とは!】

ジョシュア「……あらららら」

ダリル「あれから分かったんだけどな、アイツGN粒子を使うMSの操縦になると途端に腕が上がるみたいでな」

ダリル「RGMに乗り換えてからの戦果は新型に乗り換えた奴らの中でもぶっちぎり、他の奴らが馴れないでよちよちやってる隣でリミッター外してブン回してるとさ」

ジョシュア「暴れ馬を乗りこなすように新型MSを乗り回すその姿はまさに新時代のカウボーイ……あのアホウドリが大した出世だぜ」

ダリル「まぁRGMカスタムともなればGN-Xに並ぶ性能だ、人は何が取り柄か解ったもんじゃねえな」

ジョシュア「……」ペラッ

ジョシュア「……それに引き替え、グラハム少佐の記事はちっちえぇな」

ダリル「そりゃあインタビューも殆どうけちゃいないし、あの人のマスコミ嫌いは相当なレベルだ」

ダリル「マスコミは自分達になびかない対象にゃ手のひら返す、そういった意味じゃ隊長のマスコミ受けは最悪の部類に入るぜ」

ジョシュア「おーおー、【ライセンサーはGN-Xにも乗れないただの腰抜け】【ガンダム打倒の裏側、ただのプロパガンダか】、酷い書かれようだぜ」

ダリル「エイミーとはえらい違いだが……この調子でアイツには世間様の目を引きつけてもらいたいもんだな」

ダリル「毎度毎度記事がこんな感じなもんで、マリーダ中尉の機嫌が……だ」ピッ

ジョシュア「くわばらくわばら……」

ジョシュア「今頃どうしてんのかねぇ、うちの隊長殿は」

ダリル「さぁな……」


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セルゲイ『やあグラハム。容態はどうかな』

グラハム「お陰様で、有意義な休暇を過ごしておりますよ」

セルゲイ『そうか。日本の原風景は美しいと聞く、しばし戦場から離れて心を落ち着かせるのも一興だろうよ』

グラハム「えぇ、条約で保全されているだけのことはあります」

グラハム「いつか大佐をお誘いして、桜でも眺めながら一献と洒落込みたいものですな」

セルゲイ『それは夢のある申し出だ。君の全快祝の時には、それを見越して奮発させてもらおう』

グラハム「はは……期待させて頂きます」

チュドーン

『私は下士官以下のクズパイロットだ……こんなんじゃスミルノフ大佐に申し訳が立たないっ!』ウワァァァァン

ソーマ『落ち着け少尉! 今のミスは君の責任ではない!』

グラハム「……今のは?」

セルゲイ『あぁ、彼女は先日新しく配属された新人の女性士官でな』

セルゲイ『技量は高く度胸もある……だが如何せんメンタルが弱すぎて、ちょっと失敗するだけでいつもああなのだ』

グラハム「はは……苦労しますなスミルノフ大佐」

セルゲイ『だが光るモノもある。上手く育てられればきっと良い軍人になってくれる筈だ、気長に待つさ』

グラハム「スミルノフ大佐のお墨付きとは、いずれ共に戦う日が楽しみでなりません」

セルゲイ『他人事だと思って……全くお前という奴は』

セルゲイ『しかし……パイロットスーツやユニオンの軍服を着た君はよく見るが、日本の着物を着た姿を拝見するのは初めてだな』

グラハム「作務衣です、ホーマー氏に貸していただきました」

グラハム「なかなかの着心地、爽快ですよ」

セルゲイ『新鮮だが、よく似合っている』

グラハム「ありがとうございます……少々、気恥ずかしい面も否めませんが」

グラハム「スミルノフ大佐とピーリス少尉にも私から一着お届けいたしましょう。特に少尉には、マリーダからも同じ提案がありました」

セルゲイ『ほう』

セルゲイ『私はともかくとして、ピーリスならば着物も映えよう』

グラハム「如何にも、可憐な和服姿が瞼に浮かぶようです」

セルゲイ『うむ……』

セルゲイ『ところで、君がその格好ならば彼女もそうなのだろう』

セルゲイ『で、どうだった?』

グラハム「は……?」

セルゲイ『とぼけずとも良かろう。率直な意見を聞きたいだけなのだからな』ニヤニヤ

グラハム「お戯れを……」

セルゲイ『きっとよく似合うのだろう、彼女も年相応の乙女だ』

セルゲイ『乙女座と乙女か……ふふ、良いものだな、若いとは』

グラハム「た、大佐!」

『うわぁぁぁぁぁぁぁん!』

ソーマ『少尉ッ! 少尉ィィィイ!!』

セルゲイ『っと……何やら慌ただしくなってきたな』

セルゲイ『済まないなグラハム、夜半の暇つぶしに付き合わせてしまったようだ』

グラハム「え……?」

セルゲイ『マリーダ中尉の感想はまた後で聞かせてもらうとしよう。それでは……』

グラハム「そ、それだけだったのですか?」

セルゲイ『? どうしたグラハム』

グラハム「いえ……私はてっきり、軍部で何か情報が手に入ったり、例のヅダの一件についての話かと……」

セルゲイ『うむ、其方については分かり次第君にも伝えるつもりだ』

セルゲイ『今夜はただ、久しぶりに君と話したくて電話したのだが……もしかして迷惑だったかな、済まない』

グラハム「そんな、滅相もない!」

グラハム「ただ……」

グラハム(ただ……)

グラハム「……」

セルゲイ『……グラハム?』

セルゲイ『……どうやら色々と考え込んでしまっているようだな、お前は』

グラハム「……っ」

セルゲイ『せっかくの休暇なんだ。ゆっくりと休めばそれでいい』

セルゲイ『一つだけ私から言えることがあるとすれば……君も私も軍人だ』

セルゲイ『だが私は、それ以前に友人として君と関わっていたいと思っている。それだけは知っておいてくれ』

グラハム「……!」

セルゲイ『それでは、ピーリスが新人に手を焼いているようなのでな』

セルゲイ『また……』

グラハム「大佐!」

セルゲイ『ん?』

グラハム「……おや……」

グラハム「おやすみなさい……スミルノフ大佐」

セルゲイ『……あぁ、おやすみグラハム』

ピッ

グラハム「……」

グラハム「友人……か」

グラハム「勝手に壁を感じていたのは私の迷いか、間抜けな話だ」

グラハム「……」

グラハム「ふっ……らしくない。私ともあろう者が、他人との関わり合いに怯え竦むとは」

グラハム「私は私の道を進む……己の意志で世界と向き合う。そう誓ったばかりではないか!」

グラハム「新たなるフラッグファイターの為にも路を切り開かねばならんッ……迷ってなどいられるかよ!」

グラハム「そうと決まればッ!」

グラハム「 寝 る !」バッ

グラハム「……ZZZ……」スヤスヤ


―廊下―

マリーダ「……」

マリーダ(マスターの様子が芳しくなかったから見に来たが……やはり取り越し苦労だったか)

マリーダ(友人……か)

マリーダ「……」

猫「にゃーん」

マリーダ「ん、どうした十二。また司令が戸を閉めてしまったか」

猫「ゴロゴロ」

マリーダ「よしよし、今夜は私のところで寝ると良い」スッ

マリーダ「……おやすみなさい、マスター」


―そして数日後―

リディ「うぅ……」

イリノイ空港からバスを乗り継ぎ、今まさにイリノイ基地へと向かうバスの中
リディ・マーセナス准尉は俯きながら襲い来るプレッシャーと車酔いに苦しんでいた

リディ(迎えの車を断ったまでは良かったけど、まさかこんなに長くかかるなんて……!)

車酔いはさほど強くない。
酔い止めを持つ必要もないし、そもそもMSに乗った時の方が遥かに激しい衝撃に見舞われるのだから
問題はプレッシャーの方にある、リディ自身も自覚していることだった

リディ(確かに前線勤務は希望してたし、転任届も出してはいたけど)

リディ(まさかあのトップガン、グラハム・エーカー少佐直々にお誘いが来るなんて……!)

リディ「うっ……」

手のひらに「エレガント」と書いて飲む、もう何度繰り返したか分からない行為に没頭するリディ
昔パーティーに参加していた謎の人物に教えてもらった緊張をほぐす行為なのだが、意味があるかどうかは自身もよく分からないでいた

リディ(でもやらずにはいられないっ……!)

数にして三十五回目となる「エレガント」の記入を終えた頃、無情にもバスは基地の前で停止した
降りながらふと思い返す、グラハム・エーカーとの邂逅
あれは確か、士官学校でのことだったか……

『初めましてだな、未来のフラッグファイター諸君』

『敢えて名乗らせてもらおう。グラハム・エーカー中尉だ、今日一日宜しく頼む』

リディ「……」

ちょうどガンダムが現れる一年ほど前になるだろうか、もしかしたらもっと早かったかもしれないし遅かったかもしれない
トップの成績で卒業し、未だその記録は破られないまま。最新鋭機フラッグのテストパイロットを務め、更には唯一無二の空中変形【グラハム・マニューバ】を使いこなすユニオン屈指のエースパイロット
彼がかつての母校に帰ってきたのは、本当に偶然だった

リディ(その日、たまたま遅刻してグラハム中尉を待たせちまったんだよな……)

リディ(いつもの調子で夜遅くまで筐体使って訓練してたから、あん時は流石に肝が冷えた)

当初、遅れてきた自分をグラハムは明らかに嫌悪の目で見た
嫌われたな……諦めはすぐについたが、やはり少し悲しかったのを今でも覚えている
それからの訓練で教官が気合いを入れすぎて、皆声も出せなくなっていたせいか余韻も糞もなかったのが幸いだったけど……

リディ(それがまさか、本人からご指名で配属先に決まるとは)

リディ「分かんないもんだな、世の中なんて」

基地の入り口、憲兵に階級章と書類を手渡し敬礼。中に入る
此処がこれからの自分の帰る場所になる、そう考えると少しワクワクさえしてきた

「リディ・マーセナス准尉」

その時だった
不意に背後から名指しで呼ばれた。それが誰かなど気にする余地もなく、半ば反射的に応えて振り向く

リディ「! はい、何でしょ……」

完全に、不意打ちだった

グラハム「やはりか、体格が変わったな。一瞬分からなかったぞ准尉」

リディ「はっ……!?」

噂をすれば何とやら、其処にいたのは先ほどまで脳内で侮蔑の眼差しを送っていたグラハム・エーカーその人で
全く心の準備が出来ないままの遭遇に、全身の関節が硬直した

グラハム「迎えを断ったそうだな。気負うのは勝手だがそちらの方が時間もかからないし、何より椅子を尻で磨くだけの暇な兵士が一人減る」

グラハム「君も士官だ。そのくらいの贅は受けておいても罰は当たるまい」

リディ「あ……申し訳ありません……!」

グラハム「構わんよ。老害の小言と聞き流してくれればそれでいい」

グラハム「何年ぶりかの邂逅だ、改めて名乗らせてもらおう」

グラハム「ライセンサー、グラハム・エーカー少佐だ。以後宜しく頼むぞ、フラッグファイター」

笑顔で差し出された右手を、ただなされるがままに握り返す
今鏡を覗き込めば、口を開ききった情けない顔が映し出されることだろう

グラハム「……」フッ

そのせいなのだろう
握手した瞬間の少佐の顔が期待通りだと笑ったことさえ、この時は気付けなかった

リディ「り、リディ・マーセナス准尉であります! 本日ただ今を以て、グラハム・エーカー少佐指揮下の部隊に入ります! 宜しくお願いします!」

グラハム「期待させてもらおうマーセナス准尉。さて、いきなりで悪いが顔を借りるぞ」

リディ「は……?」

グラハム「来たまえ、見せたい物がある」

そう言われ、連れてこられたのはMSドック。慌ただしく整備士達が走り回り、作業用のワークローダーが所狭しと駆け巡っている小規模の戦場だ

リディ「あ……!」

グラハム「……」

その中心に悠然とそびえ立つ黒い巨人、入ってすぐに目を奪われた
SVMS-01O、通称オーバーフラッグ。対ガンダム調査隊として集められた精鋭部隊が搭乗した、最高レベルのユニオンフラッグだ

グラハム「君の乗るフラッグだ。既に調整は済ませてある」

リディ「……オーバーフラッグ……」

――オーバーフラッグ
憧れもしたし、憎みもした機体
というのも、オーバーフラッグスの設立によりグラハム少佐の部隊への転属が大幅に遅れたという過去があるからだ
そして、目の前の【コイツ】はそれを忘れさせてくれるほどに、雄々しく、魅力的だった

リディ「俺の……フラッグ……!」

見とれている間などない、そう言うようにグラハム少佐が口を開いた

グラハム「マーセナス准尉、訓練基地での記録は見せてもらった。かなり優秀な成績で卒業したようだな」

リディ「はっ、ありがとうございます。ですが少佐の記録ほどではございません」

グラハム「謙遜も上手いな、育ちの良さが伺える」

リディ「……生まれや育ちは関係ありません。私は私としてMSのパイロットを希望し、此処にいるんです」

グラハム「ならば問おう。君はMSパイロットとして最も必要な素質は何と考える?」

リディ「はっ! 冷静沈着な状況判断と、自らの力量に見合った戦術飛行を取ることです!」

グラハム「訓練基地で常に教わっていることだな、私も一日十回は復唱した」

グラハム「君自身の言葉では語れんか、准尉」

リディ「……」ムッ

急に突っかかってくるような物言いに変わる少佐
少々苛つきはしたが、そのまま言葉を返す

リディ「先ほど申し上げた言葉に偽りはありませんよ。ですがマーセナス家の人間としてではなく、リディ・マーセナスとしてやれることを示す」

リディ「それが俺自身の目標であり、矜持です!」

グラハム「……ほう」

ビリー「いやはや、気持ちのいい啖呵を切るね。期待の新人君」

リディ「!」

グラハム「カタギリ」

若干睨み合いに近い会話を止めるかのように、背の高いポニーテールの男性が間に割り込んできた
グラハム少佐がカタギリと呼んだということは、彼が噂の技術顧問、ビリー・カタギリなのだろう

グラハム「準備は出来ているか?」

ビリー「勿論だよグラハム、休暇明けで相変わらずの無理難題だったけどもう馴れたしね」

グラハム「リディ・マーセナス准尉」

リディ「……はっ!」

グラハム「更衣室はこの先のドアを抜けて最初の曲がり角を曲がった左手側だ」

グラハム「着替えてこい。出撃の準備だ」

リディ「はっ……!?」

グラハム「リディ・マーセナスとしての矜持、口ではなく行動で示してもらおうというのだ」

グラハム「出来るか? リディ」

リディ「……!」

カタギリ技術顧問が笑っている、どうやら最初から誘導されていたらしい
仕組まれていたという不快感はなかった。ただオーバーフラッグに乗れるという高揚感と、目の前の彼の期待に応えたいという使命感のようなものが腹の底から湧き上がってくるのを感じた
――やってやる

――やってやるさ!

リディ「……やります!」

グラハム「それでこそだ、フラッグファイター!」

技術顧問から渡された新しいパイロットスーツを手に、更衣室目掛け脇目も振らず走り出す

新しい一歩を踏み出したような感覚に、目眩さえ覚えた


TO BE CONTINUED...


『さぁて、そろそろ始めるとするか!』

『オレの、オレによる、オレの為の戦いをよ!』

『あげゃげゃげゃげゃっ!!』


次回【侵入】

彼女に引き金を引くことは出来るのか



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