スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

まどか「名護さんは最高です!」 第2話『名護さんは最高です』

2011年10月17日 19:20

まどか「名護さんは最高です!」

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/17(日) 13:25:47.33 ID:nH3uBgr4o

―翌日 朝―

朝。まどかは昨日と同じように起き、母親の絢子を起こし、朝食を食べ、家を出た。

「やっぱり、夢じゃないんだね…」

昨日の夕方の記憶がしっかりと残っている。

「さやかちゃん、口ではああ言ってたけど、今日ちゃんと来てるかなぁ?」

さやかの親友であるまどかは、彼女はいつもは強気でいるだけで、いざという時には心が弱いことを知っていた。

「せめて、私だけでも元気にしてなくちゃ、仁美ちゃんに心配かけちゃう」

そう思い、まどかは2人が待っているであろう、いつもの待ち合わせ場所に走った。



←ブログ発展のため1クリックお願いします
―待ち合わせ場所―

「おっはよー」

手を振りながらさやかと仁美に挨拶するまどか。

「おっはよー!まどかは今日もかわいいね~」

「おはようございます」

さやかを見てほっとするまどか。

どうやら杞憂で終わたようだ。

「じゃ、行こっか」

さやかが学校に向かって歩き出す。

まどかと仁美がそれに続いて一緒に歩く。


―登校中―

「ねえ仁美」

「なんですか、さやかさん」

どうやらさやかが仁美に今日は遊べないというみたいだ。

「私とまどか今日の放課後ちょっと用事があるんだ。だから先に帰っててくれる?」

もちろん用事というのは、魔法少女に関しての話を聞く、ということだ。

「それなら心配いりません。今日は、早くからお稽古がありますので。
 私の方も、今日は一緒に遊べませんというところでしたの」

どうやら仁美のほうにも稽古があり、どのみち遊べなかったらしい。

「わかった」

さやかは短くそう返す。

その会話が終わると学校が見えてきた。

とにかく放課後は大変な用事がある。

その事だけを頭に入れて過ごそう、とまどかは思った。


―放課後―

本日の学校がようやく終わった。

これから2人を連れて巴マミと共に、BOARDへ連れていかなければならない。

ほむらがそう思っていると、

「おーし、ほむら。私達を連れて行ってくれるんでしょ?」

さやかが話しかけてきた。

「マミさんは何処にいるの?」

「巴マミなら校門の前で待ってるそうよ」

昼休みのうちに彼女と話はして、校門前で待ち合わせすることにしておいたのだ。

「そっか、じゃあ行こう」

さやかが気軽に言う。

「これから貴方達が知ることは、思っている以上に深刻な話よ。
 軽い気持ちで聞くべきことじゃないわ」

まるで、小さい子が楽しそうなお伽話を聞くような雰囲気を出している2人…特にさやかに注意した。

「とにかく、詳しい話は後にするから、ついてきて」

そうして教室を出た。


―校門前―

「待ってたわよ、暁美さん」

校門の前で待ち合わせしていたマミと合流した。

「やあ、鹿目まどかに美樹さやか」

白い動物。キュゥべえが2人に話しかける。

「あなた、私達のことを知ってるの?」

まどかがキュゥべえに聞く。

「当たり前だよ。君達に魔法少女の素質があるなら、僕は君達の簡単なことならだいたい分かるよ」

「ところで、あんたはなんなのよ」

さやかがキュゥべえに聞いた。

「そういえば、自己紹介がまだだったね。僕はキュゥべえ」

キュゥべえ。何処の誰がつけた名前かは知らないが、ふざけた名前だとほむらは思った。

「とりあえずそこら辺にして、行きましょう、BOARDへ」

「ぼーど?なんですかそれ」

聞いたことのない単語にさやかが反応する。

まどかも一応反応はしているが聞きたいことはさやかが全部聞いているようだ。

「私達、魔法少女について研究している研究所よ」

「行けばわかるわ。行くわよ」

ほむらはそう言って歩き出した。


―15分後 BOARD前―

ピンポーン

「いらっしゃーい」

マミ「連れてきましたよ」

睦月「えーと後ろの2人が魔法少女候補?」

ほむら「そうよ」

まどさや「初めまして」

睦月「初めまして。じゃあ、橘さん達がいる部屋に案内するよ。自己紹介とかはそこでね」


―橘達のいる部屋―

<コンコン 入りまーす

名護「ようやく来たか」

杏子「遅かったな」

橘「君と違って学校へ行ってるんだ。ある程度の時間のズレは起こるさ」

杏子「悪かったなー。小卒で」

名護「誰もそこまでは言ってないだろう」

ほむらとマミについて行き、研究所で一人の青年に出会ったまどかとさやか。

その男に案内され、入った部屋に居たのは、2人の男と1人の少女。

2人が部屋に入った途端、男の1人が口を開いた。

「待ってたよ」

20代後半から30代前半ぐらいの男がそういった。

次に少女が話しかけてきた。

「あんた達2人がキュゥべえの言ってた魔法少女候補かい?」

少女がそう聞いてくる。

「そうだよ、杏子」

キュゥべえがその質問に答える。

「まじかよ。こんなそこら辺にいくらでもいる幸せそうな奴らが?」

杏子と呼ばれた、少女が、不思議そうに2人を見つめる。

「そこら辺にしなさい。まずは自己紹介だ」

昨日出会った名護が全体の指揮をとる。

「俺とマミちゃん、ほむらちゃんは既に知っているから、君達3人だ」

「じゃあ、俺からいこう。俺は橘朔也。ここBOARDの研究員だ。よろしく」

橘と名乗った男が挨拶をしてくる。

「次は俺がいくよ。俺は上城睦月。ここで橘さんの助手をしてる。よろしく」

2人目の男、玄関から出てきた男が名乗った。

「最後はあたしだな。佐倉杏子だ。よろしく」

最後にこちらに話しかけてきた少女が名乗る。

「鹿目まどかです」

「美樹さやかです。よろしくお願いします」

妙に緊張してしまって、声が裏返りそうになった。

「そうあまり畏まらなくてもいい。楽にしてくれ」

橘にそう言われるが、やっぱり緊張してしまう2人。

「緊張をほぐすためだ。食うかい?」

杏子がポッキーをさし出してきた。

「あ、ありがとう」

差し出されたポッキーを1本ずつ抜き取るまどかとさやか。
抜き取ったポッキーを口に運ぶ。

口の中で、チョコの甘い香りと、プリッツ部のサクサクした食感が広がる。

「うまいだろ?」

「うん」

杏子のおかげか緊張がほぐれてきた。

「さあ、話といこう。とりあえず座りなさい」

「あ、はい」

名護に言われ椅子に腰を掛ける2人。

「まずは、魔法少女についてから話そうか」
橘が言う。

「なんだかよくわからないけどお願いします」

「魔法少女のことに関してなら僕に任せてよ」

今までマミの足元にいたキュゥべえがテーブルの上に登ってくる。

「君達には僕と契約して魔女と戦ってほしいんだ」

いきなり話し始めた。

「もちろんただじゃないよ。契約するときに君達の願いを何でも叶えてあげる。
 その代わりとして、魔女と戦ってもらいたい」

願いが何でも叶う…がその代わりに化物と戦え。そういう意味だった。

「それてホントに何でも叶うの?」

さやかがキュゥべえに聞く。

「契約する娘の素質に合っていれば、何でも叶うよ」

「てことは、不老不死だとか、億万長者とか、満漢全席とか!」

「さやかちゃん、それちょっと違う」

意味が分からないことをいうさやかにまどかがツッコミを入れる。

「さっきも言ったけど、それは素質次第だね」

力が大きければ大きいほどより強い願いが叶えられるということだ。

「じゃあさ、その願いって誰かのために使えるの?」

さやかが聞いた。

「もちろんだよ!君は誰かに何かしてあげたいことがあるのかい?」

「いや…そういうわけじゃないけど…」

さやかの表情が曇る。

すると、

「もし誰かのために奇跡を使うつもりならやめとけ。絶対に後悔するぞ」

杏子が言った。

「どういう事?杏子ちゃん」

まどかが杏子に聞く。

「それに、あんたらは人間をやめてまで叶えたい願いがあるのかい?」

「何言ってるの?私達訳がわからないよ」

いきなり杏子の口から人間をやめるという言葉が出てきて、まどか達は意味が分からなくなる。

「私達魔法少女は契約するときに、ソウルジェムというものをもらうの」

今度はマミが宝石のような物…ソウルジェムを見せてきた。

「すごく綺麗…」

さやかから感想が出る

「でもそれがなにか関係があるんですか?」

まどかが聞く。

「ソウルジェムは私達魔法少女の魂よ」

「え…?」

「どういう事?ほむら」

「言った通りのことよ。今の私達はこれが本体。
 こっちの体は外付けのハードウェアでしかないわ」

事実を聞き、動揺する二人。

「でもキュゥべえはさっきそんな事言わなかったよ?」

「どういう事?キュゥべえ」
さやかがキュゥべえに聞く。

「聞かれなかったからね」

「ふざけてるの…!?」

怒りを顕にするさやか。

「いきなり言われてもわかんないよ」

まどかが混乱する。

「俺達も初めて知ったときには驚いた。その時の話をしよう」

「あれは約2年前の出来事だった…」


~2年前~

名護はマミを連れて、嶋に紹介された研究所に来ていた。

玄関に取り付けてある、呼び鈴を鳴らす。

扉が開いて出てきたのは、一人の青年。

「あなたが名護さんですか?」

どうやら向こうはこちらのことを知っているらしい。

「ああ、そうだ」

「とりあえず中に入ってください」

そう言われ、研究所の中に入る名護とマミ。

研究所にある、一室に招待された名護とマミ。

中には一人の男がいた。

「ようこそBOARDへ。俺は橘、橘朔也だ」

「助手の上城睦月です」

「名護啓介だ」

「巴マミです」

それぞれ自己紹介する。

「魔法少女…という物に関してこちらに来たという話だが合ってるな?」

嶋に話は聞いているらしい。

「ええ、この娘…マミちゃんのことについてあなた方に調べてもらいたい」

「わかった」

無事承諾してくれた。

「なにか研究材料になるものはあるかい?」

睦月が聞く。

「それならこれを。魔法少女の証みたいなものです」

そういって、指輪を変形させ、宝石にしたマミ。

それをテーブルに置く。

「なるほど…わかった、これはあとで返す。とりあえずそれまでゆっくりしてくれ」

「しばらく掛かりそうだから、外に行っててもいですよ。なんせ俺達も初めてですからね。魔法少女についてなんて」

「なら、外で何か飲み物を買ってこよう」

「はい、名護さん」

そうして席をたつ名護とマミ。

全員気づかなかったがこの一連のやりとりをキュゥべえは黙ってみていた。


―研究所の外―

「確か、この少し向こうに自販機があった。そこで買おう」

「わかりました」

名護とマミは来る途中で見かけた、研究所から300メートルほど離れた自動販売機に向かうことにした。

すると、研究所から出て、100メートルもしないうちに、マミが突然倒れた。

「マミちゃん!どうした!?」

突然倒れたマミに必死に呼びかける名護。

そして、念の為に脈を測る名護。

だが…

「止まっている…!?なぜだ!」

そう、マミの脈は既に止まってしまっていた。

どうすればいいかと考えていると頭の中に声が響いた。

『あーあ、やっちゃたね。名護啓介』

何度か聞いたことある声が聞こえた。

「キュゥべえか!どうなっている!なぜ彼女は突然倒れた!」

数々の質問をキュゥべえに投げかける名護。

それに対してキュゥべえは

『落ち着きなよ。まずマミが倒れたわけだけど、魔法少女が体を自由に操ることができるのは
 せいぜい100メートルが限界だね』

体を自由に操る?100メートル?

「どういう事だ」

『魔法少女の魂はソウルジェムにあるのさ。体は外付けのハードウェアでしかないよ』

「ふざけたことを…!」

名護はキュゥべえに怒りをぶつけたかった。

だが、テレパシーで声を聞くことはできても、姿までは見えない。

『そんなことより、早くしないとほんとにマミが死ぬよ』

「くっ!」

マミを担いで名護は研究所に走って戻った。


―研究所―

ソウルジェムを取り戻したマミが目を覚ました。

「ここは…?」

「無事だったか…」

目を覚ましたマミを見てほっとする名護。

「まさかソウルジェムが魔法少女の本体であったとはな」

「え…?どういう意味ですか」

「そのままの意味に決まってるじゃないかマミ」

突然キュゥべえが出てきた。

「なんだお前」

橘がキュゥべえを見つけ、何者か聞く。

「君は男なのに、僕が見えるのかい?」

「若干ぼんやりしているが見える。睦月達は見えないのか?」

橘が睦月に聞く。

「何も見えませんけど…そこに何かいるんですか?」

「俺にも見えない。ただ上城君でもテレパシーなら聞こえるはずだ」

「驚いたね…僕の姿は魔法少女か、魔法少女の素質があるものにしか見えないのにね」

「だが俺はなぜか見える。そういうわけだな」

橘朔也がキュゥべえの姿を見ることができ、声を聞くことができる原因があった。

彼ら全員、もちろん橘自身も知らないが、橘はジョーカーになった剣崎を救うために色々な実験を自分の体を使って試した。

その結果、少しずつではあるが、橘は人間の体から遠くなっていた。

「ねえ、キュゥべえ。ソウルジェムってなんなの?」

マミがキュゥべえに聞いた。

「ソウルジェムは魔法少女の魂だよ。ソウルジェムが無事なら体はいくらでも直せる。
 さすがの僕も、壊れやすい人間の体で魔女と戦ってくれとは言わないよ」

「でも貴方、いままでそんなこと一回も言わなかったわよね」

「聞かれなかったからね。そもそも知る必要もあまり無いんじゃないかな?」

聞かれなかったから。キュゥべえが言ったことを頭の中で繰り返すマミ。

「じゃあ、今のこの子の体はからっぽだということか」

橘がキュゥべえに質問する。

「そういうことになるね」

「なら契約した瞬間から、この子は人ではなくなったということか?」

「そうとってもらって構わないよ」

余裕の表情…と言っても無表情だがそう返すキュゥべえ。

「ふざけるな!」

名護が大声を張り上げる。

「君達は事実がわかると決まって同じ反応をする。なぜ人間は魂の在り処にこだわるんだい?」

「お前と俺達じゃ物の見方が違うらしいな」

橘が口にする。

「俺は今、無性にお前を殺したい」

橘がキュゥべえにそういった。

すると

「待ってください」

マミが口を開いた。

「マミちゃん…」

「私は納得しています。もしあそこでキュゥべえが現れなかったら私は既に死んでいました」

さらにマミは続ける。

「今の私は既に死んでいます。けど生きてます。かなり中途半端な存在です。
 でも私は今を一生懸命生きたい。やがて死ぬ運命であっても生きていることを素晴らしいと思いたいんです」

そういってマミは泣き出した。

名護はマミを慰めるように近づき、

「君の気持ちは伝わった」

「キュゥべえといったか。このことを知っている魔法少女はどれぐらいいる」

橘が聞く。

「ほとんどいないんじゃないかな。知らずに死んでいく魔法少女だっているしね」

「なら俺達がその事を伝えていこう。魔法少女になれる素質がある子達にもだ」

「そうしよう。こいつがその事を知らせないのなら、別の者が伝えなければならない」

名護も橘の意見に賛同する。

「ねえ、橘さん」

睦月が口を開く。

「どうした」

「これって、研究の一つにできませんかね。
 やがて剣崎さんをもとに戻すための過程の一つになりそうな気がするんです」

睦月がそういった。

「なるほど。彼女たちは魂が別の物に移った。それを何とか出来ればやがてあいつももとに戻せるようになるかもしれないな」

「私も出来る限り協力します」

泣き止んだマミが言った。

「これから忙しくなりそうだな」

名護がそう口から漏らした。


その約半年後、名護達は杏子と出会い、その事実を告げた。

杏子も初めは半信半疑であったがやがて信じるようになり、名護達の仲間になった。


~回想終了~

「そんなことがあったなんて…」

まどかが泣きそうになりながら言う。

「でも信じられないよ。マミさんが、いや魔法少女の魂がそれに入ってるなんて」

さやかはまだ信じることができないようだ。

「だよな。あたしも初めはそうだったよ。だが見ればわかる。
 百聞は一見にしかずってやつだ。見てみるかい?」

杏子が提案する。

「佐倉さん!貴方…」

マミが杏子を止めようとする。

「大丈夫かい杏子。もしかすると二度と目覚めなくなるかもしれないよ」

キュゥべえも危険なことをしていると、杏子に忠告する。

「でも、こいつらには真実をちゃんと知ってもらいたい。ならやるしかねえだろ」

杏子の意思は既に固まっているようだ。

それを見た名護は

「仕方がないな。俺達も協力しよう。まずはみんな外に出るんだ」

そういって全員研究所の外へ出た。


―研究所の外―

「じゃ、これあたしのソウルジェム」

赤いルビーのようなソウルジェムを杏子は橘に渡す。

「ほんとにいいのか」

橘がもう一度確認する。

「だーかーらー、あたしはもう決めたんだ」

「分かった」
橘はそれ以上何も言わなかった。

「じゃあ、もう一度確認しますね…」

陸月が説明する。

橘が杏子のソウルジェムをもって150メートル移動する。

その後、杏子の状態を確認し、合図をして橘に戻ってきてもらうということだった。

「これでいいですね。じゃあ始めますよ」

そうして橘が杏子から遠ざかっていった。


―Side:ほむら―

危険なことをしていると分かっていた。

まさか佐倉杏子が自分のことを犠牲にして真実を彼女達に伝えようとしている。

『いつも』の彼女なら到底ありえなかった。

それほど、この世界はイレギュラーが多かった。

橘朔也が杏子から離れていく。

よくみると、杏子の体は震えていた。

当たり前だ。死ぬのが怖くない人間などいない。

ましてや彼女はまだ年端もいかない子供なのだ。

「なぁ、マミ。手握ってくれるか」

「それぐらいならいつもしてあげるわ」

マミが杏子の手を握る。

だが、それでも震えているのがわかる。

「佐倉杏子…」

ほむらは思わずもう片方の杏子の手を握った。

「ほむら…」

杏子は少し驚いたようだが徐々に震えは収まっていった。

「2人ともありがと――」

言い終わる前に杏子の体が倒れた。

――――――――――――

――――――――

――――

杏子ちゃん!杏子ちゃん!

誰かが自分の名前を呼ぶ。

(誰だよ…あたしの名前を何度も呼ぶやつは)

ちょっと!杏子!

さらに一人

(なんだよ、もう少し寝かしておいてくれ)

佐倉さん!

また一人。今度はなんども聞いたことのある声だ。

(どうしたんだよマミのやつまで)

佐倉杏子!起きなさい!

最後にここ一週間の間に知り合った声が聞こえた。

(仕方ねーな。起きてやるよ)

「う、うーん」

もぞもぞと杏子が動く。

「後5分…」

全員の顔が明るくなった。

「起きなさい佐倉さん。美味しいケーキと紅茶があるわよ」

マミがそう言うと

「マジか!」

杏子が飛び起きた。

「よかった…」

「ホントにね。見たときはかなり驚いたよ」

まどかとさやかもかなり落ち着いた。

「何処にも異常はないか」

橘が杏子に聞く。

「んー?特に問題ないかな」

何処にも異常はなく、いつも通りだった。

「なあ、マミ。ケーキは何処だ?」

さっきまで自分が危ないことになっていたことなど忘れたかのようにマミに聞く。

「貴方ね…こっちよ」

マミもなにか言いたそうにしていたが、杏子の性格を考え黙っておいた。

ケーキを食べ終わった後さやかが口を開いた。

「ありがとう」

「なにがだ?」

杏子が不思議そうに聞く。

「さっきのことよ。あんた、いや杏子は自分を犠牲にして私達に現実を見せてくれた」

魔法少女の現実。奇跡の代償としてはかなり不釣合な条件。

「杏子は後悔してないの?願いを叶えた代わりに人間じゃなくなったってこと」

さやかが杏子に聞いた。

「後悔してないって言えば嘘になる。けどな、その事から逃げちゃいけない。
 今を逃げたところで、今は嘘にならないからな」

「それにな、」

杏子は言葉を続ける。

「お前らみたいに幸せそうな奴を事前に救えてよかったって思ってる。
 実際、救えられなかった奴だっているんだ。一気に2人も救えて満足だよ」

言い終わった杏子の顔はとてもいい顔をしていた。

「ま、暗い話はここまでだ。そろそろ魔女も活発に動き出す時間だ」

杏子に言われ、時計を見ると、午後6時を指そうとしていた。

「この2人はどうする」

橘がまどかとさやかを見て言う。

「どうするの?このまま帰ってもいいのだけれど」

ほむらには正直、2人にはこれ以上関わらずに帰ってほしかった。

「もっと間近で真実を見てみたい。だから、一緒に行くよ」

まどかが言った。

「魔女の結界の中は危険よ。敵とみなされれば、力がなくとも襲いかかってくるわ」

マミが警告する。

「でも、ほむら達が頑張ってるのに、私達はここでさよならっていうのもなんだか」

さやかもまどかと同じ意見のようだ。

「そこまで言うのなら仕方がない。今日から俺とマミちゃんほむらちゃんの3人で行動し、
 この2人を守りながら戦う。それが一番最適ではないか?」

「ありがとうございます!名護さん!」

2人が名護に頭を下げた。

ほむらは溜息を付き、面倒なことになったと思った。


―見滝原市―

「魔女の結界の探し方はソウルジェムを使うの」

マミが2人に見せながら言う。

手のひらの上にはソウルジェム。それが輝いている。

「出来れば、昨日逃してしまった魔女を見つけたいところだ」

「ええ、結界を見る限り、魔女としてかなり成長したように見えました」

そう言っていると、ソウルジェムの輝きが強いものになった。

「此処に魔女の結界があるわ。準備はいいかしら?」

マミが2人に確認する。

「ちょっと怖いけど行けます」

「いつでもオッケーです!」

「そう、じゃあ行くわよ!」

そして魔女の結界に入り込んだ。


―魔女の結界内―

「この結界は…昨日逃した魔女よ」

ほむらは結界の内装を見て言う。

「ドンピシャと言うわけか」

無事、逃してしまった魔女を見つけ安心する名護。

「今回は誰が鹿目さんと美樹さんを守るんですか?」

「俺がやろう。君達2人で協力して魔女を倒してみろ」

今回は名護が護衛に回り、マミとほむらに共闘してほしいということだ。

「初めての共闘ね。よろしく、暁美さん」

「足手まといにならないようにして」

この世界にきて初めてマミと一緒に戦う。

『いつも』の彼女ですら、十分に強い。

ただそれが油断を産み、これまでの世界でマミを殺してきたものだった。

ただ、この世界ではどうなっているものか…

「全員準備はいいな…」

名護がイクサナックルを取り出し、手のひらに当てる。

『レ・ディ・イ』「変身!」『フィ・ス・ト・オ・ン』

名護啓介が仮面ライダーイクサに変身した。

それに続いて、ほむらとマミも魔法少女の姿に変わる。

「魔女よ、その命神に返しなさい」

いつものセリフが出てくる。

「かっこいい…」

妙にさやかのツボに入ったらしい。

(そういえば彼女は『正義の味方』に憧れているってのを忘れてたわ)

「行きましょう」

マミがそう言って前へ進んでいった。


―道中―

まどかとさやかに近づく使い魔を、イクサが確実に撃ち落としていく。

(やっぱり、かなり出来るわね、この男)

進んでいく中でも、ほむらは名護の実力を見極めていた。

すると、使い魔に近づかれすぎた。

焦らず、確実に撃ち抜ことしていると、

「よそ見は禁物よ、暁美さん」

ほむらが倒す前にマミが使い魔を撃ちぬいた。

「別に貴方の助けは必要なかったのだけれど」

「そうかも知れないけど、そう見えたから仕方ないじゃない」

とことんお人好し。それがマミだった。

「余計なことは言わず、前に進みなさい」

名護が二人に言った。

「分かってますよ名護さん、っと」

そんなやりとりをしていると魔女がいる結界の最深部までたどり着いた。

「君達2人は俺の後ろにいなさい。此処からはあの2人が本格的に戦う」

名護はそう言って、まどかとさやかをイクサの後ろにつかせた。

「一応、防御壁つくっておきますね」

そう言ってマミが名護達の前に魔力で作った防御壁を作る。

これでイクサである名護はともかく、まどかとさやかも安全だろう。

「じゃあ、行くわよ暁美さん」

マミが高く飛び、空中で大量のマスケット銃を出現させる。

ほむらはその場で、銃を構える。

マミとほむら、すべての銃弾がほぼ同時に直撃した。

「これで終わりよ!ティロ・フィナーレ!」

マミの必殺技である『ティロ・フィナーレ』が決まった。

ただ、それとは別の爆発も起こった。

魔女が倒されたことにより、結界が消滅する。

魔女がいたであろう場所にグリーフシードが落ちていた。

「これはどっちのものになるのかしら」

ほむらがグリーシードを拾い上げ、マミに聞く

「わからないのなら、また今度集まったにでも山分けすればいいわ」

「それもそうね」

ほむらはマミの考えに賛同した。

「なら、此処で解散しよう。こっちの2人は俺が送っていこう」

「ありがとうございます、名護さん」

まどかが礼を言う。

「それじゃあ、また明日ね」

「明日、学校で会いましょう。まどか、さやか」

そう言ってほむらとマミはそれぞれ自宅の方向へと帰っていった。

「よし、ここから近いほうをまずは送ろう。案内を頼む」

「こっから近いのは私の家だね。名護さん、こっちです」

まずはさやかを家に送ることにした。


―鹿目家宅前―

「ありがとうございました、名護さん」

名護に丁寧に礼をするまどか。

「じゃ、おやすみ。ゆっくり休みなさい」

そして、名護も自分の家に帰る。


(あの時のあの妙な感じはなんだったんだ)

まどかと別れた後、名護は魔女との戦いの最中に感じた違和感がなんなのかを考えていた。

(まるで、時が止まっていたように感じた。暁美ほむら…彼女の能力の一つか。
なら彼女の魔法は時間遡行と時間停止)

(一度に二つの能力を持つ魔法少女は聞いたことがないが…彼女の能力を時間操作と考えると…)

あながち間違いではない。

ほむらの能力は一定期間の時間遡行。その期間の間なら、魔力の続く限り、自由に時を止められる。

名護はほむらの撃った弾丸が同時に直撃したり、突然謎の爆発が起こったのもその能力の仕業だと考えた。

(彼女はこのことは話さないだろう。ならこれも俺の考えとして心にとどめておこう)

そう思い、名護は恵の待っている自宅へ帰ることにした。


―Side:ほむら―

自宅に帰ったほむらは今後のことについて考えていた。

(今日はこの時間軸で初めて能力を使った…名護啓介が気づいていないことを望むのだけれど…)

(いや、気づいているものとして動いたほうがいいわね。時間遡行の件もあるし)

実際、名護は僅かな時間でほむらの能力を見破った。

冷静な時は名護は驚異的な判断能力を持っている。

冷静なときはだが、ほむらはそんなことは知らない。

(そして、明日、病院であの魔女が出てくる。いつもの巴マミなら、後輩ができることに浮かれて
死ぬのだけれど、この世界では違う…だけど念には念を入れ、私があの魔女を倒す)

別の世界のマミが魔女に油断し、死ぬ可能性はかなり高い。

もちろん、その原因が彼女のメンタルの弱さであるのだが、この世界は違う。

魔法少女の仲間が2人。仮面ライダーが3人。

巴マミがたった一人ではないということが彼女の精神を強くしていた。

(その為には、名護啓介を通じて、巴マミを説得してもらうことが必要ね…
名護啓介は私の能力について知っている。その事を考えれば私の言うことを信じるはず…)

今のところ、ほむらの魔法を知っているのは名護だけだ。

なら、名護に伝えられれば大体のことは信じてもらえる。

そして、名護はマミや杏子の師匠であるため、マミが名護の言うことを聞く可能性が高いとほむらは踏んだ。

(そして、あの魔女にできるだけ早く接触する必要がある。
いつもなら、美樹さやかがその場に残り、まどかが巴マミを呼ぶ)

今までのパターンがそれだった。

(その為、まどかが巴マミのところまで行き、連れてくるタイムロスがある。
そのタイムロスを少なくする為に、明日まどかか美樹さやか、どちらかの連絡先を聞く必要がある)

無駄な時間をなくし、素早く魔女に接触する。

その上で、自分の力で魔女を倒す。それが理想のパターンだった。

(ふぅ…今日はもう寝ましょう。とにかく明日は、まどかかさやか、どちらかの連絡先を聞くことに徹すればいいわ)

そうして、ほむらは布団に入り、眠りについた。


―翌日 学校―

学校についたほむらは昨晩の考えを実行するために、まどか達に話しかけた。

「ねえ、連絡先交換しない?たしかまだしてなかったでしょう?」

そう言って携帯を取り出すほむら。

「そういえば、まだでしたわねえ。ちょっとお待ちください」

「いいよー」

「確かにまだだったね」

携帯を取り出すまどか達。

「最初に、私としよっ、ほむらちゃん」

「ええ」

まずはまどかと連絡先を交換した。

「じゃあ、次は私だねー」

「わかったわ、さやか」

さやかが携帯を出してくる。

「最後に私ですね」

「そうね」

そして最後に仁美と交換をする。

「これでいつでも貴方達と連絡ができるわね」

「毎日、愛のメールを送ってやろうかー?」

さやかが冗談を言ってくる。

「やめて」

「そこまではっきり言われると傷つくんだけど」

がっくりと項垂れるさやか。

「冗談よ。普通のメールなら返信してあげる」

「よっしゃー!毎日送ってやるから覚悟しろー」

テンションが上がるさやか。

頃合いを見てほむらは

『まどか、さやか』

2人にテレパシーを送る。

「え…?」

「どうかしましたか?」

困惑する2人。

『テレパシーよ、一方的に話すから何も無いようにに装って』

「なんでもないよ仁美」

言うとおりにしてくれた2人を見てほむらは続ける。

『魔女とかの事で何かあったら、連絡して。それだけよ』

それを伝え終えて、テレパシーを切るほむら。

これで少なくとも今日の魔女は対処できるはず、とほむらは安心した。

すると教室の扉が開き和子が入ってきた。

「はーい、皆さん席についてくださーい。授業を始めますよー」

授業が始めるため、ほむら達はそれぞれの席に戻った。


―ある日の回想―

上条恭介の病室の前に来たさやか。

いつものお見舞いだ。

「すぅ、ふぅ」

深呼吸をするさやか。

恭介に会うときはいつも、緊張してしまう。

(そういえばいつからだっけ…恭介を男として意識するようになったのは…)

知らずのうちに、美樹さやかは上条恭介を一人の男として意識するようになっていた。

そして、恭介の事故のあと、こうしてよくお見舞いに来ている。

いずれ、恭介が再びステージにたってバイオリンを弾ける日を夢に見て。

そして、病室に入る。

数歩進むと、恭介もこちらに気がついた。

「やあ」

いつもと同じ光景。

さやかは椅子に腰を掛け、

「はい、これ」

恭介にCDを渡した。

中身はクラシック音楽。

「わあ」

怪我の前はよく弾いていたバイオリンだ。

「いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」

そう言って、ベッドの隣に置いてある棚のCDプレーヤーに手を伸ばす恭介。

「あははは、そんな、運がいいだけだよ、きっと」

恭介の言った言葉に照れるさやか。

「この人の演奏はほんとにすごいんだ、さやかも聞いてみる?」

「わっ、い、いいのかな…」

そう言いながらも、恭介の手にある片方のイヤホンを手に取る。

「本当はスピーカーで聞かせたいんだけど、病院だしね」

さやかがイヤホンをつけ終える。

すると2人は、イヤホンの長さが足りないことに気づいた。

自然と寄り添う形になる2人。

恭介がCDプレーヤの再生ボタンを押す。

イヤホンから、綺麗なバイオリンの音色が聞こえてくる。

さやかはそれを静かに聴き、目を瞑る。

頭の中に浮かんでくるのは、幼い頃に見た上条恭介のコンサート。

思えばあの時からそうだったのかもしれない。

恭介を男として認識したのは。

すると、涙が流れるのを押し殺すかのような声が聞こえた。

さやかが目を開けると、窓の外を見ながら、恭介は泣いていた。

殆ど動かない左腕を必死に動かそうとする恭介。

しかし、それは指が微かに動くだけであった。

そんな好きな人の姿を見て、自分も気が滅入るさやか。


そして美樹さやかは数日後、魔法少女と魔女、そして白い悪魔と出会うことになる。


―放課後―

「じゃ、私達恭介のとこに行ってくるから、待ち合わせの場所で」

「ええ、またあとで」

そういって病院へ向かうさやか達。

(きっと2人が孵化寸前のグリーフシードを見つける。
ただし、いつもとは違い、私達がすぐに駆けつけられる)

予定通りに行けば、魔女を簡単に倒すことができる。

その為の準備は作ることができた。

そしてほむらは名護とマミに合流することにした。


―病院―

(エレベータのドアが開く音)

さやか「よぉ、お待たせ」

まどか「あれ、上条くんとは会えなかったの?」

さやか「なんか今日は都合悪いみたいでさー」


~病院の外~

さやか「わざわざ来てやったのに失礼ちゃうわよね」

まどか「…」ジッ

さやか「ん?どうしたの」

まどか「あそこ、何か有るような…」

さやか「グリーフシードじゃない」

まどか「でもなんか様子が変だよ」

(QBが何処からか出てくる)

QB「孵化しかかってる!早く逃げないと!」

まどか「嘘…!?こんなところで…!?」

QB「もうすぐ結界が出来上がる!」

さやか「またあの迷路が…?」

さやか「そうだ!まどか。ほむらに連絡して!」

まどか「分かったよ!」

まどか「(携帯を操作)…もしもし、ほむらちゃん!――」


―合流場所 Side:ほむら―

電話が掛かって来る。

(来たわね)

事前に何かあったら呼ぶように言っていたためなんの用かは分かっていた。

携帯の画面には『まどか』と表示されていた。

ほむらは電話にでる。

「もしもし、まどか。何かあったの?」

『もしもし、ほむらちゃん!早く来て!グリーフシードが孵化しかかってるの!』

「何ですって、それは本当!?」

どうやら隣のマミにも聞こえたらしく、電話の向こうにいるまどかに聞くマミ。

「本当です!だから早く!」

「わかったわ。すぐに行くわ」

そう言って、電話を切る。

「行くわよ、2人のところに」

「話は聞いた。急ぐぞ!」

走りだす3人。

(これで未来をすこし変えることができる)

ほむらはそう確信し、2人のもとへ急いだ。


―孵化寸前のグリーフシード前―

「早く来て…!ほむらちゃん…!」

そう願うまどか、だが

「孵化するよ!逃げられない!」

グリーフシードが孵化し、結界が出来上がる。

「大丈夫。絶対にほむら達は間に合う」

表情はそのままだが、心のなかではかなり怯えているさやか。

「まだ、結界が出来上がっただけだ。だけどいざとなったら2人のどちらかが契約すればいいさ」

さも、当然のように言うキュゥべえ。

「あんな話を聞いた後じゃ、死にそうでも契約したくないね」

キュゥべえが言ったことを即否定するさやか。

「ま、気が変わったらいつでも言ってよ。僕の方はいつでも準備出来てるからさ」

そして、魔女が出来る前の場所でほむら達を待つ2人。

絶対に間に合うと信じて…


―結界外―

「ここよ」

結界ができてある場所で立ち止まる名護達。

「私が先行するわ。名護さん、暁美さん。着いてきてください!」

そういって、結界の中へ飛び込むマミ。

2人もそれに続く。


―結界内―

結界の中はまるで絵本に出てくるお菓子の家のようだった。

ただし、あんなメルヘンチックなものではなく、かなりグロテスクな見ためだが。

「巴マミ、今回の魔女はいつもとは違う。私にやらせて」

ほむらがマミに言う。

「あら、私は大丈夫よ。油断はしないわ」

マミは大丈夫だと言うが、

「いや、此処は彼女の言うとおりにしなさい」

「何故です、名護さん」

不思議そうに聞くマミ。

「野獣の勘だ」

名護が訳のわからないことを口走った。

だが、名護もちゃんと考えている。

(ここで、彼女が言うということは、何かあるに違いない。
なら、彼女の言うとおりにしたほうが得策だ…だが)

「ただし、俺もその魔女を倒す。マミちゃん、君はまどかちゃんとさやかちゃんの護衛に回りなさい」

そうマミに言う名護。

「名護さんが言うなら…わかりました」

「ほむらちゃん、俺も戦おう」

「できれば、私一人が良かったのだけれど…仕方ないわ」

(でも名護啓介が囮になる分、私が本体に近づきやすいわね)

「じゃあ行くぞ!『レ・ディ・イ』変身!『フィ・ス・ト・オ・ン』」

名護の体にイクサが装着される。

ほむらとマミの2人もそれに続いて変身する。

「2人の待っている最深部まで行くわよ」

ほむらが言い、3人は同時に走りだす。

ただし、道中にいるすべての使い魔を一瞬で倒しながら。

襲ってくる使い魔を倒しながら進む3人。

中には怯えている使い魔もいたが容赦なく蜂の巣にする。

そしてついに、結界の最深部の前の扉まで来た。

「さっき言った通り、マミちゃん、君は2人を頼む」

もう一度扉の前で確認する名護。

「分かってます。名護さん達も気をつけてください」

そして扉を開ける。

「待たせたわね、まどか、さやか」

物陰に隠れていた2人に話しかけるほむら。

「よかった、間に合った…」

気が抜けたようだ。だが…

「気をつけて!出てくるよ!」

キュゥべえの言葉に反応し、再び緊張する2人。

「今回は私が貴方達を守るわ。魔女は名護さんと暁美さんが倒すから大丈夫よ」

「今回はマミさんかぁ。あの2人は大丈夫なんですか?」

マミに聞くさやか。

「大丈夫よ。名護さんは私なんかよりずっと強いし、暁美さんもかなり出来る子だわ」

だから、安心して見守りましょうとマミが言う。

マミの言うことを信じ、2人を見守るまどかとさやか。

そして、魔女が姿を現した。

魔女の見た目は何かのテーマキャラクターのような可愛らしかった。

「油断しないで、名護啓介」

「何があっても俺なら反応できる!一気に決めるぞ!魔女よその命神に返しなさい!」

魔女に向かって飛び上がりながらイクサカリバーを連射し、魔女の前に行くと銃底で魔女をたたき落とした。

魔女と少しの間があき地面に着地したイクサ。

いつもとは違い、カリバーフエッスルではなくナックルフエッスルを読み込ませる。

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

その音声と共にイクサのパワーがイクサナックルに集中する。

「ハァ!」

ベルトからナックルを取り外し、魔女を殴るイクサ。

その一撃で勝負は決まったかのように見えたが、魔女の口から別のものが出てきた。

「何!?」

寸でのところで避ける。

『だから気をつけてといったでしょう』

テレパシーでほむらが話しかける。

「なるほど、そういう事か!」

ほむらが言った意味を理解し、口から出てきたピエロのような顔をしたものと距離を取る。

『できるだけあいつを引き付けて。本体は私が倒す。倒したら貴方に言うわ』

「言うとおりにしてやろう!」

そう言って、イクサはイクサカリバーを乱射する。

魔女の体が蜂の巣になるが、すぐに再生してしまう。

しかし、ほむらはその間に魔女の本体のある場所に行き、そいつに向かってベレッタM92の装弾数15発をすべて撃ち込んだ。

『本体は倒したわ、今よ』

名護に本体を倒したことを伝えるほむら。

これで奴はもう再生できない。

「今度こそ、その命神に返しなさい!」

イクサの口の部分が外れ、警告音が鳴り響く。

イクサはイクサライザーを開き『1』『9』『3』の順番でボタンを押した。

『ラ・イ・ジ・ン・グ』

その後、最後の決定ボタンである通話ボタンを押す。

するとイクサの装甲がはじけ飛び、白い印象だったイクサが
メタリックブルーの『ライジングイクサ』へと変わる。

そしてイクサライザーにライザーフエッスルを挿し込み起動せた。

そのすぐ後に、ライザーフエッスルをベルトへ読み込ませた。

ライジングイクサの全パワーがイクサライザーに集中する。

それを魔女に向けて放つイクサ。

魔女に直撃すると、ピエロ顔の魔女は動きを止めた。

ライジングイクサは止まった魔女に向かってライダーキックを決める。

そして、魔女が爆発し、結界が消滅した。

(グリーフシードが落ちる音)

ほむら「これは私がもらう。その代わり、昨日のグリーフシードは巴マミに譲るわ」

名護「いいだろう。マミちゃん、受け取りなさい」

(グリーフシードをキャッチするマミ)

マミ「たしかにこれでちょうどね。でもさっきの魔女は私でも倒せたように思うのだけれど、暁美さん?」

ほむら「少し胸騒ぎがしただけよ」

名護「まあいい。今日はもう全員帰りなさい」

まどさや「…」

名護「どうした?」

まどか「…私達を弟子にしてください」

さやか「契約はできないけど、強くなりたいんです」

名護「なるほど、しかし何故俺に?」

まどさや「だって名護さん……最高だから……」

名護「聞こえないな、もっと大きな声で言いなさい」

まどさや「名護さんは最高です!弟子にしてください!」

名護(満面の笑み)

かなりおかしい雰囲気になっているところにほむらが口を開いた。
「なんか盛り上がってるところ悪いのだけどちょっといいかしら」

「なんだね、言ってみなさい。なんでも聞いてあげよう。
 俺は今気分が良い」

どうやら名護も変なテンションだ。

というか、ほむら以外冷静な奴がいない。

「とても重要な話なの。今度の土曜日にじっくり話したいから、そう、橘朔也たちに伝えてくれる?」
(この状況は乗り切った。この世界の巴マミならきっと魔女化の真実を受け入れられるはず…)

ほむらは魔法少女最後の真実を伝えるために、名護に言った。

ほむらの雰囲気を感じたのか、名護の雰囲気が変わり、いつもの名護啓介に戻った。

「わかった。皆に伝えておこう。じゃあ今度の土曜に朝からBOARDに集まってくれ」

「えーと、お昼は?」

ほむらが話さずとも話が進む。

「あそこはかなり設備が良い。10人ぐらいなら普通につくることができる」

ちょっとしたパーティーみたいになっている。

「じゃあ、今度こそ解散といこう。全員気をつけて帰りなさい」

「はい、名護さん。それじゃあまた」

「さようなら」

そう言って全員家に帰る。

名護はすぐに橘に連絡した。

『どうした?』

「今度の土曜、朝から全員をBOARDに集めるがいいか?」

休日の予定を聞く。

『問題ないが、どうした』

「その時に、魔法少女の真実を伝える」

『まだ早くないか?』

「大丈夫だ、俺にもちゃんと考えがある」

『お前が言うのなら大丈夫だろう』

「じゃあ、次の土曜に朝から行く」

そういって電話を切る。

(おそらく暁美ほむら…彼女は魔法少女の真実を伝えるつもりだろう。俺も協力しなければな…)

そう思いながら、自宅へ向かって歩き出した名護。

名護もマミ達が真実を受け入れられるか心配しているが、彼女たちを信頼している。

(絶対大丈夫だ。なんといっても俺達が鍛えたんだ)

その想いを胸にいだいて。


197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/24(日) 21:44:28.18 ID:j+2bsKSYo

投下終了

>>193で↓入れようかと思ったけど結局入れないことに

         ヽヽ  //    < 仮面ライダーイクサこと名護啓介が>>193GET!>
       |\_||ヤ||_/|  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
. ┼゙     \ _ 」V∟___/
/│ヽタア |ヽ {(;;;ヽ○/;;;)}/| ァァァァァァァン!!!!!
      __ヽ_\,ヾ;;| |;;;ノ//r⌒>
    < 。ヽ_ |⌒|__/ 〃 `ー―-、
      /\/~ /三\c/^^^ ))))))))))
 л ,,―イ_{  | ◎ |ー`/'`'~/ー--―'
Ε )   ,./ゝ_  \_/ /ノ
  ー''"   |三三∋==|
   人,_,人,_,人,_,人_,人_,人_,人_,人_,人_,人_,人_,人_,人
 < まあまあよくやった 65点と言ったところだな >


あと、過去マミのキャラ設定


巴マミ(過去編)…名護さんと出会った後。
           橘さん達と出会う前~出会った直後のマミ。
            胸とか身長が一回り小さい。 
            なんか氷川さんみたいなこと言ってるけど気にしない。


スレタイも回収したし、2話はここで終了

次の投下から第3話が始まり、キャラが増えてきます

一人は次回予告でネタバレですけどね!


第3話『王の判決を言い渡す…死だ』



←ブログ発展のため1クリックお願いします

figma暁美ほむら予約開始記念小ネタ

名護「何だ、このタイトルは」

ほむら「その名のとおりよ。figma暁美ほむら予約開始記念小ネタ」

名護「つまり、本編とは何ら関係がないということか」

ほむら「ええ。というより>>1が言いたいことを私達に言わせようという企画よ」

名護「そうか、なら俺も宣伝といこう」

ほむら「貴方に宣伝するものなんて有るかしら」

名護「あるさ」

ほむら「まあ、聞いてあげるわ」

名護「では行くぞ。八月、S.H.フィギュアーツ仮面ライダーイクサが再版する」

ほむら「そういえばAmaz○nやあ○あ○やその他通販サイトで予約開始してるわね」

名護「お一人様3個までの販売だ。俺の人気っぷりが出ているな」

ほむら「売れ残ってるだけじゃないの?」

名護「馬鹿な事を言うのはやめなさい。俺は既に二度目の再販だ。
   それに初版には俺の台詞が入った魂Stageまで付いているという豪華仕様だ」

ほむら「イクサは貴方以外にも数多くの変身者がいるのになぜかあなたの台詞しかないわね」

名護「だろ?これなら俺の人気を認めざるをえないだろう」

ほむら「そう」

名護「そこは乗りたまえ」

ほむら「わー、名護さんすごーい(棒)」

名護「心がこもってなさすぎだろ」

ほむら「だってどうでもいいもの」

名護「くっ。ちなみにイクサだが、今ならAmaz○nで送料無料の2800円だ
   もちろん、その他のサイトでも値下げしてある。お財布に優しい価格だ。
   俺の弟子になりたいのなら一つは買いなさい」

ほむら「イクサについて話しすぎたわ」

名護「ここからは、figmaのターンだ」

ほむら「貴方が言うの?」

名護「なんとなくだ」

ほむら「まあいいわ。さて、八月にイクサが再販するけど翌月の九月にはfigmaまどかが発売するわ」

名護「魔法少女衣装の鹿目まどかちゃんだ」

ほむら「予約は既に開始してるけど、売り切れのところが多いわね」

名護「新発売だから仕方ないと思えばいいさ」

ほむら「そう思うことにするわ。でも今なら私のfigmaが予約できるわ」

名護「大抵の通販サイトで20%オフぐらいで売っているな」

ほむら「figmaは大抵値下げされるわ。あのAmaz○nは新発売だろうとアーツ以外は値下げされる」

名護「あ○あ○はなんでも20%オフぐらいだがな」

ほむら「まあ、まどかが九月に発売するということを覚えておいてほしいわ」

93加「同月発売の俺と一緒に飾っておけばいいんじゃないかなぁ」

名護「貴様は…指名手配犯の93加MA310!」

93加「チィッ!」ダッ

名護「待ちなさーい!」ダダダ

ほむら「行ってしまったわ…
    とにかく、今ならまだ十一月発売の私が予約できるから是非チェックしておいて」

名護「魔法少女が全員揃えられる日はいつ来るんだろうな」

ほむら(いつ戻ってきやがったこいつ…)

名護「逃げられたんだ」

ほむら「心を読まないでくれる?」


93加「邪魔なんだよ!俺のことを好きにならない奴は全て!」


スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kannki.blog39.fc2.com/tb.php/2900-dc687f0f
    この記事へのトラックバック



    アクセスランキング ブログパーツ レンタルCGI
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
    /* AA表示 */ .aa{ font-family:"MS Pゴシック","MS PGothic","Mona","mona-gothic-jisx0208.1990-0",sans-serif; font-size:16px; line-height:18px; }