まどか「名護さんは最高です!」 第1話『753…どういう意味?』

2011年10月16日 19:38

まどか「名護さんは最高です!」

87 :いきなり安価間違えた>>84ですね [saga sage]:2011/07/06(水) 21:05:17.52 ID:wBtEI8bzo
翌日以降は名護達は魔法少女と協力しつつ、魔女を撃破していった。

もちろん、名護本人はほむらの能力のことや魔女化の可能性については一切口にしなかった。

ほむらはほむらでキュゥべえがまどかに接触するのを防いでいた。



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― 一週間後 BOARD ―

名護「これまでに倒したのは使い魔を含め14体。そのうちの6体がグリーフシードを持っていた」

マミ「結構な確率ですね。ほぼ半分ですよ」

杏子「これだけあれば、しばらくは問題ないな」

QB「よくこれだけのグリーフシードが集まったね。大収穫だよ」

橘「研究のサンプルにもできるし、ほむらちゃんが入って行動範囲が増えたぶん手に入れやすくなった」

睦月「これで研究がさらにはかどりますね」

ほむら「貴方達仮面ライダーのおかげでもあるわ。魔力に縛られない分私達より自由に動ける貴方達はとても貴重な存在よ」

マミ「そういえば暁美さんは明日から学校に来るのよね」

ほむら「ええ。貴方と同じ市立見滝原中学校よ。学年は一つ下だけどね」

QB「そのことで僕から話があるんだ。名護啓介や上城陸月にも聞こえるようにテレパシーで話すよ」


~以下テレパシーにて会話中~

QB「新しい魔法少女候補を見つけたんだ」

マミ「わざわざ今話すということは、見滝原中の生徒なのね」

QB「その通りだよ。少し前から接触しようとしてるんだけどなぜか上手くいかないんだ」

ほむら「…」

橘「契約しようとするのはいいが、まずは俺達に紹介してからにしてほしい」

睦月「魔法少女になることへのメリット・デメリット両方を知った上で考えてもらいたいからね」

杏子「あたしもその考えに賛成だな。あたしらみたいなのを簡単に増やしちゃいけねえ」

名護「マミちゃんとほむらちゃん、君達は接触しやすいだろうから、
   接触できたら此処に集まるように言ってくれ」

マミ「わかりました」


~テレパシー終了~

名護「新しい魔法少女候補か、俺は出来ればその子には魔法少女になってほしくないな」

杏子「人間をやめてまでも叶える願いなんてあるわけないからな」

マミ「死の瀬戸際に立っていたとしても、契約後にさらに過酷な運命が待ち受けているんだもの。
   私も出来ればその子には契約して欲しくはないわね」

橘「それに今の状態でも全く問題ないくらいの戦力がある」

睦月「でもなんだかんだ言って特訓はさせるんでしょう?」

ほむら「特訓?」

名護「そういえば君は俺達の特訓をしてなかったな」

マミ「今から久々にやりません?暁美さんも一緒になって」

杏子「よしやろうぜ」

名護「じゃあまず着替えてきなさい。ほむらちゃん、君もこれを着なさい」

ほむら「『753』…?どういう意味」

名護「おそろいのTシャツを着て気持ちを一つにするんだ。
   ちなみにこの数字は『な・ご・さん』常に俺の名を胸に抱き正義を行いなさい」

名護「さあ早く着替えてきなさい。マミちゃん、杏子ちゃん彼女をロッカールームに連れていってあげなさい」

まみあん「了解♪」

ほむら「え…?えぇ…?」


―BOARD 屋内訓練場―
デデーン

名護「特訓を始める前に、周りにぶつかるような危ないものがないか。確かめなさい」

ほむら「……」753Tシャツ(白)&ハーフパンツ

(マミと杏子(2人ともほむらと同じ服装)が周りにぶつかるようなものがないか確かめる音)

名護「まずは、軽くイクササーイズ!」(イクササイズ→ttp://www.youtube.com/watch?v=ZpmdxO8NPnE&feature=related

イクササーイズ!オレハタダシイ ツイテキナサイ

―――――――――――――――――――――

――――――――――――――

―――――――

名護「イクササーイズ!俺は正しい」デーン

名護「その命、神に返しなさい」

名護(満面の笑み)

ほむら「…ねぇ」ゼーハー

名護「なんだ」

ほむら「これは本当に意味があるの?」ゼーハー

名護「戦士であるには強い体でなければならない」

名護「この動きは、強い体を作る基礎だ。何事も基礎が大事だ」

名護「基礎がなければ応用も効かない。俺が戦えるのも基礎鍛錬を怠らないからだ」

マミ「というか暁美さん、貴方体力無さすぎじゃない?」

ほむら「立ち回り以外、ここにいる全員より下よ」ゼー、ハー

杏子「お前、そんなんで大丈夫か?」

名護「やはり君も正式な俺の弟子になりなさい。一から鍛え直してやろう」

橘「まあまあ、近いうちに新しい魔法少女候補も来るんだ。彼女はその子と一緒にやればいいさ」

名護「たしかに。では俺はこれぐらいで終わりだ」

橘「次に行くか」

ほむら「次が…あるの…?」

橘「ああ。次の特訓は動体視力だ」


―動体視力訓練場―

橘「これから動体視力の特訓をする」

橘「ギャレンになるための基礎訓練の一つで、バッティングマシンから放たれるボールに書いてある数字を読むんだ」

橘「まずは手本を見せよう」

(マシンからボールが放たれる音)

( 0M0)「ザン!」パシッ

橘「どうだ」つ③

ほむら「わけがわからないわ…」

その後、全員が10球ずつ訓練をした。結果は

橘・名護…10球中10球 パーフェクト。睦月…10球中9球。

マミ…10球中8球。杏子…10球中7球。ほむら…10球中3球。

ほむら「貴方達絶対何処かおかしいわ…」

マミ「久しぶりだったから、ちょっと調子が出にくかったわ」

杏子「まあ、こんなもんだろ。久しぶりにしては」

睦月「でもよくやったほうだよ。俺なんて最初は全然できなくて
   橘さんに『デタラメヲイウナ!』って言われてたし」

橘「流石は魔法少女というべきか」

ほむら「全然嬉しくないわ…」

名護「さて、今日はこのぐらいにしておくか」

橘「明日はどうするんだ?」

ほむら「その事で頼みたいことがある」

名護「なんだ、言ってみなさい」

ほむら「明日は私一人で行動させてほしい」

睦月「何か有るの?」

ほむら「今は詳しくは言えない。でも明日は私一人でやらせてほしい」

名護「…わかった。明日は俺はマミちゃんと行動しよう」

ほむら「ありがとう」

名護「だが困ったらすぐ、俺達に連絡しなさい」

マミ「同じ町だし、私達もすぐ行けるはずよ」

ほむら「その必要はないように動くわ」


―Side???―

少女は夢を見ていた。

自分と同じぐらいの髪の長い女の子が、強大な怪物と戦っている夢。

自分の傍には、何かよくわからない白い姿をした小さな生き物までいる。

「どうして…こんなことに…」

力の差は見てわかるほどだった。

女の子は、怪物に押されていた。

「彼女も覚悟の上さ」

その直後、女の子は壁に叩きつけられる。

「どうにかできないの…?」

この状況を解決する方法を聞く。

「君が僕と契約してくれれば、彼女はおろか、世界すら救えるよ」

「だめ…」
か弱い声で言ってみるが、少女には聞こえない。

「わかったよ。キュゥべえ。私の願いは―」

「そいつの言う事を聞いちゃダメ!まどかー!」

布団から少女が出てくる。

「夢オチ…?」

夢にしてはえらくリアルであったが、夢で終わってよかったと少女…『鹿目まどか』はそう思った。


―――

「おはよー、パパ」

「おはよう、まどか」

まどかは自宅の庭の菜園で野菜をとっていた、父『知久』に挨拶する。

専業主婦である父は、いつも笑顔でいて、家事はすべてやってくれている。

「ママは?」

「タツヤが行ってる。手伝ってやって」

「はーい」
そう言って、そう言ってまどかはバリバリのキャリアウーマンである『絢子』を起こしに寝室に向かった。

クスっと知久が微笑んだ。

「ままぁー、ままぁー、あさぁ、あーさぁ。あさ、おーきてぇ」

まどかの弟の『タツヤ』が絢子を起こそうとするが、絢子は一向に目覚めない。

すると、ドン!という音を立てて、まどかが部屋の中に入ってきた。

そして、部屋のカーテンを全開にし、

「起ーきろー」

布団をひっペがした。

「ぜえぇぇええぇぇぇ…あれ?」

「まま、おきたね」

ここまでやってようやく絢子が起きた。

このやりとりもほとんど毎日やっている。

まどかは母、絢子と並んで歯を磨く。

「最近、どんなよ」

「仁美ちゃんにまたラブレターが届いたよ。今月でももう2通目」

「ふん。直に告る根性のねえ男は駄目だ」

「「あがががが。ぺえ」」

母親とそういった生活の事を話しながら、歯磨きを終了した。

「和子はどう?」

「先生はまだ続いてるみたい。HRで惚気けまくりだよぉ」

「今月で3ヶ月目だから、記録更新だよねー」

「さぁーどうだか。今が危なっかしい頃合いだよ?」

「そうなの?」

「本物じゃなければ、この辺でボロが出始めるものなのさ。まあ、乗り切ったら1年は持つだろうけど」

「ふーん」

まどかの担任である『早乙女和子』の話をしながら、絢子は化粧をする。

化粧が終わり、セットを片付け、鏡の前でもう一度確認をする。

「完成♪」

「リボン、どっちかなぁ?」

まどかは手に黄色のリボンと、ピンクのリボンを持ってどちらにしようか迷っている。

「ん」
絢子はまどかが右手に持っているピンクのリボンを指さした。

「えぇ?派手すぎない?」

「それくらいでいいのさぁ。女は外見でなめられたら終わりだよ?」

そういわれ、まどかはピンクのリボンをつける。

「いいじゃん。これならまどかの隠れファンもメロメロだ」

「いないよ、そんなの」

「いると思っておくんだよ。それがぁ、美人のヒ・ケ・ツ」

そうして、絢子は洗面所を出て行った。

まどかは鏡の前で微笑んだ。

「あぁー、あう」

タツヤがプチトマトにフォークを突き刺さそうとするが、刺さらずにトレイから出て、机から

「うぇあっと。セーフ」
落ちそうなところを絢子がキャッチした。

「はい、残さないで食べてねぇ」

「えーい」

「コーヒー、おかわりは?」
知久が絢子に聞く。

「おぁー、いいや」
時間を見て、それを断る。そして残ったコーヒーを一気に飲み干した。

タツヤ、知久に行ってきますのキスをし、まどかとハイタッチする。

「よぉし、行ってくる」

「「「行ってらっしゃーい」」」
三人は仕事に行く絢子を見送る。

「さぁ、まどかも急がないと」

「え、うん!」
時計を見てみると、待ち合わせの時間まであまり余裕がなかった。

「行って来まーす」

「行ってらっしゃーい」「いってらしゃぁい」
知久とタツヤがまどかを見送る

まどかはパンを咥えて、外に出た。

そして、外でパンの残りを頬張り、嬉しそうに
「うふっ」
今日も彼女は上機嫌だ。


だが、彼女の日常はこの日から、非日常へと変わることを、彼女はまだ知らない。


いつもの待ち合わせ場所につくと、友人の『美樹さやか』と『志筑仁美』は既にいた。

「お~はよ~」
いつものように、二人に挨拶するまどか。

「おはようございます」

「まどか遅ーい…おぉ!かわいいリボン」
お嬢様口調の仁美、そこら辺にいる一般庶民のさやか。

そのさやかが、まどかのリボンを見て、かわいいと感想を述べる。

「そ、そうかな?ちょっと派手すぎない?」
自分を謙遜するまどか。

「とても素敵ですわ」
仁美もさやかと同じような感想を言う。

3人は仲良く学校へ向かう。

「でね、ラブレターでなくて、直に告白できるようじゃなくちゃダメだって」
朝の絢子とのやりとりを伝えるまどか。

「相変わらず、まどかのママはかっこいいなぁ。美人だし、バリキャリだし」

「そんな風にきっぱり割り切れたらいいんだけれど…ハァ」

「羨ましい悩みだねぇ」

「いいなぁ。私も一通ぐらい貰ってみたいなぁ。ラブレター」

「ほう、まどかも仁美みたいなモテモテな美少女に変身したいと?」

「そこでまずはリボンからイメチェンですかな?」

「ちがうよ!これはママが…!」

「さては、ママからモテる秘訣を教わったな?けしからん。
 そんなハレンチな子は~…こうだぁ!」

そう言って、まどかに抱きつくさやか。

友人同士のスキンシップ。あくまで遊びである。

「ちょっと、アハハ、やめて」

「かわいいねえ。でも男子にモテようなんて許さんぞぉ」

「まどかは私の嫁になるのだー!」

そんな二人のやりとりを見ていた仁美が咳払いを一つ。

「ううぇ」

そこでようやく二人は止まった。

ちなみにここは学校の前だ。

キーンコーンカーンコーン

和子「今日は皆さんに大事なお話があります。心して聞くように!」キーンコーンカーンコーン

ドン!

和子「目玉焼きとは固焼きですか半熟ですか?はいっ、中沢くん!」

中沢「えぇ!?え、えーと、どっちでもいいんじゃないかと…」

和子「その通り!たかが卵の焼き加減なんかで女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」
(指示棒が折れる音)

和子「女子の皆さんはくれぐれも、半熟しか食べられない、という男とは交際しないように!」

さやか「駄目だったかぁ…」

まどか「駄目だったんだねぇ…」

和子「そして、男子の皆さんは絶対に卵の焼き加減にケチを付ける大人にならないこと!」

和子「…はいっ、あとそれから、皆さんに転校生を紹介します」

さやか「そっちが後回しかよぉ」

和子「じゃあ、暁美さん。いらっしゃい」

カツッカツッカツ

ウワーカワイイナー カワイイ ガヤガヤ

「うわー、すげえ美人」
さやかが教室に入ってきたほむらに思わず感想を漏らす。

「…」

「……ハッ」
まどかの見た夢が再生される。あの娘は確か夢に出てきた…

「嘘…!?まさか…!?」
信じられない…そういった表情でまどかはほむらを見つめる。

「はぁい、それじゃあ自己紹介行ってみよう」

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
和子に言われ、自己紹介をするほむら。

「………」
全員が唖然としている中、ホワイトボードに自分の名前を書くほむら。

「…」
その場でお辞儀をし、すると

「わぁ」パチパチパチ
クラスから拍手が起きた。

「…」

「え…?」
まどかはほむらが自分に微笑んできたように見えた。

が、すぐ元の表情に戻っていた。

「ええっと、暁美さん…?」


―教室の外 Side:ほむら―

「今日は皆さんに大事なお話があります。心して聞くように!」
和子の声が教室の外にいるほむらの所にまで聞こえてくる。

この話を聞くのも何回目だろうか…

そう思いつつ、ほむらは和子の無駄に長い話が終わるのを待った。

教室の中が静かになり、

「…はいっ、あとそれから、皆さんに転校生を紹介します」
ようやく、自分の出番がきた。

(今回の時間軸では、今までにない戦力がある。ここでまどかや美樹さやか達と友好な関係を結んでおきたい)
名護や橘、睦月。メンタルが強いマミ、さやかに感化された後のような杏子。

今回の時間軸は、いままでで最高と言っていいほどのメンバーだった。

故に、ここでまどか達と仲良くなっていれば、計画の障害その2であるさやかの契約を防げるかもしれない。

ほむらはそう思ったのだった。

「じゃあ、暁美さん。いらっしゃい」

和子に呼ばれ、教室の中に入るほむら。

「うわー、すげえ美人」
さやかが自分に対して『いつも』と同じような感想を言ってくる。

クラス中の視線を感じる。

「はぁい、それじゃあ自己紹介行ってみよう」

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
和子に言われ、自己紹介をする。

そして、全員が唖然としている中一人ホワイトボードに自分の名前を書き込む。

書き終わり、その場で軽くお辞儀をすると、クラスから拍手が起こった。

ほむらは、まどかの方をみつめ、軽く微笑んだ。

まどかが見たかどうかもわからない、ほんの一瞬。

だが、ほむらは、まどかは自分のことを見ていてくれたと確信していた。

「ええっと、暁美さん…?」

和子が困ったような顔をしていた。


―HR終了後―

「ねえねえ、暁美さんって、前は何処の学校だったの?」

「東京のミッション系の学校よ」

「前は部活とかやってなかったの?運動系?文化系?」

「やってなかったわ」

「スッゲーきれいな髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

いつのと同じようにくだらない質問ばかり。

頃合いを見計らって、

「ちょっと緊張しすぎたみたい。気分が悪いわ」
そうして席をたつ。

「じゃあ、私が案内してあげる」「私が」
近くにいた生徒が自分がつれていくと言い出す。

これもいつもと同じだ。

それに対してほむらは
「お構い無く。係の人に案内してもらうから」

そして、鹿目まどかの方へ近づいていく。

まどかの席の前に立ち、

「鹿目まどかさんよね。連れていってくれる?保健室」

いつもとは違い少し愛想良く微笑む。

「う、うん」

どうやら連れていってくれるようだ。


―廊下―

「事前に地図は見たのだけれど、迷っちゃいそうで」

「それで早乙女先生から事前に聞いておいた保健委員である貴方にお願いしたの」
もちろん嘘だ。保健室への行き方など、まどかに接触するための口実にしか過ぎない。

「そうなんだ。ええっと…暁美さん?」

「ほむらでいいわ」

「ほむらちゃん…」

「何?」
いつも思う。まどかに名前を呼ばれるのはすごく嬉しい。

「ほむらちゃん、さっき教室で自己紹介したときに、私の方向いて笑ってくれたよね?」

たった一瞬であったが本当に分かっていたらしい。

「よくわかったわね。なんだか貴方とは仲良くなれそうな気がして」
ここで仲良くなっておけば、QBへの牽制もしやすい上、QBに接触された後も契約を妨害がしやすくなる。

そう思って近づいた。だが、彼女に見せた微笑みは間違いなく本物だった。

「そうなんだ。じゃあこれからよろしくね、ほむらちゃん」

「よろしく、えっと…」
いままでもなんども呼んだ名前だ。

できることなら、今すぐ言ってしまいたい。

が、ここでいきなり名前を呼ばれても、普通は困惑するだけだ。

「ほむらちゃんの事を下の名前で呼ぶし、私もまどかでいいよ」

「ええ。よろしく、まどか」
珍しく初対面から名前を呼ぶことができた。

「ここだよ。保健室」

「あっ」
いつの間にか保健室前についていた。

「それじゃあ教室でね」

「ちょっと待って」
まどかを呼び止める。

「何?ほむらちゃん?」

「放課後、この町を案内してくれない?まだ知らないところがたくさんあって」
統計で、まどか達の行くデパートで、まどかとさやかは結界に巻き込まれる。

その出来事を回避出来れば、彼女たちがQBに接触するのも遅らせることができるはず。

ほむらはそう考えた。

「わかった。さやかちゃんや仁美ちゃん…私の友達にも言っておくね」
そうして、まどかは教室へ戻っていった。


―放課後―

「おっす転校生!」

「よろしくお願いします、ええっと…」

「ほむらでいいわ」
まどかに言ったことと同じ返しをする。

「よろしく!ほむら。ちなみに私は美樹さやか。気軽にさやかって呼んでね」

「私は志筑仁美ですわ。仁美って呼んでください」

「わかったわ。さやか、仁美」
この2人にここまで接近したのも数えるほどしかない。

「じゃあ、ほむらちゃんを案内しようか?」

「お願いするわ」
そうして、いつもまどか達を閉じ込める魔女がいるデパートへ向かった。


―デパート―

ほむらはデパートの中を色々案内してもらい、今はデパートの中にある喫茶店にいた。

「すみません皆さん。私、稽古のお時間ですわ」

仁美がそういって席をたつ。

「もうそんな時間かー。今日は歌?日本舞踊?」

「お茶のお稽古ですの。もうすぐ受験ですのにいつまで続けさせられるのか」

「仁美ちゃんは、色々なお稽古をしてて、すっごいお金持ちなんだよ」
ほむらに聞こえるように、まどかが耳打ちをしてくる。

「へぇ。すごいのね、彼女」

「本人はあんまり嬉しくないみたいだけどね」
それもそうだ。自分の意志でやりたいことができないなど、そんな縛られた人生は嫌であるのが人間だ。

「はぁー、小市民に生まれてよかったわー」

「私達も行こっか」
まどかが席をたつ。

「ねぇ2人とも、CDショップよってもいい?」

「また上条くんの?私はいいよ。ほむらちゃんは?」

「私もいいわよ」

「あ、ちなみに上条くんはさやかちゃんの幼馴染で、今は理由があって入院してるの」
その事は、既に知っている。

というよりその男が、さやかの魔法少女になる原因の一つであった。

「すっごいバイオリンが上手なんだよ。今は無理だけどいつか、ほむらも聴いてみなよ」

さやかがまるで自分のことのように話をする。

「機会があれば、一度聴いてみたいわね」

だが、それは叶わぬ願い。

ただし、さやかが魔法少女になれば話は別だが…

「じゃあ、行こっか」


―デパート内 CDショップ―

(そろそろね…)

いつもならこの時間に彼女はキュゥべえを追いかけている。

「ねえ、まどか」

「なに、ほむらちゃん?」

「私急用ができたの。先に帰ってもいいかしら」

「わかった。さやかちゃんに言っておくね」

「ありがとう」
そう言って、魔女を倒すためにまどか達から離れるほむら。

これで、キュゥべえに接触する確率を下げられるはずだ。


―Side:まどか―

「ありがとう」

「バイバイ。ほむらちゃん」
そう言ってほむらを見送る。

すると、さやかがCDを手に持って近づいてきた。

「あれ?ほむらは?」
さやかがほむらがいなくなったことについて疑問をもつ。

「急用ができたんだって。だからさっき出たところだよ…さやかちゃん?」

なんだかさやかの様子がおかしい。まるで自分のはるか後ろにいる何かを見ているような感じだ。

「ねえ、まどか。あれほむらじゃない?」

さやかが指を差した方を見るとたしかにほむらがいた。

そして、人気のない方へと進んでいくのがまどかから見ても簡単に分かった。

「なんかヤバそうじゃない?」

「でも、今から追いかけるのはどうかと思うよ?」

「友達だったら考えるより行動でしょ。それにほむらが危ないことに巻き込まれてたらそれこそ大変でしょ?」

さやかの言うことも一理ある。

そしてまどかは、

「分かった。ほむらちゃんの後を追ってみよう」

「そうこなくっちゃね」

さやかと一緒にほむらの後を追うことにした。


―Side:ほむら―

(ここね)

いつもまどか達が巻き込まれる場所。

既に何回も此処に来たことがあるので、その位置は完璧に覚えている。

指輪に変化させていたソウルジェムを本来の形に戻し、ほむらは、魔法少女に変身した。

(あとはこのまま、魔女を待つだけね)

そう思っていた矢先…

「ほむらちゃん…?」

なぜかこの場所にまどかとさやかが現われた。

「なんで…貴方達が此処に…?」

さっきCDショップで別れたはずだ。

それがなんでこんな人気のない場所に。

「だって、ほむらちゃん、だんだん人気の少ないところに行くから、心配になって」

迂闊だった。まどか達に此処へ来る姿を見られた上に、尾行されていたことに今まで全く気づかなかった。

「ところでほむら、その格好何?コスプレ?…ってここどこ!?」

(しまった!)

そう思った頃にはもう遅い。すでに魔女の結界が組み上がり、周りには使い魔達が押し寄せている。

「ひっ!なんなの、これ?」

まどかが使い魔をみて怯える。

「私から離れないで」

そう言いつつも心のなかでは

(彼女たちの前で、能力をみせるのは極力避けたい)

そうして、能力を使わず、こちらに近づいてくる使い魔を的確に撃ち落としていく。

しかし、

「きゃっ!」
さやかが使い魔の体当たりをくらって尻餅を付いた。

そして別の使い魔がさやかに突っ込んでいく。

間に合わない…そう思ったとき。

「伏せて!」

別の声がこの空間に響いた。

その声を聞きさやかはその場にうずくまり、ほむらは無理やりまどかを伏せさせた。

直後、空中から大量の弾丸が発射された。

「まだまだだな。君も」

闇の中から男の声。

暗闇の中から出てきたのは、名護啓介と魔法少女の姿に変身した巴マミ、

そしてその2人の足元にはキュゥべえ。

「なにこれ?」

さやかが思っていたことを口に出す。

「ねえ、キュゥべえ。あなたの言ってた魔法少女候補って2人だったの?」

「そうだよ。そういえば言ってなかったね」

出会うべきではない者たちが出会ってしまった。

こうなってしまっては仕方がない。

そう思い、ほむらは事の成り行きを見守った。

すると、魔女の結界が消えてゆき、元いた場所に戻ってきた。

「追わないの?」

ほむらがマミに聞いた。

「追わなきゃいけないけど、この子達が優先よ。なんて言ったって魔法少女候補なんですもの」

どうやら追う気はないらしい。

「魔法少女って何?」

さやかが聞いた。

するとキュゥべえがまどかとさやかに近づき、

「詳しい話は後にして、僕と契約して、魔法少女になってよ!」

あの、絶望への言葉が発せられた。

「こら、キュゥべえ。いきなり契約迫っちゃダメって言ったでしょ?」

マミがそれを止めた。

そういえば、この世界でのマミはいつもの世界とは違い、常識的な思考の持ち主だった。

「とりあえず、こんな暗いところに何時までもいるわけにはいかない。外に出よう」

名護が提案した。

「ええ」

ほむらは肯定し、変身を解き、外へ出た。


―外―

「まずは、自己紹介といこう。俺は名護啓介だ」

「私は巴マミよ。こっちはキュゥべえ」
2人はそれぞれまどかとさやかに自己紹介をする。

「鹿目まどかです」

「美樹さやかです。おじさんたち何者なんですか?」
まどかとさやかも自己紹介をし、さやかが質問を投げかけた。

「俺はまだ26だ。おじさんというのはやめなさい」

「あ、はい。じゃあ、名護さんで」
さやかが言い直す。

「いまから説明してやりたいところだが、今日はもう遅い。明日にしよう」

「それがいいですね」
日も沈みかけて空はだんだん暗くなっていた。

「じゃあ、鹿目さん、美樹さん、明日連れていきたい場所があるのだけど構わないかしら?」

「それって、魔法少女と関係あるんですか?」

まどかが聞いた。

「あるわ。それに貴方達は魔女に関わった。このことは聞いておくべきよ」
ほむらがまどかの質問に答えた。

「じゃあ、マミちゃん。ほむらちゃん。明日君達はこの二人を連れて研究所に来てくれ」

「はい、名護さん」

すると、名護はどこかへ行ってしまった。

「じゃあ、明日の放課後、よろしくね」

「よろしくお願いします、巴さん」

「マミでいいわ」

明日の放課後の予定がすでに決まってしまった。


―帰り道 まどかとさやか―

ほむら達と別れた後、2人で帰っていたまどかとさやか。

いつもの2人には珍しく、長い間会話がなかった。

「ねえ、まどか」

すると、さやかが口を開く。

「なにかな、さやかちゃん」

「あれ、夢だったのかな」

「夢だったらよかったのに」

2人して現実を受け入れられない。

それもそうだ。

今まで普通に生きてきた2人。それがたった1日で崩れ去ったのだ。

「やっぱり、夢じゃない」

あそこでほむらを追わなければ、また未来は変わっていたのかもしれない、とさやかは思う。

「さやかちゃん、私ね…」

まどかが何か言いたそうな顔をしている。

「どうしたの、まどか。言いたいことがあるなら言って。親友じゃん、私達」

「うん…ありがと」

さやかが自分の親友である。このことに変わりはない。

「私ね…夢のなかであったような気がするの」

朝、起きる前に見た夢をさやかに語る。

「は?誰に?」

「――ほむらちゃんに」

「はぁ?」

訳がわからなかった。いきなりまどかの口から、ほむらと夢のなかであっている。

そんなことを言われても、ただ反応に困るだけである。

まどかは続ける。

「それも、学校の制服じゃなかった。あの、魔法少女って言ってたあの姿だった」

「あのコスプレみたいな格好?」

さやかの魔法少女への認識は、この時点ではまだコスプレのような物だ。

「うん…夢のなかで、ほむらちゃんは大きな怪物と戦ってた」

「でもそれは夢でしょ?なんで今その事を話すの?」

今はその話は関係ない。さやかはそう言いたかった。

「今日ね、教室でほむらちゃんを見たとき、嘘って思った」

「それでね、保健室に連れて行く時の会話で、夢でよかったって思ったの」

「でも、さっきのであれはただの夢じゃなくて、私達の未来なんじゃないかなって思うようになったの」

「ありえないっしょ、そんなこと」

冗談はほどほどにしてくれ。さやかはそう思った。

「でもあれが私達の未来なら、みんないなくなっちゃう…あのマミさんも名護さんも…」

最悪の未来がまどかの脳内に映る。

「うじうじすんな!絶対なんとかなる。私、ほむらの事信じてる」

「え…?」

さやかの言葉に唖然とするまどか。

「あれは現実だった。そして、私達はまどかの言う通りになっちゃうかもしれない」

「さやかちゃんだってそう思ってるんでしょ?」

まどかがさやかに同意を求める。

「私だって少しはそう思うよ。でもね、ほむらはそんな私達を救うために未来からやってきた
 『正義の味方』なんじゃない?」

「でも私の夢じゃ…!」

夢のなかで戦っていたほむらは、化物の圧倒的な力に為す術もなかった。

「それは、まどかの夢の話。現実はきっと違うよ。私はそう信じてる」

さやかはそう思うことにした。

「ま、明日になったら詳しい話をしてくれるみたいだし、とりあえず帰ろ」

そう、全ては明日になれば分かることだ。

「バイバイ、まどか」

「う、うん。バイバイ」

そう言って、まどかはさやかと別れた。


―まどか達と別れた後のほむら達―

名護「君はあの娘たちのことを知っていたのか?」

ほむら「いいえ。今日友達になったばかりよ」

マミ「という事は、昨日言ってたお願いって言うのは、あの魔女の反応を前から知ってて、
   それを一人で倒すため?」

ほむら「そう思ってくれて構わないわ」

名護(彼女の言ってることは嘘だ。この娘はあの2人を魔法少女にしたくない。
   と言っても理由はまだ不明だが、彼女の能力の特性上、未来でなにかあるのだろう)

名護「とりあえず、彼女達は魔法少女に関わってしまった。
   ならせめて説明だけでも聞かせてやらねければならない」

マミ「どんな願いが叶うと言っても、真実を知ればその考えが変わるかもしれないでしょ?」

ほむら「…わかったわ」

名護「それじゃ、解散にしよう」



125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/10(日) 20:39:35.58 ID:MlbfQ1hLo

キャラ設定

鹿目まどか…数々の時間軸での最強の魔法少女兼最悪の魔女。
         このSSでは主役が名護さんとほむらのため出番少なめ。

美樹さやか…ほむらの計画の障害その2。
        他の世界では、魔法少女になるたびに魔女化する。
        ただしこのSSでは空気。なかなか出番が来ない。

志筑仁美…空気。それ以上でもそれ以下でもない。
       扱いはTV本編と同等。


投下終了

名護さんが最高過ぎて生きるのが辛い


あとまどかの夢と話ですけど、何気に最初のほむらの記憶と違ってるんですよね

なので、まどかはQBと契約する直前に死んだということにしておいてください


次回、第2話『名護さんは最高です』


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