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まどか「名護さんは最高です!」 第4話『バイオリンの名はブラッディ・ローズ』

2011年10月19日 19:23

まどか「名護さんは最高です!」

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/08/07(日) 21:17:32.76 ID:+DRFJvSDo

―翌日 学校―

仁美「ふわぁ~」アクビ~

仁美「あら、みっともない。ごめんあそばせ」

さやか「うわ、でっかい欠伸。寝不足?」

仁美「ええ、昨日は病院やら、警察やらで夜遅くまで」

さやか「へえ~、何かあったの?」

仁美「なんだか私、夢遊病っていうのか、それも同じ症状の方が大勢いて、
   気づいてみたら皆同じ場所で倒れていたんですの」

さやか「はは、なにそれ」

仁美「お医者様は集団幻覚とかなんとか…今日も放課後に精密検査に行かなくてはなりませんの」

仁美「はあ、めんどくさいわぁ」

さやか「そんなことなら学校休んじゃえばいいのに」

仁美「だめですわ。それではほんとに病気みたいで、家の者がますます心配してしまいますもの」

さやか「さっすが、優等生。えらいわ~ハハッ」

まどか(やっぱり、昨日のことは覚えていないんだね…)

ほむら『まどか』

まどか「ひゃっ!?」

さやか「ん?どうした、まどか」

まどか「い、いや、なんでもないよ」

ほむら『昨日あったことを話してくれる?屋上で待ってるわ』

まどか「ちょっと席外すよ」

さやか「ん?ああ、行ってらっしゃーい」



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―屋上―

ほむら「来たわね」

まどか「ほむらちゃん…それにマミさんまで」

マミ「おはよう」

まどか「おはようございます」

ほむら「それで昨日、あの場所で何があったか教えてくれる?」

まどか「うん…」

まどか「昨日、さやかちゃんが待ち合わせ場所に行かないって連絡したでしょ?」

マミ「ええ。それは全員確認したわ」

まどか「それでね、早く行かなきゃって思ってたら仁美ちゃんを見かけたの」

ほむら「それでどうしたの」

まどか「なんか様子が変だったから近づいてみたの。それで周りを見たら他にも大勢の人が同じ方向に歩いていたの」

マミ「おそらく、魔女に魅入られて誘われたのね」

まどか「うん…でね、その後仁美ちゃんに腕を引っ張られて、廃工場まで連れて行かれたの」

ほむら「急に電話が切れたのは仁美が切ったのね。それとこれ落ちてたわ。あなたのものでしょう」

まどか「あ、ありがとう。それで、皆死んじゃいそうなときに、杏子ちゃんと橘さんが来たの」

マミ「あの2人が?えらく遠くまで行ってたわね」

まどか「はい…ええっと、その後は工場の外に逃げて、他の人達は杏子ちゃんが連れ出して、
     結界に入ってた橘さんが出てきたんだけど、なんか様子が変だったよ」

ほむら「私も貴方がいなくなった後に橘朔也にあったけれど、たしかに変だったわ」

まどか「でね、その後すぐ帰ってって言われたから帰ったよ」

マミ「ありがとう、鹿目さん」

ほむら「さやかはこのことは知ってる?」

まどか「知らないと思うよ、私は話してないし…」

マミ「まあ、知らなくてもいいと思うわ。貴方も偶然巻き込まれたわけだしね」

ほむら「ありがとう、まどか」

マミ「そろそろ、時間だわ。自分の教室に戻りましょう」

ほむら「まどか、行くわよ」

まどか「うん。それじゃあ、マミさん、また」

マミ「ええ、放課後ね」


―病院―

恭介「ん…」

恭介「もう朝か…」

???「やっと起きたか」

恭介「あ、えっと…太牙さん。おはようございます」

太牙「ああ、おはよう。気分はどうだい?」

恭介「ばっちりです。腕のほうも怪我してたのが嘘みたいに動きます」

太牙「それはよかった。それで今日は一日足のほうのリハビリといこう」

恭介「足なら以前から少しづつマシな状態になってきてますけど」

太牙「だからだ。それに明日君に紹介したい人がいる」

恭介「どんな人なんですか?」

太牙「俺の弟さ」

恭介「僕に何か関係が?」

太牙「ああ。俺の弟はバイオリン職人でな、それにバイオリンの腕もなかなかのものだ。君と合いそうな気がしてね」

恭介「そうなんですか」

太牙「よし、もう少ししたら朝食が届く。その30分後にリハビリを始めるぞ」

恭介「はい!」


―昼頃 病院―

太牙「よし、それぐらいにして昼食にしよう」

恭介「ハァ…ハァ…はい…」


―食堂―

太牙「かなり頑張ってるな。この調子だと、今日中に杖をついて歩けそうだ」

恭介「はい。僕の元気な姿を見せたい人がいるんです」

太牙「へえ。それは君の両親かい?」

恭介「たしかに自分の両親には早く見せてあげたいですけどそれよりも…」

太牙「見せたい人がいるってことか」

恭介「はい」

太牙「君にとってそれはどんな人だい?」

恭介「えっと…ん?考えてみるとよく分かりません…」

太牙「フッ。それは君にとって…いや此処から先は自分で答えを出すべきだ」

恭介「え?どういう事ですか」

太牙「自分の胸に手を当てて考えればいいさ」

恭介「…」

太牙「よし、午後のリハビリを始めるぞ。杖で歩けるようにな」

恭介「…はい」


―放課後―

さやか「~♪」

マミ「今日の美樹さん機嫌がいいわね。何かあったの?」

まどか「上条くん…幼馴染の腕が治るかもしれないって」

ほむら「嬉しいのは分かるけど、あまり浮かれないようにして。
    私達が付いているとはいえ、危ないことをしているのは事実なんだから」

さやか「おぉ?私の心配してくれんのかぁ?私は嬉しいぞ~」ダキッ

ほむら「ほむ!?」

さやか「おらおらー、ほむらも私の嫁になるのだー」グリグリ

まどか「はは…」

名護「とりあえずそこら辺にしなさい。といっても魔女の反応が全くないな」

マミ「ええ。不思議なぐらいにないです」

まどか「それってなにか困るんですか?」

マミ「何もないに越したことはないけれど、グリーフシードがね」

名護「そういえば説明してなかったな」

QB「魔法少女はグリーフシードを使って魔力を回復するんだよ」

まどか「あ、キュゥべえ。いたんだ」

QB「気づかなかったんだね…まあ、ソウルジェムの濁りを浄化するためにグリーフシードが必要なんだ」

さやか「へぇー、でも、名護さんみたいに仮面ライダーは関係ないんでしょ?」グリグリ

QB「そうだね。仮面ライダーは魔法少女とは全く性質が異なる存在だ。
  魔力の消費なしに魔女と渡り合えるというのはとても凄いことなんだ」

まどか「じゃあ、使い魔がでたら名護さんに任せれば大丈夫だね」

マミ「名護さんなら変身しなくてもそこら辺の使い魔なら倒せるわよ」

名護「さすがに言いすぎだ。まあ、死なない程度には相手ができるな」

さやか「やっぱり名護さんは最高です!」グリグリ

ほむら「というか、はやく離れなさい…」

まどか「離してあげなよ…」

さやか「もう少しほむらの柔肌を味わいたかったけどしかたないなぁ」パッ

ほむら「ようやく解放されたわ…」

名護「それにしてもこれだけ魔女も使い魔もでないとなるとあまり意味が無いな」

マミ「そうですねぇ、もう解散しましょうか?」

名護「ああ、君達はもう帰りなさい。俺はもう少しだけ結界を探す」

まどか「はい、名護さんも気をつけてくださいね」

名護「俺を誰だと思っている?俺は名護だぞ」

さやか「くぅ~、名護さん格好いい!それじゃあ、私たちはこのへんで」

名護「気をつけて帰りなさい」


―病院―

太牙「すごいな、本当にこの1日で杖で歩けるようになるとは」

恭介「僕も頑張らなきゃいけませんからね」

太牙「とりあえず、明日は今朝言ったように俺の弟の家に行くぞ」

恭介「わかりました」

太牙「よく頑張ったな、今日はもうゆっくり休め」

恭介「おやすみなさい」

太牙「ああ、おやすみ」


―魔法少女組―

マミ「ところで明日は何処で集まるの?」

まどか「あ…そういえば何処で集まるか決めてませんでしたね」

さやか「それぞれ、行けばって思うけど私まだ道順覚えてないしなぁ」

まどか「私もだよ。一人で行ったら絶対に迷子になっちゃう」

ほむら「それなら学校に集まればいいわ。学校ならここにいる全員分かってるしね」

さやか「そうか、学校か。なら、明日は何時集合?」

マミ「9時頃でいいと思うわ」

まどか「じゃあ、明日は朝9時に校門前に集合ですか」

ほむら「ええ。全員遅れないようにね。特にさやか」

さやか「そんなに私遅れそう?」

ほむら「冗談よ。たけど本当に遅れてこないようにね」

さやか「わかってるよ。じゃあ私はこの辺で」

マミ「ええ、さよなら」

まどか「私も近くだから」

ほむら「じゃあね。まどか、さやか」

まどか「バイバイ、ほむらちゃん、マミさん」

~少し歩いて~

マミ「私こっちの道だから」

ほむら「私は逆よ」

マミ「なら、ここでさよならね」

ほむら「さよなら、巴マミ」

マミ「(いつまでフルネームで呼ばれるのかしら?)さよなら、暁美さん」


―翌日 AM8:50―

ほむら「あとはさやかだけね」

マミ「この中で一番早かったのは鹿目さんよね?何時に出たの?」

まどか「えーっと、此処に来るまでに10分ぐらいだったから、8時半には出ましたね」

ほむら「私も同じぐらいに出たわ。ただ、貴方より家が遠いから仕方ないのだけれど」

マミ「私は40分ぐらいに出たけれど、暁美さんとほぼ同時についたわね」

ほむら「ここから家まで15分ちょっとかかるわ」

まどか「ほむらちゃんって結構遠くから来てるんだね」

ほむら「別に構わないわ。魔法少女の活動以外でいい運動になるもの」

マミ「それにしても美樹さんまだかしら?」

「お~い!」

まどか「噂をすれば来たね」

ほむら「間が良いのか悪いのか…」

さやか「あれ~?私ドンケツ?」

マミ「ええ。鹿目さんにいたっては10分以上前からいるらしいわ」

さやか「マジでっ!?」

ほむら「そんなことより早く行きましょう」

マミ「そうね、それじゃあBOARDに向かいましょう」


―BOARD AM9:05―

「全員集まったな」

名護が指揮をとる。

「それで話って何だ」

杏子はいまいち何故集まったか理解できてない。

「私が話したいことがあったの。とても重要なことよ」

「へえ、それは興味深いね。ぜひ聞かせてほしいな」

ほむらの言ったことに興味をもつキュゥべえ。

「よし、話してくれ。ほむらちゃん」

「その前に私達のソウルジェムを預かってくれないかしら?」

ほむらの言ったことがいまいち理解できてない。

特にマミと杏子はさっぱりというような顔をしている。

だが名護は違う。ほむらの言うことが分かった。

「橘さん、睦月君。彼女達のソウルジェムを預かろう」

「まあ、お前がそう言うのならな…」

「私も」

「あたしも名護が言うならな」

3人の魔法少女は3人の仮面ライダーに自分達のソウルジェムを預けた。

「これでいいか?」

名護がほむらに確認する。

「ええ」

「よし始めてくれ」

「わかったわ。ねえキュゥべえ、ソウルジェムが濁りきったら私達魔法少女はどうなるのかしら」

「それは俺達も疑問に思っていた。どうなるんだ?」

ほむらの質問に名護達も同意する。

「まず魔法が使えなくなるのは間違いないね」

「本当にそれだけ?もっと重要なことを隠してないの?」

ほむらはさらに問い詰める。

「もしかして君は…」

「なぜ貴方はわざわざ私達"魔法少女"を魔女と戦わせるのかしら」

「君達にとってとても害になる存在だろ?ならそれを倒す手助けをしているだけだよ」

キュゥべえは在り来りな答えを返す。

「そもそも魔女はどうやって生まれているの?」

「人間の絶望の集合体や、使い魔が成長したものだよ」

その通りではあるが、ほむらはまだ問う。

「ねえ、その人間の絶望の中に『魔法少女の絶望』は混ざっていないわよね?」

「やっぱり君は…」

「質問に答えろ」

質問に答えないキュゥべえに強く当たるほむら。

「ほむらちゃん…?」

まどか達は戸惑いを隠せない。

出会ってまだ一週間ほどしかたってないが、このようなほむらを見るのは初めてだった。

「キュゥべえ…いやインキュベーター。魔法少女はやがて魔女になる。違うかしら」

「…どこでそれを知ったのかわからないけれど、そうだよ暁美ほむら。
 君の言う通り魔法少女のソウルジェムは穢れきると、グリーフシードとなり魔女になるよ」

ついに答えをだしたキュゥべえ。

「おいおい、マジかよ…いままでそんなことは聞いてなかったぞ」

「だってそこまで深く聞かれなかったからね」

やはり『聞かれなかったから』という。

「でも、それを確信付ける証拠がないじゃない」

マミはまだキュゥべえの事を信じたいらしい。

だが、

「やはりそういう事か…睦月、アレを持ってきてくれ」

「はい…」

橘に言われて睦月が持ってきたのは数枚の紙。

そこにはグラフが描かれていた。

「これは何ですか?」

まどかが橘達に聞く。

「魔法少女の持つソウルジェムと、取ったばかりのグリーフシードの魔力をグラフにしたものだ」

「かなりそっくりですね。てゆうか、ほとんど違いがないですけど…」

さやかがグラフの特徴に気づいた。

「まさか、ほんとに…?」

マミはまだこの真実を受け入れられないようだ。

「こんなものまで出来ていたとはね…もう言い逃れようがないよ」

完全に事実を認めたインキュベーター。

「てめえ!あたし達をゾンビにした挙句、最後は魔女になるってどういう事だ!」

杏子がインキュベーターを掴み上げる。

「これも宇宙のためなんだ」

「意味がわからねえよ!」

「君達はエントロピーという言葉を知ってるかい?」

そしてインキュベーターが語りだした。

「一本の木を燃やしたとする。しかし、その熱エネルギーは木一本が育ったエネルギーには値しない
 そして、使えば使うほどなくなっていく」

「どういう事だよ…わけが分からねえぞ」

「まあ、話を聞きなよ。宇宙も同じさ。エネルギーを使えば使うほどなくなっていく」
 そして、僕達はある物を利用したエネルギーを得る方法を開発したんだ」

「お前達が開発した物。それは感情を利用したエネルギーの搾取法」

ほむらがインキュベーターが言う前に答えを出す。

「そんな事まで知ってるのかい。まあ、君の言う通りだよ」

「だが何故わざわざ地球に来たんだ。自分達で開発したのなら自分達で使えばいい話だ」

橘がキュゥべえに聞く。

「残念ながら僕達はいわば情報だけの存在でね。全体が一つの個体なんだ。
 だから、人間のような感情を持つ必要がなかったんだ」

「そして長い時間を掛け、ようやく見つけたんだ。それぞれ別の個体が感情を持ち、生命活動をしている生物をね」

「それが、地球人だったと…」

「そうだよ、橘朔也。僕達はすぐに接触した。そして希望から絶望へのエネルギーの転移を利用し、
 エネルギーを回収し続けた」

「僕達のおかげで今の君達の生活があると行っても過言じゃないんじゃないかな」

上から目線で話すインキュベーター。

すると、

「過言だろ。人間はお前らの助けがなくてもこうなっていたさ」

「そうだな。1万年前のバトルファイトにヒューマンが勝利してからの決定事項だ」

部屋の外から男の声が聞こえる。

「誰だい?」

部屋のドアが開き、入ってきたのは2人の男。

「急に橘に呼ばれたから何かと思えば、こんなゴミの話を聞かなければいけないとはな」

年齢は20代前半に見える男が言った。

「貴方達は誰?」

ほむらは急に入ってきた男達に名を聞く。

「自己紹介がまだだったな。俺は相川始」

「あなたが…ジョーカー…」

以前に話は聞いてあったがまさか目の前に本人が現れるとは思ってもいなかった。

「俺は登太牙。ファンガイアのキングだ」

「ファンガイアって…何?」

さやかが太牙に聞く。

「古来から存在してきた魔族…とでも思ってくれ。説明がめんどくさい」

「はあ」

だがめんどくさいの一言で片付けられた。

「何しにきたんだい?」

インキュベーターも太牙達の存在に疑問を感じる。

「ああ、俺達が呼んだんだ。とても重要な話があると言ってな」

橘が答えた。

「どれほどのものかと思えばゴミにすらならなかったがな」

鼻でわらう始。

「相川始…君は僕の言ったことを真っ向から否定したね。初めてだよ、君みたいなのは」

始の存在はかなりイレギュラーであったようだ。

「伊達に1万年前に戦ってないからな」

当時…バトルファイトのことを思い出す始。

「ねえ、キュゥべえ。貴方が言ったのは全部本当なのね」

マミがインキュベーターに聞く。

「だから、そう言ってるじゃないか。なんども確認する必要はないと思うよ、マミ」

やれやれという風に首を振るインキュベーター。

「残念だわ、貴方とは何時までもお友達でいたかったけれど、それもここでお終いね」

「どうして少しの意見の齟齬から始まったことを憎悪するんだい?わけがわからないよ」

「私は貴方の存在が理解出来ないわ。消えて頂戴」

『いつも』のマミからは感じることのできない気迫だった。

「それともこの場で殺してあげようかしら」

ついにインキュベーターを殺すことで解決にいたろうとしたマミ。

しかしそれをほむらが止める。

「無駄よ。こいつは殺しても別の個体が存在する。ゴキブリのようにいくらでも出てくるわ」

「あら、そうなの。なら、早くしなさい」

「仕方ないね。ここでどこかへ行ったら僕が悪者みたいじゃないか」

「実際に悪だろう。いまさら覆すことができないぐらいのな」

始がインキュベーターに言う。

「まあ、まどかにさやか。命を投げ捨ててまでも叶えたい願いができたら言ってよ。
 僕はいつでも準備してるからさ」

「するわけねーだろ、バーカ」

さやかがインキュベーターの言う事を否定する。

「じゃあね。まあ、まどかはいずれ契約せざるをえない状況になると思うけどね」

そう言い残し、インキュベーターは何処かへ行った。

「さて、これからどうする?」

インキュベーターが居なくなった後、名護が全員に確認した。

「俺はもう帰るぞ。店の手伝いがあるからな」

「俺も帰らせてもらおう。王としてやるべきことがありすぎる」

始と太牙はそれぞれやるべきことがあると言って帰ることにした。

「そうか」

「まあ、何かあったら呼んでくれ」

「出来る限り手を貸す」

「分かった」

始と太牙はそう約束した。

「じゃあな」

始は赤いXR250に、太牙は黒いDN-01に乗ってそれぞれ帰った。

「いまからどうするの?」

ほむらが聞く。

すると、グゥ~と誰かの腹の音が聞こえた。

全員一斉に音の聞こえた方を向く。

音の主は佐倉杏子だった。

「プッ…」

さやかが最初に笑い始め、それに釣られて全員笑い始める。

「腹が減ったから仕方ねえじゃねえか」

そっぽを向く杏子。

「ごめんさないね佐倉さん。さっきまで本気で怒ってたから貴方のお腹の音が…」

すべてを言い終わる前にまた笑い出すマミ。

「でもお腹が空いたのはたしかね」

ほむらが言った。

「あたしは作んねーぞ」

全員に笑われたことに関して怒っているようだった。

「ならいいところを知っている。少し待ってくれ」

そう言って、橘が携帯を取り出し、電話をかけ始めた。

少したった後、電話がつながった。

『オォリエンタルな~味と~香りの~ポレポレ~ポレポレです』

なんとも気の抜ける声だった。

「その声、五代か?」

橘が電話に出た者に聞く。

『あれ?その声橘さんじゃないですか。お久しぶりです』

五代と呼ばれた男が答える。

「お前いつ日本へ帰ってきてたんだ?…と言いたいがその話はそっちでしよう。
 ちょっと大人数で行くことになるが、店空いてるか?」

『大丈夫ですよ。予約席にしときますんで。何人で来るんです?』

「えーっと…8人だ」

魔法少女3人、魔法少女候補が2人、仮面ライダーが3人の計8人。

『了解です。それじゃ、お待ちてまーす』

電話を切る橘。

「五代さん帰ってきてたんですね」

マミが橘に言う。

「あいつほんとに自由だからなぁ」

杏子は五代の性格を思い出す。

「だが、彼がこちらに居るということはかなり好都合だ」

名護がニヤリと笑う。

「えーっと、五代さんって誰ですか?」

まどかが名護達に聞く。

「ポレポレという店の店員だ。普段は世界中を旅してる自由な男だけどな」

橘が質問に答える。

「あいつのとこのカレーはマジでうまいからなぁ。早くしようぜ!」

杏子は早く店のカレーが食べたいらしい。

「分かった。睦月、車こっちに持ってきてくれるか?」

「分かりました。ちょっと待って下さいね」

そういって研究所の裏に回る睦月。

すこしすると、8人乗りの車が出てきた。

「よし、行こう」

全員が車に乗り込み、ポレポレへ向かった。


―同日 AM7:00―

「わかった。俺もそっちに向かう」

太牙が電話を切る。

橘達から電話が来た。

重要な話をするので見滝原に来てほしいと。

今日は恭介を渡に会わせる約束をしていたのだが、予定が少し早まった。

「渡に連絡しとかないとな」

そう言って、携帯のアドレス帳から『紅渡』を選び、電話を掛ける。

『もしもし?どうかしたの兄さん』

電話に出た。

「今日のことだが、急用が入ってな見滝原に行くことになったんだ。だから予定を早めてもう少ししたら出る」

見滝原まではそこまで遠くはないが、ある程度余裕をもって動くのが常識的だろう。

『わかったよ。じゃあ待ってるからね』

「すまないな」

そして電話を切る。

次に恭介の居る病室のドアを開ける。

「あれ?どうしたんですか?」

恭介は起きてはいるがまだ着替えていなかった。

「ちょっと急用が入ってな、今から出かけるぞ」

「わかりました。ちょっと待ってください」

そう言って恭介は服を着替え始める。


―十数分後―

「準備はいいか?」

朝食を採り終え、恭介に確認する太牙。

「いいですけど、バイクの2人乗りって初めてです」

「俺も後ろに人を乗せるのは初めてだ」

太牙もまさか人間を自分の後ろに乗せて走る日が来るとは思ってもいなかった。

「まあ、ヘルメットは彼から渡してもらえればいい」

「弟さんですか?」

「ああ、じゃあ行くぞ」

そしてバイクを紅渡の家に向かって走らせた。


―十数分後―

「よし着いたぞ」

バイクを止める太牙。

「かなり大きいですね…」

渡の家はなぜかは知らないが無駄に広い。

音也が住んでいる頃からそうだった。

「とりあえず出てきてもらおう」

そう言って呼び鈴を鳴らす。

「いらっしゃい、太牙兄さん」

若い男が出てきた。

20代前半どころか二十歳を超えていないと言われても通じそうな顔だ。

「その子がこの前言ってた?」

「ああ」

少し前に言っていた少年は恭介のことだ。

「俺はこれから見滝原へ向かう。とりあえずこの子は夕方ぐらいに帰してやってくれ」

「わかった」

そして再びバイクに乗り、見滝原へと向かった太牙。

取り残された恭介。

「とりあえず入りなよ」

「お、お邪魔します…」

恭介は渡に言われ、緊張しながら家に入った。


―紅家―

「まずは自己紹介といくよ。僕は紅渡。よろしくね」

「上条恭介です」

自己紹介し終えて少し疑問を感じた恭介。

「えっと、お兄さんは登太牙と言ってましたけど、渡さんは紅ですよね?」

「ああ、それはね僕と兄さんは父親が違うんだ」

「す、すいません」

聞いてはいけないことを聞いてしまった。

「大丈夫だよ。僕達も3年ちょっと前まで全然知らなかったからね」

そう言って渡が微笑む。

それに少しの安堵感を覚える。

(あれ?紅ってどこかで聞いたような…?)

珍しい苗字だ、普通なら見たり聞いたりしたらなかなか忘れづらい。

とりあえず、このことは置いておくことにした。

「そういえば、太牙さんから聞いたんですけど、渡さんはバイオリン職人なんですね」

太牙の言っていたことを確認する恭介。

「そうだよ。僕は父さんの作ったバイオリンを越えるのが夢なんだ」

「お父さんもバイオリン職人だったんですか?」

親のことを聞いてみる。

「職人というより、自分の持つバイオリンを作ったって感じかな?基本的には自分で弾いていたようだし」

自分が弾くバイオリンを自分で作る。

余程自分の職人技術に自身がなければできないことだ。

「あれが父さんの作ったバイオリンだよ」

そう言って棚の方を指す渡。

たしかに、バイオリンが飾ってあった。

近づいてみて、その全体をじっくりと見る。

「すごい…」

しかしバイオリンを見て口に出せたのはその一言だけだった。

「ストラディバリウスにも劣らない感じがします」

実際、作ったのは音也だが、その技術を伝えたのは300年前ストラディバリの弟子であった真夜だ。

そして、その創り上げられたバイオリンに込められた願いは、『人々の心の音楽を守りたい』

「でも、こんな物をどうやって…いままで見たことありませんよ」

「そのバイオリンの名前はね『ブラッディ・ローズ』って言うんだ」

今まで聞いたことのない名前だった。

そして恭介はバイオリンの傍に飾ってある写真に気がついた。

先ほど言っていた、渡の父親の写真であろう。

しかし、どこかで見たことのある顔だ。

「…思い出した。渡さん、貴方のお父さんの名前ってなんですか?」

その写真の人物の名を渡に聞く。

(もしかすると…この人は…)

自分の記憶が正しければ、この男は…

「紅音也って言うんだ」

渡が答えた。

「やっぱり、この人が紅音也さんだったんですね」

「父さんのこと知ってるの!?」

驚く渡。

無理もない、紅音也は26年前に闇のキバの副作用により死んでいる。

14歳前後の少年が自分の父親の名前を知っているのだ。

当然の反応だろう。

「いや、前にネットでその名前と写真を見たことがあるんです」

その時のことを思い出す。

「ちょっとしたニュースの記事で、僕のことが載ってあったんです」

当時の記事を思い出す。

確か記事には『天才バイオリニスト、上条恭介!』と書かれていたはずだ。

「僕は基本的に自分のことが書いてある記事には目を通さないんですけど、その時は違いました」

周りには凄いと言われるが、彼自身はあまり好ましく思っていない。

「父さんが僕に無理やり見るように言ったんです」

いままで、そんなことはなかった恭介にとっては不思議なことだった。

「そこで、貴方のお父さん…紅音也さんの事を知ったんです」

「その記者は、こう書いてありました。
 『確かに、上条恭介君の腕は素晴らしい。だが私はもっと素晴らしい音を奏でる人物を知っている。
  紅音也という男だ』と」

「へえ…」

渡はかなり世間のことに疎い。

かつてひきこもりであったこともあり、父親の音也がそんなふうに取り上げられていたのは初めて知った。

「たしかその記事を書いた人は女性でした。
 僕はいままで周りから天才と言われ続けてきたので初めてでした。
 あんな事を書かれていたのは」

昔から天才と呼ばれ続けていた恭介にとって、その男がどのような人物かを知りたくなった。

「それからしばらくは、音也さんの事について調べ続けました。
 ですがまともな情報は一切出てこない上、20年以上前のある日から姿を消した、そうわかったんです」

音也を最後に見たとすれば、キングとの戦いの前。

これ以降はもはや普通の人間の前にはその姿を表していないだろう。

「20年以上前に、紅音也さんに一体何があったんです?」

「父さんはね、もういないんだ」

「え…」

また聞いてはいけないことを聞いてしまったと恭介は思った。

「でも母さんは言ってたよ父さんは心清く誠実な人間だったって」

その事は3年前、22年間過去へ遡り、短い間とはいえ共に過ごしたのだ。

何かを守るために、文字通り命を削って過去のキングに立ち向かった音也。

あれが紅親子の最初で最後の時間だった。

「なんかすいません…初対面なのにこんなことを聞いてしまって…」

「気にしてないよ、全然。それどころか君が父さんのことを知っていたのに驚きだよ」

渡の顔を見ると、先ほどと変わっていない。

それどころか、よりいい顔になっている気がした。

「僕は父さんの知り合いにあったことがあるんだ。その時に聞かせてもらった演奏を僕はまだ忘れていないよ」

「その演奏、どうでした?」

「すごかったよ。心が優しくなれる、そういう音だった」

渡は音也の演奏を聞かせてくれた人物、『大村武男』を思い出す。

彼は結局、音也との約束を守れず、名護に倒されてしまった。

「そんなに素晴らしい演奏だったなんて、僕も聞いてみたかったです」

そこまで言われると、音也がどのような演奏をしていたかが知りたくなってくる。

すると、

「父さんじゃなくて、僕でいいなら、弾こうか?」

渡が言ってきた。

「貴方が…?」

恭介は太牙の言っていたことを思い出す。

渡はバイオリニストとしてもなかなかの腕前だと。

「お願いします」

承諾した。

「じゃあ、これを出さないとね」

そして、棚の中から『ブラッディ・ローズ』を取り出した。

渡が演奏を始める。

(…これは…)

聴き始めてすぐ、恭介は凄いと思った。

いままでの自分がバカバカしく思えてくるほどに。

(凄い…これがあのバイオリンの、そして紅渡さんの音…)

凄いという感想以外に言葉が出てこない。

そしてしばらくして、演奏が終わった。

「どうだった?」

「素晴らしかったです。それ以上の言葉が僕から出てきません」

「ありがとう。うれしいよ、僕の演奏でよかったって言ってくれて」

きっと音也もこれに劣ることのない音色を奏でていたと思うと胸が熱くなった。

「僕、渡さんの演奏を聞いて思ったことがあります」

恭介がポツリと漏らした。

「今まで、周りから天才と呼ばれ続けていました。表面上ではその呼び方は好きじゃなかったけど、
 心の何処かではそれを心地良く感じていた自分がいました」

「そして、事故にあった後、僕の周りにはいつの間にかほとんどの人がいなくなっていました」

いままで自分のことを追ってきた他のバイオリニスト達も、マスコミもすべて居なくなっていた。

「僕に残されたのは、動かない腕だけ」

今は動くようになったが、当時のことを思い出す。

「でも、そんな僕を必死に励まそうとしてくれた、両親と、幼馴染にはとても感謝してます」

両親とさやかだけは怪我をした後も必死に励ましてくれた。

「だけど怖かったんです。いつか全員本当に僕の傍から居なくなってしまうような気がして…」

腕の動かない自分に価値なんてない。そう思っていた。

だが、

「もし、君の腕が本当に動かなくなったとしても、両親は当たり前で、その幼馴染の子も絶対に君の傍から離れたりしなかったよ」

渡がそういった。

「え?」

「だって親が子供を守るのは当たり前だし、幼馴染の子も腕が動かないぐらいじゃ君のそばを離れない。
 たぶんその子にとっては君の腕がどうとかじゃなくて、君のそばに居続けたかったんだと思うよ」

「さやかが…僕に…?」

確かに、事故の直後からよくさやかはお見舞いに来てくれた。

そして渡は続ける。

「君もその子から離れたくなかったんじゃないかな?」

言われてみると、そうだった。

いつまでも自分を見てくれる人がいてほしい。

バイオリニストとしての『上条恭介』ではなく、一人の人間である『上条恭介』として見てもらいたかった。

「でも、その子は動かなかった僕のことも考えずに、よくバイオリンの演奏を聞かされました。
 僕はその度に、やっぱり僕はその程度なんだって…ずっと思ってました」

ろくに弾くこともできない自分の好きだったバイオリンを聴かされる。

恭介にとっては苦痛でしかなかった。

だが渡は、

「多分その子はそうすることでしか、君のことを励ましてあげられないって思ったんだと思うよ」

「え…?」

いままで自分のことばかりを考えて、そんなことは一切思いつかなかった。

「そうすることで、君がまた音楽を目指してくれる。そうすれば君は笑顔ができる。
 君の笑顔を見たかったんじゃないかな?」

そう言われた。

「僕も、腕が治ると聞いたとき、その娘の笑顔をもう一度みたいって思いました」

「それって、世間じゃ『恋』って言うんじゃないのかな?」

「恋…?」

自分が?さやかに?

だがよく考えてみるとそうだった。

さやかが見ていてくれれば、自分はどんな場所だろうと生きていける。

そんな考えがあったのも事実だ。

「その娘に伝えてあげなよ。君の想いを。『好き』っていう気持ちを」

少し考えた後、

「はい!」

力強く返事した。

すると、家の呼び鈴がなった。

「誰だろう?」

渡が玄関を開ける。

そこにいたのは一人の男。

「おっす、渡。久しぶりやなぁ」

「健吾さん。どうして此処に?」

男の名前は襟立健吾。

「えっとその方は…?」

恭介は急に家に来た男について尋ねた。

「俺は襟立健吾や。よろしく…ってお前どっかで見た気が…」

「えっと、上条恭介です」

自分の名前を言う。

「あ!そうか、あの上条恭介か!ちょっと前の雑誌で見たことあるわ」

「そうなんですか…」

健吾のテンションの高さに追いついていけない恭介。

「ちょうどこんな時間だし、健吾さんもお昼どうです?」

渡に言われて時計を見ると、時間は既に12時を回っていた。

「お、すまんなあ渡。お願いするわ」

こうして、3人で食事を取ることが決まった。


―AM12:15 ポレポレ―

カラカラン

杏子「おーっす」

マミ「此処に来るのも久しぶりね」

名護「実に1年ぶりだな」

橘「もうそんなになるか」

睦月「こんにちはー」

五代「皆いらっしゃい。お、マミちゃんに杏子ちゃん、背伸びた?」

杏子「当たり前だろ。前にあったのが1年前だぜ?」

マミ「私達もかなり成長しましたよ」

名護「それにしても五代君、君はいつ日本へ?」

五代「大体3ヶ月前ですね…皆さんに連絡しようと思ったんですけど、ゴタゴタしてて忘れてました」

橘「君らしいと言うかなんというか」

五代「ん?そっちの3人は?」

名護「1人は魔法少女。2人は魔法少女候補だ」

ほむら「一般人にそんなこと言っていいの?」

五代「俺ある程度は知ってるよ?あと、キュゥべえがいないみたいだけど…」

まどか「キュゥべえの事まで知ってるんですか?」

五代「うん。この中で居る男じゃ俺と橘さんしかキュゥべえが見えないんだけど」

さやか「ほえー、なんか凄い人だなぁ」

五代「そういえば君達の名前聞いてなかったね。俺は五代雄介。よろしく」グッd

まどか「鹿目まどかです」

ほむら「暁美ほむらよ」

さやか「美樹さやかです。その右手は?」

五代「あれ?知らない?古代ローマで納得出来る行動をしたものに与えられた仕草だよ」

まどか「へえー、こうですか?」d

五代「そうそう。いい感じだよ」

さやか「普段しないだけに、妙な感じだなぁ」

五代「まあ、そのうち慣れていってよ。それにしてもキュゥべえはどうしたの?」

マミ「キュゥべえはもう私達の仲間じゃありません」

杏子「むしろ敵だな」

五代「何かあったの?」

名護「ありすぎた、というべきか」

橘「あいつの話によると、魔法少女はやがて魔女になるらしい」

睦月「それが宇宙のためだとか言ってたけど俺は信じてませんよ」

五代「そっか…結局、グロンギとかと同じだったのかなぁ?」

ほむら「グロンギって何?」

名護「とりあえずご飯にしよう。五代君、よかったら彼女たちにも話してやってくれないか?」

五代「まあいいですよ。あとご注文は?」

橘「ポレポレカレー8つ、それと俺と名護にコーヒー雄介ブレンドを頼む」

五代「ちょっと待って下さいねー」

杏子「久々だなー、ポレポレカレー」

マミ「それにしても玉三郎さんは?」

五代「はい、ポレポレカレー。
   おやっさんはそろそろ引退だなって言って今は静かに暮らしてるよ」

名護「なるほど、だから急に帰ってきたというわけか」

五代「そうですねぇ、いきなり電話がかかってきて、『おい雄介、お前俺の店引き継げ』って言われたときはびっくりしましたよ」

橘「まあ、結構なお年だったからな。仕方ない」

五代「だから今俺がこうして店をやってるんですけどね。はい、コーヒー2つ」

名護「これで全員に行き渡ったな。それじゃあ」

『いただきます』


―食後―

まどか「おいしかったねー」

さやか「ほんと、どうやったらこんな味が出せるんですか?」

五代「んー、経験…かな?」

橘「というかお前、前より腕上げたな」

五代「そうですか?」

名護「ああ。前より旨みが増している」

杏子「1年ぶりとかそんなの関係なしに美味くなってるな」

マミ「流石は五代さんですね」

ほむら「私もこれは美味しいと思ったわ」

五代「そんなに美味くなったかな?俺はいつも通りだと思うけど」

名護「コーヒーの方もなかなかだ」

ほむら「それとさっき話してたグロンギって言うのは?」

名護「ああ。それは」

五代「いいですよ。俺から話します」

五代「君達は未確認生命体って聞いたことある?」

さやか「未確認生命体?UMAじゃなくて?」

五代「UMAじゃないよ。といっても未確認って呼ばれてたのが10年以上前の話だからなぁ。知らないか」

まどか「あ、私ママから聞いたことがあります。
    私達がまだ2歳、3歳の時に長野県を中心に未確認生命体って言う化物が出たって」

五代「そうそう」

まどか「それで、その未確認生命体はたくさんいて、東京で人をたくさん殺したって。
    でも、そのなかで4号だけは他の未確認と戦って、人間の味方をしたって聞きました」

五代「で、その未確認生命体第4号が、俺」

さやか「ええっ!?」

五代「正確にはクウガって言って、まあ名護さん達のいう仮面ライダーだよ」

ほむら「貴方も仮面ライダー?」

五代「俺も周りもその当時はクウガって呼んでたけど、名護さん達はそれは仮面ライダーだっていうからさ。
   で、俺も結構その仮面ライダーが気に入ったんだ。仮面ライダークウガ。格好良くない?」

さやか「すごいですね…ここにいる男の人、全員仮面ライダーじゃん」

ほむら「仮面ライダーのバーゲンセールかしら」

五代「話を戻すよ。んで俺はその未確認達と戦ったんだ。
   それで11年前、最強の未確認生命体第0号と戦って、それで戦いはおしまい」

まどか「1年間も戦ったんですか?たった一人で」

五代「いや、一人じゃないよ。警視庁の方にも色々お世話になったし、一条さんや桜子さんにも迷惑掛けたしなぁ」

ほむら「当時の新聞の記事とかはないかしら」

五代「あるよ、ちょっと待ってね…」ガサゴゾ

五代「あったあった。はいこれ。おやっさんが作ったスクラップ記事」

ほむら「ありがとう」パラ

さやか「この赤いのがクウガですか?」

五代「うん、そうだよ」

まどか「でも写真によっては青だったり紫だったりしますけど」

五代「クウガは4つの色に超変身できるんだ。他にもうちょっとだけあるけどね」

五代「色によって特性が違っててね、赤はパンチとかキックが主体で、トドメはキックで決める。
    青は、高く飛べたり、速く走れたりして、棒を使って敵を倒すんだ」

さやか「すげー」

五代「緑は感覚が50秒だけとても研ぎ澄まされて、ボウガンを使って空をとぶ敵や、見えない敵を倒したよ。
    それで紫は頑丈な体になって、敵の攻撃を物ともせずに突き進み、最後は剣で一刺し」

五代「あと緑で50秒たった時とか俺の身体が弱ってたりしてる時は身体が白くなっちゃうんだ。
    緑の後は2時間変身できなくて、白で戦うときは力が赤の半分ぐらいしか出ないんだ」

ほむら「それがクウガの能力?」

五代「あと、金の力があってね。で、その前に俺一回未確認の攻撃で心臓が止まってるんだ」

さやか「え?ホントですか?」

五代「うん。で、その時に電気ショックをされたんだけど、その後から身体に電気がこう
    ビリビリってきて、それでちゃんと意識したら、それぞれの力をさらに強くして引き出せたんだ」

さやか「強化されたんですね」

五代「うん。でも赤の金は力が強すぎて使うときを考えないといけなかったけどね」

ほむら「それだけの力を持っててなんで自分がとは思わなかったの?」

五代「俺はね、ある人の涙を見て、こんな奴らのために誰かの涙は見たくないって思って戦う決意をしたんだ。
   それに俺クウガだし」

名護「そして五代くんは戦い続けた。がそれでもなかなか倒せなかった敵もいる」

五代「46号の時は一回負けて、それでもっと強い力を得るために、また電気ショックをしてもらったんだ」

まどか「そんな簡単にできたんですか?」

五代「俺の意思にお腹にあるベルトが反応してね、心臓を止めたんだ。それで電気ショックしてもらったんだ。
   その後はなんかこう力が湧いてきて、いままで30秒しかもたなかった金の力がずっと使えるようになったんだ」

五代「それで、46号と2回目戦ったときに赤の金がさらに強くなって身体が黒くなったんだ。
   それで46号は倒したんだけど、0号はもっと強くて、全然かなわなかった」

まどか「え?じゃあどうやって倒したんですか?」

五代「その前にね、グロンギは意味もなく、ゲーム感覚で人を殺す。
   それで、その標的にされた男の子がいるんだ」

五代「確か、42号だったかな。あの時は頭に血が登って、周りにたくさんの人が居たにもかかわらず、
   赤の金の力を使いそうになって、なんとか紫の金で倒したんだけど、その時ベルトのイメージで黒い戦士を見せられたんだ」

ほむら「それが46号との戦いで目覚めた力?」

五代「違うよ。クウガの本当の姿で、力はどの色以上に強く、そして究極の闇をもたらす存在と言われたんだ」

まどか「究極の闇…?」

五代「うん。0号とその黒いクウガ。その2つが世界に闇をもたらす。
   でも、俺はその力を制御できて、イメージでは目まで黒だったけど、目が赤いまま使えたんだ」

さやか「それでどうなったんです?」

五代「力は0号と同じだった。だから後残されているのは自分の拳だけ。
   殴り合いだよ。もう時間の感覚がなかったよ」

ほむら「そして、世界が存在していて貴方が生きてるということは」

五代「うん。俺は0号に勝った。0号は最後まで笑いながら戦っていたよ」

さやか「あのインキュベーターと同じぐらいふざけた奴らだったんですね」

五代「まあ、グロンギは全滅して、俺はそれ以降力は使ってないけどね」

まどか「名護さん達はどうやっって五代さんと知り合ったんですか?」

名護「あれは今から1年ちょっと前になるな」

マミ「たまには見滝原を離れて別のところで魔女を狩ろうって話になって」

杏子「それで、あたしら3人でこのへんの魔女を狩りに来たんだ」

名護「少し遅くなってしまってな、杏子ちゃんがおなかがすいたと言い出したんだ」

杏子「どっかにファミレスでもないかな~って探してたら」

五代「ここだったって訳だよ」

さやか「へえ~偶然見つけた名店ってわけか~」

五代「前からいる常連さんとかもいるし、この辺りじゃ有名なんだよ?この店」

名護「まあ、そこで知り合った時点では、まだ玉三郎さんもいて、五代君がクウガとは知らなくてな」

マミ「その日は美味しかったっていって帰って、後日、橘さんと睦月さんをつれて、もう一回来たのよ」

五代「そこで、クウガの記事を見つけて、俺がそのクウガだって言って、仮面ライダーがどうのこうのって話になったんだよ」

まどか「仮面ライダー同士、なにか呼び合ってたんですかね」

五代「もしかするとそうかもね。まあさっきも言ったけど、俺はグロンギとの戦い以降は変身してないからね」

橘「お前が戦うべき相手もいないし、それでいいだろう」

五代「俺としては魔女が人々の笑顔を奪ってるって言うのを聞いて、また戦うべきなのかなあって思ってますけどね」


次回、第5話『その命、あたしがもらう』



316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/14(日) 21:56:26.14 ID:Kids5Lg0o
投下終了

太牙が自分で探せといった答えを普通に出しちゃう渡空気読めねえ
まあ渡のキャラを考えるとこうでもしないと

五代君さりげなくグロンギ化の可能性を省いちゃってるんですよねえ
クウガは見かたによっては魔法少女と似たようなシステムですよね

どうでもいいけどクウガが放送してた時期にまどかがやってたら
放送時間は間違いなくゴールデン


あと4話終了

次回は主に過去編


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