スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

まどか「名護さんは最高です!」 第7話『変身』

2011年10月22日 19:05

まどか「名護さんは最高です!」

404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/08/31(水) 21:14:34.30 ID:ihoCAo84o

―翌日 PM12:55 学校―

さやか「あれ名護さんたちじゃない?」

まどか「そうだね。でもなんかいっぱいいるよ」

ほむら「他にも五代雄介達を呼んでるわ」

さやか「へえ~」

名護「遅くなったな」

さやか「あれ?貴方は昨日の」

渡「君は上条くんと一緒に居た」

さやか「美樹さやかです」ペコリ

渡「どうも、僕は紅渡。よろしく」

太牙「知り合いか?」

渡「兄さんの紹介してくれた上条くんの幼馴染なんだって」

さやか「いまは恋人ですけどね」

まどか「えぇ!?さやかちゃん上条くんと付き合ってるの!?」

さやか「そういやまどかにはいってなかったな~」ニヤニヤ

まどか「そうなんだ、おめでと。さやかちゃん」

ほむら「なにはともあれ全員揃ったわね」

名護「君の家はここからどのぐらいかかるんだ?」

ほむら「歩いてせいぜい15分程度よ」

まどか「ほむらちゃん家か~なんかわくわくするね」

マミ「遊びじゃないのよ。もっと気を引き締めなさい」

まどか「す、すいません」

ほむら「たしかに巴マミの言う通りね。じゃあ行くわよ」



←ブログ発展のため1クリックお願いします
~移動中~

マミ「ねえ、暁美さん、ずっと思ってたけれど貴方私達をフルネームで呼ぶわよね」

杏子「そういやそうだな」

ほむら「ええ。それがどうかしたの?」

マミ「鹿目さんや美樹さんのことは下の名前で呼び捨てなのに私達はフルネームってなんか変じゃない?」

睦月「俺達はあんまり気にしないけど…」

名護「呼びやすいようにしてくれれば構わないさ」

ほむら「じゃあ、どうしたらいいのよ」

マミ「呼び捨てでも構わないから、下の名前で呼んでくれない?」

杏子「あたしも呼ばれてみたいな」

ほむら「…マミ。…杏子」

マミ「うふふ、何?暁美さん、いえ、ほむらさん」

杏子「なんか変な気分だな、でも悪くない」

まどか「私達はどうなんですか?マミさん」

マミ「そうね、じゃあ貴方達も下の名前で呼んであげる。まどかさん、さやかさん」

杏子「なあ~マミ~あたしのことはどうなんだよ~」

マミ「なんだか今更な気もするけど、杏子」

杏子「なんであたしだけ呼び捨て!?」

マミ「貴方はなんか、妹みたいって言うかなんというか」

杏子「妹…それならよし」

さやか「あ、それでいいんだ…」

杏子「まあ、長い付き合いだからな。マミはほんっとお節介でさあ」

マミ「貴方がほっとけないのよ。なんか危なっかしいし」

まどか「本当に姉妹みたいだね」

杏子「それはそれでアリ」

さやか「ありなのか…」

マミ「名護さんと恵さんが両親で、橘さんは近所のおじさん、睦月さんは近所のお兄さんで」

橘「たしかに俺はもうおじさんだが」

睦月「なんかすごい設定だね」

ほむら「そんな事しているうちに着いたわよ」


―暁美家―

「ここに腰をかけてちょうだい」

周りの空間から隔離されたような雰囲気の部屋に全員を案内した。

無駄に広く見えるが、そのほとんどがホログラムだ。
もちろん、この部屋はそれなりに広い。

「紅茶でも用意するわ。マミ、手伝ってくれる?」

「いいわよ、ほむらさん」

巴マミは紅茶を入れることに関してはかなりのものだ。

「ちょっと待ってて」

そう言って台所へ向かう。


―数分後―

「お待たせ」

マミと二人で紅茶を全員に配る。

配り終えた後、ようやく話しだす。

「それでワルプルギスの夜についてだけど、奴は強い。
 奴は他の魔女とは違い、結界を張らない。周りの人間には災害として認識されるわ。
 そして私一人では到底勝つことができないわ」

それほどまでに強い。

そもそも、まどかと二人で挑んだ時でさえ、勝てたのは奇跡だった。

「そして、奴の出現予測地点および、進行方向がこれよ」

ホワイトボードに今までの統計から得たデータを書き込む。

「ねえ、さやかちゃん、これって…」

「うん…私も同じこと考えてた」

「ねえ、ほむらさん。この進路は…」

まどか、さやか、マミが有ることに気づく。

「やはり貴方達には分かるわね。そうよ、ワルプルギスの進行方向に見滝原の避難所がある」

見滝原市民の避難所であるホールがワルプルギスの夜の進行方向に位置してしまっている。

「つまり、それまでに決着を付けろという訳か」

名護がほむらに確認をする。

「そう。ここに辿りつくまでに倒せなかったら多くの被害が出る。
 辿り着く前に奴を倒すか、何とかして進行方向をずらす必要がある」

さらに新しく線を引く。

「理想としては、こっちの海の方向にずらすことが出来れば、被害が最小限に抑えられるわ」

「横から追い詰めるのが得策だな」

橘が言う。

「全員出し惜しみはしないで、全力で奴を潰すのよ」

自分の持つ最大の力を使い、ワルプルギスの夜を殲滅する。

「それで俺達仮面ライダーはどうすればいい」

始がほむらに尋ねる。

「私達魔法少女3人に対して、仮面ライダーが7人。
 つまり魔法少女1人につき、最低2人の仮面ライダーがつく」

だがそうすると、一人余りが出る。

「余った1人はどうするんだ?」

「私についてきてほしい。私の魔力はすべて時間操作にかかってると言ってもいいわ。
 だから、それを補うための力が必要なの」

「なるほど。では誰がどの魔法少女につくか話し合わないとな」

名護が話を切り出す。

「1人だけ私に指名させて」

ほむらがそういった。

「別にいいが、誰だ?」

「貴方よ、名護啓介」

ほむらが名護を指名した。

「何故名護なんだ?」

当然のように橘が質問する。

「私の能力にいち早く気づいたのは名護啓介よ。そして、私が一番信用している人物だから」

名護の今までの行動から、ついには名護を信頼するまでに至ったほむら。

「そこまでいうなら仕方ない。ほむらちゃん、よろしく頼むよ」

そう言って名護がほむらに手を差し出す。

「ええ、よろしく」

ほむらはその手をしっかりと握り返す。

「他の者も決めないとな」

橘が言った。

「まずはマミちゃんから決めよう」

マミの能力は遠距離向きだ。

それを誰がどのようにカバーするかが問題だ。

「俺と渡がいこう。いいな?」

「うん」

太牙が提案し、渡もそれに乗る。

マミの戦闘能力は決して低いわけではないが、キバが2人つけばかなりの力になるだろう。

「次は杏子ちゃんだな」

こっちはマミとは違い、近接向きだ。

中途半端に銃を使うものを入れるより、どちらもこなせる者が入るべきだ。

「俺がやるよ」

始が立候補として上がった。

「始が行くのなら俺も行こう」

そして橘が杏子についた。

「つまり、残りはほむらちゃんになりますね」

余った、睦月、五代がほむらに付くこととなった。

「よろしく、ほむらちゃん」

五代がサムズアップをする。

「ええ」

ほむらはそれにサムズアップで返した。

纏まったメンバーは。

マミ、渡、太牙。
杏子、始、橘。
ほむら、名護、五代、睦月となった。

「まどかとさやかは絶対にこの範囲にきては駄目よ」

ホワイトボードに戦闘領域となる部分を印した。

「でも、ほむらちゃん達は…」

まどかはほむら達の心配をしている。

「大丈夫よ。これだけの仲間が集まった。絶対に勝てるわ」

初対面の者まで味方をしてくれる。

これだけの力があれば、必ず奴を倒せる。

そうほむらは思っている。

「そして気をつけて、多分インキュベーターが貴方達に近寄ってくる。
 何があっても契約しては駄目よ」

一応、釘を差しておく。

「わかったよほむらちゃん」

「まあ、ほむら達なら大丈夫っしょ」

これで少しはマシになる。

だが、もしものことを考え、まどかに真実を告げる。

「ならよかったわ。でもまどか、貴方だけは絶対に駄目。
 貴方の力は歴代の魔法少女を凌駕する力を持ってるの。貴方が魔女になれば世界が終わる。分かっておいて」

「う、うん」

自分にそんな力があるとは思ってもいないまどか。

だがこれは事実だ。

まどかの魔女がどれほどのものか、自分の目でしっかりと観てきた。

だからこそ、彼女に言って於かなければならないのだ。

「これから2週間。今言ったメンバーで魔女を倒して、出来る限りのグリーフシードを集めるのよ」

ワルプルギス戦はかなりの魔力を消費する。

ならば、それまでに大量のグリーフシード集めておくのは当たり前のことだと言える。

「だが、この人数で魔女を探すとなると、同じ魔女を狙ったりして非効率的でじゃないのか?」

始がほむらに聞いた。

「その点は問題ないわ。私の統計上、少なくともこの2週間でこのあたりに魔女が出てくる」

見滝原の地図に印を入れる。

「使い魔がでたら仮面ライダーに任せて、あくまで魔法少女が倒すのは魔女だけよ。
 その事をしっかり頭に入れておいて」

ちゃんと言って於かなければマミや杏子はきっと使い魔にも全力で挑むだろう。

「なんでだ?あたしら魔法少女は使い魔も倒すことが使命みたいなもんだろ?」

ほむらが思っていたような質問が飛んできた。

「ほむらさんの言った意味がわからないの?」

「マミは分かるのかよ」

「当たり前よ。ほむらさんが言ったのはワルプルギスまでに私達魔法少女の魔力を温存させるため。
 せっかく手に入れたグリーフシードをその場で使ってちゃ意味が無いでしょ?」

流石はマミ。頭の回転が速い。

頭の悪い杏子とは大違いだ。

「なるほど…」

ほんとに分かってなかったのか。

「とにかく、この2週間で出来る限りのグリーフシードを集めるわよ」

やれるだけのことをやる。

そして今度こそワルプルギスを倒し、まどかを助け、約束を果たす。


―マミ&太牙&渡―

マミ「巴マミです。よろしくお願いします」

太牙「登太牙だ。よろしく」

渡「僕は紅渡。よろしくね、マミちゃん」

マミ「はい。ところでお二人はどんな仲なんですか?」

太牙「兄弟だ」

渡「父親が違うけどね」

マミ「そうなんですか。ということは、渡さんもファンガイアっていう魔族の一人ですか?」

太牙「そうだといえば、そうだが…」

渡「僕は人間とファンガイアのハーフだから、どっちとも言えないかな」

マミ「それって、普通のファンガイアとなにか違うんですか?」

渡「んー?寿命ぐらいだと思うよ。人間以上、ファンガイア未満みたいな」

マミ「それって辛くないですか?」

渡「別にいいけどね。人間として生きるのも悪くないし」

マミ「私も貴方達のように完全に人じゃなかったら…」

渡「君は絶対に助かるよ。僕の兄さんも協力してるわけだし」

マミ「渡さんの言うとおりですね。こんな事言ってたら名護さんに怒られちゃう」

渡「その意気だよ」

太牙「それにしてもこの町は居心地が悪いな」

渡「兄さんも感じてたんだね。この町の変な感じ」

マミ「え?私は特に…」

太牙「多分俺達がファンガイアだからだろう。人間に感じられない何かを感じてるんだ」

渡「ファンガイアでも、ネオファンガイアでもない、もっと別の何かがこの町には沢山潜んでる」

マミ「多分、それが魔女だと思います」

太牙「俺も魔女と戦ったが、その辺の雑魚よりはマシだったな」

渡「僕も戦ったけど、それほど強くなかったかな」

マミ「やっぱりすごいんですね。仮面ライダーって」

太牙「それほどでもないさ」

渡「君達魔法少女だって十分だよ」

マミ「ふふ、ありがとうございます。おっと、此処に魔女の結界があります」

太牙「そうか。なら行くぞ!」

渡「うん!行こう!」

マミ「二人とも着いてきてください!」


―結界内―

「キバット!タツロット!」

「来い、キバット!」

渡と太牙がキバットを呼ぶ。

「キバッて、行くぜ!」

「テンション、フォルッテシモ!」

「ありがたく思え!」

それぞれが決め台詞を言いながら渡と太牙の元へ飛んでくる。

渡と太牙がキバットを掴み、口を開かせる。

そして、自分の手に噛み付かせた。

「ガブッ」「ガブリッ」

2人の顔にステンドグラスに似た牙のような模様が浮かび上がる。

「「変身」」

渡と太牙、2人がベルトにキバットをぶら下げると、2人の姿が変わり始める。

「行っきますよ~」

変身途中の渡にタツロットが合体すると、体が光に包まれた。

そしてその光の中から出てきたのは、禍々しい姿をした『闇のキバ』

正義を象徴するかのような『黄金のキバ』が結界の中に現われた。

「私も準備しないとね」

そう言いながら、ソウルジェムを手に置き、まるでダンスをするかのように魔法少女へと姿を変えるマミ。

戦闘準備が整った。

「俺達が先行するぞ!着いて来い!」

太牙と渡が道を切り開いていく。

渡と太牙のおかげでマミは特に何もすることもなく魔女までたどり着くことができた。

「魔女との戦いは援護してくれ」

太牙がマミに頼む。

「はい。といっても私の能力は後方支援向きですから」

リボンで敵を拘束し、銃で使い敵を撃ち抜く。

それがマミの本来の戦い方だ。

「じゃあ、行くよ!」

渡が魔女の居る部屋に入り込んだ。

「ザンバット!」

その声と共に、タツロットの口からザンバットソードが出てくる。

侵入者を倒すために魔女が触手を振るうが3人はそれを飛び上がり回避する。

魔女の見た目は生々しく、虫がモチーフになったようなものだった。

「そっちがそれならこっちも同じようなもので行かせてもらおう!」

太牙が手に持ったジャコーダーで触手に対抗する。

だが魔女にはもう一本の触手がある。

魔女がそれを振り払おうとするが、マミのリボンにより動かすことができない。

「悪いけど貴方に攻撃する暇は与えないわ」

勝ち誇った顔で言う。

が、直後に触手に異変が起こった。

触手が鉤爪のような形に変わった。

当然の如くマミのリボンはその鉤爪によって切断されてしまった。

「初めてよ!貴方みたいな魔女は!」

状況に応じて肉体の一部を変化させ、戦い方を変える。

魔女にしては、かなり異質な存在だった。

魔女が唸りながら鉤爪を振り下ろす。

振り下ろす先にいるのはエンペラーキバ。

だがキバは避けない。

それどころか、真っ向からザンバットソードで受け止めた。

「クッ!」

キバの足が地面にめり込む。

「ハァアアアアア!ハァ!」

そして、魔女に比べ小さい体で魔女の攻撃を押し返した。

「今だ!力を合わせろ!」

キバットバットⅡ世が叫ぶ。

「フンッ!」

魔女の体にジャコーダーが巻きつく。

「今だ!渡!やれ!」

その言葉を聞き、渡はザンバットバットからウェイクアップフエッスルを外し、キバットに咥えさせる。

「ウェイクアップ!」

結界にフエッスルの音色が鳴り響く。

ザンバットバットによって研がれたザンバットソードの刀身が赤く光る。

ザンバットバットを元の位置に戻し、キバが高く飛び上がった。

そして、魔女が拘束から解き放たれるが、既にキバは目の前まで迫っている。

結果、為す術も無く魔女は上空から真っ二つに斬られた。

キバが着地し、ザンバットバットを再び動かし、元に戻す。

ザンバットソードの刀身が元に戻り、魔女が爆散した。

結界が消え、グリーフシードが落ちる。

マミ「グリーフシードゲット、と」ヒョイ

太牙「そういえば、魔女はどうやって生まれてるんだったかな」

マミ「キュゥべえやほむらさんの話だと、魔法少女が魔女になるというのと、
   使い魔が人を喰らって魔女になるの二種類だと思います」

太牙「つまり、ライフエナジーを吸収し、生きているということか。魔族と何ら変わらないな」

マミ「ええ。あと、魔女や使い魔に狙われやすいのは精神的に弱っている者が多いです」

渡「人の弱みに漬け込んで、自分の方へおびき出し、それを喰らうってやり方だね」

マミ「そうです」

太牙「ところで使い魔が魔女になるには何人ぐらい喰らう必要があるんだ?」

マミ「具体的な人数は分かりませんけど…多分4、5人は必要かと。でもそれがどうかしたんですか?」

太牙「いや、使い魔に遭遇してもグリーフシードを得られる方法が思い浮かんでな」

マミ「…もしかして、他人を犠牲にするつもりですか?」

太牙「なにか勘違いをしているな。俺達は人間との共存を目指している。人間を犠牲にするなどもってのほかだ」

マミ「じゃあどういう意味です?」

太牙「それは明日のお楽しみだな」

渡「兄さんがやりたい事って、アレでしょ?」

マミ「アレ?」

太牙「渡には分かるか。ああ、お前の思ってる通りだよ」

渡「確かにアレなら誰かの犠牲なしに使い魔を成長させられるね」

マミ「えっと…アレってなんですか?」

太牙「明日のお楽しみといっただろう?」

マミ「なんだかよくわかりませんけど、とにかく無関係の人が犠牲にならなければそれでいいです」

太牙「楽しみに待っててくれよ?」


―杏子&橘&始―

始「自己紹介する必要があるか?」

杏子「いやー、あたしあんたの名前と正体ぐらいは橘から聞いたけど、あんたはあたしの事知らないだろ?」

始「おい、橘。どういう事だ?」ギロ

橘「しょうがないだろ。剣崎の事を話すとお前の事が必ず出てくる」

始「チッ。あまりこのことは他人にバラしたくないんだがな」

杏子「まあまあ、あたしは気にしねえよ?」

始「ハァ…お前の名前は何だ?」

杏子「佐倉杏子だ。よろしく」

始「ああ、よろしく頼む」

杏子「それにしても始はなんであたしより前にいるんだ?」

始「ん?なんとなく進んでいるだけだ」

杏子「いやいや、何気に結界に近付いているから逆に驚きだよ」

始「この町から感じる気配を読んでいるだけだ」

橘「俺もたまにこの町の妙な居心地に襲われることがあるな」

杏子「そうか?普通の町だろ?」

始「魔法少女と言ってもやはり人間か…」

杏子「?」

始「ここに何か居るぞ」

杏子「結局、始が見つけやがった。まあ、此処に魔女の結界があるよ」

橘「そうか、なら行くぞ!」


―結界内―

始の腰に『カリスベイル』が現れる。

橘はギャレンバックルにカードを入れ、ベルトが体に巻きつく。

始がカテゴリーA『チェンジマンティス』のカードを持ち、橘も変身ポーズを構える。

「「変身!」」

その声と共に、橘はバックルのレバーを引き、始はカードをベルトにラウズさせる。

『Turn Up』『Change』

橘の前にはオリハルコンエレメントが出現し、体がそれを通るとギャレンへの変身が完了する。

一方始は、肉体が変化し、ハートスートのカテゴリーAマンティスアンデッド、通称『カリス』への変身が完了する。

「それじゃああたしも、派手に行くぜぇ!」

ソウルジェムをかざし、素早く魔法少女に変身する。

「さーて、一稼ぎしますかねえ!」

杏子が走りだす。

「おい、待て!」

始が杏子の後を追う。

「全く…話聞いてたか?」

橘も呆れながら2人の後を追うことにした。

最初に杏子が無駄に突っ走ったが特に問題なく魔女のいる場所までたどり着いた。

「で、あたしはどうすればいいんだ?」

杏子が首を傾げる。

「俺達に任せろ。お前の出番はないさ」

始が言った。

「ま、任せるよ」

珍しく大人しく従う杏子。

「始、行くぞ」

魔女のいる部屋に入る。

魔女の見た目は左腕に盾のようなものが付いている。

そして下半身は車輪のようなものが付いていた。

「何だ…あの魔女…」

杏子が魔女の姿を見て唖然としている。

「こんな魔女は初めてだ。始、様子を見ながら戦うぞ」

橘もかなり警戒している。

「当たり前だ。馬鹿みたいに突っ込む奴があるか」

始もこの魔女がいつもと違うのは十分に分かっていた。

「来るぞ!気をつけろ橘!始!」

杏子が叫ぶ。

見ると、何処から出したのかわからない剣のような物を振りかざしながら魔女が向かってきた。

3人はそれぞれ別の方向に避ける。

人は距離をとるが次の瞬間、魔女に異変が起こった。

盾のようなものが車輪に変わり、四つん這いになるようにして見た目を変えた。

パッと見では人面バイクとも言える姿をしていた。

「おいおい、マジで初めてだぞ。こんな魔女」

杏子の一言の後、魔女が始に向かって突撃した。

「クッ」

始がかろうじて避ける。

だが、魔女はまだ始を狙っている。

魔女がその場で旋回し、再び始に向かって突撃した。

しかし始も二度も同じ手を喰らうほど愚かではない。

カードを一枚取り出し、カリスラウザーにラウズさせた。

『REFLECT』

カリスの体の周りにバリアが発生する。

魔女はそのまま突っ込むが、カリスには何のダメージもない。

それどころか、突っ込んだはずの魔女のほうが吹き飛ばされた。

「始!これを使え!」

大きな隙ができ、橘が一枚のカードを始に投げ渡す。

始はそのカードを受け取り、それとは別にカードを二枚出した。

そして、その三枚のカードをラウズさせる。

『GEMINI』『TORNADO』『DRILL』
『SPINING DIVIDE』

本来ならありえないはずのコンボが発生した。

カリスが二人に分身し、その二体がスピニングアタックを魔女に決める。

魔女が爆発し、結界が消える。

杏子「よし、グリーフシードゲット」ヒョイ

橘「このまま二週間、順調に集めていきたいところだな」

始「そうも行かないだろう。この町は使い魔も大量に潜んでいるんだ」

杏子「ほむらが言ってたから仕方ないけど、使い魔は任せるよ」

橘「そもそも、君が無駄に突っ込み過ぎなんだ」

杏子「じっとしてるのは性に合わなくてね」

始「フォローする俺達の身にもなってくれ」

杏子「ごめんごめん。でも感謝してるよ。こんなあたしの為に頑張ってくれて」

始「お前のためじゃないさ。俺は剣崎が残そうとしたこの世界を守る。その為に戦ってるんだ」

杏子「守りたいものを守るためか…あたしはそれを自分で壊しちまったよ」

始「ならもう一度探せばいいさ。自分の守りたいものをな」

杏子「お前、優しいな」

始「俺は人間が好きだ。誰かと笑い、泣き、そして生きていく。
   ジョーカーだった頃の俺には考えられなかった」

杏子「お前もなんか凄い生き方してんだな」

始「今更のことだ。じゃあ俺は帰る。明日もよろしく頼む」

杏子「じゃあな、始」


―ほむら&名護&陸月&五代―

ほむら「このメンバーだと今さら自己紹介する必要もないわね」

名護「見事に知り合いだけ集まったな」

睦月「でもいいじゃないですか」

五代「特に気を使う必要もないしね」

ほむら「ところで、五代雄介。貴方の手に持っているものは何?」

五代「これ?まあクウガになった後で必要かなって思って」

名護「見たところ、警棒のようにも、バイクのアクセル部分にも見えるが」

五代「大体その解釈であってますよ。これは俺のバイクの起動キーみたいなもんです」

睦月「どんなバイクなんです?」

五代「未確認と戦ってたときに警視庁からもらったバイクだよ」

ほむら「警察が貴方の為に?」

五代「まあ、警察にも結構頼られてたからね」

名護「そのバイクはまだ君が持ってるのか?」

五代「警察に返そうと思ったんですけど、それは君のものだって言われて返してないから今もポレポレに置いてありますよ」

睦月「BOARDも大概だけど、警察もすごいなあ」

名護「青空の会もなかなかのものだぞ」

ほむら「お喋りはお終いにするわよ。魔女の結界があるわ」

名護「そうか」

ほむら「行くわよ。着いてきて」


―結界内―

睦月がレンゲルバックルにカードを入れるとベルトが体に巻きついた。

名護はイクサナックルを取り出し、手のひらに当てた。

『レ・ディ・イ』

待機音が鳴り響く。

そして五代が自分の腹に手をかざすと、服の上にベルトが現われた。

「貴方は他のライダーと少し違うのね」

ほむらが五代を見て言う。

「まあ、俺のは古代の力だしね」

リントが創り上げた超科学。

それがクウガのベルトであった。

3人はそれぞれの変身ポーズをとりながら、

「「「変身!」」」

『フィ・ス・ト・オ・ン ラ・イ・ジ・ン・グ』『Open Up』

名護にイクサが装着された直後にライジングイクサに、睦月の前にはスピリチアエレメントが出現する。

睦月の体をスピリチアエレメントが通ると、睦月の体をレンゲルクロスが包む。

レンゲルの左腕には、専用の『ラウズアブゾーバー』が装着されている。

五代の方はベルトから何かの回転音のような音が聞こえ、姿が変わった。

仮面ライダークウガ・マイティフォームが現われた。

残ったほむらも魔法少女へと変身を始める。

「…変身」

誰にも聞こえないように、つぶやいた。

そして、魔法少女の姿へ変わった。

「行くぞ!」

名護が走り出し、残った者がその後を追う。

こちらメンバーも他のメンバーと同じく、もしくはそれより早く魔女のいる場所にたどり着いた。

「さすがに三人だと早いな」

使い魔を仮面ライダー三人で蹴散らして来たのだ、遅いはずがない。

「早く決めましょう」

ほむらが魔女のいる部屋に入った。

ライダー達もあとに続く。

だが、四人の動きがそこで止まった。

魔女の結界の最深部で四人が見たのは二体の魔女。

一体は右腕が異常に発達しており、もう一体は左脚が異常に発達しているというアンバランスな形をしていた。

「ほむらちゃん、あれの対処法は」

名護がほむらに聞く。

「わからないわ。今までの時間軸であんな魔女見たことが無いもの」

ほむらも見たことのない魔女だった。

何処か一箇所だけ異常発達しているどころか、一つの結界に魔女が二体存在してる事自体初めての事だった。

「君の体験してきた世界にはないイレギュラーということか」

仮面ライダーと同じように、今までにないイレギュラーだった。

「来ますよ!」

五代が叫び、魔女の方を見る。

二体の魔女が四人に向かって走ってくるのが分かった。

四人はそれを回避する。

ライダー達が反撃しようと振り向くが既にそこには魔女はいなかった。

「何!?」

名護が驚いたような声を出す。

そして次の瞬間、四人の体が吹き飛ばされた。

「何だ!?あの魔女!?」

睦月が叫ぶが、それはこの場に居る全員が同じ考えだった。

魔女の姿が見えた、だが動き出すと見えなくなった。

「超高速移動…」

見たところ、魔女の動きが速すぎて通常では捉えることができないようだ。

「速過ぎるだろ…!!」

名護がイクサのモニターから魔女を索敵するが、処理が追いつかない。

「こうなったら…」

ほむらが能力を発動させようとすると、

「ほむらちゃん!銃貸して!」

五代がほむらに向かってそう言った。

その言葉を聞き、ほむらの動きが止まった。

ほむらは意味がわからなかったが、ひとまず言われた通りに五代に銃を投げ渡した。

五代がそれを受け取る。

「よし!超変身!」

そう言いながら、変身ポーズをとると、クウガの姿が変わった。

赤かった体が緑に変わり、その直後に金色の装飾がはいった。

「緑のクウガ…」

ほむらは五代の言っていた緑色のクウガを思い出す。

50秒間だけ全身の神経が研ぎ澄まされ、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえるようになる姿だった。

「あれなら…」

ほむらがつぶやいた直後に、五代に渡した銃に異変が起こった。

みるみるうちに形が変わっていき、ボウガンの形になった。

そして、ボウガンのレバーを引いた。

クウガはそこから動かず、耳に手を当て、何かをさがすような素振りを見せる。

十秒ほど経った後、五代が動きを見せた。

「そこか!」

他の者には見えない何かを感じ取り、何もいない場所へライジングペガサスボウガンを向ける。

クウガが引き金を引くと、弾丸となった封印エネルギーが銃口から三連射された。

そして、それまで見えなかった魔女に初めて攻撃が当たった。

右腕の魔女の動きが止まり、その場で動かなくなった。

「よし!」

魔女が動かなくなったのを確認し、クウガが緑の金から赤に戻る。

「あと一体だけだな」

名護がそう言った直後に脚の魔女の動きが止まった。

脚の魔女が動かなくなった腕の魔女へ近づくと突然、腕の魔女を食い始めた。

ほむらも見ていて気持ち悪くなってくる。

「今がチャンスだ!」

名護が叫ぶ。

確かに、今なら魔女を簡単に倒せるだろう。

だが、攻撃を始める前に魔女が共食いを終えた。

そして、上半身は普通だった魔女の体に異変が起こる。

腕の魔女のように、右腕が異常発達し始め、右腕と左脚が異常に発達した形になった。

そして魔女は再び高速移動を始めた。

「そっちがスピードならこっちはパワーだ!」

睦月が叫び、左腕のレンゲル専用ラウズアブゾーバーから二枚のカードを取り出す。

そしてそのうちの一枚をラウズアブゾーバーに入れた。

『Absorb Queen』

そして、残った一枚をスラッシュリーダににラウズさせた。

『Fusion Jack』

その音声の後、レンゲルの姿が変わった。

強化変身し、レンゲルジャックフォームへ姿を変えた。

レンゲルがジャックフォームへ変身しため、レンゲルラウザーも強化された。

「動きが速いならこいつでどうだ!皆さん、伏せてください!」

レンゲルが鎖のついた鉄球を何の目標も決めず滅茶苦茶に振り回す。

すると、その鉄球が魔女に当たり、魔女の動きが止まる。

「今だ!」

レンゲルはそのまま魔女を縛り上げ、ラウズカードを取り出しラウズさせる。

『BLIZZARD』『RUSH』『POISON』
『BLIZZARD VENOM』

コンボが発動し、レンゲルが魔女に向かって突っ込む。

そして、冷気を伴ったレンゲルラウザーを魔女に突き立て凍らせた。

さらにポイズンの効果で魔女に猛毒が流し込まれる。

「でぇえい!」

魔女にレンゲルラウザーを押しこみ、魔女が叫び声のようなものをあげながら消滅する。

魔女が倒されたことにより、結界が消え、グリーフシードが落ちる。

ほむら「二体の魔女が居たのにグリーフシードは一つしか落とさない」

名護「二体で一体の魔女、というわけだな」

睦月「ある意味ハズレクジを引いた感じが…」

五代「なかなか手強かったね」

ほむら「私の経験した時間軸の中にもいない魔女だったわ。
    もしかするとマミや杏子も今までに見たことのない魔女と戦ってるかもしれないわ」

名護「まあ、大丈夫だろう。渡君の強さは分かっている。
    彼の力と彼の兄、太牙の二人ならどんな敵でも倒せるさ」

ほむら「随分と信頼しているようね」

名護「渡君は俺の弟子だったからな」

ほむら「過去形ね」

名護「今の彼は自分の生きたい道を歩んでいる。
   それを黙って見届けるのも師匠の役目だ」

五代「話が変わるけど、ほむらちゃん」

ほむら「何?五代雄介」

五代「君、魔法少女に変わるときに『変身』って呟かなかった?」

ほむら「!?き、気のせいよ」

五代「そうかなあ…?」

名護「とにかく、今日は解散しよう」

睦月「明日は何処へ?」

五代「ほむらちゃん家でいいんじゃない?」

名護「それでいいだろう。全員、明日も頼むぞ」

ほむら「ええ。さよなら」

ほむらと別れた後、名護達はBOARDに向かっていた。

ライダー達で集まるのならあの研究所しか無いという理由だった。

だが、名護達の後ろでドサッと何かが倒れるような音がした。

「グアッ…!ハァ…ハァ…ガァッ!」

一番後ろを歩いていたの五代だった。

だが様子がおかしい。

腹のあたり…ベルトが浮き出る部分を抑えて悶えている。

「大丈夫ですか!?」

「睦月君!早く彼をBOARDに連れていくぞ!」


―BOARD―

名護達が戻ると既に橘が帰ってきていた。

五代の様子がおかしいと伝え、レントゲンまで撮った。

そして、10分程たって五代が目覚めた。

「五代君…君は…」

「見ちゃいましたか…」

一年前、自分がクウガだとは話した。

だが、その力の源が自分の体に大きな負担をかけているとは伝えてなかった。

「五代…お前の体は…」

「ええ、わかってます」

五代のレントゲン写真。

腹にある異物…アマダムから無数の神経細胞が伸びているのが分かる。

そしてその神経は11年前と比べ明らかに太く長く伸びている。
今回の激痛は11年のブランクだけではない。

五代自身の体に異変が起こり始めているのだ。

今回の戦闘も、金の力を使うつもりはなかった。

しかし、五代の意思とは関係なくフォームチェンジをした瞬間にライジングフォームを使っていた。

とてもわかりやすい異変だった。

「俺の体は俺が一番分かっています」

「なら…」

変身をやめろと言うつもりだった。

「でも、やめませんよ」

「五代さん。貴方は!」

睦月が思わず声を張り上げる。

「言いましたよね。俺は皆の笑顔を守るために戦うと」

「だが君は…」

「俺しか居ないならやるしか無い。だって俺クウガだし」

12年前沢渡桜子に言ったことと同じ事を言う。

あの時から五代の考えは変わっていない。

「クウガである以前に君は君だ。もっと自分のことも気にしろ」

「まあ、考えておきます」

飽く迄考えておく。
そういう奴は大抵、考えていない。

「あと、このことはほむらちゃん達には言わないでください」

「ああ、彼女達に話してしまうと間違いなく遠慮してしまう」

「んじゃ、俺はこれで」



ほむらの自宅の前に見慣れた人物がいるのが分かった。

「まどかにさやか。貴方達、帰ったんじゃなかったの?」

魔女狩りをするといった後で確かに帰したはずだ。

しかし何故か、二人はほむらの前にいる。

「いやー、何かね」

「わ、私が言ったの。ほむらちゃんちに戻ろうって」

何やら事情があるらしい。

「まあいいわ。上がって頂戴」

4月下旬とはいえ流石に外で長時間話すような気温ではない。

その上、ほむらは先程まで魔女退治をしていて汗もかいている。

あまり体を冷やしたくなかった。

「それで、どうして此処にいるの」

ほむらは2人に尋ねる。

「ほむらちゃんは…別の世界の私との約束を守るために戦ってるって言ったよね?」

「ええ、あいつ…キュゥべえにに騙されてるバカな自分を助けて欲しいって」

まどかと交わした約束。

それを忘れず、一ヶ月の時間を何度も繰り返した。

「じゃあ、此処にいる…私自身とも約束して!」

「絶対に、ワルプルギスの夜を倒して、みんなで仲良く暮らせるように帰ってきてね」

「ええ、約束するわ」

2つ目の約束が出来た。

だが問題ない。

この世界なら、どんな困難が待ち受けていようとも乗り越えられる。

「なかなか面白い事を言ってるね」

3人以外の声が部屋に響く。

ほむらは直ぐ様変身し銃を向けた。

「その物騒なものを降ろしてほしいな」

「…」

ほむらは無言のまま銃を下ろさない。

「まどかと契約しに来たわけじゃないんだ。五分でいいから聞いてよ」

「…」

銃を下ろし、変身を解除した。

「話というのは君の能力とワルプルギスの夜についてだ」

ほむら達は黙って話を聞く。

「君が今まで見た世界に仮面ライダーは存在しなかった。つまりイレギュラーな存在だ」

「そのイレギュラーが出た以上、ワルプルギスの夜も君が戦ったものとは比べ物にならない力を持っているはずだ」

インキュベーターの言う通りかもしれない。

だが、仮面ライダーがいる限りそんな者は障害になるとは思えなかった。

「まあ、ワルプルギスの夜については此処までだ」

「なら早く消えなさい」

「まあ、そう急かさないでよ」

出来れば殺したかったがほむら自身こいつの死体を自宅に置いておくのは嫌だった。

「まどかについてのことだけど…君のおかげでまどかは最高の素質を得ることが出来た」

「何が言いたい…」

「魔法少女の素質はその者が持つ因果が大きく関係しているのは分かってるはずだろう?
 一国の女王ならともかく一般市民であるまどかがどうしてこれほどまでに大きな力を持つことが出来たのか…」

インキュベーターの言いたいことは分かる。

だが、それに何の関係があるのだろうか。

「まさか…」

「分かったみたいだね。そうだよ、君が世界を繰り返すたびにまどかに因果が集中しその力を強くしていった」

「でも関係ないわ。この世界じゃまどかが契約する必要はない。仮面ライダーが存在する限りね」

「ま、そう思いたければそうでいいよ。じゃ、僕はこれで失礼するよ」

そう言って、インキュベーターは再び何処かへ消えた。

「ねえ、ほむらちゃん。さっきの話って…」

「貴方達は何も聞かなくていい。大丈夫、この世界なら」

そう、この世界なら。

仮面ライダーなら、目の前に立ちはだかる全ての物を破壊し道を切り開いていく。

ならばほむらも、仮面ライダーと共にその道を切り開いていくだけだ。
あれから色々なことがあった。

上條恭介が学校に復帰し、すぐさま学年全体に恭介とさやかが付き合っているという話が流れ、

以前から恭介に好意を抱いていた仁美を慰めるためのパーティーを開き、最後の方にはパーティーなど忘れたようにカラオケ大会をしていたりした。

仁美もひと通り騒いだらある程度すっきりしたらしく、今ではさやかと恭介の仲を弄りたおしているようである。

尤も、もはや2人の関係は教師まで公認している仲であり早乙女先生は『教え子に先を越された…』と呆然とした様子で言っていた。

しかし、2人は手を繋ぐまでしかしていないらしく、その事について仁美と先生が中心となって弄っているようである、

仁美は別としても、先生は大人気ないと周りの生徒からも言われている。

魔女退治に関しては、ワルプルギスの夜の前日に収穫を報告するということで
グリーフシードがどれぐらい集まっているかは聞かないことにしている。

そして、五代が『やっぱりほむらちゃんって変身って呟いてるよね』と言ったのをきっかけに
マミも杏子も『変身』と言い始めた…らしい。

正直、かなり恥ずかしい。

戦闘にさやかから貰ったグリーフシードのおかげで少しの余裕があった。

名護啓介や五代雄介、上城睦月に自分がどのような能力を使っているかを体験してもらった。


そして、ワルプルギスの夜襲来前日になった。


―ワルプルギスの夜襲来前日―

二週間前に集まったメンバーで再びほむらの家に集合した一同。

「さて、この二週間でどれだけのグリーフシードが集まったかしら」

ほむらが仕切る。

「あたしらから報告するよ」

そう言って杏子がポケットからグリーフシードを取り出した。

「あたしらはなんか使い魔が多かったからな、未使用が3つしかないよ」

「お前が突っ込みすぎるのも悪いけどな」

始が杏子の頭をコツンと叩く。

「はは、ごめんごめん。反省はしてるよ」

笑いながら言う。

「私は…ちょっと後にして」

マミが言った。

「まあいいけど。じゃあ私の番ね」

ほむらがテーブルの上にグリーフシードを置く。

「私も杏子と似たようなものよ。4つしか集まらなかったわ」

「本当はもう一つあったが彼女の能力を3人のライダーが確かめたからな、仕方がない」

名護が補足を入れる。

あの日以降、3人がほむらと協力し、どのような能力かを体験してきた。

「ほむらの能力が特殊すぎんだよ」

マミや杏子に比べて、極めて特殊な方に特化したほむらの能力。

「まあいいわ。それじゃあ最後にマミ。貴方達が集められたグリーフシードはいくつ?」

テーブルの上には杏子の分を合わせて7つ。

「まさか一つもないとか言わないよな」

杏子が笑う。

「ちょっと待って。よいしょっと」

そう言ってマミがグリーフシード…いや大きな袋をテーブルの上に置いた。

「何ですかそれ」

さやかが袋を見て尋ねる。

そしてマミが袋を開けると、その中から大量のグリーフシードが出てきた。

「全部で20個あるわ」

マミがその数を言う。

「「はあ!?」」

ほむらと杏子の声が揃った。

「いやいや、待て。まあ、13個ってのなら話は分かる。
 たまたま、毎日魔女に当たって全部がグリーフシードを落としったってことだ」

「でもありえないでしょ。どれだけの強運よ」

杏子とほむらは驚きを隠せない。

「ちょっと、裏技を使ったのよ」

「そこからは俺達が説明しよう」

太牙が話に入ってくる。

「まず、使い魔も力を蓄えればやがて魔女になる…というのは知ってるよな」

マミに聞いた事を全員に確認する。

「まあ、知ってるけど…」

魔法少女としての基本知識の一つだ。
知ってないはずがない。

「じゃあ、使い魔はどうやって力を蓄える?」

「そりゃあ、人間を食ったり…って、てめえら!もしかして人間を食わせたのか!」

杏子が怒鳴り声を上げる。

「杏子、落ち着いて。そんな事を私がさせると思う?」

マミが杏子を落ち着かせる。

「…確かにな」

どうにか落ち着いたようだ。

「でも、本当にどうやったの?」

ほむらが尋ねる。

「魔女や使い魔は人間の魂…ファンガイアをこれをライフエナジーと言うが、それを喰らうのだろう?
 そこで、俺達の技術の登場だ」

「そうか!ライフエナジーに変わる、新エネルギーを使い魔に食わせたのか」

事情を知っている名護が答えを出す。

「そうだ。まあ、その時の話でもしよう」


―暁美家に集まった翌日―

マミ「すいません遅くなりました!」ペコリ

渡「まあ、学生だししょうがないよ」

太牙「じゃあ、結界を探してくれ」

マミ「はい!」


~探索中~

太牙「試したいことがあるからな。できれば使い魔に出会いたい」

マミ「試したいことって?」

太牙「俺達ファンガイアは人間のライフエナジーを吸収して生きていた。
   と言っても今は別のエネルギーの開発に成功したからな」

マミ「なるほど…それでそのエネルギーを使い魔に食べさせて魔女に成長させるってわけですね」

太牙「成功するとは限らないがな」

渡「成功したらラッキーぐらいでちょうどだよね」

マミ「確かに、成功するとも限りませんしね」

太牙「そういう事だ」

マミ「…渡さん、太牙さん。結界です」


―結界内―

「これは…魔女じゃないです」

結界の雰囲気から魔女のものか使い魔のものかは分かる。

「運がいい…とも言えないが、試してみるか」

結界の中で、使い魔を見つけた。

「こいつを食らえ!」

そう言って使い魔に近づき、注射のような物を打ち込む。

打ち込んだあとは、反撃をくらわないように下がる。

「ライフエナジーで言うなら4人分ぐらいだ。成功すれば魔女になるだろう」

太牙が言った直後に使い魔の姿が変わり始める。

3人は黙ってそれを見続ける。

そして、使い魔が魔女に変わった。

暗い色を基調とする魔女には珍しく、その姿はオレンジ色に輝いているように見える。

そして魔女の姿は両腕が鋏の様になっており、蟹にも見える姿だった。

「成功だな」

太牙が呟くが既に魔女は3人に狙いを付けている。

マミはそれを横へ、渡と太牙は変身していないにも拘らず驚異的な身体能力でそれを躱す。

「「キバット!」」

2人が同時にキバットを呼ぶ。

「キバッて、行くぜ!」

「行くぞ、太牙」

2人がキバットを持ち、自分の手に噛み付かせる。

「ガブッ」「ガブリッ」

2人の顔に模様が浮かび上がり、

「「変身」」

その声と共に2人の姿が変わる。

闇のキバ、キバが現われた。

「黄金の鎧はどうした」

太牙がキバフォームのままの渡に問いかける。

「あっ、忘れてた」

素で忘れられていた。

「お前なあ…まあいい。そのままやるぞ!」

「うん!」

2人のキバが蟹に向かって走る。

蟹も鋏を振り上げて向かってくるが、突然転んだ。

「今です!やってください!」

魔法少女に変身したマミがリボンで蟹の脚を縛ったのだ。

「一気に決めるぞ!」」

2人はウェイクアップフエッスルを取り出し、キバットに咥えさせる。

「ウェイクアップ!」「ウェイクアップ・2」

キバが大きく脚を振り上げる。

キバットが脚の拘束具を開放し、キバ、ダークキバが高く飛び上がる。

「「ハア!」」

そして、今だに転んでいる蟹に追い打ちをかけるように、必殺技を決める。

蟹が蹴られた後、地面に巨大なキバの紋章が浮かび上がる。

蟹が倒され、結界が消える。

そして、グリーフシードが落ちた。


~回想終了~

マミ「まあこんな事があったのよ」

太牙「あまりに早く倒しすぎて、一日に二体狩れる時があったからな」

渡「それで、色々やってたらこんなに集まってたってわけ」

ほむら「なにそれ、反則でしょ。私達のところなんて初日に一つの結界に魔女が二体いたのにグリーフシードは一つだったわよ」

杏子「ほむらも妙なのに当たってんなあ」

橘「俺達もいままで見たこともない魔女に当たったが、二体の魔女はないな」

名護「それも、高速移動で全く姿を捉えられなかった」

五代「まあ緑のクウガと、睦月君とでなんとか倒したけどね」

睦月「あの魔女は気持ち悪かったです。一体倒したらもう一体が死んだほうを食い始めて」

ほむら「思い出したくないわ。私が見てきた中でもマミが魔女に食われたりしてたけど、あれほどじゃなかったわ」

マミ「私食べられたの?」

ほむら「まどかやさやかを連れて、魔法少女体験コースというのをやってて、仲間ができる嬉しさに魔女に油断。
    私と名護啓介が倒したあの変な魔女に食われたわ」

マミ「なにやってるのよ、別の世界の私…って言いたいところだけどわからないこともないわ」

まどか「え?わかるんですか?」

マミ「私も一ヶ月とはいえ一人で戦ってたのよ。その時の寂しさは今も忘れてないわ」

ほむら「前にも言ったけど、誰も私の言うことなんて信じなかったから、貴方を助けようにも助けられなかった」

マミ「ごめんなさい」

ほむら「貴方が謝る必要もないわ。ちゃんと協力しようと思わなかった私にも責任がある」

マミ「やっぱり優しいわね。ほむらさんは」

「で、全部で27個のグリーフシードが集まったわけだが、こいつをどう分ける」

名護が尋ねた。

「これだけ多ければ全員9個ずつでいいと思うわ」

昨晩インキュベーターに言われたことも気になるが、これだけあれば問題ないと判断する。

「戦闘中はソウルジェムの濁り方に気をつけて。隙を見てこまめに回復するのよ」

魔力の出し惜しみをしている場合ではないが、使い方には注意しなければならない。

戦闘中に魔女になっては元も子もない。

「あたしだって、まだ死ぬ気じゃねえよ」

「私もよ。最後まで戦い抜く。そして、生きる」

杏子もマミも、インキュベーターの思い通りになるきなどない。

「よかったわ。私も同じ気持ちよ」

もちろんほむらもだ。

インキュベーターが何を言おうと知った事ではない。

この場にいる全員で協力してワルプルギスの夜を潰す。

その為に、これまで頑張ってきたのだ。

「じゃあ、今日は明日に備えてゆっくり休みなさい」

名護が言った。

「明日この世界の運命が決まる。奴に勝つわよ」

全員が頷いた。


次回、番外話『決意』



464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/07(水) 21:33:44.80 ID:amAIrSCWo
投下終了

魔女がわりと始めの方から『蟹』と表記しているのはわざとです

ファンガイアのライフエナジー云々ですけどあれって動植物なら何でもいいんでしょうかねえ?
一応人間も動物や植物から栄養=ライフエナジーを吸収してるって設定ですけど

ファンガイアにはそれじゃ足らないってことですかね


そして次回、ワルプルギスの夜との戦い…ではなく
番外話『決意』


←ブログ発展のため1クリックお願いします

437 :ちなみに本編とは全く関係が無いです [saga sage]:2011/09/04(日) 21:33:57.90 ID:XuGZKu1so
現在、巴マミはプラモデルを作っている。

いわゆるガンプラという物だ。

マミ自身はガンダムには詳しくはなかった。

暇な時間を潰すためにプラモデルを作っているだけであった。

が、少しづつ興味を持ち始め全作品を見たがその事は今は関係ない。

一人で時間を潰せるものを探していたときにデパートで目についたのがガンプラであった。

既にプラモデルを作り始めて数年。

最初の方は素組をするだけで満足していたが最近では多少の改造までしなければ気が済まなくなってきていた。

そして今、HGUCデンドロビウムに挑戦している。

HGUCデンドロビウム。

1/144というサイズでありながら全長は1メートルを超えるHGシリーズでも最大級の大きさを誇る。

もちろん、そのサイズに合った値段をしていて定価29,400円もする。

本体となるガンダムGP03ステイメンは既に完成した。

ただしこの場合の完成は素組が終わったということである。

そしてこの商品の目玉とも言えるデンドロビウムに取り掛かる。

こいつを作るために大型のプラモデルをいくつか作って練習をした。

HGSEEDシリーズミーティア
HG00シリーズGNアームズTypeE・TypeD
HGUCクシャトリア

この4つはHGシリーズの中でもかなりの大きさ、パーツ数を誇る。

デンドロビウムを作るための練習としても丁度良かった。

精密ニッパーを使ってランナーを切り、ゲート処理用ニッパーでゲートを切る。

残ったゲートはデザインナイフを使って切り落とす。

パーツをしっかりと持ち、ナイフの射角と力の入れ具合を考え、ゲートを切り落とす。

そして…

「きゃああああああ!指に!キュゥべえ!絆創膏持ってきて!」

指に深々とデザインナイフの刃が刺さった。

プラモデラーにはよくあることである。

「やれやれ、君が一人で集中したいって言ったから静かにしていたのに。そもそもそれぐらい魔法で直せばいいじゃないか」

「そ、そうだったわ!」

魔法を使い、指の怪我を治す。

「ふぅ…さて、続けるわ。今日はデンドロビウムの素組が終わるまで寝ないわよ!」

「全く、人間の考える事はわけがわからないよ」

こうして、マミの休日は過ぎていく。


みんなも刃物の取り扱いには気をつけよう!


438 :ちなみに本編とは全く関係が無いです [saga sage]:2011/09/04(日) 21:37:35.00 ID:XuGZKu1so
ロストアンク「ルイス!」
ほむら「沙慈!」

ウルトラマンゼロ「俺がガンダムだ」
アカレッド「僕こそが真のイノベイターだ!」
デラツエイガー「今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!」

ホスト「ロックオン・ストラトス、目標を狙い打つぜ!」

ショウ「貴様のような奴は屑だ!生きていてはいけない人間なんだ!」


絢子「てゆうかここは何処ですか~」

キバット「やれやれ、またハルヒの奴の仕業か」

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kannki.blog39.fc2.com/tb.php/2909-310942ef
    この記事へのトラックバック



    アクセスランキング ブログパーツ レンタルCGI
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
    /* AA表示 */ .aa{ font-family:"MS Pゴシック","MS PGothic","Mona","mona-gothic-jisx0208.1990-0",sans-serif; font-size:16px; line-height:18px; }