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仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」 その1

2011年10月24日 19:37

仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」

1 :◆SHCpof63TI [sage]:2011/07/24(日) 19:19:06.26 ID:O0hM4Zcs0
・すでにいろいろな場所で既出している仮面ライダー龍騎と魔法少女まどか☆マギカのクロスSSです。
・龍騎はエピソードファイナル終了直後から始まりますが一部のTV版の設定も入っています。
・龍騎ライダーは合計で4人出す予定ですが内3人は中盤以降に出る上に内一人は設定をいじってほぼオリキャラと化しているのでご注意を。
・基本キャラ崩壊及び原作崩壊上等ですので一部のキャラの性格が違うかもしれません。
・更新スピードはモチベーションによって極端に増減しますので短い間隔でアップしたりかなり間があく場合もありますがご了承ください。
・龍騎もまどか☆マギカも本編がアレなので極力バッドエンドにはしない予定です。
・あとこのSSは地の文を普通に使っていますので気になる方はご注意を。


2 : ◆SHCpof63TI [sage]:2011/07/24(日) 19:24:31.99 ID:O0hM4Zcs0
辺りがすさまじい爆音で包まれる。
大量のミラーモンスターが現実世界に流れ込みそれらを倒すために真司と蓮は今なお戦い続けていた。
彼らの周りには空を覆い尽くす数のモンスターがいた。
すでに戦いを初めてかなりの時間が経過していた。

真司「くそっ、こいつら倒しても倒しても次々に来やがる!」

蓮「まさか、もう限界とは言わないだろうな?」

真司「そんなわけないだろ、お前こそくたばるんじゃないz」

真司が蓮を激励しようとしていたその瞬間だった。

キィィィンキィィィン

真司「!?、なんでこんな時にこの音がするんだよ…」

真司が近くのビルの割れてない窓ガラスを見るとそこに仮面ライダーオーディンが映っていた。
しかし、士郎が消滅した影響かオーディンもチリのようのものが浮かび今にも消えそうだった。

真司「お前は!」

オーディン「神埼優衣が死亡もしくは消滅した例はいくつかあったがまさか神埼士郎まで消滅するとはな。
      修正が必要だ、もっとも神埼士郎が消滅したのは今までになかったからお前たちがどうなるかは分からんがな。」

そう言うと鏡に映っているオーディンはデッキから一枚のカードを抜き取る。
そのカードを見た真司は顔色を変え辺りのモンスターのことを忘れただ叫んだ。

真司「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」


『TIME VENT』


そして世界は再び振り出しに戻った。
しかし、今回のループは神埼士郎の意志によるものではなかったためかイレギュラーが起こった。
これによりこの世界の城戸真司達はこの世界から完全に消滅した。



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真司「う、んぁ。」

真司(ここは、俺がOREジャーナルに寝泊まりする前のアパートか?それにしては細部が違うような。)

真司「そうか結局また繰り返されたのか…クソッ、また全部やり直しかよ!
   でも初めからやり直しってことは今度こそ手塚達を助けられるかもしれない。そうと決まったら。」

真司はまず今どの時間に戻されたのか確認するために部屋にかけられていたカレンダーを見た、しかし。

真司「何だこれ?“3月25日見滝原中学校転入”えぇ、中学校!?俺もう大学卒業してるよ、一体なんの間違…」

偶然真司は鏡に映った自分を見て愕然とした。

真司「俺が若くなってるって何ぃ!?何で俺若くなってるんだよ、鏡の中にもう一人の俺がいるって知った時よりショックだよ!
   でも、そういやあいつ時間を巻き戻す前に『お前たちがどうなるかは分からない』って言っていたような。
   それじゃあいったいここはどこなんだよ!
   …まぁ、こうやって騒いでもどうにもならないしちょっとこの部屋を調べてみるかな。」

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真司「ここに並べたのでこの部屋にあったものの全部かな、特筆すべきものはノートパソコンにこの辺りの地図に俺が使っていた携帯電話。
   そして物置にその見滝原中学校のものと思われる制服にあとはこの龍騎のカードデッキか。
   あと、気になるのはさっき念のためノートパソコンでOREジャーナルのページを探したら見つからなかったんだけど俺が過去に戻りすぎたせいかな?
   それにしてはこの見滝原って地名は聞いたことないし、っあぁもう頭がごちゃごちゃしてわかんねぇ!
   そもそもこうやってパソコンを使って情報収集は俺の割に合わないんだよ、外に出て調べてみるか。」

部屋に置いてあった学生鞄に荷物とカードデッキを詰めて真司はアパートを出た。

真司「さて出てきたはいいけど心当たりはまったくないんだよな。まぁどうにかなるか…とも言ってられないか。
   そう言えば蓮の奴無事かな、あいつがくたばっている所なんて想像できないけどさ。あと北岡さんもどうしたんだろ。
   しっかしバイクが使えないのがこんなに不便だったなんてな、あぁもうなんでせめて高校生にしてくれなかったn」

キィィィンキィィィン

真司「…とりあえずは、このモンスターを倒してから考えるか。」

近くにカーブミラーがあるのを見つけ辺りに人がいないことを確認すると真司は鞄からカードデッキを取り出しカーブミラーにかざした。
すると鏡の中の真司の腰にVバックルが現れ現実の真司にも装着される。

真司「変身!」

右腕をかざしながら叫びカードデッキをVバックルに挿入する。
そして何重もの残像が真司に重なり真司は仮面ライダー龍騎となった。

真司「っしゃぁ!」

龍騎は気合いを入れるとカーブミラーの中に吸い込まれるように入って行った。

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その空間は結界と呼ばれる異様な空間だった。
この結界は辺り一面どこかで見たような有名な絵画をつぎはぎしたような空間だった。
中央には巨大な門らしき物体がありその周りに白い人のような物体がいた。
そして、そこに仮面ライダー龍騎が結界の中に入り込んだ。

真司「なんだここ、ミラーワールドじゃない!?それにここはどこか気持ち悪いし一体?」

そう辺りを見渡すと見知らぬ黒髪の少女を見つけた。
その少女は生身で白い人のような物体と拳銃で戦っていた。
それを見た龍騎は一気にその子に走って近づいた。

真司「おい、お前ライダーじゃないのにモンスターと戦うなんて危険すぎるだろ、いますぐ逃げるんだ!」

ほむら「あなたこそ一体何なの?いいから放しなさい!」

真司「そんなこと言っている場合じゃない、ってもう逃げる余裕もないか…とにかく君は後ろに下がっていて。」

龍騎はドラグバイザーの上部を下にスライドさせカードデッキからカードを取り出しベントインをする。

『SWORD VENT』

その電子音とともに青龍刀のような剣が空から降ってきて龍騎の手に収まった。
そのまま龍騎は白い人のような物体に斬りかかるとすぐに白い人のような物体は消えそれを繰り返しすべての物体を斬り伏せた。

真司「よしっ!これであとはあの門みたいなやつだけか。」

ほむら「ちょっと、いい加減説明しなさい!」

真司「ごめん、あいつを倒したら説明するからもうちょっと待ってて。」

再びドラグバイザーをスライドし今度は違うカードをベントインした。

『FINAL VENT』

すると龍騎の周りをドラグレッダーがぐるりと回った後上に昇っていく。

真司「はぁぁぁ、たぁっ!」

掛け声とともに龍機は飛び上がり体を捻りそれに向かいドラグレッダーが火球を吐きその勢いで龍騎はキックを放つ。
その炎をまとったキックは門のような物体を蹴り飛ばしそのまま爆発四散させた。
それと同時に風景が歪みながら元に戻り門のような物体のあった場所には黒ずんだ石のようなものが落ちてすぐさまドラグレッダーがそれを食べた。
仮面ライダー龍騎もガラスの割れるような音とともに変身が解除された。

真司「あれ?いつの間にか風景が元に戻っている。
   おかしいな、ミラーワールドじゃこんなことなかったのに…」

ほむら「…あなた、約束通りにきちんと説明してもらうわよ。」

真司「あぁ、そうだったな。えっと、話すと長くなるからどこか違う場所で話したいんだけど。」

ほむら「それじゃあ私の家に案内するわ、来なさい。」

真司「え!?まぁ、俺はどこでもいいけど会ったばかりの女の子の家に行っていいのかな本当に…」

二人がほむらの家に歩いて行くと意外な場所にたどり着いた。

真司「ここって俺の住んでいるアパートじゃないか、それに俺の部屋の隣ってすごい偶然だな。」

ほむら「それは奇遇だったわね。さあ、入りなさい。」

真司「それじゃあ、お邪魔します。」

真司(女の子の部屋にしては結構地味だな。それともここではこれが普通なのかな?)

ほむら「ここで座って待ってて。お茶でも入れるわ。」

真司「分かりました。」

真司(他に家の人が見えないけどこの子も一人暮らしなのかな、それにしてもあんな年で一人暮らしって大丈夫なのだろうか?)

ほむら「おまたせ。」

真司「おっ、サンキュ。」ズズッ

真司「あ、自己紹介を忘れていたけど俺は城戸真司って言うんだ。」

ほむら「暁美ほむらよ。あなたに聞きたいことはいろいろあるけど、まずあの甲冑みたいなのはなにか答えてもらえるかしら。」

真司「ああ、そのことだけどな…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほむら「ミラーワールドに仮面ライダーとそれによる願いを賭けたライダーバトルね。
    私たちとほとんど変わらないわね。」

真司「『私たちとほとんど変わらない』ってどういうことだよ。
   それとほむらちゃん、あの空間にいるときと微妙に服が違うような気がするけど。」

ほむら「私からも順を追って説明するわ。
    まず私の服装が変わっているのは私が魔法少女だからよ。」

真司「はぁ、魔法少女!?なんだよそれ。」

ほむら「落ち着きなさい。魔法少女っていうのは魔女を退治する存在よ。」
    
真司「その魔女っていうのは?」

ほむら「人の負の感情を増幅させる存在と言われているわ。
    こいつらに目をつけられたら自殺衝動が駆られる、この世界での原因不明の自殺事件はぼぼこいつらの仕業といわれている。
    あなたの世界で言う原因不明の連続失踪事件と同じね。」

真司「ちょっと待ってくれ。さっきからこの世界でのとかあなたの世界とか何を言ってるんだよ。」

ほむら「証拠がないからあくまで私の推測に過ぎないけど恐らくここはあなたが元いた世界ではないわ。」

真司「それってどういうことだよ。」

ほむら「私は魔法少女になって長いけどミラーワールドや仮面ライダーとかいったあなたの言った話にあたる内容は全く聞いたことがない。
    それにあなたの使っている携帯電話、仮にタイムベントで未来から来たにしてはあまりに型が古いわよ。
    所持品が過去の時点のものになっているにしてもあまりに古いわ。」

真司「なるほど、まぁありえなくはないかな。」

ほむら「ずいぶんと物わかりがいいのね。」

真司「さっきも言いましたけど俺の世界にも鏡の中の世界なんてものがあるし、時間を巻き戻されたこともあるし、
   あと鏡の中の俺なんてのにも会いました。」

ほむら「話を戻すわね。その魔女に対抗するのが魔法少女。
    普段魔女は結界と呼ばれる空間に潜んでいるからそこに入るには魔法少女じゃないと無理なの。
    そしてこれが魔法のよりどころであるソウルジェム。あなたたちの言う処のカードデッキよ。」

そう言いほむらは自分の付けている指輪を紫色の宝玉に変えた。

真司「へぇ、これが。ずいぶんと綺麗ですね。」

ほむら「…本質はこのソウルジェムほど綺麗じゃないわ。
    魔法少女になるためにはキュウべぇという奴と契約をする必要がある。
    その際に奴は一つだけ願いをかなえてから魔法少女にする。」

真司「!!それって…」

ほむら「あなたの考えている通り、奴のやっていることは神埼士郎のやっていることと全く同じ。
    本当に魔女退治をしようとして魔法少女になった人なんて一人もいない。
    願い事を餌にして戦いを強要しているだけよ。」

真司「そんな…」

ほむら「あとこのソウルジェムは魔法を使ったり時間が経過したり精神状態によって黒く濁る。
    それを浄化するために魔女を倒したときに手に入るグリーフシードを使う必要があるわ。さっき赤い龍が食べたアレよ。
    このグリーフシードをめぐって魔法少女同士の戦いが起こることもあるわ。」

真司「!!」

ほむら「でも彼女達の願いを責めることは出来ないことくらいは似たような戦いをしていたあなたなら分かるでしょう?」

真司「そんなことくらい分かっているさ…」

真司の脳裏には自分のかなえたい願いを背負いながら死んでいったライダー達、そして恋人のために戦っていた蓮のことを思い浮かべていた。

ほむら「感傷に浸っているところで悪いけどあなたに頼みがあるわ。」

真司「何ですか?」

ほむら「私たちは数日後に見滝原中学校に転入することになっているわ。まだ詳しいことは話せないんだけど私の仲間になってほしいの。」

真司「そりゃあ喜んでって言いたいけど。内容によるかな?」

ほむら「ありがとう、詳細は転入してから話すし、嫌ならそこで辞退していいわ。
    次は学校で会いましょう。」

真司「分かった。あ、それともう一つだけ質問したいんだけど。」

ほむら「何かしら?」

真司「さっき魔女の気配を感じたときにミラーモンスターが近くにいる時みたいに耳鳴りがして、
   変身したあとミラーワールドが存在しないのにふつうに入れたけどこれは一体どういうことなんだよ?」

ほむら「恐らく魔女とミラーモンスターは性質が似ているからカードデッキがミラーモンスターと勘違いして反応したんじゃないのかしら?
    あとミラーワールドと違って結界の範囲内なら鏡じゃなくても出入りはできると思うわよ。」

真司「つまり魔女を見つける時はミラーモンスターを見つける時と同じ風にしておけばいいってわけか。
   あと、念のために電話番号とメールアドレスを交換しておきたいんだけどいいかな?」

ほむら「構わないわよ。」

二人はお互いに携帯電話を出して電話番号とメルアドを交換した。

ほむら「…それにしてもあなたの携帯本当に古いわね。早いうちに買い換えたほうがいいわよ。」

真司「確かにそれもそうですね。お金がたまったら買い換えるってことで。
   それじゃあ今度こそさようなら、ほむらちゃん。」

ほむら「また会いましょう、城戸真司。」

挨拶を交わして、真司は自分の家に帰った。(とは言っても隣同士だが。)

真司「ふぅ、今日はいろんなことがありすぎて疲れたぁ。
   それにしても魔法少女か。なんとか出来ないかな…
   とにかく次は学校に入ってからだな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今真司とほむらは見滝原中学校の制服を着て廊下に立っている。
教室の中では早乙女先生がいつものように好みが云々と生徒にくどくどと言っていた。

真司「しっかし、あの先生転校生の紹介より愚痴ほうが優先かよ。」

真司「だいたいあの先生『野菜サラダにキウイフルーツを入れるかどうか』で彼氏と喧嘩するなんてそんなのどうだっていいだろ。」

ほむら「その言い方だとあなた過去に彼女でもいたかのような言い方ね。」

真司「ぶふぉあ!い、いきなり何言ってるんだよ。そりゃあいたよな…いなかったような…」

この時、真司は女性の身でライダーバトルに参加していてどこかつかみどころのない髪の長い少女のことを思い出していた。

真司(そう言えばあのときは押し切られちゃったけど結局あの子オフィス街に置いて来る形になっちゃったんだよな。あの後大丈夫だったのかな…)

早乙女先生「それと、今日は新しいお友達を2人紹介します。どうぞ入ってきてください。」

真司「やっと呼ばれたよ。やれやれ。」

愚痴りながら真司は中に入りほむらは無言でスタスタとはいって行った。

早乙女先生「まず、こちらの女の子g」

ほむら「暁美ほむらです。よろしく。」

早乙女先生「…そして、こちらの男の子が城戸真司君です。」

真司「城戸真司って言います。皆さんよろしくお願いします。」ペコリ

真司「ちょっとほむらちゃんいくらなんでも初対面にしては無愛想過ぎない?」(ボソッ

ほむら「自己紹介くらい何と言おうと勝手でしょう。」(ボソッ

早乙女先生「皆さん、仲良くしてくださいね。それでは二人にはちょうど二つ並んであいているあそこの席に座ってもらいます。」

真司とほむらはそれぞれの用意された並んだ席に座った。

真司(まったく、初対面から思ったけどこいつ本当に蓮みたいに無愛想だな。)


~昼休み~

真司「意外と中学の勉強って忘れてるもんなんだな、半分くらい分からないってどういうことなの…」

机に突っ伏して落ち込んでいる真司を横目にほむらは真司の後ろを通りまどかのところに来た。

ほむら「確か、あなたが保健委員よね。保健室まで案内してくれるかしら。」

まどか「え!?そうですけど。」

まどか(どうしてすぐに分かったんだろう…)

ほむら「あと転校する前からの知り合いの城戸真司にも付き添ってもらうわ。行くわよ、城戸真司。」

真司「平方根って何だよ…もげろよ…」ブツブツ

ほむら「城戸真司!」

真司「は、はいぃぃ!!」ガンッ

真司「痛ってぇ、思いっきり机に膝打った!」

ほむら「…先に行ってるわよ。連れてってくれるかしら鹿目まどか。」

まどか「ふぇ!?う、うん。」

真司「ちょちょっと待ってよほむらちゃん。アイタタタ…」

当然と言うべきか膝を抱えながら遅れて真司が教室を出るときは周りのクラスメイトがクスクス笑っていた。


~保健室~

真司「結局ほむらちゃんたちを見失っちゃったから地図を見て直接来ちゃったよ。」

保健室のドアを開けるとベッドに座って布団を半分だけかけているほむらの姿があった。

ほむら「遅かったわね、城戸真司」

真司「うるせぇ、ちょっと迷っただけだよ。それより保健室の布団で寝込むって大丈夫かよ。」

ほむら「私は持病で心臓病を患っていてね、今は魔法を使ってだましだまし健康に保っている状態よ。」

真司「心臓病って大丈夫かよ。俺が魔女と戦ってほむらちゃんのソウルジェムが濁らないようにグリーフシードだけ俺が持ってきた方がいいんじゃないのか?」

ほむら「それには及ばないわ…と言いたいところだけどこの前に言ったとおり城戸真司、あなたにも手伝ってもらいたいことがあるわ。」

真司「そういやそんなこと言ってたっけ。で、一体何を手伝うのさ。」

ほむら「私の保健室に連れて行った女の子いるでしょう?鹿目まどかというのだけど彼女を魔法少女にしないでほしいの。」

真司「それはまたどうして?」

ほむら「前言ったように魔法少女になることは終わりなき戦いに首を突っ込むということよ。」

ほむら「しかも、原因は不明だけどまどかはかなりの魔法少女としての素質を持っているからキュウべぇに狙われやすいの。」

真司「なるほど、確かに俺もあんな子供をライダーバトルみたいなのに巻き込みたくないしな。でも、なんでほむらちゃんはその子を守ろうとしているの?」

ほむら「…あの子には昔から世話になっているだけよ。」

その言うほむらの顔はどこか悲しげに遠くを見ているようだった。

真司「ちょっと引っかかる言い方だけど分かった、俺も手伝うよ。それで俺はこれからまどかちゃんのそばについておけばいいってこと?」

ほむら「常についていなくても大丈夫よ。いま保険医はいないから魔法を使っても大丈夫かしら。」

そう言うとほむらは指輪をソウルジェムにして魔法少女に一瞬で変身する。
その次の瞬間ほむらはベッドから消えていた。
驚いた真司がきょろきょろ見渡すとほむらは後ろに立っていた。

真司「お前、オーディンみたいに瞬間移動出来るのか!?」

ほむら「似たようなことは出来るけど厳密には違うわね。私は制約ありだけど時間を止めることが出来るの。」

真司「へぇ、結構便利な魔法なんだな。」

ほむら「その代償が終わりなき戦いだけどね。あまり喜ばしいことじゃないわ。」

真司「そうでしたね、すいません。」

ほむら「私は基本的にこの魔法を使ってまどかが魔法少女になりそうな時に阻止をしているわ。」

ほむら「だけど私のも他にやることがいろいろあるし常に見張っていることは出来ないわ。」

ほむら「だから私が自由に動けないときにだけまどかを見張ってほしいの。」

真司「なるほど分かりました。それでほむらちゃんが自由に動けないときとかの連絡はどうするの?」

ほむら「その時は私からメールを送るわ。」

ほむら「その時以外はあなたの自由にしてくれてもいいけど少し実験したいこともあるから1週間に1~2日は私の家に来てもらいたいわ。」

真司「それで今日はどうするんですか?」

ほむら「今日はあなたはまどか達について行きなさい。あなたのその性格なら不審がられることもないと思うわ。」

真司「それじゃあ今日の放課後からまどかちゃんについて行きますね。」

ほむら「ええ、頼んだわよ。今日は私は別行動をとらせてもらうわ。」


~放課後~

さやか「しっかし、今日に限って転校生が二人も来るなんてねぇ。」

まどか「でも性格は本当に正反対って感じだよね。」

さやか「クールで天才の美少女におっちょこちょいでちょっと馬鹿な、残念なイケメンって感じだよね。」

まどか「さやかちゃん『ちょっと馬鹿』っては少し言いすぎじゃ。」

さやか「でもまどかはああいうおっちょこちょいな子は好みだと思うんだけどな~まどかは面倒見がいいし。」

まどか「う、確かに…あれ?」

さやか「どうしたの、まどか?」

まどか「前にあんな感じのおっちょこちょいな子を世話したような気がするんだけどまるで思い出せないや。」

さやか「美少女のほうは夢の中で会って、おっちょこちょいの方は昔世話を焼いた気がするか。それって運命みたいなものじゃない?」

まどか「やっぱりそうなのかな…」

さやか「だけどあのおっちょこちょいの方を落とすんだったら障害は大きいわよ~」

まどか「ふぇ!?べ、別にそんなわけじゃ。」

さやか「ああいう正反対の性格の男女に限って意外と恋愛フラグが立つものなのよ。私の勘に間違いはないわ!」(キリッ

まどか「だから」

真司「あ、いたいたまどかちゃーん。」

さやか「ほら噂とすれば何とやらという奴だし買い物に付き合ってもらおうじゃないですか。」

まどか「うん、そうだね。」

真司「どうしたのいきなり二人ともひそひそして。ひょっとして二人とも具合わるいのか?」

さやか「いえいえ、なんでもありませんよ。で、噂の転校生が何の用?」

真司「いきなり噂って照れくさいな。いや、偶然まどかちゃん達に会ったからちょっとついて行こうかなって思ってさ。」

さやか「ほらほらいきなり脈ありよ。」ボソッ

まどか「さやかちゃん、その話はやめようよ…」


~CDショップ~

真司「まどかちゃん達は音楽を聴くのが趣味なの?」

まどか「私の場合は趣味ってわけじゃないけどさやかちゃんが上条君のためにクラシックCDを買うからそれに付き合っているって感じかな。」

真司「上条君?」

まどか「うん、さやかちゃんの幼馴染で昔はヴァイオリンがうまかったんだ。」

まどか「だけど事故で左手が動かなくなって今はヴァイオリンが弾けなくなっちゃったってさやかちゃんが言ってた。」

真司「そうなんだ、ごめんね辛いこと聞いちゃって…」
 
真司(それじゃあさやかちゃんもピアノが弾けなくなった友達がいた手塚と同じってわけか…)

まどか「こっちこそ真司君に辛いことを気かせっちゃってごめんなさい…」

真司「そんなに気を遣わなくてもいいよ、俺はこの程度じゃへこたれない精神を持っているからな。」

そう言いまどかを安心させるために真司は胸を張りバンと自分の胸を笑顔を浮かべながら叩いた。

まどか「あはは、ありがとう真司君。」

(助けて・・・)

まどか「?」

真司「どうかした、まどかちゃん?」

まどか「今何か聞こえたような…確か下から聞こえた気がする。」

そういいまどかは店の外に駆けだした。

真司「あ、ちょっと待ってよまどかちゃん。それにしても音なんて俺には聞こえなかったけど。」

真司「まさかまどかちゃんも実は香川教授みたいな変則的なライダーでしたとか!…ないな。」


~地下~

まどか「ほむらちゃんどうしてこんなことをするの…」

ほむら「…あなたは知る必要はないわ。」

今ほむらは白い生き物を痛めつけているところであった。
そこにちょうど真司が駆けつけたのだから誤解するのも当然だろう。

真司「ハァハァ、やっとまどかちゃん見つけた。ってほむらちゃん一体何してるんだよ!この生き物が可愛そうじゃないか!」

ほむら「あなたは私の仲間になったはずだったはずよ、城戸真司。」

真司「だからと言ってこんなことをしていいことにはならないだろ、いいから説明しろよ!」

そう言いながら真司はほむらに詰めより服をつかんで引っ張って自分の方に引き寄せた。
その時だった、二人が消火器の粉まみれになったのは。

さやか「こっちよ、まどか。早く!」

煙の向こうでそんな声がしたと思ったらすぐに二人の走るような足音がしてそれはすぐに遠ざかった。

ほむら「あなたのせいで見失ったじゃない!今すぐ追いかけるわよ。」

そう言った瞬間に辺りの風景が結界に変貌していく。

ほむら「まったく、あなたって人は本当に馬鹿ね!」

苛立ちながらほむらは左腕のバックラーからショットガンを取り出して臨戦態勢をとる。

真司「馬鹿で何が悪いんだよ!それにさっきのことをいい加減説明しろよ。変身!」

結界の中に偶然あった鏡を使い真司は龍騎に変身する。

ほむら「あの白い生物が『キュウべぇ』なのよ。」

真司「えぇ!?契約を勧めるから、てっきりボロボロのコートを着て鏡の中に住んでいるおっさんかと思った。」

ほむら「それただの神埼士郎の身体的特徴じゃないの!来るわよ!」

二人の目の前に大量の髭の生えた毛玉のような物体が現れる。
辺りには結界に引き込んだ人を殺すために使うのだろうか?ハサミのついている茨のような物体もあった。

真司「あれも魔女なのか?」

ほむら「いいえ、あれは使い魔。魔女の手下よ。」

真司「それでも人を襲うことに変わりないんだろ、だったら!」

そう言い龍騎はカードを引き抜きベントインした。

『SWORD VENT』

そのまま龍騎はアントニーに向かって駆けだしほむらは近寄ってくるアントニーをショットガンで複数攻撃をする。
そんな龍騎に茨が迫り龍騎はドラグセイバーでそれらを斬り落とす。
しかし、龍騎はアントニーと茨の両方を攻撃しなくてはならないので何度か不意を突かれそうになった。

真司「くっそぉ、数が多い。まったくこういうときは北岡さんがうらやましいよ…こうなったら!」

龍騎は違うカードを引き抜きドラグバイザーにベントインをした。

『STRIKE VENT』

どこからともなくドラグレッダーの頭を模した手甲であるドラグクローが龍騎の右手に装着される。
そのまま龍騎は右手を構える。
するとドラグレッダーも龍騎の後ろに構える。

真司「はぁぁ、たぁっ!」

そのままドラグレッダーの火球をドラグクローで打ち出す。
火球はアントニーの群れに直撃し大半が片付けられ残りは逃げ出し結界は解除された。
それとともに龍騎とほむらの変身も解除する。

真司「よし、あ!まどかちゃん達を追いかけないと。」

ほむら「今日はもういいわよ。」

真司「え、さっきあんなに焦っていたのに?」

ほむら「あっていきなりあんな胡散臭い契約をするほどまどかは馬鹿じゃないわ。」

ほむら「封印のカードを破り捨ててわざわざ退路を断ってまで契約したどこかの馬鹿と違ってね。」

ほむら「それに、あなたと行動していると疲れるから追いかける気力ももう残ってないのよ。」

真司「それってやっぱり俺が馬鹿ってことじゃないですか。」

ほむら「本当のことじゃない。帰るわよ。」

真司「ったく、分かりましたよ。」

そう返し真司はちょっと不満そうな顔でほむらは疲労困憊の表情でそれぞれの家に帰るのだった。



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