2011年10月26日 18:50
仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」
52 :◆SHCpof63TI [sage saga]:2011/08/02(火) 23:00:13.98 ID:CjPqtT300
マミが死んだ次の日真司は学校に気合いで来ていたが授業は全く頭に入らなかった。
外見では動揺していなかったように見えるほむらとは正反対である。
その帰り真司はほむらの家に寄らせてもらっていた。
真司「あのさ、頼みがあるんだけど。」
ほむら「何かしら?」
真司「マミちゃんのことをほむらちゃんが知っている限りでいいから教えてほしいんだ。」
真司「俺がしっかりマミちゃんのことを知っておけばこんなことにならなかったと思うから。」
ほむら「巴マミはもう死んだわ、今さらあなたが聞いて一体何になるというの?」
真司「…俺の世界の仮面ライダーに佐野満って奴がいた。」
真司「そいつは偉い奴に媚びて金に汚いくせに自分が大金を手に入れたら偉そうな顔をするチャラチャラした嫌な奴だったけどさ。」
真司「そいつ結構苦労していたみたいなんだ。」
真司「こんなことを蓮に言ったら相手の口車に乗せられているだけだって言われそうだけど何故か俺は信じられた。」
真司「だけどあいつはライダーバトルで死んだ。あの時あいつとよく話しておけば死なずに済んだかもしれないって思うんだ。」
真司「だから俺にはそう言ったことを聞く義務があると思う…多分。」
ほむら「…そこまで言うなら分かったわ、巴マミのことを話してあげる。」
ほむらは熟考するかのように肩を落とし一回深呼吸をした。
ほむら「巴マミは魔法少女歴の長いベテラン魔法使いよ。」
ほむら「彼女は正義感が強くてグリーフシード等を巡って自分から魔法少女達と戦うことはほとんどなく魔女と戦うためだけに魔法少女に変身していたわ。」
真司「そんな、それじゃあ俺と同じじゃないか…何でそれを早く教えなかったんだよ!仲間になれたかもしれないだろ!」
ほむら「彼女は魔法少女で魔女を倒すことが唯一の生きる意味と考えていたわ。」
ほむら「だから、精神面は魔法少女で最低ランクよ。」
真司「それがどうして精神面の話になるんだよ。」
ほむら「今の段階では言えないけど、例えば城戸真司。あなたは人を殺して平気でいられるかしら?」
真司「!そんなの無理ですよ…」
真司はかつて吾郎を殺したと思いこみ生きる気力を無くした時期があった。
もっともそれは北岡の姦計であり吾郎が生きていたと知った時は我を忘れて喜んだものだった。
ほむら「この程度の説明じゃ納得出来ないでしょうけど今の段階ではこのくらいしか言えないわ。分かってちょうだい。」
真司「そう言うんだったら今はとりあえずこれで納得しておくけど、そもそもそんな子が何で魔法少女になっているんだよ。」
ほむら「彼女は幼少期に交通事故に合って死にかけの時にキュウべぇが通りかかったの。」
ほむら「その時に巴マミが助けてと願って延命する代わりに魔法少女になったのよ。」
ほむら「つまり偶然カードデッキを拾ったあなたと同じように成り行きね。」
真司「それじゃあマミちゃんは死か、戦いかを無理やり選択させられたってこと?」
ほむら「その通りよ、実際彼女は当時を回想して考える間もなかったって言っていたわ。」
ほむら「私としては目の前の死を逃れるために願いを使うこと自体は悪い事じゃないと思うわ。」
真司「でも、その代償が戦い続けることなんだよな。これじゃあ何のために長生きしたのか分からないよ…」
ほむら「その上彼女は魔法少女の中では珍しいほど正義感があった。」
ほむら「魔法少女は基本的に好きな願いを叶えてもらえるから利己的な人間が多いの。」
ほむら「だから巴マミは孤立しやすかったのよ。一般人に魔法少女のことを言えることも無いしね。」
真司「だからあの時あんなことを言ったわけか。」
ほむら「ええ、彼女は魔法少女の仲間が欲しかったの。だからまどかや美樹さやかを魔法少女にしようとしていたの。」
真司「それにしたって、まどかちゃん達を魔法少女にしたくないからっていくらなんでも言いすぎだろ。」
ほむら「まどかは巴マミ以上に優しいわ。だからあそこまで釘を刺さないと魔法少女になってしまう。そう考えただけよ。」
真司「だとしても、まどかちゃんが優しいんだったらそんなことしたらほむらちゃんの印象が悪くなるんじゃないのか。」
ほむら「それでも構わないわ。まどかさえ助かれば…」
真司「…分かったよ。俺はもう帰る、じゃあな。」
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52 :◆SHCpof63TI [sage saga]:2011/08/02(火) 23:00:13.98 ID:CjPqtT300
マミが死んだ次の日真司は学校に気合いで来ていたが授業は全く頭に入らなかった。
外見では動揺していなかったように見えるほむらとは正反対である。
その帰り真司はほむらの家に寄らせてもらっていた。
真司「あのさ、頼みがあるんだけど。」
ほむら「何かしら?」
真司「マミちゃんのことをほむらちゃんが知っている限りでいいから教えてほしいんだ。」
真司「俺がしっかりマミちゃんのことを知っておけばこんなことにならなかったと思うから。」
ほむら「巴マミはもう死んだわ、今さらあなたが聞いて一体何になるというの?」
真司「…俺の世界の仮面ライダーに佐野満って奴がいた。」
真司「そいつは偉い奴に媚びて金に汚いくせに自分が大金を手に入れたら偉そうな顔をするチャラチャラした嫌な奴だったけどさ。」
真司「そいつ結構苦労していたみたいなんだ。」
真司「こんなことを蓮に言ったら相手の口車に乗せられているだけだって言われそうだけど何故か俺は信じられた。」
真司「だけどあいつはライダーバトルで死んだ。あの時あいつとよく話しておけば死なずに済んだかもしれないって思うんだ。」
真司「だから俺にはそう言ったことを聞く義務があると思う…多分。」
ほむら「…そこまで言うなら分かったわ、巴マミのことを話してあげる。」
ほむらは熟考するかのように肩を落とし一回深呼吸をした。
ほむら「巴マミは魔法少女歴の長いベテラン魔法使いよ。」
ほむら「彼女は正義感が強くてグリーフシード等を巡って自分から魔法少女達と戦うことはほとんどなく魔女と戦うためだけに魔法少女に変身していたわ。」
真司「そんな、それじゃあ俺と同じじゃないか…何でそれを早く教えなかったんだよ!仲間になれたかもしれないだろ!」
ほむら「彼女は魔法少女で魔女を倒すことが唯一の生きる意味と考えていたわ。」
ほむら「だから、精神面は魔法少女で最低ランクよ。」
真司「それがどうして精神面の話になるんだよ。」
ほむら「今の段階では言えないけど、例えば城戸真司。あなたは人を殺して平気でいられるかしら?」
真司「!そんなの無理ですよ…」
真司はかつて吾郎を殺したと思いこみ生きる気力を無くした時期があった。
もっともそれは北岡の姦計であり吾郎が生きていたと知った時は我を忘れて喜んだものだった。
ほむら「この程度の説明じゃ納得出来ないでしょうけど今の段階ではこのくらいしか言えないわ。分かってちょうだい。」
真司「そう言うんだったら今はとりあえずこれで納得しておくけど、そもそもそんな子が何で魔法少女になっているんだよ。」
ほむら「彼女は幼少期に交通事故に合って死にかけの時にキュウべぇが通りかかったの。」
ほむら「その時に巴マミが助けてと願って延命する代わりに魔法少女になったのよ。」
ほむら「つまり偶然カードデッキを拾ったあなたと同じように成り行きね。」
真司「それじゃあマミちゃんは死か、戦いかを無理やり選択させられたってこと?」
ほむら「その通りよ、実際彼女は当時を回想して考える間もなかったって言っていたわ。」
ほむら「私としては目の前の死を逃れるために願いを使うこと自体は悪い事じゃないと思うわ。」
真司「でも、その代償が戦い続けることなんだよな。これじゃあ何のために長生きしたのか分からないよ…」
ほむら「その上彼女は魔法少女の中では珍しいほど正義感があった。」
ほむら「魔法少女は基本的に好きな願いを叶えてもらえるから利己的な人間が多いの。」
ほむら「だから巴マミは孤立しやすかったのよ。一般人に魔法少女のことを言えることも無いしね。」
真司「だからあの時あんなことを言ったわけか。」
ほむら「ええ、彼女は魔法少女の仲間が欲しかったの。だからまどかや美樹さやかを魔法少女にしようとしていたの。」
真司「それにしたって、まどかちゃん達を魔法少女にしたくないからっていくらなんでも言いすぎだろ。」
ほむら「まどかは巴マミ以上に優しいわ。だからあそこまで釘を刺さないと魔法少女になってしまう。そう考えただけよ。」
真司「だとしても、まどかちゃんが優しいんだったらそんなことしたらほむらちゃんの印象が悪くなるんじゃないのか。」
ほむら「それでも構わないわ。まどかさえ助かれば…」
真司「…分かったよ。俺はもう帰る、じゃあな。」

~次の日~
この日真司はいつものように放課後に魔女退治をしていた。
まるで悲しみをふっ切りたいかのように。
真司「グリーフシードをドラグレッダーに食わせたし、今日はこのくらいで帰るかな。」
♪~
真司「ん、メール?何だって。」
ほむら『今、まどかは大きいショックが抜け切れていない。』
ほむら『帰り道に付き合うだけでもいいから一緒に居てあげてちょうだい。まどかの居場所は写真を見て。』
真司「そうだよな、まどかちゃん達もショックだよな。」
そう思うと真司は添付写真にある場所に向かった。
そこにはしょぼくれた顔でとぼとぼ歩いているまどかがいた。
真司「あ、いたいたまどかちゃん。」
まどか「真司君、どうしてここに?」
真司「ほむらちゃんに頼まれたんだ。一緒に居てやれってね。」
まどか「そうなんだ。やっぱりいい人なのかな?ほむらちゃん。」
真司「それって?」
まどか「うん、今日帰りにほむらちゃんに会ったんだ。」
まどか「その時にマミさんが死んじゃって落ち込んでいたときにほむらちゃんは励ましてくれたんだ。」
真司「へぇ、あいつはいつもピリピリして厳しい奴だけどやっぱり根はいい人じゃん。」
まどか「だったら何でマミさんにあんなことを言っちゃたんだろう。」
真司「それは、やっぱりまどかちゃんにあんな厳しい戦いをしてほしくないからじゃないのかな。」
真司「俺の友達にもあんな感じにいつも厳しいけど優しい奴がいるしな。」
まどか「そうだよね…あれ?あれは仁美ちゃん?」
真司「仁美ちゃんって?」
まどか「私の友達だよ。いつも多くのお稽古事をしているんだけど…!」
真司「どうしたの?びっくりして。」
まどか「仁美ちゃん、魔女の口づけをされている…」
真司「魔女の口づけって?」
まどか「魔女の標的にされた人は首筋の辺りに印が浮き上がるの。」
真司「それじゃあこのままじゃ仁美ちゃんは魔女にやられちゃうってことじゃん!」
二人は一心不乱に仁美に走って近づいた。
仁美「あら?鹿目さん、今日はお友達と散歩ですか?」
真司「何のんきなことを言ってるんだよ!」
仁美「何のことですか?そうですわ。せっかくだからあなたたちも一緒に行きましょう。」
真司「だからお前は魔女に操られているだけだって、目を覚ませよ!」
まどか「仁美ちゃんお願い、目を覚まして。」
仁美「そんなこと無いですわ。だって、私達は素晴らしいことをしようとしているのだから。」
そのまま3人がたどり着いたのは廃墟になった工場だった。
そこには魔女の口づけをされているたくさんの人が虚ろな目をして集まっていた。
真司「こいつら全員魔女の標的にされている人たちかよ。」
集まっている人はブツブツ何かを言いながらバケツに漂白剤と洗剤を混ぜようとする。
まどか「あれって・・・だめーーっ!!」
そこに仁美が割って入り腹部に鉄拳を食らわせる。
まどか「あう!」
真司「ちょっと!あんたまどかちゃんの友達だろ、どうしてこんなことをするんだよ!」
仁美「しかたないじゃないですか、彼女は儀式の邪魔をしようとしたのですから。」
真司「何を言っているんだよ、まどかちゃん!早くそのバケツを!」
まどか「う、うん。」
まどかはバケツに向かって走りそのままバケツを無理やり奪い取り窓から投げ捨てる。
仁美「あぁ、なんてことを…」
すると集められている人はさらに顔色が悪くなりまどかに襲いかかろうとする。
真司「ちょ、ちょっと待ちなよあんた達。まどかちゃんはあんた達を助けようとしただけだって!」
仁美「けれど儀式の邪魔をした報いは受けなければなりませんわ。」
真司「もう話も通じそうにないな。だけどむやみに傷つけるわけにもいかないしな…」
まどか「真司君。こっち!」
真司「分かった、まどかちゃん。」
二人は小部屋に逃げ込み鍵をかけた。
しかし、集められている人たちは執拗にドアを叩く。
真司「くっそぉ、どうすれば。」
キィィィンキィィィン
まどか「きゃあっ!」
真司「まどかちゃん!?」
そこには人形のような使い魔が大量に現れまどかを連れ去ろうをしていた。
真司「まどかちゃん、掴まって!」
まどか「真司君、助け…」
しかし、まどかが真司の手を掴む前にまどかは結界に引き込まれる。
真司は歯ぎしりをして大量に廃棄されているテレビの前に立ちカードデッキをかざす。
そのまま真司の腰にVバックルが装着される。
真司「変身!」
カードデッキをVバックルに挿入し残像が何重にも重なり真司は龍騎に変身する。
真司「っしゃあ!」
龍騎はそのまま結界に入り込む。
その結界はまるで上下が無いような浮遊感を感じさせる水色の空間だった。
その結界に入り込んで龍騎はすぐにまどかを見つけた。
まどかは多数の使い魔に引っ張られ今にも引きちぎられそうだった。
真司「まどかちゃん!」
『SWORD VENT』
龍騎はドラグセイバーを装備し使い魔をすべて斬り伏せる。
真司「まどかちゃん、大丈夫?」
まどか「ありがとう、真司君。…また、助けてもらっちゃったね。」
真司「気にすんなって、危険だからまどかちゃんは下がっていて。」
エリーは龍騎の方を向くと多くの使い魔を龍騎に差し向ける。
しかし、その瞬間青い閃光が走ったと思うと使い魔は倒されていた。
真司「!そんな…」
そこに立っていたのは魔法少女となったさやかだった。
さやか「後は任せなよ、真司!」
さやかは残りの使い魔を俊足で倒し、エリーも一刀両断にした。
そして結界は消え去り二人の変身は解除された。
そのとたんに真司はさやかの肩を掴む。
真司「俺があれほど言ったのにどうして魔法少女なんかになったんだ!」
まどか「そうだよ、さやかちゃん。何で…」
さやか「あー、それはちょっと複雑な事情があってね。」
さやか「あ、そうだ。真司、もう夜も遅いから私達を家まで送ってくれない?その間に話すからさ。」
真司「分かったよ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真司「友達の治療できない左腕を治すために願いを使ったってことか…」
さやか「うん、これからずっと恭介の素晴らしいバイオリンを聞けないなんてもったいないしね。」
真司「それは分かるんだけどさ。さやかちゃんはそれで満足なの?」
さやか「まぁ、魔女と戦うのはまだ少し怖いけどさ。」
さやか「でも、マミさんみたいに正義の味方になりたかったっていうのも魔法少女になった理由かな?」
真司「正義の味方?」
さやか「マミさんが言っていたんだけど魔法少女は利己的や奴が多いみたいでマミさんみたいな人は稀だったみたいなのさ。」
さやか「だから私はマミさんの後を継ぎたかったわけさ。」
真司「そりゃ俺も魔女から人を守るためだけに変身して戦っているけどさ。戦いってのは本当に辛くて大変なんだぞ。」
さやか「大丈夫大丈夫。私に後悔なんてあるわけないさ。じゃあね。」
真司「あ、さやかちゃん…本当に大丈夫かな。」
~数日後~
真司「おはよう、ほむらちゃん。」
ほむら「おはよう。」
ほむら「美樹さやかが魔法少女になったそうね」(ボソッ
真司「…ああ。ごめん、さやかちゃん達と会うときには出来るだけならないように言っておいたんだけど。」(ボソッ
ほむら「なってしまったものはしょうがないわ。まどかが魔法少女にならなかっただけ良しとしましょう。」(ボソッ
真司「…そうだな。」(ボソッ
~放課後~
さやか「おーい真司。」
真司「何、さやかちゃん?」
さやか「一緒に魔女退治に行かない?」
真司「いいけど、何でいきなり?」
さやか「真司も正義の味方なんでしょ?だから一緒に行こうと思ってね。」
真司「分かったよ。じゃあ行くか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キィィィンキィィィン
真司「この辺に居るな…でもいいの?まどかちゃんまでついてきて。」
まどか「うん、足手まといになるってことは分かるけど私さやかちゃんと真司君が心配だから…」
さやか「大丈夫って言いたいけど実はちょっとまだ怖いんだよね。でも、まどかが一緒ならいいとこ見せないとね。」
さやかは自分を励ますようにわざを鼻息を荒くしてみせまどかはクスッっと笑った。
二人は変身して結界の中に入る。
真司「あれは使い魔か。」
さやか「あんなに距離が離れてちゃ飛び道具を使わないと無理かな。」
そう言うとさやかはどこからともなく大量の剣を召喚して使い魔に投げつける。
もう少しで刺さりそうなところで突如現れた槍に剣がはじかれる。
杏子「あーあー。もったいないことしちゃって、グリーフシード持ってない奴倒そうとしてどうするの。」
そこには赤髪で赤い服を着た少女が立っていた。
その子は片手に槍を持ち、さやか達をあざ笑っていた。
さやか「使い魔でも人を襲うのは一緒でしょ。それよりあんたどういうつもりよ!」
杏子「どういうつもりってあいつは放っておいて魔女にしておけばグリーフシードを落とすようになるからそれから倒せばいいじゃん。」
さやか「それって一般人を見殺しにしろってこと?」
杏子「結果的にはそうだね。」
杏子「だけどさぁ、そもそもあんたマミみたいな正義の味方気どりみたいだけど。」
杏子「使い魔ばっか倒してソウルジェムが濁りきったら本末転倒じゃん。そんなことも分からないの?」
さやか「そうだとしてもあたしは魔女を倒すために魔法少女になったのよ。今さらその考えを覆すつもりはないわよ!」
杏子「しょうがねぇな。こんなことで魔法使いたくないんだけど仕方ないか。」
お互いに武器を構えるのを見て、龍騎は二人の間に割って入った。
真司「ちょっと待てよ!ひょっとしてあんたら魔法少女同士で戦おうってのか?」
杏子「当たり前じゃん。そうでもしないとこの馬鹿には分かりそうにないからさ。」
真司「だからって魔法少女同士で戦っていいことにはならないだろ!」
真司「それに人を守るために変身して戦って何が悪いんだよ!」
杏子「やれやれ、偵察だけに来たのに馬鹿二人を相手にしなくちゃならないなんてね。」
そう言うと杏子は、まどかの周りにバリアを展開させる。
バリアを展開させると同時に杏子は二人に襲いかかってきた。
真司「うわっ!」
『GUARD VENT』
龍騎はドラグシールドで杏子の槍攻撃を防除し、さやかは剣で斬り払う。
さやかは反撃のため杏子に斬りかかるが、杏子はバックステップで回避する。
龍騎はまた二人の間に割って入る。
真司「二人ともやめろって!こんなことをしても意味ないだろ!」
さやか「だからってあんな奴放っておくこと出来ないでしょう!」
真司「ここであの子と戦ったらあんな奴と一緒になっちゃうだろ!」
さやか「あんな奴と一緒にしないで!」
杏子「隙だらけなんだよ!」
杏子は槍を分解し、チェーンの部分で二人を巻きつけて辺りにぶつけ続ける。
真司「ぐはっ!」
さやか「ああっ!」
このまま二人はぐったり倒れる。
さらに龍騎は、このまま気絶して変身が解ける。
まどか「さやかちゃん!真司君!」
杏子「まったく青い奴も馬鹿だけどそっちの甲冑の奴はマミ以上の救いようのない馬鹿だな。」
呆れながら後にしようとすると、杏子の横をさやかの投擲した剣がかすめる。
杏子「…全身打撲するくらいには振り回したんだけどもう立っていられるなんてどういう魔法を使ったんだ?」
さやか「あいにくね、私は治癒魔法が得意なのよ!」
杏子「それじゃあ今度は一瞬で治癒出来ないように全身の骨をへし折って四肢をもいでやるかね!」
さやか「なめんなぁ!」
さらに激化する戦闘と気絶している真司を見ながら、まどかはぺたんと倒れこむ。
まどか「真司君の言う通りだよ。なんで魔法少女同士で戦わなきゃならないの…」
キュウべぇ「それも魔法少女の一つの側面だからね。」
まどか「キュウべぇ、いつからそこに?」
キュウべぇ「ついさっき来たところだよ。魔法少女は願いを代償にしているから欲望が強い少女がなりやすい。」
キュウべぇ「だからこういった争いも日常茶飯事なんだよ。」
まどか「もし…」
キュウべぇ「?」
まどか「もし、私が契約したらこの戦い止められるかな?さやかちゃんや真司君も助けられるかな?」
キュウべぇ「それも可能だけどそれが君にとって最良の願いかどうかを判断して僕の契約するんだね。」
まどか「それでも私はこんな戦い止めたいよ…」
キュウべぇ「それなr
ほむら「それには及ばないわ。」
その瞬間どこからともなくほむらが杏子とさやかの間に立ちふさがった。
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この日真司はいつものように放課後に魔女退治をしていた。
まるで悲しみをふっ切りたいかのように。
真司「グリーフシードをドラグレッダーに食わせたし、今日はこのくらいで帰るかな。」
♪~
真司「ん、メール?何だって。」
ほむら『今、まどかは大きいショックが抜け切れていない。』
ほむら『帰り道に付き合うだけでもいいから一緒に居てあげてちょうだい。まどかの居場所は写真を見て。』
真司「そうだよな、まどかちゃん達もショックだよな。」
そう思うと真司は添付写真にある場所に向かった。
そこにはしょぼくれた顔でとぼとぼ歩いているまどかがいた。
真司「あ、いたいたまどかちゃん。」
まどか「真司君、どうしてここに?」
真司「ほむらちゃんに頼まれたんだ。一緒に居てやれってね。」
まどか「そうなんだ。やっぱりいい人なのかな?ほむらちゃん。」
真司「それって?」
まどか「うん、今日帰りにほむらちゃんに会ったんだ。」
まどか「その時にマミさんが死んじゃって落ち込んでいたときにほむらちゃんは励ましてくれたんだ。」
真司「へぇ、あいつはいつもピリピリして厳しい奴だけどやっぱり根はいい人じゃん。」
まどか「だったら何でマミさんにあんなことを言っちゃたんだろう。」
真司「それは、やっぱりまどかちゃんにあんな厳しい戦いをしてほしくないからじゃないのかな。」
真司「俺の友達にもあんな感じにいつも厳しいけど優しい奴がいるしな。」
まどか「そうだよね…あれ?あれは仁美ちゃん?」
真司「仁美ちゃんって?」
まどか「私の友達だよ。いつも多くのお稽古事をしているんだけど…!」
真司「どうしたの?びっくりして。」
まどか「仁美ちゃん、魔女の口づけをされている…」
真司「魔女の口づけって?」
まどか「魔女の標的にされた人は首筋の辺りに印が浮き上がるの。」
真司「それじゃあこのままじゃ仁美ちゃんは魔女にやられちゃうってことじゃん!」
二人は一心不乱に仁美に走って近づいた。
仁美「あら?鹿目さん、今日はお友達と散歩ですか?」
真司「何のんきなことを言ってるんだよ!」
仁美「何のことですか?そうですわ。せっかくだからあなたたちも一緒に行きましょう。」
真司「だからお前は魔女に操られているだけだって、目を覚ませよ!」
まどか「仁美ちゃんお願い、目を覚まして。」
仁美「そんなこと無いですわ。だって、私達は素晴らしいことをしようとしているのだから。」
そのまま3人がたどり着いたのは廃墟になった工場だった。
そこには魔女の口づけをされているたくさんの人が虚ろな目をして集まっていた。
真司「こいつら全員魔女の標的にされている人たちかよ。」
集まっている人はブツブツ何かを言いながらバケツに漂白剤と洗剤を混ぜようとする。
まどか「あれって・・・だめーーっ!!」
そこに仁美が割って入り腹部に鉄拳を食らわせる。
まどか「あう!」
真司「ちょっと!あんたまどかちゃんの友達だろ、どうしてこんなことをするんだよ!」
仁美「しかたないじゃないですか、彼女は儀式の邪魔をしようとしたのですから。」
真司「何を言っているんだよ、まどかちゃん!早くそのバケツを!」
まどか「う、うん。」
まどかはバケツに向かって走りそのままバケツを無理やり奪い取り窓から投げ捨てる。
仁美「あぁ、なんてことを…」
すると集められている人はさらに顔色が悪くなりまどかに襲いかかろうとする。
真司「ちょ、ちょっと待ちなよあんた達。まどかちゃんはあんた達を助けようとしただけだって!」
仁美「けれど儀式の邪魔をした報いは受けなければなりませんわ。」
真司「もう話も通じそうにないな。だけどむやみに傷つけるわけにもいかないしな…」
まどか「真司君。こっち!」
真司「分かった、まどかちゃん。」
二人は小部屋に逃げ込み鍵をかけた。
しかし、集められている人たちは執拗にドアを叩く。
真司「くっそぉ、どうすれば。」
キィィィンキィィィン
まどか「きゃあっ!」
真司「まどかちゃん!?」
そこには人形のような使い魔が大量に現れまどかを連れ去ろうをしていた。
真司「まどかちゃん、掴まって!」
まどか「真司君、助け…」
しかし、まどかが真司の手を掴む前にまどかは結界に引き込まれる。
真司は歯ぎしりをして大量に廃棄されているテレビの前に立ちカードデッキをかざす。
そのまま真司の腰にVバックルが装着される。
真司「変身!」
カードデッキをVバックルに挿入し残像が何重にも重なり真司は龍騎に変身する。
真司「っしゃあ!」
龍騎はそのまま結界に入り込む。
その結界はまるで上下が無いような浮遊感を感じさせる水色の空間だった。
その結界に入り込んで龍騎はすぐにまどかを見つけた。
まどかは多数の使い魔に引っ張られ今にも引きちぎられそうだった。
真司「まどかちゃん!」
『SWORD VENT』
龍騎はドラグセイバーを装備し使い魔をすべて斬り伏せる。
真司「まどかちゃん、大丈夫?」
まどか「ありがとう、真司君。…また、助けてもらっちゃったね。」
真司「気にすんなって、危険だからまどかちゃんは下がっていて。」
エリーは龍騎の方を向くと多くの使い魔を龍騎に差し向ける。
しかし、その瞬間青い閃光が走ったと思うと使い魔は倒されていた。
真司「!そんな…」
そこに立っていたのは魔法少女となったさやかだった。
さやか「後は任せなよ、真司!」
さやかは残りの使い魔を俊足で倒し、エリーも一刀両断にした。
そして結界は消え去り二人の変身は解除された。
そのとたんに真司はさやかの肩を掴む。
真司「俺があれほど言ったのにどうして魔法少女なんかになったんだ!」
まどか「そうだよ、さやかちゃん。何で…」
さやか「あー、それはちょっと複雑な事情があってね。」
さやか「あ、そうだ。真司、もう夜も遅いから私達を家まで送ってくれない?その間に話すからさ。」
真司「分かったよ…」
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真司「友達の治療できない左腕を治すために願いを使ったってことか…」
さやか「うん、これからずっと恭介の素晴らしいバイオリンを聞けないなんてもったいないしね。」
真司「それは分かるんだけどさ。さやかちゃんはそれで満足なの?」
さやか「まぁ、魔女と戦うのはまだ少し怖いけどさ。」
さやか「でも、マミさんみたいに正義の味方になりたかったっていうのも魔法少女になった理由かな?」
真司「正義の味方?」
さやか「マミさんが言っていたんだけど魔法少女は利己的や奴が多いみたいでマミさんみたいな人は稀だったみたいなのさ。」
さやか「だから私はマミさんの後を継ぎたかったわけさ。」
真司「そりゃ俺も魔女から人を守るためだけに変身して戦っているけどさ。戦いってのは本当に辛くて大変なんだぞ。」
さやか「大丈夫大丈夫。私に後悔なんてあるわけないさ。じゃあね。」
真司「あ、さやかちゃん…本当に大丈夫かな。」
~数日後~
真司「おはよう、ほむらちゃん。」
ほむら「おはよう。」
ほむら「美樹さやかが魔法少女になったそうね」(ボソッ
真司「…ああ。ごめん、さやかちゃん達と会うときには出来るだけならないように言っておいたんだけど。」(ボソッ
ほむら「なってしまったものはしょうがないわ。まどかが魔法少女にならなかっただけ良しとしましょう。」(ボソッ
真司「…そうだな。」(ボソッ
~放課後~
さやか「おーい真司。」
真司「何、さやかちゃん?」
さやか「一緒に魔女退治に行かない?」
真司「いいけど、何でいきなり?」
さやか「真司も正義の味方なんでしょ?だから一緒に行こうと思ってね。」
真司「分かったよ。じゃあ行くか。」
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キィィィンキィィィン
真司「この辺に居るな…でもいいの?まどかちゃんまでついてきて。」
まどか「うん、足手まといになるってことは分かるけど私さやかちゃんと真司君が心配だから…」
さやか「大丈夫って言いたいけど実はちょっとまだ怖いんだよね。でも、まどかが一緒ならいいとこ見せないとね。」
さやかは自分を励ますようにわざを鼻息を荒くしてみせまどかはクスッっと笑った。
二人は変身して結界の中に入る。
真司「あれは使い魔か。」
さやか「あんなに距離が離れてちゃ飛び道具を使わないと無理かな。」
そう言うとさやかはどこからともなく大量の剣を召喚して使い魔に投げつける。
もう少しで刺さりそうなところで突如現れた槍に剣がはじかれる。
杏子「あーあー。もったいないことしちゃって、グリーフシード持ってない奴倒そうとしてどうするの。」
そこには赤髪で赤い服を着た少女が立っていた。
その子は片手に槍を持ち、さやか達をあざ笑っていた。
さやか「使い魔でも人を襲うのは一緒でしょ。それよりあんたどういうつもりよ!」
杏子「どういうつもりってあいつは放っておいて魔女にしておけばグリーフシードを落とすようになるからそれから倒せばいいじゃん。」
さやか「それって一般人を見殺しにしろってこと?」
杏子「結果的にはそうだね。」
杏子「だけどさぁ、そもそもあんたマミみたいな正義の味方気どりみたいだけど。」
杏子「使い魔ばっか倒してソウルジェムが濁りきったら本末転倒じゃん。そんなことも分からないの?」
さやか「そうだとしてもあたしは魔女を倒すために魔法少女になったのよ。今さらその考えを覆すつもりはないわよ!」
杏子「しょうがねぇな。こんなことで魔法使いたくないんだけど仕方ないか。」
お互いに武器を構えるのを見て、龍騎は二人の間に割って入った。
真司「ちょっと待てよ!ひょっとしてあんたら魔法少女同士で戦おうってのか?」
杏子「当たり前じゃん。そうでもしないとこの馬鹿には分かりそうにないからさ。」
真司「だからって魔法少女同士で戦っていいことにはならないだろ!」
真司「それに人を守るために変身して戦って何が悪いんだよ!」
杏子「やれやれ、偵察だけに来たのに馬鹿二人を相手にしなくちゃならないなんてね。」
そう言うと杏子は、まどかの周りにバリアを展開させる。
バリアを展開させると同時に杏子は二人に襲いかかってきた。
真司「うわっ!」
『GUARD VENT』
龍騎はドラグシールドで杏子の槍攻撃を防除し、さやかは剣で斬り払う。
さやかは反撃のため杏子に斬りかかるが、杏子はバックステップで回避する。
龍騎はまた二人の間に割って入る。
真司「二人ともやめろって!こんなことをしても意味ないだろ!」
さやか「だからってあんな奴放っておくこと出来ないでしょう!」
真司「ここであの子と戦ったらあんな奴と一緒になっちゃうだろ!」
さやか「あんな奴と一緒にしないで!」
杏子「隙だらけなんだよ!」
杏子は槍を分解し、チェーンの部分で二人を巻きつけて辺りにぶつけ続ける。
真司「ぐはっ!」
さやか「ああっ!」
このまま二人はぐったり倒れる。
さらに龍騎は、このまま気絶して変身が解ける。
まどか「さやかちゃん!真司君!」
杏子「まったく青い奴も馬鹿だけどそっちの甲冑の奴はマミ以上の救いようのない馬鹿だな。」
呆れながら後にしようとすると、杏子の横をさやかの投擲した剣がかすめる。
杏子「…全身打撲するくらいには振り回したんだけどもう立っていられるなんてどういう魔法を使ったんだ?」
さやか「あいにくね、私は治癒魔法が得意なのよ!」
杏子「それじゃあ今度は一瞬で治癒出来ないように全身の骨をへし折って四肢をもいでやるかね!」
さやか「なめんなぁ!」
さらに激化する戦闘と気絶している真司を見ながら、まどかはぺたんと倒れこむ。
まどか「真司君の言う通りだよ。なんで魔法少女同士で戦わなきゃならないの…」
キュウべぇ「それも魔法少女の一つの側面だからね。」
まどか「キュウべぇ、いつからそこに?」
キュウべぇ「ついさっき来たところだよ。魔法少女は願いを代償にしているから欲望が強い少女がなりやすい。」
キュウべぇ「だからこういった争いも日常茶飯事なんだよ。」
まどか「もし…」
キュウべぇ「?」
まどか「もし、私が契約したらこの戦い止められるかな?さやかちゃんや真司君も助けられるかな?」
キュウべぇ「それも可能だけどそれが君にとって最良の願いかどうかを判断して僕の契約するんだね。」
まどか「それでも私はこんな戦い止めたいよ…」
キュウべぇ「それなr
ほむら「それには及ばないわ。」
その瞬間どこからともなくほむらが杏子とさやかの間に立ちふさがった。

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