仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」 その4

2011年10月27日 19:04

仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」

63 :◆SHCpof63TI [saga]:2011/08/06(土) 20:56:43.87 ID:k2QF3xPR0

一瞬でほむらがさやかと杏子の間に割って入ったので、気絶している真司と無表情なキュウべぇ以外は皆目を丸くしていた。

さやか「あんた、一体なんのつもりよ!」

杏子「あんたもそこの二人みたいな馬鹿か?」

ほむら「まさか。私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵よ。あなた達はどっちかしら?」

杏子「なるほどね。それにしても、あんたは確かにキュウべぇがイレギュラーって言われるだけあるね。一体どんな魔法を使ったんだ?」

ほむら「…」

杏子「だんまりか。まぁ、どっかの誰かみたいに自分から魔法能力を名乗る奴よりはマシかもな。」

そう言い、杏子はさやかをチラッと見る。
それを見たさやかは眉間に皺を寄せる。

杏子「でもまぁ、私は少なくとも前者だと思うぜ。」

杏子「グリーフシード争いでもないし、相手から喧嘩を売られわけでもないから戦う理由もねーしな。」

杏子「今日は馬鹿どもに絡まれて疲れたから帰るわ。そんじゃーな。」

そう言いながら、杏子は槍を肩に背負いもう片方の手をひらひらさせながらその場を立ち去った。
ほむらは気絶している真司のところに歩いていこうとするが、さやかが立ちふさがった。

さやか「あんた、何様のつもりよ!」

ほむら「佐倉杏子は無駄な戦いは選ばなかったわ。あなたはどっちかしら?」

ほむら「もっとも、さっきの戦いの一部始終を見たら言わなくても分かるわね。」

そのままほむらは真司のところに行き、真司を背負った。

ほむら「鹿目まどか。」

まどか「は、はいっ。」(ビクッ

ほむら「これまでに何度も言っているでしょう。魔法少女になるなって。」

まどか「ごめんなさい…でも魔法少女同士の戦いなんておかしいよ…」

ほむら「その件に関しては私と城戸真司がどうにかするわ。あなたは何も心配しなくていい。何も…」

そう言ったときほむらの顔が悲しげなものになったが、その時にほむらと真司の姿が消えたのでそのことに気がついたのは誰もいなかった。
完全な静寂になった路地にさやかの壁を殴る音がやけに大きく響いた。



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真司「あれ、ここは?」

ほむら「あなたの家よ。」

真司「うお!びっくりした、ってなんでいつの間にほむらちゃんと一緒に俺の家にいるんだよ。」

ほむら「佐倉杏子の攻撃を美樹さやかと一緒に受けて気絶していたのよ。」

真司「あ!思い出した。あんにゃろふざけやがって!っ痛てぇ…」

ほむら「無理をしない方がいいわ。あなたは今生身なら全身打撲しているような怪我をしている。」

真司「それじゃあ生身のさやかちゃんは大丈夫なのかよ。」

ほむら「彼女は大丈夫よ。美樹さやかは治癒魔法が得意だからすぐに完治するわ。」

ほむら「それに魔法少女は契約した時点で体が特別になるから問題ないわ。」

真司「それならいいけどさ…」

ほむら「私は野暮用があるから行くわ。あなたは安静にしていなさい。」

真司「あぁ、分かった。」

そう言うとほむらは真司の家を出て行った。
真司は気になったのでほむらの後をついて行きたかったが、疲労と眠気に勝てずにそのまま寝た。


~次の日~

真司(ほむらちゃんは大丈夫って言っていたけど本当にさやかちゃん大丈夫かな?)

真司「と、噂をすれば何とやらか。まどかちゃん、さやかちゃん、仁美ちゃんおはよう!」

まどか「おはよう、真司君。」

仁美「おはようございます。」

さやか「…おはよう。」

真司「どうしたんだよ、元気なさそうだな。やっぱりお前やせ我慢してるんじゃないのか?」

さやか「…そんなこと無いわよ。私は先に教室に行っているわ。」

さやかはこの場をすぐに抜け出しだしたいかのようにスタスタ教室に歩いて行った。

仁美「さやかさんどうしたんでしょう…さっきまでは普通でしたのに。」

まどか「仁美ちゃん、今日は先に教室に行ってくれるかな?真司君に話があるから。」

仁美「分かりましたわ。」

仁美(はっ!まさかまどかさんとさやかさん真司君の3人は三角関係!?でも、さやかさんには上条君がいるし…複雑ですわ。)

考え事をしているような表情のまま仁美は教室に向かい、その場にはまどかと真司だけが残された。

まどか「あの、遅くなったけどこの前の倉庫の時は助けてくれてありがとう。」

真司「気にしなくていいよ。俺は魔女から人を守るために戦ってるし。」

まどか「さやかちゃんも真司君と同じことを考えていたのに何でこの前はあんなことになっちゃったのかな…」

真司「それは俺も詳しくは分かんないけど、さやかちゃんは悪気は無いと思う。」

真司「さやかちゃんはただああいった私利私欲を優先する奴が許せなかっただけだと思う。」

真司「だから、さやかちゃんのことを責めないでくれるかな。」

まどか「そうだよね…」

真司「あ、そうだ!この前みたいにまどかちゃんに大変なことがあった時のために電話番号を交換しようか?」

まどか「うん、そうだね。」

二人は電話番号とメルアドを交換した後このまま辛気臭い話題を避けたまま教室に歩いて行った。


~放課後~

放課後にいつも通りに魔女退治をした真司は、辺りが暗くなったので帰ろうとした。
しかし、直後にまどかから電話がかかってきた。

真司「まどかちゃん?どうしたの。」

まどか「ハァハァ、大変なの。」

電話越しのまどかの声はまるで走っている最中のように息が切れ切れだった。

真司「どうしたの?まどかちゃん、そんなに慌てて。」

まどか「ハァ、さやかちゃんが大変なの!今すぐ○○の辺りの歩道橋のところまで来て!」

そう言うとすぐに携帯電話が切られた。

真司「どうしたんだろう、でも切羽詰まっている感じだったから急ぐか。」

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真司は走ってまどかの言った歩道橋に向かうと、そこにはさやかとまどかとキュゥべぇと対峙している杏子とほむらがいた。

真司「ほむらちゃん!?なんでそんな奴のところにいるんだよ!」

ほむら「…ワルプルギスの夜を倒すためよ。」

真司「だったら何で俺に言わなかったんだよ!」

ほむら「なら素直に、利己的な佐倉杏子と組むと言ってあなたは賛成したかしら?」

真司「そ、それは…」

さやか「そんなことより分かっているんでしょうね?」

杏子「昨日の続きかい?まぁ、あんたが喧嘩を売るなら買ってやってもいいけど?」

一触即発の二人の間に真司がまた割って入る。

真司「だーかーら、何で魔法少女同士で戦う必要があるんだよ。おかしいだろ!」

その言葉を聞いてまどかは後押しされたようにさやかに近づいて行く。

まどか「真司君の言う通りだよ…こんなの絶対おかしいよ!」

歩いていたところを一気に走りだしさやかの懐からソウルジェムを奪い取る。

さやか「まどか!?一体何を!」

まどか「さやかちゃん、ごめん!」

そのままさやかのソウルジェムを歩道橋の下に投げ捨てる。
その様子にびっくりした真司は、まどかに詰めよる。
真司はあらかじめほむらから、ソウルジェムは仮面ライダーにとってのカードデッキと聞かされていたからなおさらだ。

真司「ちょ、まどかちゃん。いくらなんでもやりすぎじゃ。」

さやか「まどか、いきなりなn…

さやかは言い終える前に、いきなりその場に倒れる。
いきなりの事態にほむらを除いた全員が、さやかに詰めよる。
ほむらだけ舌打ちをして、その場から消えた。

真司「さやかちゃん、大丈夫?さやかちゃん!」

しかし、いくら揺さぶっても反応が無い。
その様子を見たキュゥべぇがまどかに近づく。

キュゥべぇ「一体どうしたんだい?まどか。いきなり友達を投げ捨てるなんて。」

まどか「え、えぇ?」

動揺しているまどかをよそにキュゥべぇは歩道橋の手すりに飛び乗り話を続ける。

キュゥべぇ「比較的友達思いの君がいきなりこんな行動に出るなんて僕の理解の範疇の外だ。」

キュゥべぇ「やっぱり人間はわけがわからないよ。」

そこまで聞いてカチンと来た杏子がキュゥべぇを吊るしあげる。

杏子「おい!てめぇ、一体どういうことだ。説明しろ!」

キュゥべぇ「分かった。それじゃあソウルジェムのことについて説明してあげるよ。」

吊るしあげられているにも関わらずキュゥべぇの態度は異常なまでに淡々としていた。

キュゥべぇ「まずこのソウルジェムは何で構成されているかというと魔法少女の魂さ。」

杏子「はぁ!?それじゃあ私達が魔法少女になるときに魂が抜き取られているってわけか!?」

キュゥべぇ「その通りさ、杏子。そしてソウルジェムを通して肉体を操作している。」

キュゥべぇ「だから肉体とソウルジェムが約100M離れると肉体の操作が出来なくなるのさ。」

杏子「はぁ!?それじゃほとんどゾンビに近いじゃないか!」

キュゥべぇ「君たち人間はいつもその点を批判するね。単に魂を固形化しただけじゃないか?」

キュゥべぇ「それにソウルジェムと肉体が近くにある時はしっかり生命活動をしているから君たちの言うゾンビの定義には当てはまらないと思うよ。」

キュゥべぇ「仮にそれをデメリットとしても肉体が大けがをしてもソウルジェムがある限り魔法を使って自力で治療出来る。」

キュゥべぇ「だから総合的に見たらメリットの方が大きいと思うな。」

真司「そんなことをしたら人間らしくなくなるのは変わらないだろ!」

キュゥべぇ「それってどういうことだい?」

真司「別に俺は体があんなことになっても軽蔑するつもりはないけどさ、人間は魂が体の中にあって痛みがあって怪我をするから人間なんだよ!」

真司「それがこうなって、ああなって…ああもう!自分でもなんだかよくわからないけどそれが人間なんだよ!」

真司「!!まさか、ほむらちゃんが言った『魔法少女は契約した時点で体が特別になるから問題ない』って…」

ほむら「ご察知の通りよ。」

いきなりのほむらの声に振り向くと眉間に皺を寄せながらさやかのソウルジェムを持っているほむらの姿があった。

ほむら「魔法少女はただ肉体をソウルジェムの操り人形にされているだけ、それでも魔法少女になりたい?鹿目まどか。」

その言葉にまどかは黙り込む。
そしてさやかのソウルジェムをさやかの肉体に当てるとさやかは意識を取り戻した。

さやか「…あれ?今まであたし何していたんだろ、って何皆してシリアスな顔してるのよ。」

真司「さやかちゃん、大丈b

杏子「さやか、お前本当に大丈夫か?」

さやか「あんた、いきなり割り込んで何馴れ馴れしくしてるのよ、気持ち悪いわね。」

さやか「まぁ、大丈夫だけど一体何があったの?」

杏子「…私からは言いづらいからこいつから聞きな。あいつのほうがしっかりと答えてくれそうだからな。」

そう言いながら杏子は親指でキュゥべぇを指す。
その後夜も遅いからここはひとまず解散することになり各自が家に帰るのであった。

例のソウルジェム騒動以来、目に見えてさやかの元気がなくなっていた。
やはり思春期の少女が、普通の人間じゃなくなるというのはショックが大きいだろう。   
真司はどうにか励まそうと積極的に話そうとするが、すぐにあしらわれてしまう。

真司「それじゃあまた明日、さやかちゃん。」

さやか「…」

真司(やっぱショックだよな。俺だって魂があんなことになったらどうしたらいいか分かんなくなるよ…)

そのあとほむらとまどかがどこかに行こうとするのでついて行こうとしたが、ほむらに「その必要はないわ」と拒否されてしまった。
そこでさやかを追いかけようともしたが、既に見失ったのでひとまずあきらめることにした。

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今日も例によって魔女退治をする真司。
真司自体は魔女退治を続けることに抵抗はないが、真司にはそれより他にに引っかかるものはあった。

真司「ほむらちゃん、最近妙にまどかちゃんに厳しい気がするんだよな。」

真司「蓮の奴も厳しかったけどあいつと違ってなんかネチネチしているし。」

真司「それに最近俺がまどかちゃんの監視をしようとすると、すぐに止めたがるし。」

真司「まどかちゃんの監視はほむらちゃんが先に持ちかけたのに何でほむらちゃんがストップをかけるんだよ。」

真司「そのうち問い詰めてやるから覚悟しとけよ、まったく。」

真司「…あれ?あのベンチに座っているのはさやかちゃん?どうしたんだろ。」

公園に入り真司はさやかに走って近寄る。

真司「さやかちゃんどうしたんだよ、そんなに落ち込んで。」

さやか「ああ、真司か…偶然だね…」

真司「話、聞いてやるから少しは元気出せよ。」

最初は戸惑っていたようだったがさやかは重い口を開いた。
彼女が上条に思いを寄せていること。
しかし、自分が肉体と魂が分離した体になってしまったため、告白出来ないことを話した。
仁美が上条が好きなことはさやか自身の気持ちの整理がついていないのでさやかは黙っていた。

さやか「無理だよね…こんな体になっているのに彼女になるなんて…」

真司「…俺にはそう言ったことはよくわからないからうまく言えないけど、俺はその程度で軽蔑しない。」

真司「あと、俺の友達に恋人のために戦っていた奴がいたけど多分そいつも軽蔑はしないと思う。」

真司「でもその代わりに『何、そんなくだらないことで悩んでいるんだ』って呆れられるかもな。」

さやか「そうなんだ…真司とその友達は優しいね…ねぇ、真司。」

真司「ん?」

さやか「もし、私が恭介にフラれたらさ、真司が私の彼氏になってくれる?」

真司「はぁっ!?え、それってどういう、どういった!??」

さやか「いいから答えて。」

真司「そりゃ、気持ちは嬉しいけどいきなりはさすがにどうかと…」

さやか「そうだよね、いきなり告白されてもドン引きされるだけだよね…」

そう落胆の表情を浮かべさやかは立ち上がり、よろよろと公園を出て行こうとする。

真司「ちょっ、さやかちゃん!別にそういう意味で言ったんじゃないって!」

真司「俺はさやかちゃんやほむらちゃんやまどかちゃん達のことは好きだぞ、友達として。」

さやか「…その中途半端な優しさが今の私には余計傷つくのよ。」

その後も真司はさやかに呼びかけるが全く振り返らずに暗闇の中に消えていった。


~次の日~

真司は学校をサボりさやかの家に向かっていた。
昨日の一軒でさやかが心配になったのでもう一回さやかと話し合おうと思っていた。

真司「でも、昨日あんな話をしちゃったからどうやって話を切り出そうかな…ん?」

すると真司の目に杏子がさやかを連れてどこかに行くのが見えた。

真司「あれは、杏子ちゃん?まさかあの二人戦うつもりじゃ!」

真司「でも、杏子ちゃん。今日はあのピリピリした雰囲気じゃないような…」

長い間ライダーバトルに巻き込まれた真司だからこそ、戦う時の空気のようなものがある程度分かるようになっていた。

真司「とりあえず、ついて行ってみるか。危険だったら割り込めばいいしな。」

杏子とさやかがついたのは廃墟と化した教会だった。
真司は、そばに生えている木の陰に隠れて二人の会話を聞くことにした。
そこで、杏子は彼女自身が魔法少女になった理由を話した。
杏子はかつて牧師の父親のために魔法少女となったこと。
しかし、魔法で信者を集めていたのがバレて父が絶望し一家心中を起こしたのであった。

杏子「その日以降あたしは思ったわけさ。他人のために願いを使ってもロクなことにならないってね。」

さやか「それがあんたが他人のことを顧みなくなった理由?」

杏子「その通りさ。」

杏子「ついでにさ、希望と絶望は差し引きゼロってことも頭に入れておいたら?」

杏子「奇跡なんて絶望という代償なしに得られない。なんてことのないただの等価交換さ。」

さやか「…何であんたがわざわざ私にそんなことを言うのよ。」

杏子「あんたを見ていたら昔のあたしを思いだしちゃってさ。」

杏子「正直昔の自分を見ているのは気分悪いんだよね。」

さやか「それって同情しているってこと?気遣いはありがたいけどあんたが言っても全く嬉しくないわよ。」

そう言い捨てさやかは教会を出て行き、杏子と隠れている真司だけが残された。

杏子「行っちまったか…さてと。」

杏子はソウルジェムを取り出し、ソウルジェムから槍を生やして投げ槍のように投げた。
その槍は真司が隠れている木に突き刺し木を真っ二つにした。

真司「うおぁ!?」

杏子「人の話を盗み聞きするなんて馬鹿にしちゃぁ頭が回るじゃん。」

杏子「あんたのことは暁美ほむらから聞いているよ城戸真司。」

杏子「とりあえずリンゴでも食うかい?」

そう言いながら杏子は紙袋からリンゴを取り出し真司に差し出す。

真司「おぉ、悪いな…って、そんなことより俺はさやかちゃんが心配だから早く追いかけたいんだよ。」

杏子「仮に追いついたとしても今のあんたに説得できる算段でもあるのかい?」

真司「そりゃあ無いけど、やってみないと分かんないだろ。」

杏子「はぁ…そういう行き当たりばったりなところが馬鹿なんだって気付かない?」

杏子「まぁ、少しは落ち着けよ。リンゴもう一個おまけしてやるからさ。」

真司「わ、分かったよ。ところでさっき話聞いた時も思ったんだけどさ杏子ちゃんって実はいい人なんだな。」

杏子「今度は藪から棒になんだよ。おだてたってもうリンゴはおまけしねーぞ。」

真司「別にリンゴ目当てってわけじゃないよ。」

真司「最初は嫌な奴だって思っていたけど実は似たような奴をほっとけなくて世話を焼こうとするいいところがあるじゃん。」

杏子「それは善意でやったわけじゃなくて、ただ自分と同じ道をたどる奴を放っておけなかっただけさ。」

真司「それでもただ何の理由もなしに自分勝手に戦う奴よりはずっとマシだって。」

杏子「はぁ、おだててくれたお礼に警告してやるがな、お前ほむらが言うには戦いを止めようとしてるらしいじゃん。」

真司「あぁ、そうだよ。それがどうかしたのかよ。」

杏子「お前何で戦いを止めたいんだよ。」

真司「そんなの無意味だからに決まっているだろ!それ以外に何がいるんだよ!」

杏子「それってただ道徳的に照らし合わせているだけだろ。」

杏子「とりあえず何となくいけないことだと思うので止めたいと思いますってね。」

真司「何が言いたいんだよ…」

杏子「真司、お前少しは自分の考えって言うか芯みたいなものをしっかり持った方がいいんじゃない…でないとお前そのうち死ぬぜ。」

そう言いながら杏子は教会から出て行き、どこかに行ってしまった。
真司はその場に立ち尽くしたまま長時間そのままだった。
その日自分がどのように帰ったかもよく覚えていない。


~次の日の放課後~

真司「今日も魔女退治するか…さやかちゃんは心配だけど他の人が魔女に襲われているのも見過ごせないしな。」

キィィィンキィィィン

真司「この辺が結界か。」

真司はカードデッキをカーブミラーにかざす。

真司「変身!」

カードデッキをVバックルに挿入して真司は龍騎に変身する。

真司「っしゃぁ!」

龍騎は結界に突入した。
その結界は白と黒の二色だけで構成されていた。
そして黒い地面の向こうに女性のようなシルエットの魔女エルザマリアがいた。
その周りに触手のような多くの使い魔がエルザマリアを守るように伸びていた。

真司「あれが魔女だな。よし!」

龍騎はアドベントカードを引き抜きベントインした。

『SWORD VENT』

ドラグセイバーを手にした龍騎はエルザマリアを守る使い魔に斬りかかる。
いくらか斬り伏せた時、魔法少女の姿のさやかが結界に入ってきた。
しかし、はたから見ても分かるように全身から殺気を放っていた。

真司「さやか…ちゃん?」

浅倉にも引けを取らないすさまじい殺気を放つさやかに龍騎は一瞬たじろぐ。
隙だらけの龍騎に使い魔が襲いかかるが、さやかが2本の剣を両手にもち電光石火で近寄り一瞬で斬り伏せる。
それが合図になったかのように使い魔が龍騎からさやかに狙いを変え、一斉に襲い掛かる。
しかし、さやかは二振りの剣をまるで鈍器のように叩きつけ使い魔を倒す。

さやか「これで終わり?もっと、あたしを満足させてよ!」

今すぐ笑い出しそうな狂気の顔を浮かべながら魔女に近寄るさやか。
その言葉に答えるかのようにエルザマリアはさらに使い魔を繰り出す。
今度はさやかは使い魔の総攻撃を受け全身から血を噴き出す。

真司「さやかちゃん!」

龍騎はすぐにさやかに走って近寄ろうとする。

さやか「あんたの助けなんていらないわよ!デウリャァァァァァァァァァ!!!」

さやかは魔法で全身の傷口を塞ぐと咆哮を上げ使い魔を叩きのめし、エルザマリアに馬乗りになる。
そのまま魔女を剣で抵抗する間もなく叩きのめす。
その光景をみた龍騎はさやかに近寄りしがみつく。

真司「やめろって!いくらんでもやりすぎだろ!」

さやか「放せ!あたしはこいつを殺さなきゃいけないんだ!」

さやか「そうよ!あたしは正義の味方なんだから魔女を皆殺しにする必要があるのよ!アハハハハハハ!!」

真司「だからそう考えている時点でおかしいって!」

龍騎はさやかを押さえつけるが、それに構わずさやかはエルザマリアに攻撃を加え続ける。
その時結界に杏子も入ってきて二人を見て目を丸くする。

杏子「ちょっと一体どうしたんだよ!二人とも。」

その声を聞いたさやかは鋭い目つきで杏子を睨みつける。

さやか「あんたも邪魔しに来たっていうの?あんたもぉぉ!!!」

真司「杏子ちゃん、頼む手伝ってくれ!」

杏子「あ、ああ。」

杏子はさやかの右脇を龍騎は左脇を掴みエルザマリアから引き剥がす。
エルザマリアはこれまで蓄積したダメージで結界と一緒に消滅し、グリーフシードだけ残される。
3人の変身が解けた瞬間にさやかは真司と杏子を壁に叩きつける。

さやか「何であたしの邪魔をしたのよ!!何でぇぇぇぇ!!!」

杏子「いい加減落ちつけよ!そのグリーフシードをやるから放せ!」

さやか「そんなもんで釣られるわけないでしょうが!!」

杏子「そう言ったってソウルジェムを浄化しないといけないだろ!」

杏子「実際にお前、かなりソウルジェムが濁ってるじゃないか!」

ソウルジェムを見て確認をしたさやかは舌打ちをして、釈然としない表情をしながらさやかは二人を放してグリーフシードを拾い上げる。

さやか「イライラすんのよ、あんた達…」

そう吐き捨てさやかは行ってしまった。
その様子を二人は唖然としながら見つめるのであった。


とある日の深夜の高層ビルの屋上。
そこに小さい白い生き物がちょこんと座っていた。
その表情はまるで張り付けたかのように無表情だ。

キュゥべぇ「暁美ほむらに城戸真司か。」

キュゥべぇ「この星には何万年も滞在しているけど、これまで異質なイレギュラーに2つも出会うなんて前代未聞だ。」

キュゥべぇ「暁美ほむらの方はソウルジェムを持っているから間違いなく僕と契約した魔法少女だ。」

キュゥべぇ「だけどどの個体にも彼女と契約した痕跡がないのは不思議だな。」

キュゥべぇ「恐らく僕と契約した時に特殊な願いをしただけだろうから彼女を追っていれば分かるかな。」

キュゥべぇ「それよりよく分からないのは城戸真司の方だ。」

キュゥべぇ「彼はソウルジェムを持っていないから魔法少女ではない。」

キュゥべぇ「だけど現実に彼は魔女と互角に戦って勝っている。」

キュゥべぇ「それも僕の知らない仮面ライダーという力を使って。」

キュゥべぇ「一体彼はいつ、どこから、どうやってここに来たんだろう?」

キュゥべぇ「…そう言えばこの前契約した魔法少女で『自分と同年代のヒーローに助けてほしい』って願いで契約した魔法少女がいたっけ。」

キュゥべぇ「その時僕は様々な並行世界を探した。その時何故か時空の境界が不安定になっている時空を見つけたんだっけ。」

キュゥべぇ「そしてそこから彼女の言うヒーローに該当すると思われる人を何人か彼女と同年代に後退化させて連れてきたっけ。」

キュゥべぇ「さすがに並行世界から人を連れてくる代償で多少のタイムロスが起きたけど、その時来たのが彼ならすべてのつじつまは合う。」

キュゥべぇ「それにしても僕は彼の他に何人かヒーローに該当する人を連れて来たつもりだったんだけどこの世界にはいないようだね。」

キュゥべぇ「並行世界から連れてくる過程でアクシデントが起きてまた違う並行世界に飛ばされちゃったのかな?」

キュゥべぇ「それでも恐らく死んではいないだろうから別に気にすることでもないか。」

キュゥべぇ「まぁ、彼がこの世界に現れる前にこの願いをした魔法少女は既に魔女になっちゃったからもう僕にはどうでもいいことだけどね。」

キュゥべぇ「さてと、ノルマのためにまた違う子を魔法少女に契約させるかな。」

そう言うとキュゥべぇは立ち上がり高層ビルを飛び降り、深夜の闇の中に消えていった。



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