グラハム「抱きしめたいなぁ!艦むすゥッ!!!」 その1

2014年05月07日 18:36

グラハム「抱きしめたいなぁ!艦むすゥッ!!!」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 02:00:38 ID:olwVwLFk
みたいな?


2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 03:50:42 ID:ZARJmlyI
>>1、無能


良いから書いてくれよ頼むから(血涙)


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 10:35:20 ID:wLj.zI.2
グラハム「空から眺める青い海というのは格別だが……」

グラハム「船上で目にする海もまた良いものだな、カタギリ」

ビリー「おや、意外だね。君がそんな風に考えているとは思わなかった」

ビリー「軍上層部から突然の転属命令、しかも空から急に海での仕事だ」

ビリー「空を奪われて腹に据えかねているんじゃないかって、こっちはいらない心配してたんだよ」

グラハム「ふっ……確かにその気持ちはあった。しかし私は軍人だ」

ビリー「たまには命令に忠実に、ってところかな?」

グラハム「たまには、は余計だ」

ビリー「それよりグラハム、僕たちはどこへ向かっているんだったかな?」

グラハム「私の軍人としての適正を試す心づもりか? 流石に把握しているとも」

グラハム「ここに指令書もあるからな」ペラッ

ビリー「ははは、ごめんごめん」

グラハム「我々は経済特区日本に存在するチンジュフとやらへ向かっている」

グラハム「そこで何をするのかは、まだ私の知るところではないが」

ビリー「ふむ……わからないことが多すぎて何とも言えないね」

グラハム「何故私が選ばれたのか、何故海なのか、何が待ち受けているのか」

グラハム「疑問は尽きないが、全ての答えを探す余裕はないな……」

グラハム「こうなれば大人しく流れに身を任せる他はあるまいよ」

ビリー「そうだね。着けばわかるさ……おっと、あれがチンジュフってやつかな?」

グラハム「む……? ああ、そのようだな……」


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《鎮守府》

グラハム「ここがチンジュフか」

ビリー「やけに、寂れているね」

グラハム「……軍施設とは思えない荒廃ぶりだな」

???「……無理ないわ。戦果を挙げられないから予算は削減、それが数年続けばこのザマよ」

グラハム「少女の声……?」

ビリー「グラハム、あそこ」

グラハム「む」

???「……あんたが新しく配属されたって言う司令官?」

グラハム「司令官……柄ではないがその予定だ。君は?」

???「新参なら、まずは自分から名乗るのが常識ってものじゃない?」

グラハム「フッ……それは失礼。私はグラハム・エーカー……暫定的に少佐だ」

???「……そう。じゃあメリケンが司令官ってのは誤情報じゃなかったワケね」

叢雲「……私は叢雲。あんたの秘書艦よ」

グラハム「秘書艦……? カタギリ、何の事かわかるか」

ビリー「いや、まったく」

叢雲「ハァ? あんたここに来るってのにそんなことも知らないの?」

グラハム「怠慢と罵られても仕様がない、が……こちらも詳細はまったく知らされていないのでな」

叢雲「……上は相変わらず秘密主義か。人知れず沈んでいく船の事も何も、見ないふりってわけね」

叢雲「まったく素敵な上層部じゃない。こんなとこに飛ばされるなんてあんたもお先真っ暗ね、同情してあげるわ」

グラハム「謹んで辞退しよう。それよりも君はここをよく知っているようだ」

グラハム「このチンジュフとやらの存在意義……私の職務……そして君が何者なのか」

グラハム「全て教えて貰いたい」

叢雲「自分で勉強しろって言いたいところだけど……まあいいわ」

ビリー「ははは、なかなか上官に強気な子だね」

叢雲「……そういえばあんたは誰よ。司令官の金魚の糞?」

ビリー「うぐっ……」

グラハム「彼はビリー・カタギリ技術顧問だ。私が特に請うて連れてきた」

グラハム「私への罵倒は甘んじて受けよう。だがカタギリへの誹謗中傷は一切容赦せん」

叢雲「…………」

グラハム「……何かおかしい事を言ったか」

叢雲「……いや、何でもないわ。それより鎮守府についてだけど」

叢雲「立ち話も何だから、あんたの仕事場に案内するわ」

グラハム「仕事場?」

叢雲「執務室よ」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 11:30:02 ID:wLj.zI.2
《鎮守府・執務室》

叢雲「ここよ」

ビリー「ここがグラハムの仕事場か……」チラッ

グラハム「破れた壁紙、割れた窓、散乱したダンボール」

グラハム「これだけ酷い部屋は、久方ぶりに見た」

叢雲「ま、前任が全員ほっぽっていったから」

ビリー「やっぱり前任はいたのかい」

叢雲「もちろん。……ま、結果はお察しよ」

グラハム「劣悪な環境に耐えきれずに逃亡……といったところかな」

叢雲「半分は正解」

グラハム「……ほう?」

叢雲「半分は……まあ仕事内容のせいね」

ビリー「……いやはやなんだか良くない予感がするよ」

叢雲「じゃ、説明するけど」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 11:40:54 ID:wLj.zI.2

ビリー「……信じられないな」

叢雲「信じなくても結構。だけどこれが現実よ」

ビリー「……そもそも君のような女の子が戦うだなんて……」

グラハム「これを秘匿する上のやり方は気にくわないな」

叢雲「ふふ、そういう感想を抱いていられるのも今のうちよ」

叢雲「今に深海棲艦の恐怖に心を砕かれるんだから……みんなそうだったしね」

グラハム「フッ……当然ながら信頼されてはいないか」

叢雲「そもそもメリケンって時点で歩み寄れる気はしないわ」

グラハム「……艦娘、だったか。かつて……相当昔の大戦で日本軍の艦船として戦ったのが、君たち艦娘……」

叢雲「そうよ」

グラハム「なるほど、その時の記憶が残っているのならば、その態度にも無理はない……」


グラハム「ならば私は、必ず君たちに勝利をもたらせてみせよう。乙女座に誓って」

叢雲「……乙女座? 意味がわからないんだけど」

グラハム「む」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:06:05 ID:Het/wvKE
面白い

支援

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:35:48 ID:wLj.zI.2
グラハム「深海棲艦と相対するのが我々の職務である事はわかった」

グラハム「そして君たち艦娘が、深海棲艦への唯一の対抗手段である事も」

ビリー「MSでも効果がないってのは恐ろしい敵だね……」

グラハム「……それで現状、我らの保有する戦力は?」

叢雲「駆逐艦が一隻」

ビリー「それってもしかしなくても……」

叢雲「もしかしなくても私ひとりよ、技術顧問殿」

ビリー「……絶望的じゃないか」

グラハム「フッ……我々は苦境に立たされてこそだ、カタギリ」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:36:25 ID:wLj.zI.2
グラハム「現状を嘆くだけでは何も変わらない。小さな事から進めていこう」

グラハム「保有戦力は君、叢雲がひとり……」

グラハム「まずは戦力の拡充を図らなければならないだろうな」

グラハム「……街に出て艦娘をスカウトでもしてみるか?」

叢雲「艦娘が街中歩いてるわけないでしょうが。艦娘は建造するのよ」

グラハム「ちょっとした冗談だ。……それで、建造か」

ビリー「うん、鎮守府のフロアマップを見てるんだけど……どうやら大きい工廠が併設されているようだね」

ビリー「この工廠で一定の資源と引き替えに新たな艦娘を建造する……っていうシステムらしい」

グラハム「……」ジッ

叢雲「なによ」

グラハム「君のような少女が生まれてくると言うわけか……神秘だな」

叢雲「……システムについては私たちだってよくしらないわよ」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:37:01 ID:wLj.zI.2
グラハム「ははは、すまない。それでは早速工廠に向かうとしよう」

グラハム「案内してくれ、叢雲」

叢雲「……あんた、よく笑ってられるわね」

グラハム「何が言いたい?」

叢雲「私から説明を受けた前任は、みんな顔面蒼白だったわよ」

叢雲「明確な終わりが見えないこんな任地に飛ばされたら、まず軍人としてのキャリアもおしまいだしね」

叢雲「でも、あんたからそういう悲壮感を感じられないから」

グラハム「フッ……。センチメンタリズムな運命は感じているよ。いや、だからこそかな」

グラハム「心踊りこそすれ、悲嘆に暮れる必要性は感じないのさ」

叢雲「……変人ね。あるいは変態」

ビリー「手厳しいねぇ」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:46:59 ID:EKY4vHJg
これは面白い
期待

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:49:21 ID:wLj.zI.2
《工廠》

ビリー「おお……おお……!」

ビリー「ズタボロの外装に反して中は素晴らしいよ!」

ビリー「最新鋭の機材が一通り揃っている!」

ビリー「超テクノロジーの結晶であろう艦娘建造のために必要ってわけかい!」

ビリー「最高だよグラハム! こいつはいい!」

叢雲「……なにあいつ。最高に気持ち悪いんだけど。酸素魚雷喰らわせるわよ」

グラハム「カタギリは技術畑の人間だ。思うところがあるのだろう」

叢雲「……」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:50:05 ID:wLj.zI.2
グラハム「……それで、建造はどうやって行うのかな?」

叢雲「鎮守府が所有している資源を消費して行うわ。だけど決まった艦娘が建造されるわけじゃない」

叢雲「資源の配分調整で、誰が建造されるかがランダムに決定される」

叢雲「戦力拡充には戦艦か空母がいて欲しいところだけど、狙い撃ちってのは不可能ね」

グラハム「そうか……ならばカタギリ! 建造に関しては君に全て一任させて貰おう!」

ビリー「ガッテン承知だよ!」

叢雲「ハァ!?」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:55:27 ID:wLj.zI.2
叢雲「あんたねえ、そんなんでいいと……」

グラハム「君の懸念は尤もだ叢雲。だが私はカタギリを、私の盟友を信頼している」

グラハム「適材適所という言葉がある。今、謹んでこの言葉を贈らせて貰うよ」

叢雲「……資源は出撃のためにも、兵装開発のためにも、とにかく鎮守府運用には必要不可欠の要素よ」

叢雲「無駄に使えば、それは即ち私たちの終わりを意味する……」

叢雲「よくよく覚えておきなさいよ……技術顧問殿」

ビリー「勿論だ。僕もグラハムと同じで、君たちの勝利のために全力を賭す心づもりだ」

叢雲「フン……」

グラハム「話は纏まったな。ではカタギリ、早速一人建造をお願いしたい」

ビリー「ああ、わかったよ。ところで叢雲、前任たちの建造データとかって残ってないかな」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 12:58:20 ID:wLj.zI.2
叢雲「歯抜けだけどあるにはあるわ。それが?」

ビリー「資源配分による建造結果の傾向を掴みたいと思ってね」

叢雲「……」

グラハム「言っただろう。私の盟友は信頼に足るのさ」

叢雲「後で持っていくから、それまでここの整理でもしといて」

ビリー「ああ、そうしよう。僕の城にしちゃっても良いかな」

叢雲「あんたね……」

グラハム「構わん、許可する」

叢雲「ちょっと……もう、なんなのよ、あんたたちは!」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 13:03:20 ID:wLj.zI.2
《執務室》

グラハム「建造はカタギリに任せた。それでは私たちは部屋の掃除でも行うとしよう」

叢雲「……まあ、この汚い部屋じゃね」

グラハム「中身も伴わないのに繕うだけ、そんな行為に価値はないが……せめてもの限度というものはある」

叢雲「はいはい。いちいち回りくどい事言ってないでとっとと掃除するわよメリケン」

グラハム「そのメリケンというのはいい加減止めて貰いたいものだな……」

叢雲「あんたたちに撃沈させられたのはつい昨日の事のように思えるから。無理ね」

グラハム「やれやれ……いつか君の凍り付いた心も溶かして見せるがね」

叢雲「……酸素魚雷喰らわせても良い?」

グラハム「フッ……怖い顔だ」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 13:11:16 ID:wLj.zI.2
《数時間後》

グラハム「見違えたな」

叢雲「……疲れた」

グラハム「ああ。よく働いてくれた。感謝しよう叢雲」

叢雲「はいはいどうも……」

ビリー『……グラハム、入っても良いかな』

グラハム「遠慮はいらないぞカタギリ」

ビリー「ありがとう。で、だね。新しい艦娘を紹介しにきたよ」ガチャッ

グラハム「ほう、建造出来たか」

ビリー「きっと僕たちと上手くやれる子だよ」

叢雲「何が言いたいのよ」

???「つまり――」



金剛「――私もまた、提督と同じく異国の生まれだということネー!」

グラハム「なんとっ!」

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 13:17:16 ID:wLj.zI.2
金剛「英国生まれの帰国子女、金剛デース! ヨロシクオネガイシマース!」

グラハム「なるほど、AEU出身か……」

ビリー「金剛は区分が戦艦だから、大きな戦力になるよ」

グラハム「ああ、よくやってくれたカタギリ。……そしてよく来てくれた、金剛」

グラハム「私はグラハム・エーカー少佐。君の活躍に期待する」

金剛「イェス! ご期待に応えて見せますヨー!」

叢雲「一気に五月蠅くなった……」ゲンナリ

ビリー「仲良く出来そうじゃないか」

叢雲「頭痛くなってくるわ」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 14:37:12 ID:lvjK0lnk
ビリーの脳内再生余裕過ぎワロタ

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 15:36:16 ID:4EI3fGU2
脳内再生余裕すぎる
面白いからどんどん続けてください

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 17:33:59 ID:wLj.zI.2
グラハム「金剛がやってきて、戦力は戦艦1の駆逐艦1」

グラハム「……我らが鎮守府の正面海域は、敵の大規模な侵攻に晒されてはいない」

グラハム「精々がごく少数の偵察部隊……」

グラハム「さて、そこで問いたいのだが……叢雲、金剛、出撃は可能か?」

叢雲「……できるわ」

金剛「体を動かしたくて仕方がなかったネー! 行けマース!」

グラハム「フッ。その言葉を待っていた。ならば出撃の準備だ!」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 17:42:16 ID:ZARJmlyI
あのBGMがどこからともなく…



パパパ--パパ--パ パパパパパ

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:00:51 ID:wLj.zI.2
《鎮守府正面海域》

叢雲「準備は万全よ」

金剛「弾薬も燃料もフルチャージ完了デス!」

グラハム「ならばよし。目標は鎮守府正面海域に居座る敵偵察部隊だ」

グラハム「艦隊旗艦は……叢雲、君に任せる」

叢雲「……は? 戦艦の金剛がいるんだから金剛で良いでしょうが」

グラハム「いや、叢雲、君だ」

叢雲「……あとでクレーム入れないでよ」

グラハム「フッ、入れんよ」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:11:57 ID:wLj.zI.2
金剛「……って、ちょっと待ってくだサイ! なんで提督が着いてきてるんですカ!?」

叢雲「……私も言ったけど、どうしても着いてくるって聞かないのよこのバカ」

グラハム「なに、戦場の風……肌触りを感じねばならんと思ったまでさ」

グラハム「そうでなくては、いつまで経っても私は君たちと同列には立てない」

叢雲「同列に立つ必要がないでしょうが。あんたは司令官、こっちはその指示で動く艦船」

叢雲「生身の人間がいちゃこっちが動きにくいってのよ。とっとと鎮守府に帰ってなさい」

グラハム「心配、痛み入る。しかし、聞く耳持たん!」

叢雲「心配なんかしてないっての!!!」

金剛(オゥ、予想以上に凸凹デース)

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:34:42 ID:wLj.zI.2
グラハム「君たちに迷惑はかけん。いざとなれば泳いで帰るさ」

叢雲「もう既に迷惑かけてんのよ」

金剛「まぁまぁ、叢雲、落ち着きまショー」

金剛「テートクがどーしても着いてくるなら、私たちが全力で守ればOKネ!」

叢雲「…………」

グラハム「金剛。年頃のお姫様を宥めてくれた事、感謝する」

金剛「おやすいご用ネー!」

叢雲「この……異国被れどもぉ……」グギギ

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:35:51 ID:wLj.zI.2
グラハム「ふむ……」キョロキョロ

叢雲「何してんのよ。集中出来ないから少しくらい動き止めてなさい」

グラハム「索敵中だ。君たちは警戒を厳に。いつでも主砲発射は出来るようにな」

金剛「……あ、艦影発見!」

グラハム「くっ、先を越されたか……!」

叢雲「何を悔しがってんのよこのバカ! 指示は!?」

グラハム「待て。よし、予想通り駆逐艦のようだな。資料を頭に入れていて正解だ」

グラハム「そのまま前進、丁字を狙う」

叢雲「……了解」

グラハム「金剛、君は敵が射程範囲に入ったら、主砲斉射だ」

グラハム「砲塔の角度調整は私が指示しよう」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:36:35 ID:QUcBFkek
艦娘はあまり分からないけど、この>>3の書き手が凄いのは分かる。面白い!

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:39:08 ID:wLj.zI.2
金剛「もう少しで射程圏内……そろそろ行けますヨ、提督!」

グラハム「よし、撃てェ!」

金剛「Fire!」ドォン

グラハム「む……! 外したか……」

叢雲「金剛、次弾装填!」

金剛「オーケイでス!」

グラハム「よし、もっと腹に力を込めろ金剛! グラハムファイヤーだ! 叫べ!」

金剛「え!? ぐ、グラハムファイヤー!」ドォォォォン

叢雲(何言ってんのコイツら……)

~~~

駆逐イ級「 」全弾命中

~~~

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 18:41:03 ID:wLj.zI.2
金剛「全弾Hit! 敵艦轟沈!」

グラハム「よくやった! それでこそだ、ガンダム……では、なかったな」

金剛「ちゃんと声出しした結果が出ましたネ!」

叢雲「……グラハムファイヤーのお陰ね。まったく司令官様々だわ」

グラハム「フッ、そんなに褒めて貰っては困る」

叢雲「皮肉よ、バカ」

金剛「敵は一隻だけ……艦隊からはぐれたんでしょうカ?」

グラハム「かもしれん。……この勢いを止めたくはない、このまま進軍するぞ!」

叢雲「了解」

グラハム「次はおそらく君の出番もあるだろう。心しておくように」

叢雲「……はいはい」

グラハム「グラハムファイヤー……忘れるなよ」

叢雲「今すぐにでも忘れてやるわ」

《数時間後》

叢雲「司令官。まだ敵は見つからないの?」

金剛「さっきからずーっと水平線ばかり眺めてる気がしマース……」

グラハム「……そろそろ会敵してもおかしくはないと思うのだが」

叢雲「さっきの駆逐艦、鉄砲玉だったんじゃないの」

グラハム「かもしれないな。さて二人とも、弾薬は兎も角、燃料の残量はどうかね?」

叢雲「まだ半分以上残ってるわ。もう少し進んだ先で会敵しても鎮守府には余裕で戻れる」

金剛「私も同じデース!」

グラハム「そうか。ではもう少し進んでみよう」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 10:17:19 ID:N53dO2OU
金剛「日が落ち始めてきましたネー」

グラハム「夕暮れ時の海は良いものだな」

叢雲「……綺麗ね」

グラハム「空から見る夕の海は筆舌に尽くしがたい」

金剛「空。デスか?」

グラハム「ああ。ここに廻される前は、私はこの空を駆けていたのだよ」

グラハム「しかし何の因果か、空から引き摺り下ろされた私は海にいるというわけさ」

叢雲「……」

グラハム「フッ、その事で君たちを恨むなどという事はないよ。断じて」

叢雲「そんな心配、していないわ」

グラハム「ならばよし」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 10:17:59 ID:N53dO2OU
金剛「……しっかし、敵に会いませんネー」

グラハム「進んで交戦したいわけではないが……」

叢雲「日が沈みきったら索敵も面倒になるわよ。適当に見切りを付けた方が良いんじゃないの」

グラハム「それもそうだな……では全艦180°回頭だ」

金剛「了解!」

グラハム「……むっ!?」

叢雲「なに?」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 10:18:40 ID:N53dO2OU
グラハム「艦影多数発見……11時の方向だ。いつの間にか通り過ぎていたのか……不覚!」

金剛「あ……ホントーでス」

グラハム「敵影3。駆逐艦2隻、そしておそらくは軽巡洋艦1隻」

グラハム「やれるな?」

叢雲「当然」

金剛「問題ナッシング!」

グラハム「ならば前進だ、君たちの奮闘に期待する!」

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:20:18 ID:N53dO2OU
《交戦開始》

金剛「戦艦の長射程の怖さ、思い知らせてあげマース!」

金剛「Let's Go! Graham Fire!!」ドォォォォン

~~~

駆逐ロ級「――? !???」全弾命中

~~~

グラハム「着弾確認! よくやった金剛!」

金剛「グラハムファイヤーのお陰ネー! 次弾装填急ぎマース!」

叢雲「距離を詰めるわ!」

グラハム「よし!」

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:26:31 ID:N53dO2OU
叢雲「敵軽巡が射程距離に入ったわ! 喰らいなさい!」ドォン

~~~

軽巡ホ級「――――」 miss

~~~

叢雲「チッ、外した……!」

グラハム「意識を逸らすな! 敵が撃ってくるぞ!」

叢雲「ぁッ!?」

金剛「至近弾! 大丈夫ですカ!?」

叢雲「だ、大丈夫、戦闘に支障はない!」

グラハム「無理はするなよ! 君に何かあってからでは遅い!」

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:31:01 ID:N53dO2OU
グラハム「敵がこちらに向かってくるなら、すれ違い様に撃つ他はない!」

叢雲「反航戦ね、やってやるわ!」

金剛「装填完了、外しはしませン!」

グラハム「だが、ただすれ違い様に撃つのでは砲撃の命中率は低い」

叢雲「だったらどうするのよ」

グラハム「フッ、よくぞ聞いてくれた……」



グラハム「グラハム・スペシャルしかないッ!」

金剛「ぐ、Graham Special!?」

叢雲(コイツら戦闘中だってわかってんのかしら……)

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:34:00 ID:MGz7o7K6
空中で変形すんのか!?

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:39:04 ID:N53dO2OU
グラハム「金剛は敵駆逐艦を狙え。叢雲、君はまだ待機だ」

金剛「りょ、了解デース……」

叢雲「ちょっと、なによそれ! 私がさっき外したから待機ってこと!?」

グラハム「違う」

叢雲「だったら私にも撃たせなさいよ! 私が旗艦なんでしょ?」


叢雲「私を旗艦にって、あんたが指名した! このままで終われないじゃない!」

グラハム「……そうとも。君が旗艦だ。そしてこのまま終わらせるつもりはない」

グラハム「わかるかな叢雲。切り札というものは最後まで取って置くものだ」

叢雲「……!」

叢雲「……へぇ、甘い言葉で釣ろうってワケ……。でもいいわ、釣られてやるわよ」

グラハム「フッ……」

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:43:34 ID:N53dO2OU
《反航戦》

~~~

軽巡ホ級「――――」

駆逐ロ級「――――」

~~~

グラハム「来たぞ。外すなよ金剛」

金剛「大丈夫。ノープロブレムですヨ!」

叢雲「……」

グラハム「――よし、すれ違うぞ! グラハム・スペシャルだ金剛!」

金剛「Yes Sir!」



金剛「Graham Special!!!!」ドォォォォン

叢雲(グラハムファイヤーがスペシャルに置き換わっただけじゃないの……)

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:49:54 ID:N53dO2OU
~~~

駆逐ロ級「   」着弾

~~~

グラハム「着弾確認、敵駆逐艦は大破炎上! 」

グラハム「さあ叢雲、君の出番だ! 勢いは殺さずに全力で180°回頭!」

叢雲「ハァ!? 勢い殺さずにってあんた――」

グラハム「やれないのか叢雲!」

叢雲「――その挑発、乗るわよ! こんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」グルゥッ

金剛「一気に曲がった!? って、私だけどんどん離れていきマース!!」




グラハム「これが……グラハム・スペシャル――アンド・リバースだッッッ!」

叢雲「無茶させてくれるじゃない……」

グラハム「よくやった叢雲。後はこの距離なら……雷撃戦が可能だろう?」

叢雲「――!」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 21:58:48 ID:N53dO2OU
叢雲「酸素魚雷の出番ってことね!」

グラハム「そうだ。あの軽巡に目にもの見せてやれ」

叢雲「そういうことなら……遠慮なく行かせてもらうわ!」

叢雲「さぁ、全弾持っていって、沈みなさいッッッ!」ババババババ

~~~

軽巡ホ級「―――――――!!!」魚雷命中

~~~

叢雲「やったわ! やった!」

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 22:00:44 ID:N53dO2OU
叢雲「……あ、な、ないわ」

グラハム「よし。見事だった、叢雲」

叢雲「まあ……当然の結果じゃない」

グラハム「フッ……勝利して当然とは、やはり見事だよ」

叢雲「あんた……ちょっとバカにしてるでしょ」

グラハム「まさか。それよりも先ほどの至近弾での損傷、問題はないか?」

叢雲「ああ、そうね。ただのかすり傷。鎮守府には戻れる」

グラハム「私のボートに乗るといい。無茶をさせたくはない」

叢雲「いらないわよ」

グラハム「上官命令といったら?」

叢雲「パワハラって奴かしら。……感謝はしないわよ」

グラハム「いらんよ。活躍してくれた旗艦に対するただの私の我儘さ」

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 22:07:52 ID:N53dO2OU
《鎮守府》

金剛「あーっ! 私一人だけ置いていって酷いデス二人とも!」

グラハム「置いていったつもりではないのだが……よく戻っていてくれたな」

金剛「燃料も弾薬も心許なかったから、戻る他なかったデース……」

金剛「それより二人とも大丈夫なんですカ? 軽巡ハ?」

叢雲「私の魚雷で沈めてやったわ」

金剛「Oh! 完璧な勝利ですネー!」

グラハム「ああ、そうだ。私たちの初陣は完全勝利に終わったというわけだ」

グラハム「本当に良くやってくれた」

金剛「提督のために、もっと頑張る所存デース!」

叢雲「……ま、悪くはなかったと思うわ、司令官」

グラハム「フッ……」

叢雲「……あーでも、グラハムリバースだったっけ? あれで無茶して少し疲れたわ」

金剛「潮風は気持ちいいけど髪も傷みまス。お風呂とかでさっぱりしたいところですネー」

グラハム「風呂……そのような場所はあるのか?」

叢雲「入渠用のドックがそれよ」

グラハム「そうか。では二人とも今日はゆっくり休むと良い。本日はこれにて解散!」

金剛「叢雲、案内お願いしまス!」

叢雲「はいはい、着いてきなさい」

グラハム「……」

グラハム(深海棲艦……あのような化物に、彼女らのような少女が立ち向かうのか)

グラハム(そして私が、彼女らを指揮する。彼女の生殺与奪は我が手の内……)

グラハム(重いな。……重いが、背を向けるわけにはいかない)

グラハム「彼女たちを知ってしまった以上は、な――」



61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 22:15:52 ID:N53dO2OU
今日はここまで
乗っ取りなのに読んでくれてる人はありがとう
戦闘が酷いのはひとえに>>3の技量不足です めんご

では


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コメント

  1. リトマス | URL | aYpzl2JE

    Re:グラハム「抱きしめたいなぁ!艦むすゥッ!!!」 その1

    リンクありがとうございます。私も同じジャンルだと思いますので、リンクお返しさせていただきました。しかしアニヲタの集いとはまた懐かしい。

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