グラハム「抱きしめたいなぁ!艦むすゥッ!!!」 その3

2014年05月10日 19:20

グラハム「抱きしめたいなぁ!艦むすゥッ!!!」

108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/31(木) 20:28:16 ID:uapEN2fA
《艦隊が遠征に出発しました》

夕張「それでは行ってきますね」

不知火「不知火にお任せを」

叢雲「ま、期待はせずに待っときなさいな」

グラハム「よろしく頼む」

金剛「よろしくネー」

夕張「それではしゅっぱーつ! みんな、私に着いてきて!」

不知火「……」

叢雲「……」

夕張「……」

不知火「不知火、出ます」

叢雲「叢雲、行くわ」

夕張「ちょっとぉ!」



金剛「行っちゃいましたネー」

グラハム「ああ。彼女らの無事を願おう」

金剛「ハイ。……でもちょっと罪悪感を感じマス」

グラハム「?」

金剛「私のせいで困った事になってるのに、当人は鎮守府で待機でス」

金剛「みんなには悪い事していまス……」

グラハム「……そう思ってしまうのも無理はないと思うが」

グラハム「しかし我々の初陣を勝利で飾れたのは、君の尽力あってこそだ」

グラハム「気に病む事はないよ」

金剛「でモ……」

グラハム「ならば彼女達には、戦場で報いれば良い。君にはそれが出来るはずだ、金剛」

金剛「……戦場で、報いル……」

グラハム「実際目の当たりにして感じたが、戦艦の破壊力というのは文字通り桁が違う」

グラハム「君のような戦艦は戦場の華。艦隊戦の主役だ」

グラハム「適材適所という言葉があるのは知っているな。君の舞台は戦場なのだよ、金剛」

金剛「…………」

グラハム「そうやって悩むのも、勿論悪いことではないがね」

金剛「……ハイ、そうですネ。もっとポジティブに考えまス!」

グラハム「その意気だ。……さて、遠征部隊が戻るまでには時間がある」

グラハム「先の約束を果たすとしようか」

金剛「ヤクソク?」

グラハム「茶葉を買いに行くと言っただろう?」

金剛「!」


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《鎮守府正門前》

ビリー「聞いたよグラハム、金剛と出かけるんだって?」

グラハム「ああ。茶葉を買いにな。何か他に必要なものはあるか?」

ビリー「あっはっは、おつかいだなんて、そんなヤボな事は頼まないよ」

グラハム「?」

ビリー「……いや、まあ……わかってないなら良いんだ、別に」

グラハム「ハッキリ言ってくれないとわからんな」

ビリー「まあ気にしないで。……おっと、主賓の登場か。それじゃ僕は工廠に籠もっているから」

グラハム「根を詰めすぎるなよ」

ビリー「兵装の試作第二号がもうすぐ出来上がるんだ。止まっちゃいられないさ。じゃあね」

金剛「――テートク、お待たせでス!」

グラハム「ん? ああ……」

グラハム「…………」

金剛「どうしましタ? 紅茶が私を呼んでいマス! 止まっては居られませン!」

グラハム「フッ……艤装を外せばただの少女、か……」

金剛「えっ?」

グラハム「なに、独り言だよ」

金剛「気になるネー……」

グラハム「単なる感想さ。可憐さに磨きがかかっている」

金剛「…………」

金剛「…………」

金剛「……もゥ!」

金剛「提督ってバ、そんなことばかり言って、見かけ通り色男だったんですネー!」バシバシ

グラハム「いたたた……見かけ通りとはどういうことかな……」

金剛「プレイボーイってことですヨー!」

グラハム「まさか……」

金剛「サ、行きまショー、テートク! 茶葉が待ってるヨー!」

グラハム「わかったわかった……」


【店】

金剛「うーン、この茶葉にすべきか……あるいはこっちか……」

グラハム(まるで違いがわからないが……黙っておこう)

金剛「テートク、どっちがいいと思いますカ!?」

グラハム「む、そこで私に振るのか……しかし私は紅茶に関してはずぶの素人なのだが」

金剛「それでも構いまセーン! むしろ下手に知識があるよりよっぽど参考になりますカラ!」

グラハム「そういうものかね」

金剛「ハイ!」

グラハム「……ではこちらで」

金剛「アッサムですネー!」

グラハム「アッザム?」

金剛「ア・ッ・サ・ム・!」

グラハム「そ、そうか、すまない」

金剛「ミルクティーにぴったりヨ!」

グラハム「ほう。では君に淹れてもらうのを楽しみにしていよう」

金剛「任せてヨ! コーヒーなんか二度と飲めなくなりますカラ!」

グラハム「ははは、それは困る……よし、では買ってこよう」

金剛「テートク、アリガトーございまス!」

グラハム「フッ……君の活躍への前払いだよ」

金剛「ハイッ!」


【海が見える公園】

グラハム「公園か……」

金剛「公園ですネー」

グラハム「少しのんびりするかね」

金剛「えっ、イイんですカ?」

グラハム「どの道叢雲たちが戻ってくれなければ私たちに仕事はないからな」

金剛「……ちょっと、悪い気がしますケド」

グラハム「先も言ったはずだ。君は戦場で報いるのだと」

金剛「……そう、デスネ。そうデシタ」

グラハム「不知火もだったが、君もなかなか気を張りすぎだ」

グラハム「少し肩の力を抜くといい」

金剛「……」

グラハム「……」

金剛「私は戦艦ですカラ……皆を引っ張るだけの活躍をしなくちゃっテ」

金剛「工廠で建造されたあと、すぐ、そう心に誓ったんデス」

金剛「デモ、私が大食らいだから鎮守府に迷惑かけてるヨ……」

金剛「それが、心苦しくテ……」

グラハム「君は……真面目だな」

金剛「エヘヘ……英国仕込みの淑女ですもノ」

グラハム「しかし、真面目すぎていつか壊れてしまうのではないかと、それが怖く感じる」

金剛「……」

グラハム「君が常に気を張っていなければならないほど、私は頼りないかね?」

グラハム「叢雲は信頼に値しないかな? 無論、まだ私とて出会って間もなくはあるが……」

グラハム「しかしその短い間でも、彼女が信頼に足る艦娘であることはわかるよ」

金剛「それハ、もちろん……」

グラハム「ならば、答えはもう出ているではないか」

グラハム「叢雲を頼り、私を頼れ。カタギリでも、夕張でも、不知火でも」

グラハム「もっともっと頼るんだ。卑屈にはなるな。一人で立とうと思うな」

グラハム「君には私たちがついている。戦友とは共に支えあうものだ」

金剛「……私、絶対甘えちゃいマス」

グラハム「フッ……愚問だな」

グラハム「君のような娘ひとり甘えさせられないようで、何が男だ」

金剛「テートク……」



168 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/04/18(金) 13:38:54 ID:9c8TspAU
>>3ではないけど、ビリーと夕張でなんか小話をつくれそうだ。しかし、書いてもいいもんかな?


169 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/04/18(金) 13:55:28 ID:3ppsPxkw
どうぞどうぞ


171 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/04/19(土) 00:39:08 ID:oWRzufYw
>>169
そうか。じゃあやってみよう。
ビリーの性格が違和感無くなるように最初から読み直してみたがやっぱり面白いな、このスレ。


172 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/04/19(土) 01:10:14 ID:oWRzufYw
ビリー「それにしてもグラハムたちは帰ってくるのが遅いな。いったいどこに行っているんだろう」


《艦隊が遠征から戻ってきました》

夕張「ただいま帰投しました」

ビリー「おお、夕張くん、叢雲くん、不知火くん、待っていたよ! 成果はどうかな?」

夕張「もちろん成功よ! ・・・まあ、練習航海ですからね。失敗するほうが珍しいわ」

ビリー「ふむ、弾薬を獲得したようだね。消費した燃料は・・・ふーむ、ふむふむ」

不知火「・・・不知火に何か落ち度でも?」

ビリー「落ち度なんかあるものか! 収支計算をしていただけさ」

夕張「遠征で獲得した資源の量より遠征で消費した資源の方が多いと、逆に赤字になっちゃうからね。収支は考えないと」

ビリー「やはり難度の低い遠征だと得られる資源の量もすくないか。消費燃料のことを考えたら、練習航海は少し割に合わないな・・・」

夕張「叢雲さん、前任者は遠征のデータなど残していなかったのかしら?」

叢雲「あったはずよ。ちょっと待ってて」

ビリー「もっと"割のいい"遠征があるはずだ。それを見つけることが出来れば・・・」

叢雲「持って来たわよ。さっさと読みなさい」バサッ

ビリー「ありがとう。どれどれ・・・」

叢雲(目をキラキラさせているわ)

ビリー「いくつかの遠征の成功事例から判断するに、「海上護衛任務」というのが、我々が選択できる遠征の中で最も効率が良いようだね」

叢雲「はやっ! ・・・アンタ、これだけの資料をもう読んだの?」

ビリー「何かおかしいかい?」

叢雲(変態だけど仕事は出来るのよね、コイツ)

夕張「それで、副司令。私たちの次の遠征は海上護衛任務に?」

叢雲(副? まあいいけど)

ビリー「うーむ、そうしたいのは山々なのだが、遠征の成功ラインを見るに、もう一人駆逐艦娘が必要のようなんだ」

夕張「そうですか・・・グラハム司令が不在の現在、私たちだけで建造を行うのは・・・」

ガシャンッ ブーーーーーン

叢雲「なにごと!?」

ビリー「あっ、工廠のクレーンが動いてる!」

夕張「誰!? 勝手に建造ボタンを押したのは!」

不知火「・・・不知火に何か落ち度でも?」

ビリー「君か・・・」

ビリー「しかたない、グラハムには後で事後承諾を貰うことにしよう。どうやら建造は最低の資源量で行ったようだし、遠征で獲得できる資源を考えれば収支はプラスになるはずだ。だが不知火くん、今度からは許可を得るようにしてくれ」

不知火「了解です」

夕張「どんな娘が来るのかしら? 楽しみだわ」

叢雲「どうやら私たちと同じ駆逐艦のようね」

ビリー「それにしても不思議だな」

叢雲「何が?」

ビリー「あの建造クレーンだよ。ボタンを押せば自動で動き出す。見たところ、高度な自立制御機能はついていないようなのだが」

叢雲(…やっぱり、この男でも見えていないのね)

ビリー「少し時間が必要なようだ。空いている時間で何かできないかな?」

夕張「それじゃあ兵器開発しましょう! はい、開発データです!」バサァッ

ビリー「用意がいいね。ふむ…金剛くんに46cm砲を装備させてあげたいものだが」

叢雲「消費する資源の量が半端じゃないからやめといたほうがいいわ。…不知火、アンタ言われたそばからまた!」

不知火「まだボタンは押していません」

ビリー「やはり叢雲くんや不知火くん、君たち駆逐艦や夕張くんに装備できるものから始めるのがいいね。」

叢雲「まずは最低値でやってみたら?」

ビリー「そうだね。消費資源を設定してこのボタンを押すだけでいいのか…」ポチ

パァアッ

ビリー「何か出来たようだぞ。…うわぁっ、なんだこれは!?」

ビリー「へ、兵器を開発したはずなのに、何故かナマモノができてしまった。…これはいったい何なんだろう…」

叢雲「兵器開発が失敗したのよ。それは通称"ペンギン"と呼ばれる謎のナマモノね」

ビリー「ど、どうすればいい? 僕はナマモノが苦手なんだ!」

不知火「ナマモノは海に捨てましょう」ポイッ バシャーン

ビリー「いともたやすくえげつないことを」

叢雲「気にしないでいいわ。海に帰っていったのよ」

ビリー「ふーむ、最低値だとあんなものなのか。次は、少し鋼材を増やしてみよう」ポチ

パァアッ

ビリー「…今度はナマモノではないものが出来たぞ。しかしこれは…」

叢雲「どう見てもただのドラム缶ね」

不知火「ではさっそく…」

夕張「ちょっと待って! その装備(?)は置いておくと後々いいことがあるみたい!」

ビリー「本当かい?」

夕張「前任者のメモにあるわ。"今日もドラム缶が出来なかった…もう疲れた、寝る"」

ビリー「その口ぶりだと、ドラム缶を欲しがっていたみたいだね。ふーむ、こんなものが役に立つのか…?」

不知火「とりあえず倉庫に仕舞っておきましょう。スペースは充分余っています」

叢雲「あ、そろそろ建造が終了するみたいよ」

ビリー「結局つくれたのはドラム缶一個か…」


《「工廠」で、建造が完了した艦があります》

吹雪「世界を驚愕させた特型駆逐艦、吹雪です! 司令官、よろしくお願いします!」

ビリー「ようこそ! …なんだか普通の子だな」

夕張「いらっしゃい。…普通の駆逐艦娘ね」

叢雲「よく来たわね、クイーン・オブ・普通」

不知火「ザ・普通」

吹雪「普通連呼しないでください! これでも、ワシントン条約制限下で速力を維持しながら攻撃力・航続距離を充実させて世界中を驚かせ、その後の日本海軍の駆逐艦のスタンダードとなった画期的な駆逐艦なんですよ!」

ビリー「その三つを鼎立させるのは難しいものだ。詳しく話を聞かせてもらいたいが、ひとつ訂正しておくことがある」

吹雪「なんでしょう、司令官?」

ビリー「その司令官という呼称さ。僕はビリー・カタギリ。この鎮守府の司令官は僕の友人のグラハム・エーカー少佐で、僕は技術顧問。いまグラハムは出掛けていて留守を預かってる」

吹雪「じゃあ…司令官代理?」

ビリー「どう呼んでくれても構わないが、ビリーと呼んでくれるのが一番楽だね」

吹雪「そんな! 男の人の名前を呼び捨てにするなんて! じゃあ…ビリーさんでいいですか?」

ビリー(奥ゆかしい娘だな)「かまわないよ」

吹雪「それで、私は何をすればいいんですか?」

ビリー「うん、夕張くんを旗艦に遠征艦隊に加わってもらいたいんだが、出会ってすぐというのも味気ない」

ビリー「時間もいい頃合だし、お昼御飯にしないか? 何でも好きなものを御馳走しよう」

夕張「はいッ! 私、おそばがいいです!」

ビリー「僕もそうしようかな」

叢雲「私も、蕎麦でいいわ」

吹雪「同じものを頂きます」

不知火「では私はカツ丼を」

叢雲「マイペースな駆逐艦ね」

不知火「蕎麦屋で食べるカツ丼は…意外と美味しい…」

ビリー「残念だが、これでも留守を預かる身。司令部を空けるわけにはいかないよ。出前を頼もう」

不知火「あの店内に満ちる和の空気が好きなのですが…致し方ありません」

《出前が到着しました》

夕張「出前かあ…。ヒラガ博士におそば、食べさせてあげたかったな」

ビリー「君たち艦娘のオリジナル艦の多くを設計した技術者だね」

夕張「はいっ! 博士の設計する船は、船体の強度や復元力を重視しつつ攻守両面の能力を兼ね備え、おまけにバランスの取れた美しい艦形に仕上がるという、素晴らしい技術者だったんです!」

ビリー「機能を追求したら美しいデザインにまとまるというが…技術が起こす一つの奇跡だね。私もいつか、そのような兵器を設計したいものだ」

不知火「このカツ丼の美味しさも一つの奇跡ですね」

叢雲「駆逐艦がカツ丼を食べてるってのがすでに奇跡よ」(蕎麦湯を飲みながら)

夕張「じゃあ海上護衛任務、行きますか!」

吹雪「私の初陣です!」

ビリー「ところで、君たちが護衛する船団というのはどこにいるんだい?」

叢雲「この地図を見なさい」

ビリー「この鎮守府周辺の地図だね」

叢雲「ここが司令部、ここが軍港。こっちのほうが市街地で、お蕎麦屋さんはここ。で、軍港から少し離れた所に民間の港があるわ」

ビリー「市街地からの交通の便が良いところだね」

叢雲「だけど深海棲艦の襲撃が始まったせいで海上輸送が激減し、寂れる一方だったのよ。…アンタたちが来るまでは」

ビリー「僕たちが着任してから何か変わったのかい?」

叢雲「アンタたちが深海棲艦と一戦交え、勝利したおかげで、途絶えていた海上輸送に復活の兆しが見えているの」

ビリー「グラハムの戦功だね」

叢雲「航路を艦娘が護衛するとなれば、海上輸送が復活するわ。海上輸送の輸送量は陸路・空路を遥かにしのぐ。物流の活性化は経済に好影響を与えるでしょう」

ビリー「責任重大だね」

叢雲「だから、報酬として得られる資源の量も多いのよ。いい? みんな、心してかかりなさい?」

夕張・不知火・吹雪「ええ!」「了解」「はいっ!」


《艦隊が遠征に出発しました》

ビリー「…さて、彼女たちが出払ってしまったら僕の仕事が本格的に無くなってしまったぞ」

ビリー「秘書艦がいないと建造も開発もできないようだし…資料の整理でもするか。でも、散らかってるように見えて、どこに何があるかは把握してるんだよね」

ビリー「だから資料の整理は必要ない。さて…」



ビリー「うん、疲れて帰ってくるであろう彼女たちのために、夕飯の支度でもしておくか」

ビリー「調理というのは、論理的に行動しないとうまくできない作業だ」

ビリー「調理作業の手順を考え、効率的に、無駄のない行動で食材を一番美味しい状態に仕上げる。設計と似たところがある」

ビリー「意外に思うかもしれないが、僕は実は料理上手なんだよ」

ビリー「…別に生活力に乏しい女性と同棲していたからではないよ?」



187 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/04/20(日) 02:01:23 ID:/NpywqtY
今回はここまで。ビリーは何をつくるんだろう。


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