コードギアス 艦これのルルーシュ「第五話 嘆きのワンマンアーミー」

2015年02月04日 18:52

93 : ◆49.TJH/nk6 [saga]:2015/01/08(木) 20:03:59.56 ID:foKYy44Fo
「第五話 嘆きのワンマンアーミー」

キス島の勝利により、俺はある程度の信頼を艦娘から勝ち取る事ができた……。

掘削機械も無事搬入され、国益を損ずる事も防いだ……。

その俺が……その俺が……

ルルーシュ「なんで生クリームなんぞかき混ぜなくてはならんのだ!!」カシャカシャカシャカシャ

間宮「すみません、提督、しーつーさんから提督が料理がお上手だと伺ったものですから
   ……それに、久々の生クリームの配給なので、人手が欲しくて」

ルルーシュ「……」ギロッ

C.C.「間宮の作るピザトーストは旨いな、もう一枚焼いてくれ」モグモグ

間宮「ちょっと待ってくださいね? 今シュー生地が焼きあがりますから」

C.C.「ム……仕方ないな……オーブンは一つしか無いからな」

ルルーシュ「分かってるならちょっとは手伝え! このピザ女!」

夕立「ねーねー、てーとくさん、シュークリームパーティーはまだっぽい?」

ルルーシュ「主賓は座って待ってろ! ええい! 誰かバニラビーンズを持ってこい!」

榛名「はい、提督♪」

ルルーシュ「ム……」

海上から現れて以降、榛名は妙に俺に付きまとっている……。
金剛に理由を聞いても、「テートクは朴念仁ネー」とか言うばかりだ……。
作戦に支障が出なければ別に構わないが、榛名の顔を見るとどうしても思い出してしまう。
ギアスに人生を翻弄され、俺の目の前で死んでいった彼女の事を……。

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~食堂の隅~

如月「新提督ってイケメンですわよね~♪」

荒潮「料理が出来る男の人ってポイント高いですね~♪」

瑞鳳「時々見せる憂い顔がたまらないのよね~♪」

ルルーシュ「瑞鳳! 荒潮! 如月! 無駄口をたたいてる暇があるならお前達も手伝
      え! シュー生地を練るんだ!」

三人「は~い♪」

綾波「あ、あの、司令官、やっぱり私達も手伝いましょうか?」

ルルーシュ「主賓は黙って座って待ってろ……ん? 島風の姿が見えないが……」

雪風「島風ちゃん、いつもこういう席には来ないんです……」

響「……一人で居るのを好むらしい」

時雨「協調性に欠けてるみたいだね……どうしてかは分からないけど……」

夕立「キス島攻略記念パーティーだから、島風もいなきゃダメっぽい」

綾波「あの、私、探してきましょうか?」

ルルーシュ「……いや、お前達はここで待ってろ」

ルルーシュ「間宮さん」

間宮「はい?」

ルルーシュ「悪いが、急用を思い出した、手伝いはここまでだ」

間宮「そうですか……」

ルルーシュ「完成品を一つ貰っていくぞ」

間宮「はい、お気をつけて♪」

ルルーシュが食堂から出て行くと、榛名がほうっと一つ溜息をついた。

榛名「……やっぱり、提督って優しいですね?」

C.C.「ああいう事が出来るなら、もう少し私に優しくしてもいいんだがな」

榛名「むっ……」


~鹿屋基地、裏庭~

島風は一人きりで座ってぼうっと風が流れるのを眺めていた。
皆の輪に馴染めない……でも、そんな事はどうでもいい。
戦場でなら、誰よりも速く動ける自信がある。
それだけで十分だ。
それでも、何もしていないと思い出すことがある。
両親の、葬儀の事……。

親戚A「可哀想にねぇ……この歳で御両親を亡くすなんて……」ヒソヒソ

少女「……」

親戚B「それで、誰が引き取るの? ウチは駄目よ、小さい子が3人もいるんだから
    ……」ヒソヒソ

少女「……」

親戚C「ウチだって駄目よ……そんな余裕無いわよ……」ヒソヒソ

少女「……」

親戚D「そういえば、海軍で……」ヒソヒソ

少女「…………」


ルルーシュ「ここにいたのか、島風」

島風「!! ……提督……」

ルルーシュは島風の隣に座った。

ルルーシュ「……パーティー、出ないのか……?」

島風「興味無い」

ルルーシュ「シュークリーム、一つ持ってきてやったぞ……食べるか?」

島風「……いらない」

ルルーシュ「そうか……せっかく作ったのにな」

島風「……」

ルルーシュ「なあ、島風、もう少し皆と協調すれば、作戦も円滑に……」

島風「! ……うるさいなっ!!」

島風は振り払うように腕を振った。
ルルーシュはシュークリームを落とさないようにそれを躱す。

ルルーシュ「おっと……危ない……何をするんだ、島風」

島風「戦場で結果を出す! 速さなら誰にも負けない!!」

ルルーシュ「……」

島風「……それで十分でしょ……ほっといてよ……」

ルルーシュ「……そうか……」

ルルーシュはハンカチを下に敷いて、シュークリームをそこに置いた。

ルルーシュ「ここに置いておくぞ、気が向いたら食べろ」

島風「……」

ルルーシュが立ち去った後、島風はやはり気になるのか、そちらをちらりと見た。

島風「……?」

ルルーシュの座っていた所に何か落ちている。

島風「……ロケット?」

島風は少し躊躇したが、好奇心に負けてロケットを開いてみた。

島風「これ、提督と……誰……?」

ロケットの中の写真には、ルルーシュと、目を閉じた車椅子の少女が映っていた。
少女は幸せそうな顔をして微笑んでいる。

島風「……そっか……提督にはいるんだ……大切な人……」

島風の心が針に刺された様に痛んだ。


~執務室~

ルルーシュは珍しく慌てていた。

ルルーシュ「無い! ここにも無い! ええい! 何処で落とした!」

コンコン

ルルーシュ「誰だ! 今は取り込み中だ!」

ガチャ

島風「提督……あの……これ……」

ルルーシュ「! お前が拾ってくれたのか! ありがとう……」

島風はルルーシュにロケットを返した。

島風「……」

ルルーシュ「? どうした?」

島風「ご、ごめんなさい! 中身……見ちゃって……その……」

ルルーシュ「そうか……」

島風「……提督にはいるんだね……大切な人……」

ルルーシュ「……もういなくなった……」(この世界には……)

島風「……そう、なんだ……」

島風「提督は……なんで戦うの? 外国人なのに……」

ルルーシュ「今はいない人の意志が俺を動かしている……」

島風「意志……?」

ルルーシュ「想いと言いかえてもいい」

島風「想い……」

ルルーシュ「俺は今まで、幾度も失敗してきた」

島風「提督が……?」

ルルーシュ「ああ、それでも立ち上がれたのは、絆があったからだ」

島風「絆……」

ルルーシュ「島風、一人で戦って勝ったとしても、孤独になるだけだ、最後まで立っていられるのは、絆を持つ者だ」

島風「……提督の言う事は難しくてよく分かんないよ……」

ルルーシュ「そうか……」

島風「でも……」

ルルーシュ「?」

島風「提督が嘘を言ってないのは分かる、ワタシ、そういうの感じるの、得意なんだ」

ルルーシュ「……」

島風「……いいよ、提督の為なら、ワタシ、いつでも死んであげる」

ルルーシュ「! 島風! それは……!」

違うぞ、と言おうとした時、基地に警報が鳴り響いた。

ルルーシュ「何だ! 何が起こった!!」

大淀『沖ノ島に駐留していた護衛艦が沈められました!! 敵はまっすぐ鹿屋基地目掛け
   て突進してきています!!』

ルルーシュ「敵の数は!?」

大淀『一機です!! 戦艦レ級です!!』

ルルーシュ「レ級……米海軍を壊滅させたという、あの……」

島風「!! ……!」ダッ

ルルーシュ「島風!? 何処へ行く!!」

大淀『提督!! 指示を!!』

ルルーシュ「ええい! 確か長門達が基地近海で演習していた筈だ!! 基地の前方を塞
      ぐ様に陣形を取って迎え撃て!!」

長門『こちら長門! 了解した!!』

~海上~

ザザザッ

レ級「サア……アソボウジャナイカ……!」

赤城「ここから先へは行かせません!!」

赤城が艦載機を飛ばす。

レ級「ハッ……! カンサイキッテノハ……コウツカウノサ……!」

レ級も艦載機を同時に飛ばしてくる。

ドドォン

赤城「くうっ……!!」

大淀『赤城、大破!!』

ルルーシュ『弾幕を張れ!! 加賀! 赤城を収容しろ!』

加賀「くっ……了解……!」

長門「おのれ……くらえっ!! 41センチ砲!!」ドゴォン

レ級「ヌルイヨ」

長門「なっ……!?」

レ級「クライナ……」

レ級の砲撃が長門に着弾する。

長門「ぐああっ!!」

大淀『長門、大破!!』

ルルーシュ『くっ……長門は後退! 北上! 雷撃戦だ!!』

北上「ちょっとヤバいかもね……でも、この距離なら……!」

北上が魚雷を発射する……が、レ級はそれを全て躱す。

北上「嘘っ!」

レ級「コノドハコッチノバンサ……モッテイキナ……!」

レ級の魚雷が北上を直撃する。

北上「ちょっ、待っ……!!」

ドッゴーン

大淀『北上、大破!!』

ルルーシュ『金剛は長門と北上をかばって後退せよ!!』

金剛「りょ、了解ネー!!」

ルルーシュ『おのれ……スザクじゃあるまいし、たった一機で戦局を左右されてたまる
      か!!』

レ級「モウオシマイカイ? ナラミナゴロシニシチャウケド、イイ?」

島風「させないよ!!」

レ級「ム?」

大淀『!! て、提督! 島風ちゃんが魚雷を大量に抱えて……』

ルルーシュ『何だと!! まさか……おい、止めろ!!』

レ級「カミカゼアタックカ……オモシロイ、キナ!!」

島風「さよなら、提督……ちょっとの間だけど、優しくしてくれてうれしかったよ……」

島風は高速でレ級に肉薄していく。

ルルーシュ『島風!! お前は!!』

ルルーシュ『生きろ!!!!』

島風「!!」

島風は魚雷を艤装に装填し、至近距離で発射した。

島風「五連装酸素魚雷!! くらえっ!!」

ドッゴォーーン

レ級「クッ……コノ、クソガキ……!!」

島風「やっぱり死んでなんかあげないよ! アンタ一人で沈めっ!!」

レ級「コロシテヤルヨ……ガキガ……!!」ザザザツ

大淀『レ級! 島風ちゃんを追っています!!』

ルルーシュ『! ……ならば! 島風! 港へ逃げ込め!!』

島風「えっ!? でもそれじゃヤツが……」

ルルーシュ『俺を信じろ!! B班、C班はKポイントに集結して合図を待て!!』

神通『りょ、了解!!』


~港~

レ級「チョコマカトスバシコイガキガ……! ダガ、オイツメタヨ……」

ルルーシュ『よし! 島風! 港から上がって基地に逃げ込め!!』

島風「う、うん!!」

島風は出港ドッグから上がり、一目散に駆け出した。

レ級「リクニアガレバアンゼンダトデモオモッタノカイ……? ダガ、ムイミダッタナ」

レ級は砲の照準を島風に合わせる。

レ級「サヨナラダ、クソガキ」

ルルーシュ『今だ! 排水弁、開放!!』

大淀『りょ、了解! 排水弁開放します!!』

ゴゴゴゴゴ……

レ級「ナ、ナンダ!?」

ルルーシュ『高潮対策用の排水弁だ……相手の土俵で戦うとは、戦闘力は凄まじいが、頭が
      足りないようだな』

ゴゴゴゴゴ……

レ級「クオ……スイコマレル……ミウゴキガトレン……!!」

ルルーシュ『今だ!! B班! C班! 集中砲火!!』

伊勢「了解!! くらいなっ!!」

神通「当たって!!」

羽黒「動かない敵なら……ごめんなさいっ!!」

瑞鳳「アウトレンジ! いきます!!」

夕立「これなら当たるっぽい!!」

榛名「勝手は! 榛名が! 許しません!!」

ズッドォーーーーーーーーーン

レ級「グアアアアアアアアアアアッ!!」

ルルーシュ『やったか?』

レ級「……ク、クソガ……」

ルルーシュ『まだ生きている! 化け物かっ!!』

伊勢「なら、また集中砲火で!!」

レ級「! ……ク、クソッ!」

ドゴォン

レ級は排水口を破壊し、全速で港から離脱した。

レ級「オボエテナッ!! コノカリハカナラズカエスゾッ!!」ザザザッ

伊勢「提督、どうする? 追う?」

ルルーシュ『いや……怪我人の収容が先だ、入渠ドッグをフル稼働させろ』

伊勢「仕方ないね……了解!」


~港~

島風「……提督……」

ルルーシュ「……」

パァン

ルルーシュは島風の頬を軽くはたいた。

島風「うっ……」

ルルーシュ「……二度と自分の命を投げ出すような真似はするな」

島風「……うっ、うっ……ごべんなざい……ごべんだざい……」ヒックヒック

綾波「まあまあ、そのくらいで……」

夕立「パーティーの途中だったから、もう一回やればいいっぽい」

時雨「今度は島風も一緒に、ね?」

島風「みんな……」ヒックヒック

島風は泣きながら、ニッコリと笑った。


~執務室~

ルルーシュ「今回は間一髪だった……戦略を考え直さねばならんな……」

C.C.「そうか」

ルルーシュ「それにしても……今回、俺はギアスを発動させてなかったが……何故島風は
      思いとどまってくれたのだろうか……」

C.C.「世の中、ギアスより強い力があるってことだろ」

ルルーシュ「何!? 何だその力は!?」

C.C.「まったく……」

C.C.はピザトーストを頬張りながら呆れてみせた。

C.C.「だから、お前は坊やだというんだ」


次回予告

レ級……まさかあれ程の力を持っていようとは……
戦略の根本から見直さねば……
もう二度と悲劇を繰り返させないためにも……
その為なら、俺は……!

次回「宗谷海峡に、血を染めて」

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