唯「第一次!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」 第二話 始動! 連邦、V作戦!

2011年06月22日 19:35

唯「まじーん、ごー!」

506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/15(火) 17:30:22.27 ID:ohhIZC8s0

 宇宙 サイド7 コロニー内

なのは「みなさん、こんにちは。高町なのはです。私ちょっといろいろとありまして、今は魔法少女をしています。この子はパートナーのレイジングハート」

レイジングハート「nice to meet you」

なのは「レイジングハートが言うには、このあたりの宇宙にジュエルシードという大変なものがいくつも散らばってしまい、それを集める役目を私がお手伝いしているんです」

レイジングハート「sorry my master」

なのは「うぅん、レイジングハートは悪くないよ。それで、今はジュエルシードを三つ集めたところで残りは二十個くらい。しかもいくつかは他のコロニー宙域にもあるみたいで、なのはの初めての宇宙旅行はどうやら生身になりそうです」

アリサ「なのはぁ~」

すずか「なのはちゃ~ん」

ハロ「ハロハロ、ナノハ、ガッコウ、ハヤクシロ」

なのは「あっ、今の声はアリサちゃんとすずかちゃんです。いつも一緒に学校に行っている仲良しさんで、なのはとも仲良し! アリサちゃんは気が強いけれど本当はやさしくて、すずかちゃんは大人しいけれどとっても機械について詳しくて、ハロちゃんはすずかちゃんが作ったんだって!」


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 宇宙 サイド7付近の暗礁空域

ジーン「デニム曹長、サイド7、コロニーへの侵入に成功しました」

デニム「うむ、ワシも続いている。この後はギガノス軍と連携して連邦のV作戦の調査を開始する」

ジーン「はっ!」

デニム「よし、ギガノス軍も配置に着いた。作戦開始だ。ジーン」

ジーン「了解!」


 サイド7 コロニー内

アリサ「それでね、連邦のそのV作戦っていうのが、どうやらこのサイド7で極秘に行われているんだって!」

なのは「へぇー、でもそしたらもしかしてここがジオンの人に狙われちゃうんじゃないかなぁ……」

アリサ「げっ、それは確かに大変だわね……それで、すずかはV作戦のモビルスーツについて何か知らないの? すずかのお姉さんって開発部門で働いてるんでしょ?」

すずか「うーん、前にそれっぽい設計図を見せてもらったことはあるけど……」

アリサ「ほーら! きっとそれよ!」

 ズドォォォォォォォン!

すずか「きゃあぁぁぁ!」

アリサ「な、なによ、なんなのよ!」

なのは「あ、あれっ!」

 なのはが指さした先にはジオン公国のモビルスーツ、ザクがいた。 

アリサ「じ、ジオンのモビルスーツ!?」

すずか「は、はやく避難しないと!」

 二人はシェルターのほうへ走り出す。
 やや遅れてなのはも走り、思念通話でレイジングハートとコンタクトを開始した。

なのは「レイジングハート! 魔法でモビルスーツと戦える?」

レイジングハート「(可能です。ただし、有効なダメージは与えられません。非殺傷を解除すれば別ですが)」

なのは「それはダメだよ。でも、みんなが助かる可能性が上がるなら……」

レイジングハート「alllight my master」

アリサ「あ、ちょっとなのは! どこに行くのよ!」

なのは「ごめん、二人は先に行ってて!」

すずか「なのはちゃん!?」

 アリサとすずかから離れてなのはは細い路地へと入っていき、抜けた広い住宅街で一つの家の中に身を隠した。

なのは「ここならいいよね、レイジングハート」

レイジングハート「alllight my master」

なのは「我、使命を受けし者なり……契約の下、その力を解き放て……風は空に、星は天に……不屈の心はこの胸に!」

レイジングハート「stand by ready set up」

なのは「この手に魔法を! レイジングハート、セーット・アーップ!」

 テレテテンテテーンテーテーテー テレテテンテテーンテーテーテー
 ヒザヲカカエテーヘーヤノカタスミー イツモフアンデフールエーテタ
 ホントウヲシルコトガーコワクテー トビラーヲートジタ
 ヤサシイウソニーイバショーミツケテー ユメノナカニニゲコンダ
 ダレモシラナイー コドクーノウミヲー フカイアオニソメーテク
 サビシサーカクスー イチーズナーオモイ キミノーココロヲーキズツケーテイル



ジーン「な、なんだあれは!? ガキが空を飛んでいやがる!」

 仰天しているザクのパイロットの正面にフライ・アーフィンで寄って、なのはは大きな声を出す。

なのは「あの! どなたかは存じませんが、せめてみんなが避難するのを待ってはくれませんか!?」

ジーン「少佐のような力を持っている奴か!? あれが連邦の新兵器なのか!?」

 ヒートホークを持つザクの手が高く振り上げられる。

ジーン「ガキだろうが関係ないぜ! ハエみたいに叩き落してやる!」

デニム「ジーン、よせっ! 一度ひいて様子を見るんだ!」

ジーン「少佐だって、戦場の戦いで勝って、出世したんだ!」

レイジングハート「protection」

 ぶぅん! ジーンのヒートホークがなのはを襲う。しかしなのはの魔法は単純な物理攻撃では破ることはできない。

ジーン「ちぃっ! なんて硬さだ!」

 ザクはヒートホークをめったやたらに振り回すが、十分の一以下の大きさであるなのはには簡単には当てられない。

ジーン「くっ! このっ! ちょこまかと……うおぉ!?」

 ずずぅん……! 無理な駆動がたたって勢い余ったザクは横転してしまった。

なのは「なんとか時間は稼げるかな……」

 なのはとジーンが戦っている頃、すずかはデニムの威嚇射撃の影響でアリサと離れ離れになってしまっていた。

すずか「もしかしてこれは……連邦の新型モビルスーツ……?」

 周囲の連邦兵は皆倒れてしまっている。すずかは辺りを見渡したが、ここからシェルターへの脱出は不可能に近い。
 そして彼女の手には連邦兵が落としたRX-78-2ガンダムのマニュアルが握られていた。

 ここからシェルターへ走って逃げるよりは、このモビルスーツの中に入ったほうが危険は少ない。
 すずかはそう思ってガンダムによじ登った。
 そのとき、すずかは空を飛ぶなのはの姿を見た。

すずか「なのはちゃん!?」

 だが、不幸なことにデニム機のモノアイが白いモビルスーツを見てしまっていた。

デニム「あれはモビルスーツ! V作戦の要の一機か!」

 すずかは急いでマニュアルを頼りにハッチを開け、コアファイターの中に潜り込んだ。
 すぐにでも動かせるようにしていたのか、エンジンのアイドリングは済んでいた。
 すずかはまずメインカメラを点けようとコンソールパネルに手を伸ばし、いくつものメモを発見した。
 かなり癖のある機体らしい。

 機械好きとモビルスーツ開発に携わっていた姉の影響もあって、ザクタイプのモビルスーツならば操縦できる程度の技量はすずかは持っていた。
 多少の違いに戸惑いながらもマニュアルを見てガンダムの左右のペダルを踏み込んだ。

 ずずん……! 確かな震動がすずかの小さな臀部に伝わった。

すずか「この子……動く……!」

 デッ デッ デッ デッ デデデンデデデンデデデデデン
 モエアガーレー モエアガーレー モエアガーレーガンダムー
 キミヨーハシレー マダイカリニーモーエルートウシガーアルーナラー
 キョダイナーテキヲー ウテヨ ウテヨ ウテヨー
 セイギノーイカリヲーブツケロー ガンダームー
 キドウーセーンシー ガンダムー ガンダム




 サイド7 B地区

スズ「会長、この辺りにもう人はいないみたいです」

シノ「よし、我々もこのビーチクから早いところ逃げよう」

アリア「それにしても、さすがシノちゃんね。市民の脱出を先導するなんて」

シノ「我々は桜才学園生徒会として、生徒とその家族を守る使命がある」

スズ「こんなにまともな会長、初めて見ました」

シノ「しかし、問題がある」

アリア「何かしら?」

シノ「既に、我々のすぐ後ろにはギガノス帝国のメタルアーマーがいる」

スズ・アリア「な、なんだってー」

ギガノス兵「そこの女生徒三人! 貴様らに危害を加えるつもりはない! 早々に脱出せよ!」

スズ「中指立てたいところですけど、言うとおりにしましょう、会長」

シノ「ああ、代わりに人差し指と中指の間に親指を挟んでおこう」

スズ「ノーコメントです」

アリア「待って! あそこ、人が倒れているわ!」

 アリアが指さした先は連邦の拠点基地だ。

シノ「助けに行くぞ」

スズ「基地内ですよ、危険です!」

シノ「これくらいのことで危険だと行っていては、桜才学園の生徒会長は務まらないさ」

 制止する声をやんわりと受け流して、シノは基地へ駆け込み、呻いている兵士の上半身を助け起こした。

シノ「君! 大丈夫か!」

連邦兵「ぐぐ……君たちは……」

シノ「我々は桜才学園生徒会の者です。肩を貸します。逃げましょう」

連邦兵「ぐ……私のことよりも、これを……」

スズ「これは、鍵……」

連邦兵「桜才学園の生徒なら……一通りの講習は受けているだろう……頼む。D兵器を……あれを……ギガノスの手に渡っては……」

シノ「っ! しっかりしてください!」

アリア「シノちゃん、もう……」

スズ「D兵器って、何のことでしょう……この鍵と関係が……?」

アリア「スズちゃん、そのキーのタグに何か書いてあるわ」

スズ「本当だ。ア……イ……ダホ?」

シノ「連邦の輸送船アイダホのことじゃないか? ちょうどあそこに停泊している」

 三人はアイダホの開いていた後部格納庫に入った。そこには三つの機動兵器が立っていた。

シノ「D兵器とは、この機動兵器のことだったのか。鍵もちょうど三つある」

アリア「確かに必修科目で講習は受けているけれど……」

スズ「私たちでこいつを動かして、移動させろってことですか?」

シノ「……私は乗るぞ」

アリア「シノちゃん!?」

スズ「会長!?」

シノ「ここには遅かれ早かれギガノス軍が来る。我々はあの連邦兵からこのD兵器を頼まれたんだ」

スズ「無茶です! 正義感も行き過ぎれば自殺行為です!」

アリア「私はシノちゃんに賛成かな」

スズ「七条先輩!?」

アリア「これが、ギガノス軍の言う紳士的な革命だとしたら、私は連邦軍のほうがまだ好きだもの」

シノ「スズ、私も無理にとは言わない。その身長では操縦するのも難しいだろうしな……ぷ」

スズ「ムカっ、やりますよ! やってみせればいいんでしょう!」

 憤慨した足取りでスズは一番奥の、まるでパンケーキを重ねたような胴体を持つ白い機体へ乗り込んでいった。
 続いてアリアが一つ手前の青紫色の肩に大きな砲身を持つ機体へ、
 一番近くにある二本の黄色いアンテナが立っている細いシルエットの機体に、シノが座ってキーを差し込んで電源を入れた。

シノ「ドラグナー1型というのか、この機体は」

アリア「私のはドラグナー2型ね。砲撃主体みたい」

スズ「私のはドラグナー3型です。これは、EWAC搭載の電子戦用機みたいです」

シノ「なんだ、そのいーわっくというのは?」

スズ「Early Warning And Controlで早期警戒管制のことです。要するに他のユニットより目がいいということです」

シノ「そうか、うん? 認識番号? 1234567っと……」

スズ「か、会長! そんな適当な!」

アリア「私は貞操帯の暗証番号にしたわ」

シノ「アリアは偉い!」

スズ(もう降りたい……)

シノ「よし、↑←↑、ドラグナー1型、発進!」

 パパラパッパーパラパパーパー ジャストデッドヒート!
 パッパーパラパパーパー ジャストデッドヒート!
 キヲーツケテーダレカーダウォッチングユー
 セナーカカラキミヲオイツメーテルー
 フーリームイタラーマケサー
 キメラレターミチヲー タダアルクーヨリモー
 エランダジユウニー キズツクホウガイイー
 タオレールマデーハシルークライーアツクーイキテイータイーカラー
 バーニンハート バーニンハート ユーメーダーケハー
 フライハーイ フライーハーイ ワーターセーナイー
 アツクーモエルーチーヘーイセンー
 キミニーカケターデッドヒートノー I LOVE YOU!



 初起動ということで、対話型コンピュータが講習で習ったとおりのことを実地でおさらいしてくれた。
 三人はよどみなく機体を歩かせることが出来るのを待ってから、格納庫から出て、ギガノス軍のメタルアーマーと対峙した。

ギガノス兵「うん? なんだあれは、あれが連邦のD兵器か!?」

スズ「ギガノス軍、こちらに気づいたようです」

シノ「我々の目的はドラグナーの確保だ。無理に戦う必要はない」

アリア「あちらのほうは逃がしてくれそうもないけれど……」

シノ「逃げ回れば死にはしないさ」

スズ「ここから近い脱出ルートをマギーで探します。私についてきてください」

シノ「何だ、マギーというのは?」

スズ「3型のコンピュータをコミュニケート式にした際の名前です。お二人の機体にもあるはずです」

シノ「本当だ。こっちはクララというらしいな」

アリア「私のはソニアちゃん」

シノ「へへへ、クララちゃん、お姉さんの言うとおりにしてね……」

スズ(降りたい……)

 ドラグナー三機が向かっていく先ではなのはとすずかが乗るガンダム、そしてジーンとデニムのザクがいた。

すずか「なのはちゃん、大丈夫!?」

なのは「この声……すずかちゃん!?」

デニム「何だと!? あのモビルスーツには子どもが乗っているのか!?」

ジーン「隊長! そいつが連邦のモビルスーツですか!?」

デニム「ジーン、一度退くぞ! 起動してしまった以上、どれほどのパワーがあるかわからん上に、子どもが乗っている!」

ジーン「またガキかよ! だったらむしろ好都合だ! 敵を叩くには早いほうがいいってね」

 ジーンのザクがヒートホークから140mmマシンガンに持ち替えた。

ジーン「さぁ、まずはその生意気に細っちろいアキレス腱を撃ち抜いてやるぜ」

すずか「く、来る!」

 銃口が火を噴く直前にガンダムは右に倒れこむように動いた。

すずか「ザクのシミュレーターよりずっと重い!」

デニム「な、なんだあの動きは!? す、すぐに起き上がるのか!?」

すずか「戦争……モビルスーツの戦い……怖い……」

 パイロットスーツも着ていないすずかにガンダム起動の凶暴な震動が襲い掛かる。
 小さな肩がぶるっと震えた。
 どうしてこんなものに乗っているのか……今さらすずかは自分がしている事の重大さを実感してしまうのだ。
 そのとき、ドラグナーが彼女たちの視界に入った。

デニム「何だあれは!? D兵器か!」

シノ「ジオン軍のモビルスーツ!?」

アリア「そばの白い機体……識別信号が出ているわ……」

スズ「ガンダム……味方機が交戦しているみたいです」

シノ「しかも、女の子が空を飛んでいるぞ」

スズ「ジオンの赤い彗星と似たようなものでしょうか?」

アリア「どうするの、シノちゃん?」

シノ「味方機を見捨てるわけにはいかない、戦闘しかない」

スズ「前にはザクが二機、後ろにはギガノスのゲルフが二機迫っています」

アリア「私が後ろのを相手するわ」

シノ「アリア!? 大丈夫なのか?」

アリア「2型は動きが遅い代わりに火力が魅力みたいなの、足を止めて当てるわ」

シノ「わかった。私とスズでガンダムを救出する!」

スズ「はい!」

なのは「新しいのが近づいてくる……」

レイジングハート「It seems that that is a friendly plane」

なのは「味方……?」

シノ「クララちゃん、何か武器を!」

 ドラグナー1型の手にレーザーソードが握られる。

ジーン「やっ、やる気かよ!」

 ザクのマシンガンが1型を捉える。

ジーン「喰らえっ!」

スズ「させないっ!」

 ズダダダダダッ! 3型のハンドレールガンがジーンのザクマシンガンを撃ち落した!

デニム「な、なんて正確な射撃だ! ジーン、退けぇ!」

ジーン「う、うおぉぉぉぉ!」

シノ「いけぇー!」

 ズシャァッ! シノの攻撃は緊急回避したザクの左腕をもぎ取っただけで終わった。

ジーン「ち、ちくしょう!」

デニム「速くて強い! ジーン、早く逃げるぞ!」

ジーン「くっそぉ、了解!」

 ザク二機は肩のハンドグレネードをばらまきながら後退していく。

シノ「どうやら諦めてくれたみたいだな。素人の私たちでよくできたものだ」

スズ「それほど、この機体がすごいってことですね」

シノ「アリアのほうはどうだ?」

アリア「こっちも諦めてくれたみたい」

シノ「よし、そこの君、大丈夫か?」

なのは「は、はい、なんとか……それより、すずかちゃんをお願いします。あの中に乗っているんです!」

シノ「わかった。スズ、ガンダムのほうは頼む」

スズ「わかりました」

すずか「あ……」

スズ「子ども……? もう大丈夫よ」

すずか「はい……ありがとうございます」

アリア「シノちゃん、あそこに戦艦が……」

シノン「そこのモビルスーツ及びモビルアーマー三機、こちらは連邦の戦艦、ホワイトベース士官、香月シノンよ。動けるならこちらに移動してきてください」


 ホワイトベース ブリッジ

シノン「パオロ艦長、収容完了しました」

パオロ「うむ……すぐに発進させろ……ジオン・ギガノスが諦めるわけがない。早くコロニーを出るのだ」

シノン「了解しました。お怪我は平気ですか?」

パオロ「……この調子では、月までもたないだろう」

シノン「そんな……」

パオロ「万一の時は、君が指揮を執ってくれ」

シノン「む、無理です、私にはそんなこと」

パオロ「避難民の収容からブリッジの統率について私は見ていた。君にはその能力がある」

シノン「わ、私は艦長の言葉に従って事を進めただけです」

 ホワイトベース 格納庫

アリサ「なのは! すずか!」

なのは「アリサちゃん……」

アリサ「何やってるのよ、バカ! あんな無茶しちゃってぇ!」

なのは「ごめん、アリサちゃん……」

アリサ「ほんとに……えぐっ、バカなんだからぁ……ぐすっ」

ハロ「ハロハロ、スズカ、バカ、スズカ、ハロハロ」

すずか「ごめんね、アリサちゃん……」


 ホワイトベース 格納庫 ドラグナー1型 コクピット内

シノ「やっぱり、無理ですか、リュウさん?」

リュウ・ホセイ「あぁ、やっぱりお前さんのデータでロックがかかっちまったらしい。つまり、お前にしか動かせねえ機体になっちまったのさ」

シノ「そうですか……」

スズ「私たちのほうも同じみたいです」

シノ「そうか……やはり不用意に動かすべきではなかったかな……」

リュウ「いや、あそこで動かしてくれなかったら、D兵器は奴らに奪われていた。それにいつまでもパイロット登録が解除できないわけじゃあない。ちゃんとした施設に行けば解除できる」

アリア「じゃあ、それまでは私たちでこの子たちを動かさなくちゃいけないんですか?」

リュウ「そうだな、まあ、お前さんたちの操縦技術は初めてにしちゃ上出来だったから、いきなりとんでもないのと戦わなけりゃ、何とかなるだろ。連邦の新型なんだからな」

シノ「とんでもないのとは……?」

リュウ「ギガノスの蒼き鷹とかジオンの赤い彗星とかだな」


 サイド7付近 ジオン軍 ムサイ級巡洋艦ファルメル ブリッジ

赤い彗星「それで、連邦軍の新型は戦艦一隻とモビルスーツ一機にメタルアーマー三機、そして私のような奴が一人というわけね」

デニム「はい、帰還の途中にジーンのザクが暴発し、失ってしまいました。申し訳ありません」

赤い彗星「別にいいわ。ザク一機の損失でそれだけの情報が得られたのだから、安いものよ」

デニム「はっ。それで少佐、これからどうするおつもりで?」

赤い彗星「連邦の戦艦を攻撃するわ。可能ならば、新型も奪取する」

デニム「しかし、戦力が足りないかと……」

赤い彗星「心配要らないわ。ギガノスから援軍が来ているから」

デニム「援軍……ですか?」

赤い彗星「そうよ、ギガノスの蒼き鷹よ」

デニム「あ、蒼き鷹……! ギガノス決起の際に連邦の戦艦を七隻落としたという……」

 取ったばかりのヘルメットの下の顔をひきつらせるデニムの後ろで、ブリッジの扉が開き、ギガノスの女性制服が靴音を鳴らした。

蒼き鷹「それほど、V作戦の価値は高いということよ。連邦にとっても私たちにとっても」

赤い彗星「なに、いつの間に来てたの?」

蒼き鷹「あんたたちが呼んだんじゃない」

赤い彗星「そう、それじゃさっそく出てもらおうかしら。狙いは連邦の新造戦艦の破壊と新型機の奪取よ」

蒼き鷹「良い作戦があるんだけど、聞きたくない?」

赤い彗星「……聞くだけなら聞いてあげるわよ」


 ホワイトベース ブリッジ

オペレーター「……! レーダーに反応! ジオンのムサイ級戦艦が接近!」

シノン「なんですって! 距離は!?」

オペレーター「どうやら戦闘距離ギリギリのところを航行しているみたいです」

シノン「パオロ艦長、どうしますか?」

パオロ「……こちらのメガ粒子砲の射程内か?」

オペレーター「射程内ではありますが、命中率はかなり低いです」

パオロ「かまわん……撃て……!」

オペレーター「了解!」


 ファルメル ブリッジ

オペレーター「敵艦から射撃翌来ます!」

赤い彗星「この距離よ、どうせ当たりはしないわ」

蒼き鷹「それでもこの距離まで有効な砲撃とはね、さすがは連邦の新造戦艦といったところかしら」

赤い彗星「敵の索敵圏を行き来して疲弊させるのはわかるけど、こんな調子じゃ月の基地に着かれちゃうわよ」

蒼き鷹「あんた、ギガノス帝国がどこにあるかわかってるの?」

赤い彗星「……なるほどね」


 ホワイトベース ブリッジ

シノン「アリサちゃん、ごめんなさいね、通信士なんてやらせちゃって」

アリサ「いいんです。なのはやすずかが戦ったのに、私だけ何もしないなんて嫌ですから」

シノン「(こんな子どもを使わざるを得ない戦争なんて……)」

アリサ「レビル将軍から通信はいりました。回線を開きます」

レビル「ホワイトベース隊、残念な知らせがある」

シノン「残念な知らせ……?」

レビル「君たちの着艦の準備をしていた月基地だが、ギガノス軍の動きが活発になり、君たちを受け入れる体勢を整えられない」

シノン「そんな……」

レビル「すまない、補給船を一隻出すので精一杯だった。幸いホワイトベースは大気圏を突破することが出来る。地球に降りてどこかの基地へ降りてほしい」

パオロ「……了解しました。レビル将軍」

レビル「君たちの健闘を祈る」

アリサ「……なによ、あれ! えっらそうにしちゃって!」

パオロ「……あれでもレビル将軍は行動をしてくれた。彼でなかったら補給船の一隻どころか見捨てられていた可能性すらある」

アリサ「なによ、今の連邦はそれくらい腑抜けてるってこと!?」

シノン「気になるのは、さっきからつかず離れずのムサイね。たぶん、月基地の警戒が強まったのも、私たちが月基地に行くと思われたから」

パオロ「大気圏突入時を狙われていると……」

シノン「でも、やらなければどのみちやられてしまいます。補給を受けられない戦艦なんてまな板の上の鯉みたいものですから」

パオロ「……戦力の確認と、協力してくれる民間人を選出してくれ」

シノン「了解しました」

 シノンはホワイトベース内に通達を出す。
 十分後には二十人あまりがブリッジに集結していた。

シノン「正規のパイロットはリュウさんだけなんですね……」

リュウ「そうだが、あのガンダムを動かすなら、俺よりお嬢さんのほうが上手だ」

すずか「で、でも私……戦争なんて……」

なのは「すずかちゃん……」

シノン「そうね、無理にとは言わないわ。そして、三機のD兵器のパイロットはあなたたち桜才学園生徒会の方たちでいいんですか?」

シノ「あぁ、私は1型のパイロット、天草シノという」

シノン「シノさんね、私の名前はシノンというのよ」

シノ「そうか、間違えないように気をつけねばな。先ほど話だが、ドラグナーにはパイロットの認証登録があって、充分な基地施設がないと登録を解除できない」

アリア「でも、月の基地には行けないから地球に降りなくちゃ解除できなくなっちゃったのよね」

シノン「そうです。できればそれまではあなたたちにパイロットを続けてほしいのだけど……」

シノ「我々はかまわない。ここで投げ出しては迷惑がかかってしまうからな」

シノン「ありがとう。それで、なのはちゃんは連邦の作戦とは関係がないのよね?」

なのは「はい、私はレイジングハートと一緒にジュエルシードというこの宝石みたいなのを集めるお手伝いをしているんです」

レイジングハート「yes put out」

シノン「これがジュエルシードなのね……じゃあ、なのはちゃんはこのジュエルシードを集めることが第一目標なのね」

なのは「そうですけれど、やっぱり私にもこちらのお手伝いさせてください」

シノン「いいの? きっと、とても大変なことよ」

なのは「でも、私に出来ることがあるならやりたいんです。お願いします」

シノン「こっちがお願いしたい立場なのに、逆転しちゃったわね。よろしいですか、艦長?」

パオロ「あぁ……お願いするよ、高町君、天草君、萩村君、七條君」

シノ「はい!」

すずか「……」

 凛とした返事が響く。その横からややあぶれたように俯いているすずかを、物陰からの光りが捉えていた。

オペレーター「大気圏突入準備できました」

シノン「よろしいですか、艦長?」

パオロ「あぁ、頼む……」

シノン「大気圏突入を開始!」

オペレーター「……! レーダーに反応! 四機、接近してきます!」

シノン「なに!?」

オペレーター「し、識別でました! メタルアーマー、ファルゲン・マッフです!!」

パオロ「ファルゲン・マッフだと……! ギガノスの蒼き鷹……ハルヒ・スズミヤ・プラートか!」

オペレーター「別方向からも高速接近してきます。し、識別、アラストール!」

パオロ「あ、赤い彗星だ……炎髪灼眼、フレイムヘイズのシャナだ! に、逃げろ……!」



シャナ「連邦の新兵器がなんだろうと関係ないわ、作戦行動が限られる大気圏を背にした今、木馬を切る!」

 ジオン軍少佐、シャナは生身のまま刀を手に宇宙を駆ける。燃え上がる刀身と長い髪が彼女にジオンの赤い彗星というあだ名をつけさせた。

ハルヒ「恨みはないけれど、悪く思わないでよね」

 ギガノス軍大尉、ハルヒ・スズミヤ・プラートが乗るギガノスの最新鋭メタルアーマー、ファルゲン・マッフ。暗い藍色のカラーリングがギガノスの蒼き鷹と呼ばれる所以だ。

 ファルゲン・マッフの後ろにはプラート直属の親衛隊、プラクティーズの三機が続く。

キョン「ハルヒ! 急ぎすぎだぞ! 俺達の機体じゃ追いつけん!」

ハルヒ「だったら後からついてきなさいよ! 赤い彗星に沈められたら私たちの功績として認められないわよ!」

キョン「くっ……!」

古泉「情報によれば、今の木馬は正規の軍人が少ないようです。ここは涼宮さんを先行させたほうが奇襲として効果が高いでしょう」

長門「…………通信、参謀本部から」

ハルヒ「なによ、この大事なときに!」 

ドルチェノフ「ふふん、幸先はいいようだな、プラート君」

ハルヒ「ドルチェノフ……何よ! 作戦中にアンタの顔なんか見たくないわよ!」

ドルチェノフ「反抗的な貴様に釘を刺してやるのだ」

ハルヒ「わかってるわよ! もしもみくるちゃんに手を出したら承知しないわよ!」

ドルチェノフ「ふん、貴様の態度しだいだ。まずはD兵器を手に入れて見せろ」

ハルヒ「バカなこと言ってるんじゃないわよ! 大気圏のすぐ近くでそんなこと考えて戦闘できるわけないでしょ!」

ドルチェノフ「できるかできないかの話ではない。やれと言っているんだ。裏切り者のプラート博士の娘」

ハルヒ「……絶対に殺してやる」

 ハルヒは口の中で呟いていた。


 ホワイトベース 格納庫

リュウ「ガンダムが動かせないだと!?」

整備士「は、はい! モーターの調子がうまくいかなくて……」

リュウ「えぇい、俺はコア・ファイターで出る!」

なのは「私が……あの赤い彗星と……」

シノン「いきなりこんなことを任せてごめんなさい。だけど、今の私たちでは生身の人間である赤い彗星を捉えきれないの」

シノ「私たちもあの蒼き鷹とまともに戦えるかわからないが、頑張ってみせる」

リュウ「高町は俺がフォローする! とにかく出撃するぞ!」

なのは「……はい!」

 バリアジャケットを纏ったなのはの目の前でカタパルトが開く。
 無重力空間の吸い込まれる感覚がなのはを引っ張る。
 フライ・アーフィンを出して、飛び出すと、小さく燃え盛る炎が目に映った。

シャナ「出てきたわね……あれが私と同じ能力の持ち主!」

なのは「目的は大気圏突入までの時間を稼ぐこと……ディバイン・シューター!」

 なのはの周囲に三つ光りの弾が生まれ、それがシャナに向かって飛ぶ。

シャナ「その程度!」

 シャナが刀を振るうと光球は三つとも弾けて消えてしまった。

シャナ「はあぁ!」

なのは「……っ!」

レイジングハート「protection」

 レイジングハートが緊急展開した魔法障壁がシャナの燃える刀身を受け止めた。だが、

シャナ「切り裂く!」

 ピッ……パリィィィィン!

なのは「障壁がっ!」

シャナ「もらった!」

リュウ「やらせるかぁっ!」

 シャナが再び刀を振り上げると同時に、コア・ファイターが突っ込んできた。
 シャナがそちらへ敵意を向けた直後にリュウは操縦桿を思いっきり倒して急角度で上昇した。
 その隙になのははシャナから距離を取ることに成功した。

シャナ「ちっ、邪魔をする!」

 ジオン軍とは別方向から攻め上がるメタルアーマーへドラグナーが降りていく。

ハルヒ「D兵器が出てきた! 好都合ね」

 受け取ったデータ通りの機体を三機、目視したハルヒは目を細めハンドレールガンの照準を合わせた。

ハルヒ「関節を破壊すれば……っ!」

 違和感に気づいたとき、ハルヒは機体を急下降させた。

ハルヒ「照準線がぶれる……この距離で……強いジャミングを受けているというの……?」

 先頭を走っている敵のD兵器は停止していた。罠にかかるのを待っているとハルヒは気づいた。

ハルヒ「虎穴にいらずんば……行ってやるわ!」

 ハンドレールガンを左手に持ち替え、右手にレーザーソードを握ったファルゲン・マッフがドラグナー1型に接近する。やはり照準がぶれる。

ハルヒ「弾は嫌いなようね……ならば!」

 ハルヒはそのままハンドレールガンを撃った。
 乱射と呼んだほうが適切な射撃で弾倉を空にするとすぐに銃を捨てて左手にもレーザーソードを持った。

シノ「あれがギガノスの蒼き鷹……速い!」

 宇宙空間を走る実弾は速度を落とすことなく半永久的に飛び続ける。
 ファルゲンの銃弾の雨でシノたちは付け焼刃の隊列を乱されてしまっていた。

 そして、目の前には既に蒼き鷹が迫っていた。

ハルヒ「何も考えずに戦場に出てくるなぁ!」

 右手のレーザーソードが1型のハンドレールガンを叩き落したかと思ったときには、左手のソードが切っ先をまっすぐこちらに向けて突き出されていた。ほんの一瞬の間に1型の右肩が破壊された。

シノ「くうっ!」

アリア「シノちゃん!」

 1型の後ろにいるアリアが撃てばシノに当たる可能性がある。後ろに回り込もうとしたが、そこにはキョン専用ゲルフ・マッフと長門専用レビ・ゲルフ・マッフが待ち構えていた。

キョン「そんな素人じみた戦法が役に立つか!」

 二つ並んだハンドレールガンが同時に火を噴いた。


 ホワイトベース 格納庫

すずか「…………」

ランコ「失礼。あなたが月村すずかさんですね」

すずか「……そうですけど、あなたは……?」

ランコ「私、桜才学園新聞部の畑ランコと申します。すずかさんがガンダムを動かしたと聞いて少しお話をと思いまして」

すずか「は、話すことなんて……」

ランコ「ごく簡単なことですので、どうしてガンダムの動かし方を知っていたのですか?」

すずか「お、お姉ちゃんが開発部門で、あと、マニュアルが落ちていたからです……」

ランコ「なるほど……それでは、どうしてガンダムに乗ろうと思ったんでしょうか?」

すずか「そ、それはなのはちゃんが……!!」

ランコ「どうしました、すずかさん?」

すずか「は、畑さん、そのお話また後でいいですか!?」

ランコ「はい、私は構いませんよ。私は今や戦艦に乗る美少女たちを撮影する戦場カメラマンですから」

すずか「ありがとうございます。ごめんね、なのはちゃん……」

ランコ「戦いに向かう美少女……シャッターチャンスムッハー」カシャカシャ

すずか「そ、そんなに撮らないでくださいぃぃ」

 桜色の魔力。紅く燃える刀。そしてコア・ファイターがドッグファイトを繰り広げる宙域に新たな客がやってくる。

デニム「少佐! お助けにあがりました!」

シャナ「いいタイミングよ、曹長! あのハエをやっちゃって!」

デニム「了解!」

リュウ「ちぃっ!」

シャナ「さぁ、連邦の白いの、覚悟しなさい!」

なのは「あ、赤い彗星さん! どうしてこんなことを!?」

シャナ「どうして? 私たちは戦争をやってるのよ!」

なのは「戦争だからって、こんな……!」

 魔法を断ち切るシャナの刀になのは飛びながらシューターを撃って時間を稼ぐが、戦闘経験の差は歴然である。

シャナ「私には、やらなくちゃいけないことがあるのよ! そのためにはまずあんたたちが邪魔なのよ!」

 フラッシュムーブで高速移動するなのは。しかし半秒後にはシャナが肉薄していた。読まれていたのだ。

シャナ「落ちろぉ!」

 ズォッ! 燃える刀身がなのはのバリアジャケットに食い込んだ。

なのは「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 悲鳴は痛みではなく、レイジングハートの緊急回避になのはがびっくりしたものだ。
 シャナは開いた距離を埋めようと刀を腰に引いた。

シャナ「とどめ――ッ!?」

 ズギュゥーン! そのとき、一条のビーム光がシャナの前を通り過ぎ、彼女は動きをぐっと我慢して止めた。

すずか「なのはちゃん!」

 ホワイトベースのカタパルトにガンダムが立っていた。手のビームライフルをすずかは今度はザクに向かって撃った。

デニム「メガ粒子砲!? うおぉ!!」

シャナ「デニム曹長! 連邦はビームライフルの実用化に成功していたのか!」

 ビームライフルの直撃を受けたデニムのザクは一瞬で塵と化してしまった。

シャナ「贄殿遮那(にえとののしゃな)じゃ、化学兵器であるビームは切れない……三対一でまぐれ当たりなんかしたくないわ」

なのは「あ、あの……」

 シャナはマントの内側に自分の体を包み込み、上に跳んだと思ったら見えなくなっていた。

なのは「あ……」

すずか「なのはちゃん……」

なのは「すずかちゃん……いいの、ガンダムに乗って……?」

すずか「うん、なのはちゃんが頑張っているのに私だけなんていやだから……」

 一方、ドラグナーチームは経験も数的有利もなく、苦戦していた。

 ズシャァァァァァ!

シノ「くっ、もう左肩もやられた!」

ハルヒ「終わりにしてやるわ! てぇぇい!」

 ハルヒはレーザーソードを腰に引いた。機動力を失った今、最後の一突きで頭部を破壊すれば、何も出来なくなるはずだ。

 だが――

???「コズモワインダービーム!」

キョン「っ! ハルヒ!」

 全くの死角から飛んできたビームをハルヒが避ける術はなかった。
 ビームとハルヒを結ぶ線の上にキョンのゲルフ・マッフが割り込んだ。

キョン「ぐっ!」

ハルヒ「キョン!? くっ、何者よ!?」

 ハルヒを撃ったのは、真紅の手足に鎧のような装甲を持つ巨大なロボットだった。全長はドラグナーの倍はあるだろう。

 それをモニタ越しに視認したとき、宇宙空間に声が轟いた。

こなた「夜空の星が輝く陰で!」

かがみ「ワルの笑いがこだまする!」

つかさ「星から星に泣く人の!」

みゆき「涙背負って宇宙の始末!」

かがみ「銀河旋風ブライガー! お呼びとあらば即参上!」

こなた・つかさ・みゆき「イェーイ!」

ハルヒ「銀河旋風ブライガー!? まさか、コズモレンジャー・J9!」

 ジェイナインジェイナイン ナサケームヨウ
 アステーロイドーベルトノー
 アウトーローモーフルエーダスー
 コズモレンジャージェイナイン!
 ウチュウクウカンーツッパシルノサー ブライサンダー! ブライサンダー!
 ジュウマンコウネンーホシノキラメキー トビカウー ブライスター!
 ヒロガルプラズマ! ウッー! ウッー! ウルフノーマァーク
 アッー! アッー! アイツハー ギンガセンプウー
 ギーンガーセンプウー ブライガー ブライガー! ブライガー!



 ホワイトベース ブリッジ

シノン「コズモレンジャー・J9……どうしてこんなところに……?」

アリサ「通信が入ります。J9、カガミ・ヒイラギからです」

かがみ「ホワイトベース隊の皆さん。J9の柊です。艦長はどなたでしょう?」

パオロ「私だが……既に指揮権は香月シノンにある」

シノン「香月シノンは私です」

かがみ「シノンさん、よろしくお願いします。私たちは連邦政府から仕事を依頼されて来ました。内容はホワイトベースの大気圏突破の手伝い。という訳で援護させていただきます」

シノン「了解しました。協力感謝します。レビル将軍はなぜ教えてくれなかったのでしょうか……?」

パオロ「おそらく、極秘に要請していたのだろう……スペースノイド蔑視の中、それよりも外宇宙の者に手を借りるのだから」

シノン「そうですね……」

かがみ「さて、ギガノスの蒼き鷹さん。ここから先は私たちJ9が相手になるけど、参考までに教えておくと、赤い彗星のほうは既に撤退しているわよ」

ハルヒ「……撤退よ」

キョン「ハルヒ!?」

ハルヒ「これ以上時間を喰っては大気圏に巻き込まれるわ」

こなた「そーれが正しーい選択だねぇ~」

ハルヒ「あんた……なんかむかつくわね」

こなた「そーかな? 私はなんだか他人に思えないけど」

ハルヒ「勝負は預けるわ、D兵器。次からは落とすつもりでいくわよ」

シノ「やはり手加減してくれたのか……私には君が悪い人には思えない」

ハルヒ「そうね、弱くてもあなたの太刀筋は綺麗だったわ。別の形で逢えたら良かったわね」

 ファルゲン・マッフは青色の機体を翻して去っていった。その後ろにプラクティーズの三機も従って消えた。

シノ「……しまった」

スズ「どうしたんですか、会長」

シノ「彼女の名前は知っていたから失念していた。私は名乗っていない」

こなた「まーた会いましょうって言ってたんだーから、いーつでも名乗れるとおーもうよー」

シノ「そうだな……」


 ホワイトベース ブリッジ

かがみ「来て早々ですが、大気圏突入を見届けたら、私たちは離脱させていただきます」

シノン「そうですか、出来ればこれから先も協力してもらいたいのですが」

かがみ「それは私たちもですが、次の依頼が入っています」

シノン「わかりました。ご協力感謝します」

みゆき「もしかしたら、近いうちにまたお会いするかもしれませんよ」

つかさ「どういうこと、ゆきちゃん?」

みゆき「次の依頼は、外宇宙から地球までの護衛みたいですから」

こなた「わーお、今度こそ降りられたらいいねー、聖地アキバを見て回りたいよー」

かがみ「はいはい。それじゃ、失礼します」

こなた・つかさ・みゆき「イェーイ!」

アリサ「通信、切れました」

シノン「独特な人たちでしたね」

パオロ「あぁ……彼女たちのようなものを受け入れていくことが、地球連邦には必要なのかもしれない」

シノン「はい。機体の収容も完了しましたし、大気圏突入を開始します」

アリサ「大気圏突入開始! ……5、4、3、2、1、大気圏、入りました」

 ヴーヴーヴー! 誰もがほっとしていたとき、警戒音がブリッジに鳴り響いた。

オペレーター「は、反応が! あ、アラストールです!」

パオロ「なんだと!?」

シノン「赤い彗星……まさか、大気圏をも越えるというの……!?」


 大気圏中

シャナ「ふふふ……ここなら厄介者は一人しか出てこないわ。皆殺しにしてあげる!」

 ホワイトベースの砲口が彼女に向けられるが、こんなものに当たるくらいなら、少佐の階級章は与えられていない。シャナは刀を上段に構え、一息にブリッジに突進した。

シャナ「落ちろぉーっ! ッ!!」

 だが、刃がホワイトベースに触れる寸前、シャナはブリッジにいる少女に目を見開いた。

シャナ「あ、アルテイシア……?」

 通信機の前にいる金髪の少女と目が合ったとき、思わず彼女はそう口にしていた。

アリサ「きゃ、キャスバル姉さん……!?」

 シャナの声が聞こえるはずがない。アリサもまた目を合わせたとき、彼女が、あの赤い彗星が自分の姉であることを知った。

シャナ「アルテイシアがいるなんて……くっ」

 いつまでも攻撃がこないことにシノンたちが覚悟したはずの生を再確認したとき、既に赤い彗星はいなくなっていた。


 第二話 始動! 連邦、V作戦! 完



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