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唯「第一次!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」 第五話 暴走! マジンガーZ対ゲッターロボ!

2011年06月24日 12:33

唯「まじーん、ごー!」

566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2011/02/21(月) 17:18:57.65 ID:Wsw2B+7L0

 第5話

 光子力研究所

唯「あずにゃん、あずにゃん!」

梓「なんですか、唯先輩、ムギ先輩まで」

唯「私たち、マジンガーZの歌を作ったよ!」

梓「ズコー!」

紬「久しぶりにはりきっちゃったわ~」

唯「澪ちゃんとりっちゃんにももう譜面渡してあるから、あずにゃんも練習しようよ!」

梓「この戦時下でこの人たちは……」

唯「なんだよー、あずにゃんはいつも練習しましょうって言うくせに、私がやる気出すと怒るんだもん」

梓「怒ってはいませんよ。ただ、もうちょっと時と場合というのを考えてほしくてですね……」

唯「あずにゃん、落ち着いてー、ぎゅー」

梓「はうっ、はにゃーん……」

紬「はあはあ」

 スタジオは光子力研究所に紬が用意していてくれた。
 合宿の別荘で使った時の様な広い部屋に新品の機材がたくさん並んでいる。

律「いくぜー、ワン、ツー、スリー!」

唯「そーらにー、そびえるー、くろがねのーしろー、スーパーロボットー、マジンガーゼットー」

 中略

唯「いまだー、だすんだー、ルストハリケーン、まじんごー、まじんごー、マジンガーゼーェット!」

 ジャーン!

憂「お姉ちゃんかっこいいー」パチパチ

梓「これはひどい。とても宇宙世紀の歌とは思えない」

さわ子「新しい路線を開拓したわね、唯ちゃん。いや、むしろ発掘かしら?」

澪「ふわふわ時間のあとにこれを歌うのが想像できないな……」

律「なんか今までで一番リズム取るの大変だったぜ……」

紬「楽しかったわー、唯ちゃん。素敵」

唯「でへへー、もっとほめてー」

 ズガァァァァァァァァン!

憂「きゃあぁ!」

唯「ふおぉー、なにごとー!」

秋山「みんな、急いで出撃してくれ! また機械獣が現れた!」

律「なんだってー! 懲りない奴らだぜ!」

唯「あーん、この後ムギちゃんのおやつが待ってるのにー!」

澪「戦いが終わってから食べろ!」


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 光子力研究所 近郊

唯「パイルダー、オーン! マジーン、ゴー!」

澪「アフロダイA、ゴー!」

律「じゃんじゃじゃ~ん! ボスボロットも参上だわさ~!」

 マジンガーZからだいたい250メートルほど離れた場所にあしゅら男爵と以前に倒した機械獣ガラダK7とダブラスM2がいた。

あしゅら「平沢唯、マジンガーZ! 今日こそは貴様たちを叩きのめし、光子力研究所を奪い取ってやるわ!」

唯「なにをー! 前に負けた機械獣を使いまわしてマジンガーZに勝てるわけ無いじゃん!」

あしゅら「ワハハハハハ! 当然、貴様に勝てるようにパワーアップしているわ!」

紬「各地のスーパーロボットがすぐに救援に駆けつけてくれるわ。それまでは無理をしないでね」

唯「よーし、見ていろ、あしゅら男爵! すぐに倒してやるー!」

 紬の言葉は馬耳東風。唯はマジンガーZをあしゅら男爵に向かって走らせた!

澪「唯! だから勝手な動きをするなって言われたばっかりだろ!」

唯「平気だよ、澪ちゃん! マジンガーZは無敵なんだから!」

律「よ~しっ! 私も唯に負けてられないぜ! ボスボロット、いっくぜぇ~!」

 がしゃがしゃがらがら! ボスボロットもマジンガーの後ろにくっついて走り出した。

澪「律まで! あぁ、もう!」

 慌てて澪も二人を追いかけ始める。

紬「…………」

梓「ムギ先輩、さすがに怒ってもいいと思いますよ……」

唯「どりゃ~! このままぶつかってバラバラになっちゃえ~!」

 ドカドカドカドカ! マジンガーZが地面を踏み鳴らしてあしゅら男爵に向かって突進していく!

あしゅら「ふふふ、こい、平沢唯!」

唯「マジンガータックルー!」

 ドガァッ! 機械獣ガラダにマジンガーの黒い体がぶつかった!

 だが、唯の目は次の瞬間、驚きに引ん剥かれることになる。

唯「えぇ!?」

 なんと、マジンガーZにタックルされた機械獣ガラダK7の体は中身が空洞のハリボテだったのだ!
 隣のダブラスM2も全く動かないことから、こいつもハリボテなのだろう。

 そして、ダブラスの肩に乗っていたあしゅら男爵の姿がいつの間にか消えていた。

唯「ど、どういうこと!? あしゅら男爵はどこにいったの!?」

あしゅら「ワーッハッハッハッハッハ! まんまと引っかかりおったな、平沢唯!」

 ズズーン!
 唯の位置から右斜め前200メートル先くらいからあしゅら男爵の高笑いとともに何かが地面のなかから出てきた!

あしゅら「くくくく、ゆけぃ! 機械獣アブドラU2、破壊光線だ!」

アブドラ「ぎゃおおおおおおおおおおん!」

 ギュビィィィィィィィィ! 超射程の破壊光線がマジンガーZに直撃した!

唯「うわぁぁぁぁぁ!」

あしゅら「フハハハハハハ! この距離ならば、さすがのマジンガーZといえども攻撃できまい! さぁ、ゆけぃ! 我があしゅら男爵直属のあしゅら軍団よ! マジンガーZたちが離れた光子力研究所を制圧するのだ!」

あしゅら兵「イエッサー!」

 あちこちの山林からタイツとマスクのあしゅら男爵の兵士が現れ、一斉に光子力研究所に向かって走り出した。

澪「くっ、光子力研究所が狙いだったのか!」

律「だけど、このままじゃ唯もやられちまう!」

唯「あばばばばば……!」

紬「大丈夫よ、澪ちゃん、りっちゃん、光子力研究所は対人防衛機能も備えているから、少しの間ならなんとかなるわ」

律「そ、そうなのか?」

紬「えぇ、安心して。斎藤、やりなさい」

斎藤「かしこまりました、紬お嬢様」

 その合図一つで光子力研究所からも武装した黒服のSPや装甲車がたくさん出てきた。

梓「ムギ先輩マジパネェです。ぶっちゃけ連邦の兵士より強い気がします」

憂「っていうか、今まであの人たちどこにいたんだろう……五日間も寝泊りしているけど、全然見なかったよ」

 あしゅら兵「でりゃー!」琴吹家SP「はあぁぁ! ほあたーっ!」

紬「だから、澪ちゃんたちは唯ちゃんを助けて」

澪「あ、あぁ……」

律「よ~し、澪、アフロダイのおっぱいミサイルをお見舞いしてやれ!」

澪「お、おっぱいミサイルって言うなよ……!」

唯「うんたたたたうんたたうんたん!」

律「早くしろ、澪! 唯の叫び声がだんだんやばくなってるぞ!」

澪「わかったよ! ミサイル発射!」

 ボシュッ! ボシュッ! アフロダイAの胸部から二発のミサイルがアブドラU2に向かって飛んでいく。

あしゅら「むっ! えぇい、こざかしい!」

 アブドラU2の肩に乗っていたあしゅら男爵が陽炎のように消え、アフロダイのミサイルの上に現れた。

あしゅら「これでどうだ!」

 グサッ! あしゅら男爵の杖がミサイルに刺さり、そこに電撃が迸った。

あしゅら「ふはははははは! どうせならミサイルも超合金Zで包んでおくんだったな! 爆発しなくなるかもしれんがな! ふはははははは!」

 ドカーン! 二つのミサイルはアブドラU2に当たる前に爆発してしまった。
 その間も破壊光線はマジンガーZと唯に浴びせられている。

唯「わわたたたたしししははひひらららさささわわゆゆいいだだだだだだ」

憂「お、お姉ちゃんが死んじゃう~!」

律「ちくしょう、唯! バルタン星人の真似みたいなことしてる場合じゃねーぞ!」

澪「いったい、どうすれば……」

あしゅら「むむむ、あしゅら軍団め、まだ光子力研究所に侵入できんのか!」

律「むむむ! りっちゃん、閃いちゃったぞ!」

澪「どうするんだ、律!?」

律<閃き>「澪! アフロダイでボスボロットを思いっきりぶん投げろ!」

澪「な、なんだって! そんなことをしてどうするんだよ!?」

律<閃き>「こんなときのため、ボスボロットには試作型の光子力爆弾があるのだ! その威力は澪のおっぱいミサイルの三十倍だ! その威力ならたとえ直撃できなくてもあいつを吹っ飛ばして唯を助けるぐらいはできるはずだ!」

澪「おっぱい言うな! それに、そんなことをしたら律が!」

 そう言いながら、ボスボロットは座り込んで手足をたたんで丸くなっていた。

律<閃き>「なぁに、ちゃんと脱出しておくよ! っていうかもうしてるぜ!」

 ボスボロットの傍では米粒みたいな律がおでこを輝かせて手を振っていた。

澪「よし、わかった、やるぞ!」

 アフロダイは屈んでボスボロットを両手で頭上高く持ち上げて一気に走り出す!

あしゅら「むっ、何をするつもりだ!?」

 あしゅら男爵が杖を突き出して電撃を放とうとする。
 しかし、それよりも先に澪のアフロダイAはサッカーのスローインのようなモーションに入っていた。

澪<熱血>「いっけぇぇーっ!」

 ぶん! アフロダイAの手からボスボロットが投げられた! これにはさすがのあしゅら男爵もおったまげた。

あしゅら「な、なんだとーっ! えぇい!」

 ズバババ! あしゅら男爵の杖から電撃が放たれ、ボスボロットは空中、アブドラU2のおよそ20メートルほど手前で静止していた。

律<熱血閃き>「喰らえぇーっ! スペシャルデラックスボロットパーンチ! カチッとな」

 ドドドカァーン!  律の手中のスイッチが押されると、ボスボロットが大爆発した!

あしゅら「ぐ、ぐわぁーっ!」

 ズズーン……! 機械獣の体が倒れて、破壊光線が止まった。マジンガーZが解放されたのだ。

唯「あぶぶぅ~、びおぢゃん、びっぢゃんんばりがと~」

律「いやぁ、礼はムギのケーキ一個で手を打ってやるぜ」

澪「律! はやくアフロダイに乗れ!」

あしゅら「ぐぐぐ……おのれ、マジンガーZ以外は雑魚と思っていたが……先に貴様から始末してやるわ!」

 立ち上がったアブドラU2が破壊光線の目標をアフロダイAに向けた。

 ズバババババ! 破壊光線が今度はアフロダイAに直撃した!

澪「うわぁぁぁぁぁぁ!」

律「わぁぁぁぁぁぁあぁぁ!」

唯「澪ちゃん、りっちゃん!?」

あしゅら「くくく、手こずらせおって……バラバラにしてやる!」

 杖から電撃を迸らせるあしゅら男爵は狙いをアフロダイAの四肢に集中させた。

あしゅら「このあしゅら男爵を怒らせると、こういうことになるのだ!」

 ガガガガガガガガガガガガガガガ!! 電撃がさらに強くなり、アフロダイAの肩と足の付け根が抉れていく。

澪「うぐっ……あぁぁぁぁぁぁ!」

律「うあぁぁぁぁぁ!」

 千切れていくとアフロダイAと二人の悲鳴が唯の鼓膜を突き抜けて、まるで澪と律が拷問台に掛けられている様を幻視して、頭をガンガン叩いている。

あしゅら「生意気なガキどもめが! 思い知れぃ!!」

澪「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

唯「やめてぇーっ!」

 バキャァッン! アフロダイAの細い四肢がバラバラに引き裂かれた!

唯「澪ちゃん、りっちゃん!?」

 咽喉が切れそうなくらいに声帯を震わせる唯の前で、赤茶色の液体がぼとぼとと落ちる。
 その瞬間、唯の視界が真っ赤に染まり、彼女の心の奥底に眠る何者かが意識を支配した。

あしゅら「くくく……とどめを刺してやる!」

 ズバババババババババ! 胴体から地面に落ちたアフロダイAに再び破壊光線が牙を剥く!

唯「あしゅら男爵ーっ!」

 ズズン! 獣のような咆哮とともにマジンガーZがアフロダイAの前に出て、破壊光線を再び喰らった!

あしゅら「ワーハッハッハッハ! さっきの二の舞ではないか!」

 バババババババババババババッ!! あしゅら男爵は破壊光線の出力を上げて高笑いする。

 だが、破壊光線を身構えて受け止める鉄の城がゆっくりと足を上げた。

あしゅら「……む、な、なんだ…!?」

 ドスン! マジンガーZの巨大な足が地面に大きな穴を空ける。

あしゅら「ぬ、ぬぉっ!?」

唯「あしゅら男爵……よくも澪ちゃんとりっちゃんを……許さないぞ!」

あしゅら「う、動いている……何故だ! どういうことだ!?」

 ズン……! ズン……! 破壊光線を全身に浴びながら、マジンガーZはアブドラU2に向かって確かに近づいている。

 ズン! ズン!! ズドン!!!
 赤い光線に包まれながら眼を光子力の金色に光らせ、大地に強く踏みつけるマジンガーZの姿はまさに地獄の魔人であった。

唯「許すものか……絶対に……あしゅら男爵!」

澪「ゆ、唯……?」

律「どうしちまったんだ……?」

憂「お、お姉ちゃん……?」

 今や、マジンガーZはあしゅら男爵とアブドラU2の目の前に来ていた。

あしゅら「く、来るな! なんだというのだ、平沢唯! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!」

唯「うわあああああああああああああ!!」

 ズガァッ! マジンガーZの手が機械獣の両腕を掴み、持ち上げた。

あしゅら「な、何をする、貴様!? やめろ! 降ろせぇ!」

唯「このおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

あしゅら「お、お許しください、ドクター・ヘル様! このあしゅら男爵! これ以上、作戦を続けることはできませぬ! ただ、このマジンガーZの恐ろしさをお伝えするために、それだけのために、アブドラU2を放棄いたします!」

 あしゅら男爵が機械獣の肩から姿を消すのと、マジンガーZの胸が赤く光ったのは、ほぼ同時であった。

唯「ブレストファイヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 ゴバァァァァァァァァァァァッ!! 怒りの魔人の業火、ブレストファイヤーが機械獣の体を直撃した。
 スーパー鋼鉄がまるで海のヘドロのように溶けてしまい、マジンガーZが持っていた腕だけを残して地面に広がっていく。

紬「た、倒した……の?」

 基地から見ていた紬もこの異様な勝利に戸惑っていた。
 溶解した鉄から出てくる蒸気を纏うマジンガーZはアブドラU2のものであった両腕を指から離して高熱に灯った大地に落とした。

 だが、真に異様な光景はこの直後だった。

 ゴゴゴォ……! マジンガーZは両肘を直角に曲げた腕を頭部の左右に置いた。
 本来ならば、これが正しいブレストファイヤーを撃つための動きである。

 全員が不安に唾を飲み込んだとき、マジンガーZは再びブレストファイヤーを撃った!

澪「なっ!?」

梓「何をしてるんですか、唯先輩!?」

 ゴォォォォォォォォ! マジンガーZから放出される30000度の灼熱が周囲の大地をところかまわず滅茶苦茶に燃やし始めたのだ。

憂「お姉ちゃん! お姉ちゃん、何をしてるの!? もう敵は倒したんだよ! だからやめてぇ!」

 憂が紬を押しのけてマイクの前に立ち、必死に呼びかけるが、マジンガーZから唯の声は返ってこなかった。

紬「な、何が起きているの……?」

秋山「これは、まさか光子力エネルギーが暴走しているのか……?」

梓「暴走? そんなことあるんですか!?」

田井中「光子力エネルギーはその資源であるジャパニウム鉱石からしてまだ解明されきっていない力なのだ。だからアフロダイAを用いてその制御できる限界を我々は計測していたのだ。アフロダイAでもまだ全体の30%ほどしか超合金Zや光子力エネルギーを使用していない」

秋山「だが、マジンガーZは全身のほとんどが超合金Zと光子力エネルギーで出来ている。我々の知らない光子力の何かが戦闘中に反応して暴走してしまった可能性が高い」

田井中「引き金はおそらく唯くんの怒り……だろうか……兜博士は言っていた。光子力は人間の心と引き合うと。だとしたら、唯くんの心は今、光子力とともに暴走しているかもしれない」

憂「なんとか……なんとかならないんですか!? お姉ちゃんを助けてください!」

秋山「とにかく唯くんをマジンガーZから降ろすしかないが、どうやらこちらのコントロールも受け付けなくなっているらしい。無理に引き剥がすにしても、あの状態ではとても……」

憂「そんな……お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

 憂の体が膝からくずおれて、指令テーブルにしがみつくように肩を震わせて泣き出した。

紬「私たちは……ここから見ていることしかできないの……?」

 破壊を振り撒く鉄の城。その金色の光る双眸が光子力研究所を捉えた。
 上体が胸部を突き出し、両肘を直角に曲げた腕を頭部の左右に置いた。ブレストファイヤーの合図だ。

梓「ダメ……ダメです……唯せんぱぁぁぁぁぁぁい!」

 ゴバァァァァァッ! 梓の響きも虚しく、マジンガーZはブレストファイヤーを発射した。
 直撃を受ければ、光子力研究所は中にいる人間もろとも消し去ってしまうだろう。

夕映「ゲッタァァァァァァァァァビィィィィィィィィィィィム!!!!」

 ズバァァァァァァァァァァァァ!! 風前の灯であった光子力研究所の真上から降り注いだ光線がブレストファイヤーとぶつかり、その全てを相殺させた!

紬「これは……もしかして」

夕映「ゲッターロボ! 見参です!」

ハルナ「さて、けっこうヤバイ事態みたいね」

秋山「今の唯くんは怒りに我を忘れてしまい、その意識をマジンガーZに取り込まれてしまった可能性がある。それを止める方法は一つ。唯くんがいる頭部のパイルダーを無理にでも引き剥がすしかない」

のどか「ち、超電磁研究所でもー……キャンベル星人が現れたみたいで……ライディーンと一緒に戦ってこちらの救援には来れないみたいですー……」

田井中「アフロダイも先ほどの破壊光線で戦闘の継続はできない……」

夕映「私たちだけでやるしかないわけですね」

ハルナ「いいじゃない。マジンガーZ対ゲッターロボ。燃えてきたわぁ~」

 グォォォォォォ! マジンガーZが唸りをあげてゲッターロボのほうを向いた。

 ブォォォォォォ! いきなり、ルストハリケーンがゲッター1に襲い掛かる!

夕映「ここからでは研究所が! ゲッター1! フルスピードです!」

 ゲッター1が全速力でマジンガーZに向かって飛んでいく。
 酸の風はゲッター1を追いかけて研究所から離れていく。

 ゲッター1はマジンガーZの頭上まできた。
 マジンガーZの頭部にはパイルダーがあり、その中には唯の姿があった。

夕映「超合金Zがどれほどのものか、こちらもゲッター線合金です! トマホゥゥゥゥゥク・ブゥメラン!」

 ぶぅん! 風を乱暴に切り裂いてゲッタートマホークがマジンガーZの首をめがけて飛んでいく!
 頭部を分離させれば、マジンガーZの動きも止まり、唯を救出させるのもやりやすいかもしれない。

 ガシィッ! しかし、トマホークはマジンガーZの首に僅かに食い込んだだけで止まってしまった。

 さらに、マジンガーZはトマホークを抜き取り、振りかぶってそれをゲッター1に投げつけてきた。

夕映「くっ、ゲッタァァァ・レザァァァァァ!」

 ガキィン! ゲッター1の手首についている刃でトマホークを弾いた。
 だが、マジンガーZはフォロースルーの姿勢から顔を上げて光子力ビームを放つ。

のどか「ゆえっ! 危ない! オープンゲットして!」

夕映「オープンゲェット!」

 バシュッ! ゲッターロボを形成する三機のゲットマシンに分離して光子力ビームを避けた。

ハルナ「ここはゲッター3の出番ね。チェーンジ! ゲッター3!」

 ガシィン! ゲットマシンがベアー号、イーグル号、ジャガー号の順に合体して最大のパワーを持つゲッター3にチェンジした。
 その下半身は無限軌道のキャタピラとなり、全長もゲッター1の半分近くになるが、それでもマジンガーZよりも大きい20メートルだ。

ハルナ「どりゃーっ! ゲッター3の100万馬力を喰らいなさい!」

 ドガァッ! マジンガーZは体重20トン、対するゲッターロボは200トンもある。
 その差は単純な体当たりでもはっきりと現れ、あっけなくマジンガーZは地面にしりもちをついた。

ハルナ「このまま押さえつけてふんじばってやるわ!」

 ゲッター3の腕が倒れたマジンガーZの腕を掴もうと伸びる。

 ゴゴォッ! しかし、今マジンガーZを動かしているのは何者なのか――まるで生身の人間であるかのように鉄の城は不安定な体勢から正確に両手を伸ばし、ゲッター3の手と組み合った。

ハルナ「なっ!?」

 ズゴゴゴゴゴ……!
 マジンガーZは腰を地面につけている状態からゲッター3の腕を押し返して立ち上がろうとしている!

のどか「そんな……ゲッター3の最大パワーよりも強いなんて……」

夕映「まずいですよ! ブレストファイヤーが来るです!」

 夕映の言ったとおり、マジンガーZの胸の赤いVの字が光りを放っている。

ハルナ「オープン・ゲットするわよ!」

 バシュッ! 再びゲットマシンが分離して、今度はゲッター1になった。

夕映「ゲッターパーンチ!」

 ドカッ!
 ブレストファイヤー発射の直前にゲッター1のパンチがマジンガーZに当たり、ブレストファイヤーは空の彼方へ消えていった。

紬「ゲッターチーム、マジンガーZをうつ伏せに倒して! そうすれば武装のほとんどが使えなくなるわ!」

夕映「わかったです! ゲッターウィング!」

 反重力マントを背中に出してゲッター1は大きくマジンガーZを翻弄しながら背中に回った。

夕映「ゲッター・ダブルドロップキーック! です!」

 どがっ! 猛スピードで落下しつつ足を揃えたゲッター1のキックでマジンガーZは吹っ飛んで膝から倒れた。

夕映「オープン・ゲェット!」

のどか「チェーンジ! ゲッター2!」

 ガシィッ! 今度は白い流線型のスピード形態、ゲッター2にチェンジしたゲッターロボは、マッハ3にも迫る最大加速で一投足の動きでマジンガーZの前に現れ、右手のゲッターアームでコクピットのパイルダーを挟んだ。

のどか「抜けろ、抜けろ~……!」

 パイルダーとマジンガーZを繋いでいるのも超合金Zである。押しても引いてもびくともしない。

ハルナ「のどか、ゲッターアームを回すのよ!」

のどか「う、うん」

 ぎり、ぎり……ゲッターアームを回して接合部をねじ切ろうとするが、ほんの僅かずつしか動いていかない。
 それでもねじっているのは確かなので、のどかはゲッター2のエネルギーをフルパワーにした。

 グオォォォォォォ……! マジンガーZが地面に手をつけて立ち上がろうとする。
 ゲッター3ほどのパワーがないゲッター2ではマジンガーZに腕を掴まれたらおしまいだ。

のどか「ゲッター・ドリール!」

 ギュイィィィィィィ! のどかは左手のドリルを回して地面を掘り、地中に潜っていった。
 パイルダーを掴むゲッタードリルも手首まで埋まる。

ハルナ「おぉ! のどか、ナイスアイディア!」

夕映「これならマジンガーZからすぐに攻撃を受けることはないですね」

 だが、地上にいるマジンガーZは両肘を折り曲げて断面からドリルミサイルを連続発射した!

 ドドォン! ドドォン! 先端がドリルになっているドリルミサイルは地面を抉り進みながら爆発する。

ハルナ「な、なんか来てるわよ! やばそうな感じね」

 ぎり……ぎりり……ゲッターアームがパイルダーをねじ切ろうとする。

 ドォン! ドゴォン! ドリルミサイルが地面に穴を空けてゲッター2を攻撃しようする。

のどか「も、もうちょっと~……!」

ハルナ「がんばりなさい、のどか!」

夕映「ゲッターの力を信じるです!!」

 ぎぎぎぎぎぎぎ……!!

夕映・のどか・ハルナ「ゲッタァァァァァァァァ・スパァァァァァァァァァクゥゥゥゥゥ!!」

 ガキュィィィィンッ!!

ハルナ「やったわ!」

夕映「マジンガーZからパイルダーを外すことに成功したです!」

のどか「よ、よかった~……」

 パイルダー奪取の勢いでゲッター2は地中1000メートルくらいまで進んでから、再び地上に戻ってきた。

 マジンガーZは、正座するような格好で沈黙していた。

のどか「止まったみたいだねー……」

夕映「任務完了です。光子力研究所に戻るですよ」


 光子力研究所

紬「ありがとうございます。ゲッターチームの皆さん。本当にありがとうございます」

 司令室で紬は夕映、のどか、ハルナの三人に深く頭を下げた。他のメンバーと憂は医務室に運ばれた唯たちのところにいる。

ハルナ「いやいや、大事にならなくてよかったわよ、本当に」

紬「いえ、あのままだったら光子力研究所は破壊されて町にも被害が出てしまう可能性がありました。本当にありがとうございます」

 謝りながらも紬は視線はちらちらと別のほうへ向いていた。目の前で話しをしている三人がそれに気づかないわけがない。

夕映「唯さんが気になるなら、私たちのことはおかまいなく、行ってもいいですよ」

紬「あ、いえ、せっかく助けていただいたのに……」

のどか「わ、私たちもー……気になりますからー……」

紬「……ありがとうございます」

ハルナ「四回目だねぇ、私たちは仲間なんだから、助け合うのは当然でしょ。私たちの迷惑なんて気にしなくてもいいのよ」

夕映「ハルナ、あなたは年上に対しての口の聞き方を気をつけるべきです」


 医務室

 唯はパイルダーの中で気絶していた。
 すぐに医務室に運ばれて検査と治療を受けたが、打ち身など以外、異常はほとんど見られなかった。
 現在は気絶というよりは寝ているという状態でベッドで横になっていた。

憂「お姉ちゃん……」

梓「唯先輩……」

 ずっと唯にしがみついて呼びかけていた憂は泣き疲れたみたいで、唯のお腹に頬をくっつけて眠っていた。
 信じるように唯の手を握りしめている。

 梓も似たような状態だった。憂とは唯を挟んで反対側に座り込んで手を握っている。

 少し離れたところには澪と律が立っている。
 二人とも体のあちこちに包帯を巻いているが、苦い痛みの原因は眠っている唯だ。

律「唯のやつ……どうしちまったんだ……」

 律がベッドのほうには聞こえないようにぽつりと呟いた。澪は左腕の包帯を右手でさすって首を横に振った。

澪「私もわからないよ……でも、あの瞬間、唯がすごく怒っていたのはわかる」

律「唯が怒る……か、見たことなかったな、私たち」

澪「このまま唯が目を覚まさなかったら……うっ、ひぐっ……」

律「澪……やめろよ、そんなこと言うの……」

澪「だって……うぅっ……」

律「泣くなよ……私まで……涙、出ちゃうだろ……」

 眠っている唯は夢の世界にいた。

唯「ここは……?」

 辺り一面は荒野だった。そして巨大な影が唯を覆っていた。

唯「マジンガーZ……うっ!」

 マジンガーZを見た途端、唯は自分とマジンガーZが何をしたのかを思い出した。

 真っ赤に染まった世界。あしゅら男爵の断末魔。どろどろになった機械獣。

唯「うっ、あうぅ……!」

 溶けた大地。尚も放たれる魔人の炎。憂の声――

唯「う、い……ういっ……!」

 傾く視界。光子力研究所。そして――

唯「あ……あず……にゃんの……わた、し……みんなを……」

 自分がしたことを、しようとしていたことが網膜に焼きついて離れない。顔を覆う唯のお腹が痛くなる。キリキリと痛い。

唯「マジンガーZの……ばか……ばかばかばかぁっ!」

 唯はマジンガーZの黒い足を叩いた。目から涙が、鼻水も垂らしてマジンガーZを叩いた。

唯「ばか……ばかぁ……」

 鉄の城は何も言わなかった。代わりに、別の何かが口を聞いた。

???「これは……どういったことだ……?」

 何かが唯の後ろ、マジンガーZの正面に立ったようだった。とても大きい、マントがはためく音も聞こえた。

???「これはいったいなんだ……?」

唯「……だれ?」

 声に唯は振り返った。
 涙と鼻水でぐずぐずになった唯と目を合わしたのは、金色の鎧を身に纏ったとても大きな、マジンガーZと同じくらいの大きさの人だった。

 いや、似ているのは背丈だけではない。似ているのは――

???「少女よ、これは何だ。この巨像……まるで、私の似姿ではないか?」

唯「……この子は、マジンガーZだよ」

???「マジンガーZ……マジンガーZというのか……少女よ、なぜ泣いている?」

唯「私は……ぐすっ、私、酷いことした……澪ちゃんやりっちゃん、ムギちゃんとあずにゃん……憂に酷いことをした……」

???「……そうか。だが、少女よ、お前は泣いている。涙が出るのは、お前が優しいからだ……」

唯「そんなことない……! 私は酷いんだよ……! ともだちを傷つけたんだ……!」

???「泣いてはならぬ……お前が泣きたいのは、自分のあやまちを償いたいからであろう……?」

唯「……でも、謝っても、許されないことを、私は……」

???「友達ならば、お前はその者たちをよく知っているのだろう……? 本当に、許してはくれない者たちなのか……?」

唯「……それは…………」

???「お前の優しさも、友達はよく知っているはずだ……きっと、許してくれるだろう」

唯「……ありがとう、おじさん」

???「お、おじさん!? 私はそういうものではないのだが……」

唯「でも、声がおじさんだもん」

???「むうぅ……」

唯「じゃあ、あなたは誰なの?」

???「そうだな、教えよう」

 そう頷いたとき、荒野の世界が光りを放った。
 黄金色の粒子が唯の周囲を包み込み、唯と彼の距離がどんどん離れていった。

???「わた……えは……だ」

唯「あれ、ねぇ、よく聞こえないよ、ねぇったら!?」

???「私の名前は……だ」

 次に唯が目を覚ましたとき、そこに映ったのは白い天井と蛍光灯だった。

唯「……あり?」

 なんだか下半身が重い。ついでに言うと、ここは布団の中みたいだ。
 肘をついて胸から上を少し起こすと、唯は目を丸くした。

唯「憂……? あずにゃん? 澪ちゃん? りっちゃん? ムギちゃん? みんな何してるの?」

 全員、唯の布団にしがみついて眠っていた。唯が起きたことにもまったく気づかない。見事な爆睡っぷりだった。

憂「……おねえちゃん」

梓「唯先輩……」

澪「ゆい……」

紬「唯ちゃん……」

律「ゆ~い~……」

 自然と、唯の口から笑みがこぼれた。

唯「そっか……みんな、私を待っててくれたんだね……」

 今すぐみんなに抱きつきたかった。でも、みんな疲れているんだろうなと思って、唯は一番近くにいる憂の頭を撫でた。

唯「いつも、助けられてばっかりだね、わたし……今度は、私がみんなを助けなくっちゃね」

 そのために、マジンガーZに乗ることは、もう怖くはなかった。


 第五話 暴走! マジンガーZ対ゲッターロボ!



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