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コードヒナミザワ AAなしバージョン

2008年07月20日 01:42


「スザク!!」
「ルルーシュ!!」
怒号、そして銃声
かつて交り合い、きつく結びあっていた黒と白の線、それは
ささいな嘘
ささいな偶然
ささいなすれ違い
から離れ合ってしまった。
黒き魔神ゼロ・・・いやルルーシュはかつての「友」が倒れこむのを見ながら、自らもまた深い混濁へと沈んでいった・・・・かつて友と駆け回った「日本」の緑を思い浮かべながら・・・・・
ああ・・・・こんな最後を望んでいた訳じゃないのに・・・・ナナリー・・・・母さん・・・・すまない・・・・ユフィ・・・・・・契約・・・・不履行だ・・・・な・・・・・

この世界ではこの結末を持って物語は終わりを告げる
そして
舞台は皇暦2017年ブラックリベリオン決起時の「エリア11」神根島から

昭和58年前原圭一が転校してくる少し前の「日本」雛見沢村へと移る・・・・・

ここにいる者たちもまた、
ささいな嘘
ささいな偶然
ささいなすれ違い
から離れ合ってしまった。
運命と結末を繰り返す者たちがいた、その悲しみ、虚しさを知る彼は果たしてこの悲劇を止められるのだろうか
それは
王の力を持つ魔神にも
不死の体を持つ魔女にも
わからない


西暦1983年 4月30日深夜0時前・・・・・

黒い・・・・・黒い髪の幼い小さな少女が窓に腰かけている、しかし、彼女がその見た目以上の存在に感じられるのは月の加減か、それともその手に持たれる赤い液体のせいか
「もうすぐ4月も終わりね・・・・」
・・・・・・・・・・・・
何も答えるものはいない
だが、彼女はただ虚空に向かって言葉をそれがまるで義務であるように紡ぎ続ける
何も答えるものはいない
「まだ5月にも入らないのにもう暑い・・・・今年もいつも通りの異常気象ね・・・・」
・・・・・・・・・・・・
独り言には聞こえない
何も答えるものはいない
「そう、ならいいわ、勝手にするから」
・・・・・・・・・・・・!
少女が窓から離れ、そっと玄関へと進んでいく
「別にただ酔いを醒ますだけよ、このままじゃ眠れない」
確かにこのとき私はいささか酔っていた、だって、ここから先はいつも通りとは限らないから、もちろん結末はいつもと同じなのかもしれないけど
・・・・・・まり遠くまでいかないでほしいのです・・・・
やっと反応したわね、大丈夫・・・・大丈夫よ、ちょっと神社の方まで行くだけだから
・・・・・・・・・・・・!
?なにかしら、今変な感じがしたけれど、これは本格的にガラにもなく酔ってるわね
そう勝手に解釈し、夢の中にいる同居人を起こさぬように、そっと黒髪の少女はドアを閉めたのだった
「いってくるわね」
これは単なる独り言、意味のない言葉・・・・ホントに酔ってるわね・・・・私
あとには静寂と一人眠りこける少女の影だけが残された
何も答えるものはいない
しかし、彼女の目的地である「古手神社」そこには神を祭る社には相応しくない、招かれざる客の姿があることを彼女は知らない・・・・
彼女の名前は古手梨花、オヤシロ様の生まれ変わりとされ、予知能力をもつといわれる少女である
だが
彼女にも
これから起こることは
「予知」することは出来なかった


「う・・・・・・・ここは・・・・・?」
古手神社の境内、月明かりくらいしか明かりのない場所で一人の男が目覚めた。
「なんだ、ここは・・・・神根島じゃない・・・・?スザクは?」
一人唸るようにつぶやく、体がやけにだるい
「カレンに救助されたのか・・・?いやそれにしてはおかしすぎる・・・」
目が暗闇に慣れてきて周りの状況がわかってくる
「敵はいな・・・・・何!」
彼はここが「神社」と呼ばれるものだということに気づき愕然とする、ここはまさか
「いや・・・・ここは枢木神社じゃない・・・・」
「鳥居」と呼ばれる建造物に書かれた文字を見て確認する
「フルテ?フルデ?まぁいい、ここがエリア11であるというのは確かなようだ」
しかし、詳しい現在位置はわからない、トウキョウ租界からそう離れていないといいのだが・・・・・装備品を確認しながら、耳を澄ます、
(戦闘の音が聞こえない・・・・静か過ぎる・・・・)
潮の匂いがせず、周りが山ばかりのことから考えてもかなり内陸部に位置しているようだ
(この服もなんとかしなければ・・・・合流するにしろ何にしろ目立ちすぎる・・・・)
彼の服はあの独特の黒い貴族服と、マントを着たままだった
無論彼とて伊達や酔狂でこのような派手な格好をしているわけではない、あえて「ゼロ」という存在を派手に飾り付け目立たせることによって、もし不測の事態に陥り「ゼロ」という存在が危険に陥っても「ルルーシュ・ランペルージ」という存在に危険が及ばないようにしたのである、彼が「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」ではなく「ルルーシュ・ランペルージ」である限りは、彼は目立たない一介の学生に過ぎないのだから・・・・・・
だが、彼はまだ気づいていない、彼を影から覗いているものがいることを・・・・・
あたりは未だ静寂と月明かりだけが支配していた。


ルルーシュを近くの茂みから観察している少女がいる
丁度、その場所は
(なによあれ・・・・ダースベイダー?バットマン?)
彼女が混乱するのも無理はない・・・・残念ながら、彼・・・・いや「ゼロ」の格好というのはそれほどまでに「異常」なのだ、もっともこれは仕方がない、元々ゼロの衣装というのはそういう効果を狙って作られているのだ、「異様」「異形」というのは人々を魅了する側面がある、だがそれは普通の場合「理性」や「常識」によって排除される、だがルルーシュは劇場型犯罪を使った「奇跡」や緻密な宣伝戦略によって、理性や常識の壁を払い「ゼロ」という「異形」の存在を「カリスマ」にまで昇華したのである、だからこそ、その影響を全く受けていない梨花が混乱するのも無理はなかった
あうあうあうあうあうあう
なぜか、私の相棒・・・・と言っていいのかしらね「羽入」は混乱しながらも声に嬉しさが混じっているように聞こえる
だが、そんなことにかまっていられない、今はあの「異形」の何者かをどうするかだ
私はそばの茂みに隠れ、いつでもこの場から逃げ出せるように態勢を整えながら考えを巡らせた
(まず、警察・・・・入江に知らせる手もあるわね・・・・・どちらにせよ、一度この場から離れるべきね・・・・!ん、あれは拳銃かしら?)


異形の男、いやルルーシュは一通り装備品を調べ終わったあと、拳銃を取り出し、それを油断なく構えながら、携帯電話を取り出し連絡を取ろうとしていた。
(まずは藤堂とディートハルトに・・・・カレンは・・・まぁ後でいい最悪の場合は・・・・)
彼の思考は止まり、思わず呟く
「携帯が使えないだと・・・・」
携帯の液晶画面はここが圏外であることをしめしていた
(馬鹿な・・・・これはわざわざ黒の騎士団用にブリタニア軍の専用回線を使って連絡がとれるようにしたもの、これが圏外であるはずなど・・・・)
彼の頭にエリア11での宿敵とも言うべき女傑の顔が浮かんだ
「コーネリアか・・・・」
(おそらくこちらの考えに気づき、自ら通信設備の破壊を行ったのだろう、これによって黒の騎士団は連絡回線に齟齬が生じるようになる、同時にブリタニア軍にも問題の起こる両刃の剣の方法とはいえ、待っていれば本国から援軍の届くブリタニアにとっては結果的にはあまり痛い方法ではなくなる・・・か・・・・)
彼はコーネリアを確保しようとした瞬間に入られた邪魔のことを、思い出し顔をゆがませる
「くっ・・・・オレンジさえ現れなければ・・・・・」
オレンジこと、ジェレミア・ゴットバルトは、まるで謀ったかのように絶妙のタイミングで攻撃をしかけてきたのだった、そのせいもあり結局彼は確保に失敗したのである。
当然彼にはここが別の世界であるから、そのために携帯が通じないなどとは考えも及ばないのだった
というよりこの時点で、ここはじつは皇暦2017年のエリア11ではなく、ブリタニアも存在しない昭和58年の日本であり、自分はなんらかの方法でここに飛ばされたのである、だから携帯が通じないのは当たり前だ、などという答えが導き出されるような頭なら、彼はブリタニアの破壊ではなく小説家を目指すべきである。

彼の耳に何かが動く音が聞こえる
「・・・・・・!誰だ?」
と言って彼は音のした方に向けて銃を躊躇なく向ける
銃を向けた方向には目を見開きしまった、といった顔をした黒髪の少女がいた


時間は少し遡る
あいかわからず梨花は「異形」の何者かを近くの茂みの中から観察していた
(ふうん、拳銃以外にもなにか取り出したわね・・・・懐中電灯?でも自分の方に光を向けて何か意味があるのかしら)
無論それは携帯電話の明かりで、ルルーシュが結果的に自分を照らしているに過ぎないのだが・・・・・
彼女は携帯電話が登場する年代まで生き延びた経験がない、当然「携帯電話」という概念を知らない、もっとも彼女がこの当時の特撮番組にでも興味を持っていたのなら、それが何かしらの通信機器だと推理できたかもしれない、だがあいにく彼女にそんな趣味はなかった。
(まぁ、拳銃を持っているような奴の持ち物なのだし、こちらにとってあまり愉快なものではないでしょうね)
その異形の何者かは何事か呟きながら、その明かりのでる何かを弄っている
照らされた明かりと声によって、その何者かが男であり、額か頭に怪我を負っていることがわかる
(この状況で、頭から血を流しているなんてますます危ない奴じゃない)
実際には彼は額を怪我しているだけなのだが、彼女にそんなことはわからないし、別にどうでもいいことだった
(さて、顔もわかったことだしそろそろ引き揚げようかしら)
そう考え彼女はそっとその場を立ち去ろうとした
だが、彼女が立ちあがろうとした時に事件は起きた
長い時間しゃがんでいた上に、まだワインが残っていたせいか彼女は少しよろめいてしまった、その時に隠れていた茂みに触れてしまったのだ
小さな物音とはいえ、この静寂の中では聞こえない方がおかしい
しかも、運の悪いことにちょうど風が吹き、枝葉や茂みが揺れ動いてしまい、彼女は一瞬月明かりに照らされてしまった。
その時、物音を聞きつけ彼女の隠れていた方を向いていた彼に気づかれてしまったのである。
(しまった!!)
私は彼と目が合った瞬間彼のいる方とは逆に駈け出していた

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