クラース「なに!?人間にも魔法が使えるだと!」ルイズ「貴族だけね」

2009年09月20日 00:35

クラース「なに!?人間にも魔法が使えるだと!」ルイズ「貴族だけね」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/22(木) 21:09:05.19 ID:6inZ8h4hO

クラース「なに!?人間にも魔法が使えるだと!」

ルイズ「貴族だけね」

クラース「…つまり、貴族には魔法が使える特別な何かがあるというわけか。
      ルイズ、ひとつ魔法を見せてもらえんか?」

ルイズ「……え…えっと…それは」

←ブログ発展のため1クリックお願いします

クラース「頼む、この通りだ」

ルイズ「うーん…」

ルイズ「わかったわよ…」

クラース「無理を言ってすまない」

ルイズ「…い…いくわよ…えいっ!」

ボンッ

ルイズ(し…失敗…)

クラース「すごいじゃないか!」

ルイズ「……え?」

クラース「今のは爆発の魔法だな。たしか…エクスプロージョン。
      アーチェが使ってたのを見たことがあるぞ」

ルイズ「え?…いまのは…」
ルイズ「………」

クラース「ん?なにかな?」

ルイズ「そ…そうよ!今のはエクスプロージョンって言う魔法なの!」

クラース「そうか、やはりか。 それにしても、人間が魔法を使えるとは…
      私の研究もまだまだと言うことだな」

ルイズ「研究?」

クラース「ああ、魔法の研究をしている」

ルイズ「え?じゃあ、あんたも魔法を使えるの!?」

クラース「いや…」

ルイズ「な…なんだ…そうよね。平民に魔法なんか…」

クラース「今私が使えるのは…こいっ!ウンディーネッ!」

ザッパーン

クラース「これくらいだ」

ルイズ「あああ…あんた…」

クラース「なにかな?」

ルイズ「それ…魔法じゃ……しかも、かなり高レベルっぽい…」

クラース「いや、これは違うんだ。召喚術と言ってな」

ルイズ「…召喚術?」

クラース「精霊と契約をし、精霊の力を借りてるにすぎんのだ」

ルイズ「精霊ってそれ…」

クラース「ん?」

ルイズ「先住魔法じゃない!」

クラース「先住魔法?聞かない名だな」

ルイズ「あああ、あんた、もしかしてエルフなの!?」

クラース「エルフ!?いや、私は人間だ。ハーフエルフの知り合いはいるがな」

ルイズ「う、嘘よ!だって、いま先住魔法を…
     うん、よく考えたらそんな凄い魔法スクエアクラスでも不可能なはずだわ」

クラース「こちらではどうか知らんが、召喚術は、やろうと思えば誰にでもできるものだぞ」

ルイズ「…誰にでも?」

クラース「ああ、色々と手順をふまないといけないがな」

ルイズ「じゃあ、私にも?」

クラース「可能だとは思うが…君は魔法が使えるだろ?」

ルイズ「それは…」

クラース「いやぁ、本当に羨ましいかぎりだ」

ルイズ(…嫌みかしら)
ルイズ「………」

クラース「どうしたんだルイズ」

ルイズ「なんでもないわよ!」

クラース「そうか、じゃあ他の魔法を見せてくれないか」

ルイズ「……ないわよ」

クラース「ん?」

ルイズ「魔法なんか使えないわよ!」

クラース「なるほど、今はあれしか使えないのか。
      アーチェも最初のころは二、三の魔法しか使えなかったからな」

ルイズ「違うの!魔法そのものが使えないの!」

クラース「いや、たしかに先ほどは…」

ルイズ「あれは失敗なの!………本当は魔法なんて一つも使えないのよ」

クラース「………」

ルイズ「がっかりした?ふんっ、いい君よ」

クラース「…いや、確かに先ほどのは魔法だったはずだ」

ルイズ「…だから」

クラース「私自身はマナを感知することはできんが、
      長年の研究と実際に魔法を見た経験で少しはわかる。あれは魔法だ」

ルイズ「……そうなの?」

クラース「私が何の研究をしていると思う?」

ルイズ「…じゃあ、あれは本当に魔法なの?」

クラース「おそらくはな」

ルイズ「………いいわ。あんたの言うこと信じてあげる」

クラース「ふむ、ではもう一度魔法を見せてくれないか」

ルイズ「…一回だけだからね」

その夜

クラース「ルイズは…もう寝たみたいだな…」

ルイズ「むにゃむにゃ…本当にあと一回だけよ…」

クラース「魔法が使えてたと言うことがよほど嬉しかったみたいだな。
      魔法への執着という点では、私と似ているようだ。
だが、本当に人間に魔法が使えるとは…
ルイズには私の研究に協力してもらわないとな。
こんなにワクワクするのは召喚術の存在を知って以来だ…」


クラース「しかし…ここはいったい何処なんだ?」

早朝

クラース「ルイズが言うには、トリステイン魔法学校という場所らしいが…」

チュンチュン

クラース「…もう夜が明けてしまったのか?いかんな、考え事をすると時が過ぎるのを忘れてしまう」
クラース「さて、外に出てきたのはいいのが…」

シエスタ「おはようございます」

クラース「おはよう」
クラース(メイドか、やはり貴族の学校というのは違うものだな)

シエスタ「えっと…ミスタ…」

クラース「クラースだ。クラース・F・レスター」

シエスタ「ミスタ・クラース……?新しく入った先生ですか?」

クラース「いや、ここの教師ではない」

シエスタ「では、他の学校の?」

クラース「うーん…」

シエスタ「失礼ですが…どちら様ですか?」

クラース「………」
クラース(…まずいぞ、不審者だと思われている)
クラース「私はけっして怪しいものでは…」

ルイズ「こらー!こんなところで何してんのよ!」

シエスタ「ミス・ヴァリエール!」

クラース「おお、ルイズ。丁度良い所に来た」

ルイズ「朝起きたら急にいなくなってるし、心配したじゃ……丁度良いって何よ」

クラース「彼女に私が怪しい者ではないことを説明してくれないか」

ルイズ「何よそれ」

シエスタ「あ、いえ、すいません。ミス・ヴァリエールのお知り合いの方だったんですね」

ルイズ「私の使い魔よ」

シエスタ「…あ…ああ、あの噂の全身入れ墨の」

クラース(我ながらずいぶんと特徴的な…)

クラース「ん?まて、使い魔とはなんだ」

ルイズ「へ?知らなかったの?あんたは私の使い魔よ」

クラース「使い魔とは…あの使い魔か?」

ルイズ「他に使い魔なんてあるの?」

クラース「………どういうことだ」

ルイズ「あんたは、私がサモンサーヴァントの儀式で…」

クラース「……それは、もしかして召喚術のことではないか?」

ルイズ「そうよ。使い魔を召喚する儀式よ」

クラース「契約の指輪は?だいいち、いつの間に私と契約をしたんだ」

ルイズ「指輪?契約ならあんたを呼び出した後すぐにすませたわよ」

クラース「話が噛み合ってないよいだが…」

シエスタ「あの…」

クラース「ん?ああ、すまん。何かな?」

シエスタ「私、これから洗濯をしなくちゃいけないので…」

クラース「そうだったのか。時間をとらせて悪かったな」

ルイズ「ああ、そうだ。私も洗濯物が貯まってるんだったわ…
     そうだ、あんたの魔法でどうにかできないの?」

クラース「ウンディーネに頼めばできるだろうが…精霊がそんなことをしてくれるか……」
クラース「ウンディーネー!」

ポワンッ

シエスタ「な…なんですか、これ…」

ルイズ「へぇ、精霊ってこういうのなんだ。前はびっくりしてよくわからなかったけど」

ウンディーネ「なんですか?」

クラース「大変頼みづらいことなのだが…その…」

ルイズ「洗濯ものをお願いしたいの」

ウンディーネ「………はい?」

クラース「すまない…頼めないか?」

ウンディーネ「構いませんが…」

ルイズ「すごいじゃない!すっごい綺麗になってる」

クラース「水の精霊だからな、あれくらいは当然だろう。しかし…もうこんなことは…」

ルイズ「次もお願いね」

クラース「……ウンディーネだからまだいいものを、これがイフリートなら激怒していただろうな」

シエスタ「あ、あのっ、ありがとうございました!クラースさんもやっぱり貴族様だったんですね」

クラース「いや…これは…」
クラース「さて、ルイズ。先程の話についてだが」

ルイズ「使い魔のこと?」

クラース「それと召喚のことだ。私の知ってる召喚術と少し違うようだが。説明してくれないか?」

ルイズ「しょうがないわね。サモンサーヴァントってのは……」

クラース「なるほど…ようするに、私はその、サモンサーヴァントという召喚術で呼ばれたわけか」

ルイズ「そうよ」

クラース「しかし、そちら式の契約とやらをした覚えがないのだが」

ルイズ「だって、あんた。こっちに来たとき寝てたもん」

クラース「……確かに、目が覚めるとここにいたな。ところで、儀式とはどういうものなんだ?
やはり指輪を用いるのか?」

ルイズ「そ…それは…」

クラース「なぜ赤くなる」

ルイズ「とにかく!儀式は終わったの!その証拠にルーンが体のどこかに…」

クラース「ルーン?」

ルーン「ってどれよ!入れ墨が多過ぎてわからないわよ!」

クラース「ああ、左手にあるこれか、自分でも今まで気づかなかった」

ルーン「多過ぎなのよ!その入れ墨」

クラース「なるほど、興味深い。まさか、自分自身が召喚されるとは思わなかった」

ルイズ「もういいでしょ、朝食にしましょ」

クラース「朝食か、そういえば、こちらに来てから何も食べてなかった」

ルイズ「いいから行くわよ」

キュルケ「あら、ルイズ」

ルイズ「あら、ミス・ツェルプストーなにかしら」

キュルケ「別に何もないわよ。あら、あなたがルイズの使い魔かしら」

クラース「ああ、その事実を、今さっき知ったところだ」

キュルケ「ふーん、なかなか渋いおじ様じゃない」

クラース「…私はまだ29だ!おじさんという歳ではない」

キュルケ「あら、ごめんなさい」

フレイム「キュルキュルキュル…」

ルイズ「サラマンダー…それがあんたの使い魔なの?」

キュルケ「そうよ」

クラース「サラマンダーか、私の知っているのと少し違うな。
      やはり住む環境によって形態が変わっていくものなのか」

ルイズ「ふふふ、そう。なかなか良い使い魔ね」

キュルケ「なかなかどころじゃないわよ。タバサの使い魔にはかなわないけど、
      今回の儀式で召喚された中でもトップレベルのはずよ」

ルイズ「上には上がいるけどね」

キュルケ「…確かに、あんたの使い魔のおじ様はなかなか素敵だけど」

クラース「…おじ様というのをやめてくれないか?」

キュルケ「だって、あなたの名前知らないもの」

クラース「クラース・F・レスターだ」

キュルケ「クラースね」

クラース(…ルイズにしろこの子にしろ、呼び捨てとは…貴族というのはまったく……)

ルイズ「ちょっと!私の使い魔にちょっかい出さないでよ!」
ルイズ「もういいわ。行くわよ」

クラース「ん?ああ…」

キュルケ「ちょっと待ちなさい!」

食堂

クラース「ここが食堂か…しかし立派な建物だな。
ここだけでの話ではないが、さすが貴族の学校といったところか」

ルイズ「ふふ、当たり前よ。じゃあ入りましょ」

クラース「…ルイズ、貴族と平民の格差は理解しているつもりだが」

ルイズ「しょ、しょうがないでしょ!」

クラース「せめて、床に置くのをどうにかしてほしかったものだ…」

ルイズ「だって…あんた使い魔でしょ……」

クラース「うーん…確かに、そうらしいからな…それに、一応養ってもらってるわけでもあるからな」

ルイズ「あら、素直じゃない」

クラース「…悲しいが、そういう性分なのだよ」

ルイズ「いいわ、私のぶん。半分あげる。素直な良い使い魔へのご褒美よ」

クラース「いや、結構だ。それは君のぶんだろ」

ルイズ「ご主人様からののご褒美なんだから。有り難く受け取りなさいよ」

クラース「いや…しかし…」

ルイズ「なによ」

クラース「君は成長期なのだろ。そういう時期はよく食べなくては」

ルイズ「成長してなくて悪かったわね!」

クラース「ん?なにを…」

ルイズ「どうせ私はいろんなとこがゼロよ!」

クラース「なぜか知らんが怒らせてしまったようだ…追い出されたよ」

クラース「さて、パンでも食べるか…」

モシャモシャ

クラース「…アーチェの料理よりはマシだな」

ルイズ「ほら、行くわよ」

クラース「ん?どこにだ?」

ルイズ「授業よ。あんた、昨日はさんざん受けたいって言ってたじゃない」

クラース「そうだったな。楽しみだ」

カリカリカリカリ

ルイズ「さっきから何書いてるのよ」

クラース「授業内容だ。黒板の文字は読めないから急がなくてはいかないからな」

ルイズ「ふーん」

クラース「だいたいは、私の知っていること同じだな。魔法は四大原素からなりたっている。
      ちなみに精霊でいうと、火がイフリート、水がウンディーネ、風がシルフ、土がノームだ…
虚無は……マクスウェル…いや、オリジンか?」

ルイズ「もしかして…それ全部召喚できるの?」

クラース「そうだが」

ルイズ「すごいじゃない!」

シュヴルーズ「ミス・ヴァリエール、元気がいいですね。ではこれをやってもらいましょうか」

クラース「錬金術か、そんなことまで習うことができるとは…」

ルイズ「………」

クラース「行かないのか?」

ルイズ「だって、私魔法が…」

クラース「仕方あるまい…今回だけ助けてやろう」

ルイズ「え?本当!」

クラース「こういう場合は…元素の精霊であるマクスウェル…
      いや、物質の変化となるとオリジンでないと無理か」

教室の外

クラース「オリジン、何度も私的な用件ですまん」

オリジン「今度はなんだ?」

クラース「あの小石を青銅に変えてほしいんだ」

ルイズ「…本当に大丈夫かしら」

シュヴルーズ「何をしてるのですか?」

ルイズ「は…はい…えいっ!」

ピカーッ!

ザワザワザワザワ

キュルケ「え…まさか…」

タバサ「………」

「ルイズが金を錬金したぞー!」

シュヴルーズ「え…まさか…」

ルイズ「あ…ああ…」
ルイズ(やりすぎよっ!)

クラース「私は青銅にしてもらうように頼んだはずだが…」

オリジン「サービスだ」

クラース「サービスって…」

授業後

ルイズ「やり過ぎなのよ!」

クラース「すまない。精霊が意外に茶目っ気のある性格らしくて…」

ルイズ「まぁ、いいわ。それでもお礼はいっとく。ありがとね」

クラース「気にすることはない。本当の魔法はこれからじっくり覚えればいいだけさ」

ルイズ「そう…頑張らなくちゃ」

クラース「ルイズ、午後はこのあたりを見てまわりたいのだが」

ルイズ「いいけど、また不審者と間違われたりしないでよね」

クラース「気をつけるさ」

シエスタ「あら、ミスタ…」

クラース「そこまで畏まらなくていいさ」

シエスタ「あ、はい、クラースさん。今朝はありがとうございました」

クラース「私自身は特に何かしたわけではないんだがね」

シエスタ「いえ、すごい魔法でしたよ」

シエスタ「できれば何かお礼をしたいのですが」

クラース「気にしなくていいさ」

グゥー

シエスタ「あら?お腹が空いてるんですか?」

クラース「はずかしいところを見せてしまったな…こちらに来てからまともな食事をしてないものでな」

シエスタ「余りものでよければ…」

クラース「なに、いいのか」

シエスタ「はい、こんなことでよろしければ」

マルトー「いい食いっぷりだねぇ」

クラース「料理が美味しいとつい食が進むものでね」

マルトー「うれしいこと言ってくれるじゃないか。
      シエスタ、あのとっておきのワインを出してくれないか」

シエスタ「はい」

クラース「そんな、お気遣いされなくても」

マルトー「いや、飲もう。晩飯の仕込みは、まだだが関係ねぇ」

クラース「ちょっと飲み過ぎたかな…」

シエスタ「でしたら、お手伝いなんて結構ですのに」

クラース「いや、私個人として、礼には礼で帰したいのでね」

シエスタ「クラースさんって結構真面目な方なんですね」

クラース「…真面目か、あまり真面目と言われたことはないな」

クラース「やはり…飲み過ぎたみたいだな…」ヨタッ

シエスタ「じゃあ、クラースさんはここで休んでて下さい」

クラース「すまない…お礼はまた今度の機会に…」

シエスタ「ふふっ、そんなのいいですよ」

クラース「そういうわけには…」

シエスタ「じゃあケーキ配ってきますね」

クラース「ああ…」

コロコロ

クラース「ん?なんだこれは……何かの薬品のようだが?」

ギーシュ「まさに君は高嶺に咲く一輪の薔さ」

クラース「あの少年のものか?おい君」

ギーシュ「ん?なんだ?」

クラース「これは君のものじゃないか」

ギーシュ「!?…い…いや…違う」

クラース「ん?そうなのか…わかった…」

クラース「しかし、この薬品、何なのだろうか……少しあけてみようか」

モンモランシー「ちょっとあなた!なんであなたがそれを持ってるのよ!」

クラース「君の持ち物なのか?」

モンモランシー「私がギーシュにプレゼントしたものよ」

クラース「そうか、じゃあそのギーシュってやつが落としたのだろう。とりあえず君に渡しておくよ」

クラース「さて…酔いも大分覚めてきたみたいだし、シエスタを探しに行くとするか」

バチィィン

クラース「なんだこの音は…」

ギーシュ「違うんだ!モンモランシー!」

モンモランシー「私というものがありながら…なんで他の子に手をだすのよ!
しかも私のプレゼントした香水を落とすし…」

ギーシュ「え…なんで香水を…」

クラース「やはりあの少年の持ち物だったのか。それにしても……修羅場というか…」

ギーシュ「それは…違うんだ…」

モンモランシー「何が違うのよ」

ギーシュ「それは……あぁっ!?」

クラース「…目があったぞ」

ギーシュ「あいつだ!あいつが僕から香水を盗んだんだ!」

クラース「なっ!何を言ってるんだ!君がその香水は自分のもので無いと言ったのだろうが」

モンモランシー「……ギーシュ」

ギーシュ「え?いや、それは…」

バチィィィィィン

ギーシュ「…き…君のせいで」

クラース「私のせいだと?自業自得じゃないか」

ギーシュ「ああもう!なんでもいい!とにかく決闘だ!」

クラース「……なんでそうなるんだ」

シエスタ「クラースさん…大丈夫ですか?」

クラース「なに、大丈夫さ。並の魔法使いになら負けないと思っているからな」

シエスタ「はい、クラースさんも凄い魔法使いですものね」

クラース「いいや、私は魔法使いではない」

シエスタ「…え?」

クラース「召喚術士さ」

ルイズ「なんでこんな騒ぎになってんのよ」

クラース「いや…私にもよくわからん…いつの間にかこんなことに…」

ルイズ「相手はギーシュか……よしっ、わかった。やっちゃいなさい」

クラース「私はあまり、こういう争いごとは好まないんだが…」

ルイズ「ご主人様がやれって言ってるのよ」

コルベール「あの、どうされます?決闘らしいですけど」

オスマン「いいじゃないか、本当に彼がガンダールブだというのなら、
この決闘で何かがわかるかもしれん」

コルベール「はぁ、では…」

オスマン「とにかく、どうなるか見守ることにしよう」

「行けー!ギーシュ!」

クラース「…さて、あまり気乗りはしないが」

モンモランシー「ギーシュ!負けちゃだめよ!」

クラース「…あれは、さっきの子じゃないか。では…これは何のための決闘なんだ…」

ギーシュ「ふふふ、準備はいいかい?」

クラース「…ああ、いいとも」

ギーシュ「僕の二つ名は青銅。青銅のゴーレムがお相手しよう」

クラース「おお!やはり魔法が使えるのだな」

ギーシュ「…何当たり前のことを言ってるんだ」

クラース「さて、じゃあこちらも…」

ギーシュ「ふんっ、平民が何をしようと…」

クラース「土にあいはんする属性で行かせてもらう!シルフッ!」

シュンシュンシュンシュン

ギーシュ「…え?あれ?」

ザワザワザワザワ

「なんだよあれ」

「ギーシュのゴーレム崩れたぞ」

「風の魔法じゃね?」

クラース「さて、次はどうくるんだ」

ギーシュ「…まいり…ました…」

キュルケ「彼、魔法使いだったのね」

タバサ「………」

キュルケ「それにしても強いわ。今ので恋の炎が一気に燃え上がっちゃった…」

タバサ「…彼は魔法の発動に杖を使用していない」

キュルケ「あの魔術書が代わりなんじゃないの?変わり種の杖なんて結構あるし。
ギーシュの造花だって似たようなものじゃない」

タバサ「………」
タバサ(…風がおこった瞬間に見えたあれは)

コルベール「今のはまさか!?」

オスマン「うむ…先住の魔法じゃろう」

コルベール「では、彼はエルフなのでしょうか?」

オスマン「そうは見えんが…そう、わしらと同じただの人間のようじゃ」

コルベール「では、これがガンダールブの力でしょうか、伝承とは違いますが」

オスマン「うーむ…なんとも言えんな…」

ルイズ「やった!さすがじゃない!」

クラース「…意外にあっさりと勝負がついてしまった」

ギーシュ「く…くそぉ…」

クラース「そう落ち込むことはない。君の魔法、素晴らしかったぞ」

ギーシュ「…何を言ってるんだ?君のほうが全然すごいじゃないか」

クラース「私はある意味ズルをしてるようなものなんだよ。
人間でありながら、あそこまで見事な魔法…正直羨ましいかぎりだ…」

ギーシュ「………」

クラース「さて、帰ろうか」

ワーワーワーワー

クラース「…なんだ、この歓声は」

ルイズ「あんたを、決闘の勝者をたたえてるのよ」

クラース「私をか…闘技場でのクレスもこんな感じだったのだろうかね」

「すげーぜ!ルイズの使い魔!ラベルが違うぜ!」

ルイズ「ラベルじゃなくて、レ・ベ・ル!」

ルイズ「ふふふ…」

クラース「何故そんなに嬉しそうなんだ?」

ルイズ「だって、使い魔が決闘で勝ったのよ。使い魔と主人は一心同体。
     つまり、私が勝ったようなものよ」

クラース「ふむ、そういうものなのか」

ルイズ「そうよ!」

クラース「しかし…何か大切なことを忘れてたいたような…」

ルイズ「忘れるようなことなんだから、そんなたいしたことじゃ、ないじゃないの?」

クラース「そうなのだろうか…」

ルイズ「もういいでしょ、明りを消して」

クラース「…はいはい」

ルイズ「あ、直接消すんじゃなくて召喚術でね」

クラース「……なぜなんだ?」

ルイズ「だって…魔法が使える感覚だけでも味わいたいのよ…」

クラース(イフリートか…はたして頼みを聞いてくれるだろうか…)
クラース「ルイズ……もう寝たのか?」

ルイズ「…すぅ…すぅ…」

クラース「寝たか…しかし、何故私がこのような目に…いや、過ぎてしまったことは仕方ない。
……それにしても、綺麗な星空だ。夜空はどこから見ても……ん?」
ギィ…

クラース「なんだ、この違和感は…この星空は何かがおかしい…星となれば……ルナ」

ポワンッ

ルナ「…………」

クラース「ルナよ。この言い知れぬ違和感は何なんだ?」

ルナ「ここは…私達の世界であってそうでない世界…」

クラース「別の世界だと…しかし…」

ルナ「確かに、この世界には、人間もエルフも精霊も存在する。私達の世界によく似た世界です。
ですが、違うのです」

クラース「なるほど…だが、現に精霊たちの力は使えるじゃないか」

ルナ「私達はそれぞれの元素をつかさどっています。
元素そのものがあればそれ以降はかわりありません」

クラース「…そうか、では本当に別の世界なのか」
クラース「この星空は、今皆が見ているものとは、まったく別物なのだな…」

コン…コン…

クラース「誰だ…こんな夜遅くに」

ギィ…

フレイム「キュルキュルキュル」

クラース「シル……危ない、ついいつもの癖が…」

フレイム「………」
フレイム「キュルキュルキュル」

クラース「心なしか…私を呼んでいるような気が…」

「だめなのよ!この人は、先にお姉さまにあいにいくの!キュイキュイ!」

クラース「誰だっ!」

シルフィード「はじめまして。私シルフィードって言うのキュイキュイ」

クラース「…ど…ドラゴン?」
クラース「…シルフィード?風の精霊シルフの別の呼び方だな」

シルフィード「ふふふ、そうなのよ。お姉さまが付けてくれたの、キュイキュイキュイキュイ」

クラース(……と、何冷静に竜と会話をしてるんだ私は)

シルフィード「とにかく、私の背中に乗ってほしいの」

クラース「…その、お姉さまと言うのも竜なのか?」

シルフィード「んーん、ここの生徒なのよ。キュイキュイキュイキュイ」
シルフィード「あ、本当は私喋っちゃいけないの。でもお姉さまが貴方だけならお喋りしてもいいって」

フレイム「…キュルキュル」

シルフィード「あ、あなたのご主人様にも秘密にしてほしいわ」

クラース「………で、私などを呼んでどうするつもりなんだ?」

シルフィード「それは来てくれたらお姉さまが話してくれるわ。キュイキュイキュイキュイ」

クラース「わかった、行こう」

フレイム「キュルキュルキュルキュル」

シルフィード「え?なあに?手ぶらで帰ったらお仕置きされる。そんなの知らないわ。るーるーるーる」

クラース「さて、私をどこに連れていく気かな」

シルフィード「お姉さまのお部屋よ」

クラース「あの明りの点いた部屋か」

シルフィード「そうよ。でもせっかくだから夜のお散歩をしていきましょ。
るーるーるーる、るーるーるーる♪」

クラース「…私としては、早く用件を済ませたいのだが」

タバサ「………」

クラース「君が私を呼んだのだな。面識も無い私を何故?」

タバサ「単刀直入に言う。あなたはエルフ?」

クラース「エルフ?いや、違うが」

タバサ「あなたが使っていたのは原住の魔法。それも恐らくは高レベルのもの。
そんなものが使えるのはエルフくらい」

クラース「うーん…厳密に言うと、これは原住の魔法というものではないんだが…」

タバサ「違ったとしても、エルフとは何かしら関係があるはず」

クラース「関係?まぁ、あると言えばあるな」

タバサ「詳しく」

クラース「エルフの集落には行ったことがある」

タバサ「………やっと手掛かりを見つけた」

クラース「いや…といっても今は行けないんだが」

タバサ「かまわない。あなたの力を貸してほしい」
タバサ「ある人物が、エルフの作った薬により、心を壊されてしまった。それを助けたい…」

クラース「なるほど、それでエルフに関する情報を探していたというわけだな」

タバサ「そう、だから…」

クラース「すまない…恐らくは力になれない…」

タバサ「…力付くでもかまわない」

クラース「待ってくれ。そういう意味じゃないんだ。先程も言ったが、今エルフに会うことはできない」
クラース(会えたとしても、ここのエルフではない。薬のことを知ってるかどうか…)

タバサ「……そう」

クラース「だが、まったく力になれないというわけでもない」

タバサ「どういう意味?」

クラース「つまりだな…オリジンッ!」

ポワンッ

タバサ「!?」

クラース「身構えなくても大丈夫。危害を加えるわけではないから安心してくれ」

タバサ「これが精霊…」

クラース「万物の根源を司る、精霊の王オリジンだ」

タバサ「……虚無?」

クラース「たしかに、精霊をこちらの世界定理で分別するとそうなるな」

タバサ「…その精霊の力で助かる?」

クラース「いや、オリジンの力も万能とはいかないらしい。だが、重要なのはその知識だ。
オリジンはどこにいたと思うかな?」

タバサ「………?」

クラース「エルフ達の聖地だ」

タバサ「!?」

クラース「オリジンなら、なんらかの情報を知っているかもしれん」

オリジン「……実際に見てみないと、なんとも言えないな」

クラース「…そうか。すまない、現時点ではどうにもならないらしい」

タバサ「それでも、収穫はあった」

クラース「ふむ、実際にその人物のところに行ってみないとな」

タバサ「…焦らなくてもいい。今は確かな情報を集めるのが先決」
タバサ「感謝する」

クラース「なに、私自身はたいした事はできない」

タバサ「…何か礼をしたい」

クラース「まだ何もしていないんだ。そんなもの必要ないさ」

タバサ「………」

クラース「…ああ、それにしても本が多いな、好きなのか?」

タバサ「………」コクッ

クラース「私の家も似たようなものだったよ。
研究に熱中して本を散乱させては、よくミラルドに怒られたものだ」
クラース「…ミラルド」
クラース(今回は、もう二度と会うことができんかもしれんな…)

タバサ「…………」

クラース「おっと、すまない。物思いにふけってしまったようだ」

タバサ「読みたいものがあるなら持っていってもいい」

クラース(…気をつけかわせてしまったようだな)

クラース「ありがとう。少し借りていくよ」
クラース(しかし…やはり異なる世界なのだな。文字からして別物だ。
しかし、言語は通じてるようだが…何故なのだろうか?)

タバサ「……?」

クラース「いや、なんでもない」
クラース(時間をかければ解読はできそうだが…まぁ、ルイズにでも聞けばもっと早くすむだろう)

タバサ「…もしかして、文字が読めない?」

クラース「ん?……ああ、恥ずかしながら」

タバサ「恥じることじゃない。よかったら私が教える」

クラース「それは助かる。ありがとう」


クラース「ふむ、なるほど。基本的な文法はわかった」

タバサ「…おどろいた。ここまで飲み込みが早いとは思わなかった」

クラース「こういうのは慣れているんでね」

タバサ「ここまでわかれば、子供向けの本程度はわかるはず」ゴソゴソ
タバサ「…これならわかると思う」

クラース「なになに…イーバルディの勇者?ずいぶんと年季の入った本のようだが…
大切なものじゃないのか?」

タバサ「かまわない」

クラース「そうか、ならば大事に読ませてもらうよ」
クラース「さて、そろそろ失礼させてもらうよ」

タバサ「最後に一つ聞きたい」

クラース「何かな?」

タバサ「あなたは何者?」

クラース「何者…か」

タバサ「答えたくないなら答えなくてもいい」

クラース「いや、いいだろう。私は…おそらくここから、かなり遠い場所から来たのだと思う。
文化も、似ているところもあれば、全然違うところもある」
クラース「私はそこで、魔法の研究をしていた。
エルフにしか使えない魔法を人間にも使える方法を探していた」

タバサ「エルフにしか使えない魔法……原住の魔法のこと?」

クラース「いいや、私のいたところでは、魔法はエルフとハーフエルフにしか使えなかったのだよ」
クラース「そして、ひとつの答えを導き出した。それが召喚術だ」

タバサ「…召喚?」

クラース「君達の知っているものとは少し違うものだと思うが、
これは精霊と契約をし使役するものだと考えてくれればいい」

タバサ「精霊を使役……」
タバサ「やはり、原住の魔法に似ている…あれは、自然界の精霊の力を借りるもの」

クラース「そのようだな」

タバサ「どうやってそんな力を」

クラース「精霊に直接会って契約したのだよ」

タバサ「…精霊はめったに人前に姿をあらわさない。契約すること自体も困難なはず」

クラース「ああ、私一人ではおそらく無理だったよ…」
クラース「では、今度こそ失礼するよ」

タバサ「………」コクッ

クラース「…何かを一人で背負い込んでいる様子だったな。どこか、あの子に通ずるものがあった…」

ガチャ

クラース「ルイズは…寝ているな…さて、私も寝るとするか…
それにしても、床で寝るというのはどうにかならないものか…
いくら野宿の経験があるとしても、さすがにきつい…」

ルイズ「クラース、起きて…」

クラース「ん…なんだ…今日は休みではなかったか?」

ルイズ「出かけるわよ」

クラース「用事でもあるのか?」

ルイズ「その…あんたが欲しいもの買ってあげようと思って」

クラース「どうしてだ、急に」

ルイズ「だ、だってあんた、この前の決闘で勝ったでしょ!そのご褒美よ」

クラース「そうか…なら、ベッドが欲しいのだが」

ルイズ「ベッド?」

クラース「なに、質素なものでかまわんよ。さすがに床で寝つづけるのはきついのでな」

ルイズ「うーん…わかったわ。それは後でメイドにでも頼んで余ってるのを運んでもらうわ」

クラース「すまない」

ルイズ「で…何が欲しいの?」

クラース「…ん?今言っただろう」

ルイズ「ご主人様として使い魔にプレゼントしたいって言ってるのよ!」

クラース「気持ちは嬉しいが、今特に欲しいものはないんだ」

ルイズ「うぅー…と、とりあえず街に行きましょ!行ってから決めればいいのよ!うん!」

クラース「ほう、なかなか活気のあるところだな」

ルイズ「あたり前よ、王都なんだから。それより、どこか行きたいところは?」

クラース「うーん…とりあえず武器屋か…」

ルイズ「なんでとりあえで武器屋なのよ…いいけど…」

クラース「なに!?本がおいてないだと!」

店主「当たり前でさぁ、うちは武器屋。本をお探しなら本屋にいくのが常識ですぁ」

クラース「…なんと」

ルイズ「そうよ!なんで、本を探しにきて武器屋なのよ!」

クラース「いや、結構売ってる店もあったんだぞ」

ルイズ「…どんな武器屋よ、それ」

クラース「仕方あるまい…出よう」

「へっ、本を買いに武器屋にくるなんて、とんだマヌケだな」

ルイズ「ちょっと!確かに変だけど、そんな言い方はないでしょ」

店主「いえ、今のはあっしではございやせん」

クラース「こちらのほうから声がするな」

デルフリンガー「俺だよ!」

クラース「喋る剣…」
クラース(なんだ…知らないはずなのだが、何かを知っているような…)

ルイズ「インテリジェンスソード?」

デルフリンガー「そうよ!インテリジェンスソードのデルフリンガー様よ!」

クラース「インテリジェンスソードか…」
クラース(ふむ、やはり気のせいか)

デルフリンガー「しっかし、おっさんとガキンチョとは珍しいカップルだな」

ルイズ「ガキンチョって何よ!あ、あと、カップルなんかじゃなくて…」

クラース「私はまだそんな歳ではない!」

ルイズ「え…クラース?」

クラース「よし…ルイズ、これを買おう」

ルイズ「本が欲しいんじゃないの?」

クラース「いや、これにしよう」

デルフリンガー「な…なんでぃ…」

クラース「オリジンに頼んで、適当なものと融合させてやるから覚悟しろよ」

デルフリンガー「な…やめっおい…」

クラース「もう遅い。剣の分際で私をおっさん呼ばわりしたことを後悔させてやる」

デルフリンガー「やめろ!手をはな……ん?おい!お前!」

クラース「なんだ?もう何を言っても遅いぞ」

デルフリンガー「違う、お前、俺を買うんだろ?」

クラース「そのつもりだが」

デルフリンガー「だったら俺を使え」

クラース「…いや、私に剣術の心得はないのだが」

デルフリンガー「なくてもかまわねぇ、あんたは使い手なんだからな」

クラース「使い手?なんだそれは」

デルフリンガー「忘れた」

クラース「……そうか、だが、そんな言い訳では許さんぞ」

デルフリンガー「そうじゃねぇ!本当に忘れたんだ!」

ルイズ「……とりあえず、あれ売ってちょうだい」

店主「いいんですか?」

タバサ「………」

キュルケ「ほら、ルイズの奴に何かプレゼントされちゃったじゃない」

タバサ「別にかまわない」

キュルケ「何言ってんのよ。私から、横取りするくらい彼が好きなんでしょ?」

タバサ「…違う」

キュルケ「はぁ、まさか、タバサが部屋に男を呼ぶとはねぇ…いいわ!私が応援してあげる!
ヴァリエール家からの横取りの手段は心得てるつもりだから安心して」

タバサ「…違う」

キュルケ「ああ、でも、タバサってあんなに年上の男性がダイプだったのね。
学校の生徒で反応しないのもわかるわ」

タバサ「………」

キュルケ「と、なると。ルイズのやつより良い剣を買ってプレゼントしなきゃ」

タバサ「彼に剣はいらない。邪魔なだけ」

キュルケ「…確かに、よくよく考えてみるとそうね」

タバサ「彼には、本をプレゼントしたほうが良いと思う」

キュルケ「なんだタバサ、やっぱり彼のこと考えているんじゃない」

タバサ「………違う」

ルイズ「本当にそんな変な剣なんかでよかったの?」

クラース「ああ、何か意味深なことを言うのでな」

デルフリンガー「意味深なんかじゃねぇよ。お前が俺を使う存在だということを言ってんじゃねぅか」

ルイズ「クラースに剣なんていらないわよね」

クラース「ん、ああ、できれば本などのほうが」

ルイズ「なんで武器の話なのに、本が出てくるのよ」

クラース「ん?あれは…」

ルイズ「…ツェルプストー」

キュルケ「ほら、早く渡してきなさい」

タバサ「………」

ルイズ「…何をやってるのかしら?」

タバサ「………」

クラース「私に用があるのか?」

タバサ「………」スッ

クラース「…本?また貸してくれるのか?」

タバサ「あげる」

ルイズ「ちょ、ちょっと!」
ルイズ「何人の使い魔に勝手に…」

タバサ「彼は、遠い国からきたらしく、ここの文字がわからないらしい。だから練習用の本をあげた」

ルイズ「そんなの初耳よ!」

クラース「いや、聞かれなかったのでな」

キュルケ「諦めなさい、彼が自分のことをタバサに先に話したってことの意味わかるわよね」

ルイズ「あんたは黙ってて!」

キュルケ「黙らないわよ」

クラース「…なんなんだこれは」

クイックイッ

タバサ「今のうち…」

クラース「いや、だが…」

キュルケ(ふふっ、ナイスよ。タバサ)

クラース「さっきのは何だったんだ」

タバサ「いつものこと、気にする必要はない」

クラース「しかし、なぜ急に私に本を?」

タバサ「あれは、キュルケの勘違い。気にしなくていい。
     本はあなたの勉強の助けになると思ってついでに買った」

クラース「よくわからんが…有り難く受けとっておくよ」

ルイズの部屋

ガチャ

ルイズ「………」

クラース「ん?どうかしたのか?」

ルイズ「どこ行ってたのよ…」

クラース「いや、ルイズが何か言い争いをしてたみたいだから、先に帰ったまでだが」

ルイズ「嘘!あのタバサと……」

クラース「何を勘違いしてるんだ……」

ルイズ「言い訳なんていいわ!」

クラース「言い訳じゃない。私があんな小さな子とどうかなるわけないだろ」

ルイズ「…でも」

クラース「私のことは偶然、聞かれたから話したまでだ。
文字を習ったことも、会話の流れから自然とそうなっただけにすぎん」

ルイズ「本当?」

クラース「第一私には……いや、違うミラルドとはそういうのでは…」

ルイズ「ミラルドってだれよ!」

クラース「私の研究を手伝ってくれた…まぁ助手みたいなものかな」

ルイズ「嘘よ、寝言でミラルド、ミラルドって言ってたわよ」

クラース「…そんなことを私は言っていたのか」

ルイズ「本当は恋人かなんかなんでしょ!」

クラース「違う!」

ルイズ「……本当は恋しいんじゃないの?」

クラース「いや…そんなことはないさ…」

ルイズ「ごめんなさい、私が呼んじゃったから…」

クラース「かまわないさ…逆に感謝してる。
人間が本当に魔法を使えるヒントが見つかるかもしれないのだから」

ルイズ「………嘘」

クラース「嘘じゃないさ……」

シエスタ「あ…あのぉ…」

ルイズ「うわっ、何勝手に入ってきてるのよ!」

シエスタ「いえ、ノックしたんですが返事がなかったので…」

ルイズ「だからって勝手に…」

クラース「ルイズ、おそらく、君が頼んだベッドの件じゃないのか?」

ルイズ「……あ」

シエスタ「はい、そうです」
シエスタ「本当は生徒の方用のベッドを持ってきたかったのですが…
あいにくあきがないもので、すいませんが、
私達使用人用のベッドの余りでよろしければ…」

クラース「かまわんよ、ありがとう」
クラース「これで、ようやくベッドで寝ることができる。さて、すまんが先に寝かせてもらうぞ」

ルイズ「あ、うん」

数分後

ルイズ「クラース、もう寝たの?」

クラース「………」

ルイズ「誰なのよ…ミラルドって…」

翌日

クラース「ん?何だ、この騒ぎは」

ルイズ「何かしら?」

キュルケ「学園にフーケが現れたらしいのよ」

ルイズ「げ…キュルケ…」

クラース「何なんだ?そのフーケというのは」

クイクイ

クラース「ん?」

タバサ「魔法使いの怪盗」

クラース「つまり、この学園に泥棒がはいったということか」

キュルケ「教師たちは大騒ぎみたいよ。
なんでも、相当貴重なものを盗まれたとかで、なんだっけ…破壊の…」

タバサ「破壊の杖」

キュルケ「そう、それ」

クラース「なるほどな」

キュルケ「で、教師達でフーケの討伐隊を結成しようとしてるんだけど…」

クラース「こういう場合は、国に報告するのが先ではないのか?」

タバサ「破壊の杖は、国から預かった大切宝…盗まれたという事実は学校側は隠したいはず」

クラース「だが…フーケというのは、魔法使いの学校から盗みができるほどの、腕前なのだろう?
魔法使いとはいえ教師達だけで大丈夫なものかね?」

キュルケ「そうね、教師達もみんな尻込みしてるみたいよ。なさけないわねぇ」

ルイズ「……クラース」

クラース「なんだ?」

ルイズ「私達でなんとかしましょう!」

クラース「なんだと!?」

ルイズ「クラースだったら、フーケにだって負けないでしょ?」

クラース「…いや、わからんぞ。フーケの実力がどの程度のものかまったく創造がつかんからな」

タバサ「…大丈夫、彼なら勝てる」

クラース「勝てる勝てない以前に、フーケがどこにいるかもわからないんだろ?
それでは完全にお手上げだ」

キュルケ「それなら大丈夫」
キュルケ「なんでも、ミス・ロングベルがフーケの居場所を発見したらしいの」

クラース「やけに早いな」

ルイズ「ミス・ロングベルは学園長、オールド・オスマンの秘書でとっても有能な人なのよ」

クラース「ほう」

ルイズ「それなら、後はオールド・オスマンにフーケ討伐を報告すればいいだけね」

クラース「…本当に大丈夫なのだろうか」

荷馬車

クラース「はぁ…まさか、学園の長が生徒にこんなことを任せるとは」

ミス・ロングベル「…たぶん、他の先生がたが行きそうもなかかったからだと思います」

ルイズ「…で、なんであんた達まできてるの」

タバサ「………」

キュルケ「あんたが私達でなんとかしましょうって言ったんじゃないの」

ルイズ「私とクラースのことよ!」

クラース「…やれやれ」

ミス・ロングベル「…大変ですね」

クラース「いやぁ、まったくです」
クラース「ミス・ロングベルベルは、有能な秘書だと聞いたのだが」

ロングベル「いえ、そんなたいしたものじゃないですよ」

クラース「魔法の腕なんかもたつのでは?」

ロングベル「それもたいしたものじゃないですよ」

クラース「よければ、後日見せてはくれないか?私は魔法の研究をしていてね」

ミス・ロングベル「まぁ、そうなんですか?では、魔法関連のアイテムなどにも詳しいのでは?」

クラース「一通りは研究したつもりだ」

ミス・ロングベル「そうですか」

タバサ「………」

クラース「ん?どうした?」

タバサ「私は、トライアングルクラスのメイジ…」

クラース「それがどうかしたのか?」

ミス・ロングベル「ここです」

クラース「あの小屋にフーケがいると?」

ミス・ロングベル「今いるかはわかりません」

ルイズ「クラース、どうするの?」

クラース「そうだな…」

キュルケ「あら?なに?」

ルイズ「私達のこと見回してどうしたのよ」

タバサ「…作戦を考えていると思う」

クラース「仕方ない……私が一人で行こう」

キュルケ「あら、ルイズはともかく、私達の実力が信用ならないの?」

クラース「いや、そうではない。固まって動けば、全滅の恐れもある。とりあえずの確認が必要だろう」

タバサ「…それが妥当」

クラース「ではミス・ロングベル。ここのことは頼む」

ミス・ロングベル「わかりました」

ルイズ「大丈夫かしら…」

キュルケ「あら、自分の使い魔が信用できないの?」

タバサ「大丈夫、彼が普通の魔法使いに遅れをとることはない」

ルイズ「そ、そんなのわかってるわよ!」

ミス・ロングベル「あら?クラースさんが合図をしてますね。どうやらフーケはいないみたいですよ」

クラース「なんだろうか…何故か契約の指輪に似たような感じがする」

ルイズ「どこがよ。全然似てないじゃない」

クラース「ちょっと貸してくれないか?詳しく調べたい」

キュルケ「はいどうぞ」

クラース「…ん…なんだ…これは」

ルイズ「どうかしたの?」

クラース「何故か知らんが急に、これについての知識が…」

キュルケ「なにそれ?」

クラース「私にもわからん…わからんが…やはり、これは精霊の力を使う武器らしい、
この水晶部に精霊を集め撃ち出す」

ミス・ロングベル「使い方はわかりますか?」

クラース「ああ、詳しい手順も何故かは知らないがわかる」

ミス・ロングベル「そうですか…それはよかった…」

ルイズ「なんでそんなことを、聞くんですか?」

ミス・ロングベル「それはね…」

ガッ

ルイズ「きゃっ!」

ミス・ロングベル「私がフーケだからさっ!」

クラース「なっ…」

キュルケ「まさかそんな…」

タバサ「………」

ルイズ「み…ミス・ロングベル?」

フーケ「違うね、私の名前はフーケ。土くれのフーケさ」

クラース「そうか、これがお前の狙いなのか」

フーケ「その通り、破壊の杖を盗んだはいいが、使い方がわからなくてね。
学園の教師ならわかるかと思ったんだけど…まさか、あんなみたいなのが知ってるとはね」

クラース「…やはり、いくらなんでも、フーケ発見の発見が早過ぎると思ったんだ」

フーケ「そんなことはどうでもいいさ。早くそれの使い方を教えな。さもないと…」

ルイズ「ひっ……」

クラース「仕方あるまい……」

ルイズ「だ、駄目よ!」

フーケ「黙れ!」

ルイズ「だ、黙らないわ!こんな奴の言うこと聞く必要はない。クラース、やっつけちゃいなさい」

クラース「…だが」

ルイズ「私は貴族よ!貴族は死ぬことなんて恐れないの。
敵の人質として利用されるほうが、貴族にとっては恥なのよ」

クラース「…そうは言うが」

キュルケ「ルイズ…膝が」

タバサ「……震えている」

ルイズ「う、うるさいわね!」

クラース「いいだろう。教えてやる」

ルイズ「クラース!」

キュルケ「なるほどね、わかったわ。渡しなさい」

クラース「ではルイズを解放しろ」

フーケ「そっちが先よ」

クラース「……わかった」

フーケ「ふふふふふ」

クラース「さあ、ルイズを解放しろ」

フーケ「わかったわ」

ゲシッ

ルイズ「きゃっ」

クラース「大丈夫か!?」

カチャ

フーケ「じゃああんた達は用済みね」

クラース「それで私達を撃つつもりか?」

フーケ「ええ、そうよ」

クラース「…残念だったな」

カチッ

フーケ「あ…あれ?」

カチッカチッ

フーケ「な…なんで…」

クラース「使い方は確かに教えた。だがな、その中にはもう精霊はいない。
つまり使えないということだよ」

フーケ「な…なんだって?」

クラース「さて、観念してもらおうか」

フーケ「ふふふふ…そう言えば、あんた、私の魔法が見たいって言ってたわね」

クラース「ああ…」

ドドドドド

ルイズ「な、なにこれ!」

キュルケ「何か地面から!」

タバサ「…ゴーレム」

クラース「……でかいな」

フーケ「ははははは、これが私の魔法よ」

クラース「タバサ、シルフィードはすぐに来るか?」

タバサ「………」コクッ

クラース「そうか、皆を連れて逃げてくれ」

ルイズ「ちょっと、あんたはどうするのよ!」

クラース「私は…奴を足止めする」

フーケ「誰も逃がしたりなんかしないさ、全員ここで消してあげる」

クラース(…あれだけでかいとなると、足を壊せば)
クラース「シルフっ!」

シュンシュンシュンシュン

ガラララ

ルイズ「やった!崩れていく」

フーケ「甘いね!」

クラース「…再生しただと」

フーケ「土が有る限り何度でもこのゴーレムは再生するのさ」

クラース「土か…なるほど…では、いくぞ!ノーム!」

ポワンッ

ルイズ「な…何あのうにょうにょしたの…」

タバサ「ノーム…土の精霊」

フーケ「な…なんだいそれは…」

クラース「土の精霊、ノームだ」

フーケ「せ…精霊だって!?」

クラース「そのゴーレムが土からできているということは…」

タバサ「…それ以外の土を使えなくすればいい。たとえば、自らの使役下におくなど」

キュルケ「そんなことできるの?」

タバサ「魔法使いには無理、魔翌力が圧倒的に足りない…でも精霊になら…」

フーケ「ま…待て…精霊なんて話聞いてない」

クラース「今現在、この当たり一辺はノームの使役下にある。これでもうお前が操ることは不可能だ」

フーケ「そ…そんなの…」

クラース「あとはそのゴーレムを崩すだけだな。崩れたら、そこでお前の力も及ばなくなるはずだ」

フーケ「くっ……」

クラース「行け!ノーム!」

ドンドンドンドン…チュドーンボカーン…

ルイズ「…あの、飛んだり爆発したりしてるの何?」

タバサ「知らない」

クラース「観念したか?」

フーケ「ああ…精霊なんて持ち出されたらどう逆立ちしたって勝ち目はないさ…」

ルイズ「破壊の杖を返しなさい!」

フーケ「ほらっ、こんなものもういらないよ」

クラース「これで一見落着ってとこだな」

フーケ「ところで…あんた何者だい?先住魔法なんて使って…もしかしてエルフ?」

クラース「ハーフエルフの仲間はいたが、私自身はただの人間だ」

フーケ「ハーフエルフ!?あ…あんた…ハーフエルフと仲間だったって言うのかい?」

クラース「ああ、そうだが」

フーケ「そのハーフエルフは今何を…」

クラース「私の故郷の、私の家から少しばかし離れた場所に住んでいる。たまに会いにくるがな」

フーケ「ハーフエルフなのにかい?」

クラース「こちらではどうか知らないが、
      私の故郷では、ハーフエルフも人間もごく普通に共存している。
エルフ達も、昔は人里に来ていたのだがな」

フーケ「…そうかい」

クラース「さて、では連行させてもらうよ」

フーケ「あんたに、一つ頼みごとをしていいかい?」

クラース「なんだ?」

ルイズ「そんな奴の頼み、聞くことないわよ」

クラース「…続けてくれ」

フーケ「アルビオンに…ハーフエルフの娘がいるんだ。詳しい場所は、連行されながらでも話すさ。
私がいないとなると、その子が心配なんだ。どうか保護してやってくれないかね…」

クラース「……なるほど」

フーケ「あんたは、ハーフエルフに対しての偏見も無いようだ。
     その先住魔法からしてもエルフとの関わりもありそうだし」

クラース「わかった、約束しよう」

魔法学園

ルイズ「ねぇ、なんであんな奴の頼みを聞いたの」

クラース「何か訳ありのようだったからな」

ルイズ「…ふーん」

キュルケ「あんたら、何してんの?これからパーティだってのに、主役が来ないんじゃ」

ルイズ「あ、うん…」

クラース「そうだな。先に行きたまえ」

ルイズ「でも…今回の件だって、殆どクラースが解決したようなものでしょ…
それなのに、クラースには何の報奨も無いし…」

クラース「かまわんさ、褒美のために動いたわけじゃないんだ」

ルイズ「…わかった。じゃあ準備してくるから、先に会場に行っててね」

クラース「ああ……」
クラース「しかし、あの破壊の杖と言うもの……」

数時間前、学園長室

クラース「あの破壊の杖という代物、私のいた世界の魔科学によりできた品によく似ていた…
いや、技術的にはそれより数段上の物のようだ。なぜあのようなものが?」

オスマン「実はな、わしもアレについてはよくわからんのだよ」

クラース「どういうことだ?」

オスマン「アレは…数十年前だったかの?いや、いつだったかは忘れたわい。
わしがワイバーンに襲われてもう駄目だと思ったとき……」

オスマン「そのとき、突如横から、大きな叫び声とともに閃光がさしての…
一撃じゃった、かなり大きなワイバーンだったのだが一撃で倒されたのだ」

クラース「何者なんです?」

オスマン「よくわからんが、元気な中年の男と、その男をボスと呼ぶ若い女だったな。
いやぁ…良いケツをしておった…」

クラース「……ええ、その二人から破壊の杖を預かったのか?」

オスマン「そうじゃ、そういえば、なんとかって言う組織に入らないかと誘われたの…
ああ、これだけは覚えている」

クルッ

オスマン「ミアキスを胸に!」

クラース「…………」

パーティ会場

クラース「おそらく…その二人もこの世界の住人ではないのだろう…
私のいた世界の未来か…はたまたまったく別の世界か…」

クイッ

クラース「ん?」

タバサ「………」モグモグ

クラース「どうかしたのか?」

タバサ「………」スッ

クラース「料理がどうした?………食えというのか?」

タバサ「………」コクッ

クラース「すまないが、今はいらないな」

タバサ「………」

クラース「…わかった…食べればいいんだろう」

キュルケ(ふふふ…タバサにしては中々良い攻めじゃない)

ザワザワザワザワ

「あれがゼロのルイズだって?」

「まじかよ…」

キュルケ(…邪魔がはいったわね)

ルイズ「クラース…ってなんであんたまでいるのよ…」

タバサ「………」モグモグ

クラース「ルイズか、中々綺麗な衣装だな」

ルイズ「…普通衣装を褒める?」

クラース「冗談だ、すまない」

ルイズ「そうだ、あんた今回何の報奨も貰えなかったでしょ?…だ…だから」

クラース「だから?」

ルイズ「ととと、特別にこの私と踊る権利をあげるわよ!」

クラース「踊る?……すまないが、こういうことは苦手でな…」

ルイズ「いいから来なさい!」

グイッ

ルイズ「……ん?」

グイッ

タバサ「………」モグモグ

ルイズ「…なによ?」

ゴックン

タバサ「…彼は食事中、料理を持っている」

ルイズ「そんなの知らないわよ!」

クラース「ふぅ…やれやれ…」

ルイズの部屋

クラース「ルイズ」

ルイズ「…ふんっ」

クラース「何を怒っているんだ」

ルイズ「怒ってなんかないわよ。ふんっ、あんたは、ああいう小さい子がいいのね」

クラース「何を言ってるんだ…」

ルイズ「じゃ、じゃあここでいいから私と踊りなさい」

クラース「…踊りは得意じゃないんだが」

ルイズ「そんなのいいわよ。教えてあげる」

ルイズ「クラース…」

クラース「なんだ?」

ルイズ「あんた、遠くの国から来たって言ってたわよね」

クラース「ああ…」

ルイズ「帰りたい?その…ミラルドって人に会いたい?」

クラース「…そうだな」

ルイズ「わかった…」

クラース「なんだ?」

ルイズ「いつになるかはわからないけど…絶対に帰してあげる。約束するわ」

クラース「……ありがとう」

デルフリンガー「…おい」

クラース「なんだ?」

デルフリンガー「なんだじゃねえよ!今回、何か事件があったらしいじゃねえか!」

クラース「ああ、あったな」

デルフリンガー「な・ん・で、俺を連れて行かなかったんでぃ!」

クラース「………忘れてた」


第一章 完

ルイズ「指輪の盟約のもと、我に使い魔を従えたまえ我が名はルイズ……」へ続く

携帯用


おまけ NGシーン



538 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:19:52.59 ID:M5n0/EYpO

クラース「ルイズ……もう寝たのか?」

ルイズ「…すぅ…すぅ…」

クラース「寝たか…しかし、何故私がこのような目に…いや、過ぎてしまったことは仕方ない。
……それにしても、綺麗な星空だ。夜空はどこから見ても……ん?」
ギィ…

クラース「おかしいぞ…星の並びが…世界中を回ってきたが、こんな………なんだあれはっ!」



クラース「…月が二つだと」



539 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:20:52.09 ID:M5n0/EYpO

クラース「ルナ」

ルナ「はい、なんでしょうか?」

クラース「月の精霊ルナよ。あれはどういうことだ」

ルナ「あれとは?」

クラース「月のことだ」

ルナ「月が……えっ?」

クラース「何故二つも存在するのだ」

ルナ「おそらくは……」

クラース「おそらくは?」

ルナ「ここは、私達の世界では、ないのではないでしょうか?」


541 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:22:01.80 ID:M5n0/EYpO

クラース「別の時代ということか?」

ルナ「いいえ、時代が代わろうと、私達精霊にとっての世界は変わりません。
つまり、根本的に別の世界だということです」

クラース「……なるほど、だから人間にも魔法が使えるのが当たり前なのか」

ルナ「あまり驚かれてないみたいですね」

クラース「驚いてはいるさ。ただ…慣れというものなのだろう。おそらくは」

ルイズ「ぅ……眩しい」

クラース「ルナ、ルイズが起きてしまう。
できれば戦闘中以外はゴンドラに乗って登場するのをやめてくれないか」


542 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:22:59.58 ID:zbzckGJP0

ktkr!!!!
だがファンタジアってもともと月二つなかったっけ?


543 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:23:55.91 ID:M5n0/EYpO

クラース「…別の世界か」

コン…コン…

クラース「ん?誰だ、こんな遅くに」

ガチャ

フレイム「キュルキュルキュル」

バコッ

クラース「はっ、しまった!つい敵モンスターだと思って攻撃してしまった」

フレイム「………」

クラース「…死んではいなよな」


544 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:25:40.23 ID:M5n0/EYpO
>>542
…………あったな


片方にダオスたち元天使がいたな


546 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:27:40.23 ID:M5n0/EYpO

シルヴァラントとテセアラのことすっかり忘れてた

ちょっと仕切りなおすから待ってて


550 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/01/23(金) 19:29:10.88 ID:M5n0/EYpO

調度おかしくなる>>538から考えなおす


←ブログ発展のため1クリックお願いします
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kannki.blog39.fc2.com/tb.php/957-9b9351b6
    この記事へのトラックバック



    アクセスランキング ブログパーツ レンタルCGI
    /* AA表示 */ .aa{ font-family:"MS Pゴシック","MS PGothic","Mona","mona-gothic-jisx0208.1990-0",sans-serif; font-size:16px; line-height:18px; }